【安価】ハリー・ポッターと自由な主人公2【コンマ】 (1000)

初めてなので手探りでやっていく感じになると思います

原作設定は程々に守る感じでやっていく感じになると思うのでお付き合い頂けると幸いです

【安価】ハリーポッターと自由な主人公【コンマ】
【安価】ハリーポッターと自由な主人公【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467020973/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467872042

【名前】 エリオット・ランバート(Eliot Lambert)
【性別】 男
【血筋】 半純血
【家族構成】

父 テラム (スリザリン) 
母 マール(グリフィンドール) 
姉 ミラ(グリフィンドール)

【寮】 グリフィンドール
【杖】 サクラに不死鳥の尾羽、28センチ

【性格】

多重人格者
誠実で素直な正直者
とても家族思いで友だち思いな優しい性格の持ち主
自分への自信が欠け気味で、ストレスを溜めやすい一面もある
顔をバカにされる、家族をバカにされる、友だちをバカにされる、友だちの家族をバカにされるともう一人の人格「アポロ」が目覚める

【見た目】

怖い顔に近寄りがたい雰囲気
父「テラム」によく似ているが瞳の色は母「マール」と同じ紫

【境遇】

・父「テラム」と母「マール」の間に産まれる。二歳年上の姉「ミラ」がいる

・「テラム」はスリザリンの伝説のシーカーと呼ばれた人物。また純血でありながらマグルのマールと結婚。後に闇祓いとなる

・父「テラム」を物心がつく前にヴォルデモートに殺される。それ以降マールとミラとの三人暮らし

・四歳の時。ミラをバカにされたのがきっかけとなり、もう一人の人格「アポロ」が目覚める

・これ以降も自分の容姿が原因となり、いじめられることが多かった

・「アポロ」が現れることも多く、その度に「アポロ」はバカにした相手を意識が無くなるまで殴り飛ばしている

・またエリオットは自分が二重人格だと気付かず、「アポロ」のしたことをキレた自分がやったことだと勘違いしていた

【ステータス】
魔力【11】 体力【9】 知力【4】 魅力【2 】

『才能値』
魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』

<好感度一覧>

ハリー 1【友だち】 19/20 次の段階まで残り1
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 1【友だち】 1/20 次の段階まで残り19

『エリオットファミリーの名前と意味・由来』
(詳しい説明については前スレの設定を見てください)

主人公 エリオット 
可愛い太陽、太陽神へーリオス

別人格 アポロ
「アポロ計画」より、太陽神アポロン

姉 ミラ
ラテン語で「不思議」、星の名前

父 テラム
ラテン語で「大地」、テラのもじり

母 マール
ラテン語で「海」、マルのもじり

ふくろう カエルム
ラテン語で「空」

というわけで2スレ目です

ここまで付き合って頂いた皆々様本当にありがとうございます

では本編をさくさくと
(ごめん、そろそろ出かけなきゃいけないんだ)

ある日のこと

僕はまたも忘れ物をして、寮へと一度戻るはめになってしまっていた

前日、真面目に予習したせいで(?)

羽根ペンを机の上に置きっぱなしにしていたのを、すっかり忘れてたからだ

いくら予習しても、筆記用具を忘れたら元も子もない

どうして僕は、こう抜けてるところがあるんだろう…

自分のことながら、ちょっと情けないなぁ

幸い、すぐに気がついたから今日は急ぐ必要は無かった

闇の魔術に対する防衛術の教室は、ちゃんと覚えてるしね

広い大きな階段を上へと昇っていく途中、なぜか急に辺りが暗くなった

不思議に思って上の方に目を向けると

金髪のおさげの女の子が、前のめりに倒れそうになっていた

(たぶん、階段でつまづいたんだと思う)

??「きゃっ…!」

『危ない…!』

僕はとっさに落ちてくるその子を抱きかかえた

階段の上だから足場が悪かったけど

なんとか二人とも、そのまま転げ落ちたりしないで済んだ

『大丈夫?』

??「え、ええ…。ごめんね、ありが…きゃあ!」

至近距離で、いきなり僕の顔をまともに見てしまったからなんだろう…

その子は怯えながら、僕から離れた

??「あっ…。ご、ごめんなさい!」

??「助けてくれたのに、私…すごいひどい反応を…」

勢い良く頭を下げると、おろおろしながらそう謝られた

『気にしないでいいよ。慣れてるから』

『それより、足挫いちゃったりしてない?』

??「う、うん。私は大丈夫みたい…。あなたは?」

『僕も平気だよ』

??「良かったぁ…」

その子は本当に安心したのか、大きく息を吐いた

??「助けてくれてありがとう。私、ハンナ・アボット」

ハンナ「あなたは?」

『僕はエリオット・ランバートだよ』

ハンナ「ランバート…?あれ、私最近あなたの名前を聞いたような…」

『僕も、そういえばきみのことを知ってるような…』

アボット…。それに金髪のおさげの女の子…

マクゴナガル「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組分けを受けてください」

マクゴナガル「アボット・ハンナ!」

『あっ…!思い出した!』

『きみ、一番最初に組分けを受けた子じゃない?』

僕がそういうと、その子は顔を赤くして恥ずかしそうに目を逸らした

ハンナ「あ、あんまりあの時のこと言わないでよ…」

ハンナ「私、あの時とても緊張してて、すごい勢いでみんなの前に出ちゃったみたいだし…」

たしかに…。なんか転がるような勢いで、椅子に座ってたような気がする

『いや、あれは仕方ないよ。僕もすごく緊張したし』

『たぶん、ほかのみんなもそうだったと思うよ』

ハンナ「…ありがとう。そう言ってもらえると、少し気が楽になるわ」

ハンナ「あっ…。そうよ、私も思い出したわ」

ハンナ「ランバートって、一年生全員がクィディッチの選手になれるように頼んだっていう人の名前…」

ハンナ「もしかして、あなたのこと?」

『僕だけが頼んだわけじゃないんだけどね』

ハンナ「やっぱりそうなんだ…。あなた、うちの寮からの評判すごく良いわよ」

ハンナ「アーニーはテスト失敗だったらしいけど、ちゃんとテスト受けられたんだから悔いは無いって言ってたし」

ハンナ「先輩たちなんか、『なんでランバートはハッフルパフに入らなかったんだろう』って言ってたのを聞いたわ」

『そ、そうなんだ?』

なんか知らないところで、良い噂になってるのって始めてだから反応に困るなぁ…

悪い噂にはしょっちゅうなってたんだけど…

ハンナ「それに、今も私を助けてくれたし」

ハンナ「見かけによらず良い人なのね、あなた」

『……………』

ハンナ「………あっ。ごめん!ごめんなさい!ちがう、ちがうの!」

ハンナ「こんな嫌味みたいなこと言いたかったんじゃなくて、私!あのっ…!」

大慌てで、僕になんて謝ったらいいのか考えてるみたいだ

すごく良い子なんだけど、なんとなく空回りしちゃうところがネビルに似てるなって思った

『そんなに慌てなくてもいいよ。本当に気にしてないから』

『それじゃあね。僕そろそろ、教室に行かなきゃ』

ハンナ「あっ、待って…!ランバート!」

ハンナ「あの、本当にごめんなさい…」

ハンナ「今度会った時は、絶対ひどいこと言ったりしないように気をつけるわ」

ハンナ「だから…」

そこまで言うと、言い辛そうに目を伏せた

だから、僕の方から言おうと思った

『またね、ハンナ』

ハンナ「…!え、ええ!」

ハンナ「またね、エリオット」

ハンナと別れをすませると、僕は少しだけ足早に教室へと向かった

ハンナ「……………」

ハンナ「…エリオット・ランバート…」

ハンナ「本当にどうしてあの子、ハッフルパフじゃないのかしら…?」

今日の闇の魔術に対する防衛術の授業は、スリザリンとの合同みたいだ

せっかくだからと、僕はドラコの隣に座ることにした

『やあ、ドラコ』

ドラコ「ん?ああ、なんだきみか」

ドラコ「どうしたんだ?僕になにか用か?」

『用とかじゃないよ。ただ一緒に授業を受けようと思って』

ドラコ「僕と一緒に…?一体なにを企んでるんだ?」

『えっ…?企むってなにが?』

ドラコ「…まあ、いい。好きにしろ」

ドラコ「言っておくが、僕のノートは見せてやらないからな」

『うん。勉強はなるべく自分でがんばらないとね』

ドラコ「フン、わかってるじゃないか」

ドラコ「最も、この授業にそんなに熱心になる価値があるかは、疑問だけどね」

『そう?危ない生き物とか、悪い魔法使いを倒すための勉強なんでしょ?』

『すごく大切な勉強だと思うけど』

ドラコ「教える人間が問題だ」

ドラコ「きみは本当にクィレルが、ゾンビや闇の生き物と戦えると思うか?」

ドラコ「吸血鬼に会って以来、ビクビクするようになったらしいが…」

ドラコ「僕の見た感じじゃ、あいつは根っからの臆病者だ」

ドラコ「スネイプ先生が、この授業を教えてくれたらいいのに」

ドラコはどうやら、スネイプ先生のことが好きみたいだ

スリザリンの寮監だし、得意な授業の先生だもんね

『でももしかしたら、いざって時にはすごく強いのかもしれないよ』

ドラコ「…エリオット。きみは人を見る目が無いんだ」

ドラコ「本当になんでスリザリンに入らなかったんだ」

ドラコ「もしそうなっていたら、きっとスネイプ先生だって、ごひいきにして下さっただろうに」

『うーん。こればっかりは組分け帽子に聞いてみないとわからないね』

ドラコ「…仕方ない。どこに保管されてるのかは知らないが、見つけたら文句を言っておいてやる」

『あはは…』

なんかドラコなら本当にやりそう…

その時、クィレル先生が教室に入ってきた

僕たちの前に立つと、たどたどしく挨拶を始めた

クィレル「ど、どうも皆さん。…こんにちは」

クィレル「そ、それでは…さっそく授業を始めたいと思います」

うーん…

ドラコの言うとおり、いつもなにかに怯えてて威厳のある先生には見えないんだよなぁ

でも、なんかたまに鋭い目つきをしているような気がするし…

うん、よくわからないや

クィレル「そ、それでは、今日は『呪い』についてのお勉強をしましょう」

クィレル「みなさんの勉強している魔法には、大きく分けて五つの種類に分けることができます」

クィレル「お、大きく分けてですよ…!もっと細かく分けることもできますからね…!」

クィレル「とりあえず、今は五つの種類だと覚えておいて下さいね…!」

ふむふむ、五つの種類か…

ここまでは予習もしたし大丈夫だ

クィレル先生がチョークを持って、黒板に板書を始める

クィレル「まず一つ目は…『Spell』と呼ばれるものです」

クィレル「これは対象者や者を変容させる魔法を指します」

クィレル「二つ目は、『Charm』と呼ばれるものです」

クィレル「これは対象者や物に働きかける魔法のことを言います」

えっとつまり…

呼び寄せ呪文や、浮遊術は、これなのかな…

クィレル「基本的にはこの『Spell』や、そして『Charm』の魔法を…」

クィレル「みなさんは、他の授業で学ぶことになるでしょう」

クィレル「ホグワーツの先生方は、とても優秀で素晴らしい先生方ですからね…はい」

ドラコ「フン…。自分はそうじゃないっていう自覚だけはあるみたいだな」

『ドラコ、失礼だよ』

小声でそう交わした

クィレル「さ、さて…!ここまで五つの種類のうちの二つ目までを紹介したわけですが…」

クィレル「残りの三つは、一般的に『呪い』として分類されています」

クィレル「だ、だれか…!わかる方はいますか…?」

ようしっ、今日は始めて手を上げてみようかな…

クィレル「お、おおうっ!ミス・グレンジャー…!」

クィレル「早かったですね…!では、わかるものだけでいいので、答えてもらえますか…?」

負けた…

っていうか、ハーマイオニー早すぎない…?

ハーマイオニー「三つ目は『Jinx』。ユーモアのある呪いです」

ハーマイオニー「四つ目は『Hex』。軽度の呪いです」

ハーマイオニー「そして、最後の五つ目は『Curse』。強度の呪い、闇の魔術と言われているものです」

クィレル「お、おおっ…!す、素晴らしい、素晴らしいですよ、ミス・グレンジャー…!」

クィレル「す、すべて答えてしまうなんて…!あなたに私の授業は必要無いかもしれませんね…!」

クィレル「グリフィンドールに一点あげましょう…!」

あの…

やっぱりハーマイオニーってちょっとすごすぎない…?

ドラコ「フン…。本当にグリフィンドールは目立ちたがり屋だな」

ドラコ「全部答える必要無かっただろ…」

『ドラコもわかってたの?』

ドラコ「ま、まあな」

クィレル「さ、さて、この『Curse』と呼ばれるものが、闇の魔術なわけですが…」

クィレル「実際にみなさんが闇の魔術に対抗する術を学ぶのは、もう少し大人になってからになります」

クィレル「や、闇の魔術は、非常に強力で恐ろしいものです」

クィレル「『悪霊の呪い』なんかが、とても有名ですね…」

悪霊の呪い…?

クィレル「悪霊の呪いは、と、とてつもなく強力な魔法です」

クィレル「それゆえに制御が難しく、唱えた術者そのものを殺してしまうことすらあるのです…!」

唱えた術者を…殺す魔法…?

『あ、あの…?』

クィレル「な、なんでしょう…?ミスター・ランバート…?」

『術者を殺すって、どういう風にですか…?』

なんだかやけに気になって、僕はクィレル先生に質問してみた

クィレル「あ、ああ…。良い質問です、ミスター・ランバート…」

クィレル「非常に…良い質問です」

クィレル先生が教壇の前を、せわしなく行ったり来たりし始める

クィレル「た、たとえば『悪霊の火』を唱えたとしましょう」

クィレル「悪霊の火は…ドラゴンやキメラに形を変え、まるで意思があるかのように襲いかかる呪いの火です」

クィレル「で、ですが…制御がとても難しい…」

クィレル「し、失敗すれば…暴走してしまう…」

クィレル「そして…暴走した悪霊の火は…術を唱えたものすら飲み込み…」

クィレル「焼き殺してしまうのです…」

その言葉に、教室中が静まり返った…

そんな恐ろしい魔法を知ってるなら…

クィレル先生が、普段からあんなに怯えているのすら無理もないと思えてしまう…

クィレル「す、すみません…!怖がらせてしまいましたね…!」

クィレル「悪霊の火を完全に制御できる、魔女や魔法使いは決して多くありません…」

クィレル「みなさんは、まずはユーモアのある簡単な呪いから知っていきましょう」

クィレル「では、板書をするので、ノートをとって下さいね…!」

少しだけ心がざわつきながらも、僕たちはノートをとりはじめた

<杖を使わない授業>成功判定

【知力】+パートナーの<好感度>+コンマ一桁=12以上で成功
0orゾロ目は10として扱う

↓1

【4】+<1>+6=11

失敗

すみません、でかけてきます
続きは多分深夜か明日

あ、ほんとですね…すみません
では今度こそ行ってきます

<成功>

【4】+<1>+8=13

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

【ステータス】
魔力【11】 体力【9】 知力【5】 魅力【2】

今から続き書き始めるけどいくつか気になるレスがあるのでとりあえず解説

五種の分類は原書にあった設定なんですが
邦訳される時に無くなってしまいました
失神呪文がSpellだとか死の呪文がCurseだとか細かく決まっています

邦訳において術、呪文、魔法、呪い、呪詛とか似たようなニュアンスの言葉がやたら出てくるのはおそらくそのためです

エリオットの箒をどうするかは>>1自身まだちょっと悩んでます

とりあえず今のところは家ではブルーボトルに乗ってたってことにしてクリーンスイープの7号にしようかと思ってるけど
クリーンスイープはなんかベタすぎて面白みに欠けるかなと

いっそ面白い名前とか性能の箒を皆さんに考えてもらうのもありかな、と思ってます
ちょうど次回はクィディッチ練習回の予定ですし

マグル対魔法界がガチで戦ったらどうなるかについては
>>1は魔法界が勝つと思ってます

まず魔法側に元マグルの魔女も大勢いるのでマグルの手の内は大体わかってるんじゃないかというのが一つ

もう一つはそれこそ正面切っての全面戦争ならマグル側が勝ちそうだけど
魔法側はそんなことする必要無いと思うんですよね
大正義服従の呪いで影からマグル側掌握して終了な気がする
ようは戦うルールにもよるけどなんでもありなら魔法側が負けるはずがないんじゃないかと

クィレル「で、では、今日の授業はここまでにしましょう…」

クィディッチ「みなさん、お疲れさまでした…」

『ふぅ…』

小さくため息をつくと、ぐーっと伸びをした

板書を写し続けるのって肩も凝るし、目も疲れるんだよなぁ…

早く箒に乗って気分転換したいや

あ、いきなりミスった
ごめん、↑のは忘れて…

クィレル「で、では、今日の授業はここまでにしましょう…」

クィレル「みなさん、お疲れさまでした…」

『ふぅ…』

小さくため息をつくと、ぐーっと伸びをした

板書を写し続けるのって肩も凝るし、目も疲れるんだよなぁ…

早く箒に乗って気分転換したいや

ドラコ「どうだ、エリオット。ちゃんとまとめられたか?」

『うーん、まあまあかな』

ドラコ「…なんだその気の抜けた返事は?ちょっと見せてみろよ」

『ああっ、ちょっとドラコ!』

無理やり僕の羊皮紙をひったくると、ドラコがそれに目を走らせ始めた

人にノートを見られるのって、なんだか緊張するなぁ…

ドラコ「…なんだ、わりと綺麗に書けてるじゃないか」

『えっ?ほんと?』

ドラコ「バカだ、バカだと思ってたけど…」

ドラコ「ノートをちゃんとまとめるくらいはできるみたいだな、きみは」

『一応、予習とか始めてみたんだ』

『授業についていくのが大変だから』

ドラコ「フン、不出来なりに良い心がけじゃないか。褒めてやるよ」

『うん、ありがとう。ドラコ』

ドラコ「………………」

『…どうかした?』

ドラコ「…いや、まあ精々がんばることだ。じゃあな!」

ドラコはなぜか逃げるように教室から出ていってしまった

なにか気に障ること言っちゃったのかな…

もしそうなら後で謝らないと…

「「エリオット!!」」

『うわあっ!?』

突然。僕の座っていた机をバンッと叩く音が聞こえると、同時に二人の怒った声が響いた

一人は机を叩いたハーマイオニーで、もう一人はすぐ隣に並んでいるロンみたいだ

ハリーも少し後ろで顔をしかめている

『ど、どうしたの…?』

ロン「どうしたじゃないだろ!?」

ロン「なんでマルフォイと一緒に授業受けてるんだよ!気でも狂ったか!?」

ハーマイオニー「授業が始まってもあなたが来ないから、なにかあったのかと思ってたのに…」

ハーマイオニー「どうしてマルフォイなんかと!」

すごい剣幕だ…

こういう時だけすごい息ぴったりなんだよね、ロンとハーマイオニーって

本当はもっと仲良くなれるんじゃないかな?

ロン「聞いてるのか!?」
ハーマイオニー「聞いてる!?」

『は、はい!聞いてます!』

ハリー「…二人とも、少し落ち着きなよ」

ハリー「それじゃあエリオットが喋れないよ」

そうハリーがなだめると、二人は少しだけ落ち着いてくれた

『ありがとう、ハリー…』

ハリー「いいよ。でも、本当になんでマルフォイと授業受けてたの?」

ロン「そうだよ!あいつを殴ったりまでしたのはきみだよ!」

ハーマイオニー「なにか弱みでも握られたの?だったらマクゴナガル先生にでも相談したほうがいいわ」

『…もしかして。僕のことを心配してくれてたの?』

ロン「当たり前だろ!?」
ハーマイオニー「当たり前でしょ!?」

またも二人に怒鳴られた

ハリーも心配そうな顔で僕を見ている

やばい…

また泣いちゃいそうなくらい嬉しい

『ありがとう、みんな。すごく嬉しいよ』

『でもね。本当に変な意味とか無くて、せっかくの合同授業だから一緒に受けようかなって思っただけなんだ』

ロン「それがわからないんだよ。相手はあのマルフォイだぜ?」

ハーマイオニー「あいつがネビルに何を言ったのか、忘れたわけじゃないでしょ?」

『謝ったよ、ドラコは。悪かったって』

その言葉に、みんながポカンとした

ハリー「謝った?あのマルフォイが…?」

『うん。わざわざそう言いに来てくれたんだ』

ロン「信じられない…。あいつが悪かったとはいえエリオットに殴られたのに…」

『あっ、僕もドラコに殴られたよ』

「「「えっ…!?」」」

『どんな事情があっても、殴ったことは僕が悪かったわけだし』

『だから、ドラコも一発僕を殴って、それで水に流してくれたんだ』

三人とも、呆然としている

少しの沈黙のあと、ハーマイオニーが口を開いた

ハーマイオニー「もしマルフォイがエリオットに謝ったんだとしても」

ハーマイオニー「謝らないといけないのは、ネビルの方よ」

ハーマイオニー「じゃないと本当の意味で謝ったことにはならないわ」

正直…正論だと思った

でも…

『それは…そうだね』

『それでも、謝るのって、自分が悪かったって認めるのって…』

『すごく勇気のいることだと思うんだ』

『だから…やっぱり僕はドラコのことを許せるし、仲良くしたいって思うよ』

『みんなだって謝ってくれた相手とずっとケンカし続けたいなんて思わないでしょ…?』

ロン「……………」

ハーマイオニー「……………」

二人はそのまま振り返りもせずに行ってしまった…

あとに残ったのは、僕とハリーだけ…

『…ハリー。僕、間違ってるのかな…?』

ハリー「…ううん。間違ってないよ」

ハリー「でも、そうやってマルフォイを許せるのはすごいと思う」

ハリー「僕…親戚の伯父さんたちにひどいことされてたからさ」

ハリー「もし、伯父さんたちが謝ってくれたとしても…」

ハリー「僕には、伯父さんたちを許す気にはなれないと思う…」

『…ううん、許せると思うよ』

ハリー「えっ…?」

『だってハリーは、自分が退学になるかもしれない時に…』

『僕を励ましてくれるほど、優しいから』

ハリー「…………」

『それに、謝ってくれるってことは…』

『それだけで、すごく嬉しいものだよ』

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1マルフォイ ↓2ハリー

マルフォイ 2+7=9
ハリー 2+6=8

<好感度一覧>

ハリー 2【友だち】 7/30 次の段階まで残り1
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

あ、ごめんなさい。またミスがある
こっちが正しいです


マルフォイ 2+7=9
ハリー 2+6=8

<好感度一覧>

ハリー 2【友だち】 7/30 次の段階まで残り23
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
マルフォイと遊ぶ
ハンナと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

魔力を鍛えよう

才能値は『9』なので確実に+1

0orゾロ目で+3

↓1

大成功!

なんだか力が溢れてくる…

魔力が3上がった!

