【ワールドトリガー】香取「アタシがモテないのは、どう考えてもアンタたちが悪い」 (141)


ワールドトリガーの香取隊中心のSSです

香取隊の話なのでコミックス派でネタバレ気にする方は、避けたほうが良いかもしれません

BBFのデータを元にやっていきます

それでは短いですが導入から



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460606534


若村「……」

三浦「……」

香取「……なに黙ってんのよ」

若村「いきなり何言いだすんだ?」

香取「なにって、言葉通りの意味よ」

若村「……」

香取「……」

三浦「……」ドキドキ

若村「変なもん食ったか?」

香取「はぁ!?」

若村「もしくは頭でも打ったか……」

香取「なに? 喧嘩うってんの?」



三浦「まぁまぁ、2人とも。少し落ち着こうよ」アセアセ

若村「OK。ちょっと確認したいことがあるんだが……」

香取「なによ?」

若村「一応確認のつもりで聞くな? そもそも今日集まったのはなんでだ?」

香取「なんでって……そうきめたじゃない。チームミーティングしようって」

三浦「最近ランク戦もうまくいかないし、雰囲気も悪いから、話し合いの場を作ろうってしたんだよね?」

若村「そうだな。それに関しては皆同意してくれたはずだ」


香取「じゃあ、なにが不満?」

三浦「華がいないこととか?」

香取「ああ、そのことね。でも仕方ないじゃない。4人もいればそういうときもあるわ」

若村「ちげぇぇよ! ねえ? ボケてんのお前ら? もっとおかしいことたくさんあるだろ?」

香取「なに、熱くなってんのよ……だっさ」

若村「(^ω^♯)ピキピキ」

三浦「ろっくん! もっと具体的に話さないと分からないよ!」

香取「そうよ。そのためのミーティングでしょ? あんたこそ分かってんの?」

若村(え? 悪いのオレ?)


若村「分かった……はっきり言おう。ミーティングの目的と葉子の発言が全く綱がらなくないか?」

三浦「あ……」

香取「どこがよ? これほどズバリ来るものないでしょ」

若村「っく……オレはなミーティングをするっていうから自分なりに今までのログを見返して来たり、トリガー構成を考えてきたんだよ。それがなんだ? モテたいだのなんだのって、そんなのは余所でやればいいだろ!」

三浦「ろっくん……」

香取「はぁ……まったくそんなこと考えていたなんてね……」

若村「そんなこと?」


香取「良い? 確かに戦術面での見直しも悪いとは言わないわ。こないだの玉狛が新戦術で来たようにね」

若村「だったらなんで……」

香取「最後まで聞きなさいよ。だけどね今のアタシたちの隊の問題は戦術とかトリガーとかそんなことじゃないでしょ。今この空気の悪さが一番の問題なのよ」

香取「その一因としてアタシが不貞腐れてたのは認めるわ。でもアタシだけじゃないじゃない。皆だって不満や不安があって空気悪くしてたのよ」

香取「問題はそういう不満や不安をチームとしてバラバラに持ってたことよ。だからそれを共有するために話し合いをして少しでも雰囲気を改善する。このミーティングの目的ってそうじゃないの?」

若村「っく……」

若村(まごうことなき正論過ぎて何も言い返せねえ)

若村「確かに葉子の言うとおりだ。オレは間違ってた……」

三浦「葉子ちゃん、凄い色々考えてたんだね」

香取「当たり前でしょ、一応,その……隊長なんだし……」


若村「つまり葉子はモテないことに悩んでるから、モテるようになりたいと……それでいいのか?」

香取「違う」

若村「ん?」

香取「モテないからモテたいんじゃないのよ。モテるけどさらにモテたいのよ。そこ大切なことだから勘違いしないでくれる?」

若村(ウゼェ)

三浦「うんうん。葉子ちゃんがモテないはずないもんね」

若村(そしてお前はいつも通りそっち側なのな)

香取「だから協力しなさい。さもないと――」

若村「なんだよ……」


香取「――アタシがモテないのは、どう考えてもアンタたちが悪い!」


香取「って、ことになるわ」


以上です

香取隊はBBFにもプロフィール不明ばかりで不安ですね

それでは、また今度


投下始めます


若村「ミーティングの目的、葉子の悩み。確かに理解は出来たが……」

香取「なに? まだなんかあんの? 時間は無限じゃないのよ」

若村「いや! これだけは聞いておく! この先のやる気にもかかわるから」

香取「……どうぞ」

若村「確かにモテたいってのは悩みだ。オレだってモテたいし、平均的な高校生なそれが普通だと思う。だけど、葉子のソレは議題にあげるほどか?」

香取「そうだから、こうしてんのよ」

若村「さらに言えばだな。イキナリどうした? お前は自分で言うように既にモテるほうだろ。それなのにさらにモテたいだなんて……もしかして」

三浦「もしかして?」


若村「……失恋でもしたか?」

香取「死ね。つーかコロス」トリガーオン!

