下校中

緑谷「それで耳郎さん、話って何？」

耳郎「まあまあ、それはウチに着いてから話すわ」

緑谷「ウ、ウウウウチ！？」

耳郎「当たり前でしょ？そこら辺で立ち話ってわけにもいかないし、何せ話ってのは……」


耳郎「ワン・フォー・オールについてなんだしさ」

緑谷「！？」

緑谷「なんで耳郎さんがそれを！」

耳郎「だからそれをウチで話すんだって」


耳郎宅

緑谷「お、お邪魔します……」

耳郎「なに緊張してんの？ほら上がって」

緑谷「う、うん」

耳郎「ふぅ、しかし今日は暑いわ。緑谷なんか飲む？」

緑谷「え？えっと、じゃあお茶を……」

耳郎「お茶ね、緑茶でいい？」

緑谷「……ねえ耳郎さん、さっきの話の続き」

耳郎「ああ、お茶もってくるから少し待ってて」

緑谷「うん……」

緑谷「それにしても耳郎さんがワン・フォー・オールのことをどうして……」

ﾋﾟﾄｯ

緑谷「ひっ！」

緑谷「な、なに！？」

耳郎「ははは、緑谷おどろきすぎ。ほら、暑いだろうからアイスティね」

緑谷「……耳郎さんって案外いたずらっ子なんだね、ありがとう」

ﾂﾙｯ

ｶﾞｼｬｰﾝ

緑谷「あ、ご、ごめん！手が滑って！」

耳郎「……」

緑谷「耳郎さん？」

耳郎「あーあ、せっかく睡眠薬を混ぜたのに、もったいな……」

緑谷「す、睡眠薬？」

ｻｸｯ

緑谷「えっ」

ﾊﾞﾀﾝ

耳郎「まあ、そのおかげで注意が逸れたから、こうしてジャックを挿せたわけだけど」