ステータス
魔力【14】 体力【9】 知力【4】 魅力【2】

というわけで一旦終了

次はクィディッチ練習回、もといクィディッチ説明回

ここからは解説

・ハンナ・アボット

『ネビルの嫁』

ハッフルパフの寮生
金髪のおさげが特徴な子(二巻では三つ編みとされている)
後に、アーニー・マクミランともに監督生に任命される
DAや最終決戦にも参加した

ハッフルパフ生らしく善良な良い子
秘密の部屋が開いた時も殆ど面識が無いにも関わらず「ポッターは継承者じゃない、良い人だ」的なことを言っていた
また非常にデリケートな性格らしく、OWLが間近に迫った頃
授業中にいきなり泣き出してしまったことがある

後に、ネビルと結婚
「漏れ鍋」を継いだが、2014年には癒者としての勉強をし直して
ホグワーツの校医の職に応募したらしい

・クィリナス・クィレル

元レイブンクロー寮生
最初はマグル学の教師だった
好奇心や自己顕示欲からアルバニアの森で肉体を失っていたヴォルデモートと接触
ヴォルデモート復活の為に暗躍する

原作でグリンゴッツ魔法銀行から賢者の石を盗もうと忍び込んだのはこの人
しかしハグリッドにすでに持ち出されており、まんまとダンブルドアに出し抜かれたことになる

また作者によれば真にヴォルデモートに忠誠を誓っているわけじゃなく
ヴォルデモートの主導権を握れるという浅はかさがあったとのこと

・五種の分類

原書にありながら邦訳版で無くなってしまった設定
本当はどの魔法がどれに分類されるか細かく決まっている
邦訳版にて、術・呪文・魔法・呪い・呪詛と似たようなニュアンスがやたら出てくるのはおそらくそのため

この設定によればモリー対ベラトリックスの戦いの際邦訳版では

「モリーの呪いが、ベラトリックスの伸ばした片腕の下を掻い潜って踊り上がり…」

となっているが

原文にはCurseの文字があり、モリーが放ったのは闇の魔術であるということがわかる
このことからおそらくはモリーが放ったのはアバタ・ケダブラだと推測されている
この直前にbitchという文字もありモリーがベラトリックスに対してブチ切れていたこともわかるしね

・悪霊の火

分霊箱すら破壊できるほどの強力な呪いの火
ただし制御が難しく、クラッブは自ら放った悪霊の火に飲み込まれ死亡した

・ドラコ

今のところは本気でエリオットを友だちとは認めていない…はず
どっちかというと認め合ったライバルだという思いの方が強い
ただし心を許した相手にはドラコは優しいんじゃないかと>>1は解釈してるので
意外と親切だったり優しい反応が多くなりそう

・ 『それに、謝ってくれるってことは…それだけで、すごく嬉しいものだよ』

自分の容姿のせいで、幼い頃からいじめられてきたエリオットの言葉
アポロが殴り飛ばし、先にエリオットから殴ったことを謝ったとしても
それを許して自分も謝ってくれるいじめっ子は決して多くなかったはず

ハリーも結局あれだけ色々あったとのに最後にはダドリーと和解している

というわけで一旦終了ですよー

お疲れさまでした

好感度一覧でマルフォイ表記からドラコ表記にならないのは
単純にマルフォイの方が判りやすいから?

それとも「友だち」から1つ上のランクになると変わるとか?

あ、それと忘れてたから仕様と計算式貼っときます
本当は最初に貼らないといけないのに>>1のバカさがバレてしまう…

>>114
単純にマルフォイの方がわかりやすいかなと
ドラコにしたほうがいいですかね

【魔力】
戦闘・授業判定にて使います

【体力】
戦闘・クィディッチ判定にて使います

【知力】
授業・テスト判定にて使います

【魅力】
<好感度>判定にて使います

<好感度>
様々な判定にて使います

ステータス
【】で囲まれた現在の値

才能値
最初に決まった『』で囲まれた数値
エリオットの才能値は
魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』

・戦闘の基本計算式
【魔力】+【体力】+コンマ一桁=判定値
(一緒に戦うキャラがいる時は、そのキャラの<好感度>が加わります)
これに更に様々な呪文による補正値が加わります

・杖を使う授業の基本計算式
【魔力】+【知力】+パートナーの好感度+コンマ一桁=判定値

・クィディッチの基本計算式
【体力】+クィディッチメンバーの好感度+コンマ一桁=判定値

・杖を使わない授業の基本計算式
【知力】+パートナーの好感度+コンマ一桁=判定値

・テストの基本計算式
【知力】+コンマ一桁=判定値

・<好感度>の基本計算式
【魅力】+コンマ一桁=判定値

授業について

授業ではまずパートナーを選びます

選んだパートナーは授業の成功・失敗に関わらず必ず好感度が上がります

授業に成功すると対応するステータスが一つ+1されます

例えば杖を使う授業にハーマイオニーをパートナーに選んだ場合は

ハーマイオニーの好感度が上がり、授業に成功すれば【魔力】か【知力】のステータスを上げることができるということです

自由行動について

自由行動では友だちと遊んで好感度を高めたり、自習をして4つのステータスのうちどれかを上げることができます

自習について

自習に成功すれば、ステータスに+1されます

自習にてステータスを上げる際に重要なのは『才能値』です

初回にコンマで決定した

魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』を指します

魔力の『9』なら魔力の自習の際、コンマの1~9までで成功判定になり

知力の『3』なら知力の自習の際、コンマの1~3までが成功判定になります

また0かゾロ目を引くと成功に加え才能値が上昇し

知力が『4』になれば、コンマの1~4までが成功判定となります

つまり既に才能値が『9』の魔力と体力は自習すれば確実に能力が上昇します

その際0とゾロ目は大成功となり、能力が一気に+3されます

というわけで今度こそ以上

うっかりミス多すぎなんだよなぁ…

これ以上は上がりませんね
最初のコンマで才能値決定した時に0かゾロ目だったら
毎回自習するたびに+3上がるというどこぞの最強系チート能力者にしようかと思ってましたけど

正直2連続で9が出た時ビビリました…
そんなに0とかゾロ目なんて出るものじゃないと思ってたしさ…

了解です

今後好感度表記はファーストネームで統一しますね

ついに待ちに待ったクィディッチの練習の日

僕とハリーは一日中授業に集中できなかった

夕食はなにを食べたのかもわからないまま飲み込んで

時刻にして七時近く

夕暮れの薄明かりの中、僕たちは城を出てクィディッチ競技場へと入った

チームのみんなはすぐに集まってきた

先頭を歩いていたのは二人

一人は飛行テストにも立ち会ったウッド先輩だ

チームのキャプテンらしい

もう一人は背の高いドレッドヘアの女の人だ

何回か姉さんと一緒にいるのを見たことある気がする

二人は一緒に大きな箱のような物を持ってくると、それを芝生の上に置いた

ウッド「やあ!ハリー、それにエリオット!」

キラキラした目を向けられながら、僕たちはウッドと握手をした

前に会った時にも思ったけど、すごく爽やかな雰囲気の人だ

ウッド「いいか、野郎ども。聞いてくれ」

??「あら、女性もいるのよ」

ウッド「…そして、女性諸君」

ウッド「今年は素晴らしい新人がチームに入ってきてくれた」

ウッド「待ち望んでいたシーカー候補だ」

ウッド「一人はハリー・ポッター。それともう一人が…」

フレッド「知ってるさ。ミスター・フェアプレーだろ?」

ジョージ「違うさ。ミスター・グッドネスだよ」

フレッドとジョージが僕を見てそう笑った

ウッド「茶化すな。フレッド、ジョージ」

ウッド「もう一人は、エリオット・ランバート」

ウッド「二人とも素晴らしい才能の持ち主だ。僕が保証する」

僕とハリーはお辞儀をして、あいさつをした

ウッド「今年は最高のチームになるぞ!」

ウッドのその声とともにまず自己紹介が始まった

まず、三人のチェイサーが

さっきとウッドと歩いていた、ドレッドヘアのアンジェリーナ

もう二人がアリシアにケイティ

ビーターの二人がフレッドとジョージ

キーパーがキャプテンのウッドだ

僕とハリーはまず、どこのポジションに適しているかをテストするところから始めるらしい

適性検査というそうだ

少しだけ緊張しながら、僕は学校の備品である流れ星を握りしめた

<クィディッチ>成功判定

【体力】+クィディッチメンバーの<好感度>+コンマ一桁=13以上で成功
0orゾロ目は10として扱う

↓1

【9】+<2>+<0>+7=18

成功!

余裕すぎてやばい…

ここから更に続き書くんだけどもしかしたら結構遅れるかも
金土日は忙しくてね…

気長に待ってくれると助かります

金土日は更新が遅れると言ったな?
あれは嘘だ
(でも忙しいのは本当)

【クィディッチ成功】

力がみなぎるような気がする…

体力が1上がった!

ステータス
魔力【14】 体力【10】 知力【4】 魅力【2】

順番に各ポジションの説明と練習を受けていく

最初はチェイサー

クアッフルと呼ばれる赤い玉を狙って、それを相手のゴールに入れるポジションだ

ゴールを決めれば10点の得点になる

アンジェリーナ「いい?チェイサーにとって一番大切なのはチームワークよ」

アンジェリーナ「自分だけのことを考えてはいけないし、仲間のことを考えて動けば自然と良い動きができるはずだわ」

アンジェリーナ「ここでどう動くべきかとか、ここでどう動いたら仲間が動きやすいか、とかね」

『難しそうだね…』

アンジェリーナ「こればっかりは練習や試合で経験を積むしかないわ」

アンジェリーナ「チェイサーに必要なのは、どんな状況でも自由に飛び回れる飛行センスよ」

そう言われると、飛行しながらのパス回しやそのままシュートを決める練習をした

試合で見てるのと実際にやるのはやっぱり大違いで、思っていたよりもずっと難しかった

本当に色々なことを考えながら動かないといけないし

これに実際の試合だと、相手チェイサーやブラッジャーの動きが加わると思うと頭が混乱しそうだと感じた…

アンジェリーナ「大丈夫よ。うまく動けてるから」

アンジェリーナ「あなたは周りをよく見れているわね。良い目を持ってるわ」

次はキーパー

味方のゴールの周りを飛び回って、敵が点を入れないように守るポジションだ

ウッド「僕がグリフィンドールのキーパーだ」

ウッド「ゴールを守るのは本当に重要だ」

ウッド「僕があんまり点を取られれば、チーム全体の士気にも影響するからね」

ウッド「大切なのはどんな時にも絶対ゴールを守るんだっていう、強い気持ちなんだよ」

ウッド「たとえ、クアッフルと同時にブラッジャーが二個飛んできてもね」

『…心が強い人じゃないと、キーパーはできなさそうだね』

ウッド「大丈夫。そんなに難しく考えなくてもいい」

ウッド「他のことは気にせず、ただクアッフルからゴールを守ればいいんだ。簡単だろ?」

『なるほど。そう考えればいいんだね』

ウッド「そういうこと。さあ、やってみよう!」

僕はゴール前を飛びながら、クアッフルをキャッチしたり、箒で弾き返す練習をした

危ないと思って咄嗟に蹴り返したりしながら最後までゴールを守り切ると、ウッドは大はしゃぎだった

ウッド「すごいな!これなら『なまけもの型グリップ・ロール』もすぐにできるようになりそうだ!」

『なまけもの型グリップ…?………??』

そしてビーター

魔法で強化した木の棍棒で、最も近い選手を無差別に狙うブラッジャーを相手陣地に叩き返すポジション

フレッド「仲間が血まみれにならないように守るのがビーターだ」

フレッド「荒っぽいゲームだからな」

『ねえ…いつも思うんだけど、ブラッジャーって鉄だよね?』

『よく死亡事故とか起きないよね』

ジョージ「顎の骨を折ったやつは二、三人いたけど、その程度だよ」

ジョージ「たまに宙で消えても一、二ヶ月後に見つけてもらえるさ」

『…そうなる前に試合を決めないとね』

フレッド・ジョージ「「その意気だ!」」

まずは地上でフレッド相手に、ブラッジャーを延々と打ち返す練習をした

なんだかマグルのスポーツにこんなのがあったような…テニスだったかな…

問題なくブラッジャーを打ち返し続けると、今度は飛行しながら三人で同じことをした

フレッド「いいぞ、肝が座ってる。ブラッジャーなんか敵じゃないって感じだな」

『ねえ、そういえばこれ、どうやってやめればいいの!?』

ジョージ「ウッドに向かって打ち返せばいいよ。クアッフルみたいにキャッチしてくれるさ」

『冗談だよね…?』

フレッド・ジョージ「「もちろん、本気(マジ)さ」」

『えぇ…』

最後はシーカーだ

金のスニッチを狙うポジション

スニッチを捕まえれば150点も入る上、試合が終了するから、チームの花形ともいえる重要なポジションだ

ハリーのシーカーとしてのセンスは本当にすごかった

最高速度に達するまでの時間も速いし、急上昇や急下降も僕よりもハリーの方がうまかった

空中で延々とゴルフボールを投げられる練習でも、一つ残らずキャッチしてみせた

ハリーは本当に天才なんじゃないかと思った

一通りの説明と練習を受け終わった頃には、すっかり辺りは暗くなっていた

ウッド「よし!今日はここまでにしよう!とても良い練習ができたな!」

ウッド「ハリー!エリオット!君たちは本当にすごいな!」

ウッド「僕の目に狂いは無かったよ!」

ウッド「学校の備品なんかでよくあそこまで!」

ウッド「二人に相応しい箒を用意しないと!ニンバス2000かクリーンスイープの七番なんかがいいと思わないか!なあ!」

アンジェリーナ「落ち着いて、ウッド。はしゃぐ気持ちもわかるけど、その前にポジションでしょう」

ウッド「ああ、そうだったな!ごめん、ごめん!」

アンジェリーナにそう言われても、ウッドのテンションは上がりっぱなしだった

みんなは苦笑してるし、あまりに褒められるものだからハリーは少し顔が赤くなってる

(たぶん、僕も)

ウッド「まずハリーはシーカーに決定だ!」

ウッド「体型も小柄だし、理想的なシーカーだ!」

ウッド「チャーリー以上にうまくなるかもしれない!」

ウッド「エリオットは困ったな!本当に困った!」

フレッド「なあジョージ、ウッドに元気の出る呪文かけたのはお前か?」

ジョージ「いいや、でも今かけたらこのまま笑い死ぬウッドが見られそうだな」

ウッド「エリオットはどこでも出来るな!チェイサーもキーパーもビーターもシーカーも!」

ウッド「オールラウンダーだ!なんて頼りになる選手なんだろう!ははっ!」

フレッド・ジョージ「「聞いちゃいないぜ…」」

ウッド「とりあえずまずは箒からだ!ちゃんとした箒が無いと始まらない!」

アンジェリーナ「もう私がさっき言ったこと忘れてるわね…」

ウッド「今年こそはあのクィディッチ・カップに僕らの寮の名前が入るぞ!」

結局、最後までウッドのテンションは下がらないまま、今日は解散となった

これからは週3日でクィディッチの練習が始まるらしい

僕はとりあえずチェイサーの練習から始めて、ハリーはシーカーの練習に専念するという方針に決まった

流れ星を返却しに行った帰り、僕とハリーは寮までの道を二人で歩いていた

『今日は疲れたなぁ。でもすごく楽しかったね、ハリー!』

ハリー「……………」

『ハリー?どうしたの、やっぱり疲れちゃった?』

ハリー「…ねえ、エリオット。変なこと聞くんだけど、今日…本気で飛んでた?」

『えっ…!?』

ハリーはなぜかそんなことを聞いてきた

『どうして?僕なりにずっと全力で飛んでたけど…』

ハリー「マルフォイを追いかけてた時は、僕よりも…今日よりもっと速かったから…」

ハリー「だから、もしかして僕に遠慮してたんじゃないかと思って…」

ドラコを追いかけてた時…

あの時、僕は…

『あっ…』

ハリー「…エリオット?」

『ドラコを追いかけてたのは、僕じゃない…』

『あの時箒に乗ってたのは…アポロの方だ』

ハリー「…アポロって誰のこと?」

『僕の…もう一人の人格のこと。姉さんが、アポロって名前をつけたんだ』

『だから、マクゴナガル先生がすごいと思ったのは僕じゃなかったんだ…』

『僕は…本当は…』

ハリー「違うよ、エリオット!」

ハリー「飛行テストに合格したのも、今日箒に乗ってたのも、もう一人のきみじゃないだろ」

ハリー「ウッドがあんなに喜んでたんだ。それはきみの実力がすごかったからだよ」

『ハリー…』

『…うん、そうだよね。ありがとう、ハリー』

ハリー「どういたしまして。一緒にがんばろうよ」

ハリー「グリフィンドールが優勝できるように!」

『うん!』

そう笑い合うと、僕たちは寮への帰りを急いだ

でも…つまりアポロは…

僕よりも、ハリーよりも…箒に乗るのがうまいってことなのかな…

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ハリー ↓2フレッド・ジョージ ↓3アンジェリーナ

ハリー 2+9=11
フレッド・ジョージ 2+8=10
アンジェリーナ 2+1=3

<好感度一覧>

ハリー 2【友だち】 18/30 次の段階まで残り12
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 0【顔見知り】 3/10

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
ドラコと遊ぶ
ハンナと遊ぶ
アンジェリーナと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

体力を鍛えよう

才能値は『9』なので確実に+1

0orゾロ目で+3

↓1

成功!

力がみなぎるような気がする…

体力が1上がった!

ステータス
魔力【14】 体力【11】 知力【4】 魅力【2】

次の授業
【呪文学】

誰の隣に座ろうかな…?

ハリー ロン ハーマイオニー ネビル ドラコ ハンナ
↓1

あの連投しちゃったけどどうなるんだっけ?

>>184
コンマと安価は違うから問題ない
でもできれば控えて下さいね

というわけで今日は以上

解説は前スレに貼ったほうが良くない?って言われたのでそっちに貼っときます
興味ある人は覗いてね

それとエリオットの乗る箒なんですが

名前なり性能なりアイデアのある方はぜひお願いします

クリーンスイープはちょっと普通すぎる箒だし
かといってニンバスやコメットでハリーとドラコに被らせたくないので
(この時点のドラコの箒は実はコメット)

>>1が面白そうだと思ったものを採用します

もしなにもアイデアが無ければこのままクリーンスイープになります

ではお疲れさまでした

ソルブル2000
由来:ラテン語の『太陽』(Sol)と英語の『雄牛』(Bull)

性能:パワーは現存箒の中でも最大で加速力も最高速度も一流。しかし小回りが効かず乗りこなせる人材が少ないため流行らない。
お世辞にもクディッチに向いた箒ではないと言うのが総評である。

とかどうですかね。

前スレで誰かが指摘してたけど多重人格に名前つけたらいけないっていうところはどういう感じになってるの?

・ハープスター
基本的な性能は平均的だが急降下時の運動性能・速度はずば抜けて良い
ただし急上昇時の挙動にクセがあるので乗りこなすのにはコツがいる

前スレ埋めてもらってありがとうございました

思ってたよりもはるかに多くのアイデアが寄せられてて驚きました
(二、三個来ればいいなくらいの気持ちだった)

一応、0時まで募集してそれまでに出た中から絞ってネタ考えます
アイデア考えてくれた皆々様本当にありがとう

>>196
これに関してはごめんなさい、答えられないですm(_ _)m
説明しようとすると何かしらネタバレしちゃいそうなので
いつかちゃんと説明します

クィディッチはベンチメンバーって概念がないからな…
冷静に見ると欠陥ルールを抱えてるスポーツだよな

とりあえず箒は決定しました
どの箒になったかは本編内で

みなさん本当にありがとうございました

違和感ない程度に設定とか性能をちょっと足すかもしれません

今日中に更新できるかはわからないけど可能な限り更新したい…

>>221
一応、交代メンバーという概念自体はあります
試合が長くなりすぎて正メンバーが睡眠を取らないといけない時とかに

間に合った、間に合ったぞ…!
なんとか今日中だー!こんな時間だけど更新だー!

