咏「迫り来る怒涛の火力だからね~」 京太郎(強引なだけでは?) (225)



「なぁ、京太郎」

「何?」

「私のことは好きか?」

「もちろん!」

「じゃぁ、麻雀は?」

「ん~……見るの好き!」

「んじゃマネージャー……いや、付き人だ」

「付き人?」

「そーそー。おっきくなったら私の付き人にしてやるよ」ナデナデ

「? わかった!」

─────────

──────

───

京太郎「……んん……ふぁぁ~……懐かしい夢みたな」

京太郎(あれからもう十年ぐらいか……長いようで短いようで……)

京太郎(でもようやく……咏ちゃんに……いや、咏さんに会えるんだ!)

京太郎「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!いくぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465140819


              .   -‐…‐-  .
              ´               `  、
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       /      .. .. .. .. .. ..  .. .. ..      丶
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    /    . .:| .: .: .: .: .: ¦:. :. \:. :. \:. :.    `
       . . . .:.| .: .: .: .: .: | i :. , :. :. :. :. :. :. :.   ,               ※>>1からの注意とお願い等です※
   ;   . . .: .: .:.|  .: .: .: 、_|__j_|ノ|ハ:. :. |i :. :.
   l i. ..: ..:|. .:.| i :. :. :. :. :..| i  | 人 ⅰ:. |i :. :. i |               ・このスレは三尋木咏×須賀京太郎です

   | | .: i.: |. .:.|八 :. :. :. :. ∨i,x圻幵竹,:. |i :. :. | |               ・非安価
   | | .: i.: |/l ∧ :. ___ノ 〃 トィ/f心| :. |i :. :. | |               ・荒らしはスルーで
   | | .: i.: | :. ァヒ扞ト′      _)ツ| :. |i :. :. | |               ・雑談は問題ありません

   | i .: .:i.:| 爪 トィ心       ,,,  | :. l/ :. :.. |:八                荒らすような内容じゃなかったら大丈夫だと捉えてくださって結構です
   | | .: i.: | :. |i'  )ツ           | ; ′:. :. | : :\ /㍊i
   | i ’.: ,.: | :. ||:、 ,,,   ′   ィ   / .: .: .:  ノ|: :/  ㍊i
   |/ V/, |i :. 〈癶     ーく  ノ / .: .: .:  /: : |/   ㍊i
        V 八:. :. V:.ゝ      / .: .: .:  ィ/: : :/    ァ㌻¨:\
       \:. \i:. \:. ≧=ー/ .: .: ≠≪'/: :/   ,ァ㌻¨。 ゚xヘ: \
        }≧=\------辷r< //。※゚l/  ァ㌻¨ ※/。※ハ: `

        /  ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| : |
       / / /。※゚.。※゚/: :{※゚/ ゚| | ァ㌻¨: :/。※゚〃※。※゚。※゚| : |
.    / イ/ /※|。/。※/ : : {/。※゚| |¨l : : : /※/゚/゚。※゚。※゚。※゚| ノ



 それでは始めていきます



京太郎「ここがロードスターズのビルか」

京太郎(すげぇ……でけぇ……俺場違いじゃね?)

京太郎(ドキドキしてきた……ファンからのプレゼントみたいな感じで扇子と昔の写真と連絡先いれて会いたいって送って、まさかほんとに電話してくると思わなかったもんなー)

京太郎(もうここまできたらいくしかねぇ!)

 ウィーン

京太郎(えっと……こういう場合って受付に言えばいいのか?)

京太郎「すみません、須賀京太郎と申しますが、三尋木プロと会う約束をしているのですが……」

「はい、須賀様ですね。伺っております。こちらを首にかけて、二階右手にある談合室へどうぞ」ニコ

京太郎「は、はい!」

京太郎(くっ!来てそうそう美人さんの笑顔とか精神攻撃がはんぱねぇ!)



京太郎「ここか……」

 コンコン

京太郎「失礼しまーす」

咏「お、ようやく来たねぃ」

京太郎「……久しぶり、咏さん」

咏「ん、久しぶり。ていうかデカくなりすぎじゃね?」

京太郎「いや、咏さんが変わらないだけじゃ……」

咏「それもそうか」ハハハ!



咏「それで、何かあるからここに来たんだろ?スーツ着てんだし」

京太郎「まぁ会いたかったってのもあるけど……」

京太郎「えっと……つ、付き人にしてください!」

咏「いいよー」

京太郎「軽っ!!」

咏「まぁ家のことすんの割と面倒だからねぃ」

京太郎「付き人というかハウスキーパー扱いかよ!」

咏「ちゃんとそういう仕事もあるから大丈夫だって」

京太郎(ほんとに大丈夫か?)

咏「それに約束したろ?」

京太郎「咏さん……」

咏「ていうか……くくく、あはははははは!スーツ姿似合わねー!」ゲラゲラ

京太郎「うるせー!!」

咏「はねっかえり強そうな雰囲気まんまんなのに、きっちりシャツのボタン上までして窮屈で嫌そうにしてるし」プクク

京太郎「確かに嫌だけど!そうなんだけどさ!」



咏「はぁはぁ……で、付き人の件についてだけど明日からよろしくー」

京太郎「お、おう……え?」

咏「荷物は休みの日に運べばいいとして……あ、うちの鍵と住所、それから連絡先な」ポイ

京太郎「うわっとっと。え?え?」

咏「明日は昼からだから10時に来てくれりゃいいから。そんときに着替えとか入れて出発な。そんじゃね~」ガチャ

京太郎「まーて待て待てっ!色々説明不足過ぎんだろ!!」ガシ!

咏「え?何が?」

京太郎「全部!」

咏「……まぁつまり、京太郎が私の部屋に住んで、仕事に付いてきて、色々してくれりゃいいってこと」

京太郎「?」

咏「だから、京太郎が私の部屋に住んで……」

京太郎「それ!! え!? 俺一緒に住むの!?」

咏「だって私の付き人になって世話してくれんだろ?家に帰ってたら辛いんじゃね?知らんけど」

京太郎「」

咏「大丈夫だって、朝から晩まで付き合ってもらうぶん、給料弾むし」

京太郎(そこ問題じゃないです、咏さん……)



京太郎「まだ学校あるんだけど……」

咏「今までまじめに行ってたら大丈夫じゃね?」シランケド

京太郎「そんな馬鹿な話……」


























担任『大丈夫だぞー』

京太郎「あっちゃったよ!!」



担任『ただしレポート書いてくれ。それで不足分の単位補うから』

京太郎「なるほど、よくわからん」

担任『うちの学校の方針でインターンに行ってても単位取れるようになってんだよ』
 
京太郎「ふーん……?」

担任『もっとも、二学期からずっと学校に来れなくなるってなると今までしっかり来てないと出席日数的にアウトなんだが……』

担任『よかったな、毎日元気に登校することだけが取り柄で』

京太郎「もち!」

担任『……まぁいいや。それでどこ行くんだ?』

京太郎「咏さ……三尋木プロの付き人なんだけど」

担任『……まじ?』

京太郎「マジ」

担任『…………ゴソゴソ……カチッ!カチッ!……ふぅーーーー……なぁ須賀、人の夢と書いて儚いって』

京太郎「夢じゃねーよ、現実だよ」




 ピッ!

京太郎「まぁ大丈夫らしい」

咏「んじゃ、決定ってことで。今日はちゃちゃーっと帰って準備してきな」

京太郎「わ、わかった!……よろしくお願いします!!」

咏「はいはい」

京太郎「それじゃまた明日!」

 バタン

咏「……さてと、京太郎の学校に行ってセンセと話してきますか」



京太郎「とりあえず、何つめりゃいいんだ?えーっと……」

 ~♪

京太郎「ん?メールだ」

京太郎「咏さんから!何々……とりあえず数日分の服と持ってきたいもんだけでいい?あとは全部用意しとく?」

京太郎「すげー準備いいな、おい」

京太郎「つっても漫画とか重くなりそうなもんは後にするから……服と携帯と財布以外いるか?準備するもんほとんどねーや」

 ゴロン

京太郎「……明日から咏さんと暮らすのか……やべっ!親に言ってねぇ!かあさーん!!」

 バタン


今日の投下は以上です

うたたんが京太郎を引っ張っていく感じのお話の予定です
そんなに長くならないと思います
身長差カップルって……萌えるよね

でわでわー


いきなりうたたんと同棲とか最高かよ

俺なら中出し一択


仕事で指導にいった高校の女の子と一瞬で仲良くなって不機嫌になる咏ちゃんが見たいです


やぁ(・∀・)∩
投下のお時間ですよ

>>19
同棲いいですよね

>>22
KENZENなスレで何を言ってるんだ!

