岡部「フェイリスの猫耳は」 (55)

岡部「カチューシャについてますが」

ダル「朝こっそり犬耳にすりかえたと?」

岡部「そうだ」

ダル「まずフェイリスたんと朝一緒にいた件について」

岡部「フェイリスの家に泊まったんだからあたりまえだろ」

ダル「なんと!?」

岡部「ええい!もういいではないか!今は現状をどうするかだ!」

フェイリス「きょうみゃ~きょうみゃ~」ぎゅー

岡部「なんでこうなった」

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~昨日~

岡部「俺が雷ネットの大会に出るだと!」

まゆり「なんかね、フェリスちゃんがメイクイーンで大会やりたいって言ってて、まゆしぃもその日はお休みだから出ようかなぁ~って」

岡部「それなら俺は関係ないではないか?」

まゆり「それがね、2人1組みたいでオカリンの名前も書いて登録しちゃったのです」

岡部「俺とじゃなくても他にもいるだろ?ダルだって雷ネットはやってるんだから」

まゆり「ダルくんは紅莉栖ちゃんと出るんだって」

岡部「助手と!?普段は見ない組み合わせだな。まず、よく助手が承諾したものだ」

まゆり「フェリスちゃんは主催者だから試合には出れないのです」

岡部「それで俺と?」

まゆり「オカリン頑張ろうね」

岡部(俺は雷ネットは得意ではない。むしろ苦手だ)

岡部(でも、まゆりも楽しみなんだろう。期待を裏切るわけにはいかない)

岡部(こうなったら)

メイクイーン 休憩室

フェイリス「そういうことだったのかニャ」

岡部「仕事中に悪かったな」

フェイリス「気にすることにゃいにゃ」

岡部「フェイリスにしか頼めないんだ」

岡部「俺に雷ネットを伝授してくれ」ぺこり

フェイリス「まぁ凶真の頼みならしょうがニャいニャ」

岡部「ありがとうフェイリス!」

フェイリス「でも、フェイリスは1度教えると言ったらもう止まらないニャ」

岡部「その方がありがたい。俺はまゆりのためにも強くならねばならない」

フェイリス「凶真ならそう言うとおもってたニャ。じゃぁ早速今夜から特訓ニャ!」

岡部「今夜からか、ラボでいいのか?」

フェイリス「ふふふふ、今回は特別にフェイリスのお家で朝まで特訓ニャ!」

岡部「急にお邪魔したら家の人にも迷惑だろ?」

フェイリス「心配ないニャ。今日はだーれもいないニャ」

岡部「まぁ迷惑にならぬならお邪魔させてもらう」

フェイリス「にゃらまたあとでにゃー」

岡部(俺はラボに戻り1人パソコンに向き合うダルの横に見慣れない物があるのに気づいた)

岡部「ダル、コレはどうしたんだ?」

ダル「牧瀬氏がさっき来ててさ、何か置いてった」

岡部「そうか」

岡部(どう見ても犬耳カチューシャだ)

岡部「助手はこれで何をする気だったんだ?」

ダル「しらね。もらったんじゃね?」

岡部「誰にだよ」

ダル「置いてったってことはそんなに大事なものでもなかったんじゃね?僕も興味ないしオカリン持って帰ったら?」

岡部「俺もいらぬがな」

岡部(ダルは彼女が出来てから少しそっけなくなった)

岡部(まぁ今までがやり過ぎていたところもあったが)

岡部(いや、今もエロゲさえやらなければいいものを)

ダル「そだそだ。牧瀬氏なんかオカリンに言いたいことがあったみたいだお」

岡部「そうか、まぁ後でメールでもしてみよう」

岡部(俺は握っていた犬耳カチューシャを白衣のポケットに詰め冷蔵庫からドクペを取り出す)

岡部「そう言えばお前と助手とで雷ネットの大会に出るんだってな」

ダル「僕は元から出る気でいたんだけど、今回ダブルスじゃん?オカリンは弱いしで近くにいた牧瀬氏に頼んだらおkしてくれたんよ」

岡部「でも助手が雷ネットとは意外だな」

ダル「僕もダメ元で頼んだんだけどさ、牧瀬氏即答」

岡部「そうか」

~夕方~

ダル「んじゃ僕は帰るお」

岡部「そうか、またな」

ダル「オカリンもたまには帰りなよー」バタン

岡部(俺もそろそろ行くか)

~現在~

岡部「そのあとフェイリスに雷ネットを教えてもらってたんだが、俺が先に寝てしまってな。目を覚ましたらフェイリスもテーブルを挟んで寝ていたから」

ダル「犬耳をつけてみたと」

岡部「そういうことだ」

ダル「そしたら?」

フェイリス「きょうみゃ~かまってよ~くぅ~ん」

岡部「こうなった」

ダル「僕は何も見てないお」

岡部「もともとスキンシップは激しかったがまさかここまでベッタリになるとはな」

まゆり「フェリスちゃんがは甘えん坊さんなのです」

ダル「もう僕は何も見えておりません」

岡部「己の目を自らえぐろうとするな」

まゆり「よしよーし」なでなで

フェイリス「きもちいいよ~」

岡部(キャラ崩壊も近いな)

紅莉栖「ハロー。岡部いるー?」がちゃ

まゆり「あっ紅莉栖ちゃん、トゥットゥルー♪」

紅莉栖「トゥッ・・・ナンジャコリャァアアアアアア!」

岡部「急にでかい声を出すなクリスティーナ!」

紅莉栖「そっそそそそのカチューシャ、私の・・・・」

岡部「何だ、大切なものだったのか?」

紅莉栖「ちょっと岡部きなさい!」グイッ

岡部「おまっ!急に引っ張るな!」

紅莉栖「いいから来る!」

フェイリス「あぁ~きょうみゃがぁ~」うるうる

まゆり「まゆしぃと遊んでようねぇ~」なでなで

フェイリス「ぅう~」



~ラボ・屋上~

岡部「どうしたんだいきなり!」

紅莉栖「どーしたもこーしたもないわよ!何でフェイリスさんがあのカチューシャつけてるのよ!」

岡部「そんなに怒ることでもないだろ。お前が忘れていったのを勝手に使ったのは悪いと思ってるが」

紅莉栖「アレはね!アレは、あ・・・」

岡部「どうしたのだ?クリスティーナ?」

紅莉栖「もう知らない!」ダッ

岡部「おい紅莉栖!どこに行くんだ!」

岡部「そんなに大事なものだったのか?」

~ラボ~

岡部「ふぅ」ガチャ

フェイリス「きょうみゃー!」だきっ

岡部「おっうわ!?急に抱きつくな!危ないだろ!」

フェイリス「きょうみゃ~大好き~」クンクン

岡部「こらっ匂いを嗅ぐな」

まゆり「いいなぁ~フェリスちゃんばっか」

ダル「神は死んだんだお。もう僕の居場所は由希さんだけだお」

岡部「クッ、もういい加減に少しは離れろ。ダル!助手を見なかったか?」

ダル「牧瀬氏ならマッハ20で奥の部屋に入っていったお」

岡部「そうか、帰ったわけではなかったんだな」

まゆり「でもカーテン閉めるときに」

ダル「開けたら命はないって言い残してたお。それはもう凄い眼力で」

岡部(俺は何を怒らせてしまったんだ)