若村「! まてまて! オレはふざけてないし煽るつもりもない! だからそのスコーピオンはしまえって!」

香取「……っち」

三浦(こ、怖かった)

三浦「えと、じゃあ、ろっくんは何が言いたかったの?」

若村「だからな。モテてるのにモテたいって言うのは不自然というか、比較対象があるんじゃないかとか……わかんねえけど、そういことがあったんじゃないかと思ったんだよ!」

香取「……なるほどね」


若村「だろ? 悩みの種類によってはオレ達の意気込みも解決方法も変わってくる」

三浦「そうだね。漠然としたモテたいって何だか分からないし」

香取「そういうだろうと思って、準備してきたものがあるわ」ガサゴソ

若村「なんだ、あるのか」

香取「これを見なさい」バサッ

ボーダー隊員モテ度ランキング (女性版) 3月3日調べ

香取「ボーダーに関する超極秘資料よ」

若村「確かに極秘資料だ……だけど、お前はこれをどこで?」

香取「……あれは少し前の話」



――
―――

――数日前――

迅『お! あの後ろ姿は』

香取『……』テクテク

迅『……』ソローリソローリ

香取『……迅さん』

迅『うおっと、気づかれてたか。気配消してたのに、腕を上げたようだな』ウンウン

香取『今度お尻触ったらぶっ殺すって言ってましたよね?』

迅『いや、違うぞ! 今日の一番の目的はコレを渡すことだからな』

香取『これは?』

迅『ボーダーに関する超極秘資料を俺なりに抜粋したもんだ』

【BORDER BRIEFING FILE】

香取『くれるなら貰っておきますけど、なぜアタシなんですか?』

迅『それは、お前たちの隊に渡しておくのが一番おもしろs……ゲフンゲフン 有効活用出来ると俺のサイドエフェクトが言ってるからだ』

香取『はあ……』

迅『精進しろよ若人たちよ』アーハッハッハッハッハ

―――
――


香取「ということがあってね」

若村(なんか急に見るの怖くなってきた……)


――ボーダー隊員モテ度ランキング (女性版) 3月3日調べ
 
26位 志岐 小夜子

25位 染井 華

24位 夏目 出穂

23位 加賀美 倫

22位 今 結花

21位 雨取 千佳

20位 仁礼 光

19位 人見 摩子

18位 武富 桜子

17位 黒江 双葉

16位 加古 望

15位 氷見 亜季

14位 熊谷 裕子




香取「これで半分ね」

三浦「なんかすごい悪いことしてる気持ちになってきた……」

若村「オレもだ、これを見た後に彼女らに普通に接する自信がない……」

三浦「全部で26人なんだね」

香取「全女性隊員が載ってるわけじゃないの」

若村(つーか華さんの順位……)

三浦(まあ、あくまで26人の中でのランクだしね?)



香取「じゃあ上位いくわよ」

13位 木虎 藍

12位 香取 葉子

11位 照屋 文香

10位 宇佐美 栞

9位 国近 柚宇

8位 小南 桐絵

7位 日浦 茜

6位 沢村 響子

5位 那須 玲

4位 月見 蓮 

3位 三上 歌歩

2位 小佐野 瑠衣

1位  綾辻 遥


三浦「12位……」

若村「普通に上位じゃないか」

香取「はぁ? 12位よ12位! ほぼ真ん中、B級中位と同じじゃない!」

若村「いやいや中位=普通ってことでもないだろ」

三浦「確かに。このランキングに載ってる子たち皆可愛いしモテると思う……」

若村「そうだ。これは比較的元からモテる子たちを集めた……つまりA級ランク戦みたないなものなんだよ!」

若村(良いこと言った!)

香取「A級だろうがB級だろうがアタシより上がいるってことが気に食わないのよ」

若村「なんでだよ。良いじゃないか。葉子がモテることに変わりはないだろ?」

香取「ふん。そんな考え方だからマスターにもあがれてないんじゃん」


三浦(やばっ)

若村「は? 今、オレのランクは関係ないだろ!」

三浦「まあまあ2人とも、落ち着こうよ? 言い合いするために集まったわけじゃないだろ?」

香取「……」

若村「……」

香取「……ちょっと、言い過ぎたわ」

若村「オレも、少し熱くなりすぎた、スマン」

三浦(ほっ……)

香取「アタシが言いたいのは、上がある以上は昇りつめたくなるってことよ」

若村「分かった。今現実には上に11人いるんだもんな」


香取「それで……この資料には続きがあってね」

若村「まだあんのか!」

三浦「だんだん、怖くなってきたよ」

香取「とりあえず、見なさい」

――ボーダー隊員モテ欲求グラフ――

若村「こんどはモテたい欲求グラフか……」

香取「しかも、今度は男女混合よ」

三浦「なんか無駄に凄いね」

若村「てか、さっきのといいどうやって調べたんだ?」

香取「まあ、細かいことはいいじゃない。どうせそういうサイドエフェクト持ちがいたりするんじゃないの?」

若村「なにそれ、怖すぎる」


三浦「えーと、このグラフを見ていくと……」

若村(葉子たけえ)

若村(平均なんか遥かに超えて、あの犬飼先輩や佐鳥、冬島さんといった並居るモテ欲の持ち主を抑えてやがる)

三浦(うん。そして、あの自尊心の塊といえる唯我と僅差でのワンツーフィニッシュ)

若村(この女……並みのモテ欲じゃねえ。モテ欲だけなら既にS級……)

香取「……」どーん!

