沢田麻理菜「ばく!」佐藤心「おん!」 (24)
アイドルマスターシンデレラガールズです。
アニメが5話まで放送されているおりもとみまな氏の漫画「ばくおん!!」とは一切関係ありません。
沢田麻理菜「ばくおん!」
沢田麻理菜「ばくおん!」 - SSまとめ速報
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の続きです。
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CGプロ事務所
麻理菜「えっと……転んだり、接触したらアウトよね?」
心「公道で事故とか違反に当たる事をするのがアウトらしいぞ☆」
麻理菜「安全運転を心がけてれば大丈夫よね。きっと」
心「拓海ちゃんが言うには、ナメられないように気合入れてやればいい、だって」
麻理菜「拓海ちゃんは相変わらずというかなんというか……」
心「夏樹ちゃんは、はぁととマリナルなら大丈夫ですよって白い歯を見せながらカッコよく笑顔作ってくれた」
麻理菜「さすが夏樹ちゃん……」
心「でもさー、実際悩んでも仕方ないぞ? 明日検定だからって練習できるわけでもないし」
麻理菜「そうなんだけど、出来るだけ準備はしておきたいじゃない?」
麻理菜「出来れば免許持ってる人にもっと話を聞いておきたかったのだけど」
心「タイミング悪く拓海ちゃんと夏樹ちゃんが一緒の仕事。そしてプロデューサーは付き添い……」
麻理菜「そうなのよね……」
心「ま、なるようになるだろ☆」
早苗「おっはよー!」
麻理菜、心「「おはようございます」」
早苗「あら? 麻理菜ちゃんとはぁとちゃんって今日明日オフじゃなかったっけ?」
心「はぁとはマリナルが事務所に行くって言うから一緒に来ただけ☆」
麻理菜「私はPくんに卒業検定どうだったか話が聞こうと思って」
早苗「卒業検定……あー、そっか、二人ともバイクの免許取ってるんだっけ」
心「おう☆」
麻理菜「私も心も明日が卒業検定なんです」
早苗「大丈夫よ、卒検なんて普通に走ってりゃ受かる受かる」
早苗「あたしの時なんてエンスト3回しちゃって、あと1回エンストしてたら中止でしたって後から言われちゃってさー」
心「ん?」
麻理菜「早苗さんってバイクの免許持ってるんですか?」
早苗「小型だけど持ってるわよ」
心「まじか☆ 似合わないっすね☆」
早苗「やかましい♪」
麻理菜「あ、そっか。元警察だから……」
早苗「そういう事。警察学校入る前に最低限小型自動二輪が必要だったから慌てて取ったのよ」
早苗「真冬の新潟は寒かったわ……」
心「警察ってバイクの免許要るんですか?」
早苗「要るわよー。交番勤務だとパトロールにバイク使ってたりするしね」
麻理菜「じゃあ早苗さんも教習所に通ってたんですね」
早苗「そゆこと♪」
早苗「あたしが受けた時は落ちた人居なかったし、あたしもかなり危なっかしい運転だったけど一発合格だったしね!」
早苗「そんなに気負う必要ないわ」
心「そうだぞ、マリナル☆ バイクよりサーフィンの方がよっぽど難しいだろ☆」
麻理菜「一概にどっちが難しいとは言い切れないけど……」
麻理菜「何より、運転技術よりも当日の緊張して落ち着いて出来ない気がするのがね」
早苗「大丈夫大丈夫、普段のステージに比べりゃ卒検なんて余裕よ」
麻理菜「だと良いんですけど……」
心「心配しすぎ☆」
早苗「あ、そろそろ仕事行かないといけないから、あたし行くわね」
麻理菜「はい、お話聞かせてくれてありがとうございます」
心「お仕事頑張ってください♪」
早苗「じゃあ、元警察官から免許を取る二人に一言だけ……」
早苗「交通ルールを守って楽しく運転してね♪」
早苗「じゃ、いってきまーす!」
麻理菜、心「「いってらっしゃーい」」
心「早苗さんも言ってたように交通ルールをしっかり守れば大丈夫だぞ☆」
麻理菜「それもそうね。どうせ今悩んでも仕方ないし、最低限復習だけしておくわね」
心「と言いつつ顔が堅いままだぞ☆」
麻理菜「そうかしら……?」
心「こりゃあれだな☆ 一杯ひっかけてから卒業検定受けた方が案外受かるかもな☆」
早苗「いけないいけない。仕事で使う資料とりに来たんだったわ」
早苗「……一杯ひっかけて乗るですって?」
心「じょ、冗談です! マジで! じょーく! スウィーティジョーク!」
早苗「うちの事務所の免許持ち……、特に拓海ちゃんと美世ちゃんにはよーっく言ってるけど」
早苗「交通違反なんてしようもんならシメるわよ。ましてや飲酒運転なんてしようもんならその首圧し折ってあげるわ」
心「イエス、マム!」
早苗「麻理菜ちゃんも馬鹿な事考えないようにね。じゃ、改めていってきまーす」