岡部(それから数日が経った)

岡部(フェイリスは俺にベッタリで仕事と学校以外は常に一緒にいる)

岡部(そのおかげかはわからないが、俺の雷ネットのスキルはドンドン上がっていった)

岡部(あの屋上以来、紅莉栖には会っていない。ラボの奥から出てこなくなった)

岡部(まゆりも初めはフェイリスを撫でたりしていたが、今では撫ではするが目が笑ってない)

岡部(ダルは由希さんのおかげでまだ普通だ)

岡部(指圧師を二日前に見たが、その日からMr.ブラウンがやつれたような気がする)

岡部(まゆりが言うにはルカ子は最近、お祓いを真剣に学び出したと言う。好きな人が悪霊に取り憑かれたらしい)

岡部(そんな中、雷ネットの大会まで後3日になった今日)

岡部(俺の携帯の着信音が鳴り響いた)

鈴羽「オカリンおじさん!」

岡部「鈴羽!何でお前が!」

鈴羽「このままだと世界が」

岡部「待て待て待て待て!一体何を言っているんだ!ココはシュタインズゲート世界線のはずだろ!」

鈴羽「そうだよ。この世界線は確かにシュタインズゲート世界線だよ」

岡部「なら問題なんてないじゃないか!」

鈴羽「この世界はシュタインズゲート世界戦!」

岡部「シュタインズゲート世界戦だと!?」

鈴羽「おじさんがたどり着いたこの世界戦はラボメンの誰か、いや、ラボメンによって世界線から世界戦に移動させられたんだ」

岡部「まさか、そんな馬鹿な。タイムリープマシーンもDメールも存在しないんだぞ!」

鈴羽「ラジ館の屋上に来て。全て話すから」

~ラジ館・屋上~

鈴羽「初めましてだね。オカリンおじさん」

岡部「まさかこんなに早く再開を果たすとわな」

鈴羽「そっか、オカリンおじさんは別の世界線でもう私に会ってるんだよね」

岡部「それで、シュタインズゲート世界戦とは一体何なんだ?」

鈴羽「シュタインズゲート世界戦、シュタインズゲート世界線に限りなく近くて遠いい世界線」

鈴羽「オカリンおじさん以外が生き残る世界線だよ」

岡部「俺以外が生き残る・・・つまり俺は死ぬのか?」

鈴羽「2036年にはもうオカリンおじさんはいないよ。私が産まれてすぐにラボメンの手によって」

岡部「ラボメンに、俺が殺される」

鈴羽「オカリンおじさんがいなくなるまでの8年間は本当に世界戦だったよ」

鈴羽「牧瀬紅莉栖はロシアに渡り兵器を開発。椎名まゆりはドイツでマチョしぃになり。桐生萌郁はCERNのトップに。漆原ルカはシャーマン」

岡部「フェイリスは?」

鈴羽「秋葉留未穂は日本の内閣総理大臣になった」

岡部「わお」

鈴羽「そして始まる世界大戦。全ては己が欲から」

鈴羽「その始まりがオカリンおじさんが秋葉留未穂のカチューシャをすり替えた時に始まった」

岡部「俺は何てことを」

鈴羽「オカリンおじさん?」

岡部「なんだ?」

鈴羽「なんで牧瀬紅莉栖が雷ネットの大会に出るか知ってる?」

岡部「!?」

鈴羽「全ての答えは雷ネットの優勝景品と犬耳カチューシャが握ってるんだ」

岡部「雷ネットの景品だと?」

鈴羽「そう。お父さんが言ってた」

岡部「そうか。あとカチューシャだな」

鈴羽「ごめんね。詳しいことはわからないんだ」

岡部「いや十分だ。ありがとなバイト戦士よ」

鈴羽「バイト戦士?何言ってるの?確かに私は戦士だけど」

岡部「いいんだ。気にするな」

鈴羽「そう。私はもう行かないと」

岡部「待て!どこに行くんだ?」

鈴羽「このタイムマシーンは過去には15分しかいることができないんだ」

岡部「なんて不便なんだ!」

鈴羽「未来を救って!」キュイーン

岡部(タイムマシーンは消えた)

岡部(様々な手がかりを残して)

岡部「俺はまた目指すのか」

岡部(タイムリープもできない。タイムマシーンもない)

岡部「一度きりの世界だ!」

岡部(何から始めるべきか)

岡部(鈴羽は言っていた。俺が面白半分でフェイリスの猫耳を犬耳にすり替えたことがはじまりだと)

岡部「もう始まってしまったのか」

岡部(タイムリープマシーンさえあれば過去に戻って犬耳を付けることはない)

岡部(Dメールが使えれば犬耳を付けるなと注意できる)

岡部「クソッ!」

岡部「俺はまた!クソックソッ!」

~ラボ~

ダル「牧瀬氏~、もうそろ出てきたら?」

紅莉栖「・・・」

まゆり「紅莉栖ちゃん出てこないね~?」

ダル(マユ氏そんな嬉しそうに笑わなくても)

フェイリス「きょうみゃ~?きょうみゃ~どこ~?」しゅん

まゆり「雌犬はそろそろ黙った方がいいのです」

ダル(オカリン助けてぇ~)

~ブラウン管工房~

裕吾「岡部か。上がウルセェんだがまたなにかやってんのか?」

岡部「Mr.ブラウン、随分疲れた顔をしているではないか」

裕吾「最近寝れなくてな」

岡部「そうですか」

裕吾「おめぇこそ痩せたんじゃねぇか?」

岡部「先ほど4キロ痩せました」

裕吾「なんか今回はいくらおめぇらが五月蝿くても怒鳴りに行く体力もねぇや」

岡部「俺も今は上に行きたくないです」

裕吾「だからここにいんのか?」

岡部「はい」

裕吾「まぁ今は休んでろ。俺も休む」

岡部「Mr.ブラウン携帯が光ってますよ?」

裕吾「アレはパンドラの箱だ」

岡部「そうですか」

岡部(ブラウン管工房の前でラボに入るか迷っていると、二階からまゆりとは思えない、思いたくない声を聞いてしまい、ブラウン管に避難した)

岡部(これもシュタインズゲートのせんたくなのだろうか?)

