原作にハマったので唐突に書いてみる
ゆるゆるやれるといいな(完結させる気が有るとは言ってない)
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完結させる気がないのにスレ立てるのが罷り通るようになったか。速報もマジで終わりが近いな
葉山「申し遅れました。私、リライフ研究所関東支部のサポート課、葉山隼人と申します」
八幡「いや、意味わかんねーんだけど。誰かと間違えてない?」
葉山「えー?あれ?おかしいなー?」
八幡「おかしいのはあんたの方だろ」
葉山「高校を卒業後そこそこのレベルの私立大学に進学、高校時代より将来は専業主夫志望と言っていたにも関わらず恋人どころか女性に話しかける事すらほとんどできず、やむなくなるべく楽な仕事をと就職活動を行うも本人のやる気のなさも相まって当然のように就職に失敗、卒業後生活費の半分を両親の仕送りに頼りつつフリーターとなるが、生来のコミュニケーション能力の欠如の為接客等人と接する仕事は長くつづかず、つい先日もアルバイト先を首になり、両親からの仕送りも途絶え家族とも絶縁状態、現在無職28歳の比企谷八幡さんで間違いありませんよね?」
八幡「こえーよ。お前いったいなんだよ?なんでそんなに詳しく知ってんの?」
葉山「被験者を選ぶ際に候補者については綿密なリサーチを行っておりますのでこの程度の事は」
八幡「こ、この程度ってレベルじゃねえだろ」
八幡「で、この怪しげな名前の研究所って何なんだよ?」
葉山「ですから先ほど申し上げた通りニートを・・・、いえ社会からドロップアウトした方を対象に社会復帰のプログラムを検証している組織・・・、団体なんです」
八幡「そ、組織・・・?」
葉山「コホン、いえ、団体です。まあどっちでもおんなじ意味ですよ」
八幡「いや、じゃあなんで言い直したんだよ」
葉山「あなたには4月から一年間高校生として高校に通っていただきます」
八幡「聞いてねえよ」
葉山「その間の生活費その他もろもろは全て我々が保証します」
八幡「マジ?」
葉山「はい。そしてその一年間の過ごし方によってはあなたに適性のある就職先を紹介できるかもしれません」
八幡「いやだ働きたくない」
葉山「・・・」
>>2
だって原作も着地点見えて無いんだもの
葉山「比企谷さん、あなたまだそんなことを言っているんですか?いいですか、これを見てください。今あなたの口座残高はこれだけです」
八幡「だからこえーよ。なんで一円単位まで把握してんの?俺自分でも覚えてないよ?」
葉山「まあ、細かいことはお気にせずに。そして家賃がこれだけ、光熱費、食費、どれだけ切りつめても毎月この程度は必要でしょうね」
八幡「いや、細かくないよね」
葉山「そして残高に合わせると、半年もせずに干上がるのは明らかですね」
八幡「聞けよ。てかそんなもんパワポでプレゼンすんなよ」
葉山「それでどうします?ニートからホームレスにクラスチェンジする気なら止めはしませんが?」
八幡「ぐぬぬ」
葉山「ね、リライフしましょうよ」
八幡「ま、まてまて。さっき高校生って言ったよね。無理がありすぎるだろ。俺今28歳だぞ」
葉山「ああ、それは大丈夫です。根回しは万全ですので何も気にすることはありません」
八幡「いや根回しとかじゃなくて、見た目とかだな」
葉山「ああそれも大丈夫です」
八幡「は?」
葉山「ほあら、これがあなた専用に調整した、見た目高校生に戻れる薬です」
八幡「・・・」
八幡「ま、まてよ、組織とか薬とか怖すぎだろ。マジでやばいところじゃねえか」
葉山「失礼ですね。極秘ではありますが国の承認も受けた正式な組し・・・、団体なんですからね」
八幡「そ、そうなのか?」
葉山「ええ、薬に関しても効果も副作用がない事も確認できています。まあ確かにうちの関東支部はまだ十分な結果を出していないのは確かですが、全体としてこの実験は全国で好ましい結果を残していると言えます」
八幡「マジで?」
葉山「ええ、だから我々も他の支部に後れを取らない為にも早急にモルモットを・・・、被験者を増やさなければならないんです」
八幡「・・・」
八幡「い、いやでもやっぱり・・・」
葉山「はあ、あなたはまだそんなことを。なら、うーんそうですね。ご家族の中で最後まであなたを気にかけていた妹さんですが」
八幡「な!、こ、小町に何かしたんじゃないだろうな?」
葉山「だから我々はそんな物騒な組、団体じゃないといっているでしょう」
八幡「もう言い直さなくていいから、それで小町がどう関係するんだよ」
葉山「ご存知でした?もうすぐ結婚します」
八幡「え”」
葉山「もちろん日時も会場もとっくに決まっていますが・・・、招待状とか届いてましたか?」
八幡「いや無いけど」
葉山「ですよねー」
八幡「・・・」
葉山「新婦側の家族としていろいろ気まずいところがあるのでしょうね。あなたはお仕事で遠方に住んでおり、仕事の関係で当分千葉には戻ってこれないという事になっているそうです」
