提督「俺がどれだけ信用されてるか試す」【安価】 (178)

長門「さて...日課のトレーニングも終えた事だし、秘書官任務に戻るとするか...」

長門「ノックしてもしもし、入るぞ提督」ガチャ

提督「」

長門「な...何をしているんだ......?」

提督は、目隠しと耳栓をして両手を広げて立っていた
真横に張り紙の貼られたプレートが置いてあり、「これは私の自己満足である。君達は私を好きにしていい
不満のあるものは罵声を浴びせ殴りかかってもいい。もし私を信頼しているなら、この手を握ってくれ
ちなみに、私は君達みんなを信頼している」
と、書かれてあった

長門「提督...どうしたんだ一体...ん?私宛の手紙もあるな」ピラッ

提督『ながもん、悪いんだけど艦娘達を何か適当な理由で執務室に呼んどいてくれ』

長門「こいつ...まぁいい、人を呼ぶ前に私の本音をぶちまけさせてもらおうか、提督」

提督「...(ふふふ...なんてな、目隠しも耳栓もしてないようなもんさ、バッチリ見えてるし聞こえてる。さて、長門は本音に何も言う...?)」

長門「私はな、提督...」


直下のレスのコンマで長門の信頼度を決めます。

01?10 クソほども信頼していない、むしろ不満まみれ、罵詈雑言を浴びせ殴りかかるレベル

11?20 若干の不満あり、提督に対して特に恩や信頼もない。憎悪という程じゃなく、殴りかかりはしない

21?40 可もなく不可もなく、心の底から信頼はしてないが

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459582791

申し訳ない、途中で書き込んでしまった・・・

21~40 可もなく不可もなく、特にこれといった信頼も不満もない

41~60 そこそこの信頼をしているが、心のすべてを許すほどでもない、命令はある程度快く受ける程度

61~90 大きな信頼を寄せている。提督の命令には疑問も持たず信じ抜く、手を力強く握ってくれるだろう

90~00 究極の信頼、例え自分以外提督の敵になろうがずっと提督に寄り添い続ける、愛しているともいえるかもしれない

長門の安価は>>2を採用します

長門「あーごほん、私は・・・目と耳を塞いでいても言うのは恥ずかしいものだな・・・///」

長門「スゥー...ハァー...提督、私はあなたを心の底から信頼している、命だってあなたのためなら惜しくはない。あなたと共に歩んできたこの道のりは私にとって最高の誇りであり、かけがえのない宝だ」

長門「うまく言えないが、こ、これが私の本音だ・・・///」

長門「提督、私はあなたと共にある・・・なにがあっても私はあなたの味方だ」ギュッ




提督「!?(な・・・なんだと・・・)」

提督(確かに俺と長門で長い間この鎮守府を育ててきた・・・だがまさか・・・こんな告白ともいえる言葉とともに強く抱きしめられるほどだとは・・・)

提督(・・・ありがとう)ギュッ

長門「(!・・・///)」

提督「ありがとう長門、信頼してくれて・・・君は最高の秘書官だ、君に代わる者なんていないな」ポンポン

長門「な・・・な・・・///きき、聞いてたのか!!?//」バッ

提督「(耳栓外してっと・・・)いいや、今君が何言ったのかは聞こえなかった(ほんとはバッチリ聞こえてたけど)でもな、部屋に入ってきて俺に向かって歩いてきた時点で、なんとなく長門だってわかったよ、君との付き合いは長いからな」

