凛「鍋」 みく「パーティーです」 みく「にゃ」 (65)

未央「はい。というわけで早速開始しましょー第41回346プロ所属アイドル親睦鍋パーティー!」

卯月「わーい」ドンドンパフパフ

凛「テンション高いね未央」

みく「用事思いついたんで帰るにゃ」クルッ

まゆ「まゆもちょっと、母の祖母の従妹のお父さんの曽祖父が危篤らしいので」クルッ

卯月「しかし回り込まれました!」ガシッ

みく「いーやーにゃーっ!離してー!このメンバーにこのシチュエーションすんげぇ覚えがあるにゃあ!」

凛「ノコノコとやってきてしまった時点で諦めなよ。卯月とエンカウントしたら逃げられないんだからさ」

未央「あとまゆちゃん、とっさの言い訳にしてはその方ご高翌齢すぎないかい?」

みく「どうせまたロクでもない事になるに決まってるにゃ!」

凛「それは違うよみく」

みく「にゃにゃっ?」

凛「ロクでもない、で済めば幸せだよ」

みく「キメ顔で言う言葉!?」

まゆ「絶望がまゆのゴールです…」クスン

卯月「じゃあメンバーも集まったことですし、早速始めましょうか!」

凛「そうだね、パパッとやってパパッと終わりにしようよ」

未央「ほらほらみくにゃん、まゆちゃん。お席についたついた」

みく「席につくも何も、いつの間にか足枷つけられて逃げられねぇにゃあ!」

まゆ「ああ…最後にもう一度、Pさん。貴方に会いたかったです…」スンスン

卯月「盛り上がってきました!」

凛「2人そろってお通夜みたいな顔だけどね」

未央「2人もきっと、あと2.3回参加すれば悟るよ」




注・今のうちにゴメン


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466694491

凛「じゃあルールを説明しようか」

未央「アシスタントさん、カモーン!」パチンッ

芳乃「はいなー」トテトテ

みく「ああっ、助けて芳乃チャン!」

まゆ「神様仏様芳乃様!」

芳乃「ではではー、今宵のお鍋会のルールをご説明致しますー」

みく「あっれー聞く耳持ってくれないにゃ!?」

芳乃「えー、まずはー、まずはー」

未央「しまむー、カンペめくって、カンペ!」

卯月「はいっ!」ベラッ

芳乃「あにゃん」

未央「誰がよしのんの裾を捲れと言ったかー!めっ!」

卯月「ごめんなさい!」ペラッ

芳乃「えーと……具材は予めこちらでご用意されておりますのでー」

芳乃「多種多様に揃えられた食材はー、事務所の皆さまからのご提供でありますー」

芳乃「まずは部屋の電気を消しー、各自具材の入った袋から3種取り出し、お鍋に投入でごぜーますー」

芳乃「十分に煮込まれたならばー、お部屋を真っ暗にしたまま順番に具を取って食しますですよー」

芳乃「一度取った具はー返品不可ですー。途中リタイアの方はペナルテイとしてー、鍋雑炊の刑に処すダヨー」

みく「お鍋の醍醐味であるはずの〆の雑炊がまさかのペナルティ!?」

まゆ「どうでもいいですけど語尾を統一してください」

芳乃「以上ですー」ペコリン

未央「うん、ありがとよしのん。もういいよー」

芳乃「ではではー、皆さま、ご武運をー」トタトタ


ソナターソナター、チャントデキマシテー オーエライエライ ホファー


凛「これがその食材袋だよ。ルールも分かったと思うし早速始めようか」

みく「ゴメン凛チャン。心の準備と覚悟を決めるのに全っ然時間が足りないんだけど」

卯月「ではスタートです!照明さーん、お願いしますー!」

みく「心の準備!!」

まゆ「Pさん…ああ、Pさん…この戦いが終わったらまゆ、貴方に伝えたいことがあるんです…」


アッキー「では、明かりを消すぞ」パチッ

みく「わっ、ホントに真っ暗にゃ。何にも見えない!」

まゆ「自分の手すら見えませんねえ」

卯月「まるで自分のこの先のアイドル生活みたいに真っ暗です!」

未央「嫌だよー輝いていたいよー」

凛「大丈夫。きっと私たちの残してきた足跡はこの暗闇の中でも輝くよ」

卯月「ルミノール反応ですか!」

みく「おーい、そこのサイコパスジェネレーション。もう諦めたからとっとと始めようよ」

まゆ「食材の袋どこですかぁ?こう暗いと全然…どこに何があるのやら」

凛「ガスコンロ付けて灯りにすれば?」

未央「お、それ名案。でもそのコンロのスイッチも見えない…しまむー、火ぃ出せない?」

卯月「紅蓮腕!」ポンッ!

