金剛(Oh、大変デース……) (25)
※艦これのショートストーリーです。
※一部の艦娘のイメージが損なわれる可能性があるのでご注意ください。
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提督「つまりこの作戦の要となるのは……」
金剛(提督の社会の窓が開いてマース!)
提督「今回の部隊編成だが、まず第一艦隊に……」
金剛(全砲門開いてマース!パンツの柄までハッキリ見えるネー!可愛い猫が描かれてマース!)
金剛(イヤイヤイヤ、大事なのは柄の事より社会の窓の事ネー!一体どうすれば……)
提督「そして第二艦隊には……」
金剛(さり気無い視線と仕草で察してもらう……提督は鈍感だからきっと気づかないネー)
金剛(ならいっそのことハッキリと……)
金剛「HEY、提督ぅー!社会の窓が開いてマース!可愛い猫さんが顔を出しているネー!」サイズアップ
金剛(イヤイヤイヤ!言えるわけネェー!皆注目している中でそんなこと言われたらトラウマものデース!)
古鷹「あの、提督……ちょっといいですか?」
提督「ん?どうした」
金剛(Yeeeeeees!ナイスデース!さあ、早く提督の砲門が開いている事を伝えるネー!)
古鷹「服の襟が立ってますよ」
金剛「あでっ」スカッ
提督「おお、スマンな……ははは……」ナオシ ナオシ
金剛(違っがぁぁぁああああう!そこじゃないデェェェス!もっと下!下!下を指摘するネー!!下半身ヨー!)
マッタクモー ハズカシイナー ハハハ……
金剛(恥ずかしがる所が違いマース……)
金剛(そもそも砲門全開な提督を目の前にしてどうして和やかな雰囲気になれるネー!?皆オカシイデース!!)
金剛(ハッ……!そもそも私だけしか気づいてないのかもしれまセーン……!)
提督「さて、気を取り直して……」ゴホンッ
金剛(気を取り直す前に下半身を直してくだサーイ……)
提督「とにかく決戦は近い。各自くれぐれも自己管理を怠らず……」
金剛(まず自分の管理をしっかりしてほしいデース……)
提督「決して油断をしないように……」
金剛(まず提督の下半身が油断してマース……)
提督「念入りにチェックし、再度確認を……」
金剛(まず自分のチャックをチェックしてほしいデース……)
提督「また、今回の作戦では第一艦隊の旗艦が…… そして第二艦隊の旗艦は……」
金剛(砲門全開が気になって内容が全く頭に入ってこないデース……こうなったら1、2の3で指摘するネー!)
金剛(1……)
提督「おーい、金剛!」
金剛(2……)
提督「おい……おい、聞いているのか金剛!」
金剛「ヘァッ!?」
提督「ミーティング中にぼさっとするな!お前は第二艦隊の旗艦だ。わかったな?」
金剛「ハ……HI! が、頑張りマース!」ビシッ
提督「頼んだぞ。安心しろ、お前達なら絶対に奴らに勝てる!」キリッ
金剛(提督、その台詞と男前の表情……砲門全開で全てを台無しにしてマース)
提督「よし、それじゃあ各自準備に取り掛かれ」クルッ
金剛(あああああああ……!Shit!指摘するタイミングを完全に逃したネー。このままでは提督は一日中、皆に股間の猫を見せる事に……!)
加賀「提督」スッ
提督「ん?どうした加賀」
加賀「ズボンのチャックが開いてるわ」
提督「」
金剛「」
金剛(あんな簡単に指摘できるなんて凄いネー。私はとても真似できまセーン……)テクテク
鳳翔「あら、金剛さん。出撃ですか」
金剛「Oh、鳳翔サ……」クルッ
金剛「! ! ! !」
金剛(た、大変デース!)
金剛(あ、あの聖母のような鳳翔サンの鼻から……)
金剛(毛ェェェエエ!鼻毛が出てマァァァス!)
鳳翔「あの、どうされました?」
金剛(ああああああああ!!!わ、私は一体どうすれば……あああああああ!!!)
金剛「HEY!鳳翔サーン!鼻の穴から、美しい毛が飛び出しているネー!」サイズアップ
金剛(言えるわけネェェ――――!あああああああ――――!!でも言わないと鳳翔サンが一日中生き恥を晒してしまいマース!)
鳳翔「?」クビカシゲ
金剛「ほ、鳳翔サーン、は、は、はな、はな……」
鳳翔「はな?」
金剛(言うのデース!所詮敵はただの鼻毛デース!鼻の穴から見えてるただの毛デース!手で抜けば落ちる駆逐艦以下の雑魚デース!)
金剛「は、はな……はな……花が咲いてマース!」ビシッ
鳳翔「あら、本当。綺麗な色の花が咲いているわ」
金剛(ああああああああ!違う違う違う違う―――!私のバカー!意気地なし!)
鳳翔「ふふ、いい香り……」
金剛(Oh……鼻毛さえ出てなければ凄く絵になる光景デース。鼻毛さえなければ……鼻毛が全てを台無しにしてマース……)
金剛(や、やっぱり言うべきネー!よく考えると……)
「お疲れ様です。お風呂にしますか?ご飯にしますか?それとも・・・ふふっ、冗談ですよ」←鼻毛が出てる
「これは、演習ではなくて実戦よっ!」←鼻毛が出てる
「お茶にしましょうか。実は良い茶葉が手に入ったのですよ」←鼻毛が出てる
金剛(台無しデース!何を言っても全部台無しデース!今すぐ言わなきゃだめネー!)