>>24
俺も見たい(願望)



京太郎「ん~~!良い朝だ!!」

京太郎「えっと咏さんの部屋は……この番号か」

 ピ!

咏『はいはーい』

京太郎「おはようございます!京太郎です」

咏『ん、おはよう……開けたから上げってきてー』

京太郎「はーい」

京太郎「にしてもこのマンションでかいなー」

京太郎「家賃いくらすんだろ?」



咏「お、きたきた。荷物少なくね?」

京太郎「ほんとに最低限しか持ってきてないからな」

咏「まぁいいや。んじゃ軽くうちの案内するから」

京太郎(あれ?このマンション扉の数少なくね?結構でかいのに)

 ガチャ

咏「玄関入って右手に見える扉がトイレで、正面の扉がリビング。左奥がお風呂と洗面台で、左手前が麻雀部屋な」

京太郎「麻雀部屋?」

咏「そそ。雀卓と麻雀に関する本、それからパソコンが置いてる。牌譜見たりネト麻したりするために必要だからねぃ」コンナカンジ

京太郎「おお、すげぇ……あれ?寝室は?」

咏「リビングの奥。まぁ京太郎の部屋はちょいと小さいけど」

京太郎(おぉ、俺の部屋もあるのか。マンションって聞いてたから毎日ソファで寝る覚悟してたぜ)



京太郎「……あの、咏さん?」

咏「ん?」

京太郎「この部屋のどこが小さいんだよ。友達が借りてたちょい広めのワンルームくらいあるぞ」

咏「こんなもんじゃね?」

京太郎(これが、トッププロの感覚……!?)

咏「それよりそろそろ出ないと……」

京太郎「ええ!?一時間近く早くきたのに!?」

咏「お茶する時間なくなるんじゃないかねぃ」

京太郎「ぉおいっ!!焦ったじゃねーか!!!」

咏「時間ぎりぎりで忙しくするより、余裕をもってゆっくり行った方がよくね?」シランケド

京太郎「そうだけどさ」

咏「んじゃ荷物その辺置いて行くよー。移動は電車だから」

京太郎「了解です!」ビシ!



ガタン ゴトン

京太郎「そういやなんであんな広い部屋に住んでんの?」

咏「駅から近かったからねぃ」

京太郎「……え?そんだけ?」

咏「そんだけだけど」

京太郎(やっぱ感覚おかしいわ、この人)

咏「まぁこれからは京太郎が免許取ってくれたら電車乗らなくて済むんだけど」

京太郎「電車だと窮屈な時もあるしなー……ん?車はあんの?」

咏「一応ね」

京太郎「今日もそれに乗っていけば良かったんじゃ?」

咏「帰りに飲み会に誘われてんだよねー」

京太郎「なるほど」

京太郎(あれ?もしかして……)



─────────

──────

───


咏「あははははははは!!」バシバシ

京太郎「こうなるよなー……ほら、ちゃんと掴まれって、落ちるから」ヨイショ

京太郎「はぁ、麻雀やってる時は……」


--------------------------------------------------------


咏「ロン、それが通るほど甘くないんじゃね?」


咏「ツモ、4000オール。ツキは私に回ってきてるみたいだね、わかんないけど」


咏「ロン、純チャン・三暗刻・三色同刻・ドラ2、16000。もうちょいと点数あげられたんだけどねぃ」



--------------------------------------------------------


京太郎「こんな感じでかっこよかったのに……痛っ!叩くなっ!」



「なんかすまないな。三尋木はいつもこんなにならないんだが、えっと……」

京太郎「須賀です。これぐらいなら大丈夫ですよ」

「そうか」

「にしても三尋木さんが付き人なんて……マネージャーすら嫌がったのにー」

京太郎「そうなんですか?」

「そーそー。メディア露出増えたから専属をって話があったんだけどー、いらなくね?って一刀両断してー」

京太郎(あ、なんか光景が目に浮かんだわ)



「三尋木さんいいなー。私も付き人になりたいって子が来るくらいに有名になりたーい!それで家のこと全部してほしい!」

「その発言、お前のズボラさを露呈するだけだぞ」

「え?あ、あはは、普段はちゃんとしてるからね、須賀君」

京太郎「は、はぁ……」

「信じてないでしょ!?」

京太郎「そ、そんなことは……」タジ

「その辺にしといてやれ、それじゃあな、須賀。あ、それとこれはワタシの連絡先だ。困ったことがあったら気軽に相談するといい。わからないことも多いだろうしな」

「あー!?そうやってツバ付けとく気ですか!?」

「お前はワタシをどういう立場にしたいんだ」ピキピキ

「これ!私のIDだから!」

「私もー」

京太郎「わ、わ、えっと、ありがとうございます?」



ガタン ゴトン

京太郎「案外気さくな人達だったな、ロードスターズの人達」

京太郎「ていうか咏さんいつの間にか寝てたし」

咏「起きてるよ」

京太郎「おわっ!」

咏「おろして」

京太郎「わかった……大丈夫?」

咏「へーき」ギュ

京太郎(可愛い)

咏「あー……ちょいと飲み過ぎた」

京太郎「普段はそんな飲まないのな」

咏「まぁ浮かれてたというか」

京太郎(久しぶりの飲み会だったのか?)



京太郎「ほい到着っと。水いる?」

咏「一杯だけ」

京太郎「あいよ」

京太郎(なんか弱ってる咏さんに頼られると嬉しいな)ジャー

京太郎「おまたせ」

咏「さんきゅ……コクコク……ふぅ……シャワーでも」

京太郎「いやいや、お酒飲んだ後のシャワーは危ないって聞いたぞ」

咏「でも汗かいて気持ち悪いし……じゃ、京太郎、体拭いてくれないかねぃ」

京太郎「…………!?」



 パサッ…

咏「……」

京太郎「…………」ゴクリ

咏「……早く拭いて欲しいんだけど」

京太郎「お、おう」

 ソー… ピト

咏「んっ……」

京太郎(咏さんの肌、白い……綺麗だ)フキ フキ

咏「あっ……んん……」

京太郎「その声止めてくんない!?いけないことしてる気分になるんだけど!」

咏「知らんし。勝手に出てくるんだって」

京太郎(くそ……若い男の性欲のこと何もわかってねぇな!やべぇ!!)



京太郎「ふぅ……ふぅ……終わったぞ」

咏「なんで息切れてんの?」

京太郎「気にすんな」

咏「前も拭くかい?」

京太郎「早く寝ろぉっ!!」

咏「あはははは!それじゃ寝ようかねぃ」

京太郎「……おやすみ」

咏「おやすみ」


ベロベロになったうたたんの全身を拭く展開も頭にあったけど
前拭いちゃったらRになっちゃうからシカタナイネ
今日の投下は以上です

でわでわー


(*゚Д゚)┛ ヤア
投下しますぜ

R要素は……わっかんねー!



 PIPIPIPI! PIPIPIPI!

京太郎「んんっ……ふあぁ~……もう五時半か……」

京太郎(こんな時間に起きることなんてなかったからねみぃ……)ボーッ

京太郎「洗濯物干して朝飯作らなきゃ……」ゴソゴソ

京太郎「……先に顔洗うか」


--------------------------------------------------------


 バシャ! フキフキ

京太郎「ぷはぁ!んー……よし、オッケー!んじゃちゃちゃーっと家事しますか」



京太郎「ごっみだしをー忘れたー♪今日こそは、出そうと、思っていたのにー♪」

京太郎「ごっみだしをー……ん?こ、これは!?」

京太郎「…………」キョロキョロ

京太郎「う、咏さんのパンツ……」ゴクリ

京太郎(そりゃ洗濯物干すって決まった時点で分かってたけど……予想以上に……)

京太郎(エロいっ!!一部若干透けてんのがよりヤバいな。黒だし)

京太郎(もしかしてブラジャーも……あれ?なくね?)

京太郎(昨日を思い出せ!直視するのは駄目だと思ってちゃんと見てなかったけど確か……)

京太郎(そうだ!このキャミソールを着てた!)

京太郎(これを着てて、ブラジャーがない……)

京太郎「つまりノーブr「干すやつはそれで最後みたいだねー」!?」

咏「おはよう」ニコォ

京太郎「あ、あはは……おはよう」



咏「そんで、なんで下着を持って見つめてるのか説明してもらおうかねぃ」

京太郎「いやぁ……あはは……」

京太郎(ん?今咏さんが着てるやつもさっきのと似てる。布面積増えてるけど)

京太郎(てことはあの下は……!!!)カッ!

