春雨と夕立のお話 (22)

主に春雨と夕立がすれ違いする百合SSです。
セリフ調で物書きをしてこなかったので多少の不安がありますがご容赦ください。
あまりギャグやコメディちっくな展開は少なめのシリアス的な進行になるかと思います。

最後に、このSSの投下間隔は週末日曜の12時前後となります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460866215

「……春雨です、はい。輸送作戦はお任せください……です」

夕立「あ、あれって春雨っぽい…? やっと着任できたっぽい」

時雨「春雨って…確か白露型だったね? 夕立は知り合いなの?」

夕立「っぽい。ちょっと会ってきてもいいっぽい!?」

時雨「ダメだよ…。支援任務も僕たちはこれで終わりだし、帰投すれば会えると思うよ」

夕立「そうっぽいね……ちょっとくらい我慢するっぽい」

提督「支援任務お疲れさま。本日の出撃はこれでおしまいだ。みんな休んでくれ」

夕立「やっと終わりっぽい? 提督さん。春雨がどこにいるか知ってるっぽい?」

提督「ああ…夕立は確か春雨と面識があるんだったね。恐らく工廠のほうに居ると思うが」

夕立「行ってくるっぽーい!」ビューン

提督「……よっぽど会いたかったんだろうか」

時雨「母校に到着するまで春雨の話しかしなかったからね……」

提督「まっ。艦娘の過去を詳しく知ってるわけじゃないけどな…ちなみに時雨は春雨と面識はあるのか?」

時雨「ほとんどないよ」

提督「そっか」

春雨「お久しぶりです、村雨姉さん。かなり着任が遅れてしまったようで…」

村雨「いやいやー。この姿になっても春雨と会えて嬉しいわ」

春雨「はいっ! 春雨も嬉しいです!」

夕立(あ…春雨いた……って、隣で話してるのは村雨っぽい?)

村雨「それで、春雨はやっぱり輸送任務を主にやっていきたいって思ってるの?」

春雨「あ…はい。出撃には少しトラウマが…」

村雨「そうねー。確かにそれは仕方ないと思うわ。活動方針についてはきちんと申請しておくのよ?」

春雨「はい! 書類はもう貰ってきました……書き方を教えていただきたいです…はい」ニコー

村雨「お安い御用ね」

夕立(……)ダッ

夕立(今は、なんだか忙しそうだから……決して逃げているわけじゃないっぽい……)



提督「お? 夕立じゃないか。今日はやけに走り回ってるじゃないか」

夕立「……いつものことっぽい」

提督「それもそうだな」

夕立「晩御飯、食べてくるっぽい」ダッ

提督「ああ。いってらっしゃい」

夕立(いつの間に村雨とあんなに仲良くなったんだろう……)

夕立(春雨は人見知りで臆病で……夕立以外とはほとんど話さなかったのに……)

夕立(私の知る春雨は……もう…)

時雨「ん? 夕立じゃないか……隣座ってもいい?」

夕立「大丈夫っぽい」

時雨「ありがと。もう春雨とは話はできたの?」

夕立「うーん……姿は見れたけど、話はできなかったっぽい」

時雨「へー……制服は同じなのは見えたんだけど、前期白露型なの?」

夕立「そうっぽい。第二駆逐隊でずっと一緒だったっぽい」

時雨「そっか……ということは、夕立の最期は一緒じゃなかったんだね…」

夕立「いやっ…春雨は、途中まで一緒だったっぽい……。第二駆逐隊は確かにバラバラになったけど…春雨だけは最期までついてきてた……」

時雨「え? そうなんだ…でも確か春雨はあの夜は生還したはずだよね…?」

夕立「そう…最期の最期ではぐれて……見失ったっぽい」

時雨「ふーん…」

もっと書き溜めていると思っていたら全然でした。
続きはまた来週

生存報告。
時間がとれず今から1時までの間となりますが続きを書いていきます。

提督「今日から進める海域が最後の海域となる。今までで一番深海のやつらの領域に踏み込むこととなる…。みな、気をつけて行動するように」

提督「主力艦隊及び支援艦隊はさきに配った資料を見てくれ。今回非戦闘員となる艦娘達にもわかるよう掲示しておく。出撃は3時間後だ。よろしく頼むぞ」

時雨「流石に緊張するね…?」

夕立「そう…? 夕立は普通っぽい」

時雨「そうか…。夕立は主力艦隊だったね………生きて帰ってきてね?」

夕立「もちろん。夕立は簡単には沈まないっぽいよ」

時雨「……うん」

夕立「装備装備っと……工廠はちょっと混雑してるっぽいね…」

夕立「12.7cm砲…四連装魚雷…聴音機に爆雷はぽいぽいぽーい」

夕立「どんな海域だろう…夕立はこの海戦のことを何も知らない……」

夕立「照明弾……探照灯……まだこんなものを装備してるっぽい…」

夕立(夜戦は得意。だけど……)

夕立「ま、なんとかなるっぽい」

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提督「出撃一時間前だが…みんな準備はできたようだな」

提督「それじゃあ一応作戦会議……のようのものを始める」

夕立(いつも単縦陣の突撃だから形だけっぽい)

「第二艦隊、旗艦夕立! さあ、出撃っぽいー!」

夕立(航路は……大丈夫。覚えてる。第一艦隊を控えて守るのが夕立の任務)

夕立(……! 早速お出ましっぽい!)