ハリー「そういえば、僕たちの箒ってどうなってるんだろう」

初めてのクィディッチの練習から約一週間後

いつもの朝食の席で、ハリーがそう口を開いた

僕たちは、未だに学校の流れ星を使って練習に参加していた

けどウッドが言うには、流れ星に慣れすぎて変な癖がついたらいけないと

僕は軽いパス回し、ハリーはゴルフボールを掴む練習と、本格的な練習はまだ始まっていなかった

『うーん。ウッドは楽しみに待ってなよ、としか言ってなかったけど』

ロン「なにかすごい箒を用意してもらってるのかも」

ロン「フレッドとジョージも、二人のことを秘密兵器だとか言ってたしさ」

ロンがオートミールに砂糖をかけたのと同時に、いつものようにふくろうたちが大広間に飛んできた

けど、今日は少し様子が違った

六羽のオオコノハズクが、細長い包みを運んできている

しかもその群れは三つもあった

なにごとかと思ってみんながその包みに注目すると

一つはドラコのところへ

もう一つはハリーの真ん前へ

更にもう一つは僕の手元に落ちてきた

六羽がまだ飛び去るか去らないかのうちに、もう一羽が手紙を運んでくる

僕とハリーは急いで手紙を開けた

手紙にはこう書いてあった

ー包みはここで開けないようにー

ー中身は新品のソルブル2000ですー

ーポッターには新品のニンバス2000を贈りましたー

ーウッドの助言に従った結果ですー

ーあなたたちが厳しい練習を積んでいるという報告を聞いていますー

ー怪我にだけは気をつけるようにー

ーM・マクゴナガル教授ー

ロン「ニンバス2000とソルブル2000だって!?おったまげー!僕触ったことも無いよ!」

ハリーの手紙をのぞき込んでいたロンがそう叫んだ

どうやらハリーの手紙も、僕の手紙と似たような内容だったらしい

ドラコ「ニンバスにソルブルだと?」

いつの間にか、ドラコが僕たちのテーブルの前に立っていた

ドラコ「ニンバスは…まあ性能だけは良い箒だな。だけどソルブルは問題だ」

ドラコ「一年生に乗りこなせるような箒じゃない」

ドラコ「箒の選び方もわからなかったのはどっちだ?まあ、聞くまでもないだろうけど」

『あ、僕の箒がソルブルみたいだよ』

ドラコがポカンとした表情で僕を見た

直後、烈火のごとく怒り出した

ドラコ「きみはやっぱりバカだな!エリオット!」

ドラコ「箒ならいくらでも種類があるのに、なんでよりにもよって『暴れ牛』なんかを!?」

ハリー「暴れ牛…?」

ロン「ソルブルの異名さ。耐久力や最高速度、加速力に優れている箒なんだ」

ロン「けどその代わりに、急に止まったり、細かく曲がったりができないからプロでも使っている人は殆どいない」

ロン「お世辞にもクィディッチに向いた箒じゃない、とか言われてるんだ」

『…だよね。でもたしか一部の選手からは熱狂的な支持を受けてるんだっけ?』

ドラコ「なんだ…?まさかきみが選んだわけじゃないのか?」

ドラコ「だとしたら選んだやつは何を考えているんだ」

『ドラコ、もしかして心配してくれてるの?ありがとう!』

ドラコ「心配なんかしてない!その箒を選んだやつに呆れているんだ!」

『…たしかに、どうしてウッドは僕にソルブルを選んだんだろうね』

マクゴナガル先生の手紙をもう一度読んでみる

そこには間違いなく、ウッドの助言に従ったって書いてあるし

先端の部分の包装を少しだけ解いてみると、ちょうど真っ赤な柄に金文字でSolbull2000と刻印されていた

ロン「エリオットならソルブルでも乗りこなせると判断したんだろうさ」

ロン「マルフォイ。きみの箒はなんだい?たしかコメット260だとか言ってたっけ?」

ロン「見かけは派手だけど、ニンバスやソルブルと比べると格落ちする箒だよな」

ロンがドラコにニヤっと笑いかけながらそう挑発した

ドラコ「口を慎めよ、ウィーズリー。重要なのは箒の性能じゃない」

ドラコ「選手の実力だ。代表選手にも選ばれなかったきみにはわからないだろうけどな」

ロン「なんだと…?」

ドラコ「やる気か…?」

『まあまあ、二人とも落ち着いて!ロンもドラコもさ』

二人の空気が本格的に険悪になる前に、間に入って仲裁した

ドラコ「フン…。まあいい」

ドラコ「エリオット、それにポッターにも言っておいてやる」

ドラコ「クィディッチ・カップを手にするのはスリザリンだ。グリフィンドールじゃない」

ドラコ「その時になって、箒が悪かったせいで負けたなんて言い訳はするなよ」

『しないよ。でも負けるつもりはないからね、ドラコ』

ドラコは最後に小さく笑うと、包みに入った箒を抱えて大広間から去っていった

ロン「相変わらず感じ悪いやつ…。エリオット、よくマルフォイと仲良くしてられるな」

『ちょっと口は悪いけど、ドラコは本当は優しいよ。さっきだってドラコなりに僕らを励ましてくれたんだよ』

ロン「ハリーがソルブルだと思って、笑いに来たように見えたけど」

『その時は…怒らないとね』

『そうしたら、きっと自分が悪かったって認めてくれると思うよ』

ロン「そんなに素直なやつには見えないけどな…」

ロンは、僕とドラコが友だちなのが面白くないみたいだ

僕はロンとドラコにも友だちになって欲しいんだけどなぁ…

ブラックコーヒーにたっぷりのミルクを入れてかき混ぜながら、僕はそんなことを思った

放課後、今日は自分の箒を使っての初めての練習だ

待ちきれなくて自然といつもより早く競技場についた

どうしても先に飛んでみたくなって、僕とハリーは箒に跨がって地面を蹴った

直後、もの凄い速さで箒は加速した

慌ててスピードを落とそうとしても、すぐには止まらなかった

なんとか止まった頃には、すでに競技場の中央付近までに到達していた

「暴れ牛」か…

どうりで乗る人が少ないわけだ…

ちゃんとコントロールできないと、事故が多発しそうだ…

ふと目をやると、ハリーはゴールポストに出たり入ったり

グラウンドに急降下したり急上昇したりしていた

まるで思いのままに、ニンバスを乗りこなしているように見えた

ウッド「おーい!二人とも、降りて来い!」

ウッドやみんながやってきた

ハリーはウッドの隣にピッタリと着地したけど、僕はかなりずれた位置に着地した

ウッド「ハリーはなんの問題もなさそうだな、さすがはニンバス2000だ」

ウッド「で、エリオット。ソルブル2000の感想はどうだい?」

ウッドはキラキラした目で僕を見ている

ウッドはきっと、僕が問題なくこの箒を乗りこなすのを期待していたんだろう

そう思うと少し辛かったけど、僕は正直に答えた

『すごく難しい箒だね…。僕に乗りこなせるか不安だよ』

ウッド「最初に乗った時にこけたりしなかったかい?」

『なんとかね…』

ウッド「そりゃあすごい!」

ウッド「ソルブルに初めて乗った人は、みんな箒から振り落とされるっていうのに!」

ウッド「僕も一度試し乗りしてみたことがあったんだけど、思いっきり地面にキスしちゃったよ!」

嬉しそうにウッドが大笑いする

ウッド…そんな危ない箒を僕に選んだんだ…

フレッド「ミラが知ったら半殺しにされるな、ウッドのやつ」

ジョージ「ああ、5ガリオンかけてもいい」

フレッドとジョージが僕にウインクを飛ばした

僕は苦笑いで返した

ウッド「ああ、ごめん。悪かったよ、エリオット」

ウッド「家ではブルーボトルに乗ってたんだよな」

ウッド「初めて自分の箒を持つきみに、ソルブルを選んだのはたしかに無茶なことだとは思う」

ウッド「でもそれは、きみが並の乗り手ならの話だ」

ウッドは僕に目を合わせて、ニッコリ笑った

『どういう意味?僕、ハリーほど上手く箒に乗れないけど…?』

ウッド「ああ、ハリーもすごいな。シーカーになるために生まれてきたようなものだよ」

ウッド「それくらいシーカーとして必要な能力が完璧に揃っている」

ウッド「でもきみも、すごい才能の持ち主だ」

ウッド「特に二つのことがすごい」

『二つのこと…?』

僕が首を傾げると、ウッドはさらに嬉しそうに説明を始めた

ウッド「まず一つ目、きみはとても器用なんだ」

ウッド「流れ星なんかで、どこのポジションの適正も発揮できるなんて異常だ」

ウッド「つまりどんな箒でも、乗りこなせる可能性を秘めているってことになる」

ウッド「たとえそれが、『暴れ牛』と呼ばれているソルブルでもだ」

ウッド「それともう一つ…きみはとても目が良いんだ」

『目…?』

アンジェリーナ「ええ。何回かブラッジャーを交えてのパス回しの練習をしたでしょ」

アンジェリーナ「けどきみは、一度もブラッジャーに当たっていない」

アンジェリーナ「それどころか、いつも理想的な位置にパスを送れている」

アンジェリーナ「それは常に自分の視界に入る情報を、最大限に把握しているからこそできることなのよ」

アンジェリーナがウッドに続けて説明してくれた

けどなんだかややこしくて、よくわからない…

『僕はただ勘でブラッジャーを避けたり、なんとなくパスを回してるんだけど…』

アンジェリーナ「あら、そうだったの?なら尚の事良いじゃない」

アンジェリーナ「勘や本能のままに動いて、理想的な動きができるんだもの」

アンジェリーナ「良いコーチにはなれなさそうだけど」

軽くジョークを飛ばした後、ウッドがさらに言葉を続けた

ウッド「エリオット。きみはこれからは別メニューだ」

ウッド「ひたすらソルブルに慣れるように、飛行訓練を続けて欲しい」

ウッド「おそらく…一年くらい続けないといけないだろうな」

『一年!?』

さすがに驚いて、思わず声が出た

その間ハリーたちは、みんなで練習するのに…?

ウッド「ソルブルを乗りこなせるようになるまで、プロの選手でもそれくらいかかってるんだ」

ウッド「もちろん、もっと短いかもしれない。長くなるかもしれない」

ウッド「でもきみなら必ず乗りこなせるようになると信じてる」

ウッド「もちろん、僕も協力する」

ウッド「不満に思ったら、当たってくれても構わない」

ウッド「僕を殴ってくれたっていい」

ウッド「だから、どうかがんばって欲しいんだ」

ウッドは真剣な目で僕を見つめた

本気だと思った…

本当に僕に恨まれても、殴られてもいいと…

そう思っているのが伝わってきた

『…わかった。僕、がんばるよ』

『がんばって、ソルブルを乗りこなしてみせる!』

ウッド「ありがとう!きみならそう言ってくれると信じていたよ!」

『えっ!?ちょっ!ウッド…!?』

ウッドは大はしゃぎで僕に抱きついてきた

突然のことすぎて、軽く頭がパニックになる

なんとなく、顔が熱いくらいだ…

フレッド「ウッドはいずれミラに殺されるに10ガリオン」

ジョージ「賭けにならないな」

『ウッド、ごめん!ちょっと落ち着いて!』

ウッド「ああ、ごめんよ!つい嬉しくなっちゃってさ!」

ウッドは本当に嬉しそうな笑顔を僕に向けた

こんなに喜んでくれるなら、期待に応えないわけにはいかないよね

そう思って、僕も笑った

『でもウッド。一つ聞いていい?』

『どうして、そんなに僕にソルブルに乗ってほしいの?』

ウッド「知りたいかい?」

ウッド「ソルブラーが一人いるだけで、チームの強さは全然変わるんだ」

ウッド「特に、チェイサーだとね…!」

その笑顔は、なんとなくフレッドやジョージの笑顔に似ているような気がした

毎日たっぷりの宿題が出されて

それと並行して授業の予習もやって

さらに週三回のクィディッチの練習

目が回りそうになるほど忙しかったけど、本当に毎日がとても充実していた

やっとこの忙しさに慣れてきたと感じた頃には、ホグワーツに来てから二ヶ月が経っていた

ソルブルの癖にもようやく慣れて、なんとか思い通りに飛べるようになってきた

ウッドが言うには、これでも驚異的な速さらしい

「やっぱりきみは天才だ!」だなんて、えらく僕を褒めてくれたけど

ほとんど付きっ切りで、少しも嫌な顔をしないで練習に付き合ってくれたウッドのおかげだと僕は思ってる

ここからようやくクアッフルやブラッジャーや、他のみんなとも合わせて練習できるらしい

そう思うとますます楽しくなりそうだと感じた

ハロウィーンの朝、パンプキンパイを焼くおいしそうな匂いが廊下に漂ってきて、みんな目を覚ました

今日は呪文学の授業で、浮遊術の練習をすることになっている

フリットウィック先生は、二人一組で練習させた

僕はネビルと、ハリーはシェーマスと、そしてロンはハーマイオニーと組むことになった

ロンとハーマイオニーが二人とも、すごく嫌そうな顔をしていたのが少し気になった

フリットウィック「さあ、今まで練習してきたしなやかな手首の動きを思い出して」

いつものように積み重ねた本の上に乗って、フリットウィック先生がキーキー声でそう言った

フリットウィック「ビューン、ヒョイ、ですよ。いいですか?ビューン、ヒョイ」

フリットウィック「呪文を正確に、これもまた大切ですからね」

フリットウィック「呪文はウィンガーディアム・レヴィオーサです」

みんなが杖を振りながら、呪文を唱える

ネビル「ウインガーディアム・レビオーサ!」

ネビルの羽はピクリとも動かなかった

ネビル「おかしいなぁ…。どうして浮かないんだろう…」

『ネビル、こうだよ。見てて』

<杖を使う授業> 授業成功判定

【魔力】+【知力】+【パートナーの好感度】+コンマ一桁=17以上で成功
0orゾロ目は10として扱う

どうあがいても成功

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

【ステータス】
魔力【11】 体力【9】 知力【5】 魅力【2】

あ、ごめん間違えた

魔力と知力どっち上げるか選べます

↓1

じゃあこのまま進行しますね
ごめんなさいm(_ _)m

あ、ほんとだ
途中からコピペミスってた
指摘ありがとう、めっちゃ助かります!

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

【ステータス】
魔力【11】 体力【9】 知力【6】 魅力【2】

ネビル「ねえ、エリオット。どうやったら上手くできるかな」

『うーん…』

僕はネビルの様子を見ながら、なんとかアドバイスしようと考える

『やっぱり、気合いじゃないかな?』

ネビル「き、気合い…!?」

『そう、こう…絶対浮かせるんだ!みたいな強い気持ちを持つのがコツだよ』

『やってみて』

ネビル「う、うん…」

ネビル「ウインガーディアム・レビオーサ!」

もう一度呪文を唱えると、今度は羽が少しだけ震えた

『ネビル!ほら、動いてる!動いてる!』

『もっと気合いだ!気合いだよ、ネビル!』

僕の言葉に激しく頷きながら、ネビルが真っ赤になりながら羽を睨みつける

そろそろ浮きそうだと思った矢先、ネビルが前のめりに倒れた

『ネビル!?どうしたの、大丈夫…!?』

ネビル「息…するの…忘れて、た」

『あはは…』

ほんとにアホな>>1でごめんね…
どんどん指摘して下さい

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

【ステータス】
魔力【14】 体力【9】 知力【6】 魅力【2】

>>1の頭はボロボロ…
これで合ってるはず…

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

【ステータス】
魔力【14】 体力【11】 知力【6】 魅力【2】

というわけで再開

すまない…>>1の頭はトロールなんだ
笑っておくれ

フリットウィック「オーッ!お見事です、グレンジャーさんもやりました!」

フリットウィック「皆さん、拍手です!拍手!」

みんながハーマイオニーに拍手を贈っている

もちろん僕もだ

ハーマイオニーが日頃どれだけ努力しているかは、たぶん僕が一番良く知っているから

『あっ、そうだ!ネビル発音だよ、発音!』

ネビル「発音…?」

『そう、気合い以外にも杖の振り方と発音が大事なんだ』

『僕の杖の振り方と発音を真似してみて』

『いくよ、ウィンガーディアム・レヴィオーサー浮遊せよー』

ネビル「えっと… ウインガーディアム・レビオーサ!」

『うん、杖の振り方はそれで合ってるよ』

『あとはえっと…もうちょっとガーをきれいに言うのがいいのかな』

『いや、レヴィオーサの部分かな…』

思いついたことを次々と言いながら、なんとかネビルに教えようとがんばってみる

下手な教え方なのに、ネビルは素直に僕の言うことを聞いてくれた

授業終了間際、ネビルの羽が机から一センチくらいのところまで浮いた

浮いたのはほんの少しだったけど、僕もネビルもすごく嬉しかった

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ネビル

ネビル 2+6=8

<好感度一覧>

ハリー 2【友だち】 18/30 次の段階まで残り12
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 0【顔見知り】 3/10 次の段階まで残り7

以下の呪文を習得しました

攻撃呪文

魔力レベル【3】
フリペンドー撃てー
一年生にも使える攻撃魔法の基本。敵を吹き飛ばす
(魔力補正に+3)

イベント習得
ウィンガーディアム・レビオーサー浮遊せよー
浮遊術。対象を宙に浮かせ叩き付ける
近くに重い物がある時に効果的な呪文
(浮遊させるもの次第で、+補正が変化する)

イベント習得
エクスペリアームスー武器よ去れー
武装解除術。武器を持つ相手に絶大な威力を発揮する
武器を持つものにしか使用不可能
(強制有利判定。このターン相手の攻撃を無効化し、対応する武器のステータスを戦闘終了まで-10する)

魔力レベル【13】
アグアメンディー水よー
杖の先から水を噴出させる呪文
(魔力補正に+5)

妨害呪文

魔力レベル【7】
オブスキュロー目隠しー
対象の目を隠す呪文。視力を奪うことで相手の動きを鈍くする
(相手の体力を4ターン-3にする)

魔力レベル【10】
シレンシオー黙れー
対象を一時的に黙らせる。無言呪文を除き、呪文の威力を低下させる
(相手の魔力を4ターン-3にする)

授業が終わると、ロンの機嫌は最悪だった

ロン「レヴィオーサよ。あなたのはレビオサー」

ロン「もう少し言い方ってものがあるだろ!なんであんなに嫌味っぽいんだよ!」

『ロン、そういう言い方は良くないよ』

『たしかに、その…たまにハーマイオニーは悪気なくきついこと言ったり、怒鳴っちゃったりすることもあるけどさ』

『でも、本当はすごく優しいんだよ』

『さっきだって、ロンに教えてあげたかっただけなんだと思うよ』

『だから…』

ロン「…エリオット。きみはそれと同じことをマルフォイにも言ってたよな」

ロン「ちょっと口が悪いだけだ、言い方がきついだけだ、でも本当は優しいんだ」

ロン「きみの基準だと、誰が相手でも良いやつになるんじゃないのか?」

ロンのその言葉に、少しカチンときた

『そんなことないよ…!僕だって嫌いな人とか腹の立つ人だっている』

『でも、ドラコやハーマイオニーは…!』

その言葉の途中、誰かが僕たちにぶつかり追い越していった

今のは、ハーマイオニーだ…

ハリー「今の…聞かれたよ。泣いてたみたい…」

ロン「……………」

【どうしよう…?】
どちらか選んで下さい

A ハーマイオニーを追いかける

B ロンをたしなめる

↓1~3
多数決

気になってたんだけど、呪文の後ろの伸ばし棒(?)はダッシュ ― にしたほうが分かりやすい気がする
細かくて悪い

うん、知ってた…
こうなるだろうとは思ったけど一人くらいロンを選んであげても…(´・ω・`)

というわけで今日は以上
いっぱいミスして本当にごめんね
容赦なく指摘してもらえるととても助かります

>>314
なるほど、了解しました

ここからは解説

・ソルブル2000

赤い柄に金文字でロゴが刻印されており、「暴れ牛」という異名を持つ箒
耐久力、最高速度、加速力に優れたパワーのある箒
その反面急に止まれない、小回りが効かないという弱点を持ち、乗りこなせる人材が非常に少ない
お世辞にもクィディッチに向いた箒じゃないと称されているが、一部の選手からは熱狂的な支持を受けており
ソルブルを乗りこなせるものはソルブラーと呼ばれる

>>194様のアイデアを元に>>1が再構成したものです
名前と性能がどちらもエリオットのイメージにぴったりだったのが採用の決め手
>>194様、アイデアを考えて下さった皆様ありがとうございました

・ブルーボトル

家庭用の箒で安全で信頼できる性能らしい。防犯ブザーが内蔵されている

・良いコーチにはなれなさそうだけど

勘や本能のままに、大体のことは上手くこなしているエリオットに向けられた言葉
理論をもとに結果にたどり着いているわけじゃないので人にものを教えるのはとても苦手
良い選手が良いコーチになれるかは別問題なのである

・なんとなく、顔が熱いくらいだ…

ウッドに抱きつかれて顔が赤くなるエリオット君
決してそっち方面の人というわけじゃない
ただ家族以外のストレートな好意に慣れていないだけなのだ
押しに弱いとも言える…

・フィリウス・フリットウィック

呪文学の教授でレイブンクローの寮監
ゴブリンの血を引いているためとても小柄
わかりやすくて面白い授業で、良いことをしたらお菓子をくれるという非常に優しい性格
そのため、レイブンクロー生以外からもとても慕われている
体格とは裏腹に若い頃は「決闘チャンピオン」だったこともあり、戦闘にも長けた一面を持っている

次回はついに戦闘回かな

戦闘の仕様についてはその時にまた解説します
(しかもこれ呪文は最初に考えてたものだからレビオーサになってるのに今気づいた、次回直します)

明日はたぶん再開できないかな
火曜日なんとかがんばる

ロンも好感度をしっかり高めてイベント起こせば
新しい呪文やスキルを覚えるのかな?

戦闘の仕様と呪文を置いておきます

とりあえずこんな感じでやってみようと思う

呪文の説明文はよりわかりやすく直したから今回のだけ見てもらえるといいよ

たぶん、まだ色々と穴がありそうだから今後も細かく変わるかもしれない

>>352
ロンに限らず好感度がある程度上がると、なにか良いことがあるかもしれませんね

戦闘について

戦闘の基本計算式は

【魔力】+【体力】+コンマ一桁=判定値です
(一緒に戦うキャラがいる時は、そのキャラの<好感度>が加わります)
これに更に様々な呪文による補正値が加わります



【14】+【11】+5+<2>(ハリーの好感度)=32

これに呪文による補正値を加えたものが判定値となります

<HP>はステータスの魔力と体力を足したものに×2をしたものとなります

現在のエリオットの<HP>は

(14+11)×2=50となります

①戦闘はまずはどの呪文を使うかを選択します

現在のエリオットが使える呪文は以下の通り

攻撃呪文

フリペンド-撃て-
一年生にも使える攻撃魔法の基本。敵を吹き飛ばす
(魔力補正に+3を加え攻撃する)

ウィンガーディアム・レヴィオーサ-浮遊せよ-
浮遊術。対象を宙に浮かせ叩き付ける
近くに重い物がある時に効果的な呪文
(浮遊させるもの次第で、変化する+補正を加え攻撃する)

エクスペリアームス-武器よ去れ-
武装解除術。武器を持つ相手に絶大な威力を発揮する
武器を持つものにのみ一度だけ使用可能
(強制有利判定。<HP>を削る代わりに、このターン相手の攻撃を無効化し、対応する武器のステータスを戦闘終了まで-10する)

アグアメンディ-水よ-
杖の先から水を噴出させる呪文
(魔力補正に+5を加え攻撃する)

妨害呪文

オブスキュロ-目隠し-
対象の目を隠す呪文。視力を奪うことで相手の動きを鈍くする
(判定値が相手を上回った時、<HP>を削る代わりに相手の体力を4ターン-3にする)

シレンシオ-黙れ-
対象を一時的に黙らせる。無言呪文を除き、呪文の威力を低下させる
(判定値が相手を上回った時、<HP>を削る代わりに相手の魔力を4ターン-3にする)

②呪文を決めたら、自分と相手のコンマ値を決定します
基本↓1がエリオット、↓2が相手

③それを計算式に当てはめて、自分の判定値が相手の判定値を上回っていれば、相手の<HP>がその分だけ減少します

④同じように、自分の判定値が相手の判定値を下回っていれば、自分の<HP>がその分だけ減少します

⑤また0とゾロ目は10として扱います

⑥戦う相手によっては、特定のコンマで強力な攻撃や呪文を唱えてくることもあります

⑦同じ呪文によるデバフの重ねがけはできません(別の呪文のデバフなら可能)

