穏やかな昼下がり……執務室……ッ！

瑞穂は出逢う……黒光りの某……ッ！

対して瑞穂……一人……ッ！

黒光りと刃交えし……経験無し……ッ！


故に戸惑う……分からず……戦いの術……ッ！

瑞穂「たしか、提督は……」

瑞穂「虫さんが苦手だとおっしゃっていましたね……」


瑞穂「……では……」ｸﾞｯ

瑞穂「提督がお戻りになる前に、私がなんとかしなくては……！」



しかし、瑞穂……振り絞る……ッ！

小さな勇気……ッ！

全ては提督のため……自己犠牲ッ！

瑞穂「あ、あの……」ﾌﾙﾌﾙ

Ｇ「」

瑞穂「ご退室を……お願い申し上げ……」

Ｇ「」ｼﾞｯ…

瑞穂「……うぅ……」

瑞穂「こ、ここにいらっしゃると……提督が困ってしまいま……」

Ｇ「」ｶｻｶｻ

瑞穂「ひゃっ」ｻｻｯ



不可能……ッ！

人語を介した対話……ッ！

瑞穂……気付けず……ッ！

瑞穂「言葉での解決は難しいわ……」

瑞穂「仕方ありません……こうなったら……」

瑞穂「……実力で……！」ｸﾞｯ…



瑞穂「ふーっ、ふーっ」

Ｇ「」

瑞穂「うぅ……負けません……！」

瑞穂「ふーっ、ふーっ」

Ｇ「」ﾌﾞｩｩｩﾝ

瑞穂「きゃあああああ！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ



黒光り……抗うッ！

立ち向かう……そよ風の発生源…！

瑞穂「こないでぇ……！」ｻｻｯ

ﾋﾞﾘｯ

瑞穂「いやぁぁぁぁ！？」



黒光りの反抗……回避……ッ！

タンスに引っかけ着衣……中破……ッ！

瑞穂……消耗……ッ！

代償……計り知れず……ッ！

瑞穂「はぁ、はぁ」

Ｇ「……」


瑞穂（は、恥ずかしい……！）ｶｧｰ…

瑞穂（……提督が戻ってくるまでに、あの窓からご退出頂かないと……）

瑞穂（しかし、こんな室内で水上機の機銃は使えませんし……）

瑞穂（かといって……提督のご所有されている物で、直接お触れするわけにもいきません……）

瑞穂（では、一体どうすれば……）ｷｮﾛｷｮﾛ



周囲を見回す……ッ！

中破姿で……ッ！

瑞穂「……！」



やがて視認……ッ！

２０１５年製キン○ョール噴射装置……ッ！

瑞穂……好機ッ！

すかさず手に取り……向ける……ッ！

黒光り……ッ！



瑞穂「……御命を頂戴することは……ふ、不本意ですが……」

瑞穂「出て行かれないと言うのでしたら……こちらにも覚悟はあります……！」ﾌﾙﾌﾙ

Ｇ「」ｼﾞｯ…

瑞穂「……で、出て行かれないのですね……」ﾌﾙﾌﾙ

瑞穂「致し方ありません……ごきぶりさん……！」

瑞穂「ごめんなさい……！」ｸﾞｯ


ﾌﾟｼｬｱｱ


瑞穂「きゃあ～っ」ｺﾛﾝ

ﾄﾞｯｼ-ﾝ!



誤算……ッ！

逆向き……噴射口……ッ！

驚愕……転倒……ッ！

タンス直撃……転倒……ッ！

瑞穂「あぁ……提督のお召し物が……！」

瑞穂「す、すぐに片付……」

ｶﾞﾁｬ

提督「あぁ^～お腹のレイヴンがドミナントするんじゃぁ^～」



瑞穂「あ……」ｷﾞｸｯ

提督「……え？」