咲ちゃんは愛され系 (130)
咲ちゃんが全国の雀士達に愛されるだけのSS
咲ハーとか、個人とか色々書きたい
短編、長編色々出てくるかもです
書き溜め無し、ゆっくりまったり書いていきます
文才無いですが一生懸命書きます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459949274
case1・大星 淡
淡「……」ムッスー
生徒A「ね、ねえ大星さん機嫌悪くない?」コソコソ
生徒B「確かに…何かあったのかな?」
生徒A「聞いてきてよ」コソコソ
生徒B「えー、無理無理!1回も話した事ないし」コソコソ
淡(……遅い、遅すぎる)
淡(教室で待ってるってメールしたのに、何でまだ来ないの!?)
淡(もう送ってから10分も経ってるのに)イライラ
淡(来たらお説教なんだから…)
ガラララララ
「淡ちゃん!お待たせ!」
淡(もう、やっと来た)
淡「おっそい!!何やってたの!?」
淡「サキ!」
咲「ええっ!?」
淡「もうメールしてから10分も経ってるのに」
咲「ご、ごめん…って、ちゃんとメールに書いたじゃん!」
淡「は?メール?」
咲「うん」
淡「メールなんて届いてないけど?」
咲「へっ!?嘘!」
淡「嘘じゃないよ。ずっと画面見ていつ咲から連絡来てもいいように備えてたし」
咲「そ、そんな…」
咲「あんなに時間かけて打ったのに……」ボソッ
淡「ん?何か言った?」
咲「んーん、何でもない!ごめんね?遅れちゃって」ウツムキ
淡「……」ジーッ
淡「サキ、ちょっとケータイ貸して」ヒョイッ
咲「あっ、ちょ、ちょっと!」
淡「知ってる?サキ、嘘を吐く時絶対に髪の毛を弄る癖あるんだよ」ポチポチ
咲「え!?」
淡「まあ今のは嘘なんだけど。その反応を見るに本当に嘘だったみたいだね?」
咲「あぅ…ず、ズルイよ淡ちゃん!」
淡「ズルいのは……」スッ
咲「あ、淡ちゃんっ!?近っ///」
淡「こんな可愛いメール送ってくれようとした……」
淡「サキだよ」チュッ
咲「んっ…」チュ
淡「んっ…ふふ、これ見て?」つケータイ
咲「めーる?……あっ!!」
未送信ボックス
from 咲
――――――――――――
To 淡
――――――――――――
メールありがとうっ!
えへへ、淡ちゃんが初めてのメールの相手だよ
メールって凄いね。遠くに居ても淡ちゃんを感じられる
メール打つのに手間取っちゃって少しそっちに行くの遅れちゃうけど、許してね
たくさんメールして、早く慣れたいな?
今からそっちに行きます
咲「未送信になってる…」
淡「もう、ドジだねサキは」ナデナデ
咲「んっ…」
淡「そんな所も好き」チュッ
咲「んっ///私も、大好き」
淡「サキ…可愛いよ」スッ
咲「あ、淡ちゃんっ。これくらいにしておかないと部活、遅れちゃうっ」
淡「じゃあ、一緒に怒られよっか?」
咲「もう………」
咲「今日だけ……だからね?」スッ
淡「それは約束できないかも」チュッ
生徒A「か、帰ろっか、静かにね///」
生徒B「ら、ラジャー//」
キッカケはとても単純だった気がする。
他のクラスに宮永照の妹が転校してきた
そんな噂を聞いて、私は思ったっけ
あのテルーの妹だ。麻雀もさぞ強いだろう
よし、私が相手してやろう
多分、こんな感じ
キッカケにしてはおかしいって?
でも、それが全ての始まり。
淡編もう少し続きます
今日はここまでです。
明日の夕辺りに、また
書いていて思いましたが、この先は蛇足かもしれません…
ですが、何事も挑戦!という事で投下します。
感想などありがとうございます。とても嬉しいです
・〈数週間前〉
淡「あんたがテルーの妹?」
咲「ひゃっ!?」ビクッ
淡(何コイツ…小動物みたい)
咲「あ、あのっ…」オドオド
淡「はぁ……テルーの妹って聞いたから期待してたけど拍子抜け」
咲「…テルーって…お姉ちゃんの事、ですか?」
淡「いや、だからそれを聞いてたんだけど」
咲「ご、ごめんなさい…」シュン
淡「まあいいや、私は大星淡ね。特別に淡って呼ばせてあげる」
咲「えっ?あのっ…」
淡「そのオドオドした態度どうにかならないの?それと、敬語もやめ!」
咲「はっ、はいぃ!ごめんなさ……」
淡「ん?」
咲「ご、ごめん」
淡「謝罪はいらないんだけど…ま、いっか」
淡「名前は?」
咲「あ、淡ちゃん……?」
淡「なっ……ち、違うってアンタの名前!」
咲「あ!そっちかぁ…えへへ、ごめんごめん」テヘヘ
淡「っっっ////」カァ
咲「私は宮永咲です」
淡「……」ボーッ
咲「淡ちゃん?」
淡「な、何でもないっ!サキね、うん覚えた」
キーンコーンカーンコーン〜♪
淡「じゃ、私教室戻るから」
咲「あ、うん。」
淡「……またね」
咲「うん、また」ニコ
咲「大星淡さん……淡ちゃん、か」
咲「悪い人じゃ……ないのかな」ニコ
淡「……」スタスタ
淡「……」
淡「ーーーーーっっっ!!///」カァ