⑧自分のHPが尽きてしまう前に、相手のHPを0にすれば勝利となります

⑨戦闘に勝利した際、魔力、体力、知力のどれか一つを上げることができます

⑩上げる時は、自習の仕様と同じ

⑪また負けてしまった時は、このボーナスは得られません

⑫負けてしまった時も、一緒に戦った相手との好感度のみは得られます

とりあえず、こんな感じです

まあやりながら覚えましょう

そもそも>>1はこういうSS書くの始めてなのでなにもかも手探りですし

勝った時の話の続きを書いてくるからちょっと待ってね

それと早速だけど補足

戦闘に勝利した際、知力であっても必ず+1上げることができます
才能値の判定次第で+3にできるという意味
つまり魔力、体力なら確実に+3上げることができます

魅力は前にも言ったような気がするけどこの戦闘に勝とうが負けようが勝手に上がります

もちろん最後の好感度判定の前に上がるのでご心配なく

『ハーマイオニー…!』

僕は駆け出していた

とくになにか考えてたわけじゃない

ただハーマイオニーが泣いていると思った瞬間、体が勝手に動いていた

『ねえ、待って…!ハーマイオニー!』

いくら呼びかけても振り向いてくれない

それどころか、どんどん僕から距離を離そうと足早になっていく

焦れた僕は、ハーマイオニーの手を掴んだ

『ハーマイオニー…!』

ハーマイオニー「…っ!」

僕の手は、強引に振り払われた

ハーマイオニー「ついてこないで…!ほっといて…!」

そう言うと、ハーマイオニーはすぐ近くの女子トイレに逃げるように駆け込んだ

僕にはそれを、ただ黙って見ていることしかできなかった…

『……………』

しばらく考えた後、僕はハーマイオニーが出てくるのを待つことにした

今日はハロウィーンパーティなんだ

ハーマイオニーだってすぐに戻ってくるさ、とか

ハーマイオニーなら僕なんかがなにか言わなくても自分で立ち直るはずだ、とか

そういうことだって考えた

でも、目に涙を溜めたハーマイオニーの表情が頭から離れなくて…

どうしてもここから離れることができなかった

女子トイレの前の廊下でずっと待ち続けるのは、思ったよりも辛かった

只でさえこんな見た目なのに、立ってる場所が場所だから、いつも以上に冷たい目をたくさん向けられた

実際、不審に見えるんだろうから仕方ないと思う

それでも、待った

人通りが途絶えて、あたりも暗くなって、魔法で城が明るくなり始めても…

それでもハーマイオニーは出てこなかった

だから、もっと待ち続けた

ハーマイオニーになんて言ってあげればいいのかを必死に考えながら

ただただ、僕は待った

どれくらい待っただろう…

女子トイレの扉が開いて、中からハーマイオニーが出てきた

指で涙を拭いながら…

『ハーマイオニー…』

ハーマイオニー「エリオット…?」

ハーマイオニーが僕に目を向けた、驚いているように見える

ハーマイオニー「…もしかして、ずっと待ってたの?」

『うん…』

ハーマイオニー「もうとっくにハロウィーンパーティだって始まってるはずよ」

『そうかもね…』

ハーマイオニー「なのにずっと待ってたの?あれから一度も動かずに?」

『うん…』

ハーマイオニー「呆れた…」

ハーマイオニー「あなたって本当にお馬鹿さんね…」

ハーマイオニー「なんでそこまで…」

『ごめん…』

ハーマイオニー「………いいえ、ちがうの」

ハーマイオニー「本当はこんなこと言いたいわけじゃないのに…」

ハーマイオニー「どうして私ってこうなのかしら…」

ハーマイオニー「きつい言い方しかできなくて…ロンが怒るのだって当然だわ」

ハーマイオニー「ずっと待っててくれたエリオットにまで、こんなひどいこと言って…」

『僕のことはいいんだよ。気にしてないから』

ハーマイオニー「嘘よ…!人にひどいこと言われて、気にしないでいられるわけがないじゃない…!」

ハーマイオニーの目には、また涙が溜まり始めていた

『ハーマイオニー…』

ハーマイオニー「…そうよ。やっとわかったわ」

ハーマイオニー「私ずっと、みんなにこんな思いをさせてたのね…」

ハーマイオニー「本当に、最低だわ…私…」

『ううん、最低じゃないよ』

ハーマイオニー「どうして…?私のこと嫌な子だって思うでしょ?」

ハーマイオニー「エリオットだって…。本当は私のこと、いつも偉そうな子だって思ってたんでしょ?」

『思わない、思うわけないよ』

僕は、はっきりと言い切った

ハーマイオニー「どうして…!?どうして思わないでいられるの!?」

『だって、ハーマイオニーがほかの誰よりもがんばってるのを知ってるし』

『僕の予習にだって付き合ってくれるほど優しいし、それに…』

ハーマイオニー「やめて…!そんなの優しさじゃないわ」

ハーマイオニー「私にとっても都合が良かったからよ」

ハーマイオニー「私は…ただ自分勝手なだけ…」

ハーマイオニー「だから、みんなにひどいことを平気で言えちゃうんだわ…」

そう言って、ハーマイオニーは目を伏せた

その姿は、いつものハーマイオニーよりもずっと小さく見える

そしてその姿は、なぜか…僕自身と重なったような気がした

『…平気じゃないんでしょ?』

ハーマイオニー「えっ…?」

『本当に平気でひどいことが言えるなら、そんなに取り乱したりしない』

『そもそも、ひどいことを言ったって後悔したりするわけがない』

『だから、やっぱりハーマイオニーは優しいよ』

『自分以外の人の気持ちを考えて、悪かったって認めることができるんだから』

ハーマイオニー「エリオット…」

『僕ね…今のハーマイオニーの気持ちが少しだけわかるんだ』

『僕も後先考えずに、人を傷つけて…そのたびに後悔してきたから』

『後悔するたびに、自分で自分が嫌になるんだ』

『どうして僕はこうなんだろう…って』

ハーマイオニー「……………」

『でも、もうそんなのは嫌だって思った』

『後悔するだけじゃなにも変わらない』

『なりたい自分になれるように、変われるよう努力しなきゃいけないんだと思う』

『だから…一緒にロンに謝ろう』

『ロンならきっと許してくれるし、自分も悪かったって謝ってくれるよ』

そう言って、僕はハーマイオニーを見つめた

ハーマイオニーの瞳は、弱々しく震えている…

ハーマイオニー「…もし、許してもらえなかったら?」

『その時は…その時だよ』

『自分が悪かったんだって気持ちを忘れなければ、それでいいんだと思う』

ハーマイオニー「……………」

ハーマイオニー「…あなたはすごいわね、エリオット」

ハーマイオニー「どうしてそういう風に考えられるの…?」

僕は…姉さんと母さんの優しい笑顔を思い出しながら、言葉を紡いだ

『こんな僕のことを信じてくれる人がいるから、かな…』

『そうじゃなきゃ、僕はとっくに駄目になってたと思うよ』

ハーマイオニー「そう…なるほどね」

ハーマイオニーはそう言うと、一度目を閉じた

そしてゆっくりと目を開くと、僕にこう言った

ハーマイオニー「…エリオット、さっきはひどいことを言ってごめんなさい」

ハーマイオニー「許してくれる…?」

『もちろんだよ』

ハーマイオニー「ありがとう。それと…」

ハーマイオニー「ロンに、謝りに行きたいの。一緒に…ついて来てもらえないかしら?」

『うん、もちろんだよ!一緒に行こう、ハーマイオニー!』

ハーマイオニー「ええっ…!」

そして僕たちは走りだした

きっとみんながいる大広間に向かって

でも、その途中で信じられないものと出くわした…

??「………………」

恐ろしい光景だった…

背は四メートルくらいで巨大な棍棒を引きずっている…

鈍い灰色の肌、岩石のようにゴツゴツした巨体、ハゲた頭は小さく、ココナッツがちょこんと載っているみたいだ…

見たこともないのに、一目でそれがなんなのかがわかった…

『…ねえ、ハーマイオニー。僕、疲れてるのかな?』

『なぜか目の前にトロールが見えるんだけど…』

ハーマイオニー「…ああ、エリオットも見えるのね。私の目がおかしくなったわけじゃないみたい…」

トロールはにぶそうな目をパチクリさせながら、一瞬迷ったようだけど、僕の方に棍棒を振り上げて近づいてきた…!

無我夢中に大きく跳んでそれを躱すと、廊下の壁がガラガラと崩れるのが聞こえた

ハーマイオニー「エリオット…!!」

ハーマイオニーの悲鳴が聞こえた

なにがなんだかわからないけど…

今はとりあえず、ハーマイオニーをこの場から逃さないと…!

『僕が囮になる…!ハーマイオニーは先生たちを呼んで来て…!』

ハーマイオニー「駄目よ!その間にあなが死んじゃうわ!」

トロールは完全に僕に狙いを絞ったみたいだ、巨体に似合わないスピードで逃げる僕を追いかけてくる

横に凪いだ棍棒の一撃をなんとか躱すと、僕はそのまま転んでしまった

急いで立ち上がろうとした時、トロールが棍棒を縦に構えているのが見えた

まずい…!躱せない…!

同時に、今までの人生の思い出が次々と浮かんできた…

死ぬ間際に走馬灯が見えるのって本当なんだな…なんて間抜けなことを考えながら

僕は、死を覚悟した…

??「やーい!ウスノロ!」

ガツンとなにかがトロールの頭に当たって、トロールの注意がなにかに逸れた

なにごとかと思って、声がした方向に目を向けると…

そこにはハリーとロンがいた…!

ハリー「ナイスショット…!」

ロン「ありがとう…!でも…」

ロン「ここからどうしよう…」

トロールの狙いがロンに変わった…!

このままじゃロンが危ない…!

僕は立ち上がると、勢いのまま杖を抜いて呪文を唱えた

『フリペンド!-撃て-』

目に見えない衝撃波が、トロールの頭を再度捉えた

トロールの目がまた僕に向けられる…

こうなったらやるしかない…!

なんとかしなきゃ、どのみち殺されるんだ…!

僕は杖を構えて、迫りくるトロールと真っ向から対峙した

ENEMY 「トロール」

<HP> 80

魔力【0】 体力【40】

特殊攻撃 無し

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

エリオット

【14】+【11+3】+5+<2>+<1>+<1>=37

トロール
40+8=48

48-37=11

エリオットに11のダメージ

エリオット残り<HP>39

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

強制有利かつ攻撃無効

トロールの体力ステータスが【30】になった

トロール残りHP<80>

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

エリオット

【14】+【11+5】+8+<2>+<1>+<1>=42

トロール
30+7=37

42-37=5

トロールに5のダメージ

トロール残り<HP75>

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

エリオット

【14】+【11】+4+<2>+<1>+<1>=33

トロール
30+3=33

33-33=0

互角

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

吹き飛ばした棍棒を浮遊させた!
(魔力+補正8)

エリオット

【14】+【11+8】+10+<2>+<1>+<1>=42

トロール
30+2=32

42-32=10

トロールに10のダメージ

トロール残り<HP65>

トロールは怯んで体力が【25】に下がった!

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

エリオット

【14】+【11+5】+4+<2>+<1>+<1>=36

トロール
25+6=31

36-31=5

トロールに5のダメージ

トロール残りHP<60>

常に+8がつけられるなら勝ち確……って>>432の計算ミスってね?
魔翌力+体力で33、好感度合計4、コンマ10で総合 47 になるはず

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

>>440
ほんとだ47だね
指摘ありがとうございます

トロールの残りHP<55>

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

吹き飛ばした棍棒を浮遊させた!
(魔力+補正8)

エリオット

【14】+【11+8】+3+<2>+<1>+<1>=40

トロール
25+4=29

40-29=11

トロールに11のダメージ

トロール残り<HP44>

トロールは怯んで体力が【20】に下がった!

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

吹き飛ばした棍棒を浮遊させた!
(魔力+補正8)

エリオット

【14】+【11+8】+10+<2>+<1>+<1>=47

トロール
20+1=21

40-29=11

トロールに26のダメージ

トロール残り<HP>18

トロールは怯んで体力が【15】に下がった!

ごめん、途中の計算式ミスった

吹き飛ばした棍棒を浮遊させた!
(魔力+補正8)

エリオット

【14】+【11+8】+10+<2>+<1>+<1>=47

トロール
20+1=21

47-21=26

トロールに26のダメージ

トロール残り<HP>18

トロールは怯んで体力が【15】に下がった!

呪文を選択してください
(呪文>>356
↓1

攻撃コンマ
↓1エリオット ↓2トロール

エリオット

【14】+【11+3】+10+<2>+<1>+<1>=42

トロール
15+3=18

42-18=24

トロールに24のダメージ

トロール残り<HP0>

トロールを倒した!

戦闘勝利ボーナス

魅力が1上がった!

更に魔力、体力、知力のどれか一つを上げることができます

魔力、体力なら確実に+3
知力なら最低+1、最高+3

↓1

知力を上げよう

才能値は『3』なので

1~3、0かゾロ目で+3
↓1

嘘だろ、おい…
なんだこの一年生…

大成功

少し賢くなったような気がする…

知力が3上がった!

【ステータス】
魔力【14】 体力【11】 知力【9】 魅力【3】

僕は、ハリー、ロン、ハーマイオニーと力を合わせてなんとかトロールを倒した

とどめはロンが僕の弾き飛ばした棍棒を浮遊術で頭に叩きつけ

怯んだすきに僕がフリペンドで吹き飛ばした

みんなボーッと、倒れて動かないトロールを見ている

ハーマイオニー「これ…死んだの?」

ハリー「いや、ノックアウトされただけだと思う」

急にバタバタと足音が聞こえて、僕たちは顔を上げた

マクゴナガル先生、スネイプ先生、クィレル先生だ

マクゴナガル先生はとても怒った顔で僕たちを見ている

マクゴナガル「なんてことでしょう…!説明をしなさい…!」

僕は未だに、なんでトロールが学校にいるのかがわからなかったから、なにも言えなかった

ハリーが口を開こうとした瞬間、別の声が響いた

ハーマイオニー「マクゴナガル先生、聞いてください。私のせいなんです」

ハーマイオニー「三人とも、私を探しに来てくれたんです」

マクゴナガル「ミス・グレンジャー…」

ハーマイオニー「本で読んだことがあったから、トロールを倒してやろうと思って…」

ハーマイオニー「愚かでした。三人が来てくれなかったら、私はきっと死んでました」

ハーマイオニーが嘘をついている…

それもたぶん、僕たちが怒られないようについている嘘だ…

マクゴナガル「助けるためだとしても、愚かな行いです」

マクゴナガル「もっと考えて行動を…」

マクゴナガル「ミス・グレンジャー、あなたには失望しました」

『待ってください!先生…!』

とっさに口を挟んだ。マクゴナガル先生が僕に目を向ける

『あの、ハーマイオニーは悪くないんです…!』

『僕が…ハーマイオニーにひどいこと言ってケンカして、ハーマイオニーはパーティにも出てなくて…』

『それで、ハーマイオニーはトロールが出たことを知らなくて…それで…!』

ロン「違うよ!二人ともそんな嘘つくなよ!」

ちゃんと嘘をつけてるか不安になっていた最中、今度はロンが口を挟んだ

ロン「先生、僕がハーマイオニーにひどいことを言っちゃったんです!」

ロン「それでハーマイオニーはパーティに出てなくて、エリオットが探しに行って…」

ロン「二人はトロールが出たことを知らなかったから、僕とハリーで探しにきて…」

ロン「そうしたらトロールと出くわしちゃったんです」

ロン「これが、本当のことなんです!」

ロンは一息でそう言い切ると、最後に「そうだろ、みんな!」と言いながら僕たちを見た

悪かったのは自分だ、叱られるべきなのは僕だけだと、まるでそう言っているように見えた…

マクゴナガル「………どんな事情かは知りませんが、トロールと対決できる一年生なんてそうざらにはいません」

マクゴナガル「あなたたちは運が良かっただけです」

マクゴナガル「よって、一人五点ずつ…」

マクゴナガル「あなたたちに与えましょう…。幸運に対してです」

その言葉に僕たちは顔を見合わせて、喜んだ

一人五点なら、四人で二十点稼いだことになる

先生に寮に戻るように言い渡されて、急いで僕たちはその場から離れた

ロン「一人、五点は少ないよな。あんな死にそうな思いしたのに…」

ハーマイオニー「いいえ。あなたが本当のことを言わなかったら、私の点なんてなかっただろうし、それどころか減点されていたはずよ」

ロン「…そうだよ。きみ、どうしてあんな嘘つこうとしたの?」

ハーマイオニー「それを言うなら、どうして助けに来てくれたの?」

ハーマイオニー「私、授業の時あなたにきつい言い方したのに」

ロン「きつい言い方だって…!?」

ロン「その後僕の言った事の方が、よっぽどひどかったじゃないか!?」

ハーマイオニー「あれは先に私があなたを怒らせるようなことを言ったからで…!」

ロン「きみは僕に教えてくれようとしてたんだろ!なのに僕があんなことを…!」

どっちが悪かったのか口論を始めている二人を、僕とハリーは微笑ましく見守った

『どっちが折れると思う?』

ハリー「どっちも折れないんじゃないかな?」

『どっちも悪かったってことにすればいいのにね』

二人が自然とそういう結論に達するまで見守ると、お互いに謝りあってロンとハーマイオニーは仲直りをした

それ以来、ロンとハーマイオニーは友だちになった

二人とも、周りに対して少し優しくなったような気がした

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ハリー ↓2ロン

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値×2
0orゾロ目は10として扱う

↓3ハーマイオニー

なん…だと…

ハリー 3+10=13
ロン 3+7=10
ハーマイオニー 3+10=13×2=26

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 0【顔見知り】 3/10 次の段階まで残り7

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
ドラコと遊ぶ
ハンナと遊ぶ
アンジェリーナと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

ドラコと遊ぼう

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ドラコ

コンマさんご乱心

ドラコ 3+9=12

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 2【友だち】 2/30 次の段階まで残り28
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 0【顔見知り】 3/10 次の段階まで残り7

とりあえず、とりあえず設定を貼ろう、うん!

今回少ないし!

・こんな僕のことを信じてくれる人がいるから、かな…。そうじゃなきゃ、僕はとっくに駄目になってたと思うよ

>>1がとても好きな二つの言葉から影響を受けて思いついた言葉

一つはマザー・テレサの言葉
この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。誰からも自分は必要とされていないと感じることです。

もう一つはハンター×ハンターより
世界中にたった1人
1人だけでも自分を信じてくれる人間がいれば救われる…

・トロール

最大身長4メートル、最大体重1トン
しばしば棍棒を持っていて、知能が恐ろしく低い
簡単な言語を話せるものもいる
>>1の脳みそのことでもある)

というわけで今日は以上

次回はハリーがクィディッチに出場します
エリオットはまだソルブルを使いこなしていないので今回は見送り
話の都合とも言える

初めての戦闘はどうでしたかね…?
一応、武装解除して原作と同じ戦い方をしたら簡単に倒せる難易度にしたつもりだったんですが

やっぱりヒント合ったほうが良かったのかな…

うーん…

一応、今回はチュートリアルのつもりもあったのでかなり簡単にしたんですけど

エリオットが予想以上に強くなりすぎてるんですよね…

もうこのまま二年生になってもほとんど問題ないくらいに…

とりあえず一年当初想定していた難易度やろう
一年やってあまりにぬるかったら難易度上げよう

(コンマさんどうしちゃったんすかほんとに…)

あとトロールは特殊攻撃が無かったのもあるんですけどね
他のキャラならコンマによってはえげつない技使ってくる予定なので

あとエリオットの精神年齢は>>1自身かなり高めだと思って書いています

というわけで今度こそ以上

次回わりと重要なようなそうでもないような選択肢があったり無かったり…

ご意見、ご感想おねがいしますm(_ _)m

>>524
その通りだね。運ゲーだから負けても原作通り、勝てば原作改変って形でもないなら難易度高いとキツいかも
コンマで上回れる可能性が概算50%だから、互角以上の相手に勝てる確率は必然それ以下になるのだけは忘れないでほしい

ついでに言うとHPが高い気がしなくもない
ダメージ軽減無しか、HPを2倍しないか、HPは魔翌力体力どちらか高い方を1.5倍とか……

ソルブルを使いこなせたかどうかってどうやって判断するの?
時間待たないとだめ?

>>529
これは話の都合ですね
もうちょっとしたら原作には無い練習試合とか入れて
一年生のうちからあの人やあの人に会えるようにする予定です

>>528
HPはたしかに設定してる段階からかなり多いと思ってました
とりあえず今回は確実に余裕を持って勝てる難易度にしたかったからこうしたけど
もしかしたら減らすかもしれませんね

そもそもクィディッチには控えという概念がほとんど存在しないのです
映画とか見たらわかるけど怪我してダウンしてもそのまま放置

正直この設定が無ければ交代とかで他のキャラにももっと見せ場が作れるので>>1的にはかなり面倒な設定

もういっそ無視してしまおうかと悩んでるけど流石に原作の設定を大幅に捻じ曲げるのはどうかというジレンマ

ほんとどうしようかな…

思った以上に交代に寛大な声が多いのでもう交代制度があるものとして今後話を書くことにします

意見を下さった皆さんありがとうございました

次回の話は話の都合的にエリオットは試合には出られませんけど(´・ω・`)

映画だけど選手交代の描写あったよな?
記憶違いかもしれんが

>>553
一応、賢者からアズカバンまでクィディッチのシーン見てきたけど
それらしきシーンは無いと思う

見落としてたらごめんなさい

一気に冷え込み始めた十一月の朝

大広間はこんがり焼けたソーセージの美味しそうな匂いと、クィディッチの好試合を期待するウキウキしたざわめきに満たされていた

何週間もの練習が終わり、今日はついに僕たちの初試合「グリフィンドール対スリザリン」だ

ハリーはシーカーとしてスタメン、僕は控えとして登録されるらしい

僕の出番があるということは、誰かが怪我をするということだから、できれば出番は無い方が良い

でも試合に出たい気持ちも少しあるから複雑だなぁ…

『あ、ロン。ケチャップ取って』

ロン「ん」

『ありがとう』

ハリー「エリオット、きみよく食欲あるね…」

ハリー「僕、なにも食べたくないよ…」

『もちろん緊張してるけど、ワクワクしてる気持ちの方が強いかな』

『ハリーも少しは食べておいた方が良いよ?』

ハーマイオニー「そうよ、力を付けとかなきゃ」

ハリー「お腹空いてないんだよ」

そんな会話をしてると、スネイプ先生が近づいてきて、僕たちに声をかけた

スネイプ「健闘を祈る」

スネイプ「トロールの後のクィディッチは軽くこなせるはずだ」

スネイプ「…対スリザリンでもな」

『はい、正々堂々戦います』

『スネイプ先生も見に来てくれるんですか?』

スネイプ「…ああ。当然、我輩はスリザリンを応援するがな」

『わかりました。僕たちもがんばるので、試合を楽しみにしていてください』

スネイプ「……………」

スネイプ先生はそのまま立ち去って行った

ロン「エリオット…。よくスネイプとあんな話ができるな」

『えっ、どうして?スネイプ先生、僕たちを励ましに来てくれたんだよ?』

ハーマイオニー「スリザリンの寮監なのに、グリフィンドールを励ましにくるなんておかしいと思わない?」

ロン「そうだよ。ただでさえ、いつも授業でハリーを目の敵にしてるのに…」

『うーん、厳しさは優しさの裏返し的なことだったりしないかな?マクゴナガル先生みたいに』

ロンとハーマイオニーがため息をついた

僕、そんなにおかしなこと言ってるのかな…

ハリー「あの時の血…」

ずっと黙っていたハリーがポツリと呟いた

『血?』

ハリー「トロールを中に入れたのはスネイプだよ」

ハリー「みんなの気を散らそうとして、犬に足を噛まれたんだ」

『犬って、四階にいたあの犬…?』

ハーマイオニー「どうして犬に近づくのよ?」

ハリー「ハグリッドは銀行から何か出した、学校の秘密だって」

ハリー「つまり…それを番犬が守り、スネイプが狙ったんだ」

ハリー「スネイプはその時に足を怪我したんだよ」

ロン「それが…さっき言ってた『血』ってこと?」

ハーマイオニー「…ちがう、そんなはずないわ」

ハーマイオニー「確かに意地悪だけど、ダンブルドアが守っているものを盗もうとする人ではないと思うわ」

『僕もそう思うなぁ』

ロン「おめでたいよ、二人とも。先生はみんな聖人だと思ってるんだろ?」

ロン「僕はハリーとおんなじ考えだな。スネイプならやりかねないよ」

ロン「だけど何を狙ってるんだろう?あの犬、何を守ってるんだろう?」

僕とハーマイオニーが何を言っても、ハリーとロンは自分たちの考えを曲げなかった

十一時になる頃、僕たちは更衣室で真紅のローブに着替えた

グリフィンドールの色だ、スリザリンの選手は緑のローブらしい

ウッド「いいか、みんな!いよいよだ!」

フレッド「大試合だ!」

ジョージ「待ち望んでいた試合だ!」

フレッド「だろ?試合前のスピーチなら空で言えるよ」

ジョージ「僕らは去年もチームにいたからね」

ウッド「黙れよ、そこの二人」

と、ウッドがたしなめた

ウッド「今年はここ何年ぶりかの最高のグリフィンドール・チームだ!」

ウッド「この試合は間違いなくいただきだ!」

そしてウッドは「負けたら承知しないぞ」とでも言うように僕たちを睨みつけた

ウッド「よーし、さあ時間だ!全員がんばれよ!」

そう言ってみんなはグラウンドに向かった

『ハリー!みんながんばってね!』

ハリー「うん…!」

フレッド「僕たちがやられたら後のことは頼んだぞ」

ジョージ「その時はミラによろしく言っておいてくれ」

『不吉なこと言わないでよ…』

ニッコリ笑うフレッドとジョージを最後に見送ると、僕は控え選手用の応援席に座った

ここからでも競技場全体が見渡せる

交代の時は、すぐにここからピッチに入れるようにするためだそうだ

ふと旗が目に入った

「ポッター・ランバートを大統領に!」と点滅しながら、大観衆の頭上に高々とはためている

その近くには、ロンとハーマイオニーとネビル、シェーマスにディーン、それにハグリッドまでいる

すごく嬉しいんだけど、ちょっと恥ずかしいなぁ…

みんなが位置につくと、フーチ先生が声を張り上げた

フーチ「さあ、皆さん!正々堂々戦いましょう!」

その言葉を合図に、まず二つのブラッジャーとスニッチが放たれる

そしてフーチ先生が頭上にクアッフルを高く放り投げるとみんなが一斉に動き始めた

試合開始だ…!

