もう一つのBECK【バンド組もうぜ!】 (52)


 このssはライブとかバンドにあんまり興味ない>>1がただBECKが好きだから綴る安価によるサクセスストーリーである!!



主人公のスペック

職業:安価下1(学生だったら何年生かも)

※音楽関係以外で!


コンマ下2桁が

01:音痴、音楽について何一つ理解できない天才のま逆

02~30 初心者、運動とかも苦手な引きこもりがちな子。

31~60 初心者、普通の子

61~80 初心者、スポーツとかできる万能な子

81~90 経験者、基本的なことはできる

91~99 経験者、けっこう上手い

00: すでに神の声を持っており、そのリズム感はメトロノームより正確、音程はオーケストラの一つの楽器のずれを指摘する。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406438963


職業:バイク便のライダー

音楽:経験者(基本的なことはできる)

バイク便のライダーがどんなんかいまいち分からないので、描写が変だったらごめんなさい。



主人公「いってきまーす」ガララッ

受付のおばちゃん「あーい」

主人公「うわ、あっちー……」ジリジリ


 季節は夏。

 直接日光のあたる俺たちライダーにとって、最も過酷な時期である。

 それでも、この仕事は誰かの届けたい何かを最短で届けられる職業だと自負しているし、お給料もそれなりにあるのでこの程度の事で誰も根を上げたりはしない。むしろ真冬に路面が凍っている時期の方が……。


主人公「……腕折った時のこと思い出した…」ズーン

??「何を折ったんですか?」

主人公「えっ!?」ビクッ

事務員「ふふ、驚きすぎですよ」ニコリ


 そこには照り返しなど自分を輝かせる一つの効果に過ぎん! と言わんばかりの会社の事務員さん(若くてキレイ)がいた。

 事務員さんはこの熱気の中汗一つかいていない。……なぜだ。

 リップを塗ったばかりなのだろうか、潤んだ唇から放たれたのは、僕の名前だった。


主人公の名前

安価下1

事務員「羽野瑛君」ニコッ

瑛「へ?」

事務員「……やっぱり覚えてないんだ…」シュン

瑛「うわ、かわい……」

事務員「え?」

瑛「い、いやっ! な、何で俺の名前を!?」


 事務員だから、配達人の名前を知っていることはあるかもしれないが、俺たちは本社勤務と言っても荷物を受け取ったりサインしたりする一階しか利用しない。事務作業の人たちは全員二階が職場だ。だから顔を知っているはずが……。


事務員「第41回○○高校文化祭」

瑛「……あ」


 思い出した。


事務員「軽音楽部や人気バンドを抜いて一番盛り上がってたのは、誰のバンドだったかな?」フフッ


 この人の名前は……。


 事務員の名前安価下1

 事務員は後輩同級先輩それとも他校の生徒?安価下2

瑞穂「久しぶりだね、羽野君」ニコニコ

瑛「順君の……彼女さんの友達さん…」


 高校時代の親友で、俺をバンドメンバーに無理やり組み込んだ順君には女子高に可愛い彼女がいた。……名前は忘れたけど。

 その彼女が文化祭の時遊びに来てて(めちゃくちゃ可愛くて一目ぼれしたのは秘密だ)、その隣にいた黒髪ロングの眼鏡をかけた地味な子が……あれ…?


瑛「……君が…順君の彼女さんだったっけ?」

瑞穂「あはは、よく間違われてたけど、私と順はただの幼馴染ですよー」


 そうだ。この子は大きく口をあけて笑う。普段の上品な姿からは想像もつかないほど可愛い笑顔に俺は……まぁ昔の話だけど。


瑛「……あ、やばいっ、急がなきゃ!」


 ライダーが遅れるなんて自ら存在を否定するようなものだ!


瑞穂「羽野君!!」

瑛「え!?」

瑞穂「今日の夜は空いてますかーー!」



瑛「安価下1」



瑛「あ、空いてますけど……なにか用事ですか?」


 このパターン知ってる……壺買わされる奴だ!!


瑞穂「それじゃあ、あけといてくださいねー」ブンブン

瑛(服が乱れまくってますよーー!!)


 相変わらず無茶苦茶な人だ。

 まぁ、あの時高熱で休んだバンドメンバーの代わりにボーカルをやってくれたから、俺たちは伝説となれたんだけど……。


瑛(そうだよな。そんな子が俺を騙そうなんて思ってないよな……)


 こうして、初恋の相手と運命的?に再開した俺。

 はたしてこれからどうなることか。

 少なくとも一つ言えることは―――、


瑛「すんませんすんません!」


 配達先で愚痴を言われて謝罪しなければいけないということだ。


 プロローグ 完




 高校時代の主人公はどの楽器を担当していた?