八幡「・・・」
葉山「ああ、そうそう、妹さんの夫は転勤の多いお仕事だそうですよ。タイミングによっては本当に疎遠になってしまうかもしれませんね」
八幡「・・・」
葉山「そもそも、向こうが気にかけてくれたからと言ってあなたは胸を張って妹さんやその旦那さんに会えますか?」
八幡「・・・」
葉山「ね、リライフしましょうよー」
八幡「この野郎・・・」
八幡「わ、わかった。やる、やればいいんだろ」
葉山「ではご契約ですね。それじゃあこちらにサインを」
八幡「ま、待てよ。アバウトすぎるだろ。他に条件とか普通いろいろあるんじゃねえのか?俺ほとんど何も聞いてないんだけど」
葉山「まあまあ、それはサインの後で説明しますから」
八幡「いやダメだろそれ」
葉山「えー、じゃあ先に他の候補者に声かけちゃおうかなー」
八幡「・・・、やり方があくどい通販みたいだぞ・・・」
葉山「それでどうしますか?」
八幡「・・・、サインします」
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葉山「ご契約ありがとうございます。それでは詳しい資料などは後日郵送いたしますので」
八幡「ま、まて。いろいろ説明するって言ったよな。俺まだどこの学校行くかも聞いてないんだけど」
葉山「ああ、そうでしたね。まあ高校については大人のあなたが学校付近で目撃されるとまずいので直前まで秘密です」
八幡「それで?」
葉山「そうですね、あなたは高校2年生としてその学校に編入してもらう事になります」
八幡「2年?2年とか最悪だろ。もうグループとか完全に出来上がってんじゃねーか。俺じゃ無理だろ」
葉山「何を言ってるんですか?これは実験ですよ。ある程度のハードルが無いとこちらとしても意味がありません」
八幡「そ、それはそうだが」
葉山「2年生と言えば修学旅行もありますし、文化祭や運動会等学校行事についても事実上の主役でしょ。いやあ、どんなデータが取れるか楽しみだなあ」
八幡「・・・、このドSが」
葉山「そうそう、最後に大事なことを。記憶についてです」
八幡「記憶?」
葉山「はい。あなたの一年間のリライフが終わった後、クラスメイトや教師、その他あなたとかかわった人からはあなたの記憶一切が消えます」
八幡「ふーーん」
葉山「・・・あれ?驚かないんですか?」
八幡「まあ今までと同じだからな」
葉山「・・・」
葉山「あー、コホン。ま、まあ消えるって事は高二病振りまいても黒歴史覚えてる人いないって事ですから、高校二年だけに」
八幡「うまいこと言ったつもりか。この歳になってやらねーよ」
葉山「コホン。それは置いといて、あなたの記憶についてですが」
八幡「え?俺のも消えちゃうの?」
葉山「まさか、それではリライフの体験の意味が無いでしょう。無事一年を過ごすことができればあなたの記憶は消えることはありません。ですがもし他人にリライフしていることがばれた場合はあなたの記憶も消させていただきます」
八幡「え?」
葉山「あ、そうそう、被験者の観察の為、我々はあなたを監視、まあストレートに言って盗撮盗聴ですねー、それを行いますので」
八幡「は?ちょ、聞いてねえよ」
葉山「ああ、契約書にも明記してましたし、けど小さなことですからまあいいでしょう」
八幡「いや、小さくないよね、それ。すごい重要だと思うんだけど。ほらプライバシーとか」
葉山「ああ、それならご心配なく。我々の規則では、被験者のプライバシーに配慮するため一日ゴニョゴニョ時間までと決まっていますので」
八幡「時間はっきり言えよ。ちょ、ねえ葉山さん、ねえ」
葉山「ではヒキガヤさん。四月からよろしくお願いします」
八幡「ま、まて。な、なあ、契約書の控えとかねえの?おい、ちょっとー」
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八幡「マジかよ」
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平塚「まったく、君も災難だな」
八幡「はあ」
平塚「編入早々、いや直前か、そんな時期に事故に合うとは」
八幡「はあ」
平塚「聞けば君は一人暮らしだそうだな。退院してもしばらくは不自由なんじゃないのかね?」
八幡「はあ」
平塚「まあそれでもなるべく早く退院できるとよいな」
八幡「はあ」
平塚「授業の遅れも心配だろう」
八幡「はあ」
平塚「まあしばらくは委員長の彼に授業のプリント等を届けてもらうようにしている。感謝するんだぞ」
八幡「はあ」
平塚「お、そろそろ面会時間終了だな。それでは失礼する」
八幡「はあ」
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葉山「全く、あなたはいったい何をやっているんですか?」
