モバP「絶対に読みたくないアイドルの本」 (90)

※わりときれいなP? サボり魔ですが。多分、きっと
 設定にかなり付け足しとか改変あるかも。気にしたら負けです
 短いしネタのストックはないけど続けられたら続けたいです
 それでよろしければどうかご笑納ください

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モバP「というネタを思いつきまして」

ちひろ「仕事中に何を思いついてるんですか」

モバP「やだなぁ、雑談は仕事を円滑に進めるための潤滑油ですよ?」

ちひろ「むしろ潤滑油しかないくらいの勢いですけどね」

モバP「ははは、上手いこと言いますね」

ちひろ「少しは悪びれてください」

モバP「ちっちっちっ、分別と常識のあるプロデューサーなんてここじゃつとまりませんよ?」

ちひろ「うう、頷きたくないけど頷かざるをえない……」

モバP「というわけでまずは……」

ちひろ「あ、やるんだ」

モバP「当然です。まずは『やる気スイッチ-あなたのスイッチ探します-』双葉杏著」

ちひろ「あー……」

モバP「人のを探すよりまず自分のスイッチ押せよ! というね」

ちひろ「うーん、お仕事以外は案外マメなんですけどね。人間関係のフォローとか」

モバP「というか、興味のあること100%でそれ以外が0なんですよ」

ちひろ「人間関係に興味が? 意外な感じですね」

モバP「過度の干渉は嫌いますけど、人との交流自体は嫌いじゃありませんよあいつ」

ちひろ「そうなんですか?」

モバP「ええ。こないだなんか、遊びにいったゲームイベントでどっかの50代男性と意気投合したら大手企業のプレジデントだったらしくて」

ちひろ「はぁ」

モバP「最終的にCM仕事一本ゲットしてきました」

ちひろ「……あー、あれそうだったんですか。あまり実績のない杏ちゃんに大手から名指しでなんて何ごとかと思いましたよ」

モバP「あの新製品を被ってる姿が妙に受けたらしいですね。寝転がってもできるっていうのにもフィットしたとか」

ちひろ「はぁ、よく分かりませんが……」

モバP「ネットじゃ枕だのなんだのと好き勝手言ってますが、実体はそんなもんです」

ちひろ「意外にコミュ力高いんですねぇ」

モバP「基本的に気に入った話題か人間にしか発揮しませんけどね。ムラが多いんです、全く」

ちひろ「……、うふふ」

モバP「? なんですか、ニヤニヤして」

ちひろ「そういう手の掛かるところが可愛いと?」

モバP「……なんのことやら」

ちひろ「またまたー、顔に書いてありますよ」

モバP「書いてないです。……あーもう、今日は変に絡みますね」

ちひろ「いつもやられてばかりですからね、たまにはお返しです」

モバP「……ぐぬっ」

ちひろ「ほらほら、ついでにいつも思ってること、お姉さんにはき出しちゃいなさい」

モバP「はぁ……。いったとおり、あいつも持ってるものは素晴らしいと思うんです。だからこそ活かせない自分が歯がゆいというか」

ちひろ「……ふぅーん? へぇー?」

モバP「……、……あーもうやめやめ! らしくない!」

ちひろ「いいじゃないですかぁー、もっと杏ちゃん自慢聞かせてくださいよぉー」

モバP「……そうだ仕事! 仕事しなくていいんですかっ!?」

ちひろ「雑談は仕事の潤滑油ですよー?」

モバP「逆! いってることさっきと逆!」

ワイワイガヤガヤ
杏(……なにこの空気)

杏(こんなん入っていけるわけないじゃん……)

杏(あー顔熱……、……やっぱり今日は帰ろ、うん)

杏(杏はサボれるしプロデューサーも気まずい思いしなくてすむ)

杏(そして明日にはいつも通り。うん、かんぺき、うぃんうぃんだ)

杏(さてそうと決まったら抜き足差し足……)

ドン
きらり「おはにゃ、……うにゃ?」

杏「……あ」

きらり「あー。杏ちゃん、おはにゃーす☆」

モバP「あ」

杏「あ」

ちひろ「……、うっふふー」

その後しばらく、二人して顔を真っ赤にして視線を合わせられなかった姿はまるで中学生のように可愛かったです。『アイドル事務所の日常-美人事務員奮闘記-』千川ちひろ著


つづくかな?