未央「あ、見えた見えた。サンキューしまむー」カチッ

凛「うん、これで袋の位置が見えるね。丁度いい具合に中に何が入っているかまでは見えない明るさだよ」

みく「ツッコミ無しなの?ねぇ今のツッコミ無しなの!?」

まゆ「みくちゃん、今からそのペースだと最後まで持ちませんよ…喉も、血管も」

未央「ささっ、じゃあ早速いこっか。まず1人1個ずつ、それを3周ね」

卯月「島村卯月、先陣を切ります!」ムンズ

みく「ふにゃっ!」

卯月「何でしょう、物凄いむちむちぽんぽんです!」ムニムニ

みく「みくの胸だよっ!」

卯月「暗くてわかりませんでした!ごめんなさい!」ムンズッ

卯月「何でしょう、物凄いほわほわぽんぽんです!」ムニムニ

アッキー「俺だ」

卯月「では投下しますね!」

凛「卯月ストップ!」

未央「流石にそれは!流石にそれは!」

未央「よーし、全員鍋に入れたねー?」

凛「じゃ、一旦蓋を閉めて煮込むよ」コトッ

みく「うぅ…何かウニョウニョしたの掴んだにゃ…」

卯月「みくちゃんを考慮してお魚は入ってませんからね!」

みく「ありがとう卯月チャン!他にもっと考慮するポイントありすぎるけどね!」

まゆ「まゆがさっきお箸で掴んだもの、何だったんでしょう…妙にプニプニしてましたけど」

未央「しぶりん、そろそろ大丈夫じゃない?ちょっと確認してみて」

凛「ん」カパッ

凛「ォェッ!」ガコン

未央「うっぷ!何この匂い…酸っぱ甘辛苦スパイシー!」

みく「お鼻がっ、お鼻が痛いにゃあ!」

まゆ「鼻孔がツーンってします!」

卯月「暗くて視覚が遮断されてる分鋭敏になった嗅覚に容赦なく異臭が襲い掛かります!」

みく「みく達、これからこの異臭の根源に箸突っ込んで食べるの…?」

まゆ「Pさんに、最後のお別れを、最後のお別れを…!」

凛「大丈夫だって。具材に毒は入ってないからさ」

みく「混ざり合った結果毒になる場合があるよ!」

未央「第1回なんてもっと酷かったからねえ。私なんてタウンページ拾い上げちゃったし」

凛「ふふっ、そんな事もあったね。私は確か正露丸だったっけ」

卯月「胃腸の調子を治すモノでお腹壊してましたね!」

まゆ「凛ちゃん達のお話聞いてるだけでお腹が痛くなってきますねぇ…」

みく「でも、これ一応3つ食べたら終わりだし…この前のロシアンたこ焼きよりは早く終わるんじゃない?」

まゆ「みくちゃん肝心な事を忘れてますよ」

みく「にゃ?」

まゆ「ロシアンたこ焼きの時はハズレは1つだけでしたけど、コレは間違いなく全部ハズレです…」

みく「…はっ!」

卯月「じゃあ、早速食べましょうか!凛ちゃん蓋をお願いします!」

凛「ちょ、ちょっと待って…あの匂いを知ったら開けるのに勇気がいるよ」

未央「しぶりん、鼻に洗濯バサミいる?」

凛「いいよ、仮にもアイドルなんだよ?」

みく「仮にもアイドルが闇鍋ってどうなのさ」

未央「うっぷ…!じ、じゃあみんな、せーの、でお箸入れて掴むんだよ?」

卯月「同時にお箸入れるなんてお行儀悪いですけどね!」

まゆ「破壊と混乱を振りまく権化に真っ当なマナーを主張されても…」

凛「大丈夫、別に死ぬ訳じゃない…最悪気絶、1週間モビルスーツの名前しか言えなくなるぐらい…」ブツブツ

みく「何でお鍋食べる前に自己暗示かけてるにゃあ」

未央「それじゃあ行くよぉ?」

卯月「さぁ、ショータイムです!」

まゆ「人生フィナーレしそうですけど…」



未央「せぇー」

まゆ「のぉーっ」


パクッ



みく「うぉぉぉぉおっ!!」

凛「…っ!……っ!!」ジタバタ

未央「ゴホッ!ウェッホ!!ゲッフォオ!」

まゆ「」チーン

卯月「まっず!まっずいです!」ムシャムシャ



未央「…み、みんな……何食べた…?」

卯月「未央ちゃんがレッスン明けのウサミン星人みたいにプルプルしてます!」

みく「あー……まさかお鍋つついて命の危機を覚えるとは思わなかったにゃ…」

凛「…ま、まゆ…大丈夫?まだ1週目だよ…こ、ここで倒れたら雑炊コースだよ…」ユサユサ

まゆ「」チーン

未央「うわー、見事に白目剥いて気絶しちゃってるね」

卯月「ファンには絶対見せられない顔です!」