長門「ぐ・・・///」

提督「で、なんて言ったんだ?教えてくれよ」ニヤニヤ

長門「う、うるさい!//私は部屋に戻る!!耳栓はしとけ!頼まれたことはやっといてやる!」ガチャ! バンッ

提督「長門がこんなにかわいく見えたのは久々だ・・・危なかった・・・って、耳栓しとかないとな」スポッ

?「・・・・」コンコン

提督「(!さっそく来た)」サッ

直下で艦娘と信頼度を決めます。お好きなのをどうぞ

武蔵「入るぞ、提督、長門が顔を真っ赤にしながら私にこれを提督にと書類を渡してきた、どうしたんだあいつ・・・って」

提督「」

武蔵「お前もいったいどうしたんだ・・・ん?何か書いてある紙が・・・フムフムなるほど・・・」

提督「・・・(武蔵・・・お前は我が艦隊の主力の一つだ、艦娘とは基本分け隔てなく接してきているが・・・君はどうなんだ・・・?)」

武蔵「・・・特にいうことはないな・・・」

提督「(え?それだけ?)」

武蔵「特に不満もなければ大層な信頼の言葉も持ち合わせてもない。ま、信頼って言えるのかはわからんが、手を握るくらい別にかまわんよ」ギュッ

武蔵「これでいいか?なら私は失礼する」ガチャ バタン

提督「・・・(なんか心が・・・冷たい・・・あとで長門に抱きしめてって頼もうかな、殴られそうだけど)」グスッ

?「・・・」コンコン

提督「悲しんでる暇はないな」サッ

直下


初風「入るわよ、全く・・・陽炎達と一緒にデザート食べてたのに、いきなり呼び出したりして!・・・ってあんたどうしたの!?」

提督「(そりゃみんなそういう反応するよな・・・さて、初風はおてんば娘で、よく触んな!とか見んな!とか冷たい言葉ばかり掛けられていたなぁ・・・)」

初風「なになに・・・?」

提督「・・・・」

初風「・・・・」

初風「・・・っ///」ギュッ

提督「」

提督「(ええええええ!?)」

初風「ほ、本当に見えてない?聞こえてない?・・・よね?」

提督「(バッチリ見えてます、聞こえてます、なんか悪いことした気になってきた・・・)」

初風「あ、あのね・・・」ソッ

提督「(て、手が初風の頬に・・・まずい、何かに目覚めそう・・・というか、俺この子にそんな慕われるようなことしたっけ・・・?)」

初風「あなたは・・・覚えてないかもしれないけど・・・ふふふっ」ニコッ

提督「(こんな笑顔の初風初めて見た・・・)」

初風「私が妙高姉さんをまだ怖がってた頃・・・提督ったら、妙高さんの変顔のお面を作ってかぶって、踊ったり物まねしたり・・・ふふっ、私も妙高さんも苦笑いしてたわよ・・・」

提督「(ああ、あれは俺もつらかった・・・空気が重かったなぁ・・・)」

初風「でもね、本当はとてもうれしかったのよ、とぉってもねっ♪」

初風「提督はいつも私たちを第一に考えてくれる・・・いつも軽口ばかり叩いてふざけている・・・そんなバカっぽいけど、そんなあなたが大好きよ、バカ提督♪」

初風「・・・///い、いつもありがとう」

提督「なぜそこで照れるんだよ」スポッ

初風「!?」


初風「は!?はぁ!?聞いてたのぉ!?見てたのぉ!?」

提督「いやー、君がこんなに信頼寄せていてくれたとはなー」ニヤニヤ

初風「うるさい!バカ!大バカ提督!!///もう叩く!叩くからぁ!!//」ガンガン

提督「HAHAHA!痛くもかゆくもない!鍛えるんだなぁ!!」HAHAHA!

初風「もぉぉぉ!!・・・でも、さっき言った言葉にウソ偽りはないわ、全部本当よ!認めてあげる!!それだけ!じゃぁね!バカ///!あと妙高姉さんに言いつける!」

提督「やめろぉっ!あいつまだあの時のこと根に持ってるんだぞ!今でも隙あらば中破した時のポーズでタックルしてくるんだ!よせぇ!」

初風「いやよ!待ってなさい提督っ♪」バヒューン

提督「行っちまった・・・やべぇよ・・・後で二人に何かおごらなきゃ・・・」コンコン

提督「!!」

だれが来た?直下

初風って書こうとすると初雪って書きそうになる
初雪かわいいしうちに初風いないからね、しかたないね
あと長門のメインSS増えてくれ(切望)

霰と霞を見間違え、ただいま書き直しております・・・やっちまった・・・

霰「書類を届けに気ました・・・司令官」ガチャ

霰「・・・何してるんですか・・・?」

提督「(ああ、この反応にも慣れてきた)」

霞「この紙・・・ああ・・・そういう・・・ことですか・・・」

提督「(霰・・・君はとてもおとなしく、静かな子だ・・・感情の起伏が少ないというか、なんというk霞「ぶっちゃけ私は司令官が苦手です」

提督「()」ピシッ

提督「(ぐ・・・さすがに傷つく・・・)」

霰「あなたのことは・・・苦手です・・・言いたい不満があります・・・ただ、あなたの采配の取り方、戦術指南に文句があるわけじゃないんです・・・」

提督「(なに・・・?どういうことなんだ?ちきしょう、何が不満なn霞「司令官そのものが嫌い・・・なんです・・・」

提督「(Oh・・・なんてこった・・・)」

霰「司令官のいつもの軽い態度が、軽いキャラが、軽い言動が・・・すべてがなんの緊張感もなく、あなたには・・・威厳がない・・・司令官らしさがない・・・」

霰「そもそも、こんな実験?してる時点であなたには脱帽です・・・」

提督「(うちの霰、冷たすぎ・・・?まさに冷たく痛い霰)」

霞「たぶん司令官がそれを外した状態でこれを聞いたとしたら、ケロッとしてふざけたジョークで返すんでしょうね・・・」

霰「例えるなら・・・人が落ち込んでる時にもお構いなしに絡んできて、空気をめちゃくちゃにする行き過ぎたお調子者・・・霰から見た司令官はそれ・・・」

霰「それだけ・・・あなたと分かり合える日は・・・来ないと思う・・・書類おいてく・・じゃぁね・・・」バタン

提督「なんてこった・・・まさか持ち前の性格全否定だなんて・・・」

提督「霰済まない・・・今回のこの作戦には、君たちの本音を聞いて自分で何か治せることはないか探す意図もあったんだが・・・生まれ持ったこればっかりは直せそうにない・・・・」

提督「さて・・・そろそろ次が来そうだな・・・フゥーッ涙を呑んで次に集中するとしよう」

?「・・・」コンコン

だれが来た?直下

ちなみこの霰のセリフをそのまま霞口調にしたのが失敗して消したやつです、口調以外変わらないので現在投下する予定はありません


長門かわいい

那珂「なっかちゃんでぇぇぇぇす!!書類届けに来た・・・って・・・何してるの?」バァンッ

提督「(那珂か、いつも元気で周りに愛想がいい子だ・・・この間も俺が提案した病院でのライブ、大成功を見事おさめてくれたなぁ・・・)」

那珂「・・・」

提督「(そんな彼女のことだ、きっとすべてを愛し・・・)」

那珂「・・・・ッ」ダッ

提督「(すべて対してにこやかで・・・)」

那珂「・・・・・・・」ダダダ...

