お嬢様「ごっつい一本糞が出ますわ!!」 (113)
お嬢様「じいや!ごっつい一本糞が出ますわ!!」
お嬢様「じいや!いないの!?」
お嬢様「そうだわ、トイレにじいやはいませんわ!!」
お嬢様「ならば一人で放り出すまで!!ごっつい一本糞、放り出すまで!!」
お嬢様「ああああ!!ごっつい一本糞が出ますわ!!」
お嬢様「おおおおおおおお!!おおおおおおおお!!」
お嬢様「負けませんわ!!おおおおおおおお!!」
お嬢様「命が、命が燃えているのです!!」
お嬢様「私、生きていますわ!!うおおおおおおおおおおおお!!!」
お嬢様「糞と、私!」
お嬢様「そう糞と、私!!」
お嬢様「戦いですって?ご冗談!!」
お嬢様「愛し合っているのですわ!!互いを、今この瞬間を!!」
お嬢様「おおおおおおおお!!!」
お嬢様「おおおおおおお!!おおおおおおお!!」
???『…だ』
お嬢様「そこにいるのは誰!?」
???『……やめ……だ』
お嬢様「姿を表しなさい!!」
お父様『やめるのだ我が娘よ』
お嬢様「お父様……!?」
お嬢様「そんな……!お父様は五年前にお亡くなりになったはず……!」
お父様『そうだ、私は死んだ。五年前のあの日にな』
お嬢様「ならばなぜ……」
お父様『肉体の死が魂の死と同じとは限らないのだよ、我が娘よ』
お父様『私は肉体を捨てることで不滅の存在となったのだ』
お嬢様「そんなこと……!ありえないわ!」
お父様『では目の前の現実はなんだ?私は今ここに存在しているではないか』
お嬢様「ッ……!」
お嬢様「まぁ、いいわ……それで不滅となったお父様がいったいなんのご用かしら?」
お父様『今すぐその雄叫びながら排便するのをやめるのだ』
お嬢様「あら、なぜですの?」
お父様『下品だからだ』
お嬢様「フフッ」
お父様『何を笑う』
お嬢様「変わっていませんわね、お父様。あなたは生きていた時からそうだった」
お嬢様「外面ばかりを気にして、貴方だけは雄叫ぶことなく粛々と用を足していましたわね」
お父様『それが普通だ』
お嬢様「では仮にそれが普通だとして、雄叫びと共に魂と一本糞を身体から解放することの何がいけないのですの?」
お父様『下品だからと言っただろう』
お嬢様「いいえ、お父様は恐れていたのよ!」
お父様『何?』
お嬢様「私達人類が、進化の上で身体の奥底に封じた野生を呼び覚ますのを恐れたのよ!」
お父様『何をバカなことを……』
お嬢様「あくまでもお認めにならないつもりですの?」
お父様『当然だ』
お嬢様「ならばそこで見てるといいわ!!私のごっつい一本糞を!!! 」
お嬢様「おおおおおおお!!おおおおおおお!!」
お父様『このわからずやめ……』スッ…
お嬢様「おおおおおおお!!おおおおお……お…?」
お嬢様「そんな……一本糞が出なくなりましたわ!!」
お父様『実の娘にこの力は使いたくは無かったが仕方あるまい……』スゥ…
お嬢様「おおおおおおお!?糞が!糞が!お腹に戻って来ますわ!」
お父様『さぁ娘よ、用を足したければ雄叫ぶことをやめると誓うのだ』
お嬢様「この外道!」
お父様『なんとでも言え、私はこの家を正常に戻す為ならばなんでもする』
お嬢様「くぅうう!いくら踏んばっても出てきませんわ!」
お父様『さぁ誓え!二度と雄叫びながら用は足さないと!』
お嬢様「私は……私は負けませんわ!!!」
お嬢様「おおおおおおお!!おおおおおおお!!」
お父様『やめろ!それ以上やると肛門が壊れることになるぞ!』
お嬢様「構いませんわ!!私は私の信念を突き通して見せます!!!!」
お父様『ぐうう…!このおおおおおお!!!!』
\ガチャッ/
???「二人ともそこまでよ」
お父様『な……!お前は!』
お嬢様「お母様!」
お嬢様「あっ、あんなところに野グソが転がってますわ!」
お嬢様「こんなクッソうめえモン食ったの初めてですわ!!」
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