阿笠「出来たぞ、ボタン連打用定規じゃ」 (38)

阿笠「出来たぞ、ボタン連打用定規じゃ」

コナン「連打用定規じゃってただの定規じゃねーか何言ってんだ?」

阿笠「なんじゃ知らんのか?昔は連射スイッチなんぞもなかったから、これを使って連射したもんじゃ」

コナン「ほーん!で、どうやって使うんだ?」

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阿笠「まずはボタン部分に半分くらい架かるように定規を置くんじゃ」

コナン「ふむふむ、こんな感じか?」パチパチ

阿笠「おお、そんな感じじゃ」

阿笠「そしたら片方を左手で固定するんじゃ、後は右手で定規を弾くように振動させるんじゃ」ビヨンビヨン

コナン「こんな感じかな?」ビヨーン ビーヨーン カッカッカッカッカッ

阿笠「おお良いぞ、それを繰り返せば連射が簡単にできるんじゃ」

コナン「おおこれはすげーな、連打が簡単にできるぞ」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

阿笠「そうじゃろう、昔はハイパーオリンピックで競い合ったもんじゃった」

コナン「すげーなこれ、どのくらい連打できるんだ?」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

阿笠「なんと1秒間に20回以上連打が可能じゃ慣れればもっといけるぞい」

コナン「良しじゃあ博士、ボタン連打で勝負しようぜ」

阿笠「おお良いぞ、わしの本気を見せてやるわい」

コナン「よーい、ドン!」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

阿笠「ほほほ、まだまだ負けんぞ」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

コナン「負けるかああああああ」ビヨーンビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

阿笠「何のわしこそおおおおお」ビヨーンビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

コナン・阿笠「うおおおおおおおおおおおおお」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

コナン「フィニッシャー!!!!!」ハァハァ

阿笠「やるのう新一」ハァハァ

コナン「博士もな、ところでさっきから連打しまくってるこのスイッチなんなんだ?」

阿笠「あーなんじゃったかのう?近頃物忘れが激しくてのう」ポリポリ

阿笠「ん~光彦くんの皮がりんごのように剥けるスイッチはここにあるし」

阿笠「光彦くんの体温が1℃ずつ上昇するスイッチもあるからのう・・・なんじゃったかな?」

コナン「おいおい大丈夫かよ?やべースイッチじゃないだろうな」

阿笠「大丈夫じゃよ、スイッチはほとんど光彦関連のものだけじゃ、わし等には何の心配もない」

コナン「なら良いんだけどよう・・・」

灰原「あら、あなた達こんなとこでどうしたの?」ガチャッ

コナン「よう灰原、博士が新しい発明作ったって言うから見に来たんだよ」

阿笠「そうなんじゃよ、どうじゃボタン連打用定規じゃ」

灰原「なによそれ、ただの鉄定規じゃない」

コナン「でもすげーんだぜこれ、ボタンが簡単に連打できるんだ」ビーヨーン カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ

灰原「へー便利そうね、でもさっきからあなたが押してるスイッチ、円谷くんに隕石が落ちるスイッチよ?」

コナン「なんだって!?おい博士どうすんだよさっきから連打しまくっちまったぞ」

阿笠「ああ、さっきからアラートが鳴りっぱなしじゃ、とんでもない数の隕石が地球に迫っておる」

コナン「おいおいおい、どうすんだよ博士隕石がすぐそこまで来てんしゃねーか」

阿笠「ああ、各国もなんとか対応しようとしておるようじゃが数が多すぎる、後30分で隕石は地球に激突じゃ」

コナン「どうすんだよ博士!?」

阿笠「仕方ないのう、こうなったら光彦くんを捕まえてロケットで地球のそとへ放り出すのじゃ」

阿笠「隕石は光彦くんに引き付けられとる、光彦くんさへ地球から出してしまえば地球は無事じゃ」

コナン「よし、じゃあすぐに光彦をここに連れてくる、博士はなんとか光彦を地球から打ち出す装置を作ってくれ」

阿笠「ああ任せておけ!」

コナン「光彦ならこの時間は家でオナってるはずだすぐに連れてくる」

灰原「無駄よふたりとも・・・」

コナン「何でだよ灰原?」

灰原「博士がさっきから押していたスイッチ、光彦くんを地球の何処かえ瞬間移動させるスイッチよ」

阿笠「な、なんじゃとおお!?」

灰原「それも博士がめちゃくちゃに連打するからトレース機能も作動してないわ、これじゃあ円谷くんの足取りはつかめない」

阿笠「なんてことじゃ、わしのせいで地球が・・・・」

コナン「まだ諦めるんじゃねえ、なんか方法があるはずだ!」

阿笠「しかし、光彦くんを見つけんことには隕石は地球に向かってくるぞ」

コナン「おれはなんとか街を探してみる、博士のほうもなんとか探してみてくれ」

阿笠「ああわかったぞい、最後まで諦めてはいかんかったな・・・」

コナン「じゃあ行ってくるぜ」ギュイイイイイイン

阿笠「良し、ワシもなんとか装置を作って見るぞい、哀君も手伝ってくれ」

灰原「しょうが無いわね、急ぐわよ博士」

コナン「おーい、光彦いるか~?」ゴミ箱パカッ!