咏「なんか考えてる事わかるけど……まぁいいや。早く朝ごはん作ってくんね?」

京太郎「わかった」

咏「それとそれも治めて……な」

京太郎「じ、時間経過でなんとか」アハハ…

咏「……ん」クル スタスタ

咏(わっかんねー。直接見せたわけでもないのに……わっかんねー)カァァ



咏「そーいやさ」

京太郎「んぐ?」モグモグ

咏「そっちのテーブルに置いてる紙後で見といて」

京太郎「ゴクン……何?」

咏「レポート用の紙」

京太郎「………………ああ!先生の言ってた」

咏「そそ。ほんとは終わったら書くみたいだけど、期間が長いから月で一枚らしいよ。隣に封筒も置いといたから」

京太郎「ふーん……ん?なんで咏さんが持ってんの?」

咏「そりゃ話に行ったからねぃ」

京太郎「いつのまに……」

咏「ま、京太郎が気にすることじゃないってね。ごちそうさま」



京太郎「今日の仕事って……解説だっけ?」

咏「そそ。東京でね」

京太郎「じゃあ一時間くらいか」

咏「わかんねー」

京太郎「いやいや、何年ここ住んでんだよ」

咏「だって混み具合で時間ちがくね?」

京太郎「混み具合?混んでても乗れさえしたら関係無いと思うけど」

咏「今日は車で行くつもりなんだけど」

京太郎「まじか!……届くの?足」

咏「馬鹿にしすぎじゃね?」



咏「てことでこれが私の車」

京太郎「おぉ!良い車!」

咏「免許とったらこれに乗ってもらうから」

京太郎「まぁまだ数か月先の話だけどな。……しょっぱなからこれ乗んの?」

咏「そりゃこれしか無いし」

京太郎「俺の記憶間違ってなかったらこれ500万くらいした気が……」

咏「買った時はそれぐらいしたねぃ。今はもう下がってるだろうけど」

京太郎「すでにプレッシャーが」

咏「知らんし」



京太郎「ふぁ……父さんの車より乗り心地いい」

咏「伊達に高いわけじゃないってね。性能とかは知らんけど」

京太郎(ちゃんと運転出来んだな。てか……)

京太郎「寝ちゃいそうだぜ……」

咏「起こしたげるから寝ときな。そんじゃ行くよ」グイ

京太郎「え?……っ!!」


--------------------------------------------------------


咏「いやー、案外空いてたから結構早くこれたねー」

京太郎「ああ……」

咏「そこに喫茶店あるしコーヒーでも飲む?」

京太郎「ああ……」

咏「てか結局寝てなくね?」

京太郎「あんな運転で寝れるか―!!!曲がる時ほとんどスピード落ちねぇし、看板のスピード余裕で超えるし!」

咏「ちゃんと曲がれる程度には落としてるって。スピードも20kmオーバーじゃなきゃ捕まんないしへーきへーき。時々こえちったけど」

京太郎(免許取ったら絶対安全運転しよう……)



咏「どもどもー」

「おはようございます!」「おはようございます!三尋木プロ!」

京太郎「おお……なんかすげーな。VIPみたい」

咏「そりゃこれでも結構顔売れてるし、私の立場としては解説をしに来てもらってる、だし」

京太郎「咏さんトッププロだし扱いもより丁寧になるってことか」

咏「そゆこと。お、えりちゃーん」

えり「だからえりちゃんは止めてくださいと……そちらの方は?」

京太郎「初めまして、須賀京太郎と申します!昨日からつ「私の愛人だから」き、えぇぇぇぇぇぇ!?」

京太郎「ちょっ、何言ってんだよ!針生アナめっちゃ睨んでくるんだけど!!」ヒソヒソ

咏「そりゃ、愛人なんてこの場に関係の無い不埒な人間がいるからねぃ」ケラケラ

京太郎「咏さんのせいだろぉぉぉぉぉ!!!」ブンブンブンブン!

えり「……はぁ、だいたいわかりました。大方マネージャーか何かといったところでしょうか」

京太郎「そうです!付き人なんです!決して愛人とかふざけた関係じゃないんです!」

咏「いっしょに、もが!」

京太郎「これから一緒に行動するんで会う機会が増えると思います!よろしくお願いします!」

えり「……なんか師匠と付き人というより姉弟(きょうだい)のようですね」クス

京太郎「あはは……」



えり『これはどういった意図でしょうか』

咏『わっかんねー』

えり『…………』イラッ

咏『でもその一手が……更なる打点へと昇華させる』

えり『! よくて満貫という手を跳満にし聴牌です!』

京太郎(相変わらず咏さんの解説は軽いとことしっかりしてるとこの差が激しいな)

京太郎(……じっくり解説聞いてると、勉強になるな)メモメモ

京太郎「? あの」

「ん、どうかしましたか?」

京太郎「咏さんと針生アナの水が無くなってるように見えるんですが」

「何ぃ!?おい!水無くなってたらすぐ持ってけって言ってたろ!!」

「え?あ!す、すみません!あれ?ない!あわわわわわ、すぐに用意をします!」

京太郎「こちらの手持ちのを持っていきましょうか?幸い二つありますし」

「ありがとうございます、用意してくださっただけでありがたいです。後はあのバカに持っていかせます。おい!これとっとと持ってけ!」

「はいぃぃぃ!!」ピュー

「たくっ!すみません、こちらの不手際でそちらにご迷惑をおかけいたしました。後で代わりのもの用意いたしますので」フカブカ

京太郎「い、いえいえ、お気になさらずに」アセ



咏「あ~疲れたー」

京太郎「お疲れさま、針生アナもお疲れさまです」

えり「お疲れ様です」

咏「京太郎もおつかれー。ちゃんと気がまわるようで、私としては嬉しい限りだねぃ」

京太郎「?」

えり「それってどういう……」

咏「それじゃあ失礼しますかー。んじゃねー」

咏「~♪」

京太郎「あ、待てって!針生アナ失礼します!」

 タッタッタッ

えり(あの子が何かしたことに気づいたようだったけど、いったい何をしたのか……まぁ考えてもしょうがないわね)

えり(この水無くなりそうだし、飲んで捨ててしまおう……あれ?そういえばいつもの水と違う……)

えり「……あ」


ここのうたたんの寝巻きはキャミにショーパンのナイトウェア
今日の投下は以上です

でわでわー


うたたんが京ちゃんのことちゃんと見て考えてるのを感じる
すばらです!

乙~
咏ちゃん京太郎のことしっかり見てるな

乙、マホところたんに浮気したい


咏ちゃんかっこかわいい!
そして今更だけどやっぱ貧乳ヒロインなんだな


(ノ*゚ー゚)ノゃぁ
投下していきます

>>70>>72
うたたんはやっぱそういうとこがいいよね

>>74
そういうSS書いてもいいのよ?

>>76
貧乳、ええやろ?



咏「明後日はオフだから」

京太郎「オフ?……ああ休み!」

咏「そそ」

京太郎「そっか休みか~……」

咏「誰かと遊びに行ったりしたらいいんじゃね?」

京太郎「う~ん……」

京太郎(てか平日じゃん。てことは遊びに誘える友達いねぇ!!)

京太郎(みんな学校あるって……)

京太郎「あ、俺も学校行きゃいいのか」ポン

京太郎「咏さん、俺学校行くわ」

咏「朝ごはんだけは作ってってなー」

京太郎「はい!」

咏「晩どうするかなー……」ボソ



 ガラッ

京太郎「よーっす」

「ん……おま、須賀ァ!」

「京太郎が学校に来た……だと……!?」

「学校に来れたんだな、よかったよかった」

京太郎「その言い方止めろ、俺が不登校みてぇじゃねぇか」

「わりぃわりぃ」

「ねぇ、須賀君!三尋木プロの付き人になったんでしょ?どんな感じなの!」ズイ

「俺も聞きてぇ!」

京太郎「お、おう。なんか人気者だな、俺」

「お前じゃなくて、三尋木プロだけどな」

「そ、そんなことないよ!ただ、三尋木プロって普段とかどんな感じなのかなぁって」アセアセ

京太郎「ちくしょー!いいよ教えてやんよ!」

「ひゃっほー!じゃあまず三尋木プロのしたg「死ねエロ猿!!」げふっっ!!」

「だいたい、ただの付き人なんだから知ってるわけないでしょ」

京太郎「そ、そりゃな」

京太郎(一緒に暮らしてて、咏さんの下着も俺が干してるなんて言えねぇな……)