キュピーン!
フェイリス「近くからきょうみゃの匂いがする!」ガバッ

フェイリス「きょうみゃーいまあいにいくー!」ガチャン

まゆり「ダメだよ~フェリスちゃんのことオカリン迷惑してんだから」

フェイリス「首輪、外れないー!」ガチャガチャ

まゆり「ドンキでフェリスちゃんのために買ってきたのです♪」

まゆり「オカリンの奴隷はまゆしぃだけで十分なのです」

フェイリス「いーやーだー!フェイリスはきょうみゃのペットなのー!」ジタバタ

まゆり「言うこと聞けない雌犬にはお仕置きしないといけないのです」

フェイリス「首輪とってー!」

ダル(早く助けてオカリン!)

岡部「騒がしいですね」

裕吾「煎餅でも食べるか?」

岡部「いただきます」

二階ドタバタ

裕吾「少し前なら家賃値上げしてやったのによぉ」

岡部「貸してもらえてるだけでもありがたいですよ」

裕吾「まぁコレもなんかの縁ってやつだ」

岡部(二階に行きたくない)

裕吾「おめぇも大変だろうが、まぁ学生は今のうちに遊んどけや」

岡部「本当に疲れきってるんですね?」

裕吾「綯からも心配されるほどにな」

岡部「携帯光ってますよ?」

裕吾「だからそれは照明器具だって」

岡部(Mr.ブラウンの頭もショートしたみたいだ)

~数時間後~

岡部(Mr.ブラウンのはからいで少し頭が整理できた)

岡部(俺のやることは二つ)

岡部(雷ネットの優勝賞品の確認とフェイリスの犬耳の解除)

岡部(今すぐ出来そうなのはフェイリスだが)

岡部(カチューシャをとったフェイリスが留未穂モードになるのは俺の精神が持たん)

岡部(すり替えた時の猫耳はフェイリスの家だ)

岡部(どうするべきか)

岡部(!?)

岡部「メイクイーンに行けばいくらでもあるではないか!」

裕吾「うお!?急に大声出すんじゃねぇ!」

岡部「これはすまないMr.ブラウンよ。煎餅は美味かったぞ。さらばだ」ダッ!

裕吾「おう、いつでも来い」

岡部(今度、実家の野菜でもあげよう)

岡部(二階からはフェイリスのワンワン!と言う声と吠えるな駄犬と言うまゆりの声?が聞こえる)

岡部「メイクイーンに向かうか」

~ラボ・カーテンの奥~

紅莉栖「これならもう岡部は私のもの」ぶつぶつ

紅莉栖「犬耳はフェイリスさんにとられちゃったけど」ぶつぶつ

紅莉栖「これも全部岡部が悪いのよ」ぶつぶつ

紅莉栖「私のこと好きって言ったのに他の女とイチャイチャしたりするから」ぶつくさ

紅莉栖「ふふふふふふふふふふ」

紅莉栖「岡部好き、大好きだよ、岡部、りんたろう♡」

~メイクイーン ニャン×2~

岡部「ふわっ!?」ぶるっ!

岡部「悪寒が」

岡部「猫耳カチューシャは手に入れた」

岡部「後はコレをフェイリスに」

~ラボ~

岡部(階段を上がりたくない)

岡部(二階からまるで白亜紀のような雄叫びが聞こえる)

岡部「なぜだ?凶真モードになることが出来ない」

岡部「俺の身体が震えている」ガクブル

岡部「しかし早く行かないと世界戦から脱出出来ない」

岡部「鈴羽が来た意味がなくなってしまう」

岡部(こうなればヤケクソだ)

岡部「俺はラボに入りフェイリスのカチューシャを元に戻す!」

岡部「何を恐れている!俺は世界を、そして自分さえも欺いた男!」

岡部「鳳凰院凶真だ!」ガチャ!

岡部(俺は夢でも見ているのか?)

岡部(首輪をつけられ柱に固定されたフェイリスが唸り声を上げている)

岡部(まゆりは仁王立ちでフェイリスを見下ろし、バナナを銃のように構えフェイリスに向けている)

岡部(ダルはスクリーンに顔を貼り付けて現実逃避している)

岡部(カーテンの奥の方から紅莉栖の不気味な笑い声が聞こえる)

岡部「帰りたい」

フェイリス「きょうみゃ!!!」ジタバタ

まゆり「オカエリン♪オカリン」ニコッ

岡部「たっただいま」

フェイリス「きょうみゃ~まゆしぃ酷いんだよフェイリスを柱に固定してきょうみゃを独り占めしようとしてるの」

まゆり「まゆしぃはオカリンの人質なのです。オカリンの腕はまゆしぃを抱きしめるためにあって、猛獣を飼うにはもう定員オーバーなのです」

岡部「まぁ落ち着け、こんな風になったのも俺の責任だ。ちゃんといつも通りに戻れるようにするから」

まゆり「まゆしぃはみんなに優しいオカリンも好きだけど、やっぱりまゆしぃだけを見て欲しいなぁ」

フェイリス「人質はただの道具だけど、ペットは家族!」

岡部「まゆり!無言でバナナの標準をフェイリスにむけるな!フェイリスも唸り声を上げない!」

ダル「僕は今、ハーレムの世界にいるお。画面越しだけどひんぬーだと思えばハァハァ」

岡部「ダルぅううううう!」

岡部(クソッ!ダルが戦闘不能=現実逃避してしまっている!)

岡部(いつもなら助手が冷静にツッコミを入れてくれるのに)

紅莉栖「呼んだ?」カーテン開く!

岡部「紅莉栖!今まで何し、て、」

岡部「何だこの生ゴミのような匂いは!」

まゆり「紅莉栖ちゃん、臭いのです」はなつまみ

フェイリス「フェイリスの敏感な鼻には猛毒なの」はなつまみ

紅莉栖「そんなに臭い?」くんくん

岡部「クリスティーナ!最後に風呂に入ったのはいつだ?」はなつまみ

紅莉栖「今日が何日だかもわかんないわ。岡部と最後に会ってからずっとラボにいたから」

岡部(一週間以上か、蒸し風呂のようなところにそんだけいたらそうなる)

岡部「早くシャワーを浴びてこい!服の替えは俺のを使えばいい!」

紅莉栖「岡部の服って///彼シャツ」

岡部「いいから早く行けー!」

岡部(鼻歌交じりに紅莉栖はシャワー室に向かった)

岡部(紅莉栖が通過した際、鼻が敏感なフェイリスが気絶したみたいだ)

岡部「今のうちにフェイリスの犬耳を!」

まゆり「フェリスちゃんに触っちゃダメー!」ぎゅっ

岡部「こら、離せまゆり!」ジタバタ

まゆり「フェリスちゃんに触ったらオカリン狂犬病になっちゃう」ぎゅー

岡部「今がチャンスなんだ!邪魔をするでない」

まゆり「オカリンはまゆしぃの人質なのです!だからダメー!」むぎゅー

岡部「俺が人質なのかよ!はなく離せ~」ツルッ

岡部「あっ」

岡部(紅莉栖が参上した時、まゆりは手にしていたバナナを落としていた)