三浦(ろっくん……ちょこちょこボーダー用語にあてはめたがるよね)

若村(いいだろ、そこは別に)


香取「ちょっと、主役を抜いて内部通話すんのやめてくれない?」

若村「わ、わるい」

三浦「ちょっと驚いちゃって」

若村「ああ。正直葉子がここまでモテたいと思ってるなんて知らなかった。今だからこそ言えるが……」

若村「確かにこのテーマはミーティングで扱うレベルだ! 間違いない」

香取「だから、最初からそういってるじゃない」

三浦「葉子ちゃんの悩みは分かったよ。なんか、大変だったんだね……」

香取「いや、まだよ」

若村「?」

香取「このデータはアタシが受け取る前の話。今のアタシはこの2つのデータを見たことにより更にモテたい気持ちが強くなってるの」

若村「なん……だと……?」

香取「……次に挙げるデータこそ、今回のミーティングの一番の要因になるわ」



モテ度            モテ欲求

1位   綾辻 遥      19位   
   
2位   小佐野 瑠衣   13位


3位   三上 歌歩     14位

4位   月見 蓮      17位

5位   那須 玲      25位

6位   沢村 響子    7位

7位   日浦 茜      26位

8位   小南 桐絵    3位

9位   国近 柚宇    15位

10位  宇佐美 栞    11位

11位  照屋 文香    20位

12位  香取 葉子    1位


香取「ね? ムカツクでしょ?」

三浦「う、うん。むかつくよねー葉子ちゃん」

香取「ほんと何なの? アタシよりモテる癖にモテなくても良いと思ってるとか」

若村「まあ、本人に悪気はないから」

香取「それが一番ムカつくんじゃないの! モテたいアタシがバカみたい」

若村(オレが二年間頑張ってもあがれないマスターに半年でなったあげくポジジョン変える奴もいるけどな)

三浦「それにしても凄いなー、特に那須隊の2人とか」

若村「モテ欲は最下位の26位と25位ながら、モテるランキングでは5位と7位か。化けもんだな」

香取「っち。那須隊……こんどランク戦であったらギッタギッタにしてやるわ」

三浦(リアルでギッタギッタにするとか言ってる人初めて見たよ……)


若村「逆にモテ欲が高い方なのは小南と沢村さんだな」

香取「沢村さんは仕方ないわよ。年齢が年齢だもん。小南先輩のほうは……またアタシの前に立ちはだかるのね」

三浦「また?」

香取「こっちの話よ」



若村「なるほどな。お前がどれだけモテたいのかも、その理由も、これでようやく分かったよ」

香取「このせいで大分時間とられたわ」

三浦「そうだね。ちょっと本題までは入れそうにないね」

香取「まあ、華もいないことだしお開きね」

若村「初回にしては良かったんじゃないか?」

三浦「なんか、こんなに話したの久しぶりな気がする」

香取「とりあえず次回までにアタシがどうすればモテるようになるか。各自一つ考えてきてよね」

若村「やっぱり、そうなんのか……」

香取「当然じゃない。何のためのミーティングよ」

若村「いや、嫌だとかそうじゃないんだけどな……」

香取「なによ?」

若村(女の子がどうすればモテるようになるかなんて考えたことないっての!)

三浦(葉子ちゃんのためだけど、ちょっと自信ないんだよねー)

若村「……大丈夫だ。ちゃんと次回までには考える」

 
今夜は以上です

モテ度、モテ欲求はBBFを見ながら作りましたが、ミスあったら申し訳ないです

投下します


香取「じゃあ二回目よ」

華「よろしくね」

若村「華さんも考えてきた?」

華「もちろんよ」

香取「最初は誰から?」

三浦「オレから始めるよ。だんだんハードル上がっていきそうだし」

若村「なら先鋒は任せた」


三浦「それで、オレが考えてきたのは、ズバリ……【セクシー路線】なんてどうかなって」

香取「……」チャキ

若村「……無言で拳銃突きつけんのはヤメロ。まあ、気持ちはわかるけど」

香取「なに。やる気あるの?」

三浦「めっちゃあるよ! 葉子ちゃん!」

華「とりあえず話は聞きましょ」


三浦「やっぱり、男はセクシーな女性には弱いと思うんだよね。ろっくん?」

若村「お、オレにふるのか」

香取「……」

華「……」

若村「確かに。どうしても目で追ってしまうな。本能的に」

三浦「それに葉子ちゃん可愛いしスタイル良いから、強みを活かすことにもなる思うんだ」

若村(なんか今日は熱いな……)