 ガラッ

「おら、HR始めんぞ、散れ散れ」

「また後で聞かせてね」

「なぁほんとにしt「いいかげんにしろ、死ね!」ぐふっっっ!!」

「なんだ、須賀、来てたのか」

京太郎「今日オフだったから」

「そうか、んじゃ後で職員室に来てくれ」

京太郎「はーい」

「んじゃ号令」

 キリーツ



 コンコン ガラッ

京太郎「失礼しまーす」

「おお、来たか」

京太郎「で、なんですか?」

「いや、まぁ近況が聞きたかっただけだ。そろそろ一ヶ月経つしな」

京太郎「なるほど。あ、これレポート。こんなんでいいの?」

「ん?まぁレポートを出したってだけでいいから問題ねぇよ」

京太郎「いい加減すぎだろ」

「そんなもんだ。で、どうだ?」

京太郎「えっと―――」


─────────

──────

───



京太郎「失礼しまーす」

 ガラ バン

「お、やっと出てきた」

京太郎「おう、どうした?」

「久しぶりに遊ぼうぜ!」

「そーそー、普段はいつ誘っていいかわかんねぇしな。今日は一日大丈夫なんだろ?」

京太郎「そうだな、ぱーっといくか!」

「そうこなきゃな!」

「カラオケでもいくか」

京太郎「いいな!俺の十八番一発目から聞かせてやるぜ!」



 ~~~♪

京太郎「ぷはぁ!やっぱはっちゃけて歌うと気持ちいいな!」

「だよなぁ。女子いると出来ねぇ歌い方だな」

「あいつらも来たそうにしてたけど、やっぱこれが一番!おっと間奏終わっちまう」

 ~~~♪

京太郎「誘ってくれてさんきゅ」

「俺も遊びたかったしな。そういや晩飯どうするよ?やっぱダベれるファミレス?」

京太郎「そうだなー……」



京太郎(そういえば咏さん、晩飯どうするんだろう?やっぱ外食?)

京太郎(でも昼は外で食べるって言ってたし、夜も……)

京太郎(俺がいなかったら外食か弁当だろうな、今までもそうだったみたいだし)

京太郎(……そういえば、一昨日スルーしたけど晩どうするかって言ってたな。もしかしてこうやって遊んで帰ってきて遅くなるってわかってたから?)

京太郎(それと……そう呟いた時の咏さんちょっと寂しそうだった)

京太郎(……………………)

「おい、京太郎?」

京太郎「わりぃ、帰るわ。金置いとくから」バン!

「ちょ、おま!」

 バタン

「え、何?俺音痴すぎた?」



 プルルル プルルル ピ

咏『もしもし』

京太郎「あ、もしもし咏さん。今から帰るから」

咏『……なんだ、友達と晩御飯食べてから帰ってくると思ったんだけどねぃ』

京太郎「最初から帰るつもりだったぞ。もう晩飯食っちゃった?」

咏『まだだけど』

京太郎「じゃあなんか適当に作るわ」

咏『それならお酒のつまみになりそうなもんがいいねー』

京太郎「酒飲むの?」

咏『ま、偶にはいいでしょ』

京太郎「家だとほとんど飲んでないもんな。わかった、田楽でも作るわ」

咏『いいねーいいねー♪』

京太郎「んじゃ」

 ピ!

京太郎「田楽だけだと足んねーよな。後何つくろっかなー」


今日の投下は以上です

でわでわー

お互いを尊重している良い関係だなあ

乙~
ほろ酔いで甘えてくれそう

このスレの京太郎はちっぱいでも興奮するのか・・・

おつ
誰かと遊びに~って咏ちゃん誘って欲しかったんだろうあ


ヾ(・д・。)やぁ
投下していきます

>>88
そう思っていただけたらなにより

>>89
あ~^いいっすね^~

>>92
育ちが違いますからね
貧乳にというよりうたたんにって感じ

>>93
さてどうでしょう(ニヤッ



京太郎「え?母校に教えにいく?」

咏「そそ」

京太郎「妙香寺……だっけ?」

咏「良く憶えてたねー」

京太郎「た、たまたまな」

咏「……ま、いいや。ほんとは今日オフだったんだけどね。頼まれちゃあねぃ。ただ……」

京太郎「ん?……あー、妙香寺って」

咏「女子高なんだよねー」





咏「邪魔するよー」

「あ、三尋木プロ!ようこそおいでくださいました」

咏「まぁ母校の為にってね」

「あれ?そちらの方は……」

京太郎「は、始めまして須賀京太郎と申します。三尋木プロの付き人をさせていただいてます」

咏「ということだから。まぁ男だけどいいでしょ」

「……わかりました。どうぞ」

咏「まぁ生徒に手を出すようなら叩きだすから」

京太郎「出さねぇよ!!」



 ガラ

「はいはい、そろそろ始めますよ。それと前から言っていた通り今日は三尋木プロに来ていただきました」

咏「どもども」

「咏ちゃーん、お久しぶりー」「咏ちゃーん♪」

咏「相変わらずだねぃ。ま、いいけど」

「ねぇ咏ちゃんその人は?」「かっこいいー!」「もしかして彼氏とか?」

 キャー!

京太郎「咏さん咏さん、俺かっこいいって」

咏「まぁ顔の造りはいいからねぃ」

京太郎「顔の造り”は”って」ガク

咏「はいはい、彼氏なんかじゃないからなー。もっと深い関係……だね」キラーン

 キャー!

京太郎「そういう冗談もういいから!付き人ですよ、つ・き・び・と!」

「とか言ってほんとは?」「秘密の関係!?」

 キャー!

京太郎(こいつらめんどくせぇ)



咏「染めるのが得意みたいだからこっちを捨てて……」

京太郎(やっぱ麻雀してる時の咏さんはかっこいいなー)

「ねぇ須賀さん」

京太郎「どうかしました?」

「敬語じゃなくていいですよ。一つ上みたいですし」

京太郎「じゃあ遠慮なく」

「それでー……ほんとに彼氏とかじゃないんですか?」

京太郎「違う違う。憧れの人ではあるけど」

「憧れの人!もしかしてなんかあったの!?」

「聞きたーい♪」

京太郎「いや、はは……内緒で」

「えー!」



「じゃあ彼女立候補とかありですか?」

京太郎「え、ちょ!」

「きゃー!大胆!」

「よく言う」

「それでどうなんですか?」

京太郎「そんな急に、え?ええっ!?」

「あ、それロンです♪」

京太郎「動揺を誘う作戦だったのか!……むねん~」ガク

「ほんとに麻雀強くないんですねー。かわいー」ヨシヨシ

京太郎(打点高目狙うとあがれねぇ……コツコツ行くか?でもなぁ……)



咏「んじゃ今日はここまでってことで」

「お疲れさまでしたー」「京太郎さん、またねー」「下の名前で呼んでる!大胆!」

京太郎「あはは……」

「今度は教えられるくらい強くなってきてねー」「むしろ私たちがおしえてあげようかー?」

京太郎「うるせー!全員けちょんけちょんにできるくらい強くなってきてやる!」

「あはは!待ってるねー」

京太郎「くそー、舐められてんなー」

咏「……んじゃ帰るよー」

京太郎「はーい」

「咏ちゃんもまたねー」

咏「またねー」



京太郎「咏さん人気あったなー」ハイ、オチャ

咏「そうかい?」アンガト

京太郎「ほぼ全員咏ちゃんかわいー、とか咏ちゃんすごいーとか言ってたし」

咏「私には京太郎のほうが人気あったように見えるけどねー」

京太郎「ええ……物珍しかっただけだと思うけど」

咏「かわいいって言われながら撫でられてたじゃん」

京太郎「見てたのかよ!?」

咏「まぁねぃ……私も撫でてあげようか?」

京太郎「まじですか!?」ズイ

咏「く、食いつきよすぎね?」

京太郎「そりゃ……いやなんでも」

咏「んー?なになにー?」ニヤニヤ

京太郎「なんでもないって!!」



咏「……京太郎」

京太郎「なんだよ」

 グイ

京太郎「え!ちょ!?何を!」

咏「膝枕だけど?」

京太郎「わかってるわ!じゃなくてなんで急に!?」

咏「撫でて欲しそうだったからねー」

京太郎「この体制じゃなくても出来るじゃん!」

京太郎「それに生足だぞ!普段の着物でもやべぇってなるかもなのに短パンだぞ!生足だぞ!」

咏「京太郎の頭の中そういうことばっかりだねぃ。知ってたけど」



咏「…………」ナデナデ

京太郎「…………」ドキドキ

京太郎(やべぇドキドキして何もしゃべれねぇ……咏さんは何がしたいんだ……)

