【アイマス】 810プロの初ライブ (14)
あいうえお
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上はお試しで打っただけです。 TDKRプロデューサーがいる810プロにとあるライブの話が入ってきました。 さて、TDKRプロデューサーは見事に成功へと導けるのでしょうか。
TDKR「おいお前さKMRさぁ、うちの初のライブが決定したって知ってるよな?」 とある芸能プロダクション『810プロ』のプロデューサー、TDKRがキーボードを打ちながら新人プロデューサーのKMRに確認する。 KMR「(そんな情報は)見てませんよ。 本当ですか! 凄いじゃないですか!」 MUR「そうだよ(便乗) うちも遂にライブかぁ~。 少し感動するゾ。」 側で仕事をしていた事務員のMURも喜びを表す。 KMR「でも、僕たちってライブなんて開けるんですか? 僕たち、曲がほとんどないじゃないですか。 」 TDKR「初っていっても単独じゃないんだ。 こ↑こ↓、810プロと931m先にある765プロとのコラボレーションライブだよ。」 KMR「え?あの765プロとライブが出来るんですか!? 僕たち色んな人に名前を知ってもらえるじゃないですか!」 人気プロダクション、765プロとのライブだと知り、より一層KMRは喜ぶ。 MUR「だけどよくわかんねぇよな~。 なんであんな人気なプロダクションがうちとやってくれるんだ?」 MURはその現実的な問題に疑問を抱いてるらしい。 TDKR「そうですねぇ………んにゃぴ、僕もちょっとわかんなかったです…………。 でも、せっかくやらせてもらえるなら、楽しむしかないよな~俺もなぁ~。」 MUR 「お、そうだな。 じゃあ、まずは一発(レッスンに力を)ぶち込んでやるぜ! そしたらまずは、トレーナーにライブのことを伝えに行かなきゃだな。」 KMR 「そうですね。 TDKRさん、トレーナーさんに伝えていただけますか? 今後のレッスンの内容が多少変わるかもしれませんので。」 TDKR「確かにそうだ。 じゃけんこれからトレーニングルーム行きましょうね~」 TDKRはトレーニングルームに向かった。
TDKR「トレーナーさん、お疲れ様です。 今大丈夫ですか?」
KBTIT 「皆さん、ご無沙汰しております。 悶絶少年専属調教師のタクヤと申します。 本日はどうされましたか?」
TDKR(俺しかいないのに皆さんだし、 大切なアイドルの皆は悶絶少年呼ばわりなのか……)
「とりあえず、これを見ていただけますか?」
KBTIT 「なるほど……私たちが遂にライブですか。 なかなか嬉しいことじゃないっすか! それで、私に何かいうことがあるんですよね?」
TDKR 「実はこのライブ、俺たちも混ぜてもらえるって決まったのがつい最近で、ライブまで後一ヶ月しかないんですけど、アイドルの皆は大丈夫そうですか?」
KBTIT 「あと二か月!? ふざけんじゃねえよオイ! 歌だってまだまともにできてないですよ!」
TDKR「ですよねぇ。 俺ももう少し後にできないかって言ったんですけど、こっちの方が小さいプロダクションだし、そううまくいきませんでしたよ。 歌はあとどのくらいでできそうなんですか?」
KBTIT 「そうっすね。 歌だけに力を入れればうまいこといくかもしれないですけど、それはやっていいんですか?」
TDKR「それはできればやめてください。 一応今回は765プロさんを目立たせるのも一つの大事な役目です。 できれば先にダンスを仕上げていただけませんか?」
KBTIT 「いただくいただくってうるせえなガキのくせにオォン!? まあ仕方ないですね。 そしたら、まずはダンス、その次に歌を仕上げていけばいいですか?」
TDKR(相変わらず口悪いなこの人……)
「そうですねぇ…… じゃあそれでお願いします。 今後も時折ここにはきますので、なにかあったら言ってくださ い。」
KBTIT 「はい。わかりました。プロデューサーさんも頑張ってください。」
TDKR(う~ん、なんかあのトレーナーさん心配になるんだよなぁ。 でも、あの人に頼るしかないし、何とかしてもらおうかな。)
TDKRは用件を済ませると、少しの不安を抱えながらトレーニングルームから出ていった。
KBTIT(よし、それじゃあ一ヶ月で、うちの悶絶少年達を育て上げようかな!)