淡「何、アイツ……テルーの妹のくせにあんな弱っちそうな……」
『あ、淡ちゃん……?』
『 あ!そっちかぁ…えへへ、ごめんごめん』エヘヘ
淡「っっっっ/////」
淡「サキ……宮永、咲」
淡「またね……か」
淡「ふふっ」ニコ
淡「…よっし!授業頑張ろー!!」スタスタ
先生「お、大星が授業頑張ろうだって……?」
先生「俺は夢でも見てるんだろうか…」
先生B「何言ってるんですか……」
――――――――――――――――――――――――――――――――
この日から、もう私は彼女に惹かれていたのかもしれない
また会える、そう思う度に胸が弾む
こんな気持ち初めてだった
故に、絶対に手放したくない、そう思った
・〈数日後〉 放課後・咲教室
ガララララララ
淡「サキ!一緒に部活行くよ!!」
咲「あ、淡ちゃん!?」
ザワザワ ザワザワ
コソコソ コソコソ
淡「……」
咲「えっと、あの」
淡「行くよ、サキ」ギュ
咲「え、ちょっと引っ張らないでっ!」タッタッタ
――――――――――――――――――――
咲「淡ちゃんっ、急になに!?」
淡「この前、またねって言ったじゃん?」
咲「確かに言ったけど……」
淡「だから来た、悪い?」
咲「いや、悪くはないけど…」
淡「でしょ」
咲「っていうか部活って……?」
淡「は?サキ、麻雀部入るんでしょ?」
咲「えっ……」
淡「何、違うわけ?」
咲「……」
淡「テルーの妹なんだし、麻雀強いんでしょ?」
咲「っっっ!!!」ズキ
淡「私も強い自信あるよ?どう、対局しようよ」
咲「……淡ちゃんは」
淡「??」
咲「私が……お姉ちゃんの妹だから、宮永照の妹だから…構うの?」
淡「へっ」
咲「……私は、麻雀が大嫌い」
咲「そんなにお姉ちゃんと比べたいなら、お姉ちゃんを期待してるならっ!!!」
咲「私なんかに構わず、お姉ちゃんの所へ行ったら良い!!!」
淡「さ、サキ?」
咲「あっ……」
咲「っっっ」ジワッ
咲「ご、ごめんね?あのっ…私……今日は……」
咲「帰る、ね」ポロッ
淡「サキっ!待っt……」ピタ
淡「…」
淡(……止める筋合いなんて、無い)
淡(知ってたはずでしょ?さっきの教室の空気)
淡(クラスの奴らも、サキを宮永照の妹、インターハイチャンピオンの妹としか認識して無いんだ)
淡(だから、期待していた完璧な妹じゃないと知って興味を失った)
淡「……」ドンッ!!
淡「何が、勿論麻雀部に入るんでしょ?……だ」
淡「何が、テルーの妹なんだし、麻雀強いんでしょ?……だ」
淡(初めて人を好きになった…会って数日しか経ってないけど、きっとこの気持ちはそう)
淡(慣れない恋をして、私一人舞い上がって、勝手なこと言って、傷つけて)
淡「私、何がしたかったのかな?」
淡「……ごめんね……サキ」
「そこに咲はいない」
淡「!?……見てたんだ」
「謝るべき相手は、そこに居ないでしょ」
淡「…………でも、私は、サキを……」
「傷付けた?」
淡「……」コク
「だからもう関わらずに、放っておくって?」
「……馬鹿じゃないの?」
淡「っっっ!!知ったようなこと言わないで!!」
「知ってる!!」
淡「っ!!」ビクッ
「淡、よく聞いて。今淡が取ろうとしている行動は、昔の私と同じ」
淡「えっ……?」
「数年前の私も、咲を傷付けて、責任を全て咲に押し付けて、放置した」
「今も、傷つけてる」
淡「……」
「まあ、今は私の話は良い」
淡「何が言いたいのか分かんないよ…っ」
「ここ最近、咲の口からはいつも同じ言葉ばかり」
『お姉ちゃん!今日、友達が出来たかもしれない!』
『うん、私が勝手に思い込んでるだけかもしれないから、まだ〃かもしれない〃』
『なんか不思議な人だったなぁ』
『ふふっ、またねって言われちゃったの』
『私から行く勇気はないから、待ち遠しいなぁ』
『淡ちゃん、早く来ないかな』ニコ
淡「――――――――っっ!」
「今淡がすべき事は、ここで居もしない咲に謝ることでも、全てを諦めて放置する事でもない」
淡「…ごめんっ、私今日は部活休む」
「…ん、私が言っておくから安心して」
淡「ありがとう……っ!」ダッダッダッ
「……ふぅ」
「お人好しだな、お前も」
照「菫、盗み聴きなんて趣味が悪い」
菫「淡のサボりを許してやるから、許してくれよ」
照「まあいいけど」
菫「でも、良かったのか?」
照「なにが」
菫「大事な妹、取られるかもしれないんだぞ?」
照「…それが咲の幸せなら。今まで、私のせいで掴めなかった物に繋がるなら、喜んで」
菫「…そうか」
照「うん」
菫「…涙拭けよ」つハンカチ
照「………………泣いてない」フキフキ
・東京 街
淡「はぁっ、はあっ、はあっ!!」タッタッタ
淡(どこ…どこに行った!?)タッタッタ
淡(咲は電車通学…定期が入ってるカバンは放りっぱなしだから家には帰ってない……)
淡(あれからまだそんなに時間は経ってない……そう遠くには行ってないはず!)
