【キャール・タチバナ】

文香「キャールというのはフランス語で『４分の１』のことだそうです」

Ｐ「ボトルの大きさなんかに使われてるみたいだな」

ありす「またお酒関係みたいな感じがしますね」

楓「呼びましたか？」

ありす「呼んでません」

楓「まあそんなこと言わずに、ワインのフルボトルは７５０ｍｌなんですけど、その４分の１の１８８～２００ｍｌのものですね」

楓「フランスのスパークリングワイン以外ではあまり使われない言葉らしいです」

文香「スパークリングワインというのは・・・？」

楓「普通の赤や白のワインをスティルワインというのですが、このワインは発酵の過程で出る炭酸が抜かれています」

楓「ここからさらに糖分と酵母を加えて、瓶の中で二次発酵させて炭酸を加えたものがスパークリングワインと呼ばれます」

楓「ただ、コストも手間もかかるので、大きなタンクに入れた状態で二次発酵させ、その後に瓶に詰める方法も使われます」

Ｐ「ワインもあまり飲まないなあ」

ありす「プロデューサーさんはビールもあまり好きじゃなかったですよね」

Ｐ「たいてい日本酒かカクテルばっかだなあ」

楓「この前ビールを飲みにさんざん連れ回されたと聞きましたが」

Ｐ「死ぬかと思いました」

楓「では次は私がワインを飲みに連れ回すとしましょうか」ｶﾞｼｯ

美優「お供します」ｶﾞｼｯ

ありす「い、一体どこから！？」

Ｐ「え、ちょっ、俺まだ仕事が・・・」

ありす「・・・連れていかれちゃいましたね」

文香「おいたわしや・・・」

【ギュール・タチバナ】

Ｐ「ん？聞いたことない言葉だな」

ありす「ええと・・・『機動戦士ガンダムＳＥＥＤ　ＡＳＴＲＡＹ』シリーズの主人公の名前だそうです」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

