P「ちひろさんかわいい」(33)

小鳥「どうしたんですか、急に」

P「モバマスって知ってますか?」

小鳥「ああ、346社が運営してるあのソシャゲですか?」

P「ええ、アイドルゲーということで始めてみたんです」

P「元々2次好きなので最初のうちはしぶりんしぶりん、ままゆウッヒョー、失みフ辞とかいって盛り上がってたんです」

小鳥「ま、まあ普通の楽しみ方ですね」

P「なんで若干引き気味なんですか、小鳥さんもこっち側の人間でしょう…まあそうやってしばらくやってたんですが、ある日担当アイドルが誰かって考えてみたんです」

小鳥「ほうほう」

P「でも皆ピンと来なかったんですよ、何かが違うって」

小鳥「3桁もいるのに誰も当てはまらなかったんですか?」

P「そうなんですよねー、それでそうこうしているうちにログボがもらえる時間になっちゃいまして」

小鳥「そんな時間に何やってるんですか」

P「まあまあ仕事に影響が出なきゃいいでしょ」

小鳥「まあ私もたまにありますけどね」

P「そこでいつもなら連打で通り過ぎるんですが、その時はちひろさんから目が離せなかったんです。今思えばずっと前から洗脳は始まっていたのかも知れません」

小鳥「誰も洗脳なんてせんのう」

P「…楓さん乙」

小鳥「………」

P「ちひろさんを見つめていたらですね、ある考えが湧いてきたんです」
P「朝起きたら全てを浄化する笑顔を見せてくれて、ついでにプレゼントまでくれる、そしてことあるごとに衣装を用意して俺達のすさんだ心を癒してくれる」

小鳥(私も巫女服着たりしてるんですけどね)

P「他にも格安でドリンク売ってくれたりとかガチャチケくれたりとか……」ペラペラ

小鳥「いや、もう十分分かりましたから!」

P「とにかくちひろさんかわいい!天使!女神!ちひろ!」

小鳥「あんまりゲームのキャラばかり褒めてるとアイドル達に怒られちゃいますよ、もう」

P「だってしょうがないでしょう、こんなにかわいいと思ったのは小鳥さんくらいですよ」

小鳥「ピヨッ!?い、今なんて言いm」

春香「朝から事務所でイチャイチャするのはやめてもらえません?」

P「おう春香、来てたのか」

春香「Pさんがままゆウッヒョーって言ってるところからいましたよ」

P「正統派アイドルがウッヒョーなんて言うんじゃない」

春香「こんなにかわいいアイドルの担当してるのに二次元、しかもアシスタントに癒やしを求めるなんてどういう了見ですか」

P「だって最近皆俺に対して機嫌が悪いんだもん、小鳥さんくらいしか俺に優しくしてくれたり膝枕したりしてくれないし」

春香(9割9分9厘それが原因なんですがね)

春香「ちなみにどれくらい課金してるんですか?」

P「ん?まあ月100kだし微課金だぞ」

春香「いや微課金じゃないですよ、微じゃ!私は10kくらいだから10倍じゃないですか!」

P「そうか?というか春香もやってるということが驚きだが」

春香「凛ちゃんがかわいくてつい…『ふーん、アンタが私の春香?…いい顔してるね』って言われたいじゃないですか」

小鳥(春香ちゃんと同じ金額だなんて私の立場が危ないわ…!)