淡「すみませんっ!身長これくらいで、茶髪で髪の短いっ、角みたいな癖毛がある高校生見ませんでした!?」
淡「……そうですか、ありがとうございます!」タッタッタ
淡(どこ行ったの……っ、サキ!!)
・〈咲side〉
咲(私は、馬鹿だ)
咲(あの日、淡ちゃんが私に会いに来てくれて、またねって言ってくれて)
咲(嬉しくて、胸がポカポカして……)
咲(今日、約束通り教室にまで来てくれたのに……私は……)グスッ
咲(分かってる。淡ちゃんは、私がお姉ちゃんの妹だからって理由だけで構ってる訳じゃ無いってこと)
咲(キッカケはそうだったかもしれない、けどちゃんと私のことを見てくれてた…)
咲「なのに……私は……」ボロボロ
男A「おっと」ドンッ
咲「ぁ……すみません……」
男B「んん?どーしたの?君」ニヤ
男A「ちょ、結構可愛くね?ってか泣いてんの?」スッ
咲(ち、近い……っ)ビクビク
咲「あの……すみません!」スタスタ
男B「おっと、ちょっと待ってよー」ガシッ
咲「ひっ…」
男A「泣いてる子1人で行かせるほど、俺ら薄情なやつじゃねーって」ケラケラ
咲「や、やめてくださいっ!」
咲「だれかっ」
男B「誰も居ないと思うよ?この辺り、人来ないしさ」
咲「なっ!!」
咲(私っ、いつの間にこんな所に……っ!)
男A「ひょっとして、こういう事期待してたんじゃない?」サワサワ
咲「ひっ!!や、やめてください!!!」
男B「まあまあ、すぐに良くなるって」ニヤ
咲「だ、誰か……っ」グスッ
咲「助けてっ……」
咲「淡ちゃん……っ!!」ボロボロ
淡(考えろ…サキの行きそうな所……)
淡(……そうだ!テルーは迷子癖がある)
淡(テルーと比べるのはもう嫌だけど……サキも一緒だったら……)
淡「まさか……」
淡「…走れっ!!!!」ダッダッダッダッ
淡「やっぱり、この前テルーが迷い込んだ所とまったく同じ所に…………っっっ!!!」
咲『助けてっ……』
咲『淡ちゃん……っ!!』ボロボロ
淡(一か八か!!!)
淡「もしもし警察ですか!?今女の子が!!」
咲「へっ……?」
男A「!!!……おい、行くぞ!」ダッダッダ
男B「……おお!」ダッダッダ
咲「…えへへ……やっぱり淡ちゃんは……」フラッ
咲「……」ポフ
淡「……馬鹿」ギュッ
咲「あわ、い……ちゃん」
淡「でも、私はもっと馬鹿だったね」ギュッ
咲「苦しいよ、淡ちゃん……」ポロッ
淡「このまま聞いて、サキ」
咲「……うんっ」ギュ
淡「私、まどろっこしいの苦手だから先に言うね?」
淡「私は、サキの事が大好きです」
咲「っっっ!!!」
淡「初めて会ったとき、正直テルの妹だから見に行こうって、そんな好奇心で会いに行ったの」
咲「……うん」
淡「でも、そこにいたのはテルには似ても似つかない女の子だった、オドオドしてるし敬語だし」
淡「とにかく、小動物みたいなサキだった」
淡「でも、その日サキと別れてから……またねって言って別れてから…」
淡「サキの事ばっかり考えてたの」
淡「サキの事を考えると胸が弾んだ」
淡「サキの声を思い出すと、また聞きたいって思えた」
淡「咲の控えめな笑顔を思い出すと、顔が赤くなった」
淡「ああ、私サキに一目惚れしたんだって、気づいた」
咲「淡……ちゃん……っ」
淡「サキ、私今日サキに酷い事言った」
淡「本当に、ごめんなさい」
咲「私傷付いたよ」
淡「えっ?」
咲「私、傷ついた……」
淡「うん……だから、もう…」
咲「だから、淡ちゃん……」ギュッ
淡「さ、サキ?」
咲「明日から、今日から……ううん、今この瞬間から」
咲「淡ちゃんが、私の傷を癒して?ずっと、ずっと、長い時間をかけて」
咲「私の隣で」ニコ
淡「それって……」
咲「私は、大星淡さんが……」
咲「淡ちゃんが、大好きです」
咲「その綺麗な金髪も、ちょっと強気な目もその態度も」
咲「その声も、仕草も」
咲「全部が大好きです……っ!」
咲「だから、ずっと私のそばに、隣に居てください」ニコ
淡「サキ……」スッ
咲「淡ちゃん…」スッ
――――
――――――――
――――――――――――
キッカケは何だっただろうか
中々クラスに馴染めて居なかった私の元に、突然現れた女の子
全然物怖じしないその立ち振る舞いは、少し怖かったけど、同時に憧れた
憧れが恋に変わるなんて、そんなの物語の中だけの話だと思ってたけれど……
気付くと、あなたの事ばかり考えてる自分がいた
そう、キッカケなんて些細な事
大切なのは、今
それを気付かせてくれたのは、淡ちゃん
大好きなあなたなんだから
・〈数日後〉放課後 咲教室
咲「……」ムムムム
咲「…ここ?それとも…こう?」ピッピッ
咲「あぅ…また元の画面に戻っちゃったよ……」
咲「ケータイ…難しいな」ピッピッ
「もう、見ていられません。少し貸して貰えますか?」ヒョイッ
咲「あ、ちょ、ちょっと!」
「ケータイ、持つのは初めてなんですか」
咲「う、うん…恥ずかしながら…」
「そうですか…」ピッピッ
「はい、ここでメールは返信できますから」つケータイ
咲「あ、ありがとうっ」
「良いですか?文を打っている間は、ここの文字が書いてある部分以外は押してはいけませんよ?」
「全部打てたら、このボタンです」
咲「わ、分かりましたっ」
「では、私は部活に行きますね」スタスタ
咲「あ、ちょっと!」
咲「行っちゃった……」
咲「けど、初めてだ…同じクラスの人に話し掛けられたの……」エヘヘ
咲「おっと、いけないいけない!早くメール返して行かないとっ」
咲「えっと、まずは……」ピッピッ
from 咲
――――――――
To 淡
――――――――
メールありがとうっ!