TDKRの背中を見送ったあと、KBTITはこれまで以上に気合いを入れ、アイドルの皆のメニュー表を見返していた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
当日、ライブ会場……
TDKR「よし、ここまで裏は完璧にしてきたし、今日の合同ライブもなんとか乗りきれそうだな!」
KMR「なんかここにきて緊張してきましたね。 どうやらアイドルの可能性を広げたい、という765プロさん発案のライブだったみたいで、呼んでいただけたのは光栄ですが、皆緊張してないでしょうか…。」
MUR「おいKMR、そこまで心配しなくても大丈夫だゾ。 うちはしっかりとレッスンも重ねてきたんだ。 いくらメインが765プロだったとしても、うちはうちなりに出来ることをやっていくだけだゾ。 なあTDKR?」
TDKR「あ、ああ。 そうだな。 ところで二人とも、トレーナーさんを見なかった?」
MUR「いや、見てないゾ。てっきりアイドルの子達に最後までついてあげてるのかと思っていたけど、違うのかゾ?」
KMR「そう言えば、僕も見かけてないですね……。 昨日は普通にトレーニングルームにいらっしゃったんですが。 アイドルの子達なら知ってるかも知りませんよ。 聞いてきましょうか?」
TDKR「いや、大丈夫だよ。 俺が自分で聞いてきた方が早いからね。 こっちを頼んだよ。」
KMR「分かりました。 準備を進めておきますね。」
TDKRは出演する810プロの皆の控え室に向かった。
TDKR「おーい皆、調子はどうだ? もう準備はバッチリか?」
ONDISK「大丈夫ですよ。 リーダーの僕が言うんですから、当然です。」
アイドルの中でリーダーとして皆をまとめてくれているONDISKが皆の出来に太鼓判を押す。
TNOK「おいTDN、最後のダンスチェックいくぞ、あくしろよ。」
TDN「はいTNOKさん。 ちょっと待っててください。 もう少しで衣装終わるんで…。」
810プロの売り出し中のデュエット、One-OneのTNOKとTDNが最後のチェックに向かうようだった。
RN「おいHIDE、そこの前ステップもっと突っ込めっていってんの。 分かる? 突っ込め! 突っ込めっていってんだろ!!」
『バシッッ!!』
HIDE「痛い痛い痛い痛い!!! やめてよRNさん!」
もう一つの軽いSMデュエット、endless peinのRNはいつものごとくHIDEを叩きまくっている。 HIDEも本気で嫌がればいいのに、多少受け入れている所があるのか、この関係は表だけではないようだった。
S「(今から最後のレッスン)やっちゃう?」
K「やっちゃいましょうよ! ライブ盛り上げなきゃっすからね!」
我が810プロの人気(?)トリオユニット、KBSもライブ前ということでいつも以上に張り切っている。
TDKR「お、お前らも気合十分だな! 今日は当然うちらも目立つ対象になるからな。 お前らも全力でやりきってこいよ。ところで、トレーナーさんを見かけなかったか?」
TON「いや、僕らはみてないですよ。 トレーナーさんなら昨日、明日は忙しいのでこっちに来れるかわからないとか言ってた気がしますけど。」
その隣に座っていたうちの期待の歌唱のエース、TONがTDKRに言う。
TDKR「え!? それは本当か? そんなことはないはずなんだけどなぁ……」
不安に思ったTDKRはKBTITの携帯に電話を入れる。 しかし…
『プー………プー………』
KBTITの携帯には繋がらなかった。
TDKR(おかしいな…この前トレーニングルームに行ったときは当日までになんとかなるっていって張り切っていたんだけどな……ちょっと心配だな。)
B「そういえば俺らって今日は歌の出番はないんすか?歌のレッスンはしませんでしたけど。」
TDKR「………は?」
Bからの衝撃的な一言にTDKRは数秒の間その場で固まってしまった。
◆◇◆◇◆◇◆
TDKR「おいKMR!! トレーナーさんから連絡はあったか!」
TDKRは息を切らしながら二人のいる場所に戻ってきた。
KMR「うわっ、プロデューサーさん、そんなに焦ってどうしました?」
TDKR 「どうしたもこうしたもない! トレーナーさんと連絡がつかないんだ!しかもあいつら、歌のレッスンはしてないというんだ!」
MUR「なに!? それは本当かゾ? それが本当だったら、うちは歌が披露できないゾ……。おいTDKR、今から どうするんだゾ?」
MURも焦ったようにTDKRに問い詰める。 しかしTDKRには何の策も浮かんでいなかった。
TDK(このままいくと折角呼んでくださった765プロさんに申し訳ないし、そもそもうちのイメージがよくならない……。 何かいい方法は……)