岡部(バナナで滑るなんて)

岡部(俺の記憶は途切れた)

~数十分後~

紅莉栖「岡部!裸白衣よ!」

紅莉栖「おか、べ?」

まゆり「紅莉栖ちゃ~ん、オカリンがバナナで滑って」ぐすん

紅莉栖「おかべぇええええええ!」号泣

紅莉栖「今すぐ人工呼吸してあげるから」

まゆり「それはまゆしぃの仕事なのです!」

紅莉栖「恋人の私がやるのがふつうじゃない!」

まゆり「彼女だと思い込んでるの?」

紅莉栖「違うわ!岡部と私は付き合ってるの!」

まゆり「冗談は胸だけにして欲しいのですw」

岡部「ぅうーっ」

まゆり「オカリン!」

紅莉栖「岡部!」


岡部「俺は気を失っていたのか?」

まゆり「まゆしぃは心配したのです!もう勝手に無理しないで!」ぐすん

岡部「すまないなまゆり、また心配かけて」なでなで

まゆり「オカリン大好きだよ」ぎゅー

岡部「そうだ!早くフェイリスに猫耳を!」

紅莉栖「待って!」ガシッ

岡部「おぉい!クリスティーナ!今は一刻の猶予もないのだ!」

紅莉栖「私にはナデナデはないのか?私だって心配したんだからな、それとティーナ言うな」

岡部「今デレるなよ!ナデナデでもハムハムでもいくらでも後でやってやるから!」

紅莉栖「ハムハム///」プシュー

岡部(今のうちに!)

まゆり「紅莉栖ちゃんばっかずるいのです」ガシッ

岡部「お前らは一体何なんだ!そんなに邪魔したいのか!」

まゆり「オカリンはまゆしぃの奴隷さんなのに、他の女の子ばかり気にかけて悪い子なのです」

紅莉栖「奴隷さん?それはあなたのことでしょう?いつも金魚の糞みたいに岡部の後ろについているんだもの」

まゆり「クチャラー」ボソッ

紅莉栖「何か言いましたか脳筋?」

まゆり&紅莉栖「ぐぬぬぬっ!!!!」バチバチ

岡部(このままでは埒があかない)

岡部(それにフェイリスも目覚めかねない!)チラッ

フェイリス「きょうみゃ~!」ニコニコ

岡部「おうふ」

フェイリス「首輪苦しいよぉ~とって~」

岡部「クッ!」

岡部(女の子が首輪を付けられ、柱に固定されている)

岡部(ダルが正常だったら何が起きていたか)

ダル「キーボードの隙間って、興奮するお」ハァハァ

岡部(ダルのことは由希さんに任せよう)

フェイリス「きょうみゃ~、好きだよ構ってよ~ぎゅ~して~」ジタバタ

岡部(もうやるしかない!)

岡部「フェイリス!」

フェイリス「?」

岡部「少しじっとしていろ」スッ

フェイリス「ちゅー?チューしてくれるの?ぺろぺろ?」

岡部「少しじっとしていろ」犬耳はずすカチャ

留未穂「岡部さん?」スチャ猫耳つける

フェイリス「凶真!」

岡部「待て待て、今解いてやるから」カチャカチャ

フェイリス「ふぅ、さすがのフェイリスも縛られるのはいやにゃ」

岡部「コレでやっとフェイリスが戻ったか」

フェイリス「やっぱフェイリスには猫耳だにゃ」

紅莉栖「私の犬耳!」ガバッ!

岡部「ちょっ!助手よ。いきなり襲いかかるな!」

~数分後・ラボ~

岡部「つまりどういうことだ助手よ」仁王立ち

紅莉栖「えぇっと~、新しい未来ガジェット的なことで」正座

岡部「何て名前だその犬耳は?」

紅莉栖「おっ、岡部だいしゅきカチューシャ」ボソッ

岡部「酷いネーミングセンスだ」

フェイリス「凶真のこと言えないにゃ」

岡部「それで何だったっけ?そのカチューシャをつけると?」

紅莉栖「周りを気にせず岡部に甘えたくなる」

岡部「何でそんなものを」呆れ

まゆり「まゆしぃは紅莉栖ちゃんがかわいそうで悲しいのです」

紅莉栖「だって岡部!アメリカでキスしてから何もしてくれないんだもん!」

岡部「別に何かすることが恋人ってわけではないだろうが」

紅莉栖「え?今、恋人って言ったの?」

岡部「違うのか?俺は紅莉栖に告白した返事でキスをしたのかと」

紅莉栖「私だけが思い込んでるだけじゃなかったんだ」

まゆり「そうはいかないのです!」犬耳装着!

フェイリス「凶真への想いは負けないのにゃ!」犬耳装着!

岡部「お前ら!何やってるんだ!」

紅莉栖「まゆりが持ってるのさっき私が作った犬耳!」

まゆり「オカリンはまゆしぃのこと嫌いなの?まゆしぃはオカリンのこと小さい時からずっと大好きだよ?」

フェイリス「きょうみゃ~フェイリスは発情期だよ?」

岡部「何でもう一個作っているのだ助手よ!」

紅莉栖「だってフェイリスさんに犬耳取られたから!」

~数日後~

岡部(明日はメイクイーンでの雷ネットの大会だ)

岡部(だが、それどころではない)

岡部(紅莉栖、まゆり、フェイリスは俺にベッタリと張り付き)

岡部(ダルはpcとともにラボからダイブし入院。今は由希さんに介抱されている)

岡部(ルカ子は恐山に行き、指圧師には会っていないがMr.ブラウンは体重が15キロ減ったと言う)

岡部(そして再び俺の携帯の着信音が鳴り響く)

~ラジ館・屋上~

鈴羽「何で未来が何も変わってないのかな?」

岡部「そっそれは俺にももうわからない」

鈴羽「君に話したよね?世界戦だって?」

岡部「わかっている。でも俺が犬耳を取っても助手が犬耳のスペアをいくつも作っていて」

鈴羽「10個」

岡部「へ?」

鈴羽「牧瀬紅莉栖が作り出した犬耳は全部で10個。そして未来で起こる世界戦では10人が岡部倫太郎をめぐり争う」

岡部「10人だと!?」

鈴羽「この時はまだ牧瀬紅莉栖、椎名まゆり、秋葉留未穂の3人だけだけど、明日行われる雷ネットの大会を機に残りの7個も別の人が手に入れる」

岡部「そんな」

鈴羽「もう間に合わない。コレは最終手段だってお父さんは言ってたけど、岡部倫太郎!私と過去に行こう!」

岡部「でも何をすればいいんだ!俺が犬耳を取り上げてもあいつらは10秒後には犬耳を装着している!世界は犬耳をつけるように収束するんだ!俺が過去に戻っても」

鈴羽「ちょっと待って!」

岡部「?」

鈴羽「もう15分経つから一回未来に帰るね」ばいばーい

岡部「待て鈴羽!」

岡部(行ってしまった)