Ｐ「ああガンダムかー、俺全然知らないんだよな」

文香「プロデューサーさんの世代でガンダムに触れてないというのは珍しい気がしますね」

Ｐ「だよなあ、何でか知らないけど」

文香「・・・小学生の頃はコロコロ派でしたか？ボンボン派でしたか？」

Ｐ「どっちもちょくちょく読んでたけど、俺はジャンプ派だった」

文香「なるほど」

Ｐ「・・・急に『超速スピナー』が読みたくなった、昔持ってたんだけど手放しちゃって、今プレミアついてるし買いづらくてなあ」

ありす「じゃあどっちかというとコロコロ派だったみたいですね」

Ｐ「なんで知ってんの！？ありすまだ生まれてないよな？」

ありす「ストリングプレイスパイダーベイビー！」ﾄﾞﾔｧ

Ｐ「あのコマの影響か！」

ありす「あんな衝撃的なものを見せられては元ネタを調べずにはいられませんでした」

Ｐ「中村名人、今何してるんだろうか」

【クァール・タチバナ】

文香「Ａ・Ｅ・ヴァン・ヴォークトのＳＦ小説『宇宙船ビーグル号の冒険』に出てくる地球外生命体の名前ですね」

Ｐ「さすが小説については詳しいな」

ありす「どんな生物なんですか？」

文香「大きな黒猫のような外見で、高い知能を持っていて」

ありす「猫ですか、きっと可愛い・・・」

文香「耳のかわりに長い触手がありあらゆる電磁波の送受信が可能で」

ありす「えっ？」

文香「細胞からカリウムを摂取するために他の生物を殺し、性格は残忍で狡猾と」

Ｐ「うわぁ・・・ブラックアリス以上だ」

ありす「ブラックアリスが同じ系統のものみたいな言い方をしないでください！」

【シャール・タチバナ】

文香「シャールはフランス語で、英語でいう『チャリオット』のことですね」

Ｐ「要は古代の戦車ってとこか？当時なら馬車だろうけど」

杏「チャリオットといえば『シルバー・チャリオッツ』だよねえ」

Ｐ「つまりありすが『ブラボー！おお・・・ブラボー！！』って言ったりとか」

杏「便器をなめたりとか」

Ｐ「『しゃぶれッ！俺の剣をしゃぶれッ！このドグサレがッ！』って言ったりとか」

杏「イギーの死に涙したりとか」

Ｐ「車椅子生活になったりとか」

杏「最終的に亀になったりとか」

Ｐ「ありのまま今起こったことを話したりするのか」

杏「まあこれ全部ポルナレフだけどね」

ありす「やはり話についていけません・・・」

【シュール・タチバナ】

Ｐ「シュールってよく使うけど、実際どういう意味なんだろうな」

文香「元々はフランス語の『Surrealisme』の略で、『非現実的な』という意味らしいです」

ありす「フランス語が多いですね」

文香「有り得ない光景や状況、実際に起こっていても信じられない、非日常的なものなどに使われる言葉ですね」

ありす「シュールな私ですか・・・」

Ｐ「身長も伸びてグラマーになったありす」

ありす「有り得ないとか言わないでください！」

文香「イチゴを見ただけで恐怖のあまり気絶するありすちゃん」

Ｐ「確かにそれはシュールだわ」

【ジュール・タチバナ】

文香「エネルギーや仕事、熱量などの単位ですね」

Ｐ「熱量って聞くとあの人を思い出すな、ウチにも似た感じのアイドルがいるけど」

ありす「松岡修造さんと、茜さんですか」

Ｐ「じゃあまず茜に弟子入りしてボンバー！な感じに」

ありす「今と方向性が違いすぎてファンの人たちが困惑すると思います」