大石泉『初めてのH(askell)』
橘ありす『イタリアン レシピ集』
高森藍子・如月千早『豊胸術 この方法は効果無し』

大原みちる『今日のご飯のお供』

もりくぼ「根暗の未婚」

とりあえず二つ目を書いてますが被ってますね、どれとはいいませんが

実際に書いてるのは荒木先生だけ?
社長のビジネス本とかも売れそう

モバP「はぁ……」

ちひろ「……」

モバP「暇ですねぇ」

ちひろ「仕事をしてください」

モバP「それはごめん被りますが」

ちひろ「なんでですか」

モバP「ちゃんと仕事をするなんてお天道様に申し訳なくて」

ちひろ「普通逆ですよねそれ」

モバP「どうせなら普通じゃないことをしろというのが祖父の教えでして」

ちひろ「多分お祖父さんもそういう意味で言ったんじゃないと思いますよ?」

モバP「聞きません。というわけでこの間の続きをやりましょう」

ちひろ「……この間のってあれですか」

モバP「はい、絶対に読みたくないアイドルの本、です」

ちひろ「杏ちゃんので懲りたんじゃないですか?」

モバP「あの程度で懲りるようならプロデューサーなんてやってません」

ちひろ「……でしょうねぇ、残念ですが」

モバP「それに、あれも本心には違いありませんからね、腹を割って話をしたと思えば」

ちひろ「むこうもそう思ってくれればいいんですけど……」

モバP「ま、年頃の女の子ですからね。必ずしも分かってくれるとも思いませんが」

ちひろ「いえ、むしろ逆に効き過ぎた可能性というか……」

モバP「逆に?」

ちひろ「分からないならいいですよ。……仕方ありません、付き合いましょう」

モバP「ふむ? うーん、それならお言葉に甘えて。『橘亭にいらっしゃい~ありす流レシピ365日~』橘ありす著」

ちひろ「本の字面だけでいちごの匂いが漂ってきそうですね」

モバP「経験がないからだと思いたいですけどね」

ちひろ「全く。とはいえあれも味は悪くなかったんですよね」

モバP「ええ。まあもともと肉料理ですが甘いソースとの組み合わせは欧米では当たり前にありますし」

ちひろ「はぁ、あまり想像つきませんけど……」

モバP「鴨のオレンジソースとか、中華でも日本でなじみ深い物だと、酢豚とか肉団子の甘酢和えとかありますしね」

ちひろ「あー、そういえばありますね」

モバP「まあ、むしろ味は分かる方だと思いますよ。下手な店に連れて行ったら不機嫌になるくらいです」

ちひろ「……えっと、ちょっと待ってくださいさらっと爆弾発言を聞いたような」

モバP「あれ、いってませんでしたっけ。時々橘を食事に連れて行くんですけど」

ちひろ「なんですかそれ、初耳ですよ?」

モバP「ご両親がお忙しくて食事は一人で摂ることが多いらしいので。こっちも一人で食べるのは味気ないですしね」

ちひろ「……んー、分からなくはないですけど。ちょっと迂闊では?」

モバP「スキャンダルの心配なら堂々としてれば変には取られませんよ。大人と子供ですから」

ちひろ「……それいったらありすちゃん怒りますよ、気を付けてくださいね」

モバP「本人相手には子供扱いしないようにしています。微妙なお年頃って奴ですか」

ちひろ「……それだけでもないでしょうけどね」

モバP「はい?」

ちひろ「ああプロデューサーさんは気にしないでいいです。でも味覚がまともならなんであんなことに?」

モバP「あんなことって……。……まあ、多分橘の性格でしょうね」

ちひろ「というと?」

モバP「橘って、ご両親に心配を掛けさせまいとするのか、人に聞くよりもまず独学でなんとかしようとする癖があるんですよね」

ちひろ「ああ、それはわかります」

モバP「そして、それでなんとかなる程度には器用なんですよ」

ちひろ「そうですね、頭もいい子ですし」

モバP「独学でもそれなりに上手くいくからそれを捨てる必要がない。つまり自分のこだわりが強くなる」