ジョーダン「さあ、試合開始です!実況はリー・ジョーダン、解説にはお騒がせトリオの紅一点ミラ・ランバートをお招きしています!」

ジョーダン「とても美人でお茶目な彼女ですが、ぶっちゃけフレッドとジョージのどちらが好きなのでしょうか!?」

ジョーダン「もしどちらも対象外なら、ホグワーツ中の男たちが歓喜の涙で今夜枕を濡らすことになるでしょう!」

ミラ「リー!あんたこんな場所でなにふざけたこと言ってるのよ!?」

フレッドとジョージの友だちのリー・ジョーダンと…

なぜか姉さんが実況・解説の席に座っている…

マクゴナガル「ジョーダン!ランバート!」

ジョーダン「失礼しました、先生」

ミラ「えっ、ちょ!?先生、あたしはなにも…!」

なんか三年生たちの間で姉さんがどんな扱い受けてるのかよくわかるなぁ…

ジョーダン「さあ、アンジェリーナ!アリシアに綺麗なパス!そして再度アンジェリーナへ…あ、ダメです!」

ジョーダン「スリザリンのキャプテン、フリントが取って走る!ゴールを決めるか…いやキーパー、ウッドこれをストップ!」

ジョーダン「クアッフルは今度はケイティへ…あいたっ!ブラッジャーが直撃しました!」

ジョーダン「今度はスリザリン、エイドリアン・ピュシーがゴールに向かって…しかし、これは別のブラッジャーに阻まれました!」

ジョーダン「フレッドかジョージか見分けがつきませんが、これは見事な狙い撃ち!」

ジョーダン「そしてクアッフルはアンジェリーナへ!ゴールは目の前だ!」

ジョーダン「がんばれ!今だ!アンジェリーナ!キーパーのフレッチリーを…躱した!」

ジョーダン「グリフィンドール、先取点!」

グリフィンドールの大歓声が寒空いっぱいに広がった

やっぱりみんなすごいや…!

そういえばハリーは…あ、嬉しそうに宙返りしてる

スリザリンのシーカーは…ドラコじゃないみたいだ

ドラコも控え選手なのかな?

直後、ハリーを襲ったブラッジャーをフレッドが勢い良く叩き返した

クアッフルは今はアリシアから、スリザリンのピュシーが奪って…

ん…?今の金色の光は…

ジョーダン「ちょっと待ってください…あれはスニッチか!?」

ジョーダンや観客席のみんなも気づいたみたいだ

ハリーが急降下しながらスニッチを追い始めた

スリザリンのシーカーも気づいたみたいだ

ハリーの方が速い、このままいけば…!

ところがスニッチを追うハリーをフリントが邪魔した…!

ハリーの箒を引っ張っている…!

ミラ「反則よ!審判!フーチ先生!退場よ!退場させて!」

姉さん…クィディッチに退場は無いんだけど…

フーチ先生はフリントに厳重注意を与えた後、グリフィンドールにフリーシュートを与えた

ごたごたしているうちに、スニッチはまた見えなくなってしまった

ジョーダン「えー、誰が見てもはっきりと胸くそ悪くなるようなインチキの後…」

マクゴナガル「ジョーダン!」

ミラ「卑怯で、おおっぴらで不快なファールの後…」

マクゴナガル「ランバート!」

マクゴナガル「二人ともいい加減にしなさい!」

姉さん…本当になんで解説席にいるんだろう…

けど、ああでもしないと、あのままハリーがスニッチを掴んでいたのは確かだ

でも、あんなやり方はなぁ…

ペナルティシュートはケイティが決めて、さらにゲームが続く

その時、僕はハリーの様子がおかしいことに気づいた

空中をジグザグに飛んで、時々激しく揺れ動いている

このままじゃハリーが箒に振り落とされそうだ…!

ミラ「ちょっと!ハリーの箒がおかしいわよ!」

ジョーダン「どうしたんでしょう!箒のコントロールを失ったんでしょうか!?」

ジョーダン「それともさっきのフリントのせいで、箒にトラブルでも起きたのか!?」

ミラ「そんなはずないわよ!強力な闇の魔術以外、箒をどうにかすることなんてできないわ!」

強力な…闇の魔術…

姉さんのその言葉で、僕はふとあの授業を思い出した…

クィレル「そして…暴走した悪霊の火は…術を唱えたものすら飲み込み…」

クィレル「焼き殺してしまうのです…」

まさか、クィレル先生が…?

先生たちが座っている方向に目を向けた

一番後方の端っこの席に、ターバンを巻いている人がいる

見つけた、クィレル先生だ…!

けどクィレル先生を見た時、一瞬息が止まるかと思った…

いつものおどおどしたクィレル先生の様子が微塵も感じられない…

それどころか、視線で人を殺そうとしているように見える…

そんな…本当に…

ハリーの箒は激しく震えて、今にも落っこちそうだ、観客も総立ちで恐怖に顔を引きつらせている…

フレッドとジョージがハリーの下で輪を書くように飛び始めた

ハリーが落ちてきたらキャッチするつもりみたいだ

でも、もし失敗したら…

ハリーも…フレッドも…ジョージも…

もう、我慢の限界だ…!

ソルブルを握りしめて、クィレル先生に向かって飛ぼうとした矢先…

異変が起こった

スネイプ先生のローブが燃えている…!

その騒ぎでクィレル先生は突き飛ばされた

同時に、ハリーは再び箒に跨がれるようになっていた

スリザリンのシーカーと激しく争いながら急降下を始めている

ギリギリの位置で箒を上げて体勢を整えると、そのまま箒の上で立ち上がった

そして、スニッチに手を伸ばして…そのまま転げ落ちた…

ハリーが立ち上がると、なぜか口の中から、金色の物がハリーの掌に落ちた

ハリー「スニッチを取ったぞ!」

頭上高くスニッチを振りかざして、ハリーが叫んで、大混乱の中試合は終わった

スリザリンのキャプテンのフリントが最後まで

「あいつは取ったんじゃない!飲み込んだんだ!」

と抗議していたけど、ルールを破ったわけじゃないから認められなかった

ジョーダン「グリフィンドール!170対60で勝ちました!」

ロン「スネイプだったんだよ!」

試合の後、僕たちはハグリッドの小屋で紅茶をご馳走になっていた

ロンは席につくなり、そう説明した

ロン「ハーマイオニーも僕も見たんだ!ハリーの箒にブツブツと呪いをかけてた!」

ハグリッド「バカな、そんなことあり得やせん」

ハーマイオニー「本当よ。私、呪いをかけてるかどうかなんて一目でわかるわ」

ハーマイオニー「じーっと目をそらさずに見続けるの」

ハーマイオニー「スネイプは瞬き一つしてなかったわ、この目で見たんだもの」

ハーマイオニー「それにスネイプが目を離した瞬間、箒の動きが収まった」

どうやらみんなは、スネイプ先生が箒に呪いをかけていたと思ってるみたいだ

「そうじゃないよ」と切り出したいところだけど…

みんなすごく必死だからなかなかタイミングがつかめない…

ハグリッド「お前さんは間違っとる!断言する!」

ハグリッド「大体、なんでスネイプがそんなことする必要あるんだ?」

ハリー「スネイプはハロウィーンの夜、頭が三つある犬に近づいた」

ハリー「なにか知らないけど、あの犬が守ってるものをスネイプが盗もうとしたんじゃないかと思うんだ」

『あの…みんな…』

ハグリッド「フラッフィーに?」

ロン「フラッフィー?」

ハーマイオニー「あの犬、名前があるの?」

ハグリッド「もちろん、俺の犬だ」

ハグリッド「パブで会ったやつから買って、ダンブルドアが守ってる大事なものを…」

ハリー「何を守ってるの?」

ハリーが身を乗り出した

ハグリッド「………口が滑った。もう何も聞くな!重大な秘密なんだ、これは」

ハリー「だけどスネイプが盗もうとしたんだよ」

『いや…そうじゃなくて…』

ハグリッド「いいからもう聞くな!スネイプはホグワーツの先生だ!」

ハグリッド「生徒を殺そうとしたりはせん!」

ハリー「でも…!」

『………………』

このままじゃずっと何も言えなそうだ…

それどころか言い争いになりそうだから、僕は軽く咳払いをして口を開いた

『コホン…!ねえ、みんな…』

ロン「そうだ、エリオットもなにか言ってやってくれよ!」

ロン「このままじゃ次の試合だって危ない!」

『いや…僕は、スネイプ先生じゃないと思う』

三人はポカンとした顔で僕を見た

ハグリッドだけ、嬉しそうにニッコリ笑っている

ハーマイオニー「…エリオット。あなたの性格からして、人を疑うなんてしたくないのはわかるわ」

ハーマイオニー「でも、私たちは確かに見たのよ」

『ちがうよ、僕も見たんだ。クィレル先生が呪いをかけてるのを…』

ハリー「クィレル先生が…?」

『…うん、すごく怖い顔でハリーを見てた』

『もちろん、疑いたくはないけど…あれを悪意を持った目だよ』

『僕には、わかるんだ…』

ロン「ハリーが落ちそうになってたから怯えてたんだよ、きっと」

『ちがうよ!本当にそんな顔じゃなかった!』

『あれは、あの目は…!』

ハグリッド「もうよせ!みんな落ち着け!」

ハグリッド「スネイプもクィレルも、そんなことはせん」

ハグリッド「いいか?お前さんたちは関係のないことに首を突っ込んどる」

ハグリッド「あの犬のことも、あの犬が守ってるもののことも忘れろ」

ハグリッド「あれはダンブルドア先生と、ニコラス・フラメルの…」

ハリー「ニコラス・フラメルっていう人が関係してるんだね?」

ハグリッド「………しまった、また口が滑った」

ハグリッドは口が滑った自分に猛烈に腹を立てているように見えた…

城までの帰り道、みんなはニコラス・フラメルという人が何者なのかという話に夢中だった

ハリー「ニコラス・フラメルだって、誰か知ってる?」

ハーマイオニー「…知らないわ」

ロン「ハーマイオニーが知らないなら、僕たちが知ってるわけないよ」

ハリー「でも、僕どこかで聞いたことあるような気が…」

『ねえ、ちょっと待って…!』

ハーマイオニー「どうしたの、なにか知ってるの?」

『そうじゃなくて…!』

『さっきも言ったけど、ハリーの箒に呪いをかけてたのはクィレル先生なんだよ!』

『スネイプ先生じゃない…!』

三人とも、小さくため息をついた…

ハリー「エリオット。スネイプは足を怪我してた」

ハリー「ロンとハーマイオニーだって、スネイプが呪いをかけてるところを見てたんだ」

ハリー「きみは優しいから、スネイプを信じたい気持ちももちろんわかるけど…」

一向に信じてもらえなくて、僕らしくもなく語気が荒くなる

『ちがうんだって!僕だってクィレル先生が呪いをかけてるのを見たんだ!』

『信じてよ…!?』

「「「…………………」」」

その後、なにを言ってもハリーたちは、スネイプ先生が犯人だと言い張った

ハーマイオニーまで、もう完全にハリーたちの味方だった

どうやら僕はこういう事に関しては、全く信用が無いみたいだ…

本当に僕は間違ってるのかな…

正しいのはハリーたちなのかな…

【どうしよう…?】

A クィレル先生を信じる

B スネイプ先生を信じる

↓1~3
多数決

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

ハリーorフレッド・ジョージorアンジェリーナ

一人選択して
↓1

>>515
テラム「それじゃ頼んだぜ、スネイプ」

スネイプ「我輩の様なし◯い◯◯に……?」

こうですかわかりません

またか、またなのかコンマさん!?

アンジェリーナ 3+10=13

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 2【友だち】 2/30 次の段階まで残り28
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
ドラコと遊ぶ
ハンナと遊ぶ
アンジェリーナと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

ネビルと遊ぼう

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ネビル

ネビル 3+3=6

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 6/30 次の段階まで残り24
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 2【友だち】 2/30 次の段階まで残り28
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14

ここからは解説

一つちょっと長くなるのがあるよー

・我輩

邦訳版のスネイプの一人称
>>1はこの一人称があんまり好きじゃないのでこのまま使うかちょっと悩んだけど忠実にするためにそのままにしました

なんで好きじゃないかっていうとそもそも原書のスネイプの一人称は全て「I」だから

つまり僕でも私でも我輩とかでもとれる言葉
わざわざ我輩にしたのは翻訳者のオリジナルといえる
ヴォルデモートの「俺様」とかもそのため

翻訳者はこの他にも独自の解釈を交えながら訳しているので、原書と意味合いが異なったり誤訳がそのまま設定になってるものがいくつかある

【続く】

代表的なのは一巻から二巻までの「妖精の魔法」という授業

原文のCharmから魅了→妖精と連想したのか、フリットウィックが小さいから妖精と判断したのかは謎だけどそもそも妖精とかなんの関係もない

最初から呪文学と訳すのが正しいんだけど三巻から急にこの訳に変更されている

look at meを「僕を見てくれ」と訳したのも、おそらくはスネイプがハリーの瞳を見て学生時代に立ち戻っていたからという翻訳者の解釈を踏まえたもの

>>1自身はスネイプはハリーをジェームズやリリーと重ねている一方で
ハリーをハリーとして愛している面もきっとあったと思ってるので(だってスネイプは誰よりも情の深い人だから)

look at meを「僕を見てくれ」と訳した部分にも少し不満がある

わがままを言うなら、最初から一人称を私に統一して(学生時代は僕でもいいけど)最後もそのまま「私を見てくれ」と訳して欲しかったと思っている

あくまで>>1の考えなんだけどね

【以上】

・ミラ

なぜかジョーダンと一緒に実況解説席に座っていた
裏話をすると、ミラは反応が子どもっぽくて面白いため、フレッド・ジョージだけでなく三年生みんなにとてもよくからかわれている
そして、いつの間にジョーダンと一緒に実況席に座るよう担ぎ上げられたようだ
(ミラ自身はクィディッチのルールにはあまり詳しくない)

・フラッフィー

ハグリッドが持ち込んだ三頭犬
ハグリッドは珍しい動物が大好きなので、それが原因となって今後も度々騒ぎを起こすことになる

というわけで今日は以上ですよー

ご意見、ご感想、質問などお待ちしておりますm(_ _)m

こんな時間だけど更新
今回はちょっと短め

考えて、考え抜いた結果

僕はやっぱりクィレル先生よりも、スネイプ先生を信じることにした

あの時見たクィレル先生は、間違いなくハリーに対して悪意を向けていた

子どもの頃から何度も同じ目線を向けられてきたから、僕にはそれがわかる

いや…僕が向けられてきたものよりももっと強い

悪意じゃなくて…殺意と呼ぶべきものなんだと思う

それにスネイプ先生は厳しい先生だけど、僕がネビルに付き添って保健室に行くことを許してくれた

試合当日だって、僕やハリーを励ましてくれた

悪い人だとは思えない

スネイプ先生を疑ってるハリーたちは…たぶん間違ってると思う

ただ…そう考えをまとめたのは良いんだけど、問題はここからどうすればいいのかだ…

ダンブルドア先生やマクゴナガル先生に相談することも考えたけど

クィレル先生がハリーの箒に呪いをかけていたっていうのは、あくまで僕の考えにすぎないんだ

証拠が無いんじゃ、きっとハリーたちと同じように信じてもらえない…

いっそスネイプ先生に相談しようとも思ったけど

どうして足を怪我していたのか?

どうしてあの時、スネイプ先生も呪文を唱えていたのか?

ハリーたちの言うように、たしかにスネイプ先生にも怪しいところがある…

もし僕の考えが間違いで、ハリーたちが正しければ…

僕がスネイプ先生に相談したことで、逆にハリーたちを危険な目に合わせてしまうかもしれない…

こういう時は姉さんに相談すれば、きっと僕のことを信じてくれるし、なにか良いアイデアをくれるはずなんだけど

姉さんに相談したことがクィレル先生に知られれば、姉さんが危なくなる可能性だってあるし…

そもそも、僕がうかつな行動をとって

万が一「アポロ」が目覚めるきっかけを作ってしまえば

今度こそ「アポロ」は、本当に誰か人を殺してしまうかもしれないんだ…

『はぁ…』

駄目だ…

もう何度同じことを考えたかわからない…

でも、毎回ここで行き詰まる…

やっぱり、僕一人じゃどうしようもない…

なんとかして誰かに、クィレル先生がハリーの箒に呪いをかけていたことを信じてもらうしかないんだ

もちろん姉さん以外の、ホグワーツの先生の誰かに…

『うーん…。やっぱりスネイプ先生に話した方がいいのかな…』

『いや、駄目元でダンブルドア先生に話したら信じてくれないかな…』

ネビル「エリオット?」

『そうだ…。クィレル先生が呪いをかけていたって証拠を見つければ…』

『でも、そんな証拠どうやって…』

ネビル「エリオット!」

『えっ…!?』

隣の席に座ってたネビルが、僕の顔を覗き込んでいる

『なに…?どうかしたの、ネビル?』

ネビル「どうかしたの、は僕の台詞だよ」

ネビル「さっきからずっとブツブツとなにかつぶやいてるし…」

『うそ…!声に出てた…?』

ネビル「出てたよ…。ねえ本当にどうしたの?悩んでることがあるなら相談に乗るよ」

『ネビル…』

気持ちは嬉しいけど、ネビルをこの問題に巻き込むわけにはいかない…

『ありがとう、ネビル。でも、本当に大丈夫だから』

ネビル「遠慮しなくていいよ。僕、いつもエリオットに助けてもらってるから、力になりたいんだ」

『ネビル…』

どうしよう…すごく嬉しい…

けど、やっぱりネビルを巻き込むわけには…

ネビル「僕、薬草学の授業だけは結構得意なんだ」

ネビル「だから、わからないところがあれば教えてあげられるよ」

『えっ…?』

スプラウト「…では、毒触手草の特徴と扱う時の注意点を…ミスター・ランバート、答えて下さい」

『は、はいっ…!あ、えっと…』

慌てて返事をしたけど、頭の中は真っ白で、何を答えればいいのかすらわからなかった

『ごめん、ネビル…。やっぱり教えて…』

ニッコリ笑ったネビルに小声で答えを教えてもらったおかげで、その場はなんとか乗り切りった

ホッと胸を撫で下ろしたのと、授業の終了時刻になったのはほぼ同時だった

授業が終わったらすぐに、ハーマイオニーのお説教が待っていた

ハーマイオニー「エリオット。あなた最近、授業に集中できてる?」

ハーマイオニー「この前の魔法史の授業だって、ずっとどこか上の空だったじゃない」

『ご、ごめん…』

それどころか、授業中だったことすらすっかり忘れてたよ

なんて言ったら、ハーマイオニーもっと怒るだろうなぁ…

ロン「魔法史の授業は仕方ないよな。だって眠いし」

ハリー「生徒の半分くらいは寝てるからね」

ハーマイオニー「そりゃあスネイプがなにか悪巧みしてるんだから、気になるのは仕方ないわ」

ハーマイオニー「でも、それと授業は話が別よ」

ハーマイオニー「ちゃんと頭を切り替えて、真面目に授業を受けないと」

『ごもっともなんだけど、僕はスネイプ先生じゃなくてクィレル先生だと思ってるって何度も…』

ハーマイオニー「まだクィレル先生を疑ってるの?あなたにしては珍しく頑固ね」

ロン「エリオットも、ハーマイオニーにだけは頑固だなんて言われたくないと思うけど」

ハリー「普段はすごい素直だもんね、エリオットは」

ハーマイオニー「…ちょっとそこの二人。こそこそ言ってないで、言いたいことがあるならはっきり言った方がいいわよ」

ハーマイオニーがどこか冷たい笑顔を浮かべると、二人は少し震えながら弁解を始めた

僕はその様子が微笑ましくて、つい笑みがこぼれた

…そうだよね、ハーマイオニーの言うとおりだ

授業やクィディッチの時くらいは、ちゃんと頭を切り替えないと

色々と考えなきゃいけないことがあって大変だけど

僕にとってハリーたちといる時間は、本当に楽しい時間なんだと感じるようになっていた

ウッド「さあ、みんな!練習試合だからといって気を抜くなよ!」

ウッド「本番の試合と同じようにやるんだ!いいな!」

場面は変わってクィディッチ競技場

今日はレイブンクローとの練習試合が行われることになっている

お互い、試合経験の少ない選手に成長してほしいという考えが一致したからだ

とウッドが言ってた

スリザリンとの試合では、結局僕の出番は無かったし

ある意味では、この試合が僕のデビュー戦ってことになる

アンジェリーナ「ウッドはああ言ってるけど、そこまで緊張することは無いわよ」

アンジェリーナ「向こうにもエリオットと同じで、試合に出たこと無いメンバーがいるらしいし」

『そうらしいね。どんな子なんだろう?』

フレッド「聞いた話じゃ、女の子だってさ」

『女の子?』

ジョージ「ああ、二年生のシーカーらしい」

ジョージ「可愛いって噂だよ。良かったな、ハリー」

ハリー「別に関係ないよ。相手が女の子でも、シーカーならスニッチを奪い合う相手なんだし」

アンジェリーナ「結構ドライなのね、ハリーは」

アンジェリーナ「あんまりクィディッチに入れ込みすぎたら、ウッドみたいにクィディッチが恋人になっちゃうわよ」

ウッド「…聞こえてるぞ、そこ」

ハリーは本当にクィディッチに熱心だなぁ、僕も見習わなきゃ

…と、この時までは僕もそう思っていた

後から考えるとハリーの様子がおかしくなったのは、その直後からだったと思う

チョウ「チョウ・チャンよ。今日はよろしくね」

『はい、よろしくお願いします』

レイブンクローの女の子は、ジョージの言うとおりかなり可愛い子だった

艶やかな黒髪に小柄な体型

なるほど、たしかにシーカーに向いてそうだと思う

箒は…コメット260か

たしか、ドラコも同じ箒なんだっけ

だったらいつかドラコと競う時の参考にもなりそうだ、がんばらないと

ハリー「……………」

『ハリー、どうかした?』

ハリー「えっ…。あ、ううん、なんでもないよ、なんでも…」

チョウ「よろしく、ハリー」

ハリー「う、うん…!よろしく」

『………?………??』

<クィディッチ> 成功判定

【体力】+クィディッチメンバーの<好感度>+コンマ一桁=14以上で成功
0orゾロ目は10として扱う

どうあがいても成功

力がみなぎるような気がする…

体力が1上がった!

