上条「役に立つのは、人を殴れる人間だけだ!」 (104)
女の子「ひっ、来ないで!」
不良1「へへへ、お嬢ちゃん俺たちと一緒に遊ぼうぜ!」
不良2「なあに心配すんな、天国につれてってやるぞ!」
上条「やれやれ、目の前で婦女子に危害を加えようとするやからを放置するわけにはいかないな」
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不良1「ああん、不良なめてんじゃねえぞ! 下手に正義感ぶってんなら、刺すぞおらあ!」
上条「正義の味方気取りではない、私の信念だ 力あるものは弱いものを守らなくてはならないと解釈した信念を持っているだけだ」
上条「それに私は正義の味方ではないぞ?」
不良1「ぶべえっ!」
不良2「1ぃ! てめえ、なにいきなり殴ってやがる!」
上条「だからいったろ、正義の味方じゃないって 正義の味方ならいきなり顔面相手に殴ったりしないからな」
上条「むやみと殴る気はないが、必要に迫られたら弱いものを守るために尊敬するお方の言葉を実践するまでだ、役に立つのは人を殴れる人間だけだと!」
不良2「なに訳のわからねえことを! てめえらやっちまえ!」
上条「無駄なことを! あのお方の言葉を実践すべく、体を鍛えてきた私に貴様ら不良が勝てるものか!」
上条「私のからだの鍛え具合は、頑健なゲルマン人に匹敵するのだ!」
数分後
不良たち ピクピク
上条「たわいもない!」
女の子「あ、あのありがとうございます」
上条「いやいや、気にすることはない 私が信奉するナチズムの理論の私なりの解釈を実践したまでだ」
上条「ところでお嬢さん、君もナチズムを信じるきはないかね この教えは素晴らしいぞ!」
上条「信じて悪くはないはずだ! ハイル・ヒットラー!ハイル・マインフューラ―!」
女の子「はぁ・・・(ヤバイ人にひっかかたかも・・・)
???「またやってる・・・・・」バチバチ
上条「この声は! 電撃娘か!」
御坂「電撃娘いうな! 私には御坂美琴って名前があるのよ!」
上条「いきなり人に電撃を浴びせるようなやつには、電撃娘で十分だ 幻想殺しと名付けた右腕の力がなければ死んでるぞ!!」
御坂「あんたが困ってるにも関わらず、ナチズムを布教しようとするからでしょうが! この子困ってるじゃない!」
御坂「私がこいつの相手をするから、早く逃げなさい」
女の子「ありがとうございます!」
上条「・・・・何故ナチズムの素晴らしさが理解できないのか・・・ あんなにも素晴らしい教えは他にないというのに!」
上条「資本主義も、マルクス・レーニン主義も、社会主義市場経済もナチズムのまえではくそだ!」
御坂「一応不良相手に助けてくれたのは、感謝してるけどナチズムを無理やり広めるのは感心できないわね」
御坂「というわけで―――」
御坂「お仕置きとして私と戦いなさい!」
上条「何故そうなる!」
御坂「ナチズムを押し付ける姿勢を矯正するのよ、力づくで!」
上条「仕方がない、女をなぐるのはきがすすまないがいつものように殴って気絶してもらう!」
上条「ナチズムを広めるのを妨げるお前は、ナチズムの敵だ!」
小萌「上条ちゃん、何故来たのかわかっていますね」
上条「補修のためです、小萌先生!」
小萌「補修の原因は、なんだかわかっているのですか!?」
小萌「上条ちゃんが歴史の授業でヒットラ―を尊敬しているから授業妨害を行い、テストでもヒットラー擁護を延々と書き綴ったからですよ!」
上条「それの何がいけない! 私は、ヒットラー総統閣下とナチズムを尊敬しています!」
上条「尊敬している人を貶める歴史教育には、納得できない!」
小萌「いいですか 上条ちゃん ヒットラーは、ただの独裁者です!」
小萌「ユダヤ人をジェノサイド―――」