咏「京太郎は昔のこと……いやなんでもない」

京太郎「なんだそれ」

咏「はい膝枕は終わりだよ」

京太郎「ちぇー」

咏「名残惜しいのかい?」

京太郎「モチのロン!咏さんみたいな可愛い人の膝枕だからな!」

咏「なっ!」カァァ

京太郎「あ、ようやく咏さんのそういう顔見れた気がする」ニッ

咏「……ていっ!」

京太郎「あいた!何も扇子で叩かなくても……」

咏「……もう一発いっとこうかねぃ」

京太郎「なんでだよ!」


今日の投下は以上です

でわでわー


やぁ〆(゚□゚*)
投下してくよ



京太郎「はー、すっきり!やっぱ湯船がおっきいと長く浸かっちゃうな」

 ゴロン

京太郎「もう三ヶ月も経ったなー」

京太郎「……」


------------------------------------------------------------


咏『京太郎は昔のこと……いやなんでもない』


------------------------------------------------------------


京太郎「昔のこと……か……」


あれは……小学生に入ったばっかの頃だったっけな……


─────────

──────

───



 グス ヒック

「どうしたんだい?」

「ヒック……麻雀なんてしたくない、麻雀なんて嫌いだ……」

「……何があったのかは聞かないけど、聞き捨てならないねぃ」

 スト

「名前は?」

「……すが、きょうたろ……」

「きょうたろう、だな。私の名前はうた。ちょっとついてきな」

「?」

「きょうたろうの嫌いなとこ」


--------------------------------------------------------


「すげー!」キラキラ

「どうだい?かっこよかったろ?」

「うん!」

「別に麻雀はしなくったって楽しめるだろ?」

「……」

「嫌ならしなくたっていい。でも嫌いにまでなる必要なくね?」

「……うん」ニコ




あの時咏さんが声かけてくれなかったら今頃嫌いになってただろうな……


--------------------------------------------------------


「あ、うたちゃん!」

「おーおー、いつも元気だねぃ」

「今日も麻雀しにいくの?」

「そりゃな。学校で散々してきた後だけど」

「俺もいくー!」

「しょうがないなー」

「やったー!」ギュ

「おっと、さぁ行くぞー」

「うたちゃんやっぱ手冷たいなー」

「京太郎が温かすぎるんだよ」

「俺があっためたげる」ギュー

「まったく……」


それから三年くらい、咏さんの姿を見るたびに俺が飛びついてたんだっけな
今から思うと恥ずかしいけど、小学生、しかも低学年だったしな
まぁ周りから見ても仲の良い兄弟にしか見えなかっただろうな


--------------------------------------------------------


「やっぱうたちゃんかっこいいなー」

「京太郎も今度打つかい?」

「あ、えっと……」

「……冗談だけど。京太郎が座る前に私が席とっちゃうからなー」

「……」

「なぁ、京太郎」

「何?」

「私のことは好きか?」

「もちろん!」

「じゃぁ、麻雀は?」

「ん~……見るの好き!」

「んじゃマネージャー……いや、付き人だ」

「付き人?」

「そーそー。おっきくなったら私の付き人にしてやるよ」ナデナデ

「? わかった!」



「付き人って何すればいいの?」

「え?そうだねぃ……私の側にいてなんか色々してくれりゃいいんじゃね?」

「……わかった!けっこんすればいいんだ!」

「へ?」

「だって夫婦っていうのがずっと側にいる二人のことで、夫婦になるためには結婚すればいいってお母さんが言ってた」ドヤ

「……」

「うたちゃん?」

「ぷ、あはははははははは!!」

「なんで笑うんだよ!」

「あははははは、いや、ごめん。そうだねぃ、それもおっきくなってからだな」

「そうなの?」

「そそ、だから早く大きくなれよ」

「うん!」


───

──────

─────────



咏「まったく、もう七時だってのに気持ちよく寝ちゃってるなんて」

咏「……今まで寝坊なんてしたことなかったし、疲れてんのかねぃ」

咏「ま、起こすけど」ソー

京太郎「……うたちゃん……zzz……」

咏「……結婚、京太郎は憶えてないだろうねぃ……まぁ私も本気にしてなかったけど」

咏「……変わんないねぃ……癖っ気のある金髪、目、鼻、……口」ツー

咏(今、指を置いてるとこに私の唇をもっていけば……)

咏「……何を馬鹿なことを考えてるんだろうねー」

咏「さて、代わりに朝ごはんでも作るとしようかね」


今日の投下は以上です

でわでわー

ここは完成させてほしいね


(´д`)ノ やぁ
ちょっと社畜してる間に三週間経ってしまいました

投下していきます

>>125
完成させますよ
ていうかネキのほうも(強引にかもだけど)完成させますから!



咏「年末どーすんの?」

京太郎「え?仕事じゃないの?」

咏「いやまぁそうだけどさ。ぶっちゃけ帰りたいっしょ」

京太郎「ん~……いや、いいや。正直帰ろうと思えばすぐに帰れる距離ではあるし」

咏「40分ほどで着くしねー」

京太郎「そうそう。毎日帰るとなるとめんどいけどな。つか時々帰ってるし」

京太郎「ていうか母さんにも年末年始仕事だから帰らないかもって言ってるしな」

咏「ふ~ん。じゃ、おせちでも作ろうかねぃ」

京太郎「え?料理出来たのか……」

咏「てい」ペシ

京太郎「あいた!だってずっと飯は弁当で済ませてたって言ってたじゃん!出来ないって思うだろ!」

咏「それはただ面倒だっただけ。京太郎は仕事だから作ってくれてるけど、一人で、しかも仕事してたらめんどくなるよー」

京太郎「あー……なるほど」



咏「ま、おせち作りは京太郎にも協力してもらうから」

京太郎「? 当然だろ?」

咏「……」フッ

京太郎(なんか咏さん機嫌良さそうだな。てか……)

京太郎「俺らいつまでこたつに入ってんの?」

咏「寒いからねー」

京太郎「もう帰ってきてから三時間も動いてないんだけど」

咏「じゃあ出れば?そろそろ晩御飯の準備もあるだろうし」

京太郎「……今日は咏さんのごはんを食べてぇなー」

咏「仕事だろー、がんばれーがんばれー」グダー

京太郎「その応援やる気でねぇよ!」

咏「そろそろ着物から着替えないと皺になっちゃうかもねぃ」ピラ

京太郎「う、うう、咏さん!?何してらっしゃるんですか!?」

咏「そろそろ脱ごうかと思っただけだけど?」

京太郎「お、俺飯作ってくるから!!」バッ

咏「初心だねぃ」ケラケラ



―― 一ヶ月後 ――


咏「ふぅ……」

京太郎「つかれたー。二週間ちょっと休み無しってブラックじゃん……」

咏「違いない。けどまぁ三日休みあんだしいいんじゃね?」シランケド

京太郎「そしたらもう12月30日だろ。年末だよ、仕事だけど。せめてクリスマスは優雅に過ごしたかったなぁ」

咏「相手もいないのに?」

京太郎「ぐっ!!」

咏「明日は親に顔見せに帰ってやれよー」

京太郎「おせちどうすんの?」

咏「二日ありゃ十分のんびり作れるって。それにいくつかは30日帰ってから作るし」

京太郎「ふーん、じゃあそうすっか」

咏「じゃあシャワー浴びて寝ようかね」

京太郎「飯いらねーの?」

 バタン

京太郎「……咏さんも疲れてんだな」



─────────

──────

───


京太郎「おせち作りだ!」

咏「久しぶりだから腕がなるねぇ」

京太郎「なんか最近料理すんのが楽しくなってきたからちょっとわくわくしてる。初めてだし」

咏「いいねーいいねー」パタパタ

京太郎「まず何からやりゃいい?」

咏「んー、じゃあこれで」ガサ

京太郎「ごまめ?ああ!あれだ、ええーと……田作!」

咏「そそ。これ弱火で炒っといて」

京太郎「了解しました!」ビシ!