みく「まずこの鍋パ自体絶対外部に漏らせない内容だよね」

ホントだ畜生「凛「鍋」 まゆ「パーティーです」 みく「にゃ」」が正式タイトルです。
タイトルからミスるとかもうヤダー布団にズサーッてしてくる

まゆ「……はっ!?」ガバッ

みく「あ、生き返ったにゃ!」

未央「よかったぁ…このまま目を覚まさなかったらしまむーに電気ショックしてもらおうと思ってたよ」

卯月「エレクトロファイヤー不発です!」ビリバリ

凛「まあ、私達も最初はよく気絶したり幻覚が見えたりお花畑で加蓮と会ったりしてたよね」

まゆ「まゆもお花畑と加蓮ちゃんが見えましたよぉ…」

未央「いやはや、今回もなかなかキッツイねぇ…みんな何を食べたか分かる?」

卯月「甘くて酸っぱくてしょっぱくて辛いイチゴでした!」

未央「聞いといて何だけどよく分かるねしまむー。私なんて「マズイ」って情報で脳がパンクしかけたよ」

凛「味や触感じゃ全然わからないからね。鍋に蓋して、一旦電気つけるよ?」カチッ

まゆ「答え合わせとか別にいりませんよぉ」

みく「うにゃっまぶし!ずっと真っ暗だったから目が痛いにゃ!」

卯月「バルス!」

未央「ふはは、みくにゃんが猫キャラのようだ!」

みく「みくは猫キャラだよ!いやキャラじゃないし!猫チャンだし!」

まゆ「明るくなったのは良いんですけど…それでもコレ、自分が取ったものがわからないんですけど」

未央「うぇっ、気持ち悪っ!まゆちゃん何それ」

凛「煮汁を吸ってブヨブヨになってるから元がわからないね…」

まゆ「……あ、多分これパンです。ほら、吸収した煮汁絞ると元の形がぼんやりと…」

みく「オェッ…」

未央「闇鍋デビュー1発目に一番最悪な食材を拾い上げたね」

凛「味を吸う食材は闇鍋において絶対に避けたいジャンルだからね」

まゆ「そんな闇鍋ルール知りませんよ」

みく「ってか今回闇鍋だなんて聞いて無かったにゃ!」

凛「みくは何だった?」

みく「これにゃ」

未央「うぉっ、ゴーヤ丸ごととかワイルドだね」

卯月「島村卯月、完璧です!」

まゆ「卯月ちゃん、あちらの事務所を敵に回すような真似はやめましょうね?」

卯月「イエッサー!」

みく「逆にこの凄まじい苦みで舌が塗り潰されてたからダメージ少なかったのかも」

凛「運がよかったね。ちなみに私はほら」ビチャッ

未央「うぇぇ、そっちもまた気持ち悪っ」

みく「あ、でもまだ原型留めてるにゃ。……ドーナツだね」

凛「揚げてある分、パンほど煮汁を吸わなかったのが不幸中の幸いかな」

まゆ「そういう割には思いっきり悶絶してましたけどねぇ」

凛「でも昇天する程じゃないよ」

未央「だよねえ。ラッキーだったねしぶりん」

みく「感覚が早くも麻痺してきてるぞぉ?」

卯月「ミツボシは何でした?」

未央「親友に対して何て呼び方」

未央「まあ、いいけどさ。ほい、私はこれ」

凛「うわ、立派な肉だね」

まゆ「これ、良い牛肉ですよ?何て勿体ない…」

未央「うん、多分及川牧場のP5ランク埼玉牛だね」

みく「及川牧場って岩手なのに何ちゅー名前付けちゃったの」

未央「程よく熱の通った牛肉は、それはもう舌の上で上品な脂が蕩けだしてきてねえ。それをゴーヤだのイチゴだのハチャメチャな味が思いっきり台無しにしていったよ!」

卯月「では2週目といきましょう!」

みく「ちょいちょーい!もうちょいクールタイムちょうだい?胃と脳と舌と心にまだ拭い切れないダメージが残ってるにゃあ!」

まゆ「せめてお口直しのお水とか無いですかぁ?」

凛「鍋の中の煮汁があるよ」

まゆ「やめてください、しんでしまいます」

凛「それじゃあまた明かりを消すよ」

未央「証明さーん、お願いしまーす」

あの子「あいあいさー」パチッ

まゆ「ひぃっ!誰も触ってないのにスイッチが切れましたよ!?」

卯月「レッツゴー覚悟あの子がゴーストです!」

みく「また真っ暗にゃあ…何も見えないにゃあ、この地獄鍋の終わりも、みくの未来も何も…」

凛「蓋開けるよ」カパッ

凛「うぐぇ!」

未央「また来た!この何とも言えない異臭!」

まゆ「お部屋の外まで漏れてたら通報されてもおかしくないレベルですよねぇ…」

みく「サッと取ってパパッと蓋するにゃ!」