上条「お言葉ですが、スターリンや毛沢東は粛清や文化大革命でユダヤ人虐殺以上の人数を殺しています! アメリカにせよ日系人を差別意識から強制収容所に収容しています」
上条「確かに民族浄化は重い罪かもしれませんが、ヒットラー総統を批判するのはお門違いです そもそもユダヤ人虐殺がなかったとはいいませんが、百万人は過大な数値です!」
上条「確かに虐殺の事実は、あったかもしれません しかしそれも戦時下のための国内統一のためで本気で信じていたわけではないと考えます!」
スターリンなんか、戦後ナチの悪行が明るみに出た後もユダヤ人を迫害してたくらいだからね
垣根「造反有理! 革命無罪!」
上条「ルドルフ・アイヒマン氏の発言から行われたアイヒマン実験によって、人間は特定の役割を与えられるとその役割を忠実に実行するとあります ユダヤ人虐殺にせよこのような心理効果があったのかもしれません」
上条「まあイルゼ・コッホや ヨーゼフ・メンゲレのような悪名たかい人物と同じようユダヤ人を進んで虐待した人は、いたでしょうがそれでも私は無実を信じます」
上条「ヒットラー総統がユダヤ人を劣等人種を本気で信じていようと、承服しかねますが確たる理由があるからだと信じます ユダヤ人が本気でこの世から消えるべき人種なら、虐殺という罪を行いましょう!」
小萌「・・・・上条ちゃん、上条ちゃんは本気でヒットラーに心酔しているようですね」
上条「はい、そうです」
小萌「上条ちゃんの考えを具体的根拠をのべ、ヒットラーがただの小男と実証するのは容易いですがそこまで盲信しているなら聞き入れられないでしょう」
小萌「ですからそれはなにも言いません だけどきちんと補修は受けてもらいます」
小萌「勉学に励まないのは、ヒットラーの教えにもとるはず 納得いかなくてもちゃんと受けてもらいますよ」
上条「わかりました 小萌先生のヒットラー総統への考えは納得できませんが、先生は信頼している人物」
上条「ちゃんと補修はこなしますよ プリント百枚だとしても」カキカキ
小萌(上条ちゃん 無力な先生を許してください あなたをナチズムという化かげた考えから救えそうにありませ)
上条「今日は、厄日だ 昨日は電撃娘に襲われ、電撃娘のEMPのせいで冷蔵庫の中身は食えない代物にかわり」
上条「補習をうけるはめにもなった いや勉学は大切だから励まないといけないが・・・・」
上条「朝からなにも食ってないのは、辛いなあ」
上条「金銭は乏しく、冷蔵庫の中身は腐り果てた」
上条「朝からなにも食ってない お気に入りのドイツ料理店にもいけやしない・・・」
上条「いや、ヒットラー総統とて昔は貧乏な画家志望だった その艱難辛苦を思えば、これくらい大したことはない」
旧約14巻以降の展開(特に海外回)がとんでもないことになりそうな上条さんだなwww
上条「なにがあろうとナチズムと心の中のヒットラー総統がいれば平気だ」
上条「思い返せばあの本とであったときが、俺の人生の転機だったのかもしれないな・・・」
上条「ヒットラー総統の著書『我が闘争』。あれに出会うことがなければ今いきていたかも怪しい・・・」
上条「昔から俺は、不幸続きだった 殺されかけたこともあった・・・」
上条「異常なまでに不幸な子供と軽薄なマスコミにさらされ、不幸が移ると見知らぬ他人からも見知った人からも悉く忌避されたよ・・・・」
上条「そんな絶望の中、本気で自殺しようか考えたときに父さんの本棚で見つけたのが『我が闘争』だった・・・!!」
上条「文字が難しくてわからなかったが、それでも内容にひかれたよ」
上条「あの本を読み、あの本にかかれていた考えを読み共感したからこそ生きる希望を失わずにすんだんだ・・・」
上条「あしざまに言われようともこれからもナチズムを信じていこう!」
上条「そんなことをいっている内に俺の住んでいる学生寮についたか」
上条「ただいま~~~」
