早霜「司令官、私を拘束してください」提督「またか……」(51)


~執務室~


雲一つない空に暖かい日が差す今日、俺と早霜は執務で書類を黙々とこなしていた

提督「……そろそろ休憩にしよう」

早霜「そうしましょう。では、お茶を淹れてきますね」

早霜は席を立ち、執務室の奥にある給湯室へ入って行く。のんびり待っていると、ドアが開いてお盆に湯のみを二つ乗せてやってきた

早霜「司令官、お茶をどうぞ」

提督「ああ、ありがとう」

早霜からお茶を受け取って呑む。程よい温かさで飲みやすい


早霜「司令官、私を拘束してください」提督「!?」
の続編

早霜「司令官、私を拘束してください」提督「!?」 - SSまとめ速報
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早霜「お味はどうですか?」

提督「今日もおいしいぞ」

早霜「そうですか、良かったです」

早霜は俺の返事を聞いて笑みをこぼす。それは歳相応の笑みで、妖艶さとはかけ離れていた

そう、あの時とは違って――


早霜「……司令官、まだ他にもご用ですか?」

じっと見つめていると、首を傾げて問いかけてくる。俺は慌てて目を逸らした

提督「あ、いや……別に何でもない。さて、そろそろ続きをしないとな」

早霜「そうですね。また何かご用があったら私に言ってくださいね」

提督「あ、ああ。分かった」

俺たちは小休憩を止め、執務を再開した

―・―・―
―・―


提督「よし、これで今日も終わりだな」

確認した書類を机に置き、席を立つ

早霜「お疲れ様です、司令官」

提督「早霜もご苦労様。明日も頼むぞ」

早霜「はい、分かりました。では、私は入渠してきますね」

提督「ああ」

俺は部屋から出ようとする彼女の背中を見ながら、わずかな期待を抱く。すると、ドアに手を掛ける前に早霜は振り向いた


早霜「司令官」

提督「な、何だ?」

俺は少し動揺しながら、彼女の言葉に耳を傾ける

早霜「……明日も、よろしくお願いします」

俺の微かな期待――と言うより願望は彼女の一言で打ち砕かれた

提督「あ、ああ……よろしく」

早霜「……」

早霜は俺の返事を聞いてからもじっと見つめてくる。まるで俺の心の中を見抜こうとしているようだ

俺はそんな早霜の眼差しから目を逸らせず、数秒の間見つめ合う


早霜「……司令官。ここ最近、私の事をよく見るようになりましたね」

提督「そ、そうか?」

早霜「はい」

提督「わ、悪いな……ジロジロ見ちゃって」

早霜「構いませんよ。早霜の事をじっと見ても……では、失礼します」

早霜は踵を返し、ドアを開けて部屋を出て行った

提督「今日も無しか……仕方ない。俺も風呂に入るか」

俺はため息をつき、部屋の電気を消してから執務室を後にした

―・―・―・―・―


~提督の部屋~


俺は風呂から出た後、すぐに部屋に戻って布団に潜り込んだ。目を瞑って、一週間前の出来事を思い出す

早霜を縄で縛り付け、アイマスクで俺を見えなくさせて彼女の身体を色々と触った。触ったと言ってもほとんどくすぐりだったわけだが

あの日の事は早霜を見ればすぐに思い出し、忘れようとすればするほど強く意識してしまう。早霜の反応、声、他にも色々だ

あの時の俺はどうかしていた。最初こそ嫌がられたら終わらせる気でいたのに、無視してそのまま続け、ぐったりしている様子に満足していたのだ

そのせいか、早霜はあれから拘束しろとお願いしてこないし、その手の話も全く話してこない。あの日の件できっと懲りてくれたのだろう。それは俺にとっては嬉しい限りだった


でも、心の奥底ではあの日のように誘われることを心待ちにしている自分がいる。先程だって振り返った時に少し期待していたのだ

そう思う自分に嫌気を感じるが、否定しきれないのがもどかしい。俺は一生、こんな思いを抱えながら生きていくしかないのか?