凛「同感だね。さっさと終わらせないと味覚以外に色々大切なものを失いそうだよ」

まゆ「過去40回もやっといて何を今更」

未央「それじゃあ行くよぉ?」

卯月「命、燃やします!」

みく「実際燃え尽きそうだから洒落にならないよ」


凛「せぇー」

みく「のぉーっ」


パクッ



みく「ぐああああっ!何これ!何これ!?」

凛「…っ!……っ!!」ビクンビクンッ

未央「ウォエッ!これキッツ!これはキッツイ!!」ゲホッゲホッ

まゆ「うわあああんっ!もうおうちかえるー!Pさぁぁぁん!!」ピエーン

卯月「ありえないです!ありえないですっ!」ムシャムシャ

-----------------------------------------
凛「…あれ、ここどこ?」

凛「綺麗なお花畑…わっ、川も水が凄く澄んでる」

凛「……?ここ、前にも来た事あるような…」

加蓮「凛?どうしたのこんなとこで」

凛「加連?…え、私さっきまでみんなと卯月の中の修羅を鎮める儀式の真っ最中で…」

加蓮「あー、またやっちゃったんだ。駄目だよ?ここはちょくちょく来ていい場所じゃないんだからさ」

凛「そっか、私、またやっちゃったんだね…」

加蓮「そう言えばさっきまゆちゃんにも会ったけど、今度はまゆちゃんも巻き込んでるんだ?」

凛「うん、みくもいるよ」

加蓮「アタシと奈緒も前に生贄にされたっけ…もう随分昔の話みたいだよ」

加蓮「…あ、噂をすれば現世で奈緒が呼んでるみたい。そろそろ戻るね」

凛「加蓮こそ、今度は何したの」

加蓮「んー?どうってことないよ。ちょっとレッスン頑張りすぎて心停止しただけだから」

凛「また?そっちこそコンビニ感覚でココに来ちゃ駄目だよ。今週だけでもう9回目だよ?」

加蓮「気を付けるってば。じゃあ生き返ってくるねー」フリフリ

凛「うん。じゃあまたアッチで」

凛「…さて、じゃあ私も戻ろうか。あの地獄変に」

あの子「現世にごあんなーい」





凛「…はっ!?」

みく「ああっ、良かった生き返ったにゃあ!」

まゆ「りんちゃんだいじょうぶですかあ?まゆはだいじょうぶじゃないです」

未央「流石に心配したよー。打ち上げられた深海魚みたいにビクビク痙攣してると思ったらそのまま突然動かなくなるんだからさぁ」

凛「うん、ゴメン…ちょっとアッチで加蓮と世間話してたよ」

卯月「目のハイライト以外無事に戻ってきてくれて嬉しいです!」

今更だけど俺、何書いてんだろ…
寝るぜーそして働くぜー働きたくねーぜー

みく「凛チャン今度は何だったのさ」

凛「これ…ウップ、喋ると胃から味と異臭が逆流してくる…!」

卯月「エチケット袋は足元に用意してありますよ!」

未央「これって…ブヨッブヨになってるけど、もしかして…パンケーキ?」

まゆ「にじるをおもいっきりすいこむたいぷですねぇ」

凛「ゲフッ…さっきのまゆの二の舞だよ…おのれ、どこの三村かな子か知らないけど」

未央「食材提供してくれた人達は使い道知らないんだからその憎しみは虚しいだけだよ、しぶりん」

みく「みくだったら自分があげた食べ物こんな扱いされてたらシバキ倒すにゃ」

卯月「私も島村リベンジャーかますと思います!」

未央「島村家3大奥義はやめなよ。せめて佐久間ドロップにしてあげてよ」

まゆ「むかしながらのあめみたいななまえですねぇ」

卯月「ちなみに私は今回シイタケでした!肉厚でとっても美味しそうだったです!」

未央「どんな食材もこの地獄出汁で旨味デストロイされてるねぇ…」

卯月「エドモンドは今回何でした?」

未央「……え、もしかして私の事なの?」

卯月「はいっ!」

未央「未央ちゃんスーパー頭突きも百裂張り手も出来ないよ!」

未央「私はほら…コレだよコレ」

凛「うわっ、肉厚なチャーシュー」

みく「どこの時子サマからのご提供だろうね」

未央「見てよほら、まだ断面から肉汁が溢れてきてさぁ…」

未央「一口噛むと口の中に甘みすら感じる豚の脂が広がってきてさ…ああ、美味しいなぁって思った矢先に極悪煮汁の毒味がそんな口の中を侵略してくるんだよ」

未央「噛みしめるごとに旨味とマズ味が交互に来るの。キッツいよ?一瞬美味しさを感じる分次の瞬間襲い掛かるマズさが、そりゃあもう際立つ際立つ」