香取「そう言われると悪い気はしないわ」

華「セクシー路線って口で言うのは簡単だけど、具体的には?」


三浦「さっきも言ったけど、葉子ちゃんは元々のルックスは高いから、服装とか変えてみたらどうかなって」

香取「服かー」

若村「服っていうのは隊服のことか?」

華「隊服の話で良いんじゃないかしら? チームミーティングなわけだし」

三浦「うん。オレも隊服を見直すことを考えてさ、案を考えてきたんだ」

香取「アタシこの隊服気に入ってるんだけど」

若村「まあまあ。実際変えるわけじゃないし、参考程度にな?」

香取「……それもそうね」


三浦「それでオレなりに考えて、手っ取り早いのだと……露出を増やすのはどうかな?」

華「……」

香取「「……」

若村「お前…・…」

三浦「だってそうしてくれたら男は絶対嬉しいじゃん! ね、ろっくん?」

若村「そこでオレを巻き込むなっての!」

三浦「でもさっき見ちゃうって言ってたじゃん」

若村「ま、まあ……それはな」


香取「うわ……キモ……」

華「葉子。隊員の変更も考えた方が良いんじゃないかしら?」

若村「待て待て! これは一般論の話だ」

三浦「そうそう。オレ達がそういう目で見てるって話じゃないよ!」

三浦(少しは見てたけど)

香取「……それはそれでムカつくわね」

若村(めんどくせえな)


華「まあ、この際2人がアレなのは置いといて……話すすめましょ」

香取「そうね」

若村(華さんがいると進行がはかどるな……)

三浦(ホントだよね)

香取「100歩譲って露出はありとして、たとえば何よ?」


三浦「ミニスカートなんてどうかな?」

若村「ミニスカートか王道っちゃ王道だけどな」

香取「……マジで何考えての? スナイパーならまだしもガンガン切り込むオールラウンダーがスカートとかないわ」

華「全部みえちゃうわね」

三浦「そこはトリオン体を良い感じに調節してさ」

若村「スカートの中に暗黒空間でも作るってか?」

香取「暗黒空間?」

若村「悪い。こっちの話だ」

三浦「漫画とかだと映えるんだけどなー」

香取「そりゃそうよ。実際のところ隊服でスカートなんてまず通らない」

華「それに悪い意味で浮くわね」

三浦「うーん、やっぱりそうだよねー」


若村「……別にスカートにこだわる必要はないと思う……」

香取「たとえば?」

若村「ショートパンツみたいのとか」

華「たしかに。それくらいなら採用してる隊もあるものね」

三浦「ぱっと思いつくのだと……こないだやった玉狛のスナイパーの子とか」

華「加古隊の黒江ちゃんもショートパンツよね」

若村「ショートパンツっていってもあれはなー」

三浦「ちょっと違うよねー」


香取(13歳と14歳の服装について語りあう高校生……)

華(絵面が危険ね)

香取「……ようはアンタら太ももが好きなんでしょ?」

三浦(はい)

若村「いや! 別にそういう意味でいったんじゃねえよ! でも上半身の露出は隊服では厳しいだろうから、必然的に下半身をだな」

華「なんか言い方……」

香取「……キモ」

三浦「……さすがのオレも擁護できないよ」

若村「ちょっと、泣いていい?]


香取「ねえ」

三浦「葉子ちゃん、なにかな?」

香取「さっきから露出露っていってるけど、露出なら既にしてるじゃない」

三浦「あー」

華「腕と腿のあたりね」

若村「いわゆる絶対領域ってやつだな」

香取「……詳しいのね」

若村「それくらい普通に使う言葉だろ!」

三浦「腕のところも絶対領域っていうのかな?」

華「さあ。聞いてみたら?」

若村「だから、オレにふるなよ……」


香取「それで絶対領域もあるしいいじゃない」

若村(オレはもう少し広い絶対領域が……)

三浦(オレはあれくらい狭いのが好きだな)

香取「出しっぱは品がない」

華「葉子の言うとおりだと思うわ。わたしたちはボーダー隊員。アイドルとはちがうのよ」

若村「それも、そう……だな」

三浦「そういわれると、そんな気がしてきた……」

華(とっても残念そうね)

香取「じゃあなしってことで、次行きましょ」

華「露出以外にも考えてきてるのよね?」

若村も、「もちろん、次は――」



今日はここまでです

短いですが開始です


三浦「タイトな服とかも良くないかな?」

華「今でも充分タイトなつくりじゃないかしら?」

若村「葉子は言わずもがな。オレたちの隊服も腕とかかなりスッキリしてるよな」

三浦「そういうんじゃなくて……もっと、こうライダースーツとかみたいな、本当にピッタリしてる感じのやつだよ」

香取「全身タイツみたいな?」

三浦「そうそう。例えば……こんなかな?」

若村・華・香取「うわー」

若村(プラグスーツみたいな感じを想像してくれ)


若村「セクシーつか最早エロいな」

香取「こんなの裸と変わんないじゃない」

華「一応肌は見えてないけど、逆に恥ずかしいわね」

三浦「まあ、ここまでピッタリしてるのは考えてなくて、もっとデザインを弄って……」

若村「そうだな特に腰回りとかは変えたいよな、これだとアレすぎるし」

三浦「そうそう。あと近未来感は残したいよね。スタイリッシュなデザインでさ」


香取「……ねえ」

三浦「なに?」

香取「話聞いてたけど……それって那須隊の隊服じゃない?」

三浦「あ……」

若村「……」

香取「マジで……なんなの、こいつら」

華「那須先輩モテるものね……」

若村「仕方ないだろ、良いものは、良いんだよ……」

三浦「ごめんね、葉子ちゃん……」


香取「あんたら、こないだ那須隊に負けたとき見惚れてからーとかだっだら、ぶっとばすわよ」

若村「そんなわけないだろ!」

三浦「ランク戦のときは真面目にやってるよ!」

香取「ランク戦のときは……?」

三浦「あ……」

三浦(後日ログを見直してたなんて言えない)