上条「冷蔵庫の中身は基本的にすべて腐ってしまっている とりあえず中のもので腐ったものを捨てて、痛みの少ないもので朝食兼昼食を作るとするか」
上条「買い物にもなけなしの金でいかないと だがその前に日課のあれをやらなくては・・・・」
上条「補習のせいでできなかった朝の日課、ハイル・ヒトラ―とベランダで十回唱えるをやるぞ!」
上条「!!」
インデックス「」
上条「何故ベランダの手すりに外国人の少女が・・・・・・・ 自殺か事故か?」
インデックス「お、お」
上条「・・・何をいうきだ?」
インデックス「お腹が減ったんだよ」
インデックス「何か食べさせてくれると嬉しいな」
朝にインデックスと出会い補習しにいったから時系列逆か やっちまったorz
上条「その台詞、自殺者ではないようだな どういう経緯でそこにいたか知らないが、まあ墜落なんて大変な目に遭ったんだ」
上条「分かった 食べ物をあげよう」
上条「ほら、ジャ―マンポテトだ」
インデックス「わ~~い、ありがとなんだよ」
上条「素材が少し傷んでるかもしれないから、気を付けて食べるんだぞ」
インデックス「とくにそんなことは、ないと思うけど・・・・」
上条「・・・・鋼の胃袋だな・・・・」
上条「それで何であんなところにいたんだ? ここ男子寮だぞ、勝手に入り込んで屋上から落ちたのか?」
インデックス「ううん 隣の建物からこの建物の屋上に飛びうつろうとしたら、銃で撃たれて落ちてベランダに引っ掛かっただよ」
上条「なに!? 誰かに狙われているのか?」
インデックス「魔術師にね」
上条「魔術師だと つまりヴリル協会やトゥーレ協会、ア―ネンエルベのような存在か?」
インデックス「うん、魔術結社なのは事実だけどドイツ系じゃなくたぶん別物 イルミナティやテンプル騎士団辺りだね」
インデックス「あるいは星の智慧派やクリトルリトル教団、ダゴン秘密教団かもしれないんだよ!」
上条「何故魔術師に狙われているんだ?」
インデックス「私が持つ10万3千冊の魔導書が目当てだね 魔導書とは、魔術のテキスト」
インデックス「それを通じて魔術の深淵な知識を得ようと私を狙ってるんだよ!」
インデックス「例えばエノク書とか、アブラリシメンという魔術師の魔術について記したものとか、山海経とか・・・・ あまりにおぞましすぎるけど狂える詩人アブドゥル・アルハザードのアル・アジフやナコト写本、ダレット伯爵の屍食教典儀に妖蛆の秘密とか・・・」
上条「だから君はインデックスと名乗ったのか ヴァチカンが禁書目録にしたものばかりだ!」
インデックス「うん ヴァチカンの禁書目録が名前の由来だよ にしてもお兄さん、詳しいね」
上条「お兄さんじゃなく俺の名前は、トウマ・カミジョウだ 日本語堪能だからわかると思うが、上条当麻が名前だ」
上条「ナチズムを信奉してるから、その関係でな 一般にいうナチス=オカルト理論は否定的だが・・・」
上条「それでこれからどうするんだ」
インデックス「うん イギリス清教のシスターだからイギリス清教の教会にかくまってもらうつもり 10万3千冊の魔導書を持たせたのもそこだしね」
上条「貴様、イギリス人なのか!?」
インデックス「そうだけどどうかした」
上条「連合国のイギリスやろうめ・・・・いやなんでもない(ナチズムを信奉しているが、大戦は大分まえだ ナチズムを叩き潰したアメリカやイギリス、ロシアは嫌いだが国民まで嫌うのはなしにしようと前に決めたんだから落ち着け・・・)
上条「だが、やはり魔術が実在するとはにわかには信じがたいな」
上条「わざわざそんな嘘をつくとは思わないが、不法侵入をごまかしているんじゃないか?」
インデックス「シスターたる私が嘘をつくはずありません!」
上条「しかし魔術があるといっても・・・」
インデックス「魔術はあるんだよ! 魔術はあるもん!」
スプリガンなら御神苗優を出しますよ ボー・ブランシェの影響はありますが、ヒットラーの台詞と攻撃手段一緒だからやってるんです