岡部「また俺は世界を、そして自分を騙さなければならないのか」

岡部「シュタインズゲート世界戦からシュタインズゲート世界線に行くために」

岡部「また俺は」

鈴羽「黄昏てるとこ悪いんだけどさ、15分しかないからもう行くよ?」

岡部「戻ってきたのか!」

~タイムマシーン内~

鈴羽「大体30分ぐらいで着くかな?戻るのはオカリンおじさんがバナナで滑って気絶した時でいいんだよね?」

岡部「あぁ、問題ない」

岡部(正直何も考えていない)

岡部(まずは何をすべきなのかよくわからない)

岡部(犬耳がこれほど恐怖だとは)

岡部(それに戻ったところで15分もいれないのだ)

岡部「前よりきつい」

鈴羽「きつい?」

岡部「あぁ、俺が前にタイムマシーンを使った時は目的とかがはっきりしていたが」

鈴羽「今回はよくわからないと」

岡部「そうだ。犬耳が全ての始まりなのはわかっている。だが、世界は犬耳をつけることに収束する」

岡部「紅莉栖は俺が構ってあげられなかったから犬耳を開発した」

鈴羽「実際起こったことを変えちゃいけないのは知ってるよね?」

岡部「あぁ、嫌というほど経験したからわかっている」

岡部(ここが難しいところだ。実際に起こったフェイリスの犬耳化、紅莉栖の汚臭、Mr.ブラウンの疲労、ダルの入院)

岡部(まゆりの凶暴化、指圧師の高速メール、ルカ子の恐山入り、これらを変えることなく15分以内に行う)

岡部(不可能じゃないか?)

岡部(いや!そんなはずはない!)

岡部(俺は地獄のような夏を過ごしたんだ)

岡部「これしきのこと、この鳳凰院凶真が出来ないはずがない!」

鈴羽「やる気だね」

岡部「俺が世界を救ってやろう!」

岡部「フゥーハハハハハハハハハハ!」

鈴羽「ところで何で気絶した時にしたんだい?」

岡部「とくに意味はない!」

鈴羽(お父さん、このミッションはだめかもしんない)

~過去~

鈴羽「それじゃぁ、時間は15分だからね」

岡部「わかっている!また会おうバイト戦士よ」ダッ!

鈴羽(なんか頼りないんだよねぇ~)

~ブラウン管工房~

岡部(ラジ館から全速力で走ってここまで着いたが、どんな作戦で行こうか)

岡部「ラボから騒音が聞こえる」

裕吾「なんだ岡部まだ上に行ってなかったのか?」

岡部「Mr.ブラウン!」

裕吾「さっきよりも顔色いいじゃねぇか」

岡部「いえ、そんなことはありませんよ」

裕吾「そうなのか?確かにいつものウルセェ岡部じゃねぇけどよ。まだ本調子じゃねぇんなら店で休んでいくか?」

岡部「あっえ・・・」

~ラジ館・屋上~

鈴羽「あのさぁ?何のために過去に来たの?」

岡部「えっと~ですね。何といいますか、世界は収束すると言いますか」

鈴羽「まさか今の今までブラウン管工房でお菓子を食べてたなんて信じられないよ!」ぷんすか

岡部「すまない」

岡部(結局ブラウン管工房でMr.ブラウンとまったりしていたら時間が来てしまった)

岡部「しかし、15分は短すぎないか?」

鈴羽「別に君は15分じゃなくてもいいんだよ?」

岡部「そうなのか!?」

鈴羽「私が15分間隔で未来に燃料を補給しに行けばいいんだから」

鈴羽「それか時間を指定してくれれば私がその時間に迎えに行くよ」

鈴羽「でも2番目だともしもの時に対処できないかもしれないから、私は15分おきに補給しに行くのがいいかなって」

岡部「今回はとりあえず元いた時間に返してくれ」

鈴羽「そう、でも世界戦を防ぐには岡部倫太郎しかできないんだからね」

岡部「あぁ、わかってる」

岡部(鈴羽には悪いが俺が過去にいれる時間に制限はなくなった)

岡部(注意しなければばらないことはいつもと同じタイムパラドックスだ)

岡部(俺は俺自身に会わぬように気絶していた時を選んだが、失敗だった)

岡部「一度作戦を練らねば」

~ラボ~

フェイリス「きょうみゃいないの~?」

紅莉栖「岡部に撫でて欲しぃよ~」

まゆり「ヴァウヴァウヴァウ!!!」

ダル(犬耳つけた美少女が3人もいるのに)

ダル(オカリンはどこに行ったんだお)

~ラジ館・屋上~

鈴羽「もうわかってるかもしれないけど、明日には残りの犬耳が」

岡部「わかっている!」

鈴羽「急にどなんないでよ」

岡部「すっすまない。少々頭がパンクしそうでな」

鈴羽「君に未来の運命を押し付けてるのはわかってるけど、元は君が秋葉留未穂に犬耳をつけたのがいけないんだから」

岡部「すまない」

岡部(俺は焦っている)

岡部(解決策が全く出てこない)

岡部(紅莉栖がまともなら解決できたかもしれんが)

~ラボ~

紅莉栖「おけべぇ~さびしぃ~よ~」

~ラジ館・屋上~

岡部(今のままではダメだ)

岡部(犬耳をつけないようにすることもできるが)

岡部(いや、まず紅莉栖が犬耳を作らなくさせることもできる)

岡部(しかし、その影響からせっかくたどり着いたシュタインズゲート世界線)

岡部(いや、シュタインズゲート世界戦を抜けることになるかもしれない)

岡部(今のままでも俺の大事な仲間は誰も死なない)

岡部(まゆりも、紅莉栖も)

岡部(だが、未来ではラボメンが世界戦を始める)

岡部(アトラクタフィールドの影響を受けないのが仇になったのか?)

岡部(俺にはもう何もできない)

鈴羽「わかるよ。せっかくたどり着いた世界線がまさかって顔だよ」

岡部「さすが戦士だな。貴様には悪いが打つ手がない」

鈴羽「まさか何もしないなんて言わないよね?」

岡部「俺の失態が招いたことだ。俺が近い将来死ぬのもその結果なのだろう」

鈴羽「私が教えたことだけどさ、それを逃げ道にしないでもらいたいな。自分が悪いって思ってるんなら少しでも足掻いてみてよ」

岡部「・・・」

岡部(世界線変動率1.048596%、アトラクタフィールドの収束にとらわれない世界線。シュタインズゲート世界線)

岡部(みんなの犠牲のもと、たどり着いた世界線がまさかこんな未来だとは)

岡部(・・・?)

岡部「まてよ」

岡部「ここはシュタインズゲート世界線じゃない!」

鈴羽「それ、最初にも言ったよね?ここはシュタインズゲート世界線に限りなく近いシュタインズゲート世界戦だって」

岡部(俺は走った。Mr.ブラウンの家に!)