ちひろ「ほうほう」

モバP「それが上手くいっている間はいいんです。ただ、子供の間って躓いた時一番素直に周りに頼れる頃でもありますから。頼り方を学ぶ時期というか」

ちひろ「ああ、なるほど」

モバP「まあ最初の頃に比べれば、こっちに頼ってくれることも増えてきましたけどね」

ちひろ「羨ましいです。私にももっと頼ってくれると嬉しいんですけど……」

モバP「えっ、ちひろさんはそういうのないんですか?」

ちひろ「むしろ、ありすちゃんが頼るのは事務所じゃプロデューサーさんだけですよ?」

モバP「……そうですか?」

ちひろ「あ、照れてますね?」

モバP「照れないです。しかしそうなると、……困ったな」

ちひろ「照れて困るんですか?」

モバP「だから違います」

ちひろ「じゃあなんで困るんですか!」

モバP「なんで若干切れ気味なんですか。……なんていうか、橘にはもうちょっと視野を広げてもらいたいんですよ」

ちひろ「ふむ」

モバP「俺だって、この先ずっと一緒にいてやれるってわけでもありませんしね」

ちひろ「そうですねぇ……、プロデューサーさんも結婚とかあるでしょうし」

モバP「別にそういうことじゃあ……」

ありす「……何言ってるんですか」

モバP「お、橘おはよう」

ちひろ「おはようありすちゃん」

ありす「おはようございます。……別に私、プロデューサーだけに頼ってるわけじゃありませんから」

ちひろ「あらそう? たとえば?」

ありす「……えっと、……この間、友達に……」

ちひろ「うんうん」

ありす「鉛筆を……」

ちひろ「うん」

ありす「……借りました?」

モバP「なんで疑問形……」

ありす「いいんです! 頼ってるんです!! プロデューサーだけじゃないんです!!! ……ほらプロデューサー! 行きますよ!!」

モバP「え、おう。……あれでも今日は外の仕事はないはずじゃ」

ありす「いいから! ほらはやくっ!!」

モバP「お、おう??? じゃ、いってきます」

ちひろ「はいはい、いってらっしゃーい」

ドタバタギャーギャー
ちひろ「……ふふっ、結婚って聞いて焦っちゃったかな」

ちひろ「それにしても、テンパって逃げ出す時には連れていって」

ちひろ「……やっぱり、頼ってるんですよねぇ(クスクス」

しばらくして二人が帰ってきた時、そこには橘と呼ぶと怒られるプロデューサーさんの姿がありましたとさ。『アイドル事務所の日常-美人事務員奮闘記-』千川ちひろ著

そういえば基本的に遅筆だった

モバP「さて今日も今日とてやりましょう!」

ちひろ「……何をと聞くのは野暮なんでしょうね」

モバP「もちろんです」

ちひろ「ちなみに仕事の進捗はどうですか?」

モバP「……まあどうとでもなりますよ!」

ちひろ「そういって実際どうにかするところはすごいと思いますよ。憧れはしませんけど」

モバP「ははは、照れるなぁ」

ちひろ「うん、褒めてないんですよね。……ところでありすちゃんとは上手くやってますか」

モバP「え? ええまあそれなりに。少なくとも悪くはないと思いますよ。それがなにか?」

ちひろ「いえいえ、気まずくならなかったかなーっと思って」

モバP「たちば……、いや、ありすとですか? うーん、特にそういうことはなかったですけどね」

ちひろ「なるほど。……ありすちゃんは、ちょっと、きびしい、と(メモメモ」

モバP「? なんですか急にメモなんか取り出して」

ちひろ「いえいえ」

モバP「……あ、そういえば」

ちひろ「おっ! なにかありましたか!?」

モバP「ありすと呼ぶようにいわれたときに、プロデューサーなんだから最後までずっと一緒にいろといわれましたね」

ちひろ「……その時の台詞と状況をもっと正確にお願いします」

