【モバマスふみあかSS】文香と茜の結婚 (34)

・百合、同性婚
・若干ありふみあか
・【要注意】実在人物の話題あり
・wikiや同性婚に関するサイトからのコピぺ部分多数


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《事務所》

文香「……」パラ……

文香「……」フムフム

文香「……」パラ……

文香「……」

文香「……///」

ドガシャーン

茜「おはようございます!!!!」ボンバー

文香「あっ……茜さん……おはよう、ございます」

茜「……?……文香ちゃん!顔を赤らめて何を読んでいるんですか!?」

文香「こ、これは……あの……」

茜「見せてください!!!」

文香「は、はい……」

茜「ふむふむ!!!……ふむむ……」

文香「……」

茜「文香ちゃん!!!」

文香「はい……」

茜「この本は、週刊雑誌ですね!!!」

文香「……」

茜「……」

文香「……」

茜「違いましたか!?」

文香「…………その通りですが」

茜「合っていましたか!!!しかし何故文香ちゃんが雑誌を読んで顏を赤らめていたのか分かりません!!!」

文香「あの……一から説明しますね」

文香「私は、この雑誌に書かれている記事を読んでいたのです」

茜「生地!!!……食べられるものですね!!!」

文香「書き記すの記す、に物事の事……で、記事です」

茜「あぁ〜、よく分かりませんが、なるほど、分かりました!!!その記事は食べられるものですか!?」

文香「食べられませんね」

茜「それは残念です!!!」

文香「……話を戻します、この記事には……とある二人が……結婚する、という事が書かれているのですが」

茜「あっ!!!結婚は知っています!!!」

文香「それは……良かったです」

茜「……あぁぁっ!!よく見るとこのページ、『文香さんと茜さんが結婚する』って書いてあります!!」

文香「……そうですね」

茜「私と、文香ちゃんは、結婚するんですか!?」

文香「えっ」

茜「まだウェディングドレスも探していないし、互いの両親に挨拶もしていませんよ!!!」

文香「ち、違いま」

茜「ドレスはどちらが着るんですか!!!それとも二人とも着るんですか!?……あぁぁっ!!指輪も買わないと!!プロポーズも!!」

文香「も、もうそれくらいで勘弁してください……///」プシュー




茜「一ノ瀬文香さんと、杉森茜さん!?誰ですかそれは!!」

文香「この記事に書かれている女性二人です」

茜「えっ!?……じゃあ女の人同士で結婚するんですか!!!」

文香「……はい」

茜「いいんですか!!!」

文香「……お恥ずかしい話ですが、私も……このような世界があることを、たった今知ったばかりで……よく分からないのです」

???「では、私がご説明しましょう」スッ

茜「あっ!!!この声は!!!」

茜「ありすちゃん!!!」

ありす「橘です」クールタチバナ

文香「あ……ごめんなさい、橘さん」

ありす「ありすと呼んでください」コロッ

茜「どっちなんですか!!!」

ありす「名前呼びは許可制なのです」

文香「……」

ありす「では、早速『同性婚』について説明しましょう」

茜「よろしくお願いします、橘ちゃん!!!」

ありす「ありすで……いえ、合ってますね」

ありす「コホン、まずは憲法から……日本国憲法第24条1項で《婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない》、2項は《配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して制定されなければならない》とされています」

ボンバァァァァー

ありす「この条文は《戸籍において夫を家族の長とし、婚姻においても親の許可が必要であった》あるいは《本人の意思に関わりなく親により行われることもあった》明治憲法下の状態を改めるため、夫婦間の平等と自由結婚の権利を確定するために書かれたもので、同性婚の禁止を意図したものではないとする説があります」

ボンバァァァ

ありす「ただ、婚姻は《両性の合意にのみ基づいて成立》と規定してあることから、婚姻は《両性》、つまり《男性》と《女性》の両方が合意する場合のみに成立する、と文言上は解釈できます」