コナン「くそ~光彦のやつ何処にいやがるんだ」

歩美「あれコナンくん何してるの?」

元太「おう、コナンゴミ箱なんてひっくり返してどうしたんだ?うな重でもあるのか?」

コナン「歩美、元太、実は光彦のせいで地球が危ねーんだ、光彦のやつ見なかったか?」

歩美「光彦くんなんて今日は見てないかな?」

元太「ああ、俺も見てねーな」

コナン「仕方ねえ、ここは一旦博士の家に戻るか」

歩美「歩美たちもついてく」

元太「俺もいくぜ地球が危ねーんだからな」

コナン「博士、駄目だ街中探したけど光彦のやつ居やがらねえ」

阿笠「ああ、こっちも一向に解決策が見つからん、とりあえず光彦くんの爪がはじけ飛ぶスイッチが出来たぐらいじゃ」

コナン「なんでそんなスイッチ作ってんだよ、光彦を見つけるスイッチとか作れねーのかよ」

阿笠「それがもう材料がなくなってしまってのう、もうあと一つしか作れないんじゃ」

元太「じゃあそれで光彦を見つけるスイッチを作ればいいじゃねーかよ」

阿笠「そうしたいのは山々なんじゃがそうすると光彦くんを地球外へ送り出すスイッチがつくれなくなってしまうんじゃ」

コナン「くそう、一体どうすればいいんだ」

灰原「時間ももう無いようよ、隕石が落ちるまで後5分・・・」

コナン「くそおおおおお光彦のやつ最後まで光彦の手のひらの上ってことかよ」ガシャアアアアン

元太「落ち着けよコナン、まだ方法はあるはずだぜ、皆で考えるんだ」

灰原「ええそうね、小島くんの言うとおりよでも時間はもう・・・」

歩美「ねえコナンくん、最後に皆でこのスイッチ押さない?」

コナン「歩美ちゃん・・・」

歩美「少年探偵団の思い出にみんなでこのボタンを押そ、皆のこと絶対忘れたくないから・・・」グスグス

灰原「そうね、最後に円谷くんの爪でも吹き飛ばしてすっきりしましょ」

元太「そうだな、おいコナン、いつまで座ってんだ、こっち来いよ」

コナン「おめーら・・・そうだな、最後に景気よくいくか」ガバッ

コナン「よし、オメーら準備はいいか?」

「おう、ええ、いいよコナンくん」

コナン「せーのっ」ポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッ

『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』

『爪がああああ、僕の爪があああああああああああああ』

コナン「!?この声は光彦じゃねーか」

灰原「ええ、地下から聞こえてきたみたい」

光彦「痛い痛い痛い、何で突然爪が吹き飛んだんですか・・・」メソメソ

コナン「光彦!ここにいるのか?」バタンッ

光彦「あ!!コナンくんどうしたんですか?それとここは一体?」キョロキョロ

灰原「ここは博士の家の地下室よ」

光彦「ああ、言われてみればそうですね、なんだか一瞬でいろいろな場所に転送されて最後にここに帰ってきたんですよ」

コナン「くそおお、心配させやがって」ゲシゲシ

光彦「痛いですよコナンくん一体どうしたんですか?」

コナン「ばかやろ~さんざん探しまわらせやがって」ボコ

歩美「光彦くん見つかったて本当?」

元太「ほんとかよコナン?」

光彦「歩美ちゃん、元太くんまで、皆で僕のこと探してくれてたんですね・・・」グスグス

阿笠「見つかってなによりじゃわい」

光彦「ああ、博士もありがとうございます」

コナン「くそう、心配かけやがってこいつ」ボコ

歩美「そうだよ、歩美たちすっごい心配したんだから」

灰原「ええ、でも見つかって本当によかったわ」

元太「今日はうな重で乾杯だな」

光彦「みなさん・・・本当にありがとうございます」ボロボロボロボロ

コナン「博士、もう準備はできてるか?」

阿笠「ああ、ほれスイッチもこの通りじゃ」ホイ

光彦「みなさん本当にご迷惑おかけしました、心配してくれて本当に有難うございます」

コナン「すんだこのじゃねーか、気にすんなよ」ポンポン

歩美「そうだよ、光彦くんさえ見つかれば解決なんだから」

元太「もうこんな心配させんなよ」ゲシ

灰原「さあ、皆外へいきましょう、こんなとこじゃなんだから」

光彦「そうですね、ずっと地下室だったので息苦しかったんですよ、外に行きましょう」

光彦「ん~外の空気は気持ちいいですね」ノビノビ

阿笠「ほほほ、今日はお祝いにバーベキューの準備をしたぞい」

光彦「うわー美味しそうですね博士」

コナン「よし、じゃあ乾杯するか」

灰原「みんな、グラスはもった?」

歩美「大丈夫だよ哀ちゃん」

阿笠「ほほほ、元太くんは本当にうな重で乾杯するんじゃな」

元太「やっぱうな重が一番だぜ」

コナン「よーし、みんな行き渡ったみたいだな」

光彦「あの~コナンくん僕のグラスは来てないようですけど?」

コナン「良し、地球の危機が去ったことにかんぱーい」

『かんぱーい』カチャン  ポチッ

光彦「僕まだですよ?それに地球の危機ってなうひゃあああああああああああああああああああああ」ピョーーーーン

コナン「うまく飛び出したみたいだな」

阿笠「おおうまくいったのう、あのまま地球から遠ざかってくれれば、隕石もそれにつられてコースを外れるはずじゃ」

灰原「コースは順調に外れているわね、これで危機は去ったわ」

コナン「じゃあ、改めてもう一度かんぱーい」

『イエーイ』カチャン グビグビ

コナン「ふ~でも今日はヒヤヒヤしたぜ」

灰原「スイッチなんかで遊んでるからこういうことになるのよ、まったく」

コナン「へへ、すまねーな灰原、助かったぜ」

灰原「このお礼は高く付くわよ」フフフ

光彦「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」ビュウウウウウウウウン

光彦「なんですかこれは???地球?ってここ宇宙じゃないですか」ピューン

光彦「誰か助けてくださいよーーーー」ビューーーーーーン

光彦「ああ、地球がもうあんなに小さく・・・・ん?何でしょうあれは?」ビュウウウウン

光彦「救助艇ですね!?きっとみんなが助けに来てくれたんですね、おおおいここでーーーーす」フリフリ

ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン    ガツ  チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

灰原「綺麗な流れ星ね・・・」

コナン「ああ、あの星なんてすげー綺麗に光ってるぜ」

灰原「ええそうね、星ってなんだか魅力的ね犯人だったり俳優だったり」

灰原「でもなんだか悲しい星、寂しい気分になっちゃったわ・・・・」

コナン「ああ、そうだな」ギュウ

灰原「今夜は一緒にいてくれる?」

コナン「ああ、いつまでも一緒さ」

灰原「よろしくね、名探偵さん」チュッ

~完~

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