えへへ、淡ちゃんが初めての――――――――――――
淡編 カン
始めは、最初の数レスまでのお話だったのですが、そこに至る経緯も書きたい!と思い、書きました。
長文となると、文才の低さが目立ってしまいますね……でも、とても楽しかったです!
今回は恋愛物でしたが、もう少し軽いお話も書きます。
次は誰にしようか…個人的にはネリ咲とか良いな、と、思っていますが!
では、淡咲でした!
case2 ・ネリー・ヴィルサラーぜ
・〈臨海女子 女子寮〉
ガチャ
咲「ただいまー」
咲「って、返事なんて来ないんだけどね」アハハ
「あ!おかえりー」ヒヨコッ
咲「……ん?」
「遅かったねー」トテトテ
咲「疲れてるのかな…私の部屋なのに、ネリーちゃんが見えるよ……」
咲「しかもエプロン着てる…」
「何言ってんの?おーい!ネリーはちゃんと存在してるよ?」手フリフリ
咲「……ネリーちゃん!?!?」
ネリー「うひゃぁっ!!!」ビクッ
キッカケは、今思えば確実にこの日だったと思う
少し気になる存在…その位だった認識が、明らかな恋へと変わったこの日
家に帰るとそこには、お玉片手に少しブカブカなエプロンを着た、思い人の姿があった
とりあえず今日は掴みだけ…
今回はあまり長くない、どちらかと言うと明るい?感じにしようかな、と思います
ではまた、明日の夕頃に
何個か書いてみていますが、ネリーっぽくないキス魔になるか、ただネリーっぽくなくなるか、のどちらかになる……何故……
原作のネリーを意識して書くと、どことなく淡に近くなってしまう……(泣)
性格少し違ってても良いですか……(小声)
咲「えっ、ネリーちゃん?…………えっ?」
ネリー「あははっ、サキ面白い顔してるよ?」
ジューーーーーーーー
ネリー「……あっ!しまった、料理の途中だった!」タッタッタ
咲「どういう事なの…」テクテク
ネリー「ふぅ〜危ない危ない。まる焦げになる所だったよ」
咲「ネリーちゃん、説明してくれないかな?」
ネリー「何の?」
咲「何の?って……」
咲「まず、私の部屋にいる理由!」
咲「あと、どうやって侵入したのか!」
咲「それと料理……なの?それは?まあ、それをしてる訳!」
ネリー「もーサキ質問多すぎるよ!あと最後の失礼だねっ料理だよっ」プンスカ
咲「あはは、ごめんごめん」ニコ
ネリー「……」
ネリー「……」ズイッ
ネリー「私がここのいる訳、教えて欲しい?」ススッ
咲「う、うんっ」タジッ
咲(ち、近っ////)
ネリー「それはね……?」スッ
ネリー「好きな人に…会いたくなったから、かな?」(囁き
咲「すっ!?////」
ネリー「…日本人は照れ屋が多いって言うけどさ」スッ
咲「な、なにを……っ///」
ネリー「サキのそういう反応……凄くそそるよ」ボソッ
咲「っっっ!?!?/////」カァ
ネリー「……」ニコッ
咲「えと……っ!!/////」アウアウ
ネリー「……」
ネリー「……ぷっ」
ネリー「あははっサキ、顔真っ赤!!」アハハ
咲「」ポカーン
ネリー「おっと!危ない危ない!卵焼き焦げちゃう」トテトテ
咲「……な、なんなの……もぅ……/////」
ネリー「あと、ここに入れた理由は鍵空きっぱだったから!」
咲「えっ!?嘘っ!?」
ネリー「ホントだよー?そしてこの料理はっ!」 ドンッ
ネリー「咲に食べさせてあげる為でした!」
黒い物体「」
咲「ネリーちゃん……」ツカム
ネリー「んっ??」
咲「これ…多分もう手遅れだよ……」パクッ
ネリー「えっ」
咲(苦い…)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
咲「カギが無くなった…ねぇ」
ネリー「うん。合鍵は学校だし、今日1日だけ泊めてもらえない?」
咲「まあインハイも終わって明日から部活休みだし、大丈夫だけど」
ネリー「ほんと!?やたっ!」
ネリー「っていうか、サキ本当に遅かったね?何やってたの?」
咲「え?洗牌だけど…」
ネリー「洗牌ぃー?そんなの2軍のヤツらにやらせとけばいーじゃん」
咲「またそんなこと言って……」
ネリー「だってさ……」
咲「私が好きでやってるんだから……ね?」ニコッ
ネリー「……なら良いけどさ」ムスッ
咲「ネリーちゃん、なんか機嫌悪い?」
ネリー「別にっ!悪くないっ」プイッ
咲「……そっか」
ネリー「……うん」
ネリー(洗牌なんてして来なければ……もっと2人でいられたのに。やっぱり洗牌なんてやって良いことないねっ)
咲「……」
ネリー「……」
ネリー「……」チラッ
咲「ん?……えへへ」メガアウ