いや、待てよ……そうだ、あの部屋を使用できないようにしよう

グッズを破棄して、物置にしてしまえばあの部屋に立ち入る気は無くなるし、二度と拘束したいと言う気は起きなくなる

早霜を解体するわけにはいかないし、きっと物が無くなれば早霜も諦めて二度と誘うことが無くなるだろう

そう決めた俺は布団から出て、空き部屋に向かった

―・―・―・―・―


音を立てないようにしながら早歩きし、部屋まで向かう

青葉と川内に注意しつつ慎重に行動する。どちらに絡まれても面倒な事になるからだ

今のところ、あの部屋を知るのは俺と早霜と謎の協力者だけだ。協力者が何人いるか知らないが、そんな事はどうだっていい

後もう少しと言うところで、部屋の前に人がいることが確認できる――早霜だ

彼女はいつも通りの制服姿で、ドアの前に立っている。まるで誰かを待っているかのようだ

何故、早霜が一人でいるのだろうか。気になった俺は近づいて声を掛ける


提督「早霜、まだ寝てなかったのか」

早霜「はい、何となく眠れなくてここに来てしまいました。司令官も眠れないのですか?」

提督「ま、まあそんなところだ」

さすがに本人の前で拘束具の処分をしに来たとは言えず、嘘をつく

早霜「……とりあえず、部屋に入りましょう。廊下よりは寒くないはずです」

提督「そ、そうだな」

俺が頷くと、早霜はドアを開けて中に入る。俺も続いて部屋に入った


~空き部屋~


早霜「おや、知らぬ間に新しい物が増えていますね」

提督「い、いつの間に……」

部屋に入ると、一週間前には無かったある物が目に入る

どんな物かと言うと……斬首刑でよく使われていたとされるギロチン、断頭台と呼ばれる物だ。しかし、あくまで下の拘束する台だけで降りてくる刃は無い

早霜「ふむ……これはポールと違って楽な体勢で拘束出来そうですね。台の上に仰向けかうつ伏せで寝て、このくぼみに手首と頭を乗せ、上から挟み込んで使うのでしょう」

早霜は新しい拘束具を見て興味津々だ。断頭台の周りを忙しなく動いて観察している。そんな様子が微笑ましくて、俺は苦笑した


早霜「……司令官」

一通り見終わると、近づいてきて俺の右手を包み込む。包み込む両手はほんのり温かい

提督「な、何だ。早霜」

彼女は握る力を強め、まっすぐに俺を見つめて……ゆっくりと話し始める

早霜「また、司令官の手で私を拘束してください」

早霜は両手の指を俺の指に絡めてくる


提督「……この前の一件で、満足しなかったのか?」

早霜「いえ、十分すぎるほどです」

提督「じゃあ何でまた頼むんだ?」

早霜「それはですね……」

早霜は両手を離したかと思えば、いきなり俺の腰に腕を回して抱きつき、一呼吸置いて話す

早霜「あの楽しいひと時を、たった一度だけで終わらせたくなかったからです」

提督「……それは本心か?」

早霜「はい」

彼女は迷いなく返事をするが、疑問に感じる点が一つあった


提督「でもこの前、足の裏をくすぐろうとした時にとても嫌がっていたじゃないか。俺は無視してくすぐったけどさ」

早霜「その事ですか……あれは演技です」

提督「え、演技?」

早霜「はい。司令官を試すつもりで大袈裟に言っただけです」

どうやらあの時、俺は試されていたようだ。本気で嫌がっていたわけではないらしく、少し安心した


提督「それにしては必死に見えたんだけどなー、早霜は演技も得意なんだな」

早霜「……はい。それより、司令官はしてくれるのですか?」

早霜は話を遮って俺に問いかける。いつもの無表情と違い、何となく物欲しげに感じ取れた

正直なところ、早霜の提案に乗ってしたいと思っている

でも、これ以上する事により早霜に対して取り返しのつかない、酷い事をしてしまうのではないかと危惧しているのだ

だから俺は心を鬼にして、彼女にもう二度としないと言わなければならないが、何故か無理だとどうしても言うことが出来ない


早霜「……やはり司令官は、このような事は良くないと思っているのですか?」

提督「あ、ああ。早霜が良くても、まだ子供であるお前にこんな事をするのは良くないと思うんだ」

早霜「そうですか。なら、私から何個か言わせてもらいます」

そこで一度口をつぐみ、深呼吸をしてからまた口を開く


早霜「まず一つ目ですが、確かに私は駆逐艦の中でも身体的特徴から幼い部類になるのは理解しています。なので司令官が子供扱いするのもよく分かります。ですが、私は司令官になら何をされてもいいと思っていますし、相応の覚悟も既にしています。なので、そう言った倫理的・道徳的な話で拒否しようとするのは私としては許せません。するならする、しないならしないと言ってください」