~Mr.ブラウン宅~

綯「あっ!?」

岡部「シスターブラウンよ、すまないが上がらせてもらう」

綯「えっえ?」

岡部「やはりあったか」

岡部(ダイバージェンスメーター!)

岡部「世界線変動率1048596%。なぜだ!?やはりここはシュタインズゲート世界線ではないか!」

岡部「しかし、それではなぜダイバージェンスメーターがあるのか説明にならない」

岡部「鈴羽は言っていた。ここはシュタインズゲート世界線でなく、シュタインズゲート世界戦。限りなく近く遠いい世界線だと」

岡部「何が何だかわからなくなってきた」

岡部(世界線変動率1.048596%の世界線シュタインズゲート世界線。1048596%・・・)

岡部「1048596%だと!?」

岡部「鈴羽が言っていたことはこれなのか!」

綯「あの~」

岡部「すまなかったな綯、いきなり押しかけて。貴様のお父さんを今から助けてやる!」

綯「えっ///」

岡部「またな」ダッ!

綯「かっこいい///」

岡部(俺の予想だと、鈴羽は他の世界線同様に過去に行き何んらかの形でMr.ブラウンに接触、そしてダイバージェンスメーターを託したのだろう)

岡部(俺にシュタインズゲート世界線でないと理解させるために)

~ラジ館・屋上~

鈴羽「戻ってきたね」

岡部「あぁ、やっと理解した」

鈴羽「逃げ出したんじゃないかって思ったよ」

岡部「貴様に聞きたいことがある」

鈴羽「なんだい?」

岡部「貴様が戦う、いや、世界の意思に抗う理由を聞きたい」

鈴羽「・・・はぁ」

鈴羽「父さんには言うなって言われてたんだけどさ」

鈴羽「死んだ母さんのためだよ」

岡部「由希さんが、死んだ、だと?」

鈴羽「そうだよ。私を産んでしばらくしてから」

岡部「御病気だったのか?」

鈴羽「いいや、精神的に追い詰められて、自ら命を経った」

岡部「追い詰められただと?」

鈴羽「死んだ岡部倫太郎以外のラボメンにね」

岡部「そんな馬鹿な!?」

鈴羽「おかしいことじゃないよ。岡部倫太郎だってラボメンに殺されているんだ」

岡部「しかし、だからと言って」

鈴羽「私は母さんを救ってみせる」

鈴羽「そのためにもオカリンおじさんには未来を救って欲しいんだ」

岡部(由希さんが殺されるだと!?)

岡部(俺のせいで、由希さんが)

岡部(ダル、俺のせいでお前は)

岡部(いや!そんなことはさせない!)

岡部「由希さんも大事なラボメンだ!」

岡部「鈴羽よ!お前はこの鳳凰院凶真以外のラボメンが生き残ると言ったな!」

岡部「その通りだ!俺が由希さんを救ってみせる!」

岡部「ダルのためにも、鈴羽のためにも!」

岡部(俺の携帯が荒ぶる)

岡部「メールか・・・2036/09/22だと!?」

鈴羽「届いたみたいだね」

岡部「コレは!」

鈴羽「Dメール」

鈴羽「オカリンおじさんが決意した時に届くって父さんは言ってた」

岡部「つまりこのDメールはダルからということなんだな?」

鈴羽「そうだよ」

岡部(俺はメールを開いた)

バレル・タイター『オカリン久しぶりだお。アレ?まだその時代の僕はオカリンと会ってるから久しぶりでもないのか。でもさ、この時代の僕はオカリンが殺されてからの僕だからさ、なんか久しぶりで。ううん!そんなことを言うためにDメールを送ったわけでないお!』

バレル・タイター『由希は鈴羽が産まれて少しした時にオカリン以外のラボメンから精神的に追い詰められて、鈴羽を残して行ってしまったお』

バレル・タイター『ラボメンがなぜ由希をターゲットにしたか、それは僕とオカリンが世界戦からの脱出のためにタイムマシーンの研究をしていたからだお』

バレル・タイター『そして他のラボメンは由希がオカリンをとった、オカリンを殺したのは由希だって勘違いして』

バレル・タイター『正直、オカリンを恨んだお。でもオカリンはこの世界戦から抜けるために必死でもがいてたお』

バレル・タイター『だから僕がこれから言うことをよく覚えてて欲しいんだな』

バレル・タイター『厨二病乙』

岡部(メールは以上だ)

鈴羽「父さん、残念だよ」

岡部「いや、ダルの意思は伝わった!」

岡部(しっかりと伝わった)

岡部(鈴羽はまだポカンとしているが、それもそうだろう。)

岡部(15分おきに未来に戻って充電の繰り返し)

岡部(それもすべて死んだ母、由希さんを救うため)

岡部(そして鈴羽は間接的な犯人である俺を頼っている)

岡部(ダルだって俺のせいで由希さんを失ったんだ)

岡部(好きな人を失う気持ちはわかる)

岡部(何度も経験した)

岡部(だからこそ俺は)

岡部「鈴羽、もう一度だけ過去に戻りたい」

鈴羽「いいよ。いくらでも手伝ってあげる。それで母さんを救えるなら」

岡部(今までのことで少しだがわかったことがある)

岡部(一つはラボメンの誰かによって俺はシュタインズゲート世界線から世界戦に移動させられた)

岡部(そしてそのターニングポイントは俺がフェイリスに犬耳をつけたことだ)

岡部(それにより世界線は変動した)

岡部(俺が世界線を移動させたラボメンだと言うこと)

岡部(これも全てシュタインズゲートの選択とでも言うべきなのか?)

岡部(そしてもう一つは鈴羽はいずれ過去に戻り、ダイバージェンスメーターをMr.ブラウンに託す)

岡部(その他にも俺とダルが未来でタイムマシーン、そして電話レンジ(仮)を作ったということはIBM5100も過去で手に入れているのだろう)

岡部(だが今回のことで一つ気になることがある)

岡部(俺が世界線を移動したのならリーディングシュタイナーの影響で激しい目眩を起こすはずだ)

岡部(それがなかった)

岡部(だからこそ気づかなかった)

岡部(俺がシュタインズゲート世界線から移動していたことを)

岡部(全てを確かめるには俺がフェイリスに犬耳をつけた時間まで戻らなければならない)

鈴羽「もうそろそろで着くから」

岡部「わかった」

~過去・ラジ館~

鈴羽「それじゃ、1時間後に迎えに来るから」

岡部「あぁ、頼んだ」

鈴羽「オーキードーキー♪」

岡部(今回は鈴羽には時間を指定した)

岡部(俺がこれからすることには少なからず15分では間に合わない)