ネリー「――――っ////」
ネリー「お、お風呂!」
咲「へ?」
ネリー「洗ってためといたから入ろ」
咲「…………へ?」
――――――――――――
・〈お風呂〉
ネリー「ふんふふんふふーん♪」
咲「ど、どうしてこんな事に……」
ネリー「女の子同士なんだし、恥ずかしがらなくてもいいじゃん!」
咲「そ、そんな事言っても……///」テレ
ネリー「……」
咲「ネリーちゃんっ?」
ネリー「あっ、う、うん……/////」
咲「顔赤いけど大丈夫?」
ネリー「だ、大丈夫!早く入ろっ」トテトテ
咲「あっ、待ってっ」トテトテ
――――――――――――
咲「あぅ/////」モジモジ
ネリー「もー!いつまで恥ずかしがってるの?」
咲「は、恥ずかしいよっ!……誰かと一緒にお風呂なんて……初めて、だし」チラ
ネリー「うぅー!!!/////」
咲「な、なに!?」ビクッ
ネリー「何でもない!!」
ネリー「そうだ、バスタオルなんて巻いてるから恥ずかしいんだって!」グイッ
咲「ちょ、ちょっと!」
ネリー「えいっ!」バッ
咲「ううっ……////」
ネリー「……」ジーッ
咲「ね、ネリーちゃんそんなに見ないで////」
ネリー「……ちょっと負けた…」ガックシ
咲「何がっ!?」
――――
――――
咲「ふぅ……温まる…」ポカポカ
ネリー「ネリー湯船には浸からない派先に洗っていい?」
咲「うん、どーぞー」
ネリー「じゃあ、お先に失礼いたしまする!」
咲「なにその話し方」クスクス
ネリー「テレビでやってた!えっと…ジダイゲキ?」
咲「そ、そっか」
咲(変な日本語覚えちゃったよ)アハハ
ネリー「あ!髪ほどくの忘れてた」シュルッ
咲「……」ジーッ
ネリー「えへへ、このまま洗っちゃう所だった」クルッ
咲「あ、危なかったね……」スッ
ネリー「なんで目逸らすの?」ジッ
咲「な、なんでもっ」フイッ
ネリー「???」キョトン
咲(…髪ほどいたネリーちゃん、初めて見た)
咲「…………っっっ/////」ブクブクブク
――――
――――
ネリー「サキー、頭乾かしてー」
咲「あ、うんっ」つドライヤー
ネリー「サキってさ、髪濡れてペタンってなると結構雰囲気変わるね」
咲「え、そうかな?風、熱くない?」ブォォォ
ネリー「ん、大丈夫。なんか、大人っぽく見えた」クスクス
咲「それって、普段は子供っぽいってことー!?」ワシャワシャ
ネリー「わっ!髪ワシャワシャしないでぇ!」アウアウ
咲「もう…っていうか!ネリーちゃんの方が子供っぽいし!」
ネリー「はぁ!?ネリーはもうお金だって自分で稼いでるんだし、オトナだよ!!」プクー
咲「卵焼きも作れないような人は大人じゃありませんー!」
ネリー「言ったなー!!」ウガー
咲「あははっ!」
――――
――――
咲「ふわぁ…」ネムネム
ネリー「サキ、もう眠いの?」
咲「んん…ちょっと疲れてて」ニコ
ネリー「……よしっ!」タッタッタ
ネリー「よいしょっと…」モゾモゾ
ネリー「サキ、入って入って!」つベッド
咲「入って入ってって……私の部屋なんだけど…」ウトウト
咲「んー」モゾモゾ
咲「……狭い」
ネリー「えへへ、暖かい」
咲「夏だし暑いくらいだよ」ニコ
ネリー「嫌、だった?」
咲「全然っ」
ネリー「良かった」エヘヘ
咲「じゃあ、おやすみなさい」
ネリー「うん、言い夢見てね」
――――
――――
ネリー「……サキ、もう寝た?」
咲「…」スースー
ネリー「今日はありがと、ネリーの我が儘きいてくれて」
ネリー「ネリー…私ね、不安だったんだ…」
ネリー「サトハ、監督、他の留学生…クラスメイトに他校の選手」
ネリー「サキは、色んな人に愛されてる」
ネリー「だから、いつか私の事なんて見向きもしないで、どこかに行っちゃうんじゃないかって」
ネリー「怖かった。また、独りぼっちになっちゃうのかもって」
ネリー「不思議だね。独りぼっちの時間の方が長かったのに……最近ね?」
ネリー「家に一人で居ると、サキが恋しくて…愛しくて、会いたいって思うの」
ネリー「サキの笑顔を、見たいって」ジワ
ネリー「でも……ね……っ」
ネリー「サキの笑顔を……声を…思い出す度に…」
ネリー「これ以上踏み込んで、嫌がられたらって気持ちが強くなって……っ」グスッ
ネリー「避けられたらって思って……っ!」
ネリー「素直に、なれないの」ポロ
ネリー「私は臆病だから……こんな時にしか気持ちを伝えられない…」
ネリー「だから、今だけ…この瞬間だけは…」
ネリー「サキを、感じさせて…」ギュッ
咲「……」
キッカケは……いつだったかな?
