雪乃「比企谷くん。目をつぶってくれるかしら」八幡「・・・?」 (20)

雪乃「ん・・・///」

八幡「ちょっ・・・お前何キスしようとしてんだよ」

雪乃「あら?何か問題でも?」

八幡「あれ俺が間違ってる?・・・んなわけないよな」



雪乃「女性経験に乏しい非モテ谷君、何か勘違いしているようだけど、私だって好きでやっているわけではないのだけど」

八幡「はぁ・・・じゃあ何なんだよ」

雪乃「あなた、SS速報Rを知っているかしら」

八幡「・・・まあ知らんこともない。あれだろ?最近大人の都合で近頃出来たっていう・・・」

雪乃「ええ。やんごとない大人の事情でできたSS界の掃き溜め・・・」

八幡「なにやらまともに管理されてなくて荒らしの巣窟になってるらしいな」

雪乃「その通り。SSVIP速報の中でも18禁的なな内容を含むSSが送られるソドムの市」

八幡「で、それが何なんだよ」

雪乃「それで、SS速報Rにスレッドが強制追放される基準・・・これが問題なのよ」

八幡「要するにエロいやつなんだろ?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465218101

雪乃「敢えて彼女いない歴谷君に聞くのだけれど」

八幡「おう・・・」

雪乃「キスって、卑猥な行為だと思うかしら」

八幡「いや・・・んなこと聞かれてもな」

雪乃「私もプラトニクッラブがどうとか教育的倫理観がどうとか、ここで一々掘り下げることはナンセンスだと思うから一言だけ言わせてもらうわ」

雪乃「キスはセーフ」

八幡「まあそうだよな。少年漫画とかラノベでも普通に見る・・・で、何の話だっけ」



雪乃「SS速報Rよ」

八幡「そうだったな」



雪乃「それで、奉仕部宛のメールボックスに"どこまでがアウトでセーフなのか検証して欲しい"という旨のメールが来たのだけれど」

八幡「どうせ材木座だろ?」

雪ノ下「メールの最後にはこう締めくくられていたわ」



"二次創作というものは、どんな圧力に負けることなく、作品として結実せねばならない。常に圧力との闘争なのである。けぷこん"



八幡「やっぱりお前かよ材木座」

雪乃「まあ、そんなわけで私はこみ上げる胃液をこらえながら仕方なくあなたにキスしようとしたのよ」

八幡「そうかよ・・・」

雪乃「・・・」

八幡「・・・」

八幡(いや、結局キスはしなかったよな・・・?)ドキドキ

雪乃「比企谷君。あなた今"結局キスしなかったけどそれで検証になるのか"と考えたわね」

八幡「ま、まあな」

雪乃「まあ今日のところはここまでにしておくわ。キスとかエロと言った単語だけでアウトになるかもしれないから」

八幡「なるほどな」

雪乃「今回は少しずつ攻めて行って、どこでアウトになるか見定めることにするわ」

八幡「とりあえずしばらくは様子見ってところか」



雪乃「念のため、運営の目にとまりやすいようにアピールしておいたほうがいいわね」

雪乃「比企谷くん。キスって十回言いなさい」

八幡「恥ずかしいんだけど」

雪乃「言いなさい」

八幡「キスキスキスキスキスキスキスキスキスキス」

雪乃「誰も"好き"と9回言えとは言っていないのだけれど///」

八幡「なんだこいつ・・・」


雪乃「・・・」

八幡「・・・」



雪乃「何も起きないわね」

八幡「いや待ちすぎだろ・・・」



雪乃「今回の検証でわかったことは・・・」



・キス、エロなどの単語はセーフ



八幡「ぐらいか・・・」

雪乃「早速次のステップに進むとしましょう」

八幡「まだやるのか・・・」

雪乃「という訳で比企谷くん」

八幡「おう・・・」



雪乃「キスしなさい」



八幡「・・・?!」













雪乃「財津くんと」



八幡「死んでも嫌だよ・・・」

雪乃「前回は単語で試したから、今回は実際に行動に移すというのが順当な判断だと思うのだけれど」

八幡「絶対嫌だからな」

材木座「い、嫌なの?」

八幡「うわっ・・・何でお前いるんだよ」

材木座「我、接吻は初めてでから、優しくしてそうろう・・・///」

八幡「いや何でお前もまんざらじゃない感じなんだよ」

雪乃「比企谷くん。舌だけは絶対に入れてはダメよ。そうするとキスではなくてディープキスになってしまうから」

八幡「何でする前提で話が進んでるんだ」

材木座「んー・・・///」

八幡「キス顔やめろ」

八幡「わかったわかった。じゃあこうしよう」

雪乃「?」

八幡「別に誰と誰がキスしてもいいんだろ?だったら俺と戸塚がキスするっていうのはどうだ///」



雪乃「・・・?」

材木座「・・・?」



八幡「おい!二人してコイツ何言ってんだみたいな顔やめろ」



雪乃「なるほど、じゃあこうしましょう」

八幡「・・・」

雪乃「比企谷くんと材木座君がキスする。これでどうかしら」

材木座「・・・なるほど。その手があったか・・・!」

八幡「さっきと何も変わってねーよ!!!」

雪乃「ああ、もう。じれったいわね。あなたがしないというなら私が財津くんとキスするわ」

八幡「はぁ?!」

材木座「ふむ。まあそうするほか無かろう」

八幡「いやお前まで何言って・・・」

雪乃「比企谷くんあなたはそこで見てなさい」



材木座「雪ノ下殿。くれぐれも舌は入れぬよう心得るのだぞ」

雪乃「わかったわ」

八幡「待て待て、お前ら本気か・・・!」



材木座「んー・・・」

雪乃「んー・・・」



八幡「おいおいおい!!!」






材木座「・・・」

雪乃「・・・」







テッテレー








雪乃「ドッキリ大成功!」

材木座「フハハハハハハハ!」



八幡「なんだこいつら・・・!」

雪乃「財津くん・・・帰ったわね」

八幡「・・・お前らそんな仲良かったか?」



雪乃「しかし比企谷くん。あなた私が財津くんとキスしそうになったとき相当焦ってたわね」

八幡「そりゃまあな」

雪乃「そんなに嫌だったかしら?私が他の男とキスするのが」

八幡「・・・」

雪乃「勘違いしないで頂戴。私は別にあなたと交際しているわけではないのだし、嫉妬される謂れはないわ」

雪乃「第一、あなたみたいな甲斐性のないひねくれぼっちが私とキスできると一瞬でも思ったのなら怖気が走るわ」

八幡「おう・・・そうだな・・・」

雪乃「・・・と見せかけて」




チュ





八幡「・・・?!」

雪乃「ふふ」

八幡「なっ・・・おまえ///」




雪乃「ど、どっきりだいせいこうなのだけれど!」

八幡「や、やられたー///」

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