記者「それでは、インタビュー始めますね?」星花「お願いしますわ」 (12)

記者「ではまずは、去年の活動を振り返って、どう感じました?」


星花「そうですね……。去年は、『挑戦の年』でしたわね」


記者「『挑戦の年』ですか。具体的には?」


星花「2014年では、李衣菜さん、ライラさん、清美さんと共に、FOUR PEACEで活動を行いました」


記者「夏でしたね。あの時は星花ちゃんのイメージがかなり変わった印象を受けました。バイオリンを演奏している優雅な星花ちゃんから、ベースを担当しみんなを支える影のリーダーに……。そんな感じでしたね」


星花「はい。あの時は、李衣菜さんから事務所に集まるように言われて。普段行なっているクラシックとは違う、ロックに関わる。楽しそうという気持ちもありましたの」


記者「なるほど。バンド解散はしていましたけど、今でも交流はあるんですか?」


星花「はい♪ ライラさんとは、たまにですけど駄菓子屋に行ったりしていますわ♪」


星花「李衣菜さんとは、楽器の練習を共に。清美さんとは一緒にお勉強をしたり」


記者「やっぱり、仲がいいですね。話を戻しまして。どうしてロックスターの時の話を?」


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星花「それまで、わたくしはわたくしのままでいました」


記者「と、いうと?」


星花「ライラさんであれば雪だるまの衣装を。李衣菜さんであればかわいい衣装を。それぞれ自分とは違うことを行なっていました」


星花「アイドルとしてのわたくしを、もっと見せてもいいと感じました」


記者「アイドルとしての星花ちゃんですか。なるほど……。とすると、星花ちゃんが挑戦していたのは、悪魔っ娘イベントの時の、小悪魔衣装の時でしたね」


星花「そうですね。それ以降は、あまり挑戦を行なっていなくて……」


記者「私は、ありのままの星花ちゃんを見れてうれしくなりましたよ?」


星花「ふふっ。ありがとうございますわ♪」

星花「でも、FOUR PEACEで挑戦してから、プロデューサー様に相談を行いました」


星花「『このままのアイドル生活で、いいのでしょうか』と」


記者「星花ちゃんとしては、その時はアイドル生活を満足していたの?」


星花「満足していたといえば、そうですわね……。わたくしは満足していました。けど、それはあくまで『それまでのわたくしの中』ででした」


――自分を解き放って……ですか?


星花「FOUR PEACEの活動の中で、新たな輝きを知って」


――解き放たれた気分です…この気持ちだけでよいのですね…


星花「文字通り、チャレンジする楽しさを知りました。その知った中では、満足できなくなりましたわ」


記者「ロックスターは、別名アイドルチャレンジと呼ばれていましたね。李衣菜ちゃん、ライラちゃん、清美ちゃん、そして星花ちゃん。みんなが以前の自分から成長しましたね」

記者「チャレンジしていく中で新たな楽しみを見つけた星花ちゃんが、プロデューサーさんに相談を行う……。アイドルとしての方向性が変わりますね」


星花「はい。プロデューサー様と、そこは真剣に話しました。今の自分の気持ちを」


――どうしたら、わたくしはより輝けますか?


――星花、星花はどうなりたい?


――わたくしは……。


記者「その中で、プロデューサーさんにどのような気持ちを?」


星花「わたくしの気持ちを言いました」


――わたくしは、トップアイドルになりたいです! シンデレラガールに!


――わたくしは、シンデレラガールになって! 新しい景色を見てみたいです!


星花「トップアイドルになりたいと」


記者「!!」

記者「今まで、少し受け身なコメントしていた星花ちゃんからすると、かなり大きくでましたね」


――他ならない皆様、プロデューサー様が、わたくしを…と、そう推薦してくださっているのです。信じて奏でて見せますわ♪
――第4回総選挙コメントより


星花「ですわね……。けれど、プロデューサー様はキチンと、『道』を示してくださいました」


――なら、これから、新しい道を開くようなレッスンを行おう。仕事もそのような仕事をメインに


――!! はいっ! がんばりますわ!


星花「新しい『わたくし』を見せてくれるための、『道』を作ってくれましたわ」


記者「その道の一つが、フェンシングの挑戦ですか?」


星花「はい。体を動かすのは、あまりやってこなかったので……」


記者「でも、フェンシングをやっている姿、魅力的でしたよ?」



星花「模擬試合でしたが、あの時は緊張しましたわ。スポーツは以前からある程度たしなんでいましたが」


記者「そういえば、模擬試合を終えてからの撮影でしたね。あの時のコメント、やはり新たな道を開いたからのコメントですか?」


――でも、今のわたくしはとても清々しいんですの♪
――フェンシング模擬試合後の撮影でのコメント


星花「はい。そのあと、伊吹さんとスポーツ異種対決をしたりして……。楽しかったですわ♪」


記者「記者の中でも話題になっていましたよ? アイドル達の珍しい姿だ!って」


星花「ふふ。フェンシングが話題になって、運動会にも参加しましたの」


記者「確か、パン食い競争でしたね。今までのイメージと違い、少し攻めた服……?でしたね」


星花「そ、そのお話は……。高校も卒業して、体操服を着る機会がなくなったので、少し恥ずかしくて……」


記者「でも、ノリノリでしたよね?」


星花「そ、それは……初めてのパン食い競争でしたので……。ぷ、プロデューサー様に見られたのは、恥ずかしくて……。も、もうこの話はおやめになってください!」


記者「カワイイですよ~ふふ」


――わたくし、やりましたわ! あんパンをお口でしっかりとキャッチできましたの♪
――アイドル運動会での1場面


記者「秋には、練習風景の取材という形で公開していましたね」


星花「はい。あの練習風景の披露も、プロデューサー様の提案ですの♪」


記者「ええ!?」


――星花。そろそろアピールをしていくか


――アピール、ですか?