会う度、声を聞く度、目が合う度、話す度、触れる度
全てが、この気持ちを大きくするキッカケになっていて詳しくは覚えてないや
雇われた留学生…傭兵という立場から、居心地が悪かった学校
どこにも居場所なんて無かった
でも…………
『あの、ネリーさん…ですよね?』
『ああっ!すみません、怪しい者じゃありませんっ』
『ちょっと、無視しないでくださ……無視しないでっ!』
『何……って…』
『留学生だかなんだか知らないですけど…今日、洗牌の担当ですよ?』
『興味無いって…もうっ!』ギュッ
『暴れないでっ、私も手伝いますから』
『ああ、それと。明日からお弁当作ってきますから。嫌とは言わせませんよ?言ったら智葉さんにサボリのこと言います』
『…勘違いしないでください。節約だかなんだかでお昼を抜いてると智葉さんに聞いたので…これから同じチームで戦う身として、不完全な体調で対局して欲しくないだけです』
『…なっ!?そりゃ、まだ負けの方が多いし私は補欠ですけど…』
『あーはいはい、早く部室戻りますよー』クスクス
『あ、好きな食べ物とかあります?』
――――――――――――――――――――――――――――――――
『……はい?』
『あの、先輩少し口を閉じてもらっても良いですか?』
『……黙れ、って言ったんです』
『努力をしてない?楽して一軍?……よくそんなふざけた口が叩けますね』
『……帰ってください。残りは私とネリーさんでやっておきます』
『…ごめんね、こんな事になっちゃって』
『え?なんで庇ったのかって……』
『私は思った事を言っただけ。確かに、ネリーさん…ネリーちゃんは留学生で、雇われて一軍に居るのかもしれない』
『でも、対局してて分かるよ。どれだけ凄い努力を重ねてきたのか』
『大丈夫。私はネリーちゃんの味方だよ』ニコッ
『あ、私は名前は宮永咲です』
『明日からお昼、迎えに行くので逃げないでくださいよ?』フフッ
その出会いが、私に居場所をくれた
――――――――――――――――
・〈朝〉
咲「んん……朝……?」モゾ
咲「やばっ!部活っ……は、休みだっけ」エヘヘ
咲「……あれ?ネリーちゃん?」キョロキョロ
咲「置き手紙?」ペラ
咲「ありがとう、楽しかったって……」
咲「……」
――――――――――――――――――――
ネリー「あーあ、どこでカギ無くしたんだろ……センセーに叱られちゃったよ」
ネリー「……ちょっと名残惜しいけど…いつまでもサキの部屋に居るわけにもいかないよね」
ガチャ
ネリー「ただいまー」
ネリー「って、誰もいないんだけどね」
咲「あ、おかえりなさい」ヒョコッ
ネリー「……え?」
ネリー「さ、サキ……?」
咲「ふふっ、なんでいるのかって顔してるね?」テクテク
ネリー「あ、当たり前だよっ!」
咲「それはね?」ズイッ
ネリー(さ、サキ近っ/////)
咲「私の大切な人に、会いたくなったから……かな?」ニコッ
ネリー「へっ……」
咲「おっと!卵焼き焦げちゃう…」トテトテ
咲「……勝手に出ていった罰として、少し焦がしてやるんだから」
ネリー「サキ……」
ネリー「サキーーーー!!!」ギュッ
咲「ちょ、ちょっと!ほんとに焦げちゃう!焦げちゃうからぁっ!」
今日を何かのキッカケの日とするなら
今日はきっと、私が宮永咲に2度目の恋をす
る
そんなキッカケの日になると思う
ネリ咲偏 カン
遅くなって&ちょっと適当な感じでごめんなさい
書くの断念しようかとも思いましたが、ネリ咲は好きですし、見てくださってる方に悪いと思い頑張ってみました……
咲は、愛されるのも、優しく包み込む様に愛するのも似合うな、と思います。
とりあえず、ネリ咲でした!
次回は誰書こうか……
案をくれた方ありがとうございます!
意図せず決勝大将が続いていたので穏咲にしようかと思います。
愛宕ネキやチカセンも、このスレが長く続くようであれば書きたいなと思います!