八幡「こっちのセリフだで、お前いったい何やってんの?」
葉山「何の事でしょう?」
八幡「その格好だよ。お前が高校生の姿で先生と見舞いに来たときゃ心臓が止まりそうになったぞ」
葉山「ああ、四月からよろしくと言いましたよね」
八幡「いやそりゃ言ってたがよ、お前まで通う必要あんの?」
葉山「あなたは実験の被験者で観察・記録をする必要する必要がある。そして観察をするには同じ学校にいる方が合理的でしょう」
八幡「じゃあ委員長ってなんだよ」
葉山「ああ、私はとても優秀ですから」
八幡「・・・(嫌な奴)」
葉山「それは置いといてクラス委員長みたいな立場はこういう仕事にとってはとても便利なんですよ。転校生みたいな生徒やクラスになじんでない生徒に言葉をかけても不自然じゃありませんしね」
八幡「・・・、でもよ、編入早々委員長とかなれるもんなのか?」
葉山「いえ、私は1年生からこの学校に通ってますから」
八幡「は?」
葉山「それはそうですよ。まあ研修ですね。大人がいきなり高校生の中で自然にふるまうとか難しいと思いません?」
八幡「それお前が言う?俺はどうなんだよ」
葉山「だってこれは実験であなたはモルモ・・・、被験者ですから。そういった不自然な行動も含めて検証を行うんですよ」
八幡「・・・」
葉山「そもそもいきなり二人同時に同じクラスに編入とか明らかに不自然でしょ」
八幡「そ、それはそうだが」
葉山「まったく、始業式にあなたがどんな顔をするか楽しみにしてたというのにブツブツ」
八幡「・・・(このドSめ)」
葉山「まあいいでしょう。この機会ですから私のポジションを話しておきましょうか」
八幡「お、おう」
葉山「そうですね、私はスポーツ万能、成績優秀、一年生のころはずっとクラス委員長、さわやかで誰からも好かれる、校内では有名人と言っていいでしょうね」
八幡「・・・」
葉山「具体的には成績は一年のころから常に学年2位をキープしています」
八幡「・・・」
葉山「サッカー部に所属、まあエースと言っていいでしょうね。とはいってもこの学校のサッカー部は弱小もいいところですけど」
八幡「・・・」
葉山「そして非常にモテます。校内の噂レベルですが、一年の時に10人近い女生徒に告白されたという事になっています」
八幡「・・・」
葉山「実際は13人なんですけどねー」
八幡「(うぜえ)」
八幡「そんなことペラペラ話していいのかよ?」
葉山「ええこのくらいは生徒ならだれでも知っているレベルですよ。何しろ私は有名人ですから」
八幡「・・・」
葉山「ですから私が多少あなたを気に掛ける分には全く不自然では無いと思われるでしょうね」
八幡「じ、じゃあ・」
葉山「ですが私はあくまであなたの監視・・・、観察と最低限のサポートの為にここにいます。ですから基本私との接触は最低限にお願いします。担当者に頼ってはリライフの意味がありませんしね」
葉山「そもそも高校生のあなたと私はまだ先生に連れられて行ったお見舞いでいくつか言葉を交わしただけの仲ですからね、あまり馴れ馴れしいのは不振がられるという事をお忘れなく」
八幡「・・・」
葉山「ですから学校で私の事は葉山君でお願いします」
八幡「・・・」
葉山「もっともあなたが普通の高校生が友達同士になる工程を私にたいして踏んでいただいた後であれば、親しい友人として接しても構いませんが」
八幡「ねーよ。お前の力なんか借りるもんかよ」
葉山「それは結構と言いたいところですが一応クラスメイトなんですからね、それにほとんど初対面の相手に対して過剰な敵愾心を持つのも十分に不自然ですからね」
八幡「ぐぬぬ」
葉山「そういうことであなたの事も学校では比企谷くんと呼ばせていただきます。繰り返しますが私のことは葉山くんでおねがいしますね。あ、親しい友達になったら呼び捨てタメ口でも構いませんけど」
八幡「だから絶対ならねえってにの」
葉山「ああ、そうそう。そういえばあなたが事故にあったりしたせいであなたの家族をでっちあげる羽目になりましたのでね。ハイこれ。一応両親の設定を覚えておいてください」
八幡「は?」
葉山「ですから仮の両親です。ほらこういった場合加害者とか関係者とかいろいろ会うものでしょう。高校生の比企谷八幡と言う人間は実際にいないわけですからね、事故の処理とか保険の処理とかどれだけ大変だったと思うんですか」
八幡「・・・、やばい臭いがプンプンするんですけど・・・」
葉山「退院は三週間後でしたか?今度こそよろしくおねがいしますね。では学校で」
八幡「・・・」
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・
ここまで
次は気が向いたら
ところでネタみたいなコメント一言に2で絡むってどんだけ暇なの?
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