【ガルパン】劇場版アナザーストーリー (48)

・ネタバレ注意
・キャラ崩壊注意

みほ(どうしよう…30輌相手に8輌だけで殲滅戦だなんて…)

まほ「ちょっと待ったぁ!」

みほ「お姉ちゃん!それにみんな!」

まほ「全員大洗に短期転校しました。みほ、助けに来たぞ!」

「ちょっと待ったぁ!」

まほ「え…誰?」

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しほ「私も大洗に転校しました!」

みほ「お…お母さん…」

まほ「うわぁ…いい歳こいてなんて格好を!」

しほ「お母さん?誰のことです?私はあんな才色兼備かつ良妻賢母なので有名な
美人家元などではありません。大洗の危機を救うためにやって来た謎の美少女
転校生、しぽぽん16歳です。その証拠にほら、彼女はこんなダイソーのパーティ
グッズ売り場で買ってきたようなヒゲ付き鼻メガネなんてしていなかったでしょ?」

みほ「え…ええ…」

「ちょっと、なにあれ…」「あの歳でセーラー服って…」「あれ、全然サイズ合ってないじゃない」
「露出狂?ていうか変態?」「ないわー、ちょっとないわー」「あれ、西住流の家元でしょ?」
「ショックだわー、尊敬してたのに」「成人向け写真投稿雑誌に載ってるアレな趣味の人?」
「身内にあんなのいたら大変だろうなあ」「こんな格言ご存知かしら?」「後にしろ」

ザワザワ  ひそひそ

みほ「お、お姉ちゃん、どうしよう…」

まほ「え、えーっと…ちょっと身内だけで話がしたいのでしばらくの間席を外す。エリカ、後を頼む」

しほ「身内?誰のことですか?私は謎の美少女転校生しぽぽん16歳」

まほ「いいから来い」

まほ「お母さま!なに考えてるんですか!助けに来るにしてももうちょっとやり方があるでしょうが!
これじゃ私もみほも明日から表を歩けなくなるじゃないですか!」

みほ「お母さん、自分から美人とか美少女とか言わないで!それに16歳って…厚かましいにも程があるよ!
それにその制服、全然サイズが合ってないじゃない!かがんだらパンツが見えちゃうよ!」

しほ「安心しなさい、この下に穿いているのはテニスウェアのアンダースコートです。
パンツじゃないから恥ずかしくないもん」

まほ「なんなんですかこの服は!我々やみほたちが着ている本物の制服じゃなくて、どう見ても
ペラペラのコスプレ衣装じゃないですか!こんなのどこで買ったんですか!」

しほ「これって大洗の制服を模したものだったんですね。これは二人の甘い時間を演出するアイテム
として、常夫さんが通販で…はっ、まほ、なかなかやりますね、見事な誘導尋問です」

まほ「もうやだ…なんなのこの変態夫婦…」

みほ「お父さん何やってるの…」

エリカ「あの…隊長、ちょっといいですか」

まほ「うん、どうした?」

エリカ「各校の隊長・副隊長と話し合ったんですが、やはり家元のような強い人がいると、
戦力としてとても心強いってことで、いろいろと思うところはあると思いますが、ここは
一つ協力していただくということで…」

みほ「お姉ちゃん、仕方ないよ。ここは妥協しよう」

まほ「そうか…みほがそう言うなら…」

エリカ「というわけで家元、よろしくお願いします」

しほ「家元?誰のことですか?私は謎の美少女転校生しぽぽん16歳」

みほ「逸見さん、本人がこう言い張ってるから、ちょっとアレな人を相手にしてると思って、
話を合わせてあげて…」

エリカ「うーん…わかったわ…じゃあしぽぽん16歳、よろしくお願いします」

しほ「わかりました。では私の戦車の乗員として、黒森峰の控えの選手の中から
装填手と操縦士と無線手を貸してください。私が車長と砲手を兼任します」

みほ「お姉ちゃん、お母さんのあの戦車…」

まほ「ああ、ティーガーⅡ初期型・ポルシェ砲塔モデル、家の蔵の奥にしまってあったヤツだ。
我々と違って正真正銘の私物だな」

役人「いやあ、困りましたねえ、まさか学生たちのことに家元が自ら介入してくるとは…」

しほ「家元?誰のことですか?私は謎の美少女転校生しぽぽん16歳」

役人「…」

役人「わかりました、百歩譲ってあなたがしぽぽん16歳だとしましょう、しかし
そうすると今度は双方の参加車輌の数が問題になります。フラッグ戦と違って殲滅戦
は参加車輌が同数でなければならないという原則がありますから」