【ステータス】
魔力【14】 体力【12】 知力【9】 魅力【3】

ハーマイオニー「駄目ね…。この本にも載ってなかったわ」

ロン「探し方が悪いんじゃない?もしかしたら魔法使いじゃないとかさ」

ハーマイオニー「でもダンブルドア先生が一緒になにかを隠すような人よ」

ハーマイオニー「有名な魔法使いだと考える方が自然だわ」

練習試合を終えて談話室に戻ってくると、ロンとハーマイオニーが本を広げていた

ここのところみんなは、ニコラス・フラメルという人物のことを熱心に調べている

あの犬がなにを守っているのかがわかれば、クィレル先生…もといスネイプ先生の狙いがわかるかもしれない

という考えからだ

僕も一応、一緒に調べてるんだけど未だなんの成果も出せていなかった

ロン「あ、おかえり。ハリー、エリオット」

ロン「練習試合どうだった?今日はエリオットのデビュー戦だったんだろ」

『…うん、勝ったよ。練習通りに動けてたと思うし、ハリーがスニッチを捕まえたから』

ハーマイオニー「その割には浮かない顔ね?」

『いや…それがさ…』

ハリー「……………」

僕がハリーに目を向けると、二人も同じようにハリーを見た

二人ともすぐにハリーの様子がおかしいのに気づいたみたいだ

ロン「どうしたんだい、ハリー?なんかボーッとしてるよ…」

ハーマイオニー「顔も赤いわ、熱でもあるんじゃない?」

ハーマイオニー「すぐに医務室に行った方がいいわ」

ハーマイオニー「なんなら一緒について行ってあげるから」

『僕もそう言ったんだけど…みんながその必要は無いって言うからさ…』

ロン「みんな…?」

振り返ると、フレッドとジョージがニヤニヤしながら「若いねぇ」と声を合わせてる

ウッドは困ったように頭をかいてるし…

アンジェリーナたちは…

ミラ「うそっ!?ハリーが恋!?」

アンジェリーナ「間違いないわ、たぶん一目惚れね」

ミラ「相手は!?相手は誰なの!?」

アリシア「チョウ・チャンって子よ。二年生、レイブンクローのシーカーなの」

ケイティ「試合後の握手が決め手だったわね、あれは」

ミラ「へえ…一年生なのに…」

アリシア「恋愛に年齢なんて関係ないわ、好きになったらそこがスタートなのよ…!」

ミラ「アリシア良いこというわね…!でも、こういうのは周りが騒いじゃいけないものなのよ!」

ミラ「あたしたちは、優しく、暖かく見守ってあげないと…!」

アンジェリーナ「ミラが一番騒いでるじゃない…」

ミラ「べ、別に、そんなこと無いわよ…!」

なんか隅っこで姉さんたちと騒いでるし…

『ねえ、ハリー。本当に大丈夫…?』

ハリー「大丈夫、大丈夫…。全然、オーケー…。むしろ気分が良いくらいだよ」

ロン「そういうふうには見えないけど…」

ハーマイオニー「はぁ…そういうことね」

ロン「ハーマイオニーはわかるの?」

『ハリーはどうしちゃったの?なにかの病気…?』

ハーマイオニー「病気じゃないわよ。いや、ある意味病気と言えるのかも…」

ロン「じゃあ、やっぱり医務室に連れて行った方が…!」

ハーマイオニー「ちがうわよ!」

ハーマイオニー「…二人はもうちょっと大人にならないと駄目ね」

ロン「???」

『???』

僕とロンは、結局最後まで、ハーマイオニーの言葉の意味がわからなかった…

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

ハリーorフレッド・ジョージorアンジェリーナ

一人選択して
↓1

アンジェリーナ 3+2=5

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ドラコ 2【友だち】 2/30 次の段階まで残り28
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 1【友だち】 11/20 次の段階まで残り9

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
ドラコと遊ぶ
ハンナと遊ぶ
アンジェリーナと遊ぶ
チョウと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

フレッド・ジョージ

↓1

フレッド・ジョージ 3+2=5

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15
ドラコ 2【友だち】 2/30 次の段階まで残り28
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 1【友だち】 11/20 次の段階まで残り9
チョウ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

今回はぶっちゃけ一年生のうちからチョウと会っておきたいと思ったからぶち込んだ話

次回はクリスマス
エリオットはどんなクリスマスを過ごすのかお楽しみに

では最後に設定を少し

・エリオット

現状、エリオットが恐れているのは二点
一つ目は周りのみんなに危険が及ぶこと
二つ目は「アポロ」がまた目覚めてしまうこと

この二つを避けようと今のエリオットは軽率な行動をとるまいとかなり慎重になっている
成長の証ではあるんだけど
そもそもエリオットはハーマイオニーみたいな理論派じゃないのでこの方針で立ち回ろうとしても一人じゃほぼ確実に行き詰まる

エリオットは自分の直感や本能のままに動いたほうがわりと上手くいく実践派、感覚の人なのである
(ついでに言うとミラも実は理論派)

・チョウ・チャン

レイブンクローのシーカー、ハリーたちの一つ歳上
ハリーの初恋の相手兼初キスの相手でハリポタ世界の愛憎劇といえば真っ先に名前が浮かびそうな人
(ってか年齢のわりに、ハリーたちの恋愛模様はドロドロしすぎだと思う…)

ハリーと破局後も、ハリーに対する未練があったらしい
最終決戦にも参加し、後にマグルと結婚したらしい

では、お疲れ様でしたー

ssの感想でもない事を延々と語るのはいいかげにしろよ
百歩譲って普通に原作の事を語るのならともかく、映画のキャストや原作者への侮辱の書き込みとか見てて不快だわ
そんなに語りたいならハリポタの本スレにでも言って語れ
ここは>>1の作品を見る&その感想を言う場だろ

>>1は基本的にはハリポタに関する雑談はウェルカムです
>>1の知らないこととか書いてあったりそういう考えもあるのかみたく新鮮に感じてるので
あと単純にハリポタの話で盛り上がってる人たちがいるってことはそれだけでも嬉しいですし

ただやっぱりこの手の話は不快に感じる方もいるみたいなので程々にしてもらえると助かります
本当にごめんね

あと>>725さんも善意で言ってくれたんだろうけど
あんまり長々と酷い話が続くようであれば>>1の方から注意を呼びかけるようにするのである程度はスルーしてもらえるようお願いします

クリスマス回書いてたら意外と長くなったから前編、後編で分けて投下することにします
前編は完全にほのぼのだしね
でも一応、必要な回だったりする

十二月も半ばの頃

マクゴナガル先生が、クリスマスにホグワーツに残る生徒のリストを作り始めた

ハリーはよっぽど親戚の叔父さんたちが嫌いらしく、すぐにそのリストに名前を書き込んでいた

ロンにフレッドやジョージ、パーシーたちも、今年は両親がルーマニアに行ってるらしくホグワーツに残ることにしたみたいだ

『ねえ。ドラコはクリスマス、家に帰るの?』

魔法薬学の授業の終わり、僕はドラコにもそう聞いてみた

ドラコ「当然だろ。ホグワーツに残るのなんて、両親がいない可哀想なやつくらいさ」

ドラコ「僕はパパとママが、早く顔を見せてほしいってうるさいんだ」

『…うちもだよ。母さん、僕と姉さんがいない間一人暮らしだからさ』

『きっと普段は寂しい想いをさせちゃってると思うんだ』

ドラコ「一人暮らし…?きみは父親がいないのか?」

『亡くなったんだ、僕が子どもの頃に』

僕がそう言うと、ドラコはバツの悪そうな顔をした

ドラコ「…そうだったのか」

ドラコ「悪かったな…知らなかったとはいえ、さっきは少し不用意なことを言った」

『いいんだよ、本当に赤ん坊の頃の事だから』

『それに、僕には母さんと姉さんがいるから、寂しいと思ったことは無いし』

『けど…』

ドラコ「けど、なんだ?」

『うまくはいえないんだけど…』

『ハリーみたいに両親のいない子のことを、可哀想なやつって言い方はしないで欲しいんだ』

ドラコ「可哀想なのは事実じゃないか。じゃあなんて言えばいいんだ?」

『ごめん…。それはうまく言えなくて…』

ドラコ「なんだ、はっきりしないやつだな」

呆れたように不満げな言い方をされる

こういう時、すぐに上手く説明できない自分が情けない

『うん、ごめんね…。でも、もし…もしもの話だよ』

『ドラコも子どもの頃に両親を亡くして、一人ぼっちで生きてきたとするよね?』

『そんな時、可哀想なやつって人から言われたら…。たぶん、悲しくなると思わない?』

ドラコ「………僕にはパパとママがいる。そんなもしもの話なんて、想像もできないな」

『もちろん僕も、ハリーの気持ちはわからないし、想像することしかできないよ』

『でもね…やっぱり悲しいんじゃないかな。人から可哀想なやつだって言われるのはさ』

ドラコ「フン…。まさか最後の授業の終わりにそんなことを言われるとは思わなかったな」

『ごめん…。僕も、本当はこんな話をしようと声をかけたんじゃなかったんだけど…』

ドラコ「いちいち謝るなよ、煩わしい」

ドラコ「きみとの話は…まあ面倒な話が多い」

ドラコ「けど、そこそこ有意義だ。少なくとも、なにかしら考えさせられることはあるからな」

ドラコはそっぽを向きながらも、そう言ってくれた

『…ありがとう、やっぱりドラコは優しいね』

ドラコ「…なんでそうなる?」

『えっ?だって…』

ドラコ「いい!答えるな!」

僕が答えようとすると、ドラコはそれを遮った

ドラコ「エリオット、一つ忠告しておいてやる!」

ドラコ「きみは恥ずかしげもなく、真顔で人を褒める癖をなんとかした方がいい!」

ドラコ「今は良いかもしれないが、いつか後悔することになるぞ!」

『あんまり自覚無かったんだけど…。直した方が良い癖なのかな…?』

ドラコ「ああ、絶対にいつか後悔するな…。主に人間関係で」

『そうなんだ…。わかった、気をつけるよ』

なにがいけないのかはわからなかったけど、ドラコがここまで言うんだ

直せるように気をつけようと思った

ドラコ「それじゃあな、エリオット。良いクリスマスを」

『あ、待って!ドラコ!』

ドラコ「なんだ、まだなにかあるのか?」

『ドラコの家の住所を教えて!クリスマスプレゼント贈りたいから!』

ドラコは少し驚いたみたいだけど、嬉しそうに住所を教えてくれた

「僕の気に入らないものを贈ってきたら燃やしてやるからな」なんて言われたから

絶対、気に入ってもらえるものを贈ろうと思った

ホグワーツ特急に乗りこんだ朝、僕と姉さんはハーマイオニーやネビルと一緒に座っていた

ハーマイオニー「エリオットとミラの家ってどの辺りなの?」

エリオット「すっごい田舎だよ。のどかな雰囲気は好きだけど、近所に良い買い物ができる場所が無いのが不満だなぁ」

ネビル「そんなに田舎なの…?」

ミラ「そこまで田舎じゃないわよ。普通に日用品とか買う場所くらいならあるわ」

ミラ「この子が言ってるのは、クリスマスプレゼントの話」

エリオット「なんでもないことみたいに言うけど、すごく重要なことだよ」

エリオット「僕一ヶ月は前から、ずっとみんなに贈るプレゼント何にしようか考えてるんだから」

ネビル「そんなに前から考えてくれてるの!?」

ハーマイオニー「なんていうか…すごくエリオットらしいわね」

ミラ「昔からこういう子なのよ…。プレゼント貰うよりあげる方が好きみたい」

ミラ「お小遣いとか貰っても全然使わないで貯金して、誕生日プレゼントとかクリスマスプレゼントに当てるくらいだし」

エリオット「そういう姉さんはすぐに使っちゃうよね」

エリオット「いつもお小遣いの前借りしてるし」

ミラ「ちょっと!?みんなの前で言わなくてもいいでしょ!?」

ミラ「プライバシーの侵害よ!」

ハーマイオニー「大丈夫よ、ミラ。イメージ通りだから」

ミラ「フォローになってないわよ!」

みんなで楽しく雑談していると、じきに列車は止まった

キングスクロス駅についたみたいだ

ハーマイオニーやネビルとはここでしばらくのお別れだ

『じゃあまたね!ハーマイオニー、ネビル!』

『手紙とプレゼント絶対に贈るから!』

ハーマイオニー「楽しみにしてるわ。良いクリスマスを!」

ネビル「またね、みんな!良いクリスマスを!」

二人の姿が見えなくなるまで、僕はずっと手を振り続けた

ミラ「良い友だちができたみたいね」

『うん。自慢の友だちだよ』

『そういえば姉さんは、友だちにあいさつしなくて良かったの?』

ミラ「心配しなくても、列車に乗る前にちゃんとあいさつしたわ」

ミラ「あたしもプレゼント用意する相手が多くて大変よ」

ミラ「フレッドとジョージに、アンジェリーナやアリシアやリーにもあげて…」

ミラ「あとセドリックとか他の寮の子にもあげないとだし…」

ミラ「もうどれだけ手編みのプレゼント編んだかわからないわ」

手をパタパタ振りながら、困ったように笑った

『プレゼント買うお金が無いから、編み物が上手くなった姉さんってなんだかすごいよね』

ミラ「ふふん。心配しなくても、エリオットのが一番手間がかかってるわよ」

『僕も姉さんのプレゼントが、一番時間をかけて悩むよ』

ミラ「そんなに時間かけなくても、あたしはなんでもいいのに」

『本音は?』

ミラ「すっごく嬉しい」

二人で笑い合うと僕たちはそのままダイアゴン横丁へと向かった

当然、みんなへのプレゼントを買うためだ

日を改めて母さんと一緒にきても良かったんだけど

母さんは、僕が自分に何をプレゼントするのかがすごく気になるらしくて

一緒に買い物にいくと、ずっと僕が何を買うか目を光らせてるからちょっと困るんだよね…

せっかくだから当日まで内緒にしておきたいのに

母さん必ず僕が隠してるプレゼントの場所探し当てて、暴露呪文かけてるみたいだし…

『そういえば母さん、いつもどうやって僕がプレゼント隠してる場所探してるんだろ…?』

ミラ「ああ。あたしも去年知ったんだけど、家の中で呼び寄せ呪文使ってたわよ」

『えっ!?』

ミラ「でも去年は、家の裏の木の下に埋めて隠してたでしょ」

ミラ「呼び寄せ呪文じゃ探せなかったから、もう執念で探し当てたみたいね」

『母さん…ほんとになにやってるのさ…』

ミラ「もういっそなにも買わなかったら?そうすれば絶対に見つからないわよ」

『そんなことしたら、母さんショックで寝込んじゃうよ…』

ミラ「たしかにね…。せっかくのクリスマスが台無しだわ…」

たっぷり時間をかけて買い物を終えた頃、辺りは暗くなり始めていた

僕たちは煙突飛行用の暖炉にフルーパウダーを放り込むと、久しぶりの我が家に戻った

クリスマスの朝

僕や姉さんのもとにはたくさんのプレゼントが届いた

まず僕からハリーにはクィディッチに関する本を贈った

有名な選手や世界各地のチームについて書かれている本だ

ハリーからは箒の手入れをする道具をもらった

すごく実用的で便利だし、良いプレゼントだと思った

僕も来年、参考にしよう

ロンには新しいローブを贈った

前にお下がりばかりで、新しいものを貰えないってぼやいてたのを覚えてたからだ

ロンからはスニッチのレプリカだった
羽を広げて飛んだりはしないけど、とてもよく出来ていて綺麗だった

ハーマイオニーには、羽ペン・ペン置き・インクポットのセットにした

本にしようかとも思ったけど、いつも勉強熱心なハーマイオニーだから普段からよく使うものの方が嬉しいかと思ったから

ところがハーマイオニーも同じことを考えたらしく、プレゼントは羽ペンだった

これを使ってもっと勉強しなさいって意味なんだろう

少しおかしくて、でもとても嬉しくて自然と笑顔になった

ネビルは、よくうっかり授業の時間を間違えて遅刻しかけたりしてるから革の腕時計を贈った

白の文字盤に数字や針は金色、赤茶のバンドのシンプルなものだ

なんとなくグリフィンドールの色を思い出す、我ながら良い買い物だったと思う

ネビルからはハーブティーの詰め合わせだった

これは主に母さんが大喜びだった

贈る人だけじゃなくて、その家族のことを考えるのも大切なんだなぁと思った

ドラコは身だしなみに気を遣ってるイメージがあったから、フゼア系の香水を贈った

家族でパーティーとかにも参加することが多いらしいから、そういう場でも使えるように気を配ったつもりだ

ドラコからは家族みんなで使える上品なカップのセットだった

とてもドラコらしいプレゼントだと思った

色々買ったおかげで、今まで貯めた貯金をほぼ使っちゃったけど

みんなからのプレゼントや手紙やメッセージカードを見ると、そんなことも忘れるくらい嬉しかった

プレゼントを開き終わると、みんなでクリスマスパーティーの準備に取り掛かった

母さんは朝から晩まで、ずっとクリスマスパーティーのための料理を作って

僕は母さんの手伝い、姉さんは飾り付けを担当した

姉さんがホグワーツに入学して以来、家族三人がこうして揃うのは休暇の時くらいしか無くなったから

毎年クリスマスは、僕たちが幼かった頃よりも盛大にやるようになっていた

さすがにツリーだけじゃなくて、家中をキラキラした光で飾り付けるのはやりすぎなような気もするけどね…

マール「さあさ、みんな!お待ちかねのプレゼント交換の時間よ!」

クリスマスプディングや、七面鳥のロースト、芽キャベツと栗のバターソテーなどを一通り食べ終わると

母さんがウキウキしながら、手を叩いてそう言った

ミラ「毎年、母さんが一番この時間を楽しみにしてるわよね。子どもみたい」

『姉さんそっくりだよね』

ミラ「あたしは母さんほど子どもっぽくないわよ」

『良い勝負だと思うけどなぁ』

マール「こういう事は楽しくやろうとすれば、もっと楽しくなるものなのよ」

マール「さあミラ!まずあなたにはこれよ!」

ミラ「なんかもう大体想像がつくのよね…」

姉さんはちょっと不満げにそう言うと、プレゼントを丁寧に開け始めた

ミラ「あ、意外。お皿かと思ったらワイングラスだった」

マール「今年はちょっと変化をつけてみたのよ」

ミラ「毎年食器とかなのには変わりないじゃない」

ミラ「すぐ使えるわけでもないし」

姉さんは数年前から毎年食器を貰っていた

食器はうちにあるので充分だし、なにを貰えるのか想像がつくのが姉さんは少し不満みたいだ

でも母さんにも、ちゃんと母さんの考えがあるみたい

マール「あなたがいつかお嫁に行った時に使って欲しいのよ」

マール「今は使う機会とかが無くて不満かもしれないけど、いつかパーッと使えるようになるから」

ミラ「あたしがお嫁に行かなかったら?」

マール「その時はエリオットをお嫁さんにすればいいじゃない」

ミラ「あ、なるほど。その手があったわね」

『いや…冗談に聞こえないんだけど…』

マール「はい、次はエリオットよ。どうぞ」

『ありがとう、母さん』

少しも破らないように包装紙を綺麗に開くと、そこそこの厚さの本が出てきた

『本?なんの本だろ?』

マール「手紙の書き方についての本よ」

『手紙の書き方…?』

マール「これから、目上の先生に手紙を送る機会とかが増えていくかもしれないし」

マール「それに上手く言葉にできないことや、ケンカしちゃった相手でも手紙ならじっくり言葉を選ぶことができるでしょう?」

マール「あなたはとても優しい良い子だけど、ちょっと誤解されやすかったりするところもあるからね」

マール「だからいつかきっと役に立つと思うわ」

『母さん…』

さすがだなぁ…。本当に僕のことよくわかってくれてる

『ありがとう。一生大切にするね』

マール「ええ、そうしてもらえると嬉しいわ」

マール「さあ、次はミラの番よ」

ミラ「あたしもあたしで芸が無いんだけど…。いつも通り手編みにしたわ」

ミラ「はい。母さん、エリオット」

姉さんは同時に二つのプレゼントを差し出した

『ありがとう、姉さん』

マール「わあ、ありがとうミラ!」

マール「ミラのくれるものって本当に暖かいのよね。やっぱり愛がこもってるからなのかしら?」

ミラ「真顔で愛とか言わないでよ、恥ずかしいわね…」

『どうして?姉さんの気持ちがこもってるんだから、すごく嬉しいよ』

マール「ねー!」

ミラ「こういうところ本当にそっくりよね…。母さんとエリオットって」

プレゼントを開けると、中から出てきたのは…

マール「あら、紫のマフラーね。綺麗な色を選んだわね」

『紫…』

ミラ「そう、あたしたち三人とも母さんと同じ紫の瞳だからね」

ミラ「あたしも自分用のを編んだのよ。これで離れていてもお揃いってわけ」

マール「まあ、嬉しい。こういう気遣い母さん好きよ」

『うん…僕も嬉しいよ。本当にありがとう、姉さん』

ミラ「ふふん。我ながら中々良いアイデアだと思ったのよね」

ミラ「それと、一応父さんのも編んだのよ。同じやつ」

ミラ「写真のところに置いてもいい?」

マール「もちろんよ!父さんもきっと喜ぶわ!」

姉さんが父さんの写真のところに、同じマフラーを置いて席に戻ると

母さんが待ちきれないとでも言うように、また手を叩いた

マール「さあ、最後はエリオットね!」

マール「どんなプレゼントくれるのか、ワクワクしちゃうわ!」

『本当はとっくに探し当てて、暴露呪文かけたんでしょ…?』

マール「あらやだ、なんのことかしら?」

『もう…。でも今年こそはサプライズ成功だからね』

マール「えっ?」

『はい、まずは姉さんからだよ』

ミラ「ありがとう、エリオット。すぐに開けてもいいわよね?」

『もちろん』

姉さんが僕からのプレゼントを開けるのを見守る

こういう時って…すごくドキドキするよね

小さい箱を開くと、中にあったものを取り出した

ミラ「わぁ…きれい」

マール「星をモチーフにしたネックレスね」

マール「さすがエリオット。ミラによく似合いそうなものを選ぶじゃない」

『姉さん、オシャレとかにはかなり無頓着だからさ』

『せっかくだからアクセサリーにしようかと思って』

ミラ「あ…ありがとう、エリオット。大切にするわね」

ミラ「それとごめんね…。あたしこんな良い物貰っておいて、エリオットには手編みのマフラーなんて…」

申し訳なさそうにおろおろしながらそう言った

『そんなことないよ。僕、本当にすごく嬉しかったよ』

『ホグワーツに戻っても毎日つけるつもりだし』

マール「そうよ、ミラ。プレゼントに一番大切なのは気持ちよ」

マール「手編みのプレゼントだって素敵じゃない」

マール「あなたが私たちを思って、時間をかけて編んでくれたものなんだから、ね」

ミラ「あはは…それほどでもないわよ」

ミラ「ありがとね、エリオット。これから毎日つけることにするわ」

『…いや、ホグワーツは学校なんだしネックレスはつけちゃいけなんじゃない?』

ミラ「えっ…?」

マール「そうねえ。服の下に隠しておくのもありだけど、バレたら没収されちゃうかもね」

ミラ「じゃ、じゃあ!いつつければいいのよ!?」

『いつだろ…?』

マール「今でしょ」

ミラ「えーっ!?いや、せっかくだからもっと特別な時とか、ほらパーティーとかで使いたいんだけど!」

マール「いつあるの?そんなパーティー?」

『まあ、ホグワーツなら無いことも無いかもだけど…』

マール「ハロウィーンパーティーとかね。でも制服でしょ?」

『うん…』

マール「ほらやっぱり今よ。あと寮とかでつけることにしなさい」

ミラ「でも、なんか勿体無いじゃない…?」

マール「母さんからのプレゼントにはすぐ使えないって文句言ったくせに、面倒ねこの子は」

『あはは…』

結局しぶしぶ姉さんはネックレスをつけてくれた

落ち着きなく、手鏡を何回も見てたけど、よく似合ってると思う

マール「さあエリオット!母さんにもネックレ…プレゼントをちょうだい!」

『なんでネックレスって知ってるの?』

マール「なんとなくよ、なんとなく」

『はい…母さん』

マール「まあ、中身はなにかしら!」

ミラ「もうわざとやってるわよね…」

『うん…』

マール「まあ素敵なネックレス!…あら?ただのネックレスじゃなくてロケットなのね」

『どうせどこに隠してもバレるからね』

『だから、ロケットにして家族みんなの写真を入れてもらおうと思ったんだ』

『片面には父さんの写真。もう片面には僕たちの写真ってわけ』

マール「エリオット…。母さん、嬉しい!」

瞳をウルウルしながら、すごい勢いで抱きつかれた

『ちょっと!?急に抱きつかないでよ!?』

『息が!息が…!』

ミラ「やれやれね…」

その後、母さんが落ち着くのを待ってみんなで写真を撮った

本当に朝から晩まで楽しくて、一日中幸せだった

でも、僕はクリスマスが過ぎたら…

ずっとある事を母さんに聞きたいと思っていた…

好感度判定

【3】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

ドラコ

↓1

ドラコ 3+4=7

<好感度一覧>

ハリー 3【友だち】 1/40 次の段階まで残り39
ロン 2【友だち】 3/30 次の段階まで残り27
ハーマイオニー 2【友だち】 12/30 次の段階まで残り18
ネビル 2【友だち】 0/30 次の段階まで残り30
フレッド・ジョージ 1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15
ドラコ 2【友だち】 9/30 次の段階まで残り21
ハンナ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
アンジェリーナ 1【友だち】 11/20 次の段階まで残り9
チョウ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