次は、明るめの穏咲です。更新少々お待ちください。恋愛というよりは、友情寄りになると思います。
case3・高鴨穏乃
・〈インターハイ抽選会当日〉
和「あの、皆さん」
優希「じょ?どーした、のどちゃん」
和「先程から咲さんの姿が見えないのですが…」プルプル
まこ「げっ、ほんとじゃ!」
久「迂闊だったわ…こんな慣れない環境で咲から目を離すなんて」
優希「お手洗いに行ってるだけかもしれないじょ?」
和「そうだとしても、あの咲さんがここまで戻ってこれると思いますか?」
優希「思わないじえ」
和「咲さん…」
――――――――――――――――――――――――
咲「ううっ、また迷子になっちゃったよ」ウルッ
咲「こんな事なら和ちゃんに手でも繋いでて貰えば良かった……」テクテク
咲「えっと…こっち、かな?」
咲「……」テクテク
「ねえねえ、偶然和に会っちゃったらどうする!?」
「それはもう仕方ないかもね」アハハ
「会っちゃうかもなぁ…」
「あはは、ホントは早く会いたいからねー」クスクス
咲(うわわっ…何だろうあの人たち…)
咲(絡まれたら嫌だし…そぉっと通り過ぎよう)
咲「……」ゴゴゴゴゴ
「うっ!?」ピタッ
「ひゃっ」ブルブル
咲「……」テクテク
「な、何?」
「あ、あの制服……清澄!?」
咲「………」ゴッッ
「っっ!!!」
(同い歳、名前……なんて言ったっけ……)
(確か…咲…宮永、咲)
咲「……」テクテク
(私の、倒すべき相手だ!!)
咲(ふぅ…何とかやり過ごせたよ……って)ツマヅキ
咲「きゃうっ!」ドテッ
「!?」
(こけた!?)
咲「……/////」ムク
咲「いっっ!!」ズキッ
咲(足捻っちゃった……)イテテ
咲(どうしよぉ…)ウルウル
「あの!大丈夫ですか!?」タッタッタ
咲「へっ」
「ちょっと見せてください…」サスサス
咲「痛っ……」ズキ
「少し捻ってますね……」
咲「あのっ……」
「皆、先行ってて!私、医務室まで送ってくるから!」
「えっ!?」
「私たちは付いていかなくていいの……?」
「…いや、シズに任せよう。頼むぞシズ」
「了解!」サッ
咲「えっ、ちょっ」
「よいしょっと」オンブ
咲「えぇっ!?/////」
「ちょっと恥ずかしいかもしれませんけど、我慢してください!」
「じゃ、行きますよー!」タッタッタ
咲「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!/////」
キッカケは……正直思い出したくない…
けれど、初めて転んで良かったって思えた、ある意味初めての体験
インターハイ抽選会の日に出会ったそのジャージ姿の女の子
きっとこの出会いは偶然じゃなくて……
今日は掴みだけ…
原作でもこんな展開があってもおかしく無かったですよね
・〈会場 医務室〉
咲「あの、ありがとうございます」ペコ
「いえいえ!」
咲「えっと……?」
穏乃「あ、高鴨穏乃です!奈良県の阿知賀代表の!」
咲「高鴨さん…あ、私は」
穏乃「宮永咲さんですよね?長野県の、清澄高校」
咲「えっ?」
穏乃「実は……――――――――――――」
――――――――――――――――――――――――――――
咲「へえ、龍門渕さんと練習試合…」
穏乃「はい。それで天江さんを倒したのが清澄の大将、嶺上使いの宮永咲さんだってことを聞いて…」
穏乃「帰って長野の県予選見て……」
穏乃「うおおおおおお!!咲さん!!」
咲「ひゃ!?」ビクッ
穏乃「同じ1年でも、こんなに凄い人がいるんだって思ってました!!尊敬してます!!」
咲「あぅ、えと、ありがとう?」
咲「えっと、同じ1年なんだし、敬語はやめない?それと、咲でいいよ?穏乃ちゃん」
穏乃「そう?ありがと、咲!」ニコッ
咲「あ……うん…////」
穏乃「っていうか、なんであんな所歩いてたの?」
咲「えっと……」モジモジ
穏乃「???」
咲「迷子になっちゃって……///」
穏乃「……ぷっ」
咲「なっ!?」
穏乃「あははははっ!!」
咲「ちょ、穏乃ちゃん!?」
穏乃「あははっ、ごめんごめん!」ケラケラ
咲「……むぅ」プクー
穏乃「なんか、あの大将戦とかさっきすれ違った時と全然雰囲気違うからさ」
咲(なんですれ違った時……?)