咏「軽く振ってみてカラカラって感じの音になったらオッケーだから」



 カラカラカラ

京太郎「こんな感じか?んじゃボウルにあげて……」

咏「出来たー?」

京太郎「おう、ばっちり!咏さんは?」

咏「さぼってた」

京太郎「おい!」

咏「冗談だって。数の子を水に浸けてたのとたれの準備をね」

 ピ

京太郎「あ、もう煮詰めたら完成って感じか」

咏「そそ」



京太郎「めっちゃ煮立ってるけど?」

咏「こういうもんだって。そろそろ……かな?」

 ピ

咏「……ばっちり。舐める?あーん」

京太郎「あーん……って鍋から直は無理!やけどするわ!」

咏「良い反応だねぃ」ケラケラ

京太郎「たく……」

咏「ボウル貸して」

京太郎「ほい」

咏「このタレ入れて……混ぜたら、ホイ完成」

京太郎「おお、美味そう」

咏「今度こそ、あーん」

京太郎「あむ……ん、美味い」

咏「そりゃよかった。他のも作ってくよー」



咏「そろそろ、数の子の水変えてくんね?塩ちょっと入れてな」

京太郎「わかった」

 ジャー

京太郎「うお、折れそう……そういやおせちって意味あるんだよな」

咏「まぁねぃ」

京太郎「田作りはそのままだろ?黒豆は……」

咏「元気に働けるようにって意味だね」

京太郎「なんで健康に?まめ関係ないじゃん」

咏「知らんし」ウン、シラン

京太郎「そっか。じゃあ数の子は」

咏「子宝」

京太郎「うわ、当分関係ねーわ」

咏「……京太郎」

京太郎「ん?」














咏「結婚しようか」












ポキ

京太郎「……え?」


投下は以上です

次は早く投下出来そうです
でわでわー


もう夫婦みたいなもんだろw

乙ー
逆プロポーズか~ありだねww

まだ134レスなのにプロポーズだと……!?


このまま式場までなだれ込んでも一向に構わんッ…

京ネキの方も楽しみにしてます


o(゚▽゚)/ヤァ
投下していきます

>>141
稼ぎ頭のうたたんが夫で家事をしてる京太郎が妻かな?

>>142
他のとこでもたいがいは京太郎からですからね、偶にはいいですよね

>>143
迫りくる怒涛の火力やしな(適当)

>>145
それもありですな!
京ネキは……頑張ります(震え声)



咏「京太郎、数の子折ってる折ってる」

京太郎「え、ああ!ごめん!」

咏「別にいいけど」

京太郎「ていうか、え?さっきなんて言ったの?多分聞き間違えたような気がするんだけどさ」

咏「だから結婚しようって」

京太郎「…………」ポキ

咏「それ以上したら一口より小さくなるんじゃね?」

京太郎「咏さん咏さん」

咏「何?」

京太郎「俺たち恋人じゃないじゃん?」

咏「だねぃ」

京太郎「おかしいと思うんだけど」

咏「いいんじゃね?」

京太郎「……これがジェネレーションギャップってやつか」

咏「それちがくね?」ケラケラ



京太郎「冗談?」

咏「いや、本気」

京太郎「……な、なんで結婚?普通付き合おうとかそんなんだろ」

咏「……給料払うのが面倒だからねぃ」

京太郎「どんな理由だよおい!!」

咏「付き人って立場だったら給料払わなきゃまずいけど、旦那だったらいいんじゃね?って」

咏「京太郎だったらどうせわかんないからって給料の使い方私に任せるとおもったんだけどねぃ。そんで家事とかは頑張ってくれる」

京太郎「まぁ」ポリポリ

咏「じゃあ払っても払わなくても一緒じゃね?」

京太郎「確かに!」

咏(バカだねぃ)



咏「……ちょっと昔話に付き合ってくれるかい?」

京太郎「突然なに……を……」

咏「……」ジー

京太郎「……わかった」

咏「あれは二年くらい前、自分で言うのもなんだけど結構人気出てきてたんだよね」

咏「だからテレビに出ることも増えてきててねぃ。マネージャーを付けようかって話も出てた」

京太郎(あ、それってロードスターズの人達から聞いた話だ)

京太郎「確か断ったって」

咏「そそ。でも正直なところちょっとそういうのも受け入れようかとも考えてた」

京太郎(そうだったのか)



咏「そんな時かね、ちょうど県予選の真っ最中でね。もちろん私は全試合見た。仕事もあるけど何より好きだからねー」

京太郎「……」

咏「男子の試合を見てたら、なんか見覚えのある金髪、名前を目にしたのさ」

京太郎「! そ、それって」

咏「ああ、あの時の子だって」

咏「しかも打つことを怯えてた子が、楽しそうに打ってんだよ。下手くそなのに私の打ち方を真似してさ」

咏「私は嬉しかったよ。ああ忘れられてなかったんだって。それどころか成長して麻雀に関わってるんだって」

咏「私なんか忘れてなかったけど、過去のことだったのに、あの子にとっては今、いや未来のことだったんだ」

咏「だから私は約束は絶対に守るって決めた」



咏「……京太郎、憶えてるかい?あの時の約束を」

京太郎「……もちろん。大きくなったら付き人にしてくれるって。それから……」

咏「結婚もな」

京太郎「で、でもあれは何も知らなかったし」

咏「京太郎は私と結婚したいかい?」

京太郎「そ、そりゃ出来るならしたいに決まってるだろ。す、好きだし」ボソ

京太郎「でも、俺まだ17だし」

咏「誕生日まで待ちゃいい。たったの一月ちょっとさ」

京太郎「咏さんの気持ちは!?約束だからって……」

咏「……」

グイ

京太郎「おわ」





チュ

咏「……これが私の気持ち。伝わったかい?」

京太郎「っ!」カァ



咏「そんじゃ改めて……京太郎、結婚しよう。そんで私の隣に立って支えてくれると嬉しい」

京太郎「……喜んで」

京太郎「てか普通俺から言うべきだろ」

咏「まぁ私ららしくていいんじゃね?」シランケド

京太郎「尻に敷かれそうだな」ハハハ

咏「関白宣言でもするかい?黙って俺についてこいってな」ケラケラ

京太郎「あー……それはないな」

咏「ま、京太郎は安心して私に身を任せてりゃいいからさ」

京太郎(い、イケメンだー!!)



京太郎「咏さん!」

咏「なにー?」

京太郎「俺ら婚約者ってことでいいんだよな」

咏「まぁそうなるねぃ」

京太郎「それじゃあイチャイチャしてもいいってことだよな!」

咏「んー?まぁそうだねー」

京太郎「イチャイチャしよう!」

咏「イチャイチャってそういうもんじゃなくね?」ケラケラ

京太郎「そう、だよな」シュン

咏「そんなんで落ち込むなよー。よーしよしよし」ナデナデ

京太郎「咏さ~ん」ギュ‐

咏「んん!んー!」ジタバタ

京太郎「あ、ごめん」パッ

咏「ぷは。全く、京太郎の巨体で抱きつかれたら苦しいって」

京太郎「つい舞い上がっちまった」



咏「さてと、京太郎のお母さんにも報告しますかー」

京太郎「え?今から?」

咏「今から、LINEで」

京太郎「いやいや、なんで知ってんだよ」

咏「最初に親の番号聞いたじゃん?で、勝手に追加されてたから時々やりとりしてただけだけど?」

京太郎「まじかよ聞いてねぇよ」

咏「ちなみに今日か明日プロポーズするって言ってるから待ってるだろうねぃ」

京太郎「まじかよ聞いてねぇよおおおおお!!!!」

京太郎「昨日帰った時めっちゃ普通だったけど!?なんも言ってこなかったけど!?」

咏「そりゃ内緒にしといてください、お義母さん。って言っといたから。ほら」

京太郎「お義母さんってもう嫁気分じゃん!嫁姑間仲良さそうで良かったよ!!」

京太郎「てか時々じゃなくて毎日じゃん!めっちゃ仲良いなおい!!」

咏「それはランチ行ってからだねぃ。ほら京太郎が付き人になってから初めて学校行った時」

京太郎「……あん時か!そういや昼は外で食べるって言ってたのって母さんとランチだったのかよ!!結構最初から仲良いな!!」

咏「てか京太郎元気有り余りすぎじゃねー?」

京太郎「元気じゃなくて驚きで頭麻痺ってんだよ!!」



京太郎「はぁ……はぁ……」

咏「つっこみお疲れー」

京太郎「なんか弄ばれた気分だぜ……」

咏「今日の晩は出前にしようか」

京太郎「そうしてくれ、どっと疲れてもう何もする気起きねぇ」

咏「じゃあ今日夜這いかけても身の安全が確保されるわけだ」ケラケラ

京太郎「襲うぞちくしょー」

咏「どうぞ、なにしろ嫁になるわけだしねー」

京太郎(なんか咏さんには一生勝てない気がしてきた)

咏「スケスケな下着でも買っときゃよかったかなー」ウキウキ

京太郎(ま、楽しそうだしいいか)フッ






























咏「夜這いに来たよー」

京太郎「ほんとに来たのかよ!」


京太郎はその晩寝れなかった模様
今日の投下は以上です

でわでわー


もうちっとだけ続くんじゃ
ということです
まぁこっから倍も続かないですけどね(;´∀`)

ということで投下していきます



京太郎(ね、寝れなかった……)

京太郎(くそー、咏さんはドキドキとかしねぇのか?)

京太郎(もしかしたら最近[健全です]ニー出来て無いからか?)

