美玲「多分毒を抜けばなんとかなると思うんだけど……」

美玲「この中で、毒抜きに詳しい人は！？」

乃々「知りません……！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

小梅「毒の吐き方しか……！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

輝子「毒キノコしか……！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

美玲「くっ……！！」ｷﾞﾘ!!

美玲「ウチらはこのまま……」

美玲「このまま見守ることしかできないのか――？！」

？？「とうとう私の出番がきたみたいだね！」

4人「「こ、この声は――！？」」









紗南「……待たせたな」ﾄﾞﾝ!!



4人「「紗南ァ！！！！」」

美玲「……紗南ぁ？」ｳｰﾝ

紗南「私じゃ不満なの？」

美玲「だって医学の知識なんてないだろ」

紗南「失礼しちゃうね！」

紗南「これでもカド○ウス全シリーズ最高ランククリアしたんだから」

小梅「それはすごい」

輝子「でも……『それはそれ、これはこれ』じゃないか？」

紗南「それもこれも同じなの！」

乃々「同じなのか（驚愕）」

紗南「どっちにしろ、このままじゃ幸子の命が危ないよ！！」

幸子「あがががががががが……！！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

紗南「幸子を見捨てるくらいなら、たとえ人殺しと言われても、私は救える可能性に賭けたい！！」

美玲「……ウチだって、ウチだって同じだ！」

乃々「私も……！」

輝子「幸子を……助けたい！」

小梅「紗南ちゃん……お願い……！」

紗南「よし！ みんな、手伝って！ オペの準備だよ！！」

紗南「島中から、使えそうなものを片っ端から集めるんだ！！」

4人「「ラジャー！！！！」」

美玲「救命ボートから、備え付けの救急箱を見つけたぞッ！」

乃々「でかした！」

紗南「包帯にテープにガーゼに薬に注射器に――」

輝子「た、たくさんあるじゃないか……！」

小梅「……ねえ、これは？」

紗南「これは！ ヒールゼリー！」

紗南「でかした！」

小梅「何なのこれ？」

紗南「これ塗っとけば延命できるから」

小梅「すごい」

紗南「準備できたよ！」

紗南「さぁ！ 執刀開始だ！」ｽﾁｬｯ

乃々「その手に握ってるのは？」

紗南「タッチペン」

乃々「あっ（察し）」

紗南「いくよ！ 幸子！ 絶対助けてみせるから……！！」ｷﾘｯ

やめて！ テトロドトキシンの特殊能力で、ナトリウムチャネルを抑制されたら、神経細胞でカワイイ脳と繋がってる幸子の精神まで消え去っちゃう！

お願い、死なないで幸子！ あんたが今ここで倒れたら、小梅さんや美玲さんとの約束はどうなっちゃうの？ バイタルはまだ残ってる。ここを耐えれば、麗奈に勝てるんだから！

次回「幸子死す」。手術スタンバイ！









※幸子は助かりました



終わり