香取「……っち」

華「3人とも、もっと大切なこと忘れてるわよ」

若村「華さん、なんのこと?」


華「葉子はともかく。2人は、那須隊みたいな隊服着れるの?」

三浦「た、たしかに」

若村「それはキツイな……」

三浦「ご、ごめんね。葉子ちゃんにどんな隊服着てもらうかしか、考えてなかったから……」

香取「バカ。何のための話し合いよ」

華「やっぱり……」

若村「しかし、そう考えると隊服のデザインってのも限界があるよな」

華「那須隊の隊服はガールズチームならではってことね」


三浦「カーゴパンツだったりジャケットだったり、ミリタリー色強いもんね」

香取「ま、それが安定よね」

若村「変わり種といえばロングコートとかスーツとかな」

香取「あんなんコスプレじゃない」

華「どっちも1位ってのがまたね……」

若村「むしろ1位しか許されないところあるよな」

三浦「うん……」


香取「結局さ、ウチの隊服が一番じゃない?」

若村「確かにな」

華「さっきの話じゃないけど割とタイトでスッキリしてるものね」

三浦「うん。だけど男のオレ達でも違和感ないし」

若村「なんか考えれば考えるほどこれで良い気がしてきた」

香取「だから、最初からそういったじゃない」


華「まあ良いじゃない。ちょっとしたことかもしれないけど、私たちの隊の良いところが1つわかったんだし」

三浦「おー華良いこというねー」

若村「そうだな、そういうところから始まっていくのかもな」

香取「……何この空気、クサすぎ」

若村「おまえなーせっかく良い空気なんだからさー」

三浦「ろっくん、葉子ちゃんは慣れてないから恥ずかしいんだよ」

華「葉子もそういうところあるからねー」

香取「何それ……もう、次行きましょ、次」


今夜はここまで

三浦君の隊服に関する提案はこれでおしまいです

それでは、また

投下していきます


若村「次はオレがいく」

三浦「やる気だね、ろっくん」

若村「正直あんま自信なくてな……トリは任せた」

香取「始まる前から不安ね」

華「まあまあ」

若村「基本的には一緒なんだけどな、いかに良さを活かすか……」

――数日前――

若村『犬飼先輩ちょっと良いですか?』

犬飼『お、なにかな?』

若村『その……・人からモテるためには、なにすればいいんでしょうか……』

犬飼『お! あれだけ硬派な感じだったのでどうしたのよ』

若村『いや、オレではなくですね。その友人で悩んでるやつがいまして』

犬飼『ふーん』ニヤニヤ

若村『その笑い、なんですか……』

犬飼『いやー別にー後輩が青春してるなーと思ってうれしくなってさ』

若村『そんなんじゃないですって』

犬飼『まあ冗談はさておき。うーん、そうだなー』

若村『……』

犬飼『そいつの良いところを伸ばしてあげるべきだよね』

若村『良いところですか……』

犬飼『そうそう。人間関係って意外と短所はチャームポイントになったりもするからねー』


若村「大切なのは良いところを伸ばすことだ」

華「それっぽいこと言うわね」

若村「でだ。葉子は自分の強みってなんだと思う?」

香取「顔」

若村「ま、まあそれもあるな……」

香取「それもってなによ。間違いなくそうでしょ」

三浦(いつも通りの葉子ちゃんだね)

華(そうね、いつも通りだわ)

若村「いや葉子のルックスに関してはさっきも話したからな。オレは別の良さを推そうとな」

香取「……」

三浦「それは、なに?」

若村「……やっぱり、葉子の長所は戦闘の才能だと思う」

香取「ここで、その話?」

若村「いや別に、前みたいなことを言うつもりじゃなくてな。才能があるなら利用したらどうかって話だ」


香取「話が見えないわね」

若村「つまりな。アタッカーでもガンナーでもオールラウンダーでもいいけど、上を目指す。そうすればランク戦を通じて交流も増える、上位に行けば葉子も多くの人の目に留まる」

若村「そうすれば自然とモテて……いくんじゃないか……?」

華「なんか段々弱気になっていったわね」

香取「本当にそれでモテるようになんの?」

若村「でも、交流を増やすことは大切だろ? いくら葉子がモテ要素を持っていようが相手に伝わらなければ意味ないわけなんだから」

三浦「交流という意味では、効果あるよね。モテるかどうかってなると分からないよね」

華「……この話はわたしのときにするつもりだったけど」

香取「なに?」


華「わたしはそもそも、あのランキングを分析してそこからモテるための方法を考えようと思ってたのよ」

若村「なるほど、確かにそれは現実的な考え方だ」

三浦(流石だよ)

若村(オペレーターって感じだ)