卯月「藍子ちゃんと雫ちゃんが並ぶとよりその差が目立つようなものですかね!」

みく「ゆるふわ藍子ちゃんも流石にキレるレベルだよ」

まゆ「おみずのみたい」

凛「ゲホッ…、みくは?今度は何だったの」

みく「これにゃ…」

未央「キュウリ?みくにゃんは野菜ばっかり取るねぇ」

まゆ「そういうみおちゃんは、おにくばっかりですねぇ」

未央「んふっ、益々お胸が育っちゃいますなぁ」タプン

凛「しぼめ」

卯月「もぎ千切ります!」

未央「やめてっ特にしまむー!」

みく「いやさ、ただのキュウリならまだマシだよ…これ」

みく「…漬物にゃ、これ。毒汁まみれの果肉から程良く漬かった塩味がね…またマズさのアクセントになって引き立ててくれるにゃ。…オェッ」

未央「漬物……となると思い浮かぶのはつかさ社長かな、容疑者は」

卯月「きらりちゃんじゃないんですか!?」

凛「いい加減忘れてあげなよ、アレは」

未央「んで、まゆちゃんを若干壊しちゃった凶器は一体何かな」

まゆ「こわれてないですよぉ」

凛「左右の目が別々に動いてるのは正常じゃないよ、まゆ」

卯月「コレですね!ブヨブヨで物凄く気持ち悪いです!」

みく「ああ、コレも煮汁吸い込みパターンにゃ…ご愁傷様」

凛「…何か、異臭の他に独特の匂いがあるね…それにこの三角形の形…」クンカクンカ オェッ

未央「あ、中身餡子だ。…わかった、これ八つ橋だ!」

卯月「この場合周子ちゃんと紗枝ちゃん、どちらをエグゼキューションすればいいんでしょう!」

凛「これもまた凶悪だね…餡子の甘さとニッキの香りが毒出汁とコラボしちゃった訳だね」

みく「その結果まゆちゃんが壊れちゃったにゃ」

まゆ「まっゆまゆまゆ~まゆデリカ~」

未央「素面でやれば可愛いんだろうけど今のまゆちゃんは唯々純粋に狂気しか感じない!」

卯月「無邪気な狂気ってこの世で一番怖いですよね!」

凛「よりによって卯月が言っちゃうんだ、それ」

未央「しまむー、まゆちゃん治せる?」

卯月「破壊は得意ですが修復は苦手です!」

凛「こんな時シフトカーでもあれば…」

みく「死ぬほど痛いからやめたげて。まゆちゃんの精神が持たないよ」

まゆ「うさみんはじゅうななさいなんですよーほんとうですよー?」

未央「既に精神破綻してる気がするけど」

卯月「もう一口食べさせたら元に戻りますかね!」

凛「ねぇ卯月。例えばロードローラーに轢かれて怪我した人をもう一回轢いたら治ると思う?」

卯月「わかりやすい例えです!流石凛ちゃん!」グイグイ

凛「ふふ、ありがと。そう言いながら既にまゆの口に残りの八つ橋押し込んでるんだね」

まゆ「もがががががが」

卯月「島村卯月、何事にも全力投球です!」

みく「大暴投だけどにゃあ」

未央「いやいやいや、流石にちょっとヤバくない?まゆちゃんビックンビックンいってるんだけど」

みく「わっホントにゃ!何かこんな光景昔の映画で見たことある気がする!」

凛「エクソシスト?」

みく「そうそう、それそれ!」

まゆ「ぺぺっ!!」

まゆ「まっずい!人生最低のマリアージュを体験しました!」ペッペッ

凛「あ、復活した」

未央「おかえりまゆちゃん。良かった~、流石に再起不能者が出たら大変だもんね」

卯月「芳乃ちゃんにまた時間操作してもらわないといけなくなりますもんね!」

まゆ「とりあえず卯月ちゃん一回叩かせて下さい」ペチンッ

卯月「謂れの無い暴力が5代目シンデレラガールを襲いますっ!」イタイノ

みく「謂れしかねぇよ」

凛「じゃ、次でラスト3週目だね」

まゆ「クールタイム無しですか!?」

卯月「食べなければ生き残れません!」

みく「そもそもこんなモン食べなければ命の危機は無いよ!」

よし寝る。明日明後日ぐらいには終わらせてもうすぐ発売のスパロボ三昧生活に入りたい…

パン(鍋の味に影響なし)
イチゴ(酸味が加わるか。小さいため影響ほぼなし)
ゴーヤまるごと(皮が厚く、ほとんど味は出ない。仄かな苦味?)

ドーナツ(油分やコーティングが溶け出す。それなりに味に影響)
肉(素材の味が強く、鍋の出汁からそれほど影響を受けない)