提督「(みんなを包みkメキィッ!

提督「(!?)」

提督「ごぁぁあぁああっ!!!!???」ドォンッ

那珂「ふざけんなぁぁぁぁぁッッッ!!!」

那珂「那っ・・・私は!!あんたが!!心の底から憎い!!」

提督「(馬鹿な!?こんな・・・こんな・・・現実!?ぐぅ・・まずい!!)」

提督「(少なくとも今ので肋骨にヒビ・・・っ血がこみ上げてきた・・・内臓損傷したか・・・が、)ゲボォッ!!」ビチャッ

提督「(それ以外はまだ健康だぜ・・・)」グググッ スクッ

提督「(くそ、ふざけたこと考えつつ出ないと気力が持たない・・・なぜだなぜそんなに恨む・・・?何をs___メリィ!

那珂「立ち上がるなぁぁぁぁぁぁ!!」

提督「グァァァァッ!!」ドゴンッ

提督「(見えている攻撃をよけずにノーガードで受けるのはだめだ死の危険すらある!!このままじゃまずい!さすがに身を守る!!)」バッ

提督「(そんでもって思い出せ!俺は彼女に何をした!?)」

那珂「まだ立ち上がるの・・・?見えない攻撃から身を守れるの・・・?いや・・・ここまでにしておくよ・・・」

那珂「もっとぼろぼろにしたいけど・・・・これ以上やったら耳栓とか取れてばれるかもだし、傷も残しすぎるとあぶないしぃ・・・だからぁ、那珂ちゃんこれで帰る☆!」

那珂「まったn 提督「待て」

那珂「!」



提督「待つんだ・・・殴るだけでおしまいか?俺にはわかる・・・あんた、3回叫んだ・・・声の衝撃でわかる・・・」

那珂「・・・」

提督「でも、その叫びは・・・怒りに身を任せて出たただの罵声・・・言いたい本当のことをまだ言ってないな?」

提督「言えよ・・・ここまでしたんなら・・・全部ぶちまけて行けよ・・・それまで何度でも・・・」

那珂「バカだね提督・・・そのまま倒れていれば・・・まだ・・・まだ楽であったというのに!!!」ダダダッ グアッ!!

提督「何度でも来い!!」

那珂「あああああああ!!」ガン!

提督「グゥゥゥッッ」ドサッ

那珂「いいよ!!」ガバッ

提督「(馬乗り!?どこまでヤル気だこいつ!?)」

那珂「そんなに!」ガンッ

那珂「知りたきゃ!!」ガンッ!

那珂「教えて!!」ガンッ!ガンッ!

那珂「あげる!!!」ガンッ!

提督「(これでいい・・・溜まった怒りは噴出させなきゃならない・・・さらに取り返しのつかないこのになる前に・・・)」

提督「(・・・顔はあまり殴らないでくれよ・・・この後に響く・・・)」

那珂「あんたは・・・私の憧れでもあった・・・」グイッ

想像以上に重く長くなりつつあります...
ごめんよ、見てる人たちはダレてしまうかも

那珂「常に明るくふりまき、悲しみに暮れる子を常に励まし・・・ニコリと笑えばちょっぴりマヌケできれいに並んだ白い歯・・・素敵だね・・・フフ・・・今となってはすべてたたき折ってやりたいけどね・・・」

那珂「覚えてる?今から一年ほど前・・・私が着任したての頃・・・深海棲艦が海沿いある町を襲って、その町はほとんど崩壊した・・・」

那珂「主力艦隊はすべて駆り出された・・・その頃の私は着任して二週間足らずで、連度が全くなく、鎮守府で待機だと思っていた・・・・でも、提督は私を出撃させた・・・海ではなく・・・崩壊した町に・・・」

..................................
.........................
..............
........
.




   崩壊した町


那珂『・・・ねぇ、提督、なんで那珂ちゃん、ここに連れてこられたの・・・?那珂ちゃん、まだ弱いよ?』

主力艦隊の活躍によって深海棲艦は遥か沖のほうへ押され、町へまた敵が来ることはなかった。
そして、私にはその時まだ理解できなかった。ここに私が連れてこられたわけが

提督『君の任務は・・・艤装を展開して瓦礫をどかし、逃げ遅れた人の救出を自衛隊やレスキュー部隊、ほかの鎮守府から来た艦娘とともに協力して行うこと!艤装を展開した君なら朝飯前だろ?』ザザー

那珂『うん、わかった!那珂ちゃんがんばるっ!』

提督『もう一つ、それも、君にしかできないことがあるんだ』ザザー

那珂『なになに?』

提督『被災地にいる人たちを、君の明るさで元気付けてやってくれ!』ザザー

那珂『お安い御用だよー!待っててね提督、那珂ちゃん頑張っちゃうんだからっ!』

それから私は、提督の期待に応えるために一生懸命頑張って、市民を救い、笑顔で手を取って励ました

老人『うう・・・孫は、孫は無事かぁ・・・?』

那珂『だっいじょぉーぶ!!家族みんな那珂ちゃんが助けたよ!安心しておじいちゃん!』スッ

老人の孫『この人すごいんだよお祖父ちゃん!瓦礫をガバッともちあげて、みんなあっという間に救っちゃったんだ!』

老人『おぉ・・・力持ちなべっぴんさんじゃのぉ・・・ありがとう・・・』

那珂『どーいたしまして!!』

その後戦いは艦娘の勝利に終わり、帰投した数日後にビデオテープが私の元に届いていた。その時助けた人たちからの物だった。
内容は・・・ただひたすらの感謝。そして、ほぼすべての手紙の最後にこう記してあった。
「あなたの明るい笑顔に救われた、こっちも明るい気持ちになれた」と。私は純粋にうれしかった。まだ弱くて、早く人の為になることをしたいと考えていた私にとって、何よりの励みになった。
提督も一緒に喜んでくれて・・・その時は一緒に踊ってくれたっけ・・・?