上条「魔術があるというなら実演してくれないか?ハインリッヒ・ヒムラーSS長官は、自称霊能者の詐欺師に騙されたからな・・・・」
インデックス「私には魔力がないから無理なんだよ そうだ 私のきている修道衣は、歩く教会といういわば核シェルターみたいな魔術の防御アイテムなんだ」
インデックス「だからためしにその包丁でさしてみて それで無事なら普通の服なら貫通しちゃうから、魔術があるってことだよね」
上条「何をいっているんだ! ダメに決まっているだろう!」
上条「それにそもそもそれが防刃繊維でできていたら、魔術でなくても貫通に耐性があるから意味がないぞ!」
インデックス「むう、じゃあどうすればいいんだよ」
上条「じゃあ俺の右手 幻想殺しでさわらせてほしい」
インデックス「幻想殺し?」
上条「俺の右手に宿る謎の能力だ ここ学園都市は、最先端科学技術の研究都市で学生には超能力を後天的に芽生えさせている」
上条「幻想殺しは、超能力開発でできた力じゃなく正体不明の力で、どういうわけか今までの経験からわかったんだが、どうやらありとあらゆる超能力を無力化できる力を持っているらしい!」
上条「魔術に効き目があるかわからないが、能力殺しの力ならばその服を破壊できるかもしれないだろう? それで破壊できたら魔術はあるってことで」
インデックス「それで気がすむならやってみるといいんだよ でもできるとは思わないけどね」
インデックス「魔術にだって理論や体系があるのに、それを無視してそんなことができるなんて聖人でも無理なんだよ!」
上条「まあとにかく触るぞ」
インデックス「どうぞご自由に」
上条「なんともないな やっぱり魔術なんてないんじゃないか」
インデックス「魔術はあるんだよ! 君の力がうそってだけじゃない」
バサアアア
インデックス「きゃあああ!!」カアアアア
上条「そ、そうか やっぱり効き目があって服が落ちたんだ・・・」目をそらしつつ
インデックス「ううお嫁にいけないんだよ 天にまします我らの主よ、あなたに仕える子羊でありながら男性の前で裸体をさらした私をお許しください・・・・」
上条「申し訳ない 予想できなかったとはいえ、これは俺の責任だ!」
上条「頼む殴ってくれ 俺にとって婦女子は守るべき存在! 電撃娘のような戦闘力のあるものはともかく、君のような女の子を偶然とはいえ辱しめるような真似をしてしまったことは、気がすまない」
インデックス「そ、そこまで反省してるなら寛大な私は許してあげるんだよ」
上条「だが、それでも俺の気はすまん! 土下座しよう!」
インデックス「だからやめるんだよ、トウマ!」
上条「それでこのあとどうするんだ?」
インデックス「うん 魔術師から逃れるためにイギリス清教の教会に保護してもらおうと思うんだ」
上条「しかし、ここにイギリス清教の教会はあったか? 科学技術が至高の科学信仰の聖地だからなあ、たぶんないはずだ」
インデックス「それでもゆくんだよ 魔術師に君と一緒に狙われたくないからね」
インデックス「幸いトウマが服を壊してくれたお陰で、防御の品は失っちゃったけれどそのお陰で歩く教会の魔力から追跡されることもなくなったし」
インデックス「色々ありがとなんだよ じゃあさようなら」
上条「やれやれ嵐のようなやつだな しかし服にさわったら弾けとんだということは魔術があるということか」
上条「いやまさか・・・・まあいい 買い物にいこう」
上条「ん、これはインデックスの被り物か・・・・ これにはさわってないが、これが歩く教会の一部だとして魔力が残ってるから魔術師が来るなんてことはないよな?」
上条「まさかあ・・・」
上条「なんとか格安ス―パーをめぐって、食べ物を確保できたか 電気もそろそろ復旧するっていうし食べ物はなんとかなった・・・・!」