Ｐ「だよなあ、じゃあ日めくりカレンダーでも出してみるとか」

文香「ありすちゃんの・・・日めくりカレンダー！？」

Ｐ「おお乗ってきたな文香、四季を感じさせる３６５枚のありすの写真と、ありすの一言つき」

文香「それはどこに行けば買えるのでしょうか？」

Ｐ「落ちつけ文香・・・しかし、これ普通に企画としてアリかもな、『日めくり橘』」

Ｐ「ファンクラブ会員限定販売で、１０００個くらい作る感じで案を・・・」

文香「１０００個ではすぐに完売すると思います、まずここで４個消えますし」

Ｐ「お互い観賞用と保存用を買うってことだよな、何も間違ってない」

ありす「二人ともなんでそんなにノリノリなんですか」

文香「だってありすちゃんの日めくりカレンダーですよ！？」

ありす「それがどうしたんですか！？」

Ｐ「相変わらずのありすファンっぷりである意味安心するな、とりあえずちょっと企画出してみるわ」

【ショール・タチバナ】

Ｐ「ショールっていうと肩掛けみたいなのだっけか？」

ありす「肩や首にかけるものだと、マフラーやスカーフ、ストールなどもありますね」

Ｐ「どれがどれなのかさっぱりわからんな」

文香「マフラーは毛糸などを編んだもので、首に巻いて使う防寒用のもので冬以外は基本的に着用しません」

文香「ショールは厚手の生地で、肩掛けや頭にかぶって使いますが巻いて使うことはなく、また基本的に女性用です」

文香「ストールも肩掛けですが首に巻いて使うこともあり、柄物も多く生地は薄めで季節を問わず使えます」

文香「スカーフは首に巻く装飾用の薄手の布で、防寒には使われません」

ありす「ぱっと出てくるあたり、さすが文香さんですね」

ありす「でも私は、日常ではマフラーくらいしか使いませんね」

Ｐ「マフラーは冬以外でも実は意外な使い方が」

文香「といいますと？」

Ｐ「水着マフラーという」

文香「やめてください」

Ｐ「撮影の仕事持って来ようか？文香の水着マフラーならきっと爆発的な人気が」

文香「遠慮しておきます」

ありす「スカーフだとすばやさが１．５倍になりますよね」

Ｐ「おっ？ありすはポケモンやってるのか？」

ありす「はい、ＢＷからですが・・・」

Ｐ「だよなあ・・・赤緑の話とか絶対通じないよな」

ありす「知識としては知ってますが・・・」

Ｐ「ただＨＧＳＳは神リメイクなのでぜひやっていただきたい」

【チュール・タチバナ】

ありす「周子さんのおすすめで、チュールスカートというものをはいてみました」

周子「どう？かわいくない？」

Ｐ「濃い色のデニムに白のチュールスカート、足元は白のソックスか、いつもと印象が違ってこれもまた可愛いな」

ありす「かっ、かわ・・・あ、ありがとうございます」

文香「ふんわりした薄手の生地のスカートなのですね」

周子「ただ、体型にもよるけどけっこう着こなしが難しくてねー、一歩間違うと」

周子「『お遊戯会のバレエ』『大学デビュー』『ハワイの屈強な戦士』『戦闘民族サイヤ人』『土偶』『スケスケだぜ』」

周子「みたいなことになるんだよねー」

Ｐ「うわあけっこう想像できるのが怖い」

【ファール・タチバナ】

Ｐ「相手を褒めるときに『反則』って言葉を使うときがあるだろ？」

ありす「ど、どういうことですか？」

文香「『ありすちゃんは反則的に可愛い』ということでしょうか？」