心「……怖かった」
麻理菜「心が馬鹿な事言うからよ」
心「うぇ~ん! 早苗さんが怖かったよぅ~マリナル~☆」
麻理菜「はいはい。免許とったら早苗さんを怒らせないように安全運転しましょうね」
翌日 教習所
心「……えっと、一本橋は7秒以上、落ちたらアウト……」
麻理菜「早いのね。おはよ」
心「おう、おはよ」
麻理菜「余裕が無さそうに見えるけど、昨日までの威勢の良さはどこ行ったの?」
心「……今日、落ちるとね」
麻理菜「うん」
心「3か月くらい卒検ある日にオフがなかった」
麻理菜「……私も2か月なかったわ」
心「絶対受かろう」
麻理菜「えぇ!」
指導員「はーい、じゃあ卒業検定始めますねー。今日はAコース走ってもらいまーす」
指導員「じゃあ、最初は佐藤さんからお願いします」
心「はーい☆」
麻理菜「あ、ここから見えるのね」
麻理菜「ふふっ。ずいぶん大げさに乗車前点検してるわね」
麻理菜「あんなに緊張してたわりにミスなんて一個もない気がするのは、心が本番に強いからかしら」
心「ふぃー☆ つかれた☆」
麻理菜「おかえり、完璧だったわね」
心「だろうよ☆ なにせはぁとだもん♪」
心「じゃあ、次はマリナルの番だぞ☆」
麻理菜「……行ってくる!」
心「マリナルなら大丈夫☆ ファイト☆」
麻理菜(えっと、乗車前点検して……)
麻理菜(安全確認も、大丈夫!)
麻理菜「さて! いくわよ!」
麻理菜(S字、クランク、一本橋は大丈夫……! あとはスラロームと急制動だけ!)
麻理菜「あっ……!」
麻理菜(やばい……! コース間違えた……!)
指導員『コース違うんで、もう一周して同じとこで曲がってくださーい!』
麻理菜「はーい!」
麻理菜「ふーっ……」
麻理菜(最初は全然出来なかったスラロームだけど)
麻理菜「今は一番楽しいところね!」
麻理菜「よっと……!」
麻理菜「ふぅ……」
心「おかえりー☆」
麻理菜「ただいま。どうだった?」
心「はぁとから見たらコース間違い以外は完璧☆」
麻理菜「コース間違い以外ミスってなかったわよね?」
心「多分☆」
麻理菜「あとは結果待ちだけね」
心「なんか、この結果待ちが案外長いらしいぞ☆」
麻理菜「そうなの?」
心「30分はかかるって言われた☆」
麻理菜「30分程度なら心としゃべってるとあっという間じゃない?」
心「だな☆ マリナルと一緒で良かったぞ♪」
心「そういや、バイクって何買うか決めた?」
麻理菜「Pくんにカタログは見せてもらったけどまだ全然」
麻理菜「心は?」
心「はぁとも種類多すぎてどうしようか悩んでる☆」
指導員「はい、お待たせしました」
指導員「えー、じゃあ今日の検定お疲れ様でした。お二人とも合格なんで、あとは後日免許センターの方でお願いします」
指導員「では、教習お疲れ様でした。お二人ともバイク乗る時は安全運転で交通ルールを守って乗ってくださいね」
麻理菜「はい。今までありがとうございました」
心「ありがとうございました☆」
指導員「あの……」
麻理菜「はい?」
心「ん?」
指導員「サイン……頂けないですか? お二人のファンでして……」
麻理菜「ええ! 喜んで!」
心「任せろ☆」
後日 CGプロ
モバP(以下P)「まじかよ……こんなに生産終了するのか……」
心「プロデューサー☆」
麻理菜「おはよ、Pくん」
P「ああ、おはようございます。心さん、麻理菜さん」
心「ふっふっふ……☆」
P「なんですかその不敵な笑みは」
麻理菜「じゃーん!」
心「ドヤッ☆」
P「おお! 免許取れたんですね! おめでとうございます!」
心「どうだ☆ すげぇだろ☆」
P「こんなに早いって事はお二人とも順調に進んだんですね」
麻理菜「夏樹ちゃんと拓海ちゃんが色々協力してくれたの」
心「あと早苗さんも☆」
P「早苗さん? なんで?」
心「早苗さんも小型だけど持ってた☆」
麻理菜「警察官はバイクの免許必須らしくてね」
P「へぇー、知らなかったなぁ……」
心「おい☆ プロデューサーだろ☆」
麻理菜「履歴書とか見てないの?」
P「俺は履歴書よりも自分の目を信じてるんで」
心「ただの職務怠慢だろ☆」
P「まぁ、いいじゃないですか」
P「で、お二人とも買うバイクは決めたんですか?」
麻理菜「その事なんだけど、どれにしようか相談したくて」
心「正直、種類多すぎてわかんねぇ☆」
麻理菜「そもそもバイクってどうやって選ぶものなの?」
P「見た目ですよ」
心「見た目?」
麻理菜「見た目だけなの?」
P「俺は、ですけどね」
P「どういう目的でバイクに乗るのかにもよりますけど、ただ乗りたいってだけなら見た目だけで大丈夫です」