インデックス「・・・・・」血塗れ
上条「インデックス! なんだ、これは何があったというんだ! おい大丈夫か!」
上条(かなり深い刺し傷だ 出血もひどい、このままじゃ・・・・)
上条「俺が歩く教会とやらを破壊したからなのか!? いや待て、犯人の姿が見えない・・・・ インデックスを襲ったのが魔術師なら確保が目的のはずだから放置するはずがない・・・」
上条「まさか、あの頭の被り物がもとで俺に迷惑がかからないよう戻ってきたのか!?」
上条「くそ、婦女子が傷つく原因を作り、しかも重傷者に無理をさせてしまうとは、なんてことだ!?」
ステイル「どいてもらえるかい その子にようがあるんだ」
上条「お前がインデックスをこんな目に遭わせた魔術師とやらか・・・・」ゴゴゴゴゴ
ステイル「いいや僕じゃなく、仲間の神裂だけどね まさか歩く教会が破壊されててこうなるとは予想外だったよ」
ステイル「とにかく早くどいてもらえるかい インデックスは、こちらが回収して保護しよう 命は助かる」
ステイル「君は恐らくインデックスが逃亡するなかであった学生のようだが、学園都市の人間を傷つけるとまずいから攻撃はしたくない だが、邪魔するなら攻撃させてもらうよ」
ステイル「どうだい 悪い条件じゃないだろう
上条「確かにいい条件だ だが断る!!!」
上条「女の子を自身の目的のために傷つけるようなやからに渡せるか!」
上条「それに俺は、自分を許せない―――インデックスがこんな目にあったのは俺の責任でもあるんだからな! その憤りを無様かもしれんが、ぶつけさせてもらうぞ!」
上条「それに―――」
ステイル「それに?」
上条「貴様が悪いイギリス野郎ということだ! パンクロック調の格好といい、アイルランドやスコットランド系の特徴といいイギリス野郎だろう貴様!イギリス野郎からにおうごみみたいな臭いで、花がひんまがりそうだ」
ステイル「ひどい言いぐさだね、 日英同盟を結んだなかじゃないか」
上条「黙れ、神聖なナチズムの前に立ちふさがり、偉大なナチズムを粉砕した悪魔の国め! ロンドン空襲の時に今の女王のばばあは、死ねばよかったんだ!」
ステイル「さすがに女王陛下までバカにされるのは、いらっとくるぞ いいだろう、君を助けるのはやめだ!」
ステイル「僕の魔術でこの世から蒸発させてやる!!!」
ステイル「焼き尽くせ、ブヘアアア!!!」
上条「俺の拳を受けろ!」
ステイル(な、なんだ 何をされた 神裂ほどじゃないが、全く見えなかったぞ!)
上条「どうやら俺の速度に対応できないようだな 魔術師というから呪文を唱えなきゃいけないだろうから、対応させる隙を与えずに攻撃だ!」
上条「オラオラぁ!!」
ステイル「ま、まって、まってくれええ!」
上条「問答無用! インデックスの痛みを思いしれ!」
ステイル「ゴハアアアア!!」
ステイル「グヘエエエ!!」
上条「気絶したか 頑健な体になろうと毎日鍛えてよかった・・・・ ほんとはもっと殴りたいんだが、それよりインデックスを助けないと・・・」
ステイル「」ピクピク
上条「急いで病院に運ばないとまずいな・・・」
上条(だがここから病院に運んで間に合うか 救急車をよんでいたら間に合わないだろうし、俺がいくら常人ばなれした速度で動けるといっても長距離は苦手だ)
上条「病院があるところまでは遠いが、今運んでやるからな」
ペンデックス「対象インデックスの生命活動の低下を確認 ヨハネのペンを起動します」
上条「インデックス? じゃないな」
ペンデックス「分かりやすく言うならば、インデックスの内部に潜む非常用の・・・あなた方科学サイドの言葉で言うプログラム人格です」
上条「憎きアメリカのMKウルトラ計画のようなものをインデックスは、施されているのか! イギリス清教は何を考えている!」
ペンデックス「いまはそのような是非善悪を話している場合ではありません インデックスの生命維持のために私の指示に従ってください」
