あやめ「ニンともかんとも、いかないもので」

珠美「あやめ殿？どうしたのです？」

あやめ「P殿をお守りしようと常に見張っているのですが……」

珠美「P殿を見張る？」

あやめ「忍びとして、君主に使えるのは当然かと……ですが」

珠美「あやめ殿は忍者の鑑ですね！」



あやめ「ただ、最近P殿の帰りが遅いのです」

珠美「帰り？」




杏「わぉ、爆弾投下……」

比奈「いきなりっスねぇ……」


心「うぃーっす」


比奈「はぁとさん、北斗の投げキャラみたいな挨拶は止めた方がいいっスよ」

心「のっけから厳しくない？」

杏「そんなのいいから、あそこの会話を……」

＊　＊　＊　＊　＊

珠美「帰りが遅い……とは？」

あやめ「流石に出回りにも付いていくのは……以前、怒られてしまいまして」

珠美「怒られた？」

あやめ「変装も完璧だったのですが……屋根裏に忍び込もうと鉤縄でビルを登ろうをしたら窓を割ってしまい……」

珠美「お、お怪我は無かったのですか！？」

あやめ「忍者たるもの、それくらいで負傷はしませぬ！」

珠美「おぉ……流石です」

あやめ「ですが、流石に相手の会社に被害を出してしまったので、P殿に怒られてしまいまして……」

珠美「それはそうですね」

あやめ「最近は事務所待機を命じられているのです……」



心「なぁ、アレ聞き役がブレーキにならないだろ」

杏「だからいいんじゃない？全部聞けるし」

比奈「鉤縄って、どこから仕入れてるんスかね……」

杏「忍者村とか？」

心「横浜とかに凶器ショップとかあるっしょ？」

杏「横浜って物騒なんだねぇ……」

比奈「お？神奈川ディスっスか？」

＊　＊　＊　＊　＊

あやめ「それが見つかってから、いつもお留守番なのです」

珠美「そ、それは仕方ないのでは？」

あやめ「うぅ……忍びとしては、常にお傍に居たいのに……」

珠美「あやめ殿……」



杏「昼、蕎麦食べたい」

比奈「何か、急にどんよりっスねぇ」

杏「うどんより蕎麦が好き」

比奈「あぁ、単語を使って文章作るやつっスね」

杏「あれ？しゅがはさんは？」

比奈「どっか行ったっスよ」

？？「じゃあ、お姉さんが来てみようかな～？」

杏「出たな世紀末歌姫」

＊　＊　＊　＊　＊

あやめ「しかも最近は、帰りが遅いのです……」

珠美「外回りがかなり大変なのでしょうか？」

あやめ「ニンとも……教えてくださいません……」

珠美「誰か他に知ってる人とか居ませんかね？」

あやめ「P殿の情報量で負けるのは、忍びとして……」

珠美「あやめ殿……」



楓「比奈ちゃんに問題です。むつみちゃんの傍にあるものってな～んだ？」

杏「ダジャレ？」

楓「違いますよ～」

比奈「冒険家っスからね……ロマンっスかね？」

杏「……これ、箱根とか言わないよね？」

楓「杏ちゃん大正解～♪」

比奈「え？どういう意味っスか？」

楓「あ、レッスンの時間ね」ｽﾀｺﾗｰ

杏「……逃げた」

比奈「で、どういう意味っスか？」

杏「東京から箱根に行く有名な電車は？」

比奈「…………きかなかったことにしまス」

＊　＊　＊　＊　＊

モバP「戻ったぞ～」

あやめ「P殿！おかえりなさいませ！！」


珠美「ｱｲｴｰ！？あやめ殿？あれ？今までここに？」


あやめ「P殿……本当にお待ち申しておりました……」

モバP「あやめはオーバーだなぁ……まったく」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

あやめ「！……P殿……」



比奈「柊さんの剣」

杏「しのぶれーど」

比奈「完全にわんこ」

杏「思いっきり顔に出てるもんね」

比奈「忠犬って感じっスねぇ」

杏「ねぇ、蕎麦食べたあとにペットショップ見に行く？」

比奈「お？意外と行動的な計画を……」

杏「やっぱやめた」

比奈「だろうと思ったっスよ」

＊　＊　＊　＊　＊

あやめ「P殿」

モバP「ん？」

あやめ「今は待機を命じられていますが……いつかは、ずっと御傍に居させてくださいね」

モバP「そうだな……じゃあ、今度一緒に散歩にでも行くか」

あやめ「良いのですか！？」

モバP「まぁ、アイドルとPだから、お忍びで、だけどな？」

あやめ「はい！その日が来るのを楽しみにしています！」




あやめ「P殿、あやめはずっと、お慕い申しております」