・エリオットのセンス

さすがにどう考えても11歳のセンスじゃないんだけど
それだけみんなの事を考えてるってことで…

・マール・ランバート

初回から出ておきながら、今までほとんど出番の無かった人
性格のモチーフは大人になったミラにエリオットの性格も足して割った感じが近い
たぶん、次回以降も重要なところ以外ほとんど出番は無い

・フゼア系の香水

男性用の香水として代表的な香りのもの
シックで清涼感のある香り

・星のネックレス

星をモチーフにしたものには「守護」・「希望」・「運命」などの意味がある
光の象徴でもあり、常に前向きに優しさと生きる強さを持つことができると言われている

というわけで前編終わり

>>1としてはあんまりオリキャラ出張らせるのは好きじゃないんだけど
一度ちゃんとマールを出しとかないといけなかったのでこんな具合になりました

どっちかっていうと後編の方が本編というか本筋のお話

ではお疲れ様でした

なんとか今日中に間に合った

が、すまない

今回はコンマとか安価とか無いんだ
主にマールと色々お話する回だからね

次回からまたホグワーツに戻るよ

12月26日の夜

僕と母さんはテーブルの椅子に腰掛けて、向かい合っていた

ずっと母さんから聞きたかったことを聞くために…

姉さんは、僕が母さんと二人きりで話したいというと

ただ一言、「ええ、わかったわ」と言って少し早めにベッドに入ってくれた

母さんも僕が話をしたがっているのを察していたらしく

何も言わずにお茶を用意してくれた

母さんが用意したのはカモミールティーだった

ネビルから貰ったハーブティーに、ドラコから貰ったカップを使ったみたいだ

話し始める前に少し口に含むと、アップルティーの味に似ていて、自然と心が落ち着いたような気がした

マール「さて、話はなにかしら?聞きたいことがあるんでしょ?」

『うん…。でも、よくわかったね』

『直接そう言ったわけじゃなかったのに』

マール「親っていうのはね、子どものことならなんだってわかるものよ」

マール「エリオットもミラもすぐ顔に出るからわかりやすいし」

『あはは…』

最初に父さんのことを聞いたあの時とは、雰囲気が違う

いつも通りの元気な母さんだ

今なら…きっと僕の知りたいことを教えてくれる

そう感じた

『母さん…。聞きたいことは二つあるんだ』

『一つは…父さんがどんな人だったのかってこと』

マール「……………」

『昔同じことを聞いた時、母さんはもっと大人になってからねって言ったよね』

『母さんから見たら、僕はまだ全然大人じゃないかもしれない』

『でも僕、ホグワーツで父さんがスリザリンだったって知った時』

『…ショックだったのもあったけど、それ以上に父さんのことを全然知らない自分が悲しかった』

『だから、知りたい』

『母さんの口から、父さんのことを…』

僕がそう言うと、母さんは一度目を閉じた

そしてゆっくりと開いて、僕を真っ直ぐに見つめた

マール「…そうね。あなたも少しは、父さんのことを知ってもいい歳よね」

マール「父さんがスリザリンだったってこと以外には、何を知ってるの?」

『父さんが、スリザリンの伝説のシーカーだって言われてることくらいかな…』

『他には…なんにも』

マール「伝説…ね。たしかに父さんはすごいシーカーだったわ」

マール「でも父さんは、別にクィディッチが好きだったわけじゃないのよ」

『えっ…!?どういうこと、だってシーカーだったんでしょ!?』

普通、クィディッチが好きじゃないと選手になろうなんて思わないはずなのに、どうして…

マール「私も父さんからそう聞いた時は驚いたわ」

マール「素人の母さんから見ても、父さんは本当にすごいシーカーだったから」

マール「でも父さんが言うには、飛行術の先生に『才能がある』とか『プロ入り間違いなしだ』とかやたら褒められて…」

マール「その話が、当時スリザリンの寮監だったスラグホーン先生って人の耳に入って、なし崩し的に二年生からチームに入れられたんですって」

マール「それで気付いたらシーカーになってたらしいわ」

『気付いたらって…』

マール「父さんのことを伝説だって言ってる人は、ショックを受けちゃうかもしれないわね」

マール「でも父さんにとってクィディッチは、本当に対して思い入れのあるものじゃ無かったみたいよ」

マール「練習とかにも全然参加してなかったみたいだし」

『選手なのに…?』

マール「…そう。全然練習に参加しないのに、試合になるとあっという間にスニッチを捕まえて試合を終わらせちゃうから、チームのみんなから良く思われて無かったみたいなの」

マール「シーカーがすぐにゲームを終わられせるってことは、他のみんなの活躍の場を奪うことにもなるからね」

たしかに、その通りかもしれない…

僕なら、ハリーがすぐにスニッチを捕まえたら喜ぶと思う

だってハリーは本当にクィディッチが大好きで、熱心に練習をしているのを知ってるから

でも、もし全然練習に参加しない子だったら

あまり良く思われないのもわかる気がする…

『…どうして父さんは、練習に参加しなかったんだろう』

『そんなにクィディッチが嫌いだったのかな…?』

マール「嫌いってわけでは無かったと思うわ」

マール「ただ、チームの人たちと一緒に練習したくなかったのよ…」

『ど、どうして…?』

マール「今はどうかは知らないけど、当時のスリザリンは試合に勝つためなら人を怪我させるようなプレーとかを平気でやってたからね」

マール「それに試合に勝つと、他の寮そのものを見下したりしてたし…」

マール「そういうのが嫌いだったみたい」

『……………』

マール「それに…父さんは元からかなり変わり者だったのよ」

マール「聖28一族の血筋を引いてるのに、純血主義が嫌いだったし」

『待って…。聖28一族ってなに?』

聞き慣れない単語が聞こえてから、一度聞き直した

マール「簡単に言えば、由緒正しい純血の家系よ」

マール「血筋を誇りに思うスリザリンの中では、父さんは相当の異端児だったの」

マール「他の寮ならそうでも無かったのかもしれないけど…」

マール「それに血筋どころか、人を馬鹿にするような人とか、見下そうとする人も大嫌いだった」

マール「それを隠そうともしなかったから、スリザリンでは孤立してたわね」

マール「たぶん、母さんが父さんの事を深く知るまで、父さんにとって友人といえる人は一人しかいなかったと思う」

マール「そして、その人は…エリオットも知ってる人よ」

『僕の知ってる人…?』

マール「ええ、その人の名前は…セブルス・スネイプ」

マール「今はホグワーツで、魔法薬学の教授になったって聞いてるわ」

『スネイプ先生!?スネイプ先生が父さんの友だちだったの!?』

あまりに予想外な人の名前が出てきて、思わず大きな声を上げてしまった

マール「父さんは、セブルスのことを親友だって言ってたわ」

マール「母さん以外に、唯一心を許せる相手だってね」

『スネイプ先生が…』

マール「父さんとセブルスはいつも一緒だった」

マール「あの二人みたいに目立ったりはしなかったけど、どこに行くのも何をするのも一緒だったと思う」

マール「二人とも、スリザリンの中で孤立してたから…」

『スネイプ先生も、スリザリンが嫌だったのかな…?』

マール「どうなのかしらね…。私もセブルスのことはよくわからないの」

マール「母さんが父さんと出会って、仲良くなり始めた五年生の頃…」

マール「セブルスは父さんから距離を置くようになったから…」

『どうして…?』

マール「ごめんなさい、エリオット…。本当にわからないの」

マール「ただ父さんは、『自分がセブを傷つけてしまったんだ』って言ってたけど…」

マール「それから何度も、父さんはセブルスと仲直りしようと声を掛け続けてたわ」

マール「でも結局、ホグワーツを卒業するまで仲直りできなかったわね…」

そう言って目を伏せた母さんは、本当に悲しそうな顔をしていた…

『でも卒業するまでってことは、卒業してからは仲直りできたの?』

マール「ええ。たしか…卒業して二年ぐらいだったかしら」

マール「よく覚えてるわ、父さん本当に嬉しそうにしてたから」

マール「父さんが亡くなってからも、何度かうちに顔を見せてくれたのよ」

マール「でも最近はすっかり来てもらえないわね」

マール「ホグワーツの教授だから、やっぱりお仕事が忙しいのかしらね」

『スネイプ先生が…』

悪い人じゃないとは思ってたけど、父さんの親友だったなんて

でも…ならどうしてスネイプ先生は、そのことを僕に話してくれなかったんだろう

そもそもどうして親友だったはずなのに

父さんとスネイプ先生は、一度離れてしまったんだろう…

父さんがスネイプ先生を傷つけてしまったから…?

でも、だとしたら一体何をして…

マール「…エリオット。たぶん、あなたが聞きたいと思ってるもう一つのことって、二重人格についてよね」

『えっ…!』

父さんとスネイプ先生のことを考えていたら、逆に母さんからそのことを切り出された

マール「ミラから聞いたのよ。ダンブルドア先生がそうだって言ったことも、ミラがアポロって名前をつけたことも…」

マール「あなたが、強くなりたいって決意をしたことも」

マール「だから、父さんのことも含めて、あなたに一つ言っておきたいことがあるわ」

『言っておきたいこと…?』

今までに見たことが無いくらい、母さんはすごく真面目な表情をしていた

マール「いい?エリオット」

マール「人を理解することは難しいことよ」

マール「セブルスでも、父さんでも…もう一人のあなたでも」

マール「完全に理解することなんてきっとできないし、良かれと思って人を傷つけることだってあると思うわ」

母さんのその言葉は、ちょうど今の僕に対して突き刺さるような鋭さを持っていた

なにからも逃げすに、ちゃんと全部受け入れたいと思ってる僕に…

もう人を傷つけたくないと思ってる僕に…

マール「でもね、辛いことを言うようだけど、そこで諦めないで欲しいの」

マール「恐れずに向き合うことを忘れないで、そしてもし自分が傷つけられても許してあげて」

マール「理解できないと投げ出さないで、理解しようとその人の気持ちになって考えあげて」

マール「そうすれば、きっとあなたは強くなれる」

マール「ちゃんと全部受け入れて、あなたの大切なものを守れるようになると思うわ」

『母さん…』

マール「私にはね…それができなかったの」

マール「父さんのことを大切に想うあまり、父さんのことをひどく言う人たちと何度もケンカになっちゃってね…」

マール「傷つけて、傷つけられて。結局、一番の仲良しだった子とも疎遠になって…」

マール「それっきりになっちゃったわ」

母さんが悲しそうに笑った

本当に後悔しているのが、痛いほどに伝わってくる…

マール「あなたにはね、母さんみたいになって欲しくないの」

マール「そしてあなたなら、母さんにできなかったことができると思うから」

『………僕にできるのかな』

『母さんにもできなかったことなんでしょ?』

『それくらい難しいことなのに…』

マール「大丈夫よ。あなたならできるわ」

マール「だってあなたは父さんと同じ、桜の杖に選ばれたんだから」

『桜の杖…?』

マール「そう、桜の花言葉って知ってる?」

マール「『精神の美』って言うんですって」

マール「父さんは、その言葉の通り、本当に美しい心の持ち主だったわ」

マール「だからきっとあなたなら、私よりも…テラムよりも」

マール「美しい心が持てるはずよ。母さん、そう信じてるわ」

そう言って、母さんは優しく微笑んだ

精神の美…美しい心…

強い僕に…ううん…

なりたい僕になるための道標が、なんとなく見えた気がした

次の日、僕はホグワーツに戻ることにした

今すぐにでも、スネイプ先生から話が聞きたかった

そして、クィレル先生がハリーの箒に呪いをかけてたことを信じてもらうために…

ミラ「本当に行っちゃうの?休暇が明けてからでいいんじゃない?」

『ごめんね、姉さん、母さん』

『でも、どうしてもすぐに行きたいんだ』

ミラ「…じゃあ、やっぱりあたしも」

『ううん。姉さんは、母さんと一緒にいてあげて』

マール「あら、まるで私が寂しがり屋みたいね」

ミラ「実際そうじゃない」

姉さんの言葉で、僕たちはみんな笑った

そして笑い終えると、僕はブルーパウダーを掴んだ

『じゃあ、母さん。姉さん。行ってきます!』

マール「行ってらっしゃい、エリオット」

ミラ「迷子になったら戻ってくるのよ!」

僕は最後に「大丈夫だよ」と言うと、紫のマフラーを握りながら、エメラルドの炎に包まれた

ミラ「…ねえ、母さん。嫌な予感がしない?」

ミラ「あの子、なにか危ないことに首を突っ込んでるんじゃ…」

マール「…もし、そうだとしてもホグワーツにいるほうが安全よ」

マール「あそこにはダンブルドア先生がいるから」

マール「うちに…私と一緒にいるよりもね」

そう悲しげに呟くと、マールはエリオットから贈られたロケットを優しく撫でた

・聖28一族

1930年代の時点で、間違いなく純血の血筋と認定されたイギリスの魔法族の一族のこと
このSSではランバート家もその一つとして数えているが、当然原作にはランバートの名は無い

・あの二人

ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックのこと
マクゴナガルからあんなに手を焼かされた二人はいなかったと称されるほど
ハグリッドにはフレッド・ジョージなら互角の勝負かもと言われた

・ 理解できないと投げ出さないで、理解しようとその人の気持ちになって考えあげて

これまた>>1の好きな言葉
瀬戸内寂聴の

理解できないと投げ出す前に、理解しようと相手と同じレベルに立って感じることを心がけましょう

より

・桜の花言葉

日本では主に「純潔」・「優美」・「あなたに微笑む」なとが有名
英語では「Spiritual beauty」(精神の美)であり
アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンが父の大切にしていた桜を誤って折ってしまった際
正直に告白したという逸話から来ている

というわけで今日はここまで

テラムとマールがどんな学生生活を送っていたか、なんとなく想像できるくらいまで明かしました

最初のうちからどのくらい設定明かしておくべきかが難しい…

明日はたぶん、更新できないと思う…

それではお疲れ様でした

今日も再開は無理そうだ
書くことはすでにまとまってるから明日必ず再開します

しばしお待ちを

さあ再開だ

今回でクリスマス休暇は終わり

次回からまたコンマや安価が復活するよ

大体一週間ぶりくらいに、僕はホグワーツに戻ってきた

城は真っ白な雪に覆われてるし、湖はカチカチに凍りついている

でも不思議と寒いとは感じなかった

姉さんのマフラーのおかげなのか、僕自身がとても興奮してるからなのか

とにかく荷物を置いてこようと、急ぎ足で談話室に向かった

ロン「ハリー、チェスしないか?」

ハリー「しない」

ロン「下におりて、ハグリッドのところに行かないか?」

ハリー「ううん…きみ一人で行けば…」

談話室にはちょうどハリーとロンがいた

どうしたんだろう?

ハリーの元気が無いように見える

『二人とも、ただいま』

ロン「エリオット!?」

ロン「どうしたんだい、きみ!?」

ロン「まだ学校は始まってないよ!」

ロンが駆け寄ってくる、ハリーも驚いて僕に目を向けた

『もちろん、理由があって戻ってきたんだよ』

ロン「理由?」

『そうだよ。ねえ、聞いて』

『母さんから聞いたんだけど、僕の父さんがスネイプ先生の親友だったみたいなんだ』

ロン「スネイプの親友だって!?きみのお父さんが!?」

『うん!だから僕、今からスネイプ先生に会ってくるよ』

『なんで足を怪我してたのかとか、聞いてみたら教えてくれるかもしれない』

ハリー「行っちゃ駄目だよ、エリオット」

ハリー「スネイプはあの犬が守ってるものを狙ってるんだ」

ハリー「きみが行ったら、絶対にうまいこと丸め込まれちゃうよ」

『だから…僕はずっとクィレル先生だって言ってるんだけど…』

ロン「でも、その話本当かい?」

ロン「そりゃあもしかしたら昔は良い人だったのかもしれないよ」

ロン「けど、今のスネイプは贔屓ばかりの嫌なやつじゃないか」

『……………』

さすがに…みんなスネイプ先生のこと疑いすぎなんじゃないかな…

それとも僕が信用ないのかな…?