京太郎(抱きつかれただけで寝れないとか……)チラ

咏「すぅ……すぅ……」zzz

京太郎(かわいい」

京太郎(でもこの抱きついてる手どけないと起きれないし……)

京太郎(そぉーっと、そぉーっと……)グイ

咏「んー……」ギュ




弾道が1上がった



咏「ふぁぁ~……おはよぅ……」

京太郎「お、おはよう」

咏「……そっか、昨日夜這いしたんだったねぃ」

京太郎(これは夜這いというのか?)

咏「なんか心地良いと思った」スリスリ

京太郎「ちょ!!」ドキッ

咏「なんか動くのめんどいからずっとこうしてても……ん?」

京太郎「あはは……」

咏「……ロリコン」

京太郎「なんでだよ!咏さんのが年上じゃん!」

咏「知ってるかい?6年生の平均身長は145cmくらいらしいよ」

京太郎「へぇー……あ」

咏「あ、ってなんだい、あって」ガシッ

京太郎「痛い痛い痛いっ!こめかみがっ!」



咏「こんな体でも興奮してくれるんだからいいんだけどねぃ」

京太郎「じゃあなんでアイアンクローしたんだよ」イタタ

咏「あれだよ、あれ。ツッコミってやつ?」

京太郎「ぜってーちげーわ」

咏「まーなんでもいいんじゃね?そんなことより……」ギュー

京太郎「な、なんだよ」ドキドキ

咏「んー?」ギュー

京太郎「う、咏さん?」

咏「駄目だな」ギュー

京太郎「え?何が?」

咏「幸せだなーって思ったんだけど」

咏「これははまりすぎて駄目だ」ケラケラ



京太郎「あー……えーっと……」

咏「普通に抱きしめりゃいいじゃん」

京太郎「!?」

咏「そんな空中に手をさまよわせてなくてさ」

京太郎「いや、なんか恥ずかしいっつうか」

咏「びびってんの?」ニヤ

京太郎「び、びびびってねーし」

 ギュ

京太郎「ほ、ほらみろよゆーだぜ!」

咏「心臓めっちゃなってるけど?」

京太郎「うっ……咏さんもドキドキするだろ!?」

咏「いや?」

京太郎「え?」

咏「だって嬉しさのが上回ってるしねー」ニカッ

京太郎(恥ずかしいわ!!)



京太郎「咏さんデレすぎじゃね?」

咏「なにがー?」

京太郎「何がって、これこれ。勝手なイメージだけど……つ、付き合ってもクールな感じだと思ったんだけど」

咏「いや、知らんし」ホントカッテナ

京太郎「ですよねー」

咏「……2年半思い続けたからね、自分でも気持ちが抑えられないだけさ」

咏「つっても京太郎には負けるけどねぃ、なにしろ10年くらいなわけだし」

京太郎「まぁ……な」

咏「てか付き合った時のこと考えてたんだねぃ」ケラケラ

京太郎「あああああああ!!!聞き流したと思ってたのにっ!!!」



咏「てかさ、盛り過ぎじゃね?」

京太郎「……勘弁してつかぁさい。離れてくれたらなんとか」

咏「離れんけど」

京太郎「だよなー」

咏「あ、一つ言っとくけど」

京太郎「ん?」

咏「初めては結婚してからって決めてるから」

京太郎「……まじ?」

咏「マジマジ」

京太郎「それまで生殺し?」

咏「溜めたほうが気持ちいいんじゃね?」

京太郎「え?一人も……」

咏「そんなんしてる暇ないと思うけどねぃ」

京太郎「どゆこと?」

咏「私の誕生日に結婚式あげるから」

京太郎「!?」



京太郎「待て待て待て。結婚式って結構時間かかるもんだって」

咏「だねぃ。色んな人呼ぶんだったら3ヶ月以上必要らしいよ」

京太郎「咏さんの誕生日まで2ヶ月ないじゃん」

咏「まぁ内々でしかやんないつもりだから2ヵ月ありゃいけるみたいだよ」

京太郎「そうなのか」

咏「だいぶ強行軍になるけど」

京太郎「だよなー」

咏「あ、もう式場とかドレスとか候補絞ってるから後で選ぼうか」

京太郎「なんかもうそこまで咏さんの中で事が進んでても驚かない」

咏「4日は夕方には仕事終わるから父が宴会開こうって」

京太郎「も、もう驚かない。なんですでに認められてんのか気になるけど」

咏「ちなみに今日辺り母親どうしで招待状の候補決めると思うから」

京太郎「なんで親どうしがすでに仲良いんだよ!!いつの間に挨拶したんだ!!俺の知らないとこで話進みすぎだろ!!!」

咏「悪い話じゃないしよくね?それに私らの結婚式だから最後に決めるのは私らだし」

京太郎「なんかちが……もういいや。どうにでもなーれっ」



京太郎「てか俺そっちの家にいますぐにでも挨拶に行くべきだと思うんだけど、なんかすでに受け入れられてるみたいだけど……」

咏「ああ、それも含めての4日だから。任せてりゃいいって言ったろー?」

京太郎「そうだけど、男としての意地……みたいな」ボソ

咏「それは子作りの時に見せてくれりゃいいよ」

京太郎「こづっ!?」カァァ

咏「これでももうアラサーだからねぃ。親も親戚も子供みたいってうるさいんだよ」ケラケラ

咏「まぁ心配する必要も無いみたいだけど」

京太郎「なら」

咏「ヤダ」

京太郎「トホホ……」

咏「……」ギュ

咏「私にも準備期間が欲しいんだよ」カァ

京太郎(……頑張って我慢するか)


ずっとベッドで喋ってます
今日の投下は以上です

でわでわー


やぁ(・∀・*)
投下していきます



京太郎「……咏さん」

咏「んー?」

京太郎「なんか……」

 パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

 ヒトコトオネガイシマス! オメデトウゴザイマス!

京太郎「凄いことになってんだけど」

咏「そりゃ……」

 ギュ

 オオー!

 パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

咏「発表したからねぃ」

京太郎「なんで燃料投下してんだよっ!!」



―― 一週間後 ――


京太郎「」チーン

咏「どったの?」

京太郎「疲れてんだよ!」

京太郎「結婚式の準備!ロードスターズの人には怒られる!マスコミ!仕事!大変じゃボケー!!!」

咏「うけるー」ケラケラ

京太郎「うけるかっ!!」ガバッ

咏「きゃー」

 ボフ

京太郎「…………」ギュ

咏「……やんなった?」ナデナデ

京太郎「……頑張る」



咏「にしてもこうやってると大型犬撫でてるみたいだねー」

京太郎「ワンワン!」スリスリ

咏「おー、よーしよし」ナデナデ

京太郎「くぅーん」スリスリスリスリ

咏「ちょ、激しくないかい?」

京太郎「くぅーんくぅーん……でへ」

咏「発情すんな」ペシ

京太郎「すみません」

咏「まったく……えい」グイ

京太郎「お?」ゴロン

咏「仕返しだー!」スリスリスリスリ


 ~~♪ ~~♪

咏「んー」スリスリ

京太郎「咏さん、携帯鳴ってる」

咏「……たく、私の癒し時間が……」

咏「もしもし―――」


------------------------------------------------------------


咏「―――じゃぁ連れてきゃいいんだね。はいはい」

 PI!

京太郎「なんの電話?」

咏「知らんけど、なんかうちのチームからお呼びだよ」

京太郎「…………俺?」



─────────

──────

───


京太郎「なんだろう……なんか緊張してきた」

咏「んな大したことじゃないと思うけどねぃ」

「すいません、おまたせしました」

京太郎「い、いえ!」

咏「んで、用件は?」

「三尋木さんも一緒に来たんですね」

咏「何か問題でもあるわけじゃないし、いいだろう?」ギロ

「は、はい、問題無いです」

京太郎(咏さん何故かめちゃくちゃ怒ってらっしゃる!?)