穏乃「可愛いなって思って」ニコッ
咲「かわっ……/////」ドキ
穏乃「足、そろそろ大丈夫そう?」
咲「あ…うん、まだ少し痛いけど、なんとか!」
穏乃「じゃあ、そろそろ会場行こうか」
咲「うんっ」
穏乃「またおぶろっか?」ニヤ
咲「だ、大丈夫だからっ」
穏乃「そう?」
咲「でも……」チラ
穏乃「ん?」
咲「手……繋いでて貰っても、いいかな」ギュッ
穏乃「っっっ」ドキッ
穏乃「う、うん。」ギュッ
咲「えへへ、ありがと」ニコ
穏乃「――――っっ/////」
穏乃「い、急ごう!」タッタッタ
咲「ちょ、穏乃ちゃん!?」ズルズル
咲「はやっ、穏乃ちゃん足はやっ!」
穏乃(なんだこの気持ち、なんだこの気持ちー!!!)ドキドキ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・〈抽選会場〉
咲「はあっ、はあっ…」ゼェゼェ
穏乃「咲、体力無さすぎじゃない?」
咲「し、穏乃ちゃんがっ……速すぎるんだよっ……!」ハァハァ
穏乃「じゃあ、ここで」
咲「あ、うんっ。本当にありがとう!」
穏乃「いいって。…和によろしく!」タッタッタ
咲「行っちゃった……って、和ちゃん?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・〈決勝戦 大将戦〉試合室前
咲「……」
穏乃「咲」
咲「……穏乃ちゃん」
咲「驚いたな、阿知賀が和ちゃんの居た中学だったなんて」
穏乃「私も驚いたよ、咲がチャンピオンの妹だったなんてさ」
穏乃「……咲、何を焦ってるの?」
咲「……」
穏乃「……」
咲「あの」
穏乃「あああああああもう!咲!!」ギュッ
咲「きゃうっ!」
穏乃「聞こえる!?私、今すっごいドキドキしてる!緊張してる!!」
咲「う、うん…」
穏乃「咲が宮永照さんと何があったかは分からない!」
穏乃「けど、咲にそんな顔して欲しくない!」
咲「え……」
穏乃「この緊張は!決勝戦前だからって理由だけじゃなくて……その…」モジ
咲「穏乃ちゃん……」
咲「…ありがとう、穏乃ちゃん」ギュッ
穏乃「咲…」
咲「手……繋いで?」ニコッ
穏乃「うん」ギュッ
咲「……お姉ちゃんの事」
穏乃「いいよ、言わなくて」
咲「え…」
穏乃「大丈夫。きっと伝わる」
穏乃「そのための、今日だろ?」
咲「…………うんっ!」
穏乃「負けるつもりは、無いけどね」メラッ
咲「…こっちのセリフだよ」バチバチ
恒子『おおお!?おおおおお!?』
健夜『こ、恒子ちゃん!しっかり実況して!』
恒子『なんと、奈良県代表、阿知賀の高鴨穏乃選手と、長野県代表、清澄の宮永咲選手!!』
恒子『手を繋いでの入場です!!』
健夜『微笑ましい光景ですね』
恒子『これは一体どういう事でしょうか!!』
健夜『2人とも心なしか顔が赤い気がします』
恒子『初々しい!!初々しいぞぉ!!』
恒子『ま!さ!に!初体験前の』
健夜『ストップストーップ!!!はい、これ以上は怒られるので静かにしておこうね恒子ちゃん!』
恒子『もがーー!!』
淡「ふぅーん……?見せ付けてくれんじゃん高鴨穏乃」イラ
淡(なんだろう…なんかイライラする)
ネリー「ネリーに負けた次の日だっていうのに余裕だね?ミヤナガ」イラ
ネリー(なに仲良さそうにしてんのさ)
穏乃「え、大星さん機嫌悪くない……?」
淡「別に!!!その余裕が気に入らないだけ!!」プイッ
咲「ネリーさん、今日は負けないよ」ニコ
ネリー「あぅ…///い、言ってなよ!!」プイッ
咲「皆、今日は宜しくお願いしますっ!」ペッコリン
淡「あ……う、うん。よろしく…/////」テレ
ネリー「よ、よろしく……」ウズ
穏乃「宜しくお願いしますっ!!」
恒子『さあ、泣いても笑ってもこれが最後!!インターハイ団体戦、決勝大将戦ーーーーっ!!!』
恒子『今、スターーーートです!!!!』
この出会いのキッカケが、あんなヘンテコな物だったみたいに、いつ、どんな事が、何のキッカケに繋がるか分からない
だから、時間をかけて見つけようと思う
お姉ちゃんとの、仲直りのキッカケを
穏咲 カン!
あまり長くするとだれてしまうので、短くまとめました
咲には穏乃みたいな元気で引っ張ってくれる女の子が合ってると思いますね
case0・?
・〈インターハイから数ヵ月後〉
淡「な・ん・で!!こいつがいるのっ」グググ
ネリー「それはネリーのセリフなんだけどっ」グググ
穏乃「ま、まあまあ!落ち着こうよ!」
穏乃(久しぶりにインハイ決勝の大将で集まろうって事になったのに…)ヤレヤレ
淡「せっかく誰にも邪魔されずにサキを独り占めできると思ったのに……っ」
ネリー「サキはネリーのだし、独り占めなんて笑っちゃうよ」プププ
淡「何ー!?」ガルルル
ネリー「やるの!?」ガルルル
穏乃(こりゃダメだー…咲早く来ないかなぁ)
咲「皆お待たせ!」トテトテ
淡「サキー!!」ギュッ
ネリー「ちょっ、ズルイ!!」ギュー
咲「え、何これ!?/////」
穏乃「咲は気にしなくて良いよ」アハハ
咲「そ、そう?ごめんね穏乃ちゃん、遅れちゃって」
穏乃「ううん、私も今来たところだから」ニコッ
咲「そ、そっか……///」
ネリー「シズノ!!そのセリフ禁止!!」
淡「この天然たらし!!」
穏乃「えぇっ!?」
淡「サキ!」
咲「は、はいっ!?」ビクッ
淡「サキは私かこのちびっ子、どっちを取る!?」
ネリー「当然、ネリーだよね!!」
穏乃「ちょっと!私もいるよ!」
咲「えっ?」
淡「……」ジーッ
ネリー「〜♪」スリスリ
穏乃「……///」チラ
咲「私は――――――――――――」
おまけカン!
一応、オマケは前3作の時間軸とは異なります
キリよく大将3人が終わったので、このスレは終わろうと思います!
次の誰かが書けたらまた改めてスレ建てますね
個人的に1番最初の淡が1番上手く書けたかなと思いました。
お付き合い頂きありがとうございました!
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