P「例えばですけど、サーキットとかで走るならやっぱりスポーツレプリカとかスーパースポーツが良いと思いますし、林道とか悪路走るってならオフロード車」
P「ジムカーナっていうスラロームの競技みたいなのあるんですけど、そういうのだとモタードってのが有利だったりしますし」
心「さっぱりわかんねぇ☆」
P「でしょうね。だから見た目だけで選んで大丈夫ですよ」
麻理菜「Pくんは見た目で選んだの?」
P「今のバイクはそうですね」
心「今のって事は昔は違ったのか」
P「俺は学生の時に先輩がバイク売ってくれるって言うから乗り始めたんですよ」
P「なので、最初のバイクは選ぶまでもなかったです。なんだかんだ見た目も俺好みだったんではまりましたけど」
心「なるほどなー☆」
麻理菜「ちなみにどんなバイクに乗ってたの?」
P「ホンダのVRXロードスターってやつです」
P「えっと、ちょっと待ってくださいね。ネットで画像出します」
麻理菜「んー……バイクって感じのバイクね」
心「子供にバイクの絵を描かせたら描きそうな感じ……?」
P「完全に見た目だけのポンコツですよ。不人気車ですし」
麻理菜「そうなの?」
P「とにかく重くて遅いんですよ、こいつ。走らない、曲がらないっていうダメなとこばっかりのバイクでした」
心「ほぉー」
P「ただ、悪いバイクじゃなかったんですよ。非力は非力でしたけどのんびり走るのが好きな俺には丁度良かったですし」
P「初バイクだったからって思い入れもあるのかもしれないですけど、悪いところばかりしか思いつかないですけど、愛着があったし出来ればずっと乗りたかったです」
麻理菜「そっか、Pくんって今は別のに乗ってるんだっけ」
心「なんで乗るのやめたの?」
P「400ccでも扱いきれてなかったてのもありますけど、それ以上に古いバイクな上に不人気車だったんで維持にものすごくお金かかるんですよ」
P「ブレーキディスクって部品を交換しないと危なかったんですけど、部品がなくて、安全に乗るのに支障が出たんです」
P「でも、出来ればずっと乗りたかったんで、だましだまし乗ってたんですけど、その他にも色々ガタがきてて車検が通りそうになくて」
P「乗り換えか修理かで散々悩んで、修理してでも車検通そうと思って店に行ったら今のバイクに出会ったので泣く泣く乗り換えを選びました」
心「そんなに思い入れがあるバイクなのかー」
P「もし、新車で再発売されるってなら絶対買いますね」
P「今のバイクも好きなんですけどね。身の丈に合ってますし」
麻理菜「でも、このVRXってバイクの方がいいのね?」
P「初めて乗ったバイクですからね」
心「なるほどなー」
心「今のバイクは?」
P「CB223Sって言う、これまた良いところの無いバイクです」
麻理菜「Pくんって自分のバイクを悪く言うのが好きなの?」
P「そういうわけではないですけど、実際軽いのと見た目くらいしか良いところないんで」
P「それに生産終了も決定しましたしね……」
心「ど、どんまい☆」
麻理菜「あ、でも可愛い」
心「お、ほんとだ☆ これもまたTHEバイクって感じだな☆」
P「そういう見た目のバイクが好きなんですよ。ホンダだと選択肢ないんですけどね」
P「ま、このように俺は完全に見た目で選んでます。乗ってれば自然と愛着は沸きますし、好きなバイクには乗りたくなるんで、買っただけ、なんていう勿体ない事にもならないですしね」
心「そうなるとますますバイク選びが難しいな☆」
麻理菜「そうね……私達はバイクの種類がどれくらいあるかもよくわかってないし……」
P「ま、カタログ眺めてよさげなバイク見つけるのが一番ですよ。絶版車とかでも似た形のやつなら出回ってる事ありますしね」
P「さて、仕事も一区切りついたんで、免許取得祝いかねてごはん奢りますよ」
心「やった☆」
麻理菜「ふふっ、ありがとう」
P「その代わりバイク買ったら一緒にツーリングしましょうね!」
End
以上です。お付き合いくださりありがとうございます。
去年の夏ごろからSS書き始めてあっという間に1年が経過しそうです。時の流れって早い。
VRXはポンコツ。でも好き。
CB223Sもポンコツ。でも好き。
気に入ったバイクに乗るのが一番ですよね。
本日はマリナルこと沢田麻理菜さんの誕生日です。おめでとうございます!
そして、アイドルマスターシンデレラガールズでは総選挙を行っています。5月9日の18時59分までです。
ラストスパートに向けて どうか『佐藤心』に清き一票をお願いします。声帯を実装させてあげてください。
あと『神谷奈緒』にもお願いします。 マリナル含めお姉さん組にも票をお願いします。
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