愛里寿「我々は1輌増えた程度なら一向に構いませんが」

杏「うーむ、仕方がない、チョビ子、悪いけどあんたら今回は待機ってことで」

アンチョビ「ええっ!?なんで!?」

杏「だって、CV33よりティーガーⅡの方が役に立ちそうだし」

「待ちなさい!その必要はありません!」

一同「誰だ!」

千代「謎の美人女子大生ちよりん18歳、大学選抜チームの危機を救うため、愛車のT26E4スーパーパーシング
とともに、ただいま参上!」

愛里寿「お…お母さま!なんて格好を!」

千代「お母さま?誰のことです?私はあんな才色兼備かつ良妻賢母なので有名な
美人家元などではありません。大学選抜チームの危機を救うためにやって来た
謎の美人女子大生、ちよりん18歳です。その証拠にほら、彼女はこんなドンキ
のパーティグッズ売り場で買ってきたようなアフロのヅラなんてしていなかったでしょ?」

愛里寿「で…でも…」

千代「愛里寿、これ以上ガタガタ抜かすと裏から手をまわしてボコミュージアムを潰しますよ?」

愛里寿「うう…わかりました…」

千代「おう西住のぉ!詫び入れるんやったら今のうちやぞぉ!」

しほ「なんやとコラぁ!そっちこそ吐いた唾飲まんとけよぉ!」

優花里「これからどうなるんでしょうか…」

みほ「私に聞かないで…」

試合終了から数日後…


優花里「いやあ、あの大学選抜チームに勝利することができるなんて、今でも信じられませんよ!
特にあの最終決戦!空砲を使って加速させるなんて、普通は思いついても実行しようとは思いませんよ!
それを絶妙なタイミングで成功させるなんて、やっぱり姉妹ならではの阿吽の呼吸ってやつですね!」

まほ「文科省のやつらめ、『一定期間登校して単位を取得しないと短期転校とは認められない』なんて
言い出すとは…」

みほ「でも、私は短い時間だけどお姉ちゃんと同じ制服を着て同じ学校に通えるのがうれしいな」

沙織「みぽりんとお姉さんには悪いけど、家元さんたちってクソの役にも立たなかったよね」

麻子「そうだな、試合開始と同時にいきなり命令を無視して飛び出して、勝手に決闘始めてたからな」

優花里「挙句の果てには双方とも燃料と弾薬を使い果たして擱座したと思ったら、戦車から飛び出して
殴り合いを始めてましたし」

沙織「でも、最後には夕陽をバックに友情が芽生えてたよ」

華「仲直りできて良かったですね」

まほ「同乗していた3人には本当に気の毒なことをした、試合終了と同時に病院に担ぎ込まれて
未だに入院しているからな」

みほ「学校が終わったらまたお見舞いに行かないと」

華「車内でなにがあったんでしょうか…」

沙織「あ、噂をすれば…」

しほ「みなさんおはようございます」

まほ「なんで母親と一緒に授業を受けなきゃならないんだ…文科省のやつらめ、嫌がらせにも程があるぞ…」

みほ「お姉ちゃん、気をしっかり持って」

しほ「今日は体育の授業があるのですが最近の体操服はハーフパンツなのですね。常夫さんは
ブルマの方が好きなのですが」

みほ「お母さん、朝からする話じゃ…」

まほ「いいかげんにしろぉぉぉ!」

みほ「ひぃぃっ!お姉ちゃんがキれた!」

まほ「決めた!もう熊本には帰らない!短期じゃなくて本当に大洗に転校する!エリカ、西住の
看板はお前に譲る!後は頼んだぞ!」

エリカ「ちょっと待ってください!気持ちはわかりますが落ち着いてください!」

しほ「まほ!そんな無責任な子に育てた憶えはありません!」

まほ「こっちだってしぽぽん16歳なんかに育てられた憶えはないわぁぁぁぁぁ!」

まほ「みほ!一緒に暮らそう!たとえ世間に後ろ指差されても姉妹2人で死ぬまで仲良く暮らそう!
あっ、もう我慢しなくてもいいと思ったら本音がポロっと」

優花里「待ってくださいお義姉さん!西住殿はすでに自分が!」

まほ「誰がお義姉さんだ!本当かみほ!」

みほ「2人ともなに言い出すのよ!」

ダージリン「こういう格言をご存知かしら?」

まほ「やかましいわボケぇぇぇ!空気読めやぁぁ!喉の奥にお茶っ葉詰め込むぞゴルぁぁぁぁ!」

ダージリン「ひぃっ!う、うええええん!」

オレンジペコ(いけない…一瞬『いい気味だ』とか思ってしまった…)

エリカ「みんな落ち着いてください!そもそもみほはご主人様として私に牝犬調教を…
って私まで本音がポロっと」

麻子「うわぁ…変態ばっかだあ…」

沙織「みぽりん、モテモテだね♡」

みほ「ちっともうれしくないよ!助けて…誰か助けて…」

              終

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