 安価下1

いえ、いいですよ!>>1はバンドのこととかあまり知らないので変なところあったら指摘してください!


主人公:ギター

順君:ドラム

??:ベース

??:ボーカル


夜 本社前


瑛「ごめん、遅くなって!!」タタタッ

瑞穂「ううん、私も今終わったとこ」ニコッ

瑛「………///」


 相変わらず可愛い。

 僕の大好きな漫画ベックに「全員で団結して全世界に立ち向かう」という脇役が言った言葉があった。


瑞穂「どうしたの?」キョトン

瑛「い、いや、1人でも全世界に立ち向かえそうだなって///」

瑞穂「???」


 あほか俺は……。


瑛「で、でも、こんなところで待ち合わせたら、噂になっちゃうよ?」


 ただでさえ、受付のおばちゃんは客に対して機密事項を漏らす危険人物なのに……。


瑞穂「羽野くんは、どうなのかな?」ジッ

瑛「え……」


 こ、こういうときなんて答えるのが正解なんだーーーっ!?


瑛「安価下1」

瑛「噂になったらなったでドンと来いだよ」アセアセ

瑞穂「………」

瑛「あいにく、今までそんな経験もないしむしろ……」チラッ///

瑞穂「………」

瑛「………」


 あれ? なんだこの空気……引かれた? もしかしてドン引き?


瑛「あ……う…」

瑞穂「……いこっ」クルッ


 な、なな、なんだなんだなんだーーー!?


瑛「う、うん……」


 人間が最もストレスを感じるときは“答えが出なかったとき”って順君が言ってたけど本当だ!!


瑞穂「近くに美味しいお店があるんだ!」ニコニコ

瑛「……う、うん…」


 ま、まぁいっか! 阿澄さん可愛いし!!


瑞穂「だからね、順の奴を私はこうしてこうしてこうしたの!」////

瑛「う、うん、すごいね」アハハ…


 どうやら阿澄さんはすごくお酒に弱いらしい。まさかカルアミルク程度でここまで酔うなんて……。


瑞穂「ねぇ、瑛君はさ」ポーッ///

瑛「へ!?」


 い、今俺のことを名前で!?


瑞穂「まだバンド続けてる?」ジーッ///

瑛「お、俺は……」


 瑛はバンドを、


1、続けている
2、やめている
3、助っ人でたまに

 安価下1


瑛「助っ人でたまに」エヘヘ

瑞穂「ふ、ふーん、そっか」///

瑛「?」

瑞穂「あ、あのさ、ということはまだ音楽活動は続けるってことだよね」

瑛「うん、まぁ……」

瑞穂「だったらさ、あの、今、さ……」

瑛「………」


 その瞬間、俺は全てを察してしまった。

 頬を赤らめて誰かを思い出し、すごく気まずそうに話を繰り出そうとする。


 最近、順のバンドからギター担当が一人抜けたらしい。

 メジャーデビュー寸前だったため、すごくゴタゴタしてるって聞いてたけど……。


瑞穂「もし、もしね、瑛君さえよければ!!」


 prrrrrrrr


瑛「あ、ご、ごめん!」

瑞穂「う、うんっ、いいの!」


 俺は彼女から順君の話題を出してほしくなかった。

 だから、席を外した。



 ――これが、運命の分岐点だとも知らずに。



 


ハギヨシ『なぁ、また俺達の助っ人してくれへん?』


 ハギヨシは俺がもっとも助っ人に行くバンドのリーダーで、見た目はどうみてもヤンキーだけど萌えアニメが好きで萌え系の曲ばかりやるのでギャップが凄過ぎていつもメンバー不足に陥っている。