P「まあ彼女でもできたらさすがに減らすだろうけどな」

春香「あと3年は無理でしょうね」

P「なんだその微妙な年数は。あと1つ言っておくがちひろさんは本当は3次元だからな」

春香「ハマり過ぎて頭おかしくなっちゃったんですか?それとも小鳥さんとイチャイチャし過ぎてピヨり菌が移っちゃったんですか?」

小鳥「ひどい、いくら私でもそんな妄想他人にぶちまけたりしないわ!」

P「別にイチャイチャしてないが…そうじゃなくて、モバマスのちひろさんって346社の社長なんだよ」

春香「え、でも346の社長のことは女性ってこと以外は知られてないですよね?」

P「まあ昔から裏で手回しするタイプの人だったしな、隠してるわけではないが理由もなくわざわざ公表したりもしないよ」

小鳥「昔からって…お知り合いだったんですか?」

P「あれ、言ってませんでしたっけ?春香達があのゲームで春香達が登場したのってそのコネでって言ったと思うんですけど…」

春香「そういえばそんなこと言ってたような…でもそれだったらなんで今更かわいいだなんて」

P「だってその頃は下っ端扱いで厳しかったんですよ、俺が逆らわないからムチだけで飴くれないしかわいいとか思う余裕なんてとてもとても…」

春香「下っ端扱いなのは765でも一緒ですけどね」

P「強烈なストレートだなおい」
P「でもまあ今はそんなことないし、そういう印象を払って改めて見た結果、な」

春香「今でも貢いでるあたりあまり変わってないと思うんですが」

P「いいんだよ、今は好きでやってるんだから!っとそういやそろそろ出掛けないといけない時間だったな」

小鳥「?スケジュールには特に何も書いてないですけど」

P「今からちひろさんと会ってくるんです」

小鳥「人が仕事してる間に逢い引きだなんて」

春香「昨日真っ昼間にポッキーゲームやってた人が何言ってんだか」

小鳥「あれはお得意先の方とやることになったときのための練習だからセーフよ、セーフ!」

P「別に遊びに行く訳じゃないぞ、仕事だ仕事」

春香「またコラボとかするんですか?」

P「ただ単に情報交換とかアイディア出し合ったりとかするだけです。結構前からやってるんですけどね」

小鳥「私聞いてないんですけど」

P「社長は知ってるから問題ない、というか社長の代理で行ってるんですよ。お互いネットワークを広げてる分野が若干違うので丁度いいんです」

春香「本音は?」

P「ちひろさんとおしゃべりしたい」

P「別に遊びに行く訳じゃないぞ、仕事だ仕事」

春香「またコラボとかするんですか?」

P「ただ単に情報交換とかアイディア出し合ったりとかするだけだ。結構前からやってるんだ」

小鳥「私聞いてないんですけど」

P「社長は知ってるから問題ない、というか社長の代理で行ってるんですよ。お互いネットワークを広げてる分野が若干違うので丁度いいんです」

春香「本音は?」

P「ちひろさんとおしゃべりしたい」

春香「結局そこですか…」

P「なんだ、春香もちひろさんとおしゃべりしたいのか?なんなら連れて行ってやるぞ」

春香「え?」

P「別に隠し事してるわけでもないしな、今日は夜まで仕事入ってないだろ?最近一緒に昼飯に行ってないしいい機会だ」

春香「行きます!346の社長に会えるなんて」
春香「ていうかこんな機会じゃなくても普段から誘ってるんですから男としてちゃんと…」クドクド

P「何やってんだ春香、置いてくぞー」

春香「あ、ち、ちょっと待ってくださいよプロデューサーさん!」

ポツーン

小鳥「置いていかれちゃった…私のことは誘ってくれないなんて、今日の夜はプロデューサーさんだけお酒抜きね」
小鳥「さ、仕事仕事。頑張るのよ小鳥!」

~某レストラン~
ちひろ「お待たせしました~」

P「いえ、こちらも今来たばかりです」

ちひろ「今日はかわいいお連れさんもいらっしゃるみたいで」

春香「あ、あの765プロ所属の天海春香です!以前御社のコンテンツに出していただき…」

ちひろ「ふふ、プライベートですしそんなに堅苦しくしなくてもいいですよ」