夕立「敵艦隊見ゆ!連合艦隊、第四警戒航行序列にて戦闘準備!」


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夕立「……ふう。けが人はいないっぽい…? いける?」

夕立(……とりあえず先遣部隊の排除はできたっぽい)

夕立(旗艦なんてあまり柄じゃあないけれど…できる。大丈夫)

夕立「さあ……進撃っぽーい!!」

夕立 「さて……これで三戦目……ここを抜ければ敵艦隊の頭………」

夕立(……あれは? 初めて見る深海棲艦……かなりきれいな制服を着ている…?)

夕立「ま、まずいっ……極めて強力な……あれは…!」

夕立(言葉がでない…あの姿はまるで……)

駆逐棲姫「ココハ……通サナイ……」

夕立「春雨……!?」

夕立(だめだだめだだめだ……! しっかりしろ!)

夕立「砲撃っ!!」

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夕立(やはり……強い。人の形を保っている深海棲艦は……そこらのやつらとは全然違う…!!)

夕立「雷撃用意…!?」

夕立(何をしてる、棲姫……まさかあんなに強力な砲撃を繰り出しておいて…雷装まで…!?)

夕立(しかもまだ…気がついてないっ)

夕立「危ないっ!!」被弾

夕立「いったたたた……」

暁「大丈夫…!? 夕立、大破してるじゃない…!」

夕立「暁…無事? ならよかった…まだ沈まない…進撃っぽい…!」

暁「……わかった。肩貸すわ」

夕立「……ありがとう」


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夕立「帰投……っぽい。艤装がぼろぼろ……」

提督「お疲れ様…20分で再出撃だ……お風呂に入ってこい」

夕立「っぽい。……報告します」

提督「頼む」

夕立「敵艦隊主力近くの艦隊に、今までに見たことのない深海棲艦…いや棲姫が」

提督「……ほう」

夕立「艦種は恐らく駆逐艦………そして姿はまるで…春雨のような…」

提督「………。して、その駆逐棲姫は駆逐艦らしく雷撃をしてきたのか?」

夕立「そう……。奴は…強い。彼女の攻略が今回の作戦の鍵になると思う……っぽい?」

提督「貴重な情報をありがとう…敵主力艦隊については元気だった奴にきこう。怪我をしたままみた光景じゃ、信憑性に欠けるからな」

夕立「……っぽい」

ここまでが先週に投稿したかったところで、一区切りです。
来週は春雨視点でおさらいです。一日で終わらせようと思います。
ちゃんと書きためしなきゃですね…。

生存報告です。
艦acやってきました面白いですね

あれ 間違えました

「……春雨です、はい。輸送作戦はお任せください……です」

春雨(この艦隊の方たちは……比叡さん以外はほとんど話したことない方ばかりですね…)

春雨(村雨姉さんや……あと、夕立姉さんもこの艦隊にはいるのでしょうか……)


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提督「出撃任務お疲れ様。今日の出撃はこれで終わりにしようと思う。明日に備えてみんな休んでくれ」

春雨「あ、あのっ…」

提督「ああ、そうだった。えっと……『春雨』ちゃんね…。取り敢えず工廠の方へ行ってみてくれ。君の兵装が用意されているはずだ」

春雨「ありがとうございます……。それで、一つ質問したいのですが…」

提督「うん。言ってごらん」

春雨「私は戦闘が苦手で…輸送任務をこなしたいと思っています…」

提督「…そうか。了解した。自身の活動方針についての書類があったはず…これか。はい、ここに必要事項を埋めて提出してくれ。工廠に行けば誰かいるはずだから」

春雨「はい! ありがとうございます!」

提督「……戦闘が苦手、というのも珍しいな…。何かあったのだろうか…?」

春雨(工廠……人、少ないな……明石さんはなんだか忙しそうだし…うーん…)

村雨「や。春雨、着任おめでとう!」

春雨「わぁ!? 村雨姉さん! 村雨姉さんもこちらにいたのですね」

村雨「ここにいたっていうと艦隊ってこと? そうね…一年以上はずっとここにいるかな」

春雨「一年ですか! となると、やはり私は妹よりも遅生まれ……でしょうか」

村雨「いや、涼風は確かに早くからいたけれど…他の三人はまだね」

春雨「そっ、そうですか…! よかった…」

村雨「ん。まあ…それにしても、久しぶりね」

春雨「そうですねっ。お久しぶりです、村雨姉さん。かなり着任が遅れてしまったようで…」

村雨「いやいやー。この姿になっても春雨と会えて嬉しいわ」

春雨「はいっ! 春雨も嬉しいです!」

村雨「うんうん。それで、春雨はやっぱり輸送任務を主にやっていきたいって思ってるの?」

春雨「あ…はい。出撃には少しトラウマが…」

村雨「そうねー。確かにそれは仕方ないと思うわ。活動方針についてはきちんと申請しておくのよ?」

春雨「はい! 書類はもう貰ってきました……書き方を教えていただきたいです…はい」

村雨「お安い御用ね」

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