華「それでこの話で気になるのはランキング上位4人よ」

三浦「上位4人って……」

香取「……全員オペレーターってことよ」

若村「綾辻、小佐野、三上、月見さんか」

華「そもそも26人じゃあ傾向もなにも分かんないけど、どう思う?」


三浦「葉子ちゃんよりモテるけど、ランキング低い人もたくさんいるし」

若村「マスターいってるのは小南と那須さんだけ。逆に木虎や加古さん、黒江は下だもんな」

香取「腕はともかく、黒江が上位に来てたら色んな意味で怖いっての」

若村日浦は7位だけどな……」

三浦「うん」

香取「……・ロリコン」

若村「いやいや、オレたちが決めたランキングじゃねーし」

華「月見さんや沢村さんが上位にいる一方加古さんはそんなに高くない。中学生のなかでは日浦ちゃんが高いけど他はそうでもない」

華「結局のところその人次第なのよね」


若村「やっぱりそうか……」

三浦「でも、女性アタッカー1位とか、女性ガンナー1位って箔はつくよね!」

華「そうね。それにモテるかどうかなんて、どんなことでもやってみなきゃ分からない」

若村「で、どうだ葉子?」

香取(……)

香取「……悪くはない。少なくとも隊服変えるよりは」

若村「良かった……絶対嫌がられると思ってたわ」

香取「なに。アタシは良いものは良いって言うわよ」


香取「交友関係を広げろってのも、やってみなきゃいけないってのも、素直にその通りだと思う」

香取「案の一つとして良いと思う」

若村「よし!」

三浦「ろっくん、良かったね」

華「最低でも一つは案があるってのは安心するわ」

香取(まだ案の一つだけどね)

香取「じゃあ次は華?」

華「そうね。もうあんまり意味ないかもしれないけれど」



葉子ちゃんが個人ランク戦頑張る話も書きたいなーと思ったりしつつ
ろっくんのターンおしまいです

次から華さんのターン

今日はここまで


大分久しぶりになりますが、少しだけ投下していきます


華「傾向や分析にそんな意味はないって話した手前アレなんだけど、私なりの見解を言わせてもらうわね」

三浦「うん。お願い」

華「一つ気になったにはランキングね。上位のオペレーターはほぼA級ってことね」

香取「ん。確かにね」

若村「単純に知名度あるもんなA級となると」

三浦「小佐野さんだけB級だけど……」

香取「元モデルだし、そんなもんでしょ」

華「さっきも話したけど、知名度ってかなり大事な指標だと思うのよ」

若村「なるほど」


華「それと、もうひとつ」

三浦「なに?」

華「ボーダー提携の学校じゃなくて、お嬢様学校に通ってるってことよ」

若村「あーなるほど」

三浦「那須さん、小南、照屋さんだね」

華「月見さんもOGよ」

若村「凄いな、全員(葉子より)上じゃないか」

香取「あたしのね。ムカつくことに」


華「そこで2人に聞きたいんだけど、お嬢様って憧れるものなの?」

三浦「そりゃそうだよー。なんか清楚な感じするし」

若村「まあ、現実はどうあれ男のロマンって感じはあるかもな」

華「そうなのね」

葉子「ふん。あいつら、そろいもそろってお嬢様って柄じゃないじゃない」

三浦(一部ではボーダー提携学校より、ボーダーの教育に定評があるからね)

若村(あの人たちが在籍してるんだから仕方ない。木虎もいるし)



華「とまあ、散々にらめっこした結果がこれよ」

三浦「人数も少ないし、傾向も何もね……」

華「そうよ。そもそも何でこの26人かもわからないし、集計方法もわからない、対象もわからない。分からないことばかりなのよ。これじゃあ分析するっていっても――」ウンヌンカンヌン

香取「華が向こうの世界いっちゃたわね」

若村「ところで、葉子はちゃんと考えてきたのか?」

香取「誰に向かって言ってるのよ、麓郎。あたしが何も用意してきてないとでも?」

三浦「いつになく……いや、いつも通り強気だね」


香取「あんたら全員まどろっこしいのよ。もっと簡単かつ早い方法をあたしが考えてきたんだから」

華「葉子がそこまでいうなんて……いつものことね」

若村「華さん戻ってきた」

香取「華も帰ってきたことだし、それじゃあいくわよ。あたしのとっておきの作戦を!」

若村(なぜだろう、嫌な予感しかしない)

三浦(俺もだよ……)

華(同感)


今日はここまでにします

少し期間があいて戻ってきにくいのもありましたが

本誌でもランク戦終わって香取隊の人となりも見えてきて
香取隊の魅力も存分に出てきたので、最後まで続けたいと思います

では、また


香取「勝負する」

華「誰と?」

香取「もちろん上位勢」

三浦「何をするの?」

香取「オペレーターも多いし戦闘ってわけにはいかないから。ま、臨機応変に」

若村「勝負してどうなんだ?」

香取「アタシのほうが優秀だってことを知らしめるために決まってるじゃない」

華「……それって意味あるのかしら?」


香取「たとえばの話。麓郎のほうが嵐山さんより、料理上手いとか、歌上手いとか、何でも良いけどそういう噂が流れたら見方変わらない?」

三浦「うーん。確かに言われてみると……」

若村「おい、微妙に傷つくぞ。オレだって」

香取「何言ってんの。嵐山さんよ嵐山さん。傷付くとかアンタ何様?」

若村「っぐ……く」

華「泣いちゃだめですよ」

若村「……心が……痛むんだよ」


香取「悪い案じゃないでしょ?」

華「確かに。葉子も交流が増えるし、少しでも良い噂が流れてくれたら儲けモンよね」

香取「でしょでしょ? 具体的で今すぐ実践が出来る、ナイスアイデアでしょ!」

若村「今すぐって、今からすんのか!?」

香取「思い立ったが吉日って言うし」

三浦「ということは、相手も決めてるの?」

香取「当然」

若村「とりあえず穏便に済んでくれよ……」


――嵐山隊――

若村「だからって、いきなしトップからとはな……」

三浦「オレも最初は照屋さんのところかと思ってたよ」

香取「最初に1位が相手なら後が楽になるじゃない」

若村「一理ある……のか?」

華「葉子が決めたなら良いけど、アポとかとってあるの?」

香取「ないわよ」

若村「え”!?」

華「やっぱり」

三浦「葉子ちゃん。流石に約束くらいはしといたほうが良かったんじゃない?」

香取「何よ今更。来ちゃったもんはしょうがないじゃん」

若村(手土産くらい持ってきとけば良かったな)

華(こうなると思って、もう用意してあるわよ)

若村・三浦(おー)


ゴゥーン

木虎「香取先輩。どうかされましたか?」

香取「大事な話があんの。時間ある?」

木虎「ちょうど全員隊室にはいますけど……」

香取「なら、なかに入るわよ」

木虎「え?」

華「ごめんね、木虎さん。葉子言い出したらきかないから」

若村「すまん木虎。わけは中で話す」

三浦「ごめんね……」

木虎「……なんなの,一体」


華「突然ごめんなさい、嵐山さん」

嵐山「はは、気にするな。それよりなんかあったか? 香取隊総出でうちまで来るなんて」

華「はい。ちょっと葉子のお願いを聞いてもらいたくて」

時枝「お願いなんて珍しいね」

佐鳥「んだよー。お願いあるなら俺に言えよー」

香取「お願いってよりは果たし状だけどね。あと、佐鳥うっさい」

綾辻「なんか複雑そうですね」

華「すみません。あと、これつまらないものですが、皆さんで食べてください」


綾辻「わーやった!」

嵐山「おお、わざわざすまんな」

若村「いえ、これくらいは……こちらからお願いするんですから当然です」

時枝「果たし状だっけ 」

香取「そう。今日はアタシ個人的に勝負してもらいたくてね」

嵐山「勝負? 木虎とか?」

木虎「私に言ってくれればいつでも、勝負しますよ。先輩」

香取「残念ながら今回は貴方じゃないの、13位」

木虎(13位?)


嵐山「じゃあ俺か、それとも充か?」

香取「いえ、今回は……綾辻先輩と勝負したくて」

綾辻「私と?」

嵐山「綾辻はオペレーターだぞ?」

香取「分かっていますよ。戦闘したいって話じゃありませんから」

時枝「どうして、またそんなことを?」

香取「それは、まぁ、色々あんの」


若村「すみません。実はこういうものが……」

香取「あ、バカ麓郎! 余計なもの見せるな」ゲシゲシ

嵐山「これは……ボーダーモテランキング?」

時枝「って書いてありますね。あ、綾辻先輩1位ですよ」



綾辻「え、本当? 何かの間違いじゃないかな」


佐鳥「先輩に限ってそんなことあるわけないないですよ~」


嵐山「本当だ。綾辻やるじゃないか!」



木虎(わ、私は......じ、13位)シュン


ワイワイガヤガヤ



若村(さっきまでの俺達を見てるようだ)



三浦(綾辻さんと、木虎がいるから余計酷いよ)



綾辻「――」キラキラー



木虎「――」ズーン


佐鳥「なるほど。つまり香取ちゃんは先輩よりモテたいわけね」キラーン



嵐山「そういうことなのか?」



華「そんな感じです」



綾辻「うーん。そんなことしなくてと香取ちゃん可愛いから大丈夫だと思うよ 」


香取(1位の言葉とかなに言われてもムカつく)



華(抑えて、葉子)



香取「勝負を通して、先輩の良いところも吸収したいですし、お願いできませんか?」



嵐山「いいんじゃないか? 勝負なんて言うからアレだけど、単なる交流だと思えば」


綾辻「そうですね。嵐山さんがそう言うなら、私は良いですよ」

佐鳥「そういや、これの男版とかはないの?」

華「一応あるけど、持ってきてないわ。佐鳥くん見たいの?」

佐鳥「ふ、やっぱり俺がどれだけ上位にるかってきなるよね」

時枝「俺も気になるな。嵐山さんが何位なのか」

嵐山「俺なんか下のほうだろー」ハハハ


若村(そんなわけないじゃないですか)

三浦(そういうところがモテるのかな)

綾辻「それで何しよっか。香取ちゃん」

香取「そうですね……」

時枝「モテるための勝負ってどんなですかね」

嵐山「やっぱり料理とか出来るとポイント高いだろー」

佐鳥「先輩の手料理食べたいです!」

木虎「先輩。そういう会じゃありませんから」

綾辻「料理かーあんまり自信ないなー」

「「「またまたー」」」


香取「じゃあ、歌なんかどうですか?」

嵐山(歌!?)