P「連絡もなしに急にすみません、前から一度会わせたいと思っていたので」

ちひろ「いえいえ大歓迎ですよ、今日はお互い良いネタが持ち寄れてる感じでもなさそうですし」

P「バレましたか、いやはは、これはお恥ずかしい。ま、とりあえず中に入りましょう」





P「それにしてもなんでネタを持ってきてないってバレたんですか?」

ちひろ「春香ちゃんを連れてきたからですよ。Pさんはアイドルに情報交換とかの会議を見られるの好きじゃないほうでしょう?」


春香「ダシに使ったんですか!?ヒドい!…って、あ、大きな声出しちゃってすみません」

P「おいおい、いつまでガチガチになってるんだ。そんなことじゃ先が思いやられるぞ」

春香「だってその、日本の企業で5本指に入る346の社長さんですし、それにプロデューサーさんからかわいいとは聞いてましたけどまさかここまでとは」

ちひろ「あら、嬉しいこと言ってくれますね。でも私は春香ちゃんとお友達になれたほうがいいなって思うのだけど」

春香「そ、そんな、私なんかがお友達なんて…」

ちひろ「ダメ?」ジーッ

春香「はうっ!?」

P「春香、さっきから雪歩みたいになってるぞ。あとちひろさん、上目遣い攻撃はこっちにも被害が及ぶからやめてください」

ちひろ「ダメ…ですか?」ウルウル

P「」チーン

春香「ちょ、ちょっとPさんしっかりしてください!」

P「あ、小鳥さんが川の向こうから手招きしてるー。え?30000コインで渡れるの?やったー、小鳥さん待っててくださいね!」

春香「それ渡っちゃダメですってば!あと小鳥さんはまだこの世にいますよ!しかもぼったくられてるし!」

P「………ハッ!?俺は春香をトップアイドルにするまで死ねん!」
P「とまあこんな感じでちひろさんは天使なんだよ」

ちひろ「この流れだと死神みたいなんですが」

P「俺は死神が迎えにくるような人生は送ってません。…で、何の話だっけ?」

春香「私がちひろさんとお友達にって」

P「ああ、そうだった。まあ話してれば自然と友達になれるさ。さもなくば奴隷だな」

ちひろ「あ、ひどーい!それに私の奴隷は前にも後にもPさんだけなんですからね」プンプン

春香「え、主従関係は脱出できた的なこと言ってませんでしたかPさん」

P「コキつかわれなくなっただけで一生懸命貢いでるから前向きとはいえ奴隷なのは否定しない」

ちひろ「アイドルのゲームにしたのもアイドルオタクのPさんが貢ぎやすいようにしてあげた結果ですよ」

P「俺のためにわざわざ…ありがとうございますちひろ様!」

春香(そろそろウザくなってきた)

春香「ちひろさんが運営してるから一杯課金してるのかと思ってました」

P「いやぁ、アイドル関連じゃなかったら春香にあげてる差し入れがもっとグレードアップしてたな」

春香「ちょくちょくアクセサリーとか
貰ってるからそんな要求はしませんけど趣味とか他のことに回したら良いんじゃないですか?」

P「でも俺の趣味って妄想にふけることだから金かかんないしなぁ」

春香「それ絶対ここでカミングアウトする事じゃなかったと思います、空想にふけるみたいに言わないでください」

P「ちなみに今のブームは春香との老後の生活だ」

春香「そこは新婚とかでしょう、チョイスが渋いですよ!」

春香「それに前向きとはいえ奴隷を自負してるのにアイドルゲーじゃなかったら手を抜くってダメダメじゃないですか」

P「細けぇこたぁいいんだよ!」

ちひろ「ふふっ、春香ちゃんもPさんも楽しそうで何よりです」

P「『いじり、いじられ、そんな関係に私はなりたい』が春香への対応についての基本理念ですから」

春香「はいはい。ところでちひろさん、Pさんとは以前からお知り合いだったみたいですけどどんな関係なんですか?」

P「お、堅さがとれたかな」

春香「フランクな人そうなのは分かりましたから」

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