西住みほ「あなたが東郷さんですか?」 (17)
みほ「遅い・・・約束は必ず守るはずだが・・・」
ゴルゴ13「・・・用件を聞こう・・・」
みほ「・・・どこから!?」
ゴルゴ13「俺がこの場所を指定した以上、どこから現れても不思議ではない・・・ それに西住流戦車道家元の第二子と逃げにくい学園艦で堂々と会うほど俺は自信家じゃない」
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みほ「噂に名高いプロぶりですね デューク・東郷」
ゴルゴ13「・・・俺のことはどこで知った・・・?」
みほ「私の家は戦車道の家元 戦車道を学んだ門下生のなかには、陸上自衛隊に入隊し防衛省や統合幕僚監部までのぼりつめたひともいる そのつてですよ」
ゴルゴ13「・・・それで用件は?」
みほ「大洗学園戦車部が戦車道全国大会で優勝できるようにすることです」
ゴルゴ13「うん?」
みほ「私は黒森峰という学園の戦車部にいました その際、戦車道大会の試合で水没した仲間の戦車の救助を優先したために試合に敗北 この経験やこれがもとで家族と確執を生じた私は戦車部がない大洗学園への転校を選びました」
みほ「ですがその大洗学園でもはた迷惑な生徒会長が、学校の廃止を防ぐことを目的に戦車道全国大会で優勝しようと考え私はいまいましい戦車部に入部させられました・・・・」
みほ「戦車道にはいやけがさしたわたしですが、まともに友人が優勝を目指している以上優勝させてあげたいと思います」
みほ「とはいえ戦車道見経験者がいくらなんでも勝てるわけがない 相手は潤沢な資金を持ち、経験を積んだ強豪揃いですからね
私がミヒャエルヴィットマンみたいな戦車エ―スなら無双できるかもしれませんが・・・」
みほ「だからあなたに依頼したいのは、大会各試合で狙撃とばれないよう対戦相手の戦車を狙撃しこちらに有利な状況を作り出してほしいということです」
ゴルゴ13「情報が少なすぎるし、状況の変化も多い・・」
みほ「それについてはこちらが事前に各試合のフィールド情報を必ず入手します それに戦車道の対戦相手のチームについては戦績や戦術、構成員の家族構成に至るまですべてまとめた資料があります」
ゴルゴ13「ゆっくりだ ゆっくりと出せ・・・」
みほ「・・・さすがに用心ぶかいですね・・・」
みほ「これが資料です」
ゴルゴ13「」パラパラ
みほ「その資料の分厚さがこちらの誠意です 私がたてた作戦を実行し、その作戦のなか相手チームに勝つ上で優位な状況を狙撃でうみだしてほしいというのが依頼です 私のたてた作戦に問題があるならあなたが作戦をたてても構いません」
みほ「成功報酬に一千万ドルを用意しています 西住流が経営している企業の持ち株ら得たものです
支払いはすぐスイス銀行に行えます」
ゴルゴ13「なぜここまでするのか本当の理由を聞かせてもらおうか・・・友人のためだけではないだろう」
みほ「超一流には隠せませんね 動機は復讐ですよ」
みほ「私は、仲間の救助を優先したことを誇りに思っています あのままいけば水によって呼吸困難で死亡していた状況だったと医師や立ち会いの人もいっています なのに母と姉は勝ちを優先しろと言う・・・」
みほ「戦車道がそんなに大事なら、その大好きな戦車道をけがしてやりたいというのが本当の依頼の理由です」
ゴルゴ13「了解した 引き受けよう・・・」
みほ「ありがとうございます!」
ゴルゴ13「但し・・・」
ゴルゴ13「そちらの立てる作戦を事前に見させてもらうのが条件だ そうしないとこちらも状況に合わせた狙撃ができん・・・」
ゴルゴ13「それと状況の変化に会わせて狙撃するため試合中はこちらが状況を把握できるようイヤホンをみみにつけてもらおう これが条件だ」
みほ「ミスター・東郷の実力ならばそんなことをせずとも大丈夫だとは思いますが、要望は飲みましょう」
ゴルゴ13「・・・以降の連絡はこちらからする・・・」
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