Ｐ「そういうこと、でも個人的には『反則』っていうマイナスイメージがある言葉を褒めるときに使いたくなくてな」

ありす「な、何で例文がそれなんですか」

文香「スピードを競う競技での『スピード違反』などもそうですね、何も違反していないのに」

Ｐ「禁止薬物とか」

文香「その話題はいろいろとまずいのでやめておきましょう」

Ｐ「やっぱり相手を褒めるときはストレートに褒めるか、例えるにしてもプラスイメージがいいと思うんだよなー」

ありす「それは同意です」

Ｐ「ありすは可愛い！」

ありす「えっ？」

文香「ありすちゃんはとても可愛い」

ありす「ちょ、ちょっと」

Ｐ「ありすはまるで天使のように可愛い」

ありす「さ、さすがに恥ずかしいです」

文香「可愛いありすちゃんを一日中もふもふしたい」

ありす「もう願望になってませんか！？」

【フィール・タチバナ】

Ｐ「考えるな、感じろ」

文香「目に頼るな、感じろ」

ありす「急にどうしたんですか二人とも」

Ｐ「フィールと聞いてまず浮かんだのがこのフレーズだった」

文香「ブルース・リーの『燃えよドラゴン』でしたか？」

Ｐ「よく知ってるな、あと『目に頼るな』のほうはバトル漫画なんかでよくあるシーンだな」

Ｐ「最大の感覚器である目からの情報を断ち切ることで第六感的な感覚を養う的な何かだ」

ありす「表現がふわっとしすぎです」

Ｐ「ということで、何も考えず目にも頼らずありすを感じることとしよう」

文香「素晴らしい提案ですね」

ありす「急にどうしたんですか二人とも」

Ｐ「ということでありす、俺の膝の上にカモン」

ありす「行くと思いますか？」

文香「ありすちゃん、私の膝の上にどうぞ」

ありす「・・・」ｽﾄﾝ

Ｐ「くそう！やはり文香には勝てないのか！」

文香「目をつむってありすちゃんをぎゅーっとしながらありすちゃんを感じましょう」ﾑｷﾞｭｰ

Ｐ「マジ羨ましい」

文香「しかし、プロデューサーさんがこれをやると犯罪になりそうですが」

Ｐ「これくらいなら本人の同意があれば大丈夫！なはずだ！」

Ｐ「ということで同意してくれありす！いっそどっちかそこ代わってくれ！」

ありす「・・・」

文香「・・・ありすちゃん？」

ありす「いいですよ？」

Ｐ「えっ？」

ありす「プロデューサーさん、私と場所を代わりましょう」

文香「えっ」

Ｐ「ちょ、それって俺が文香の膝の上で・・・」

ありす「文香さんは１９歳なので犯罪ではありません、大丈夫です」

Ｐ（も、もしやこれは・・・）

文香（私たちに弄られてきたありすちゃんの精一杯の反抗・・・！）

Ｐ（となると俺がとるべき行動は・・・）

文香（私がとるべき行動は・・・）

文香「・・・プロデューサーさん、ど、どうぞ」

ありす「えっ！？」

文香「ただし、膝の上に乗るのではなく、膝枕です」

Ｐ（ナイスだ文香！）

Ｐ「おう、お邪魔するぞ」ｽﾄﾝ

Ｐ「・・・これ予想外に照れくさい」

文香「私も想像以上に恥ずかしいです」

ありす「ちょ、ちょっと」

Ｐ「これで耳かきでもしてくれれば完璧だな」

文香「耳かきはないですね・・・」

Ｐ「残念だな」

文香「かわりに頭でも撫でましょうか？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Ｐ「ああやばいこれ脳がとろけそう」