提督『やるじゃないか那珂ちゃん!!さすがは艦隊のアイドル!foo!』

那珂『ありがとう提督!まだこのくらいのことしかできないけど、強くなって、もっともぉーっと活躍するから、応援しててね提督!イェイ!☆』

提督『頼もしいなぁ、でもね那珂ちゃん、君が強くなっても、こういう活動は続けてもらうことになる、君には暗くなった人の心を明るく照らす力がある!今確信した!』

提督『海に出て敵を倒すだけが英雄じゃない、おびえる子どもに毛布を掛け、今日が世界の終わりでないと励ますのも、立派な英雄さ、那珂ちゃんにはそのどっちも兼ねたスーパー英雄になれる!だから頑張ってくれ!俺は応援しているぞ!』

その言葉を聞いた時に、わたしは泣きそうになった・・・そして、あなたという提督の為に自分の力を持てる限り尽くそうと決心した。
あなたがその心を踏みにじったあの日までは・・・

>>67訂正 ビデオテープ× 手紙○
すいません、脳内補完しといてください・・・


本日はここまでとします明日の昼ごろに続きを投稿する予定です
短く終わらせ次に行くはずがどうしてこうなった・・・

那珂着任より数か月後


私はどんな過酷な演習や訓練にも喜んで参加し、気が付けば主力艦隊の仲間入りしていた・・・
これでさらに多くの人を救えるようになる・・・多くの人の心を明るく照らせるようになる・・・私はそう思っていた

提督『すごいな那珂ちゃん!こんなあっという間に連度を上げてしまうなんて!』

那珂『ありがとう提督!!スーパー英雄とスーパーアイドル目指してまだまだ頑張るね!』

その時、再び町に襲撃が起こって・・・今こそ成果を発揮するときって私は張り切っていたね・・・
でも、その町は鎮守府から遠く私たちが到着する前にはにはすでに廃墟の山と化していた・・・
深海棲艦も待ち構えているのが遠方から確認でき、人を救出しようとする余裕なんてなかった
おまけに・・・・

提督『全艦隊、重要なお知らせだ』

提督『他の鎮守府から連絡があった。現在我々に近い海域で他の鎮守府の艦娘が奇襲攻撃を受けてるとのこと』

提督『よって、今から攻撃されてる艦娘の助太刀に向かえ』

那珂『そんな!?この町の市民の救助は!?』

提督『・・・あきらめろ』

那珂『提督!』

提督『駄目だ、艦娘を救いに行け・・・以上!』ザザー

那珂『でもね提督・・・提督は見えないと思うけど今岸に・・・人が見えるの・・・お母さんかな・・・子どもを抱いてるよ・・・子どもはピクリとも動かn長門『いい加減にしろ!!』

長門『これが最善手なんだ・・・』

那珂『最善手!?これが!?奇襲された艦娘の救援の為に町ひとつ見捨てるこの策が!?』

提督『・・・那珂ちゃん・・・さっさと行け・・・!これは命令だ!以上!』

私もその時頭では分かっていた・・・艦娘は貴重な存在、代わりはいない
一隻たりとも轟沈されることは許されないほどだってことはね・・・・・・
でも、それでも!町ひとつ見捨てるほどだとは思えなかった!
そして、体が勝手に動いた

那珂『ごめんね提督!それでも那珂ちゃんは!あの人たちを助けたいの!!』ダッ

提督『待て!待つんだ!!那珂ちゃん!那珂!!』

那珂『(待っててねみんな!必ず助けてみせる!!)』ブツッ!

提督『あいつ、無線を!』

提督『・・・』

提督『・・・・・加賀・・・』

加賀『はい・・・』

提督『死なないように、ばれないようにやれ』

加賀『・・・・』

提督『許せ那珂ちゃん・・・』

私は単艦突撃した・・・でも・・・謎の爆撃を受けて私は大破し、気を失った・・・・ってことにしたかったんだろうね、提督・・・
ふふふ・・・ばれてないと思ってた・・・・?ふふ・・・那珂ちゃん、演技うまかったでしょ・・・・?

ベッドで目が覚めたときには、すべてを悟っていたよ・・・私は仲間に撃たれたこと・・・提督は意地でも人を助ける気はなかったということに・・・

那珂『ここは・・・そっか・・・那珂ちゃん・・・仲m提督『目が覚めたか!よかった!本当に心から心配したんだ!!』

提督『大変だったんだぞ、雲に隠れて接近していた敵戦闘機が来ていてなぁ・・・声をかけようとしたが・・・無線が切れてて・・・・』

那珂『・・・そう・・・だったんだ・・・』

憧れが、敬意が・・・その日のうちにすべて崩れ・・・そして・・・憎悪が満ち溢れてきた・・・
私はあんたが悪魔に見えたよ・・・・
何度もあなたに思い知らせようと考えては思いとどまった・・・過去の思い出が私の邪魔をした・・・

...............................................
....................................
.........................
...................
..............
...........
........
.

提督「(覚えて・・・いたのか・・・)」

那珂「もうここで引き下がることはできない・・・あなたがいればもっと多くの人間が死ぬことになる・・・だから・・・」






那珂「あなたが死んで?」

提督「(ああ・・・俺は・・・俺自身が育てた彼女の正義の心を・・・踏みにじっていたのか・・・)」

提督「すまなかった・・・那珂ちゃん・・・俺は、取り返しのないことをしていた・・・」

那珂「やっぱり・・・聞こえていたんだね・・・見えてもいるんでしょ・・・?」

提督「黙っててすまない・・・」

提督「確かに俺は冷酷さ・・・あのときだって、町の人間の命と助けた艦娘がのちに助けるであろう人間の命を、秤にかけて考えてた・・・」

提督「ごめんよ・・・本当に・・・でもこれだけはわかってくれ・・・俺は助けた艦娘たちが将来人をさらに助けると信じてあの策をとった・・・」

提督「聞き苦しい言い訳に聞こえるかもしれないが・・・見捨ててしまった町へ今でも寄付を送っている・・・」

提督「それに、君を撃ったことに関しては・・・あれは、君自身を守るためだった!あのまま単艦突撃していれば君は確実に死んでいた!」

那珂「それが最善手だったって・・・?」

提督「そうだ・・・」

那珂「今までこんな策で何人犠牲にしてきたの・・・?」

那珂「私はね・・・提督の策は許せなかった・・・でも、それ以上に!」

那珂「私に嘘をついて!私の心を踏みにじった!あなた自身が一番許せない!!」

提督「・・・・・」

長門「いったい何の騒ぎだ!」バン!

那珂「!」

長門「こ、これは・・・那珂!お前いったい何をしている!?今すぐに提督から離れろ!懲罰房じゃすまされなくなるぞ!」

那珂「ふふ・・・もうここまで来てしまった・・・どうしようもないね、提督を殴っちゃったんだもの・・・」

長門「こっちへ来い!」グイッ

那珂「・・・・」

提督「那珂ちゃん・・・俺は、見捨てた町の人間達よりも多くの人間を救っていくと約束する・・・寄付だって続けていく・・・だから・・・」

那珂「もう遅いよ・・・くだらない嘘なんて言わずに・・・最初からそう言ってよ・・・ううう・・・」ペタン

那珂「あんたも・・・」ボロボロ

提督「・・・・」

那珂「あんたも裏切られて!嘘つかれて!そうやってみじめに踏みにじられながら死んでいけばいいんだ!うわああああ!!」ボロボロ

長門「提督・・・後で話がある・・・」

提督「・・・ああ・・・」

その日の夜


長門「那珂は・・・懲罰房に入れておいた・・・放っておくとあなたを殺しかねない・・・」

提督「なぁ・・・俺はなんてことをしてしまったんだろうな・・・」

長門「・・・あの策は・・・私は仕方がなかったと考えている・・・」

提督「違う、そうじゃない・・・嘘をついてしまったことだ・・・彼女の心を傷つけないようにしてついた嘘が・・・彼女をもっと傷つけた・・・」

長門「償いは・・・彼女が憧れていたあなたに戻るように努めろ・・・人々を救い続けろ・・・私たちが力になるから・・・」

提督「ありがとう、長門・・・」

長門「それと、まだ続けるのか?これ」

提督「ああ・・・」

長門「もうやめにしないか・・・?今みたいなことが起これば、次は死ぬかもしれないんだぞ?」

提督「いや、彼女たちの本当の心の奥底に触れることができた・・・那珂のようにになる前に止められる子もいるはずだ」

提督「やるよ、俺」

長門「・・・わかった、ただし、私は扉の前で待機してるからな?何かがあった時にすぐ入れるように」

提督「ああ・・・ただし、本当にやばくなったら呼ぶ。それまで入ってこなくていい」

長門「ああ、了解だ」

長門「で、怪我はどうする?」

提督「肋骨一本、両腕2本の骨にヒビが入ってたよ・・・2、3週間で治る程度らしいから、それまで休むよ」

長門「そうか・・・安静にしててくれ・・・」

三週間後 懲罰房

提督「那珂ちゃん、君を懲罰房から出す・・・仲間には適当な言い訳をつけておいた・・・君が懲罰房にいるのを知ってるのは、俺と長門だけだ」

那珂「いいの・・・?那珂ちゃん、あれだけのことをしたのに?」

提督「いいんだ、俺も変わるよ・・・君が憧れていた俺へ少しでも戻れるよう努力する・・・」

提督「だから後一回だけでいい、チャンスをくれ・・・後一回だけ俺を信じてくれ!」

那珂「・・・・わかった、あと一回だけあなたを信じるよ・・・」

提督「さ、みんなが待っている・・・」

互いに歩み寄らねば心を開くことはできない
俺は逃げていた、那珂の憎悪から逃げようとして嘘をついたのだ
俺は、またこんな惨劇を繰り返さないためにも、艦娘の心と向き合い続け、共に歩もうと誓った・・・



       しばらくして、提督室


提督「さて、今日からまたやるとしますか!」

提督「そろそろ誰か来るころだしな・・・」サッサッ


?「・・・」コンコン

提督「(!)」


だれが来た? 直下

神通「失礼します、提督・・・何をしてるんですか・・・?」ガチャッ

神通「真面目に執務なさってくださいよ、提督」

提督「(真面目に不真面目やってんだよ)」

神通「・・・?この紙は?」

神通「あー・・・えぇっと・・・」

提督「(おお?ひょっとして実はとても信頼していました!って感じか・・・?いいねぇ、しびれるねぇ、提督冥利につきるねぇ)」

神通「えっと・・・その・・・特に・・・不満も、なんもありません」

提督「(・・・・またこのパターンか・・・)」

神通「まぁ、信頼がないわけではないので・・・はいっ」ギュッ

提督「(あぁ・・・この義務的な感じに握られるこの感覚・・・)」

神通「こ、これでいいんですよね・・・?」パッ

神通「では・・・あっ艦隊の帰還書、渡しておきます、妹の件です。どうぞ。」

神通「失礼しました。」スタスタ バタム

提督「・・・まだまだ仲良くなれていない艦娘がいそうだなぁ・・・ツレェ」

提督「・・・憎悪されてないだけマシか・・・次だ次」

?「・・・・」コンコン

提督「(よしきた)」サッ

だれが来た? 直下

鬼怒「おっじゃまー!てーぃとくぅー!って・・・」バァン!

提督「(扉はもっと静かに開けろ・・・)」

鬼怒「なにしてんのさ・・・提督・・・ん?なんだこの張り紙?」

提督「(コロンビア・・・君とは気が合う気がするよ)」

鬼怒「なるほどねぇー・・・」

提督「(一緒にふざけたこともあったかn鬼怒「うーん、鬼怒提督嫌いかなー」

提督「(・・・・え?)」

鬼怒「だって提督ぅー・・・訓練とかにあまり顔だしてくれないじゃーん」

鬼怒「知ってるよ、基本的な教官役は秘書官とかに任せて、撮った映像見て改善点とか教えてくるじゃーん?」

鬼怒「書類仕事とかで忙しいのはわかるけど、もうちょっと顔だしてよ~そんなの苦肉の策だよ」

鬼怒「ま・・・こんなこと言っても無駄かぁ・・・」

鬼怒「そんじゃぁね提督、期待はしないけど、いつか顔をもっと出してくれるとうれしいな」バタン

提督「・・・・ごめんよ」

提督「はぁ・・・提督稼業はままならないなぁ・・・」

提督「このままじゃぁ、不満を持った艦娘はまだまだ来てもおかしくないなぁ」

提督「胃薬でも用意しとこうか・・・」

?「・・・・」コンコン

提督「どうなるものか・・・」

直下

龍田「提督さぁ~ん、龍田よ~、お届け物でぇす」ガチャ

龍田「あらぁ~・・・素敵な姿ねぇ~・・・なにしてるのぉ?」

提督「(やべぇ・・・場合によっては・・・持って行かれる!!)」バクバクバク

龍田「なにかしらぁ?この書置き・・・」

提督「(神よ・・・神よ・・・神様よ・・・私は彼女を信頼しています・・・)」バクバクバクバク

龍田「うふふ~」ギュッ

提督「(・・・・よかったぁ)」ホッ

龍田「提督さん、意外とかわいらしい悩みがあるのねぇ~?」

龍田「心配なんですかぁ?うふふ、安心して~?」

龍田「提督のことは、信頼してますよお~?」

龍田「天龍ちゃんを安心して任せられるくらいだわ~」

提督「(天龍基準なんだ・・・)」

龍田「でも~もし天龍ちゃんに何かあったらぁ・・・」ギュゥゥゥ

提督「(ちょっと痛い・・・痛い!?)」

龍田「地の底まで落ちるかも~ねっ?」パッ

提督「(これは・・・信頼している・・・でいいのか?いいんだよな?)」

龍田「それじゃぁね~て・い・と・く?」スタスタ

提督「ありがとう、君の期待に応え続けてみせるよ」

龍田「・・・どういたしましてぇ、うふふっ」バタン


提督「ふぅ・・・彼女にはそこそこの信頼をされてるようでよかった・・・」

提督「一度頭のわっか触ろうとして制服ノースリーブにされたからなぁ」

提督「もっと親睦を深められるよう頑張るか・・・」


?「・・・」コンコン

提督「!」サッ

だれが来た?直下

川内「提督ぅーー!!夜戦についての戦術指南だってー!?」ッバァン

提督「(川内・・・信頼よりも苦情が寄せられている軽巡洋艦・・・正直君の性格は好きだ、元気で明るい)」

提督「(ただ、川内型には総じて嫌われていてもおかしくはないな・・・)」

川内「何してるのさ、提督・・・なんかの映画かドラマに影響されたの?・・・なにこれ」

提督「(正確にはニュースかな)」

川内「なになに・・・」

川内「・・・ぷっ、あははははは!」ゲラゲラ

提督「(な、なに笑ってんだ・・・?)」

川内「ははは・・・あーあ・・・」

川内「・・・・///」ガバッ

提督「(うおおお!?)」ドサッ

川内「ふふっ、変なことしてんだねー提督。何か心配事でもあるの?ま、おかげで気がねなくだ、だきつけたからいいんだけど・・・ね」ギュゥ

提督「(やばい・・・川内がこんな甘える顔して抱きついてくるなんて・・・)」

川内「ふふふ、提督あなた以上に信頼してる人なんていないよ、提督」

提督「(・・・やばい泣きそう)」

川内「私ね、嬉しかったんだ・・・夜戦がしたいって言ったら、提督はいいとも!君が得意なことを思いっきり伸ばせ!って・・・」

川内「そして・・・提督は常に私を信頼してくれていた・・・」

川内「夜戦で敵基地に奇襲するとき、緊張した私の肩に手をおいて提督は、俺はお前を信頼している、たとえ失敗したとしてもそれは俺のミスだ!だから気にせずぶっ飛ばせ!なーんて・・・」

提督「(言ったなぁ・・・覚えていてくれたのか・・・)」

川内「ぶっちゃけね、すっごくクサいセリフだったよ」ケラケラ

提督「()」

川内「でも緊張は収まったし、作戦も大成功した・・・成功したことも、提督の期待に応えることができたことが嬉しかった・・・」

川内「心配しないで提督!私はあなたのそばから離れないから!♪」

川内「さて・・・と、それじゃそろそろ行くね」スッ

提督「ありがとう川内」スクッ

川内「うわーっ!!!」ドンッ

提督「ぐおおおおお!」バァン

提督「いだだ・・・」ヨロッ...

川内「なんで普通に見えてんのよ!?聞こえてんのよ!?」

提督「これはダミーだ」ニヤ

川内「ぐっ・・・・//」

提督「いやー、かわいい一面見せてもらったよ」ハハハ

川内「もう・・・//」ウツムキ

川内「これでいいでしょ!?私は提督に不満なんて何一つない!信頼してんだからね!だから!」ピーピー

川内「・・・今のままの提督でいてね?」ギュッ

提督「・・・・・あぁ」ギュッ

提督「だが、いい俺自体まだまだ未熟なところもある・・・改善すべきところがある・・・」

川内「うん・・・知ってるよ、だから一緒に歩いて行こう?」

提督「・・・ありがとう、気が楽になった」パッ

川内「・・・まだ抱きついててもいい?」

提督「喜んで」

川内「ふふふ、ありがとっ」

三分後

川内「はぁー、よきかなよきかな♪なんつって」パッ

提督「千と千尋の神隠しに出てきた神様か」

川内「なにその全く分かりにくい例え・・・それより、さ・・・」

川内「気が楽になったって・・・他の子には不満めちゃくちゃ言ってったりした人はいたの?」

提督「・・・ああ・・・いたよ・・・」

川内「そっか・・・また気が落ちた時、いつでも言ってね?・・・夜なら空いてるよん//」フリフリ

提督「なっ・・・//大人をからかうな!」

川内「あはは!じゃぁね提督、私は味方だよ?」バタン

提督「本当に元気でいい子だ・・・ごめんよ川内、逆に心が痛くなった・・・精一杯がんばるよ・・・」

提督「よし、次の子は・・・」

?「・・・・」

直下

後2人ほどで一旦終わりにします

山雲「しっれいしますぅー司令さん、おいしい野菜、ジャムにしてもってきましたよ~」ガチャム

山雲「・・・提督、面白い恰好してるのねぇ~?」

提督「(TOKIO系艦娘だ、この子の作った野菜はほんとにおいしいからなぁ・・・さて・・・)」

山雲「・・・あら~なるほどねぇ~・・・え~いっ」ギュッ

提督「(おお・・・よかった・・・暖かい手だ・・・落ち着くなぁ)」

山雲「うふふ~司令さ~ん?山雲は~あなたのこと、心から信頼しているわよ~」

山雲「一緒に野菜作ってくれたり、朝雲姉にもよくしてくれているし~・・・」

山雲「あなたのおかげで山雲も朝雲姉も~ハラハラすることなく生活できているわ~本当に感謝していますわ~~」ブンブン

提督「(よかった、俺はこの子たちの役に立ている・・・ふふふ、純粋にうれしいな・・・こういうのは)」

山雲「でも~育った野菜を勝手にむしりとって食べるのはやめてくださ~い」

山雲「ワイルドで素敵だけど私が料理するまで少し待ってよね~?」パッ

提督「(おいしそうに実ってたもんでつい・・・一個無くなっただけでも気が付くあたり、この子はすごく菜園を大切にしてるんだな・・・)」

山雲「それじゃぁ司令さん、あーん・・・あら~・・・」ベチャァ

提督「んぶぶっ(うわっ、山雲今完全に俺が目と耳塞いでるの忘れていただろ!)」アー

山雲「ごめんなさいねぇ~すっかり忘れてたわ~」ケラケラ

提督「(いや、わざとだ!)」アー

山雲「うふふ~・・・巣の中の子鳥みたいに口開ちゃって・・・はーい、あ~ん」スッ

提督「(トマトのジャムか・・・甘くておいしい)」モグモグ ゴクン

提督「腕を上げたな、おいしかったぞ、山雲」

山雲「あ、あらぁ~さすがにばれちゃったわね~?//」

山雲「ま、まぁ、山雲は~あなたのことをとても信頼してるわ~本当にね~」

山雲「それじゃ、またおいしいジャム持ってくるから~・・・まっててね~?司令さ~ん♪」タタタ ガチャ バタン

提督「口元がべとべとになってしまった・・・が、よかった、信頼を寄せてくれていて・・・」フキフキ

提督「さて、もっと自信を持とう。俺を信頼してくれている子は少ないかもしれないが、確かにいる」

?「・・・・」コンコン

提督「よし来た」サッ

直下

阿武隈「しつれいしますぅ!提督元気ですかぁ!」ガチャ

阿武隈「って何してるんですかぁ!?」

阿武隈「提督ぅー・・・?・・・ん?この紙はなんでしょう・・・?」

阿武隈「・・・提督・・・」

提督「(阿武隈・・・・おっちょこちょいで、よく髪のことを気にしていて・・・元気でかわいらしい少女って感じだが・・・さてどうだ?)」