北上「あら?」スタスタ
金剛「鳳翔サーン!あ、あの、はな……」
北上「鳳翔さん。鼻毛出てますよ。ほら、ここのところ」
鳳翔「」
金剛「」
金剛(あんな風に自然に指摘できるなんて凄いデース……)スタスタ
料理長「よう、金剛ちゃん!今日も一段と美しいねぇ!」
金剛「もー!料理長、相変わらずお世辞がジョウズ……」クルッ
金剛「! ! ! ! ! 」
金剛(か、か、か、か、か……かつらぁあああああ!)
金剛(かつらが!かつらが!かつらがズレてマース!)
料理長「ん?どうしたんだ?」
金剛(何で!?何で気づかないネー!?何で何で!?頭から光が反射してマース!まぶしっ!)
金剛(というか料理長やっぱりかつらだったヨー!前から頭部が怪しいと思って……)
金剛(イヤイヤイヤ!そんなことはどうでも良いデース!今度こそ指摘してあげるネー!)
金剛「HEY、料理長!かつらがズレてマース!ハゲ頭から光が反射して太平洋みたいネー!」サイズアップ
金剛(無理デェェェェェェス!!そんな言ったら次から食事に何を入れられるかわかったもんじゃないネー!!)
料理長「なんだ?顔色が悪いぞ、大丈夫か?」
金剛「だ、大丈夫デース……きょ、今日は一段いい天気ネー……」
料理長「ああ、良い天気だな!オレも思わず食堂を出て散歩に出ちまったよ!本当にまぶしいなぁ!」
金剛(まぶしいのは料理長の頭デース……)
大淀「あ、料理長」
料理長「よう、大淀ちゃん」
大淀「鬘がずれてますよ」ナオシ ナオシ
料理長「えっ」
大淀「はい、これで元に戻りました」ニコ
料理長「」
金剛「」
金剛(指摘するだけじゃなく、ズレを直すなんて……凄すぎマース……)
夕張「あ、金剛さん。おはようございます」
金剛「」
金剛(こ、この子……スカートを履いてないデース!)
金剛(アイェェェエエ!?何で!?何でスカート履いてないネー!?)
夕張「? どうかしましたか?」
金剛(どうかしてるのはそっちデェェェェェェス!!)
金剛(いやまさかこれが今、鎮守府で最もナウいファッション……?ナウ?)
金剛「ひ、一つ聞きたいんだけどサー、下半身タイツだけのファッションってどう思うー?」
夕張「えー!?何ですかそれ。ただの変態ですよー」ケラケラ
金剛(今すぐ全身を鏡で写してやりたいデース……)
金剛「HEY!その下半身まるでエガシラみたいネー!どーん! どーん!」カクカク
金剛(……言えないネー)
夕張「それでは、私はこれから遠征に行ってきますね」
金剛「ホワァァァアアアー!!ストーップ!その遠征ストーップ!!!」
夕張「ひっ!」ビクッ
金剛(こ、今度こそ指摘するネー!言うのネー!その格好、エガシラみたいネーと!)
夕張「ど、どうしたんですか?」
利根「ん?」スタスタ
金剛「そ、その……その格」
利根「あっはっはっはっは!なんじゃその格好!おぬしエガシラかっ」ケラケラ
夕張「えっ……きゃあああああああー!何でスカートが外れてるの~!?にゃあああああ!」オタタタタタ
金剛「oh……」
金剛(ここには自分の失態に気づいてない方が多すぎマース……)ステステ
提督「お、金剛も朝の散歩か?」
金剛「て、提督……」ジー
提督「ど、どうした?じっと見つめて……」
金剛「Yeeeeeees!やっとまともな格好になってくれたヨー!」ダキッ
提督「うわっ!……あ、ああ……さっきは恥ずかしいところを見られてしまった、な……!!!」
金剛「ミーティングの最中、ずっと気になって仕方がなかったヨー!」プンスコ
提督「はっはっは。スマンスマン。だがもう大丈夫だ!し、しかし今日は良い天気だなぁ……」クルッ
金剛「」
金剛(んああああああああー―――!提督のズボンと下着が破けてマァァァァァス!)
金剛(どこが大丈夫!?何が大丈夫!?全然大丈夫じゃないネェェェエエ!!ケツ丸出しデェェエエエス!)
提督「……」チラッ チラッ
金剛(今度こそ……今度こそ指摘するネー!でもどうやって……)
金剛「HEY!提督ぅ!お尻を丸出しにするのはいいけどサー、時間と場所をわきまえなヨー!」
金剛(YES!これデース!ジョークを取り入れた的確な指摘ネー!)
提督「な、なあ金剛……一ついいか?」
金剛「HI!私からも一つ言いたいことがありマース!お先にどーぞネー!」
提督「お前……ぱ……んん!し、下着付け忘れてるぞ……」
金剛「」
提督「それじゃ金剛じゃなくて ○んごうだぞ!なんつって、あっはっはっは!」ケラケラ
金剛「うっさいネー!ケツ丸出し提督ゥウウウウウウウー――!」ドゲシッ
提督「おしり!」ボカーン
金剛「うああぁぁぁーん!私が一番失態に気づいてなかったのデース!」スタタタタター
金剛に蹴りを入れられ気絶した提督は、それはそれは幸せそうな表情でした。
―終わり―
oh……
そしてサムズアップの間違いの失態に気づかない私であった。
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