とにかく、二人には悪いけど一度スネイプ先生に会いに行こう

そう決めて荷物を一度談話室に置くと、僕は踵を返した

『僕にはそうは見えないよ。だから行ってくるね』

ハリー「行っちゃ駄目だって!そうだ、エリオット!」

ハリー「きみもお父さんに会えるかもしれないよ!」

『父さんに会える…?』

その言葉が気になって、足を止めた

ハリー「そういう鏡を見つけたんだ。僕の父さんと母さんが見えるんだよ」

ハリー「きっときみにもお父さんが見えるはずだ」

ハリー「今晩一緒に行こうよ」

ロン「ハリー、よした方がいいよ。なんだかあの鏡のこと、悪い予感がするんだ」

ハリー「大丈夫だよ。僕には透明マントがあるんだ、見つかりっこない」

ロン「昨日だって危機一髪の目にあったじゃないか。連中に君が見えないからって安心はできないよ」

ハリー「ハーマイオニーみたいなこと言うね」

ロン「本当に心配してるんだよ、ハリー」

…気になる言葉がいくつもあったけど、後回しにしよう

僕はスネイプ先生に会うために、ホグワーツに戻ってきたんだから

『えっと…ごめんね、話はまた後で聞くから』

『僕、行ってくる!』

二人が呼び止めようとする声を聞いたけど、僕はコートとマフラーを羽織ったまま談話室を出た

たぶん、スネイプ先生は地下牢にいるはずだ

あそこはすごい冷え込むし、これくらいの格好でもちょうどいいと思う

早る気持ちを抑えながら、地下牢までの階段を降りると

震える手でスネイプ先生の研究室の扉をノックした

『スネイプ先生。グリフィンドール寮の一年生、エリオット・ランバートです』

『お聞きしたいことがあるんですが、今お時間よろしいでしょうか?』

そう言ってしばらく待ってみるけど、返事が無い

お留守なのかと思いながら、もう一度ノックしようとすると

キィ…と扉が軋む音と一緒にスネイプ先生が出てきた

スネイプ「今はクリスマス休暇中のはずだが、何用かね?」

スネイプ「あまりの自分の不出来さを自覚し、魔法薬の補習でも頼み込みに来たか?」

『あ…。それもできれば、そのうちお願いしたいんですけど…』

『でも今日は別用なんです!』

『父さんのことで、お聞きしたいことがあるんです!』

僕の言葉に、スネイプ先生が大きく目を見開いた

それどころか、動揺しているように見える…

こんなスネイプ先生の表情は初めてだ…

スネイプ「…入りたまえ」

『…失礼します』

スネイプ先生に連れられて、研究室に入った

薄暗くて、壁に並んだ棚には何百というガラス瓶が置かれていた

たくさんの魔法薬に、動物や植物の断片、片隅には材料がぎっしり入った薬戸棚がある

スネイプ先生は机の前にある椅子を黙って指差したから、そこに座ると

スネイプ先生も向かい合うようにもう一つの椅子に腰を下ろした

スネイプ「…さて、ランバート」

スネイプ「君がなぜクリスマス休暇中にも関わらず、わざわざ我輩の研究室に足を運んだのか…」

スネイプ「もう一度、説明してもらおうか?」

『はい。お忙しいところ申し訳ありません』

『聞きたいのは父さんのことなんです。スネイプ先生は、父さんと親友だったんですよね?』

スネイプ「…そのような話、誰から聞いた?」

『母さんからです。学生時代、父さんとスネイプ先生はいつも一緒だったって』

スネイプ先生は少しだけ目を背けた

ため息こそ零さなかったけど、たぶん母さんに文句を言いたげな様子だった

それから僕に視線を戻すと、真っ黒な目で僕を見つめた

スネイプ「…ランバート。君も、君の母上も一つ誤解しているようだからはっきり言っておこう」

スネイプ「我輩は君の父上を…友人などとは思っていない」

『えっ…?』

その言葉に、思わず呆然とする…

そして、スネイプ先生はそのまま言葉を続けた

スネイプ「たしかにあいつは、我輩の事を友と呼んだ」

スネイプ「多くの時間を共に過ごしたのも事実だ」

スネイプ「だが、我輩はそれを受け入れていたわけでは無い」

スネイプ「あいつと我輩とでは、決定的に考え方に違いがあった」

スネイプ「それ故に、共に過ごしていたのも一時の話だ」

スネイプ「ホグワーツを卒業する頃には、我輩と君の父上は殆ど会話することさえ無くなっていた」

スネイプ先生は、静かに淡々とそう言った

なんの感情も込められていないような、そんな声で…

『どうしてですか…?ケンカでもしちゃったんですか?』

『父さんは、自分がスネイプ先生のことを傷つけてしまったんだって言ってたみたいですけど…』

『それに、ホグワーツを卒業してからは仲直りしたって母さんが…!』

スネイプ「人の過去にズケズケと踏み込もうとは、無礼な振る舞いだとは思わないのかね?ランバート」

スネイプ「君にはそういう繊細さが欠けている。だからまともに魔法薬の調合もできんのだ」

『…ご、ごめんなさい!』

僕の言葉を途中で遮ると、スネイプ先生はピシャリとそう言って立ち上がった

スネイプ「…話はこれまでだ」

スネイプ「さっさと寮に戻りたまえ。そして、ここでした話は全て忘れるのだ」

スネイプ「よいな?」

スネイプ先生が、このまま話を終わらせようしているのがわかった

だから、僕も必死に引き下がった

『待ってください、スネイプ先生…!』

『話はそれだけじゃなくて…』

『僕、スネイプ先生に信じてほしいお話があるんです!』

スネイプ「信じてほしい…だと…?」

ギロッと、スネイプ先生の真っ黒な目が僕を捉えた

その迫力に萎縮しながらも、なんとか口を開く

『はい、実は…』

スネイプ「それ以上口にするな!ランバート…!」

『…っ!?』

直後、つかみかかるように怒鳴られた

スネイプ先生の表情が、怒りに燃えているように見える…

スネイプ「信じてほしい…?なるほど、さぞ面倒な事情を胸のうちに秘めているようだ」

スネイプ「だが、それをなぜ我輩に話そうとする?」

スネイプ「他の者には話したか?校長はどうだ?君の寮監は我輩では無いだろう?」

『…まだです。でも父さんが親友だと呼んだスネイプ先生なら信じられると思って…』

『それで…!』

スネイプ「その考えが甘いのだ…!」

スネイプ「よく聞けランバート…!」

スネイプ「お前はそうやって、簡単に人を信じることを美徳だと思っているのやもしれん」

スネイプ「だが、我輩からすればそれは愚か者の考えだ!」

スネイプ「簡単に人を信じるのは、優しさでも強さでもない!」

スネイプ「ただの甘さ、そして弱さに他ならぬのだ!」

スネイプ「そんな甘い考えは今すぐに捨てろ…!いつか必ず命取りになる…!」

スネイプ「我輩を信じようなどと、ふざけたことは二度と考えるな!」

『……………』

まるで、嵐のように激しい怒りだった…

怖いという気持ちを通り越して、スネイプ先生を恐ろしいとすら感じた…

だけど、なぜだろう…

僕に怒りをぶつけたはずのスネイプ先生が

僕以上に…なにかに怯えているように見えた

スネイプ「………行け、二度とここに足を運ぶな」

『行きません…』

スネイプ「なに…?」

自分でも声が震えているのがわかった…

でも、ここで逃げちゃいけない…

そう思ったから、なんとかスネイプ先生と目を合わせて言葉を続けた

『…今、スネイプ先生は、簡単に人を信じるなと言いました』

『自分のことを信じるなと…』

『でも…やっぱり僕はスネイプ先生のことを信じられます』

スネイプ「どうやら我輩の想像を絶する愚か者のようだな、ランバート…」

スネイプ「これだけ言ってなお、理解できんとは…。お前は…!」

『たしかに、スネイプ先生が父さんの親友だからって…』

『その理由だけで信じたのなら、簡単に信じたことになるかもしれません』

『でも、そうじゃないんです…!』

スネイプ「……………」

先生は、無言で、ただ暗い眼差しを僕に向け続けている

なにかを覗きこもうとしてるような、細い目をして…

『スネイプ先生は、僕がネビルに付き添って医務室に行くことを許してくれました』

『わざわざ、ネビルを治すための薬だって持ってきてくれました』

『クィディッチの試合の日だって、僕たちのことを励ましてくれて、それに…』

『それに、今の言葉だって…』

『僕のことを心配して言ってくれたんですよね?』

スネイプ「なんだと…?」

唇をわなわなと震わせながら、この上なく低い声でそう言った

あんなに怒鳴られたのに、恐ろしいとすら感じたはずなのに

いつの間にか、そんな気持ちは僕の中から完全に無くなっていた

『僕が愚か者だって、いつか命取りになるって…』

『怒鳴ってまでそんなことを言うのって、すごく辛いことだと思うんです』

『人に怒ったりするのって、あとで本当に悲しくなるから…』

スネイプ「……………」

『だからやっぱりスネイプ先生は、優しい人です』

『僕のことを怒ってくれる人だから、僕はスネイプ先生を信じられます』

『父さんの親友だからって理由だけじゃなくて…』

『僕自身がスネイプ先生は信じられる人だって、そう思うんです』

スネイプ「…お前は甘すぎる」

スネイプ「我輩がどういう人物なのか、よく知りもしないというのに…」

スネイプ「そんなほんの一部分だけを見て、人を信じようなど…」

『…スネイプ先生。自分の知ってる部分を見て、人を信じるのは間違いなんですか?』

スネイプ「…そうだ、間違いだ。ランバート」

スネイプ「人は誰しも…光と影を持っている」

スネイプ「たまたまお前には、我輩のかすかに存在する光が見えただけだ」

スネイプ「全てを知ろうともせずに人を信じれば、必ずいつか手痛い裏切りに合う」

スネイプ「…必ずな」

もう先生は僕のことを見ていない…

どこか遠いところを見ながら、呟くようにそう言った

『僕は…そうじゃないと思います』

『だって、その人のことを全部知らないと信じちゃいけないなら…』

『僕はきっと…母さんや姉さんのことすら信じられなくなると思います』

『だから、僕は僕が信じたいと思った人を信じます』

『もしそれで裏切られても…』

『ううん…裏切られたらすごく悲しいと思います、それはわかります』

『でも、それでも信じ続けます』

『きっとそれが、父さんのような美しい心を持つってことだと思うから…』

強くなりたいと思った

もうなにからも逃げずに、ちゃんと全部受け入れて

大切なものを守れるように

そのためにどうすればいいのかも、なんとなくわかった

色んな人と仲良くなろう

理解できないなんて投げ出さないで、理解しようと何度も話をして

そして…信じようと思う

傷つけられても、裏切られても、それでも信じるんだ

父さんみたいな、美しい心が持てるように…

スネイプ「………お前は、本当に愚か者だ。ランバート」

スネイプ「父親によく似ている…」

『えっ…!?』

本当に小さな声でそう言うと、スネイプ先生は僕に背を向けた

スネイプ「…話の続きはなんだ?」

『あの、スネイプ先生…。今…?』

スネイプ「…早くしろ。我輩は暇ではない。これ以上我輩の貴重な時間を浪費させるつもりか?」

『ご、ごめんなさい…!えっと話はクィレル先生のことで…』

スネイプ「クィレルだと…?」

『はい…スネイプ先生。グリフィンドールとスリザリンの試合の時、ハリーの箒が急におかしくなりましたよね』

『僕、あの時、クィレル先生がハリーの箒に呪いをかけていたのを見たんです…』

スネイプ「……………」

『もちろん…最初は見間違いかと思ったんですけど…』

『でも、あの時のクィレル先生は、本当に恐ろしい顔をしてて…』

スネイプ「なぜ、クィレルに目を向けた?」

振り返ることなく、静かにそう聞かれた

『姉さんが、箒をどうにかできるのは強力な闇の魔術だって言ってたのが聞こえたから…それで』

スネイプ「…なるほど、それでクィレルを見たというわけか。実に単純な思考だ」

スネイプ「だが、まんざら馬鹿なわけでも無いらしい」

マントを翻しながら振り返ると、先生は言葉を続けた

スネイプ「お前の言う通りだ、ランバート。あの時クィレルは箒に呪いをかけていた」

スネイプ「我輩が反対呪文で邪魔していなければ、ポッターはあっという間に箒から振り落とされていただろう」

『じゃあ…!スネイプ先生はハリーを助けてくれてたんですね!』

その言葉に嬉しくなって、僕は声を上げた

スネイプ「…ポッターは、いやランバート。君もおそらくクィレルにとって邪魔な障害として認定されたのだろう」

スネイプ「また機会を見て殺しにくるやもしれん」

『邪魔な障害…?』

スネイプ「さよう。クィレルはあるものを狙っている」

スネイプ「ホグワーツに隠されている重大なものを」

スネイプ「それを盗むために、いや盗む下準備のために、ハロウィーンの夜あやつがトロールを招き入れたのだ」

『トロールもクィレル先生が…?じゃあスネイプ先生が足を怪我してたのも…』

スネイプ「…やつの邪魔をする際に不覚を取ったのだ」

少しだけ苛立ちを含んだ声で、先生はさらに話を続ける

スネイプ「クィレルは普段おどおどした態度をとっているが、それは周りを油断させる為の演技だ」

スネイプ「やつは危険だ。このことは我輩や校長に任せておけ」

スネイプ「断じてクィレルに近づこうとしてはならん」

『ダンブルドア先生も、クィレル先生が呪いをかけていたのをご存知だったんですか?』

スネイプ「もとより、我輩がクィレルに注意を向けていたのは校長の指示のもとだ」

スネイプ「君たち生徒が心配するようなことなど無い」

スネイプ「ただ日々の勉強に励むことだ」

スネイプ「君はお世辞にも、座学の授業は優秀とは言えないようだからな」

なんだかとても冷たい目で見られてしまった…

本当にもう少し勉強がんばろう…

『あっ、でもハリーたちが、クィレル先生が何を盗もうとしてるのか調べてるんです』

スネイプ「なに…?」

『それに、ハリーたちはクィレル先生じゃなくて、スネイプ先生を疑ってるみたいで…』

スネイプ「フン…ならば都合が良いと言うものだ」

スネイプ「そのまま我輩を疑わせておけばいい。それならばクィレルに関わろうともしないだろう」

『でもスネイプ先生は、ハリーを助けてくれたのに…』

『疑われっぱなしっていうのは…』

スネイプ「ポッターが我輩を疑うのは当然のことなのだ、ランバート」

スネイプ「あやつも父親によく似ているのだからな」

『えっ…?』

スネイプ「いい加減話は終わりだ、ランバート」

スネイプ「ここで話した事は断じてポッターたちに教えてはならん」

スネイプ「聞かれても嘘をついて誤魔化すのだ」

『嘘ですか…?なんて嘘をつけばいいんでしょう?』

『僕、そういうの苦手で…』

スネイプ「ならば正直に話すが良い」

スネイプ「父親のことを聞いたがなにも教えてはもらえなかった、とな」

スネイプ「あとは本当になにも教えてもらえなかったと、言い張れば良い」

『わ、わかりました…。そうします』

なぜだろう?なんだかすごく指示が手慣れてるような…

『でも、ハリーたちが調べてることについては…?』

スネイプ「放っておけ。たとえなにを隠しているのかがわかったところで、一年生にどうにかできるようなことでもない」

スネイプ「ランバート。重ねて言うがこれ以上半端な好奇心で、この問題に首を突っ込まないことだ」

スネイプ「我輩たち教師に任せておけば良い。わかったな?」

『はい…わかりました』

『…それでは、失礼します。スネイプ先生』

『今日は本当にありがとうございました』

スネイプ「……………」

本当に話を打ち切られたと感じたから、僕はお辞儀をして部屋から出ようとドアノブに手をかけた

それでも、どうしても気になったから、もう一度だけ聞いてみることにした…

『…あの、スネイプ先生。やっぱり最後にもう一つだけ聞いてもいいですか?』

スネイプ「…なんだ?」

『父さんとスネイプ先生は、やっぱり本当は親友だったんじゃ…』

スネイプ「出ていけ…!!」

『ごめんなさい…!』

スネイプ先生の怒号に弾き出されるようにして、僕は研究室から出た

一番聞きたかったことは教えてくれなかったけど

スネイプ先生に話して本当に良かった

僕はそう心から感じながら、暗い階段をゆっくり昇っていった

スネイプ「……………」

スネイプ「…いっそ嫌ってくれた方が、気が楽だったというのに」

スネイプ「やはり似ている、似すぎている…」

スネイプ「いや、あいつ以上にあの子は危ない…」

スネイプ「いずれあの子は、きみと同じ最期を辿りかねないぞ…」

スネイプ「テラム…」

談話室に戻ると、ハリーとロンからの質問攻めにあった

スネイプは何を言ったかとか、おかしな事を吹き込まれなかったかとか…

うまく誤魔化す自信も無かったから、スネイプ先生の言うとおり

「何も教えてくれなかった」という言葉で押し通した

本当は二人を騙してるみたいで、すごく嫌なんだけど

もし話しちゃったら、ハリーたちは絶対にクィレル先生のこと探ろうとしちゃうだろうし…

そもそもクィレル先生はどうして、ハリーや僕たちを殺そうとしてまで、なにかを盗もうとしてるんだろう…

なにか事情があるのかな…

結局、二人ともその事についてあまり追求しなかったから

自然とクリスマスプレゼントの話になった

ハリーもロンもとても喜んでくれたみたいで、僕も嬉しくなった

けど、ハリーが誰かから貰ったというプレゼントには本当に驚かされた

『透明マント…!?』

ハリー「そうだよ、ほら見てて」

ハリーが肩からマントをかけると、首だけが宙に浮いて体はまったく見えなくなった

『すごい…!誰からのプレゼントなの…!?』

ハリー「わからないんだ…。父さんが使ってたマントらしいんだけど」

『へえ…。ハリーのお父さんすごいものを持ってたんだね』

ハリー「エリオット、今晩一緒にこれを使って鏡のところに行こう」

ハリー「きっときみにもお父さんが見えると思うんだ」

ロン「ハリー、危険だって言ってるだろ」

ロン「もう行かない方がいいって」

ハリー「エリオットにもお父さんに会わせてあげたいんだ!」

ハリー「あと一回くらいなら大丈夫だよ!」

ハリーがそう言うと、ロンはしぶしぶ了承したみたいだ

夜に寮を抜け出すのは気が引けたけど

父さんに会えるかもしれないと思うと、どうしても行ってみたかった

僕は、ドキドキしながら夜が来るのを待った

その日の夜、僕とハリーは一緒に透明マントを着て、夜のホグワーツを歩いていた

ハリー「ここだ、ここだよ!」

ドアを開けると、ハリーはマントをかなぐり捨てて鏡に向かって走った

『ハリー…!もうちょっと静かにしたほうがいいよ…!』

僕が声を抑えて注意しても、ハリーには全く聞こえていないみたいだった

ハリー「ほら、鏡の前に立って!よく覗き込むんだ!」

ハリーの言うとおり、鏡の前に立つとそこにはパジャマを着た僕の姿が映っていた

『なにも見えないよ?』

ハリー「よく見てごらんよ。すぐに見えるから」

『うん…』

もう一度覗きこんで見ると、僕のすぐ後ろにたくさんの人が映っていた…

母さん、姉さん、そして…父さんがいる

優しい表情で僕に微笑みかけて手を振っている

父さんたちだけじゃない

ハリーもロンもハーマイオニーもいる

ネビルやドラコ、フレッドやジョージ、パーシー

クィディッチチームのみんな

マクゴナガル先生や、スネイプ先生まで映っていた

ハリー「どう、見えた?」

『う、うん…。父さんだけじゃなくて、みんながいる』

『ハリーも映ってるよ』

ハリー「僕が…?」

『それに、たぶんこれは僕じゃない…。もっと年上みたいなんだ…』

鏡の真ん中、今僕が立っている位置にいるのは、父さんによく似てるけど紫の瞳の青年…

堂々としていて、本当に格好良く見えた

『僕、父さんだけじゃなくて、みんなや、未来の僕が見えたよ…!』

いつかあんなに格好良い自分になれるのかと思うと、胸が高鳴った

このままずっとこの鏡を見ていたいとすら思った

その時…

??「やあ、ハリー。今日はエリオットも一緒かい」

ドキっとして、声がした方に振り返ると、そこにはダンブルドア先生がいた

ハリー「ぼ、僕、気づきませんでした…」

『僕も…』

ダンブルドア「無理もない。わしはマントがなくても透明になれるのでな」

先生は穏やかに言った

ダンブルドア「君たちだけじゃなく、何百人もの多くの者たちが、この『みぞの鏡』の虜になった」

ダンブルドア「この鏡が何を見せてくれるのか、もう気づいたじゃろう?」

ハリーは首を振った、僕にもわからなかった…

ダンブルドア「じゃあヒントをあげよう。この世で一番幸せな人には、この鏡は普通の鏡になる」

ダンブルドア「その人が鏡を見ると、そのまんまの姿が映るんじゃ」

ダンブルドア「これで何かわかったかね?」

ハリー「なにか欲しいものを見せてくれる…なんでも自分の欲しいものを…」

ダンブルドア「当りでもあるし、はずれでもある」

ダンブルドア「エリオット、君にはわかるかな?君には鏡になにが映ったかね?」

『大きくなった自分の姿と、家族と、友だちたちがたくさん…』

ダンブルドア「…なるほど。それで、どう思う?」

この世で一番幸せな人には、普通の鏡に見える…

ならもしかして…

『僕が…幸せだと思うこと…?』

ダンブルドア「ほとんど正解じゃが、少し違うのう」

ダンブルドア先生は微笑みながら、静かに言った

ダンブルドア「鏡が見せてくれるのは、心の一番奥底にある強い『のぞみ』じゃ。それ以上でもそれ以下でもない」

ダンブルドア「ハリー、君は家族を知らないから家族に囲まれた自分が映る」

ダンブルドア「エリオット、君は君の大切な人たちずっと一緒にいることを望んでおる」

ダンブルドア「じゃから、その人たちを守れるくらい強くなったであろう自分と、大切な人たちが映るのじゃ」

ダンブルドア「しかし、この鏡は知識や真実を示してくれるものではない」

ダンブルドア「鏡が映すものが現実のものなのか、果たして可能なものなのか…」

ダンブルドア「それが判断できず、みんな鏡の前でヘトヘトになったり…」

ダンブルドア「鏡の映す姿に魅入られたり、発狂したりしたんじゃよ」

ハリー「……………」

『……………』

ダンブルドア「二人とも、この鏡は明日よそに移す。もうこの鏡を探してはいけないよ」

ダンブルドア「たとえ再びこの鏡に出会うことがあっても、もう大丈夫じゃろう」

ダンブルドア「夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのはよくない。それをよく覚えておくのじゃ」

ダンブルドア「さあ、その素晴らしいマントを来てベッドに戻るといい」

先生にそう促されて、僕とハリーは静かに部屋の出口に向かった

ハリー「あの…ダンブルドア先生。質問してよろしいですか?」

ダンブルドア「いいとも、今のもすでに質問じゃったしのう」

ダンブルドア「では、もう一つだけ質問を許そう」

ダンブルドア先生は、ニッコリと微笑んだ

ハリー「…先生なら、この鏡で何が見えるんですか?」

ダンブルドア「わしかね?厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える」

その答えに、僕とハリーは目をパチクリさせた

ダンブルドア「靴下はいくつあってもいいものじゃ。なのに今年のクリスマスにも靴下は一足も貰えんかった」

ダンブルドア「わしにプレゼントしてくれる人は、みな本ばっかり贈りたがるんじゃ」

『あの…じゃあダンブルドア先生。僕も一つだけ、質問してもいいですか?』

ダンブルドア「もちろんじゃとも。何を聞きたいかね?」

ダンブルドア先生の目は、本当にキラキラしている

でもキラキラしすぎて、何を見ているのかがわからなくなるようなそんな目に思えた…

だから…聞きたいことはたくさんあったのに、僕はこう質問した

『ダンブルドア先生って、足のサイズは何インチですか…?』

先生は、本当に嬉しそうにクスクスと笑った

・「人は誰しも…光と影を持っている」

シリウスの名言
誰もが光と影を持っている。大事なのは何を選択するのか。それが自分というものを決定づけるのだ
より

ここまで読んでくれた方ならお気づきかもしれないけど
エリオットにとってハリーにおけるシリウスの役回りをするのはスネイプの予定です
エリオットには父親がいないし、その親友はスネイプなので

・エリオットの望み

大切な人たちを自分の手で守れるくらい強くなること

そのため凛々しく成長した自分と家族や友だちたちが映る

というわけで今日は以上です

こういう話は書くのは楽しいんだけどとても疲れます…

次回からまたホグワーツ日常回に戻ります

感想や質問があればどしどしお願いします

感想や質問があるほど>>1は燃えるので

お疲れ様でした。
そういえば募集した箒のアイデアとかで選ばれなかったりしたのはどうなるんだろう。
他寮チームが持ち出したりするのかな?

ハリーの透明マントには「呪文の効果を受けない」という性質があります

七巻で死喰い人が透明マントに対してアクシオを唱えていますが効いていません

そのため実は隠密用というより防御用として効果のあるものなのだと>>1は解釈しています

ただダンブルドアのホメナム・レベリオ-人現し-は通用したあたり(作者談)
たぶん、同じく死の秘宝であるニワトコの杖の所有者の呪文は通してしまうんだと思います

あくまで>>1の推測ですが

ついでに解説すると

ダンブルドアは靴下を持ってる自分が見えるとみぞの鏡を見て言っていますが
これは当然嘘です

嘘をついたり、誤魔化したり、騙されたふりをしたり
言葉を巧みに使うのはダンブルドアの常套手段であり、ダンブルドア自信マグルに使える魔法は「言葉」だと言っていますし

ダンブルドアが本当にみぞの鏡に見えたものは
「家族全員が生きていて、幸せな状態でいること」
だと後に作者に明かされました

はい、先生。質問です
 
アポロが鏡を見たら何が映りますか? エリオットと同じですかそれとも別ですか? ボガートの場合はどうなりますか?

問題ないですよー
答えられる範囲で答えるので質問は大歓迎です
場合によっては本当になにも答えられないものもあるのでその場合はご了承下さいね

>>931
これは考えてませんでした
実際に他寮との試合をもうちょっと書いて並の箒だと面白くなさそうだと感じたら採用します

>>944
これはアポロの見えるものはエリオットとは異なるとだけ答えておきます
ボガードはその頃までにはちょくちょくアポロについて触れる予定なので
その時までお待ちください

最初の一年は主にエリオットの成長の目標の設定やら、なぜ戦うかの動機付けに使ってるので
アポロについて触れるのはもうちょっと後になるのです

次スレはとりあえず次の話書いてみて収まらなければ建てることにします

今日明日一日中仕事なので再開までにもうちょっとかかる予定ですし…

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中途半端になりそうなので建てました

こっちのスレの残りは設定解説とかに使おうと思います

雑談とかで埋めてもらっても構いません

すいません、これは完全に誤字ですね…

指摘ありがとうごさまいます

・ソルブラー

ソルブルを乗りこなせるものを指す言葉
ソルブラーはソルブルの加速力、最高速度、耐久力を活かした突破力に特化した選手として知られている

乗りこなすのが難しいぶん、普通の箒では対抗手段が無いため
チームに一人いるだけで対策必須の非常に厄介な選手となる

・セドリック・ディゴリー

ハッフルパフと言えばこの人ってくらいに有名な人
ハリポタで数少ないハンサム設定のある上、内面まで素晴らしい完璧超人

後にセドリックの死はハリーにとってのトラウマとなり、それ以降ハリーはセストラルが見えるようになった

・ハープスター

全体的に平均的な性能だが、急降下時の加速力、最高速度、旋回能力に特化した箒

急降下はハリーの十八番なので、ハリーの得意分野ですら張り合える、上回れる箒
癖のない箒というのがセドリックのイメージにマッチしたので採用しました

>>217さんありがとうございました

・ドラコ

本当は才能があるのに一年生だからと結局起用して貰えてない模様
ソルブルを乗りこなしているエリオットに驚くのと同時にライバル意識をメラメラと燃やしている様子

悔しさをバネに成長できるのかがこれからのドラコの見どころ

ヴォルデモートのステータスはまだ完全には決めてません

どういう技を使ってくるかくらいは考えていますが

これに関しては疑問に思って当然だと思います
>>1も初めて読んだ当時不思議に思いました

後に作者はセドリックの死がきっかけになり、両親の死がきっかけにならなかったのは
ハリーがまだ赤ん坊だったため、死というものを認識できなかったからだ
と回答しています

・スネイプ

ついに隠すことなくエリオットを贔屓し始めた
ドラコと組ませておけば、ついでに贔屓してもそこまでスリザリンの生徒から不評は買わないと判断した模様

実際、テラムの名前やランバート家が聖28一族なのはスリザリンでも有名なため
スネイプやドラコに対して不満はほとんど出ていない

・ノルウェー・リッジバック

ハンガリー・ホーンテール種に似ているが尾の刺は無く、背中に漆黒の隆起部がある
生後一~三ヶ月で火を吹くようになり、牙には毒がある

ついでにいうとノーバートは雌であるため、チャーリーからはノーベルタと呼ばれていた

・エリオット

目の前で卵から孵るところを見たため、父性だか母性だかがくすぐられた模様

マールやミラのように色んな意味で過保護なのは、エリオットも同じなのである

・シルバヌス・ケトルバーン

ハグリッドの前任の魔法生物飼育学の教授
手足がまだ残っているうちに老後を楽しみたいと引退した

実は数少ない不死鳥の尾羽を芯に使っている杖の持ち主だったりする

・幻の動物とその生息地

ハリーの使っている教科書の一つ
著者は魔法生物研究者のニュート・スキャマンダー
2016年11月18日公開予定の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の主人公である

またルーナの結婚相手はニュート・スキャマンダーの孫、ロルフ

・ドラコ

エリオットが夜寮を抜け出そうとしている…?
→いや、あいつがそんなことしようとするはずがない!きっとポッターに唆されたんだ!
→おのれポッター!エリオット、僕が助けてやるぞ!

以上、ドラコの思考

余談ですが>>1はこの話のドラコのことを忠犬ドラ公と呼んでました

・マクゴナガルとスネイプの舌戦

正直書いてて一番楽しかったネタ
原作だと意外と絡みがない二人なので

こういうギスギスしてる大人二人の会話を書くのはかなり新鮮でした
このSSに出てくる子は基本良い子ばかりですし

・アーガス・フィルチ

ホグワーツの管理人
愛猫のミセス・ノリスをちびちゃんと呼んでいる
非常に意地悪で生徒に罰則を与えることを生きがいとしている

自身がスクイブ(魔法使いや魔女を親に持ちながら、魔法を使えない人々)であることから
生徒に嫉妬していることが原因らしい

・フィレンツェ

禁じられた森に住むケンタウルス
後にダンブルドアに協力し、ホグワーツの教員になる
また女生徒からの人気が高かったらしい

ケンタウルスはプライドが高く半獣と呼ばれるのを嫌い、基本的に魔法使いやマグルを信用していない

ただし、禁じられた森に住むものたちはダンブルドアには一目置いていたらしく
葬儀の際、全員が参列した

・ネビル

決戦に赴くエリオットたちのために、身を呈して経験値になりに来てくれた

冗談はともかく、ネビルはエリオットのことを命の恩人兼大切な友だちだと思っているため
エリオットと戦うのは相当な勇気が必要だったはず

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お疲れ様でした

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