提督「は、はい……」

いつもの早霜からは想像できないほどの早口でまくし立てられ、俺は萎縮してしまう

早霜「それに、既に一度してしまっているのですから、道徳や倫理を持ち出しても説得力に欠けます。どんなに言っても合意の上でした事実が私たちの中であるのですから」

提督「うぐっ……」

図星を突かれ、反論する事が出来ず冷や汗が出る。それを見て早霜はため息をついた

早霜「確かに、私を拘束して色々することは善悪的に考えると悪ですし、良心の呵責があると思います。ですが、司令官にはそんな事は気にせず、好きにして欲しいと思っています。だから……自分の心に、正直になってください」

その言葉は、悩み続けている俺に対して効果は絶大だった。ここまで言わせて、自分に嘘をついてまで嫌ですなんて言えるわけがない


提督「……早霜、俺から頼みがある」

早霜「はい」

提督「……久しぶりに、お前を拘束したい。いいか?」

俺のお願いに早霜は微笑む

早霜「……はい、私を拘束してください」

傍から聞くとかなり危ない会話だが、誰も聞いてないし問題はない

あれ、そう言えば何のためにここに来たんだっけ……まあ、別にいいか

―・―・―
―・―・―


新しい拘束具の確認をしようと部屋に向かったら、まさか司令官が来るとは思っていませんでした

少し強引でしたが説得にも成功して、計画通りに事が運びましたね。説得もかなり苦労しましたが

ちなみに、一週間の間拘束させなかった理由は新しい拘束具の設置に時間を掛けた協力者のせいです

まあ、結果的に司令官を焦らせて面白かったのでお咎めなしにしてあげましょう。司令官が期待している様子が可愛かったですからね

さて、今回は私にどんな事をしてくれるのでしょうね。ふふふ……

―・―・―・―・―

ここまで
次回投下で終了予定

前回よりいい物書けるか自信ない

>>12


どんな物かと言うと、斬首刑でよく使われていたとされるギロチン・断頭台と呼ばれる物……に近いが、降りてくる刃は無いし、何故か首を固定する部分が少し高い位置にある。固定するとしたら前傾姿勢にでもならないといけないだろう

いったい、何を思ってこんな高さに設定したんだ?

早霜「ふむ……これはポールと違ってこれ一つで拘束出来そうですね。このくぼみに手首と首を乗せ、上から挟み込んで使うのでしょう。台自体は……床にしっかり固定されているみたいですね」

早霜は新しい拘束具を見て興味津々だ。断頭台のような何かの周りを忙しなく動いて観察している。そんな様子が微笑ましくて、俺は苦笑した

>>12


~空き部屋~


早霜「おや、知らぬ間に新しい物が増えていますね」

提督「い、いつの間に……」

部屋に入ると、一週間前には無かったある物が目に入る

どんな物かと言うと、斬首刑でよく使われていたとされるギロチン・断頭台と呼ばれる物……に近いが、降りてくる刃は無いし、何故か首を固定する部分が少し高い位置にある。固定するとしたら前傾姿勢にでもならないといけないだろう

いったい、何を思ってこんな高さに設定したんだ?

早霜「ふむ……これはポールと違ってこれ一つで拘束出来そうですね。このくぼみに手首と首を乗せ、上から挟み込んで使うのでしょう。台自体は……床にしっかり固定されているみたいですね」

早霜は新しい拘束具を見て興味津々だ。断頭台のような何かの周りを忙しなく動いて観察している。そんな様子が微笑ましくて、俺は苦笑した

>>20


まあ、結果的に司令官を焦らせて面白かったのでお咎めなしにしてあげましょう。司令官が期待している様子が可愛かったですからね



まあ、結果的に期待している司令官を焦らせて面白かったので、協力者を咎めることはしないでおきましょう


早速、長い髪を纏めてから首と手首を台で固定されました。首周りは少し余裕があるため、息苦しさはありませんね。どちらかと言えば、前傾姿勢なので足や背中、腰が心配です

足には初めての時と同じ、チェーンで繋がれた足枷がつけられています。こちらはあまり役割が無さそうですが、気分的には無いよりいいでしょうね

今回は後ろを確認しようが無いからか、アイマスクはありません。その代わり、耳栓を耳に入れられて音が聞こえにくくなっています

いったいこれは何のためでしょう? 考えても納得のいく答えは出ません


そんな事を考えていると、急に背中に何かが触れます。少しずつ背中を這うように動いているので、きっと手でしょう

確認することは出来ませんが、視覚が封じられていないせいか前ほど敏感になっておらず、少しこそばゆいだけです

司令官の手が背中から少しずつ上に向かっていき、腋の近くまで辿り着くと、右側の腋をなぞられるような感触がしました

早霜「んっ……」

腋は背中よりも敏感で、思わず声を漏らしてしまいます。でもまだ堪える事は可能で――


早霜「んんっ!?」

突如、左側の腋も指が這い寄ってきたせいで、先程より大きな声で反応してしまいました。耳栓をされているせいで、自分の声が頭で響き、羞恥を感じて顔が紅潮してきました

早霜「りょ、両方同時は……あっ……」

私が制止しようとしてもお構いなしに指を動かします

両腋を不規則に指が動きまわり、じわじわとくすぐったさが私を襲ってきました。気を抜いているとおかしくなりそうなので、目を閉じて口をつぐみ、ぷるぷると身体を震わせてただひたすら堪えます