岡部「俺がフェイリスに犬耳をつけるまでまだ時間はある」

岡部「急ぐか」ダッ

~天王寺宅~

コンコン

裕吾「んだよ岡部、こんな朝っぱらに」

岡部「突然すいません。少しだけ上がらせてもらいます」

裕吾「おっおっ!」

岡部「なんで、だ」

裕吾「なんだってーんだよ。それが気になんのか?」

岡部「この機械はいつからここに?」

裕吾「そりゃ、俺が世話になった人から預かってんだよ」

岡部「そうですか、夜分遅くに失礼しました」

裕吾「今度はもうちょいいい時間に来いよ」

ガラッ

岡部(まだこの時間は俺がフェイリスに犬耳をつけていない)

岡部「ならまだシュタインズゲート世界線のはずだ」

岡部「それなのにダイバージェンスメーターは存在した」

岡部「一体いつから俺はシュタインズゲート世界線から移動していたんだ?」

~1時間後~

鈴羽「その分だとあては外れたみたいだね」

岡部「あぁ、結局俺がフェイリスに犬耳をつけた時間になってもリーディングシュタイナーは発動しなかった」

鈴羽「それってどういうことなの?」

岡部「いつ世界線を移動したのかわからない」

岡部「もしかしたら最初っから俺はシュタインズゲート世界線に到達していなかったのかもしれない」

鈴羽「そんな」

岡部「一つ聞くが、鈴羽はこれから過去に飛ぶ予定はあるのか?」

鈴羽「どういう意味?」

岡部「Mr.ブラウンの家にダイバージェンスメーターがあったんだ。コレは鈴羽が過去に行き天王寺裕吾に託すものだ」

鈴羽「今のところそんな予定はないかな」

鈴羽「それに」

岡部「?」

鈴羽「私、ダイバージェンスメーターなんて知らないよ?未来にもなかったし」

岡部「なに?!」

岡部(未来ではまだダイバージェンスメーターが作られていないだと!)

岡部(アレは俺の持つリーディングシュタイナーを使い作られた物だ)

岡部(まさか俺が未来で死んだから作られていないとでも言うのか?)

岡部「しかし、確かにMr.ブラウン宅に存在していた」

鈴羽「なんでだろうね?」

岡部(もうわからない)

岡部(鈴羽は過去にはいかないのか?)

岡部(いや、それではダイバージェンスメーターがあることに説明ができない)

岡部(それにタイムマシーンや電話レンジ(仮)の制作にもいIBM5100が必要だ)

岡部「未来のダルはどうやってタイムマシーンをつくりだしたというんだ」

鈴羽「私も詳しくは知らないけど、父さんとオカリンおじさんとで作ったとは言ってたよ」

岡部「つまり俺が死ぬまでには出来上がっていたということか?」

鈴羽「そういうことじゃないかな?」

岡部(鈴羽は過去に行かず、ダイバージェンスメーターも届けず、IBM5100も手に入れない)

岡部(俺が死ぬまでにはタイムマシーンも電話レンジ(仮)も完成している)

岡部(一体誰が過去に飛んだんだ?)

岡部「全てを知るにはMr.ブラウンに聞くしかないな」

鈴羽「乗る?」

岡部「あぁ、頼む」

鈴羽「なら一回未来で燃料補給してくるね」

岡部「毎度すまないな」

鈴羽「いいよいいよ」

~過去・ブラウン管工房~

裕吾「おお、岡部。戻ってきたのか?」

岡部「実は聞きたいことがありまして」

裕吾「ん?なんだ?」

岡部「Mr.ブラウンの昔世話になったという人についてなんですが」

裕吾「これも何かの縁てやつか?待ってろ今出してやるから」

岡部「出す?」

裕吾「頼まれてたんだよ。少年がいずれこの二階を貸してくれって言いに来るとか、そいつが鳳凰院さんのこと聞きにくるだとか」

岡部「!?鳳凰院!」

裕吾「オメェが鳳凰院だかなんだか叫びだした時にゃ驚いたぜ。まさか俺が世話になった鳳凰院さんと同じだからな」

裕吾「ほらよ」

岡部「コレは?」

裕吾「その鳳凰院さんがお前に渡せってよ」

岡部(かなりの年期が入った茶封筒だ。かすれているが表には文字が書いてある)

岡部「Dメール・・・」

裕吾「鳳凰院さんも不思議な人でよ。急に奇想天外なことは言いだすわ。まるで岡部みてぇに落ち着きのねぇ人だった」

裕吾「まぁこれも何かの縁てやつだ。鳳凰院さんはシュタインズゲートの選択とか言ってたな」

裕吾「まるでオメェだよ」

岡部「すいませんがこの封筒はもらっていきます」

裕吾「おう、もともとオメェに渡すものだったからな」

岡部(俺は駆け出していた)

岡部(早く鈴羽に伝えなくては)

~ラジ館・屋上~

鈴羽「何か収穫はあった?」

岡部「コレだ」ピラッ

鈴羽「なにこれ?」

岡部「Dメールだ」

鈴羽「誰から?」

岡部「未来の俺からのだよ」

岡部(内容はこうだった)

岡部(俺は完成直後のタイムマシーンで過去に飛び、IBM5100を手に入れた。今は柳林神社に奉納してあるらしい。そしてダイバージェンスメーターは過去でMr.ブラウンに託してあると)

岡部(他の世界戦では鈴羽が行っていたことをやったと)

岡部(鈴羽を危険な目に合わせるわけにはいかない。だから俺が飛んだと)

岡部(リーディングシュタイナーが発動しなかったのは既に俺が過去に飛んだせいでもともとシュタインズゲート世界線だったものが変わってしまったと)

岡部(この世界戦から再びシュタインズゲートに到達するには俺が雷ネットで勝つしかないのだと)

岡部(しかし、世界は俺が雷ネットで負けるように収束する)

岡部(犬耳のことはどうあがいても無くならない)

岡部(全てはシュタインズゲートの選択だ)

岡部「エル・プサイ・コングルゥ」

鈴羽「つまり、過去に戻っても意味がないってこと?」

岡部「俺にもわからないが、明日の雷ネットの大会で絶対に優勝しなければならないらしい」

鈴羽「そしたら母さんも助かるんだね!」

岡部「断言はできない。しかし、俺が雷ネットの大会で勝てばシュタインズゲートに到達できる」

鈴羽「頼んだよ。岡部倫太郎」

岡部「任せておけ。お前を悲しませる未来なんて俺が防いでみせる」

~ラボ~

岡部(俺は夢でも見ているのか?)

岡部(紅莉栖が俺の白衣を握りしめ喘いでいる。フェイリスは俺を見るなり飛びつき顔を舐めている。まゆりは白衣を作ってるのか山のように白衣がある)

岡部(ダルは・・・そうか、もういないのか)

岡部(犬耳をつけた美少女が3人)

岡部(ハーレムとはこのことか?)