瑛「………」


 いつもなら俺はすぐに了承するのだけど、なかなかその言葉が出ない。

 順君のせいだ。


 順君はいつも、いつも俺をひっぱりまわした。


 普通の高校一年生にしてヤクザの事務所に飛び込んだのは日本広しと言えど俺たちくらいだろう。もちろん、土下座したうえに全治三週間のけがを負わされたけど。

 高校二年生にしてパスポートのみを持ってスペインの地へ降り立ったのも俺たちくらいだろうか。到着して数時間後に順君は消えて俺は空港へ逃げ込んだけど。

 高校三年生はまさに激動の日々だった。

 無理やりやらされたバンド活動はおまけのようなもので、毎日のように喧嘩に巻き込まれ何度も何度も死にかけた。


 だから、卒業して以降順君に関わることは一切やめた。

 向こうも察していたのか連絡はほとんどしてこなかった。たまにラインで元気してるかーしてるよー程度のものだ。



瑛「少し考えさせて……」



 ハギヨシはいつでもえーからなーと返答を待ってくれた。本当に良い奴。



瑛「……俺は、順君に未練があるのか…?」

??「あれ、瑛?」



 女子トイレから出てきたのは、ショートカットのボーイッシュな美少女。



瑛「うげ、ミサキ……」



 二階堂美咲、高校時代のバンドでボーカル担当。あの日に高熱で倒れた張本人だ。




美咲「ひっさしぶりじゃーん、元気してるかー?」

瑛「あ、ああ、まぁな」


 美咲は相変わらず隙の多い格好をしている。

 高校時代も共学だというのに下着姿で歩いたり、男子トイレを利用したりもう無茶苦茶だ。

 貞操は保っていたような気がするけど、噂では同級生の六割を食ったらしい。


瑛「ミサキは今なにしてんの?」

美咲「何言ってんだよ。私は生まれてからバンド以外したことねーよ」ニシシ


 生涯バンド活動が美咲のモットーで、高校二年の夏に右肩に俺たちのバンド名である「○○」を刻んできたときにはさすがに順君も呆れていた。……まぁ翌日「○○最高」とか左肩に刻んできたんだけどね、あいつ。


美咲「あ、ちょうどよかった。お前ウチに入れよ」

瑛「は?」

美咲「ちょうどギターが一人欲しかったんだよ! な、いいだろ!?」

瑛「ちょ、ちょっと待て! 急すぎるだろ!」

美咲「……ウチのメンバー女の子ばっかだぞ」

瑛「うっ///」


 美咲は俺がモテないことを知っている。そして面食いの巨乳好きであることも。


美咲「な、入れよ! しかももれなく全員処女だぞ!」アハハ

瑛「………」


 ここが決断の時なのか?



瑛「俺は……」


1、順君のバンドに入る
2、ハギヨシの助っ人をする
3、美咲のバンドに入る
4、上記三つには入らない


安価下1

瑛「ご、ごめん、俺そんなの耐えられないよ!」アハハ

美咲「たしかに……妊娠して解散がオチか……」

瑛「そういう意味じゃねーよ!」

美咲「ま、いいや! たまに助っ人してくれよ! ライブも来てくれよな!」

瑛「あ、ああ」


 そのあと、俺はハギヨシの誘いも断った。

 なんでだろう。その時はそれが正しいことだと思ったんだ。


瑛「ごめん、お待たせ」

瑞穂「ううん、大丈夫」

瑛「それでさっきの話だけど」

瑞穂「う、うん、あのね!」

瑛(順とはもう二度と組んだりなんかしない。それが俺なりのけじめだ……)




――私とバンドしない?




瑛「え?」

瑞穂「………」カァ///


 顔を真っ赤にしてうつむく彼女。

 俺は、生まれて初めて女神の存在を信じたのだった。


翌日


瑛「うー、眠たい……」


 結局、順君の話は俺の勘違いだった。

 そりゃそうだ。メジャーデビューするバンドがどこの馬の骨とも分からない俺なんかを使うはずもないし。

 阿澄さんの女子高時代は刺激も何もない普通の生活を送っていたらしい。

 順君から無謀な話を聞いて参加してみたいとは思ったけど、女だからという理由で断られていたという。

 そんな中、たまたま遊びに来た文化祭で強制参加させられたライブ。


瑛「そりゃ、忘れられないよな……」


 あの時、あの瞬間、ステージ上の主役は順君でもタツでも俺でもなく、間違いなく彼女だった。

 彼女の行動一つ一つがオーディエンスを盛り上げ、沸かし、熱狂させた。

 実は途中何度か指が止まった。――彼女に見惚れていたからだ。

 順君はなれているのか演奏を続けていたけど、それでも少し動揺していたように思える。


瑛「でも……阿澄さんとバンドか…」


 阿澄さんはあの後ずっとベースを練習しつづけていたらしい。

 
瑛「……どうしよう」


瑛はどうする?