その後もしばらく腋攻めが続いて数分後、司令官はやっと手を止めました

早霜「はあっ……はあっ……」

手が離れたことを確認し、私は口を開いて荒く呼吸をします。目からは涙が一筋、流れ落ちました

私は普段なら腋をくすぐられてもあまりくすぐったさを感じないので、強いほうだと思っていました。しかし、今回は強いと思っていた腋でここまで堪えるのが難しいとは……拘束されているからでしょうか? それとも、司令官のやり方が上手いから?

司令官は考えを巡らせている私に容赦なく攻め立ててきます


今度は腋から少しずつ側面を下っていき、脇腹の辺りで両手を止め、掴んできました。揉み解すかのような手の動きは私の肉付きを調べられているみたいで、羞恥心を刺激されます

私は少食故にあまり肉付きが良い方ではなく、男性的には揉んでいて面白くはないでしょう。夕雲姉さんや長波姉さんのように健康的な肉付きの身体になりたいと思っているのですが……もう少しご飯を多く食べればいいのでしょうか

司令官は左手だけ動きを止め、お腹へと手を移動させてお腹をゆっくりとさするように撫で回します。右手は相変わらず脇腹をゆっくりと揉み、私の羞恥心を更に刺激してきます

早霜「あの、お腹ばかり触られるのは困ります……」

弱々しい声で意見しますが、司令官は手を止めようとしません。まあ、予想通りではありますけどね


司令官はお腹周りをひとしきり撫で摩ると、今度は足へと手を伸ばします……が、何故か軽く触れる程度でくすぐったりすることがありません。その不審な動きに私は疑問を抱きます

しばらくすると、完全に手が離れてそれから何も動きが無くなります。さすがにこれで終わりなわけが無いとは思いますが、不意にくすぐられたらたまりません

気を引き締めて待ち構えていると、また左手で脇腹を掴んできました。また揉むつもりなのだろうと思っていたその瞬間――

スパーン!

早霜「ひっ!?」

耳栓越しでも聞こえる大きな音が響き、後から痛みがお尻から伝わってきます。服を着ているせいか思った程痛くはありません

今、お尻を叩かれましたよね。前回は徹底的に避けていたはずの司令官が手を出してくるとは……


スパーン!

早霜「っ……」

突然の事に動揺している私に、司令官は容赦なく攻めてきました。お尻に伝わる痛みから、先程よりも強く叩いてきた事が分かります

拷問に思えるくすぐりと違って、スパンキングはとても屈辱的ですね。拘束されて抵抗出来ないまま一方的にいたぶられるのは、艦娘である私には耐え難いものがあります

資料でもやはり戦う女性などがこういった事をされ、同じように屈辱を感じながらも耐えている様子が見られました。今なら彼女の気持ちがよく分かります

私が歯を食いしばって次を待っていると、司令官は脇腹から手を離します。そしてすぐに左足を掴まれ、嫌な予感がしました


早霜「……もしかして、またくすぐるつもりですか」

司令官は返事をせずに、左足を持ち上げて足の裏に指を置きます

早霜「ま、待ってください。それだけはあはははははははは!」

私の制止を無視して、司令官は指で足の裏をくすぐり始めます。私は司令官の手を振り払おうと左足を動かしますが、拘束具のせいでうまく動かせず振り払えません

早霜「や、やめっひひひひひっ……」

笑いながらも必死に訴えると、司令官は手を離して止めてくれました


早霜「はあっ、はあっ……」

パチーン!

早霜「いたっ!」

くすぐりから解放されてすぐにお尻を叩かれ、思わず声が出てしまいます

早霜「し、司令官……少し休ませあはははははは!」

休む間もなく右足の裏をくすぐられ、みっともない声で笑ってしまいます


スパーン!

早霜「あうっ!」

お尻を叩かれて――

早霜「いひひひひひひひ!」

くすぐられ――

パシーン!

