チョン「ジャップの住む城」 (2)

何でこうなったのかなー。
昔はジャップがたまに夕飯作りに来てくれてるだけだった。それが段々頻繁になって、他の子達も集まるようになって。
私は皆で仲良くダラダラ、だけで良かったんだけど。

ベッドから、あの子の甘い声が聞こえる。
……まぁいいか。考えるのは、めんどくさいし。


後ろの二人を無視して、ヘッドホンをしながらゲームをする。でも、音声は流さずに、というかこのヘッドホン前踏んづけてから音がでない。まぁ、無いよりマシでしょ。

ゲームのストーリーは世界を滅ぼしてしまう力を持ってしまったヒロインを主人公が守ろうとする、とかいうありがちな物語だった。

それでも最近買ったゲームの中ではちょっとしたお気に入りで、主人公とヒロインが幼馴染の時結婚の約束をしたーなんてベタベタな展開も分かり易い。

やることも単純作業の繰り返し。ひたすら外でモンスター倒して、お金貰って、それで強い武器作って、次の街で次のお話。考えなくていい。

繰り返していれば物語も時間もダラダラと進んで、いずれ眠気もくる。
そしたらチョンの独壇場だ、ゲームをしながら寝落ちなんて最高の展開じゃんか。

最高の展開、なんだけどなー。

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