ありす「そのため、憲法を改正しなければ、同性婚は法的に成立しないという意見があります」

ありす「2015年2月18日の参議院本会議において、《現行憲法の下では、同性カップルの婚姻の成立を認めることは想定されていない》と述べています」

ありす「また、同年4月1日の参院予算委員会でも同性婚について《憲法で結婚については『両性の合意』ということになっている。慎重に議論していくべき課題だ》と述べました」

ボンバァァ

ありす「一方、日本国憲法第24条1項の規定は、家族形成の自由と、婚姻における男女の平等を意図したものであって同性婚の禁止を意図したものではなかったことや、日本国憲法の第14条1項が定める《法の下の平等》や同第13条の《個人として尊重》、《幸福追求》の権利の規定などから、日本国憲法においても同性婚は認められるとの解釈も存在します」

ありす「また《両性》とは《男女》という意味ではなく、《それぞれの独立した両方の性》として、女性と女性、男性と男性も含まれると解釈改憲を行うことで、現行憲法下でも同性婚は可能だとする説もあります」

ありす「なお、最高裁で同性結婚の合憲性の判断は下されていません」



ありす「以上、憲法解釈でした」

ありす「民法においては規定される条文が存在せず、戸籍法では想定されていません」

ありす「……と、日本における『法的』な同性婚とはこういった考えがとられています」

茜「おぉ〜〜!!!……なんだか辞書をそのまま読んでいるような説明ですね!!!さっぱり理解できませんでした!!!」ボンバァ

ありす「うっ……」

文香「ありすちゃん……素晴らしい説明、ありがとうございました」

ありす「文香さん、ありがとうございます」

茜「橘ちゃん!!!質問しても宜しいでしょうか!!!」

ありす「茜さん、どうぞ」

茜「結局何でこの記事では文香さんと茜さんが結婚するって書いてあるんですか!!!法律ではあやふやな状態じゃないんですか!!!」

ありす「……そうですね、それがこの問題の難しいところです」

ありす「同性婚の『挙式』と『社会的認知』と『法的効果』についてさらにご説明しましょう」

ありす「たとえ婚姻届が不受理になるとしても、婚姻届が受理されることだけが『結婚』ではないという考えも存在します」

ありす「同性婚の結婚式は挙げることは勿論可能です。宗教施設的にNGとなる場合もありますが。縮小結婚式が騒がれる現在、挙式施設側も新しいニーズに意欲的に答えているはずです」

ありす「当事者以外は『結婚式に意味がない』と見なしても、当事者にとっては大きな意味を持っている、それが同性婚における結婚式です」


茜「すごい!!!全く分かりません!!!」

文香「……」

ありす「次に、社会的認知について」

ありす「まずこれは、こうして話題になることだけでも認知の一環ですね。同性婚という概念を知り、それについて是非の意見が起こることが第一歩目です」

ありす「最近大きく取り上げられた地方自治体の交付するパートナーシップ証明書。これは『法的効果』までは行かないものの……事業者、又は周囲の人に対して同性パートナーを配偶者に準じて扱われるように求めていくことができます」

文香「あくまで……『求めていく』だけですか」

ありす「……はい。しかし形となったものは大きな支えとなるでしょう」

茜「なるほど、分かりません!!!」

ありす「最後に最も重要な『法的効果』……です」

ありす「配偶者としての権利や義務などの『法的効果』が発生すると、義務が履行されない時や、権利が侵害された時に、一定の行動を相手や第三者に対して求めるなどして、権利の回復を求めることが可能になります。具体的には同居・扶養義務や、婚姻費用分担義務、財産分与請求件、相続権などがあります。日本では同性婚が不可能であるため認められないこれらの権利ですが……別の制度によって代用することができるのです」

文香「法的に……ですか。心強いですね」

茜「頭が熱くなってきましたよ!!!」

ありす「よくある例としては、養子縁組で親子、つまり結婚に類似した親近者としての権利を得たり……当事者間の権利関係の内容を二人で契約し、公文書に残す……といったものがあります」