KMR「すいませんTDKRさん。 実は……」
KMRが何か言いたげに体を動かしていた。
TDKR「なんだKMR。 連絡がついたのか?」
KMR「いえ、実は……口止めされてたんです。 KBTITさんから。 ダンスレッスンをしていたら、皆が頑張って努力して励まし合って、少しずつできることが増えてく瞬間の皆の笑顔が眩しくて本当に嬉しくて、その笑顔見たさにダンスレッスンを続けていたらどうやっても歌が間に合わなくなってしまったから、もうここは歌はやらなくていいと思ったらしいんです。 僕にだけそれを伝えたらしいんです。 初めはすぐに伝えようと思いました。でも、これをいったらお前も調教するとか言い出したので、どうも不安で一声でなくて…。 僕の責任ですよね、本当にすいません。」
KMRは顔を下に向けながら、涙声で真相を伝えた。 TDKRもMURも突然のカミングアウトに言葉が出てこなかった。
KMR「あ、あの、僕が全部悪いので、勝手ではありますが、今から765プロさんのほうに行ってきます。 全部謝ってきます……。」
TDKR「い、いや。 これはライブ直前に他の営業先に行きっぱなしだっていうのを言い訳に、トレーニングに全然顔を出していなかった俺こそ悪い。 KMRがそれを言い出せなかったのも仕方のないことだ。 ここはプロデューサーである俺自身が謝ってこよう。仕方ないけど、今日の合同は流してもらおう…。」
TDN「プロデューサーさん、それって本当ですか……?」
どんよりとした空気の一室に響いた突然の声に、三人はびくっと体を固まらせた。
TDKR「TDNか……ああ。 本当なんだ。 今日お前らはダンスだけじゃなくて、普通に歌も歌うはずだったんだよ。 でも、曲を知っていないんじゃ、仕方のないことだ……。 本当にすまない。 みんなにも伝えてこ……」
TNOK「プロデューサーさん! 俺たちが歌えるってマジっすか!?」
TDKRが肩を落としながら歩き出そうとしたその時、TDNの裏からTNOKがはつらつとした声をあげて出てきた。
TDKR「TNOK、確かに歌える。 でも、 お前らは歌を……」
TNOK「よしTDN、今から曲を覚えるぞ!! ほらあくしろよ!」
TDN「TNOKさんならそういうと思ってましたよ。 やりましょう!」
TDKR「いやお前ら、いくらなんでも残り一時間半でうちの曲と歌詞、そして振り付け、二人のコンビネーションを完璧にするのは……。」
TDKRは時計を見る。 時計は3:30を指していた。 開演はちょうど5時。 衣装に着替えたり、765プロの皆さんとの開演前の掛け声等の時間も含めると、正直一時間半も取れなかった。
TON「プロデューサーさん、僕たちはプロデューサーさんがスカウトしてくれて、ここまで精一杯色々なところで動いてくれて、そして今の僕たちのこの瞬間があります。 確かに今のまま、0の状態から作り出してライブをしても、失敗するかもしれない。 もしかしたら、僕らのイメージダウンだけじゃなくて、765プロさんにも迷惑がかかってしまうかもしれない。 それでも僕は、僕たちは、ここまで連れてきてくれたプロデューサーさんに、一つの恩返しがしたいんです。 さっきまでは、765プロさんをしっかりと盛り上げて、このライブを成功させることがそれに繋がると思っていました。 でも、僕たちにもより輝きのチャンスがあるのなら……それをみすみすどこかに流してしまうほど、僕たちは弱くありません。 当然、失敗もする気は更々ありません。 やらしてください! いや、やりきって見せるので、是非見ていてください!」
そこまでいうと、TON含め、後からアイドルたちの控え室から走ってきた810プロのメンバー皆が頭を下げる。
TDKR(そうか、俺はひとつ、何か勘違いをしていた……。 こいつらはまだ半人前、だからどんな時、どんな場面でも、こいつらを守ってあげなければならないと思っていた。 それは正しい。 でも、自分のやることにしか頭がいかずに、こいつらのアイドルとしての成長にまでは、目を向けられてなかったのかもしれないな……。)
TDKR「……お前ら、765プロさんの方のバックダンサーとしての準備は大丈夫なんだろうな?」
TDKRが最後の確認として全員に顔を向けて話す。 全員の顔は誰一人違うことを考えていないようで、皆は一斉に首を縦に振った。
TDKR「よし、ならやるだけやってみろ! 俺もお前らを信じて、今回のライブはこのまま開演に向かわせるからな!」
全員「はい!!!」
皆の声が、笑顔が、そこで光り輝いていた。
◆◇◆◇◆◇◆
KMR「凄かったですね。 皆の底力は」