――俺は星花の頑張りを知っているが、ファンのみんなは知らない。これは至極当たり前かもしれないことだが、今はこれを逆手に取る。


――わたくしの、挑戦を見てもらうのですわね。


――ああ。地道な努力をする星花を見てもらう予定だ。それ用として、ロリータファッション向けの仕事も用意してきた。


星花「わたくしの新たなお仕事として、ロリータファッションショーのお仕事を。そして、そのレッスン風景なども取材対象に」


記者「なるほど……。今回のインタビュー同様、思い切ったコメントもありましたね」


――速く走れずとも、決して立ち止まらず、自分のペースで走り続ければ…きっと!
――自己練習中のコメント



星花「健康に気を使ってくれて、積極的にダンスの練習に付き合ってくれるネネさんと、雪乃さんから紹介を受けて手伝ってくれることになった亜季さんの二人と共にレッスンを行いましたわ」


記者「写真の端にもお二人が写っていましたね」


星花「お二人ったら、レッスンが厳しいんですの。休憩しようとしても……」


――星花さん! まだ頑張れます!


――星花殿! あと5キロです!


――えっ、あと5キロですの?


星花「あと5キロです! また頑張れます!って、休ませてくれませんでしたの」


記者「でも、練習の成果も表れていましたね。その時のインタビューでも、星花ちゃんが目指す道にかける意気込みが感じられました」


――これが、わたくしなりのアイドル…
――インタビュー中の合間でのコメント


星花「ロリータファッションのお仕事は、今振り返っても楽しかったですわ。その時も、ワクワクしているのと同時に、新たな挑戦でした」


記者「星花ちゃんの積み重ねてきた成果を見せるために、ですか?」


星花「もうっ。記者さんったら。ダジャレはダメですわよ?」



星花「でも、その通りかもしれません」


――レッスンの成果を見せる時だな、星花。


――……プロデューサー様、わざと言っていませんか?


――そ、そんなことはないぞ? 俺は星花の成果を楽しみに……


――本当ですの……?


――ほ、本当だとも。と、とにかく! 星花の新しい魅力を、ファンのみんなやそれ以外のみんなにも見せつけてやれ!


――はい!


星花「今までの頑張りを皆様にみていただく……。そのような機会だったのですね」


記者「私個人も、星花ちゃんのあのセリフにやられちゃいましたよ?」


星花「あのセリフって?」


記者「そーれーはー……秘密です♪」


星花「教えてくださってもいいのに……」


――甘い笑顔を、奏でましょう。わたくしの晴れ姿は、皆様に捧げますわ♪
――ロリータファッション披露後のライブでのコメント





記者「楽しくインタビューを行なってきたけど、そろそろインタビュー時間も終わりそうになってきたわ」


星花「あら、そうですの? 楽しいインタビューでしたのに……」


記者「それでは、総選挙も近いので、総選挙に対する意気込みを、どうぞ!」


星花「コホン。では……」








星花「アイドルの調律は、皆様やプロデューサー様にしていただきました♪」


星花「でも、まだ力が伴いませんわ。どうか導いて…わたくしのコンダクター様」




記者「コンダクターって、調律者のことですか?」


星花「はい。わたくしは去年一年様々な挑戦を行なってきましたわ。トップアイドルになるため、新たな道を探して」


星花「そんな中、気づいたんですの。ファンの皆様にも、導いてもらえたら……。さらに高みにめざせるのでは?と」


記者「インタビューから通して、星花ちゃんのチャレンジ。そしてそれを支える裏方の力が伝わってきました」


記者「これからの星花ちゃんの調律を、みんなに任せたい。みんなが新たな星花ちゃんを奏でるってことですね!」


星花「ふふ。そこはあえてノーコメントで」


記者「あらあら。……っと。ここで時間が来てしまいました」


星花「今日はたくさんのお話ができて、よかったですわ♪」


記者「星花ちゃん。総選挙、ちゃんと票を入れるからね!」


星花「ありがとうございます♪」


記者「それではこれで、第5回シンデレラ総選挙前特別インタビューを終わります。ありがとうございました」


星花「これからも、わたくし、頑張りますわ!」


終わり


少し遅れました総選挙ステマSSです。
投票セリフが気になって、SSにしました。
彼女に1票でもいいので、投票をお願いいたします。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。

以前書いた星花さんSS
美波「焼き芋?」星花「ですわ!」
美波「焼き芋?」星花「ですわ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448212484/)


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