丹下段平P「丹下段平…汗まみれ泥まみれ。プロデューサーだぁ」(13)

※オチは考えてない

※モバマス


 昼 道路工事現場



丹下段平(以下丹下)「丹下段平、汗まみれ泥まみれ……」ザックザック

丹下「だがな凛!! お前の流す汗を思えば、この辛さもいつか喜びになろうってもんだ!!」ザックザック


現場監督「丹下さん!! アンタに会いたいって人が来てるよー!!」

丹下「あぁ? わしにですかい?」チラッ



凛「プロデューサー」

丹下「凛!? オメェ、どうしてこんな所に来てんだ!!」ビクッ


凛「それは私のセリフだよ……なんで、こんな事してるの?」

丹下「オメェにゃ関係のねぇ事だ凛。さぁ、戻って練習しろ」



凛「聞いた……」

凛「私のレッスン費、プロデューサーが自腹で出してくれてるって」


丹下「……」

丹下「なぁ凛?」



丹下「アル中の拳闘キチガイだったこのわしが、何の因果か今はアイドルのプロデューサーよ」

丹下「わしはお前に、トップアイドルの可能性を見た……オメェは俺の明日なんだ!! あしたの凛なんだ!!」


凛「っ……」ピクッ

丹下「気にするこたぁねぇ。オメェは、次のライブバトルに勝つ事だけを考えりゃあいい」



凛「次の……」

丹下「そうだ。オメェの次の相手」


丹下「戦うコンピューター、ガンバリマスロボ島村卯月!!」

丹下「今のままで、勝算は有るのか凛?」



凛「まっ……五分五分って所かな」

丹下「バカヤロウ!! 何が五分五分だ!! ライブバトルってのはな? 八分でも九分でも足りねぇ!!」


丹下「それに、四角いライブステージの上じゃ、誰も助けちゃくれねぇんだぞ!? わかったらとっとと練習に戻れ!!」

凛「ん……わかったよプロデューサー。でも、無理はしないでね?」タタッ

丹下



丹下「……」

丹下(凛のヤロウ、五分五分とか抜かしやがったが)


丹下(あの様子じゃ、攻略の糸口は何も見つかっちゃいめぇ……)

丹下(だがよ凛? わしゃ信じてる。オメェが天才だってな)



丹下(あんな、【ピーーーッ】で【ピーーーッ】で、【ピーーーッ】な島村卯月なんてヤロウは、【ピーーーッ】しちまえっ!!)グッ

現場監督「丹下さん、そろそろ良いかい?」


丹下「あっ!? へいっ、すいやせん。すぐに仕事の続きをね? こうやってね?」ザックザック

丹下(頼んだぜ、凛!!)




 二時間後 共同練習場



マストレ「オッケーオッケー。それじゃあ、今日はこの辺にしましょう」

凛「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」


未央「ふひーっ、今日は一段と激しいーーっ!!」バタッ

凛「ん。そう、だね……」




『ちょっと、勝手に入らないでください!!』ドタドタ

『えくすきゅーずみー』




未央「何か、入り口のドアの向こうが騒がしいんだけど?」チラッ

凛「何か有ったのかな?」チラッ



 ガチャッ

ルキトレ「だから、部外者は立ち入り禁止ですってばぁ!!」

?「わぁたぁしぃ、ぶがいしゃじゃ、ありませーん」フラフラッ


凛「っ!?」ビクッ

未央「うひゃーっ!! 凄いボロボロの格好、誰かな? しぶりんの知り合い? な、訳ないかー、あははっ」



マストレ「申し訳ありませんが、そんな【ピーーーッ】の格好で、【ピーーーッ】みたいな話し方をする、まるで【ピーーーッ】が違えたような方は、知り合いにはおりません」

マストレ「名前を聞いても宜しいでしょうか?」


?「……」

ヘレン「おー、そうりぃ。わたしぃのなまえはぁ、ヘレンでーすぅ」ニコニコ



未央「ヘレン!? あの南米ベネズエラ代表のスーパーアイドルだった、あのヘレン!?」ビクッ

マストレ「た、確かに……良く見れば、どこか面影が」


凛「……」

凛「良く見なきゃ分かんなかったの? 私は、一目でヘレンだって分かったよ?」



ヘレン「りーん、またわたしとぉ、らいぶばとるしましょう!!」ニコリ

ヘレン「わたしぃ、べりーべりー、ストロングねー。へい、わんつー、わんつー♪」ヨロヨロッ


凛「うっ……」

凛「あんなに華麗なっ、稲妻みたいなステップを刻んでたヘレンが……」ポロポロッ


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