茜「……」プスプス

文香「茜さん、頭から煙が出ていますが……」

ありす「以上、『挙式』『社会的認知』『法的効果』の3点でした。つまりこの一ノ瀬さんと杉森さんは通常とは異なる……別の形の『結婚』をしているわけです」

茜「……」プシュー

茜「……あの!!!つまり!!!何なんですか!!!」

ありす「いや、茜さんが何なんですか」

茜「……茜さんと!!文香さんは!!……なんでこんなにあやふやで!!!不確かな道を!!!走っていけるんですか!!!」

ありす「!……それは」

文香「ありすちゃん、茜さん……私、何となく……わかった気がします」

茜「!」

文香「お二人は……きっと、深く深く話し合ったのでしょう。各々が、『結婚』に求めるものを」

ありす「結婚に、求めるもの……」

文香「法的に認められたいのか、挙式による思い出を作りたいのか、はたまた後ろを駆けてくる人達が少しでも走りやすいように道を分けていくのか」

茜「ふ、文香ちゃんがまた難しいことを!!」プスプス

文香「それはそれは、辛いことでしょう、苦しいことでしょう」

ありす「……」

文香「ですが……男となく女となく、隣を駆けてくれる最愛の人が、『自分を理解してくれている』……それだけで何処までも走っていけるのでは、ないでしょうか」

茜「……」

文香「茜さん。以前、ライブ前の特訓として……走り込みの練習に付き添ってくれましたよね」

茜「はい!」

文香「あの時……茜さんが隣で共に走ってくれなかったら、私は早々に足を止めていたことでしょう」

茜「……そうでしょうか。文香ちゃんは、最初から強い意志を持っていたと思いますが!」

文香「……私は、そんな強い人間ではありません。茜さんがいたから、走ることが出来たのです」

茜「それは……それは、お役に立てて、なによりです!!!」

文香「……杉森茜さんと、一ノ瀬文香さんも……きっとそうなのでは。……一緒に走ってくれる人は何にも代えられない、心強いものなのでは……と、そう考えました」

茜「……なるほど!!!よく分かりませんが……文香ちゃんが言うなら、きっとそうです!!!」

ありす「流石、文香さんです……」

文香「いえ、あの……なんの経験も知識も無い、身勝手な想像で申し訳ないのですが……」

茜「あぁ〜!!!なんだか!!!身体が!!!熱くなってきました!!!」

ありす「それはいつものことだと思うんですけど」

茜「ひとっ走り行ってきます!!!」ボンバー

ドガッシャーンパリーン

文香「……茜さん、お気をつけて……」

ありす「……」

☆☆☆

文香「……」


文香ちゃん!顔を赤らめて何を読んでいるんですか!?


文香「……茜さん、まだ気付いていないのでしょうか」

☆☆☆

ありす「……茜さんは、ずるいです。同性婚の問題だけを解決すれば良いだなんて」

ありす「私はもう一つ、年齢の壁を乗り越えなくてはならないのに……」

☆☆☆

はあっ

はー

はぁっ

はぁ

はあ



はぁっ

ーっ



暑いです!!!熱いです!!!

なんで文香ちゃんは顔を赤らめていたのでしょうか!!!

………!!!

よく分かりませんが、身体がさらに熱くなってきましたよ!!!

それに……頭がボーッとしてきました!!!

いくら馬鹿と言われる私でも分かります!!!

これは!!!

きっと!!!




風邪ですね!!!



馬鹿は風邪を……吹かない……?というのは嘘ですね!!!

あっ!!!

文香ちゃんも、ありすちゃんも私より体力が無いはず!!!

さっきまで私と一緒にいたお二人も風邪をひく危険があります!!!

すぐに事務所に戻って、風邪の予防をするように伝えないといけません!!!

いい感じに胸の鼓動も高まってきました!!!

待っていてください!!!

今!!!

会いに行きますから!!!

あの夕陽に向かって!!!





ボンバァァァァァァァァ!!!



完ッ!!!

コピペ、感嘆符多用&オチ無しの見苦しいSSでした、失礼しました

デレステ文香コミュ以前からポツポツ描かれていたふみあかが、この一週間くらいで爆発的に増えて嬉しい限りです

それでは依頼出してきます

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