一回目の品を考えると、阿鼻叫喚にはならなそう

未央「さぁさぁ、泣いても笑ってもこれがラスト。3週目だよ!」

みく「今のところ泣きはしても笑いはしてないよ」

まゆ「これを乗り切れば解放されるんですね…Pさん、あなたのまゆ頑張ります!」

凛「いつからまゆのモノになったのさ」

卯月「では明かりを消しますね!お願いしますっ!」

P「程々になー」カチッ

未央「分かっちゃいるけど毎回真っ暗になるときビクッってなっちゃうね」

凛「あ、何かわかる気がする」

まゆ「あれっ?今Pさんいませんでした?Pさんっ!Pさぁーん!まゆですよぉー、まゆがここにいますよぉー!?」

みく「助けてPチャン!みく達地獄の真っただ中にいるにゃあ!ってもういねぇ!薄情物ー!海無し県民ー!」

凛「それじゃあこれが正真正銘ラスト…蓋を開けるヨウェッ!」

未央「最後まで慣れなかったね、この異臭…ウプッ」

みく「慣れた時点で大切な何かが失われてる気がするけどにゃ」

まゆ「お鼻と目がツーンってします。早く取って蓋してこのお鍋土に埋めてお祓いしてもらいましょう」

凛「お札を張るのも忘れずにね」

みく「今までの鍋パーティーではどう処理してたのさ」

未央「最近はもっぱらりんりんに祓って貰ってるよ」

卯月「「ひ~んっ目がシパシパしましゅ!」って毎回号泣しながらやってくれてます!」

みく「歌鈴チャン断って!」

まゆ「どうして後始末にすら被害者が出てしまうんですかぁ…」

卯月「最初はこずえちゃんに頼んだんですけど「やめろ」って真面目なトーンで断られちゃいました!」

未央「あんなハッキリキッパリ喋れたんだねぇ。ビックリしたよ」

みく「お前らサイコトリオの狂気にビックリしとるわい」

凛「さっ、和んだところでラストターン行くよ」

まゆ「凛ちゃんも実は密かに静かに壊れてますよねぇ」

凛「早く終わらせて楽になりたい。それだけだよ」

卯月「これで終われるといいですね!」

未央「やめてよしまむー。縁起でもない」

未央「まあ、あんまり長引かせると私達の体もだけどこのお鍋が持たなくなるかもしれないしね」

凛「ふふっ、14回の時だっけ?土鍋の底が溶けたのって。笑っちゃったよね」

みく「笑えるかぁ」

まゆ「まゆ達何てもの食べさせられてるんですかぁ」

未央「ほい、それじゃラスト行くよぉ?」

卯月「ここからは私達のステージです!」

凛「しまむーのソロステージでもいいんだからね?」


みく「せぇー」

卯月「のぉーっ!」


パクッ



みく「アオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙」 ガクガクプルプル

凛「…あれ、加蓮とチェイスと聖バレンチヌス様が見える……ここは、天国?」

未央「やっちゃダメだろ!コレやっちゃダメなやつだろ!」バンバンッ!

まゆ「」チーン

卯月「お粗末です!お粗末ですっ!」ムシャムシャ

凛「さっ、和んだところでラストターン行くよ」

まゆ「凛ちゃんも実は密かに静かに壊れてますよねぇ」

凛「早く終わらせて楽になりたい。それだけだよ」

卯月「これで終われるといいですね!」

未央「やめてよしまむー。縁起でもない」

未央「まあ、あんまり長引かせると私達の体もだけどこのお鍋が持たなくなるかもしれないしね」

凛「ふふっ、14回の時だっけ?土鍋の底が溶けたのって。笑っちゃったよね」

みく「笑えるかぁ」

まゆ「まゆ達何てもの食べさせられてるんですかぁ」

未央「ほい、それじゃラスト行くよぉ?」

卯月「ここからは私達のステージです!」

未央「しまむーのソロステージでもいいんだからね?」


みく「せぇー」

卯月「のぉーっ!」


パクッ



みく「アオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙」 ガクガクプルプル

凛「…あれ、加蓮とチェイスと聖バレンチヌス様が見える……ここは、天国?」

未央「やっちゃダメだろ!コレやっちゃダメなやつだろ!」バンバンッ!

まゆ「」チーン

卯月「お粗末です!お粗末ですっ!」ムシャムシャ

録画消化してたら書く時間無くなってたよ、おのれザワールド…
しかもまたミスしちまうし、おのれハムスター…いつか写メ撮ってプロフ画面にしてやる
寝るでごぜーますよ!!!!