「まずは、改めまして、ご婚約おめでとうございます」

京太郎「あ、ありがとうございます」

「今回のことでこちらから注意はいたしましたが、幸いなことに結婚の件について受け入れられているようです」

「おそらく三尋木さんの今までのテレビ等での発言のおかげかと思われます」

京太郎「何言ってたんですか」

咏「他の雀士が結婚した時に誰だってそのうち結婚するとか、親に早く結婚しろって言われてるとか」

「ぶっちゃけたことばっかり言うし変なとこでぼかして勘違いが生まれるし、その度に注意してるんですが言うこと聞いてくれなくて冷や冷やするんです」アセアセ

京太郎(ああ、咏さんらしい……)

「今だから言えますけどほんとはおしとやかな和風アイドル雀士的な感じでテレビに出てもらいたかった……」

咏「知らんし」



「そんなことはさておき……」コホン

「須賀京太郎君、ロードスターズのマネージャーになりませんか?」

京太郎「え?」

咏「…………」

「今三尋木さんの付き人をしているわけですが、君への評判だとかを調査したところすごく良い評価ばかりなんですよ」

京太郎「マジで?……じゃなかった、マジですか?」

「はい、社交性もあるし細かいところによく気が付く好青年だと」

「三尋木さんの下で付き人をしていたことで同じ立ち位置であるマネージャーとしての働きも期待出来るというわけです」

京太郎「めっちゃ良いじゃん!な、咏さ……」

咏「……そうだねぃ」

京太郎(違う。そうじゃない。俺は―――)

「返事はそのうちでいいですよ」

京太郎「…………」

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咏「良かったのかい?その場で断ってきちゃって」

京太郎「……咏さん、俺今からめちゃくちゃ最低なこと言うぞ」

咏「?」

京太郎「俺、咏さんのひもになるわ」

咏「ほんと最低だ」

京太郎「そんでずっと一緒にいる」

咏「…………」

京太郎「朝起きて俺の作った飯一緒に食って、仕事に付いてって牌譜つけたり差し入れして」

京太郎「仕事終わって帰ってきたらまた俺の作った飯一緒に食ってだらだらして、風呂入って寝る」

京太郎「だから……」スッ

 ナデナデ

京太郎「絶対にさっきみたいな目をさせない。あんな寂しそうな、でも俺の決めたことだったら仕方ないみたいな、そんな諦めたような思いをさせるようなこと言わないから」

咏「……ばかだねぃ」ドン

京太郎「叩くなよ」

咏「ほんと最低だ。ずっと私が見てないとダメみたいだね」グス

京太郎「……うん、よろしく」ギュ


月並みですが二人が幸せならいいと思います
ギャグだけでいこうかとも思いましたがやっぱりシリアスを突っ込んでしまうのは癖なんですかね?
最低だと思われるかたもいらっしゃるでしょうが
依存しあう関係って萌えません?
職業:ひも 良い響きです(笑)
譲れるなら譲ってほしいぐらいですよねこの立ち位置
嘘です。絶対大変だわ
かなりうらやましいのは事実ですけどね
いいんです、おれには社畜という素晴らしい立ち位置があります。今日も仕事頑張るぞ(震え声)

でわでわー

乙です
京太郎最低だな!しつぼうしましたちゃちゃのんのファンやめます


||壁||ー ̄)ノ やぁ、またせたね
投下していくよ

>>201-205
お前らwww好きだwww



「それでは誓約をしていただきます。みなさまご起立ください」


 ステンドグラスから舞い降りる太陽のコンフェッティが俺と咏さんをキラキラと包み込み、祝福してくれる。
 2月23日
 それは愛する人が生まれた日であり、これからの俺たちの門出の日になろうとしていた。
 

「京太郎さんと咏さんは今結婚しようとしています。この結婚に正当な理由で異議のある方は今申し出てください。異議がなければ今後何も言ってはなりません」


 静寂の中、牧師の声だけが教会の中に響く。
 この雰囲気の中意義を申し立てる人などいるのだろうか?
 いたとしたならば見てみたい気もする。
 なんて、こんな意味の無い問いかけをしているのも緊張からだろう。 
 ちらりと咏さんの方を見ると、咏さんもこちらを見ており、ベール越しにあっけらかんとした笑顔を見せてくる。
 その笑顔が心へと浸食していきストレスが和らぐ。
 ああ、こんな時でも咏さんは咏さんだ。
 もしかしたらその奥底では緊張しているのかもしれないが、そんなことは微塵も思わせない。




「どうぞお座りください。京太郎さん、あなたはこの女性を健やかなる時も病める時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか」

京太郎「はい、誓います」


 形式的な問いに形式的に答える。
 だけど、数えきれないほどの人たちに問いかけられてきた言葉だからこそ実感が生まれる。
 さっき彼女の笑顔を見て少し落ち着いたからかもしれないが。


「咏さん、あなたはこの男性を健やかなる時も病める時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか」

咏「誓います」


 それにしても、今日の咏さんは妙に落ち着いてるというかおとなしいというか……
 まぁ流石に枠にはまることが嫌いな咏さんでも流れをぶち壊すようなことはしないか。


「あなた方は自分自身をお互いに捧げますか」

京咏「「はい、捧げます」」



「指輪は丸くて終わりがないことから永遠の愛を意味し 貴金属でできていることは永遠に価値のあるものを意味する。そのことから――」


 リハーサルではカットされていた牧師の長い話は、普段なら早く終わってほしいと思うだろうが、今だけはありがたみを感じる。
 指輪の意味、薬指にはめる意味、しっかりと理解して咏さんと一緒に歩んでいこうと改めて決心する。


「京太郎さん あなたはこの指輪を咏さんに対するあなたの愛のしるしとして彼女に与えますか」

京太郎「はい、与えます」

「咏さん、あなたはこの指輪を京太郎さんのあなたに対する愛のしるしとして受け取りますか」

咏「はい、受け取ります」

「咏さん あなたはこの指輪を京太郎さんに対するあなたの愛のしるしとして彼に与えますか」

咏「はい、与えます」

「京太郎さん、あなたはこの指輪を咏さんのあなたに対する愛のしるしとして受け取りますか」

京太郎「はい、受け取ります」

「では指輪を交換してください」


 牧師から指輪を受け取り咏さんの手を取る。
 その細い指に愛のしるしがはまり、また俺の指に愛のしるしがはめられる。
 形になった愛は心を一層熱くさせた。



 そしていよいよ結婚式も終盤。
 落ち着いてきた心が騒めきだす。
 後はキスして、結婚の宣言をして退場するだけ。
 だけどこのキスが曲者。ある意味羞恥プレイだ。
 頬やおでこにキスもあるらしいのだが咏さんに拒否された。
 咏さんや、そんなに親や友人達の前で俺を辱めたいのか。
 もっとももうそんなことも言っておられず、腹を括るしかないのだが……


「ではベールをあげてください。誓いのキスを」


 緊張で手が震える中、ゆっくりとベールへと手を伸ばす。
 もう少し、もう少し……
 上がっていくベールの奥で咏さんは不敵に笑った。
 この顔は何か企んでいる顔だ。
 そう思った時にはもう遅かった。
 不意に首に回された手に体がぴくりと反応する。
 そして驚きの声を上げようとする口は咏さんの口によって塞がれる。
 瞬間、会場からはどよめきと黄色い声。
 やっぱり咏さんは咏さんだった。
 キスの後のしたり顔を見ながら俺はそう思った。


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京太郎「にしても本当に結婚式挙げられたな」

咏「何感傷に浸ってんだい?」

京太郎「別に浸ってるわけじゃねーよ。そうじゃなくて二か月弱でよく間に合ったよなぁって。咏さんがばしばし色んなこと決めてったからだけど」

咏「迫り来る怒涛の火力だからね~」

京太郎(強引なだけでは……?)

京太郎「ていうかその二つ名気に入ってんの?」

咏「全然」

京太郎(嘘ついてる時の顔だこれ)




「ブーケトスの前にいちゃついてんなー!その場所変われ―!」

「酷い僻みね……」

「こっちのほうに飛んできたら俺が取ってやる」ケケケ

「最低、猿が取ってどうするの[ピー]ね」

「ひでぇ……」

京太郎「ははは……じゃあ咏さんそろそろ」

咏「ん。いくよー……えい」

 ポス

「お、見て見てすこやん。取っちゃったー。ごめんねーすこやんより先に結婚しちゃうよ」

「いや、取ったからって本当に結婚出来るわけじゃ……」

「そんな現実みなくていいじゃん!そんなんだからアラフォーになっちゃうんだよ」

「アラサーだよ!」

咏「狙い通りの方向にいったんだけどねぃ」

京太郎「狙ったのかよ」

咏「ま、誰の手に渡ろうが関係ないけど」

 ギュ

京太郎「ちょ、咏さ

 チュ

咏「愛してるよ、京太郎」




カン!


ご愛読ありがとうございました!
割と勢いばっかりで書いたものですが楽しかったです
自己満足なSSですがうたたんの魅力が少しでも伝わってりゃ僥倖です


ネキのほうは二週間後に投下します。


でわでわー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月14日 (金) 17:04:36   ID: RZE8IY9v

あったかーい気持ちになった。

2 :  SS好きの774さん   2016年12月22日 (木) 14:16:44   ID: 1Xdzj_nN

結婚式のキスシーン最高だわ

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