由比ヶ浜結衣「ヒッキーの弱みを握っちゃった」 (13)

ゆきのんが珍しくカゼで休んでた時のこと

八幡「…」


結衣「ねえねえヒッキー」

八幡「んだよ」

結衣「なんか面白い話してよ」

八幡「あれは俺が小二の頃だった」

結衣「誰にフられたの?」

八幡「同じクラスの浦安さん…って何で分かったんだ」


結衣「んー、女の勘?」

八幡「マジかよこええな」

結衣「女の子は結構こういうの鋭いよ?」


八幡「すげーなおい」


結衣「…もしその人がさ」


八幡「ん?」


結衣「たまたま久しぶりに会って、ヒッキーが好きって言われたら、どうする?」


八幡「どうするも何も、そんな状況になってみなきゃ分からん」


結衣「例えば!例えばだから答えて!」


八幡「お、おう…もう十年以上前の話だし、色々話してみたり遊びに行ってたりしてたら関係も築けていくんじゃね?」


結衣「…」ポカーン


八幡「え?そんな呆れられるような事言ったか?」


結衣「ヒッキーがまともなこといってる…」


八幡「おいクソビッチ」

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酉を何となく変えたくなったから変更

結衣「ビッチじゃないし!」

八幡「見た感じマジビッチ」


結衣「あー!またビッチって言ったー!」


八幡「恋バナとかビッチくせーし」

結衣「もー!ビッチいうな…」グラッ

由比ヶ浜結衣はつまづいた

八幡「ッ!」バッ


ドサッ

転倒による衝撃はあった、しかし痛みがなかった。


結衣「あれ?…あ」


『また』助けられた事を由比ヶ浜結衣は理解した


八幡「いてて…気を付けろよったく」

結衣「ゴメン…」プルンッ

八幡「ぶふぁっ!?」

比企谷八幡は由比ヶ浜結衣を見てすぐに目を背ける、由比ヶ浜結衣は自分の体を確認した。


結衣「あ…」


有り体に言えばYシャツのボタンとブラジャーが外れて乳丸出し、由比ヶ浜結衣の乳房が露わになっていた

結衣「み、みみみ見た?」

八幡「…すまん」


結衣「…」ポロポロ


涙が出た

助けられた事実、自分の不甲斐なさ、比企谷八幡の身を案ずる気持ち、乳房を晒した恥じらい。


由比ヶ浜結衣の湧き上がる全ての感情が処理出来ずに涙で全てを語ってしまった


八幡「!!」


比企谷八幡は思考する


助けたつもりが却って傷つけてしまった、怪我は皆無、デカい、肩こり大変そうだな、何とか由比ヶ浜結衣に泣き止んでもらいたい。

辿り着いた結論は、制服のブレザーを優しく掛けるという行動だった

それから由比ヶ浜結衣が泣き止んだのは10分ほど経過してからだった


八幡「本当にすまなかった」

結衣「ううん…ヒッキーは悪くないよ」


八幡「しかしだな」


二人の認識には齟齬がある


比企谷八幡は由比ヶ浜結衣の乳房を見た事と挑発的な言動をしたことに罪悪感があり


由比ヶ浜結衣は
比企谷八幡がこんな場面ですらも己を犠牲にした比企谷八幡の優しさと、泣くことしか出来なかった自分の無力さに慚愧の念を抱いていた

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