みく「ぺぺっ!がぺぺっ!!何なのにゃ!何なんなのにゃ!?」ペッペッ

みく「うわっハンバーグにゃ!しかもチーズ入りのやつだし!」

未央「げふっ…よ、よかったねみくにゃん…好物引き当てて」

みく「これがトラウマになって嫌いになりそうだよ!どうしてくれるのっ!?」

卯月「ちなみに私はタラバガニでした!これはきっとロシア産ですね!」バリボリ

凛「………あれ、現世だ」

未央「おかえりしぶりん。またアッチ行っちゃってたんだ?」

凛「流石に鍋の中にアップルパイが入ってるとは思わなかったからね、完全に油断してたよ」

凛「パイ生地がふんだんに毒汁を吸いこんでるしリンゴの甘さと酸味を感じるたびに改めて毒汁の破壊力を思い知る事に…おのれ初代シンデレラガール」

みく「いや、だから食材提供者はこんな使い道されてるの知らないんでしょ?」

凛「だったら私のこのやりきれない怒りと憎しみはどうすればいいの!?もう愛梨を脱がせるしかないじゃない!」

みく「知るかぁ!愛梨チャンなら勝手に脱ぐよ!」

卯月「そこのイメージ黄色は何でした?」

未央「んんー、もしかしなくてもそれって未央ちゃんの事かなぁ?気のせいだと思いたいぞぉ?」

卯月「未央ちゃんのことです!」エヘッ

未央「顔は笑っていても心で泣いてる場合ってあるからね、しまむー」

未央「ちなみに未央ちゃんのラスト食材はコレでした」ピチャ

凛「うぇっ!気持ち悪!今までで一番気持ち悪!」

みく「グッチャグチャのギッチョドロにゃ!何それ!いや聞きたくない!」

未央「もずく」

凛「うっぷ…」

みく「鍋に入れるだけでもトチ狂ってるチョイス…」

未央「ほら見てよ。煮込んでも崩れないようにご丁寧に縛って束ねられてるんだよ。何この気遣い世界レベル?」

未央「もうね、口の中でネチヨネチョしたものがマッズい汁をたっぷり含んで舌に纏わりついてね…またこの酸っぱさが口の中をサッパリさせてくれちゃってね」

凛「ああ、アクセントになって毒汁の破壊力を再認識パターンだね」

みく「せめて出汁がもうちょいマシだったら…そもそもこのお鍋ってベースは何なの」

未央「毎回しまむーに任せちゃってるから私達も知らないんだよ」

みく「よりによってどうしてそこで卯月チャンに一任するの!」

凛「卯月。今回の鍋って何で味付けしたの?」

卯月「えっとですね、まずプリンと」

みく「スタートからして間違ってる!」

卯月「それからトンカツソースと練乳とキムチとシグナルバイクと大吟醸とたまり醤油と三温糖です!」

未央「あっちゃー。最後3つだけなら美味しかったかもしれないのに」

凛「ニアミスだったね、今回は」

みく「もうヤダこのカオストリオ…あれ、そういえばさっきからまゆちゃんが静かだけど…」

卯月「そこでずっと倒れてます!」

まゆ「」チーン

みく「今日2度目!?」

凛「まゆ、まゆ大丈夫?ギブアップもしくはTKOならこの鍋の残りで作った雑炊の刑なんだよ?」