早霜「ああっ!」

叩かれて――

早霜「はははははっ……あ、足はだひひひひひ!」

くすぐられ――


叩かれ、くすぐられ、叩かれ、くすぐられ、叩かれ、くすぐられると思ったら叩かれ、くすぐられ、叩かれ、くすぐられ、叩かれ、くすぐられ、叩かれ、またくすぐりと思わせて叩かれ――

痛みとくすぐったさが交互に襲い、気が狂いかけました。このままではマズイと思った私は大声でこう言いました

早霜「おひり、おひりだけで許してぇ!」

と、みっともない声で叫びました

―・―・―
―・―


それからはひたすらスパンキングが続きました。叩かれる度にお尻に痛みが走り、痛みが引く前にまた新しい痛みが襲います。しかし、叩かれすぎた私は既に感覚が麻痺して痛みもあまり感じなくなりました

この時既に、私は痛みすら快感に思い始めてしまったのです

早霜「し、司令官……早霜の事をもっと……叩いてください」

過呼吸になりつつも必死におねだりをし、司令官はそれに応えるようにまたお尻を叩きます

スパーン!

早霜「ああっ!」

強く叩かれると、全身がゾクゾクして、ドーパミンが分泌されたかのように全能感を感じます。叩かれて気持ちよさを感じている人の事が全く理解できなかった私ですが、今こうして、身を持って理解することが出来ました


スパーン! スパーン! スパーン!

早霜「いぎっ、ひいっ、あはあっ!」

怒涛の三連続スパンキングも、今の私には快楽でしかありません。お尻はじんじんして腫れ上がっているかもしれませんが、そんな事は気にも留めません

汗が顔や身体、髪から滴り、顔や髪から落ちた汗は床を濡らします。身体中の汗は服が吸い、ベタベタして早く脱ぎ捨てたいくらいです

足も鉛のように重く、そろそろ限界が近いです。解放されてもまともに立てるとは思えません


提督「……そろそろ終わりにしよう。俺も疲れたからな」

早霜「……はい」

司令官が手早く耳栓と拘束具を外し、私は台に手を置いてゆっくりと身体を起こします。すると足の疲労が一気に押し寄せ、その場に座り込んでしまいました

それを見た司令官は、さっさと使ったものを片付け、私を抱き上げます

手がとても赤いですね。もしかして、スパンキングで使ったのは――


提督「……今日も、ドックでいいよな?」

早霜「……はい」

私は返事をして、腕を司令官の首に回します。汗が滲み出ていてべたつきますが、自分のよりはマシです

提督「……じゃ、行くぞ」

部屋を後にし、ドックへと向かいました

―・―・―・―・―
―・―・―・―・―


俺はシャワーを浴びながら、さっきの事を振り返る

今回で確信した。俺は早霜に酷いことをする事に快感を感じている事に

一週間も放置され、前回の事で頭がいっぱいになり、久しぶりにした時の愉快さ……これは否定することが出来ない事実だ

もう俺は、する前のまともな俺じゃない。この先、もっとアイツに酷いことをしてしまうんじゃないか。そんな不安でいっぱいになった

考えれば考えるほど、嫌な方向に考えてしまいそうになったので、俺はシャワーを止めて深呼吸をし、嫌な想像を振り切る

提督「明日、早霜に謝まって、これからの事を考えるか……」

明日にすべきことを決めた俺は、浴室を後にした

―・―・―・―・―
―・―・―・―・―


私は湯船に浸かりながら、先ほどの事を思い出していました

司令官が手を腫らせながら私のお尻を叩くなんて、普段のあの人からは想像もできません。どうやら、その気になってきているようですね

早霜「それにしても、お湯に浸かればあれだけ腫れたお尻も元通りになるなんて……艦娘さまさまですね。うふふふふ」

先程まではとても酷い腫れがあって見るにも堪えなかったんですよね。他の人が見たらびっくりすること間違いなしです。私は興奮してしまいましたけどね


どうやら、司令官によって少しずつ被虐趣味に目覚めてしまっているようです。きっとこれから、もっともっと深く……落ちていくことになるんでしょうね

早霜「きっと今頃、気に病んでいるでしょうね。私としてはむしろ、赤く腫れた司令官の手のほうが心配ですけど」

頭を抱える司令官の事を考えつつ湯船から出て、ドックの扉の前で止まり――

早霜「次は、どんな拘束プレイをしてくれるでしょう。楽しみで仕方がありませんね……ふふふふふ」

私は笑いながらドックを後にしました

―・―・―・―・―

終わり
また浮かんだ時に続きを書く予定

じゃ、またいつか

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