お茶をいれ、TDKRとMURに渡しながら、KMRは夢を見ていたかのような口調で言い出した。
MUR「当然765プロさんの作ってくれた雰囲気に乗れたというところもあったけど、よくよく考えればバックダンサーも、そして810プロのアイドルとしてもステージで輝いたんだからな。 素晴らしいことだゾ。」
TDKR「………」
TDKRは何も言えなかった。開演から終演までは、恐らく一番時を早く感じていたのはTDKRだろう。 765プロが一旦下がった後、また盛り上がっていくファンの皆さん。 大きな会場に、これでもかというくらいに光り輝くサイリウムの波。 スポットライトがステージ上に当てられ、うちのアイドルたちがメインとしてたち、大観衆からの歓声を受けたあの瞬間、そこにいた全ての人が感じただろう。 810プロはこれからどんどん伸びていき、アイドル界を牽引していくプロダクションになるだろうということを。
MUR「おいTDKR、どうしたゾ?」
TDKR「いや、うちもあのステージをやりきれたんだなって……。 デュエットの時は会場全体がその時出ていた二人のイメージカラーの二色になって、TONが歌ったときは会場がたった一色だけになり、不思議な雰囲気が埋め尽くして、KBSの時は物凄い声が会場中に響き渡っていたよな。 たった一時間近くで全員が完璧にしちゃうなんて、俺は皆をもっと上に見ないといけなかったんだよな。」
KMR「いえ、プロデューサーさんはプロデューサーさんなりの見方でいいんです。 皆が皆同じように捉えてたらそこから進展は望めません。 誰かが、あいつらはまだできる。 まだまだ上の輝きを見せてほしいと思うからこそ、アイドルたちは更なる高みを目指すことが出来るんです。 これからも皆の事を、よろしくお願いしますよ!」
MUR「そうだゾ。 今回はあくまでもうちのワンマンではないからな。 765プロさんがいないライブだったとしても、あれだけのファンの皆さんを集められるほどに成長できるといいな。 これからも頑張っていこうゾ。」
TDKR「二人とも……ありがとう。 俺、この三人でよかったよ。」
MUR「うわ、TDKRなに泣いてるんだゾ!? 気持ち悪いからあっちいけゾ!!」
夢の舞台が終わった後の事務所には、ただほんわかと暖かな雰囲気が流れていた。
◆◇◆◇◆◇◆
KBTIT「おはようございます。 先日はすいません。 朝から頭が痛くって、病院にいっていたら今日は病室で寝てなさいと言われまくってどうしようも……ってあれ、なんですかこれは?」
それから三日後、アイドルの皆もしっかりと疲れをリフレッシュさせ、今日からまた一つずつ階段を駆け上がっていく日々に戻った。 今日は全体での反省会と打ち合わせなので、皆事務所にいるのだが、そんなところにトレーナーであるKBTITが入ってきた。 当然、入った瞬間に両手を拘束されたのだが。
TDKR「はいトレーナーさんお疲れ様です。 先日のライブでは大変助かりました。 皆がしっかりとバックダンサーとしての役割を果たしてくれたので、こちらとしてもすごくやり易かったですよ? ………ただ、重大なことをやらかしましたけどね。」
TDKRの顔は笑っていない。 口調がいつもより優しいのが、周りの皆からしたら余計に恐ろしいものである。
KBTIT「え? え? いや、あれはその……ですね………。」
もはや言い逃れもできず、KBTITはただその場で項垂れた。
TDKR「次は私たちが、あなたを芸術品に仕立てあげて見ますね!」
『ペシッ、ペシッ。』
全員の手にはそれはそれは痛そうなしなやかな鞭が備わっていた。 TDKRは自分の持っている鞭を軽くその場で叩いて見せる。
KBTIT「いや、その、ホントごめんなさい。 悪気はなか……痛い!痛いから!!」
皆からの集中攻撃でをくらい悶絶するKBTIT。 それからかなり長い時間鞭を打たれ、みるからに死にそうであった。
TDKR「まあこの辺で……それじゃラスト!」
KBTIT「………え? もう………おしまいに…………」
全員「810プロ、初ライブ成功お疲れ様ー!!」
KBTIT「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
全員からの集中攻撃で、KBTITそれから五日間は事務所にすらこれなかったのであった。
適当に構想したものを書いてみました。 ここの使い方がよくわからなくて、始めの方のレスがすごく複雑になってしまいました。 申し訳ありません。 時おりある◇は一応場面転換です。実際張り付けたらそんなに長くなかったですね。それでは。
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