みく「今思ったけどKOされた相手への罰ゲームがそれって拷問以外の何物でもないよね」

まゆ「う、うぅ…」

未央「あ、自力で目覚めた!」

卯月「飽くなき罰ゲームへの拒絶心が奇跡を呼びました!」

みく「大丈夫?目は見える?みくの声はちゃんと聞こえてる?スリランカの首都は言える?」

まゆ「は、はい…見えてます聞こえてます、スリジャワワルダナプラコッテです…」

卯月「ちなみにタイの首都はバンコクですけど正式名称はクルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットです!」

未央「よく一息で言えるねしまむー」

凛「クルンテープ・プりゃにゃみゃ!」ガブッ

凛「…舌噛んだ」

未央「さてさて、まゆちゃんはどんな魔物を引いてしまったのかなぁ?」

まゆ「これなのでしてー」ヒョイ

凛「これはまたグチャベチョだね…お煎餅?」

みく「この微妙なお椀型は……わかった!歌舞伎揚げにゃ!」

卯月「正解者にはコレをプレゼントです!」

みく「絶対ェいらねぇぇえ!」

まゆ「噛めば噛むほどー、染み込んだ魔汁が口の中を蹂躙してきましたのでー」

まゆ「それはそれはー、咀嚼する度に垣間見る円環の理なのでー」

凛「うん、戻っておいでまゆ。それ以上はご本人に「そいやっ」されちゃうよ」

未央「さて、これで3週したし、第41回346プロ所属アイドルサバイバル鍋パーティーもお開きだね」

みく「冒頭とタイトル変わってるにゃ!」

まゆ「ほー」

凛「何とか全員生き残れたね」

みく「まゆちゃんが若干壊れちゃったけどね!」

未央「大丈夫だよ。このお鍋封印してもらう時についでに治してもらうからさ」

凛「今回は誰に頼む?ローテーションとしてはクラリスさんかな」

卯月「茄子さんには前回「マジか」ってドン引きされちゃいましたもんね!」

まゆ「なのですー」

未央「どう、しまむー。満足できた?」

卯月「楽しかったです!また来週が楽しみですね!」

未央「うーん、僅か1週間しか安らげないのかぁ」

みく「いっそ卯月チャンそのものを封印したらいいんじゃないの」

凛「私達の大事な仲間にそんな事出来ないよ!」

みく「その大事な仲間にどれだけの被害者が出とると思っとんねん」

まゆ「でしてー」







アッキー「終わりだ」

P「誰に向かって言ってんの?肉無くなるぞー」グツグツ

芳乃「はふっ、ほふふっ」

乃々「ね、猫舌ですか…」

すき焼き食った後に思いついたものを構想を練りもせず垂れ流したらこの様だよ、ごめん。
「闇鍋する時はカレールー用意しとけば最終的に結構どうにかなる」って聞きました。良い子は真似する時にはカレールーを忘れずにね!
たまにはほのぼのとかイチャコラとか書いてみたい…どうせ途中からブッ壊れるだろうけど



オツカーレ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom