瑞樹「私達の恋愛シミュレーションゲームが出来たみたいよ」 (32)

アニメ準拠はほとんどありません
草はそんなに生えてませんが気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464496684

瑞樹「はい、これ」

早苗「いらない」

瑞樹「いりなさいよ」

早苗「その頼み方おかしすぎでしょ」

楓「…ちなみにこれ、私達がやる意味あるんですか?」

瑞樹「知らないわよ」

友紀「収録別撮りだったし、自分以外のシミュレーションゲーム分かんないですよね」

早苗「っていうかね、アタシがゲームピコピコやる感じに見える?」

瑞樹「部屋で胡座かいてやってそうじゃない」

菜々「口の周りにポテトチップスつけてやってそうですね」

早苗「それもうアイドルの尊厳失ってんじゃないのよ」

瑞樹「ちょこっとやるだけで良いから。そしたら番組でプレイして、そこから発売するかどうかってなるのよ」

友紀「アタシ達が判断して良いんですか?」

瑞樹「そうみたい」

菜々「…でも、台本全部自分達で書いたんですよ?正直自信がないと言いますか…」

早苗「アンタのいつも通りを台本にしろって言われたのよ。それが自信無いってどうなのよ」

友紀「…これ、ある意味ヤバいですよね」

早苗「それどころじゃないわよ。何でアタシらが不特定多数の人間と付き合わなきゃいけないのよ」

楓「それは、まあ…バーチャルだから良いじゃないですか」

早苗「だってあれよ?自分のLIVEの時とかにこれ持ってこられた時を考えてみなさいよ」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

早苗「ね?」

瑞樹「…ま、やるだけやってちょうだい。別に嫌なら出さなくていいわけだし」

楓「考えることをやめましたね?」

早苗「そもそもね、これアタシ達でやるっておかしいでしょ」

友紀「まあ、でも、瑞樹さんもやるんだし…」

早苗「運命共同体って?何言ってんのよ」

瑞樹「プレイするのは貴方達よ」

友紀「え?」

早苗「え?」

菜々「え?」

楓「え?」

瑞樹「ん?」

早苗「いや、おかしくない?」

瑞樹「どうして?」

菜々「瑞樹さん言い出しっぺですよ」

瑞樹「え?」

早苗「え?」

菜々「ほら、瑞樹さんにはナナのを…」

瑞樹「貴方のは全クリ特典よ」

菜々「えっ?」

瑞樹「トップシークレットに塗れてるんだからダメよ。そう簡単にボロは出させないわ」

菜々「えっ?」

早苗「…いやそれは良いけど、アンタがやらない理由には繋がらないでしょ」

瑞樹「…」

早苗「…」

瑞樹「…w…」

早苗「あ!笑ったわよこいつ!!」

友紀「あ!逃げた!」

菜々「言い出しっぺですよー!!!」

【姫川友紀→高垣楓】

友紀「…なんたってこんなの、アタシがやらなくちゃいけないんだろ…」


友紀「アタシがやるならさ、やっぱホームランダービー的な…」


友紀「電源入れて…えっと、楓さん編…と」pi


友紀「名前は…ゆきで…あ、でも男だから…」


友紀「…ゆきお…と」

ゆきお『あー!今週も仕事乗り切ったー!』

友紀「あ。そりゃそうだよね…アタシ達20代だし…うん…」

ゆきお『土日っつっても、やっぱ金曜の夜が一番楽しいんだよな…解放感あるし』

友紀「へー…サラリーマンってそんな感じなんだ…」

ゆきお『どうしようか…今日は給料日だし、ちょっと奮発して、タクシーで遠出しようかな!』

友紀「…」

ゆきお『よーし!行くぞー!』

友紀「…あ、これ絶対楓さんと居酒屋で会うやつだ…」

ゆきお『タクシー!』

友紀「うわあ…古…」

『どちらまでですか?』

ゆきお『あ。じゃあ…うーん…あ!運転手さん、何処かオススメの飲み屋とか知ってます?ここ良いよって所!』

『…そうですね…』

友紀「普通そんなの聞かれても困るよね…番組じゃあるまいし」

ゆきお『何処でもいいんですけど、欲を言えばこの辺じゃなくて、ちょっと遠い所とか…』

『なら、あそこはどうでしょう?お隣の町の○○という所なんですが…』

ゆきお『へー…知らないですね…じゃあそこで!いやー、運転手さんに聞いて良かったですよ!』

『…いえ、そんな…私も…』

友紀「…」

『…私も、飲みに行くのが…』

友紀「…」

楓『…好きなだけですから』クルッ

友紀「(そっちいいいいいいいいいいい!!!?)」

友紀「(え!?何これ!?まさか居酒屋で逢うとかじゃなくて楓さんタクシーの運転手!?)」

ゆきお『(わ…な、なんか凄く綺麗な人だな…)』

友紀「(どうしろっていうのこれ!!こっちは休み決まってるサラリーマンであっちは決まってない運ちゃんだよ!!出逢う方法も運ちゃんだよ!!?)」

楓『私はタクシーの運ちゃん。今日ここで会ったのも、運ちゃんですね…ふふっ』

友紀「(被ったああああああああ!!!めっちゃムカつくううううううう!!!!)」

ゆきお『はっはっはっはっは!!!運転手さん…お、面白過ぎ…!お腹痛いなあ!もう…はっはっはっは!!』

友紀「(何笑ってんの!?何!?楓さんゲームの中だけでもいいから超絶面白キャラでいたいとかそういうアレ!!?)」

楓『それでは、お送りします…』

ゆきお『(…これが、俺と楓さんの恋の始まりだった…)』

友紀「(始まってないよ!!ただの客扱いだよ!!会う度ウン千円払ってくれる上客なだけだよゆきお!!!)」

『高垣楓編 プロローグ 終』

友紀「結局20分くらいしか会ってないじゃん…会話も最初ので終わってるし…」


友紀「…あ、でも楓さん自分のギャグで本気で笑ってくれると凄い喜ぶよね」

『高垣楓の好感度が1上がった』

友紀「1かー…まだオープニングだしなぁ…まあでも、あと99…」

『高垣楓 好感度 1/1000』

友紀「1000んんんんんんん!!!!?」メキャ

【高垣楓→川島瑞樹】

楓「ふふっ…川島さんとデートですか…」


楓「どんな感じなんだろ…やっぱりアナウンサー…?」


楓「名前は…かえで、で良いわよね。多分そういう名前の男性もいるかもしれないし…」

かえで『ワタシノナマエ、かえでイイマス』

楓「あら?」

かえで『コトシデ、20サイ』

楓「あ、あれ…?故障かしら?デモ機だし…」

かえで『ニポンニキテ、ハントシナリマス』

楓「(外国人の方ぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!?)」

かえで『ニポン、トテモヘイワデスネ。ヨイクニデス』

楓「(え!?これ、川島さんの趣味!!?嘘でしょ!?)」

かえで『ミチ、ワカリマセンネ』

楓「(いや貴方が何処に居て何処に行くかも分かりませんよ!!)」

かえで『オー…アノヒトニキイタラ、ワカルカモシレマセンネ…』

楓「(そもそも外国人で「かえで」おかしいですよね!?いやそもそも日本のゲームが主人公外国人の恋愛シミュレーションゲームやるってないですよね!?)」

かえで『アノー…』

『…?』

楓「あっ…」

かえで『Hey!アノ、チョトヨカデスカ?』

『…私ですか…?』

かえで『ソウデス!エキヘノミチヲ、オシエテモライタイデス!』

『は、はあ…私で宜しければ…』

かえで『アリガトウ!ニポンジン、トテモイイヒトデスネ!』

『…そ、そんな、当然ですから…』

楓「…」

http://pbs.twimg.com/media/B3NyRqUCQAI5r2w.jpg

瑞樹『だから、気にしないでください』

楓「(よりにもよってその衣装ォォォォォオオオオオ!!!!!)」

楓「(何なんですかこれ…ツッコミどころが最初からクライマックスじゃないですか…私ツッコミキャラじゃありませんよ…)」

瑞樹『えっと…地図か何かはありますか?』

かえで『ハイ!モッテマス!…アー…アリマシタ!』ガサ

瑞樹『えっとですね…あっ」

かえで『ア…Sorry!スイマセン!』

瑞樹『い、いえ!手、手が触れただけでひゅ…だけですから!!』

楓「(それ、何年前の少女漫画なんですかね…)」

瑞樹『えっと…ここを真っ直ぐで…』

かえで『ハイ』

瑞樹『…ここを真っ直ぐ…』

かえで『ハイ…ハイ』

瑞樹『…真っ直ぐですね!』

楓「(だったら始めから真っ直ぐ進めで良いじゃないですか!!)」

かえで『アリガトウゴザイマシタ!…ア!ワタシ、かえでイイマス!アナタノオナマエ、オシエテクダサイ!』

瑞樹『え…えっと…』

楓「もう出てますよ。台詞の左上に…」

瑞樹『ま、マイネームイズ、ミズキ、カワシマ…』ニコ

かえで『オー!エイゴ、オジョウズ!ミズキサン!』

瑞樹『う、うふふ…』

楓「(あれ?凄くうざい…)」

かえで『(This was my and her encounter…)』

楓「(どうしてそこだけ流暢に英語喋るの!!?)」

『川島瑞樹編 プロローグ 終』

楓「あ…これがプロローグ…」

『瑞樹の好感度が1上がった 1/100』

『かえでのメモに新宿駅がメモされた! 1/9600』

楓「駅メモォォォォォオオオオオ!!!!」グシャ

【安部菜々→片桐早苗】

菜々「どうしてナナのはトップシークレットなんですか…別にヤバい事は書いてないのに…」


菜々「恋愛シミュレーションゲーム…何だか懐かしいですねえ」


菜々「女の子だったし、こういうのは誰かがやってるのを見てただけなんですが…」


菜々「いざ自分がやるとなると、緊張しますね…」pi


菜々「早苗さん…と」

『名前、生年月日を入力して下さい』

菜々「…ななだとあれだから…あ、ななおでもなんか…」


菜々「…みずきにしちゃおっと…生年月日も…」

『逮捕歴はありますか?』

菜々「ありません!!!」

『登記されていないことの証明書をカメラに写して下さい』

菜々「何ですかそれ!?そんなもの持ってませんよ!!」

『無い場合はプロローグ終了後でも構いません』

菜々「いやだからさァ!!!」

菜々「…はぁ…まあ、プロローグだけやれば良いって言ってましたもんね…別に元々やる気があったわけではありませんし…」pi


菜々「でもこんなのどうやって売り込むって言うんですか…」

『…20XX年…』

菜々「ん?」

『地球は荒廃し、再び暴力による支配が蔓延っていた…』

菜々「あれ?もう嫌な予感しかしませんけど…」

『…そこに、ある二人の戦士が誕生した…』

菜々「何これ何これ何これ何これ…」

http://youtu.be/M_GIgTYJ1tg

『愛の為に戦う戦士!サナエとみずきである!!!』

菜々「ダアアアアアアアアアアアア!!!!!」

『キャラを選択して下さい』

『サナエ』←
『みずき』

菜々「ホント何なんですかこれ…っていうか自分が主人公なんですから自分を選ぶに決まってるじゃないですか…」pi

『サナエ』COM
『みずき』あなた

菜々「いやだからそういうものでしょうよ…」

『START』

菜々「何ですかこれ…どうしてFinal Fightみたいな横スクロールベルトアクションになってるんですか…恋愛シミュレーションゲームですよこれ…」

みずき『デヤアア』シュッ

菜々「…どう見てもFinal Fightですよもう…」

みずき『デヤアア』バキッ

菜々「っていうかサナエさん全然攻撃しませんね…味方CPUなのに」

サナエ『…』ゴゴゴゴゴゴゴ…

菜々「ん?」

サナエ『…』ゴゴゴゴゴゴゴ…

菜々「あれ?何かサナエさんの後ろから…」

サナエ『ヤキハラエ!!」

??『ガー』ボー

菜々「サナエめっちゃ強い!!!!」バキィ

【片桐早苗→姫川友紀】

早苗「…」


早苗「…」


早苗「…やらなくちゃいけないのよねぇ…めんど…」


早苗「こういうのじゃなくて、アクションとかならまだちょっとやろうかなって気持ちになんのに…」


早苗「しかもどうして女と女なのよ。何にも楽しくないわよ…」


早苗「さなえ…じゃなくて…あー…たろうとかで良いわよね…ってまだ名前はつけないのこれ?」

友紀『ひめかわゆきへーん!』

早苗「お?」

『姫川友紀編』

『サクセス』←
『アレンジ』
『おまけ』

早苗「あ、まあ普通のゲームなのよ…ね?…何よおまけって…」pi

『お ま け』

『まだありません』

早苗「ん?…何かのミニゲーム…?……まあ、サクセス…と」

『高校編』←
『社会人編』

早苗「……高校編、と…」

『なまえは?』

早苗「何でほとんど平仮名なのよ…えー…た、ろ、う…」

『守備は?』

早苗「ん?」

『ピッチャー』←
『キャッチャー』
『ファースト』
『セカンド』
『サード』
『ショート』
『外野手』

早苗「パワプロだこれ!!!!」

『投打は?』

『右投右打』←
『右投左打』
『右投両打』
『左投左打』
『左投右打』
『左投両打』

早苗「何よこれ…何でアイドルとの恋愛シミュレーションゲーム買ってパワプロのパチモンやらなくちゃいけないのよ…」

『打法は?』

『ノーマル』←
『一本足』
『振り子』
『クラウチング』
『神主』

早苗「どうすんのよこれ。甲子園優勝しなきゃほぼバッドエンド系のやつじゃない」

『この作品はフィクションであり、実在の団体、事件とは関係ありません』

早苗「事件ってなによ。恋愛ゲームで事件起きたらダメじゃないのよ」

たろう『俺の名前は太郎。晴れて今年、この姫川高校に入学した』

早苗「訴えられるレベルのパクリじゃないのよこれ」

たろう『もちろん部活は決まっている。野球部だ』

早苗「アタシ柔道部だったんだけど」

眼鏡友紀『どうもでやんす』

早苗「亀田ァァァァアアアアアア!!!?」

眼鏡友紀『たろう君。オラもこの学校に入った姫川 ゆきでやんす。よろしくでやんす』

早苗「何自然に来てんのよ。最早アンタのキャラ死滅してんじゃないのよ」

たろう『ああ、よろしく』

早苗「よろしくじゃないわよ」

眼鏡友紀『ところでたろう君はどこの部活に入るか決めたでやんすか?』

たろう『僕かい?もちろん野球部さ!』

眼鏡友紀『えっ!?野球部でやんすか!?』

たろう『そ、そうだけど・・・ゆきちゃん、どうかしたの?』

眼鏡友紀『・・・この学校には、野球部が無いでやんす・・・』

たろう『えっ!?野球部が無い!?』

早苗「あれ?そう来る?」

眼鏡友紀『そうでやんす・・・元々はあったらしいのでやんすが、あまりにも弱小すぎて、みんな辞めてしまったでやんす』

早苗「はー…じゃあ野球出来ないじゃない」

たろう『そ、そんな・・・』

早苗「つまりさっさとこの亀田モドキと付き合って眼鏡ぶっ壊せば良いのよね」

眼鏡友紀『まあ部活は他にいくらでもあるでやんす』

早苗「そうよ。こいつはどこに入…」

たろう『・・いや、まだだ!』

眼鏡友紀『え?』

早苗「え?」

たろう『俺がここの野球部を復活させる!!そのためにまずは人数集めだ!!ゆきちゃん!手伝ってくれ!!』

早苗「やってられっか!!!!」ゴシャア

…。

瑞樹「あれから3日経ったけれど…どうだった?」

友紀「…」

楓「…」

菜々「…」

早苗「…」

瑞樹「元々ね、昨今の私達がアイドルとしての魅力があるかっていうものを試す為のものでもあったのよ」

早苗「…」

瑞樹「だからこれの売上が私達の魅力に繋がると思ってもらっていいわ」

菜々「…」

瑞樹「どう?まだ触りしか出来てないでしょうけれど、率直な感想を聞かせて欲しいのよ」

楓「…これ、川島さんは内容を知らないんですか?」

瑞樹「?…ええ。私は私以外のエピソードは知らないわね」

友紀「アタシのエピソードを知ってるのは、早苗さんだけ、とか…」

瑞樹「そうよ。ちなみに私のは自信あるわよ。何せ今時のブームを盛り込んであるからね」

楓「・・・」

瑞樹「良かったでしょ?楓ちゃん」

楓「…ええ、まあ…」

瑞樹「ほら!やっぱり恋愛ゲームは女がシナリオ書いた方が良いのよ!」

菜々「…早苗さんのも、良かったですよ」

早苗「あ、ホント?………いやー!友紀ちゃんのもやりがいあったわー!」

友紀「ですよね!?いやー…アタシらしさを前面に押し出したから…でも楓さんも可愛かったですよ!」

楓「ふふっ…」

瑞樹「あらあら…辛口の貴方達からそんな高評価貰えるなんて…」

楓「女が書いたんですから、ね?」

瑞樹「…そうね。なら…キャッチコピーも考えましょう!何が良いかしら?」

早苗「あ、それならすぐ思いつくわよ」

友紀「あ。アタシも」

菜々「ナナも思いつきました」

楓「多分、みんな同じ事考えてますよ」

瑞樹「あら…なら、そうね…はい!一斉に!せーのっ!」






4人「「全クリ出来るもんなら、やってみろ」」

終わります
出オチ感半端ないっすね

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