1、阿澄さんとバンドを組む。
2、自分のバンドを作る。


安価下1

夜 居酒屋

瑞穂「羽野君! 私今空も飛べそう!!」キャッキャ

瑛「う、うん、そうだね……」


 そりゃ、俺の目にも天使の羽が見えるからね。飛べるよ。うん。


瑞穂「あ、色々決めなきゃいけないね。バンド名とか」

瑛「そうだね、後は何人でやるのかとか」

瑞穂「一つだけ決めてることがあるんだ」フフフ

瑛「そうなの?」




瑞穂「バンド内で恋愛は禁止」ニコッ




瑛「え?」


 その瞬間、俺の中の何かがはじけた。


瑞穂「だって、こんなに大切なものを恋愛なんかで壊されたくないもん!」


 恋愛……なんか?


瑛「………」

瑞穂「女子高だったからかな。分かるの。恋愛がいかに幻想かってこと」

瑛「あ、ああ、そういう」

瑞穂「だからね、身体の関係を持ってもいいし、結婚もしていいけど、絶対に恋愛だけはだめ。駄目なの」

瑛「う、ううん?」


 よくわからない。

 恋愛をしてからじゃないのか、それらは……。


瑞穂「バンド名何にしよっか」


 あの後何を喋ったのか、次の日全く覚えていなかった。


阿澄さんのベースの腕前


安価下1


コンマ判定

01~30 初心者以下
31~60 初心者~中級者
61~90 上級者
91~98 プロ級

ぞろ目 特技をひとつ選べる

・作曲能力
・作詞能力
・絶対音感
・絶対リズム感
・表現力
・マイクパフォーマンス
・ダンス
・演技構成

借りスタジオ

瑛「………」

阿澄「………」ポンポロペンポンパン

瑛(めちゃくちゃへたくそだーーーーっ!!)

阿澄「え、えへへ、ちゃんと練習はしたんだよ?」テレテレ///

瑛「可愛いから許す!」

阿澄「だ、だめだよ! ちゃんと先生してくれなきゃ!」

瑛「ご、ごめん」アワアワ


 恋愛禁止にしたおかげか、俺の中で変に意識したりしなくなった。

 そのおかげで阿澄さんに可愛いとか天使とか普通にいえるので、元々付き合えるはずのなかったことを考えると、今のほうが良いんじゃないかとさえ思える。


 瑛の今の実力

安価下1


コンマ判定

01~10 初心者以下
21~40 初心者~中級者
41~80 上級者
81~98 プロ級

ぞろ目 特技を三つ選べる

・作曲能力
・作詞能力
・絶対音感
・絶対リズム感
・表現力
・マイクパフォーマンス
・ダンス
・演技構成

・コユキレベルの歌声
・神がかったギター演奏


ぞろ目じゃなくても★より上の分は一つ選べます。
ぞろ目なら下の分も選べます。

安価に欲しい特技を一つ入れてください!

エンタメる

>>42のは表現力でいいのかな?


瑛のステ

実力:上級者レベル
特技:表現力


瑛「………」~♪

瑞穂「………♪」

瑛「……ど、どうしたの?」

瑞穂「羽野君って表現力すごいよね。こんな場所でもつい乗っちゃうもん」

瑛「そ、そうかな……(そりゃ順君に世界中連れまわされて言葉通じない人と会話しなくちゃいけなかったからな……)

瑞穂「よーし、私も練習するぞー!」ゴゴゴゴゴ

瑛「が、がんばって……」

瑛(とりあえず、バンドメンバー集めなきゃな……)



 こうして、バンド活動が始まった!!



 第一章 完

>>44
安価は↓で。ただの掛け声的なものだから気にしないで

>>45書いちゃったから二個でいいや!

主人公:瑛

実力:上級者

特技:表現力、絶対的リズム感



 当面の課題は阿澄さんの実力を上げることだけど、バンドメンバーを増やすことも重要だ。

 さらに言えば、作詞作曲をどうするか考えなくちゃいけないし、バンド活動するからにはライブに出るのかどうかも考えなくちゃいけない。


 素人同然の阿澄さんに任せられないし……どうしたものか。


1、そういえば高校の時よく図書館にいた後輩がいたな……。
2、そういえばツイットーで仲の良い人がドラムやってたな……。
3、まずは阿澄さんを鍛えるか……。


安価下1

瑞穂「………」ピンポロポン

瑛「………」


 阿澄さんの練習におよそ一カ月の時を費やした。ほんの少しだけ上手くなったものの、このペースではバンド活動を始められるのは数年後になりそうだ。


瑛(どうする……俺…)


1、ボーカルのみに専念しない?
2、ゆっくりでいいからがんばろう


安価下1

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