フェイリス「きょうみゃの汗おいしいよぉ~」ぺろぺろ

まゆり「オカリンに白衣作らなきゃ、嫌われちゃう、嫌われちゃう、嫌われちゃう、嫌われちゃう・・・・」ぶつぶつ

紅莉栖「うっ、ぁ、あ。い、ィクっ。あ」もぞもぞ

岡部「明日の大会どころではないな」

岡部(フェイリスは離れようとしない)

岡部「紅莉栖、頼むからこんな場所でやめてくれ」

紅莉栖「ぁぁ、岡部、本物?匂い、濃くて、ぁあッ。あ」

まゆり「この駄犬が!オカリンの白衣にテメェの汚ねぇ汁が付いただろうが!どうしてくれんだよ!」

岡部「まゆり、もう俺の白衣作らなくていいから。もう俺が1日1枚使っても5年分はあるから」

まゆり「オカリンだぁ~だーいすきだよオカリン。寂しくてまゆしぃ辛かったのです」

岡部「それは悪かったな」なでなで

フェイリス「フェイリスには~?」ぐいぐい

岡部「こら、腰を押し当てるな」

まゆり「いつまでオカリンの邪魔をするのフェリスちゃん?オカリンが消えろだって」

フェイリス「きょうみゃすき~」ぺろぺろ

まゆり「調子乗ってんじゃねぇぞこのクソブタが!」

紅莉栖「岡部、あ、おかべの指。ふっとい、、」もぞもぞ

岡部「助手!勝手に人の指を使うな!」

まゆり「紅莉栖ちゃんも死にたいみたいなのです」

岡部(なんなんだよこれ!)

岡部「おすわり!」

岡部(とっさに俺は叫んだ)

しゅたっ!

岡部(3人は俺の前に正座した)

岡部「なん、だと」

岡部(もしかして犬耳にはこんな機能もあるのか?)

岡部「紅莉栖おて」

紅莉栖「はい岡部」ぽん

岡部「おうふ」

岡部「まゆり、おかわり」

まゆり「はーいオカリン」ぽん

岡部「フェイリスは・・・そのままでいいや」

フェイリス「ひどいよぉ~、フェイリスとも遊んでよ~」

岡部(この機能を知ったらもしかしたら未来を変えられるかもしれない)

岡部「明日は雷ネットの大会だ!お前らは明日のためにもう家に帰り寝ること!」

フェイリス「もっときょうみゃと一緒にいたいよ~」ぐいぐい

まゆり「オカリンは寂しがり屋だからまゆしぃがずーっとそばにいてあげるよ?」ぎゅー

紅莉栖「岡部の指、おいしいよぉ~」チュパチュパ

岡部「なんでここはゆうこと聞かないんだよ!」

岡部(もしかしたら、この犬耳は犬用の命令しか聞かないのか?」

岡部「それなら」

岡部「ハウス!」

紅莉栖「しょうがないわね、明日の優勝のために今日はもう帰ってあげる」スタスタ

岡部「俺の白衣を持って帰るな助手よ」

まゆり「明日はオカリンのためにもまゆしぃがんばるのです」ぐいぐい

岡部「まゆり、無言で俺の替えの下着をバックに詰めるな」

フェイリス「きょうみゃがそんなにフェイリスの考えた大会を楽しみにしてるなんて」ぎゅー

岡部「うん。まずは離れろ」

~数時間後~

岡部「なんとか全員を家に帰すことが出来た」

岡部(しかし、どうやって明日の雷ネットの大会で勝つかだ)

岡部「俺の雷ネットに対するスキルは、まぁそれなりに上がっている」

岡部「ダルと同じとは言わないが近いだろう」

岡部(だが、今回はタッグマッチ、まゆりとの協力が必要不可欠だ)

岡部「あの時を思い出すな」

岡部(別の世界戦で俺はフェイリスとともに雷ネットの大会に出た)

岡部「十円ハゲに苦しめられたが、あの時以上にフェイリスと心を通わした時はなかったな」

岡部(いかんいかん!今回はまゆりとだ!)

岡部(明日の大会で勝つのが最重要だが、未来の俺は大会で負けたということだ)

岡部(収束するのかもしれん)

岡部「シュタインズゲートの選択か」

鈴羽「深刻そうだね」ひょこ

岡部「なんだ、また来たのか?」

鈴羽「そんなこと言わなくてもいいじゃん。私だって忙しいんだから」

岡部「いや、すまない。鈴羽にとっても俺にとっても、皆にとっても大切なのはわかってる」

鈴羽「明日の大会で負けるかもっておもってるんでしょ?」

岡部「まぁ、その通りだ。正直勝ってもなんで世界戦が変わるのかわからん」

鈴羽「さっきさ、未来に戻った時に父さんに聞いたんだけど」

岡部「?」

鈴羽「おじさんも気づいてると思うけど、父さんは嘘をついてたんだよ」

岡部(ダルが嘘をついている?)

岡部「悪いが思い当たることがないんだが」

鈴羽「まぁ期待はしてなかってけどさ」

岡部「話してくれないか、ダルが俺についた嘘を」

鈴羽「母さんが死んだのはおじさんのせいじゃなかったんだ」

岡部「へ!?」

~ホテル~

紅莉栖「明日の大会で勝てば、りんたろぉと2人っきり・・・子供の名前、考えなきゃ」

~秋葉宅~

フェイリス「くーにゃんはまだ気づいてないにゃ、ほんと~におバカさんにゃぁ」

~椎名家~

まゆり「明日はオカリンと一緒に大会に出れるなんて、楽しみだなぁ」

~ラボ~

鈴羽「父さんからのDメールで母さんが死んだのはおじさんのせいって思ったでしょ?私も父さんからそう聞いてたからDメールの内容に疑いはなかったんだ」

鈴羽「嘘は、おじさんが誰かに殺されたってところ。父さんはおじさんを過去に逃がしてこの世界戦を終わらせようとした。それで実際におじさんは過去にとんだでしょ?でも父さんはおじさんがラボメンの誰かに殺されたって言ったの」

岡部「つまりダルは俺が過去に飛ぶことも知ってたのに、飛んだ後に俺がラボメンの誰かに殺されたと周りに嘘をついたと言いたいんだな?」

鈴羽「まぁそんなとこ。それとさ母さんが自殺したこともあわせてみるとさ」

岡部「俺は未来でダルとタイムマシーンを作る。それは俺が逃げるため。俺が逃げた後にダルは俺はラボメンの誰かに殺されたと嘘をついて世界戦を終わらせようとしたが他のラボメンは、ダルの嫁で鈴羽の母でもある由希さんが殺したと、まぁ愛ゆえにってやつだと思って精神的に追い詰められた由希さんは自害した」

鈴羽「母さんが死んだのは父さんがオカリンおじさんはラボメンの誰かに殺されたって嘘をついたからなんだよ」

岡部「ダルはなぜ俺が誰かに、またそれがラボメンの中にいるなんて言ったんだ」

鈴羽「・・・なんでだろうね」

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