木虎(先輩の歌!?)

佐鳥(……)

時枝(歌ね……)

綾辻「わー楽しそうー。カラオケ行くの久しぶりだし皆で楽しめそうですよね!」

嵐山「……いや、まて綾辻。別に歌じゃなくてもいいんじゃないのか?」

木虎「そ、そうですよ先輩! もっと簡単につくような勝負でも……」


若村(どうしたんだ? なんでこんな慌ててるんだよ?)

香取(やっぱり、あの噂は本当だったみたいね)

三浦(あの噂って?)

香取(完璧超人に見える綾辻先輩の唯一の弱点。それが歌や絵なんかの芸術センス皆無ってことよ)

華(私もその話聞いたことあるわ)

香取(この反応からすると本当か)


香取「綾辻先輩は乗り気みたいですし、行きましょうよー」

嵐山「しかしな。やらなきゃいけないこともいくつかあるし……」

綾辻「あれ? だったら遊んでるわけにはいかないですよね……ごめんなさい」ションボリ

嵐山「まてまて! 思い出してみたらそんなに大した量じゃなかったな、うん! そうだよな充?」

時枝「そうですね俺一人残れば十分なんで、先輩たちで楽しんできてください」

嵐山(な!)

木虎(自分だけ!)


木虎「な、なら一番下っ端の私が残りますから、先輩方行ってきてください!」

嵐山「そうだぞ充! むしろここは隊長として俺が残ってだな」

木虎「いえ私が」

時枝「俺が」

嵐山「いや俺が……って、そういえば賢はどうした? さっきから声がしないけど」

香取「佐鳥なら狙撃手の合同訓練があるからって、出ていきました」

嵐山・時枝・佐鳥(((逃げられた……)))


華「そんなに決められないならじゃんけんでもしたらどうですか?」

嵐山「そうだな、それしかないな」

木虎「誰が負けても恨みっこなしですからね」

時枝「じゃあ、始めよう」

「「「じゃーんけーん!」」」



――カラオケ店――

綾辻「久しぶりですねー。カラオケなんて」

嵐山「そうだな」

木虎「まあ……2回目ですからね」

若村(心なしか、嵐山さんと木虎元気なくないか?)

香取(そう? 気のせいじゃない)

綾辻「それで香取ちゃん、勝負ってどうするの?」

三浦「採点マシンつかう?」

香取「機械に採点されるってアタシ嫌い」

華「私たちの投票はどうですか? どっちの歌がより好きかどうか」


嵐山「俺はかまわないが」

木虎「同じくです」

綾辻「嵐山さん元気なくないですか?」

嵐山「そ、そんなことないぞ! なあ木虎!」

木虎「も、もちろんです!」

若村(やっぱりなんかおかしいな)

綾辻「嵐山さん何か歌いますか? 曲入れますよ」

嵐山「いや、俺は後で良い……綾辻先に入れたらどうだ?」


綾辻「えーじゃあ、お言葉に甘えて」

嵐山(短かったな俺の人生も……)

木虎(しっかりしくてださい嵐山さん! あの日のままの綾辻先輩とは限らないですよ)

嵐山(た、たしかに。綾辻のことだから、あれから上達してるかもしれない……のか?)

香取「次はアタシいれよーっと」


♪~

華「あ、この曲知ってる」

三浦「嵐山隊の出てるラジオの曲だね」

綾辻「良く知ってるね。毎週聴いてるから、歌詞おぼえちゃった」

綾辻「♪――」


―――
――


――さん

――あらしやまさん

嵐山「っは!」

綾辻「もう嵐山さん疲れてるんなら言ってくれれば良かったのに。カラオケルームで寝ちゃったら風邪ひきますよ?」

嵐山「寝てた? 俺が?」


綾辻「そうですよ、もうみんな先に帰っちゃたんですから。起きるまで待ってたんですよ」

嵐山「う、それは悪かったな。すまない綾辻」

綾辻「ふふ。別に大丈夫です。珍しい嵐山さんの寝顔も見れましたし」

嵐山「おいおい、それは恥ずかしいな。変な顔してなかったか?」

綾辻「いつもどおりでしたよ」

嵐山「それは、どういう……」

綾辻「さて、まだ時間ありますし最後に一曲ずつ歌ってから帰りましょうよ」

嵐山「!? いや、もう良いんじゃないか? 遅くなってもあれだし……な?」

綾辻「まだ、大丈夫ですよー。せっかく来たんだから最後まで楽しまなきゃです」

嵐山「はは、ははは、、はぁ」



香取「――木虎あれなんなの?」

木虎「先輩は芸術方面全然駄目なんですよ……」

若村「駄目というか……」

華「新手のSEかと思ったわ」

木虎「はい。そのむかし綾辻先輩の絵をみた城戸指令や唐沢さんが冷や汗止まらなくなったこともありまして……」

三浦「それはなんというか……」

華「それで、勝負の結果はどうなるの?」

香取「そんなの――」

若村「そんなの?」

香取「アタシの負けでいいわ」


今日はここまで

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