上条「・・・・わかった、何をすればいい」
ペンデックス「インデックスを救うために治療用魔術を使います そのためこちらの指示にしたがった行動を魔術発動のためとってください」
上条「幻想殺しのある俺だと魔術は、使えないんじゃないか?」
ペンデックス「恐らくそうでしょう ですので早急に知人のもとに運び込んでください」
ペンデックス「それと魔術は、学園都市の能力者では使えませんので完全な非能力者に頼みます インデックスが死んだ場合は、醜悪きまわりない魔術に頼るかここにはない聖杯に魂を移してホムンクルスに魂を宿らせない限り復活は無理です」
上条「わかった ここから近い小萌先生のもとにつれて行く」
上条「それとしたを噛むなよ」
ペンデックス「私を抱えたり患部を抑えるのはともかく、なぜ手すりに近づくのですか?まさか・・・」
上条「そのまさかさ、飛ぶのさ!」
上条「よおし初めての体験だったが、なんとかからだが保ったな」
ペンデックス「・・・少し不安になってきました・・・」
上条「小萌先生のもとに急ぐぞ!」
上条「待ってろよ、インデックス! 今助けるからな!」
上条「先生、小萌先生!」
小萌「その声は上条ちゃん? なにやらせっぱつまった態度ですね」
小萌「今開けるのですよ、上条ちゃん! その血まみれの女の子は一体・・・ まさかユダヤ人だからとかナチズムを否定したから殴り倒した訳じゃありませんよね!?」
上条「ボケてる場合じゃないでしょう、とにかくこの子を助けたいんです! とりあえずこの子の指示に従ってください!」
途中省略
ペンデックス「インデックスの生命維持を確認 機能停止します(天使のセンスが悪かったり、失敗しかけましたがうまくいきました)」
インデックス「魔術なんて大したものじゃないんだよ りんごとアップルは同じだし、透明なものならビニール傘でも魔術の代替になるしね 魔術なんてそんなもの」
小萌「見るまに傷がなおったのです!」
上条「これが魔術か・・・・」
上条「インデックスのいうように身柄を狙うものが至り、傷がたちどころになおる様を見せられると魔術を信じるしかなくなるな」
小萌「上条ちゃんが何をいっているかわかりませんが、この子は傷が治ったばかり」
小萌「とりあえず布団を強いて安静にさせますから、手伝うのです それとパジャマに着替えさせるときは、出ていってくださいね」
小萌「上条ちゃん 着替えおわったから入ってくるのですよ」
上条「すいません 小萌先生、とんだご迷惑を・・・・」
小萌「人の命がかかっているのだからとやかく言う気はありません ですが上条ちゃん何があったのか教えていただけませんか?」
小萌「治癒能力者なのか再生能力者なのか、彼女の傷はたちどころになおりましたがあれはいわゆる刺し傷ですえ犯罪かなにかがあった証拠です」
小萌「それに上条ちゃんの家族構成は、ご両親だけ 彼女といつどこで知り合ったか気になるのです湯」
小萌「なにがあったか先生に話してください」
上条「言えません! 彼女とは数時間前に知り合ったばかりで、そんな短い付き合いとはいえ命の危険にさらされているから守ってやりたいとしか言えません!?」
小萌「そんな言葉で先生が納得するとでも!? 私は大人です、子供を守る義務があると思っていますし教師としてアンチスキルへの通報義務もあります」
小萌「見たところ彼女は学園都市の住民ではないでしょう―――犯罪の臭いがする以上上条ちゃんを守るためにも通報します!」
上条「そんな!」
上条(インデックスが傷ついたのは、俺のせいでもある! 元々婦女子を守りたいと思っているし、現実に命の危険のあるインデックスは見捨ててはおけない!!)
上条(だから俺の力で守りたいんだ! アンチスキルに任せれば安全かもしれないが、それだと俺のてで守れない!)
上条(だからといって、恩師の小萌先生を殴るわけにも・・・・)
小萌「上条ちゃん 本来はすぐに通報したいところですが先生はエステの予約があるので今から出掛けます だから代わりに通報してくださいね!」
上条「先生、恩に着ます! 今度ドイツワインにドイツ産チーズをおごりましょう」
小萌「お礼を言われるようなことはなにもしていないのですが・・・まあ期待しておきます それじゃちゃんと通報するのですよ!」
上条「いい恩師を持ったものだ ヒットラー総統の次の次の次ぐらいに小萌先生は好きだ」
上条「さてインデックスを守るといってもどうするべきか?」
上条(このまま小萌先生の家にいるべきか? いやそれは不味い 魔術師の人数や能力が不明なんだ)
上条(まさか俺が倒した一人だけと言う訳じゃないだろう 魔術師が集団で襲ってきたら、小萌先生に迷惑がかかるし人質にされる可能性もある)
上条(移動するべきか? しかし隠れられるような場所に心当たりがない)
上条(それに学園都市には、スキルアウトがたむろするスラム街じみた場所もある インデックスをそんな場所につれて行くわけにはいかないし)
上条(ひとまず二、三日ここにとどまって様子を見るべきか? 難しいのはあとだ、インデックスの看病をしよう)
インデックス「う~~ん 知らない天井なんだよ・・・・」
上条「起きたか インデックス まだ布団からは体をおこすなよ 病み上がりなんだから」
上条「お粥を作ったんだ 食べるか?」
インデックス「お粥よりリゾットがいいんだよ」
上条「イタ公の料理はやらん まあ北アフリカ戦線じゃアメリカイギリスの戦車相手にイタリア歩兵師団が果敢に戦ったガッツやドイツ降伏も闘い、Vシリーズミサイルでローマを撃沈したのは悪いと思う」
インデックス(北アフリカ戦線で反撃に役立ったそれいこういいとこなしのモントゴメリー将軍が魔術師以外で好きな偉人とは黙っていよう)
インデックス「ってそうじゃなくてトウマ! 魔術師は!?」
上条「ああ 魔術師ならインデックスを追跡して、俺の部屋の前に現れたよ」
インデックス「ダイジョブだったのトウマ! 魔術師におそわれたりして・・・」
上条「心配するなインデックス あのアイリッシュかスコット野郎のイギリス野郎が魔術を使う前に倒したから俺は無事だ!」
上条「肉体は鍛えれば、体を鍛える矛にもたてにもなるのだ!」
インデックス「ごめんなんだよトウマ 私のせいで傷つけちゃって・・・・・」
上条「俺は力のあるものが力の弱いものを守るのが当然と考えている だから君に巻き込まれて命の危機にさらされたのも、別段に不満はない」
上条「俺にとって君は守るべき側に入っている それに短い付き合いだが好ましくも感じているしね」
インデックス「トウマ、友人的な意味合いなんだろうけど女の子に誤解されるようその言い方しないほうがいいよ」
上条「ところでインデックス 申し訳ないが、少しいたさに耐えてくれ!」バシン
インデックス「痛いんだよ、トウマ… なんでぶったの?」
上条「バカヤロウ!! こちらを守ろうとしたのかもしれないが、出血多量になりながら移動してどうする!!」
上条「それでこちらが守られたとしても、他人の犠牲によって守られたがわがうれしいと思うか? 自己犠牲を否定する気はないが、だからといって易々と自分を犠牲にするな!!」
上条「君がああなってしまったのは、俺が歩く教会とやらを破壊したせいでもある! だからといって、あんなやりかたをされたんじゃ目覚めが悪い!! 二度とするんじゃないぞ、いいな!」
インデックス「ごめんなんだよ トウマ あのときは、トウマを守ろうってことばかりに気をとられて・・・」
インデックス「でも確かにトウマの言う通り、命を危険にさらしてしまったし、犠牲にして守られた側の辛さなんて思わなかったかも・・・・ 次からはそんなことにはならないようにするだよ! 自殺は教義的にダメだしね!」
上条「わかればいい 命を投げ捨てるようなばかは、ランデル・オーランド伍長やシェイファーハウンドだけで充分だ」
インデックス「・・・それたしかジャパニーズコミックだよね まさかジャパニーズコミックからあんなこといったんじゃ・・・」
上条「例えとしていっただけだ! そんなことあるはずがない!」
インデックス「何でめをそらすのかな、トウマ?」
上条「そんなことよりもインデックス・・・」
上条「君は魔術師に追われているといっていた 先ほど治癒魔術師は見させてもらったし、血まみれの君も見た!」
上条「君が魔術師におわれているというのは、もはや事実としかうけとれない 具体的な事情を話してくれないか?」
インデックス「それはトウマに迷惑をかけちゃうから・・・・」
上条「インデックス おれはすでに君の逃走を助け、魔術師を殴っている 君が事情を話さなくとも魔術師には狙われるだろう」
上条「だから話してくれないか? 魔術師ごときにひけをとりはしないさ!」
インデックス「わかったんだよトウマ」
インデックス「私の事情は、すべて話してあげる」
インデックス「だけど約束して、地獄のそこまでつきあうって!」
上条「地獄? 東部戦線のドイツ国防軍が味わったことにすれば大したことはないだろう」
上条「付き合わせていただこう、地獄のそこまでのドライブに!」
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