阿武隈「私は・・・提督のことが嫌いです・・・」ボソッ

提督「(聞きたくなかった・・・俺ほとんどの軽巡に嫌われてるんじゃないか・・・?)」

阿武隈「私・・・前に言いましたよね?無茶はしないでくださいって、休んでくださいねって・・・」

提督「(そういえば・・・言われていたな・・・)」

阿武隈「でも提督は体力がなきゃ提督は務まらないさっなんて強がってあまり休まず働いてばかり・・・」

阿武隈「ひ・・・人に心配かけ続けるのは、もうやめにしてください!」

阿武隈「あなたのことを心配してる人は私以外にもたくさんいるんですよ!?それだけあなたは周囲に愛されてるんですよ!?」

阿武隈「私たちの為にこんなことまでして!私たちがあなたを信頼して、私たちに笑顔になってほしいなら!私たちの為にって思うなら!」

阿武隈「まずあなたが自分の為に笑顔になってください!まず自分が幸せになってください!あなたは!人の為に笑ってばっかりです!」ポロポロ

提督「(・・・・そう、かもしれないな・・・自分のことなんて、特に考えたことなかった・・・)」

阿武隈「あなたは本当に私たちのこと、信頼しているんですか!?」ボロボロ

阿武隈「いいや、あなたはしてないです!!」キッ

阿武隈「こんなことしてるのは、本当は信頼してないからなんでしょ!?自分がみんなに尽くしてそれでも信頼されてないのが怖かったからでしょ!?」

阿武隈「嘘だらけで・・・理屈だらけ・・・大物に見えて小心者・・・上に立つものがそれでいいの!?いつかあなたは艦娘の為に自分に嘘をつき続けるどころか・・・」

提督「(・・・・)」

阿武隈「艦娘のために艦娘に嘘をつき続けて、空回りして、大きな亀裂を生みますよ!?」

提督「!!」

阿武隈「ハァ・・・ハァ・・・私は、今のあなたが間違えを正さない限り、あなたのことは信頼できません・・・それでは失礼しました・・・」クルッ スタスタ バタン

提督「・・・・俺は・・・何もわかってはいなかった・・・」

提督「見事に彼女に見透かされた・・・その通りだ、怖かったんだ・・・」ガクッ

提督「大物ぶった小心者・・・的を射ているな・・・ふふ・・・」

提督「そうか・・・俺はだれにも甘えず、頼らず、ずっと自分で抱え込んで生きていたんだ・・・見栄はって・・・なんで気が付かなかったんだ・・・」

提督「俺が、俺自身が、彼女達を信頼してなかったんだ・・・」

提督「皮肉なものだなぁ・・・」

?「・・・・」ガチャ

提督「・・・?」















長門「・・・その様子だと、気が付いたみたいだな・・・自分自身というものに・・・」

提督「・・・ああ・・・」

長門「遅かったじゃないか・・・」

長門「・・・私はあなたが心配だった・・・長いこと秘書官をやってたのに、あなたが私に頼ることなんて殆どなかった・・・頼れといっても、あなたはくだらないジョークで返すだけだった・・・」

長門「強がりすぎだ、あなたは・・・でも、よかった・・・気づく日が来て・・・」

長門「ほら、立つんだ提督、立って一歩踏み出し、私の手を取れ」スッ

長門「その一歩を・・・あなたが目指す、みんなに信頼される提督という道への一歩にするんだ」

提督「長門・・・」

長門「人の本質はそう簡単には変わらない、だが変えたとき・・・あなたの身の回りの世界を変えることができるはずだ」

長門「大丈夫、私がついてる、あなたならできるさ、必ずな!」

提督「ああ・・・俺は・・・変わってみせる・・・!この鎮守府に恥じない提督になるために・・・!」

ありがとう、みんな・・・そしてすまなかった・・・・君たちのおかげで、俺はとても大切なことに気が付くことができた・・・
長い月日がかかるかもしれない、それまでにみんなを失望させることもあるかもしれない
でも、そうだったとしても必ずなって見せる。もう嘘はつかない、逃げない、胸を張って、ありのままでみんなと接することのできる提督に・・・

長門「覚悟はできたようだな?」

提督「もちろんだ!」

    ガシッ



おしまい

これで終わりとします、なんか始めた時に考えていたのとは全く違うエンディングになってしましました。
見てくださった皆様、本当にありがとうございました。
気が向いたらまた何か書くことがあるかもしれません
その時はまたよろしくお願いします、それではまた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月04日 (月) 09:26:14   ID: bG1G7pT9

乙です。きれいな終り方で好感が持てました。他の作品でも頑張って下さいm(__)m

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