ありす「ふ、二人してそんなにイチャついてないで、わ、私も混ぜてください！」

Ｐ「可愛い」

文香「可愛い」

ありす「も、もう・・・」

【フィール・タチバナ２】

Ｐ「まさかの第二弾、遊戯王ネタか」

杏「ふっ、この程度のフィールじゃ俺は止められないぜ・・・！」

比奈「まあフィールと言ったらこれは外せないっスよね」

Ｐ「結局フィールって何なのかを言語化しようとすると難しいよな」

杏「作中ではちゃんと解説あったけど、そういうことじゃないんだよねー」

比奈「時と場合によって意味が全然違うっスからね」

ありす「え、えっと・・・」

Ｐ「とりあえず５Ｄ’ｓは全編通して神なのでぜひ視聴をお勧めする」

杏「杏はＧＸの方が好きかな」

Ｐ「ああわかる、ヘルカイザーとか大好き」

杏＆比奈「「グォレンダァ！！」」

Ｐ「ただシンクロデッキでソリティアするのが好きだから５Ｄ’ｓには思い入れ強いんだよなあ」

比奈「１ターンでシューティングクェーサーが出てくるのはほんと勘弁してほしいっス」

ありす「カードゲームのアニメ、ですか・・・？」

Ｐ「初代から５Ｄ’ｓまでＤＶＤ全巻持ってるから今度貸すわ」

杏「ありすがどう染まるか楽しみだなー」

比奈「ただ１シリーズ１００話余裕で超えるっスよね」

ありす「ただの苦行じゃないですか」

Ｐ「そのうち苦じゃなくなってくるどころかないと耐えられない体になるから」

杏「なにそれこわい」

比奈「究極まで高めたフィールがあれば大丈夫っス」

【フォール・タチバナ】

Ｐ「秋・滝・落ちるってところか？」

Ｐ「秋・・・秋と言えば？」

文香「読書の秋」

ありす「食欲の秋」

Ｐ「期待通りの答えありがとう」

ありす「滝と言えば、有香さんと志希さんとフレデリカさんが滝行をしたそうですが」

Ｐ「まさか本当にやるとは思わなかった」

文香「アイドルと滝行に何か関連はあるのでしょうか・・・？」

Ｐ「さあ？」

ありす「落下・・・ですか」

Ｐ「幸子と一緒にスカイダイビングやってみるか？」

ありす「殺す気ですか」

Ｐ「じゃあフリーフォールで」

ありす「乗りません！」

文香「恋に落ちるときもfallですね」

Ｐ「I fell in love with Alice.」ｷﾗｯ

ありす「・・・」

Ｐ「ごめんなさい無視しないでくださいさすがに辛いです」

文香（ありすちゃん顔真っ赤ですね）

【ミュール・タチバナ】

文香「女性用のサンダルの一種で、つま先が隠れていて、かかとに留め具がなく、かかとの高いものだそうです」

ありす「かかとの高い靴はあまり履きませんね」

Ｐ「かかとが高かったりつま先が細い靴はあまり履かない方がいいんだよな」

ありす「そうなんですか？」

Ｐ「外反母趾とかが有名だけど、足を痛めるからな」

文香「お仕事で履くことはありますね、ミュールはほとんどないですけど」

Ｐ「お洒落のためならいろいろ犠牲にする女性の意識の高さよ」

文香「冬のミニスカートなどはまさにそういうことでしょうね」

Ｐ「ああ、特に高校生とかだと生足だったりせいぜいタイツくらいだったりするけど、それで体調崩したりしないのか？」

文香「だからといってスカートの下にジャージを穿いていたりするとどうなのでしょうか」

Ｐ「いやらしい考えとは別枠でなんかガッカリする」

ありす「そ、そうなんですか？」

Ｐ「でも俺の時代の小学生とか半ば半ズボン強制だったし今は多少改善されてるけど、やっぱその辺は臨機応変にしてほしいよな」

文香「でもランドセルの色が黒と赤以外というのは何か違う気がします」

Ｐ「わかる、薄い紫とかピンクとか水色とか見てると違和感が凄い」

【おまけ　スール・タチバナ】

文香「フランス語で『姉妹』を意味するそうです」

Ｐ「やっぱフランス語多いなあ」

文香「転じて小説『マリア様がみてる』の中では『姉妹（スール）制度』というものがあり、上級生が下級生にロザリオを渡すことで」

文香「擬似的な姉妹関係・・・というか、特別な関係、いわゆるカップルのような関係になるそうです」

ありす「姉妹・・・カップル・・・ですか」

文香「また、上級生は下級生の名前を呼び捨てで、下級生は上級生を『お姉さま』と呼ぶ慣習だそうです」

Ｐ「実際にやってみた」

文香「えっ？」

ありす「わ、私と文香さんとでですか？」

文香「い、嫌ですか・・・？」

ありす「とんでもないです！ぜひお願いします！」

文香「と言っても、実際に読んだことはないので半端な知識と想像になりますが・・・」

文香「ごきげんよう、ありす」

ありす「！」ﾄﾞｷｯ

文香「お待ちなさいありす。タイが、曲がっていてよ」ｽｯ

ありす「ふ・・・文香お姉さま・・・」

文香「！」ﾄﾞｷｯ

文香「ありす、もう一度呼んでもらってもいいかしら？」

ありす「文香お姉さま！」

ふみあり「「・・・・・・」」

Ｐ（お互い近距離でめっちゃ見つめ合ってる・・・）

Ｐ「おーい、二人とも？」

ふみあり「「はっ！？」」

文香「な、何でしょうか、ありすちゃんに『お姉さま』と呼ばれると、その、胸が高鳴るというか」

ありす「わ、私も、文香さんに『ありす』って呼ばれると凄いドキドキして・・・」

Ｐ「しかし文香、完全に役に入ってたな。いつもと雰囲気も違って俺もなんかドキッとしたぞ」

文香「・・・はい、たまにはこういうのもいいかもしれません」

Ｐ「ドラマの仕事とか持って来ようか？」

文香「ま、まだそこまでは・・・でも、考えておきます」

ありす「お姉さま・・・私にはお姉ちゃんはいないですが、文香さんは私の憧れで、まるでお姉ちゃんみたいで」

文香「ありすちゃん・・・」

文香「・・・たまには、『ありす』と呼んでもいいでしょうか？」

ありす「は、はい！ふ、文香お姉ちゃん」

Ｐ（尊い）