モバP「え? えっと確か……、『私をこんな風にしたのはあなたなんだから、ちゃんと責任取ってずっと一緒にいてください』」

ちひろ「ほうほう」

モバP「その後に『……、プロデューサーなんですから!』だったかな。なんか急に怒り出したのでイチゴのデザートで機嫌を直してもらいましたけど」

ちひろ「……ちっ、へたれたか……」

モバP「??? 何がですか?」

ちひろ「いえいえなにもー?」

モバP「ふむ?」

ちひろ「さておき、しかたないので付き合ってあげましょう」

モバP「おっ、乗り気ですね。ようやくこの企画の良さが分かってきましたか」

ちひろ「プロデューサーさんの本音とかいろいろ聞けますからね」

モバP「別に建前もなにもないですけどねぇ」

ちひろ「じゃあ深いところというか」

モバP「意識してるわけでもないんですが。……それじゃあいきますよ。『謙遜とは』輿水幸子著」

ちひろ「……」

モバP「ムリですね」

ちひろ「でしょうね」

モバP「業界的に、容姿に自信を持つことは決して悪いことじゃないんですが」

ちひろ「確かに」

モバP「あいつは逆にやりすぎというか……」

ちひろ「ですねぇ」

モバP「最初はむしろ自信の無さの裏返しかと思って褒めて伸ばす感じで接してたんですけど」

ちひろ「はい」

モバP「どうやら全力でネアカ属性だったみたいで」

ちひろ「ですね」

モバP「気がついたら増長しまくった感じでした」

ちひろ「……あはは」

モバP「まあ増長といっても人を傷つける類ではないんですが、ちょっと、なんというか、ね……」

ちひろ「……ですねぇ」

モバP「正直どうしたもんかなと」

ちひろ「うーん……。でも幸子ちゃんもカワイイとは思いますよ? いうだけはあるというか」

モバP「いやそれは重々分かってます。素材はすごくいい物を持ってると思ってますし」

ちひろ「ですよねぇ」

モバP「容姿もそうですけど、小柄な愛らしさも保護欲をかき立てるというか」

ちひろ「確かに」

モバP「ただ、自信満々なすごく可愛い子より、ちょっと容姿は劣っても控えめな子の方が可愛くみえたりしませんか?」

ちひろ「分からなくはないですけど」

モバP「といって、もちろんそれが行きすぎても駄目ですけどね」

ちひろ「あー……」

モバP「誰かはあえて言いませんが」

ちひろ「……あー」

モバP「とにかく、幸子にはもうちょっと譲るってことを覚えてもらうと幅が広がるんじゃないかと」

ちひろ「あのボクカワイイオーラがなかったら幸子ちゃんじゃないと思いますけどねー」

モバP「ああいう芸風だから業界に定着できてるっていうのも事実なんですが……、あくまで半ばイロモノ路線なんですよね」

ちひろ「はぁ……」

モバP「つまり、幸子のカワイイを冗談の類じゃなくちゃんと受け止めてもらいたいんですよ」

ちひろ「うーん、……つまり、幸子ちゃん自体云々より周りの反応を改めたいということですか」

モバP「ちょっとは見直してもらいたいなぁ、程度ですけどね。ちゃんと可愛いことを知ってもらいたいと」

ちひろ「なるほどなるほど」

モバP「あとは俺自身が見てみたいってのもあります」

ちひろ「……要するに、おしとやかな幸子ちゃんがプロデューサーさんの好み、と」

モバP「そうですね、それは否定しません」

ちひろ「あら素直」

モバP「プロデュースの方針もいってしまえばベースは俺の好みですからね、アイドルに心底惚れ込まずに何がプロデューサーかと」

ちひろ「なるほどー」

モバP「まああくまでも希望です。いろいろといいましたが、もちろん今の幸子を否定するつもりもありません」

ちひろ「ですよね。やっぱりボクカワイイあってこその幸子ちゃんですよ。……と、噂をすれば……」

トタトタバタ-ン
幸子「フフーン! みなさんおはようございます! 今日も今日とてカワイイボクが出勤しましたよ! さあ愛でるなり癒されるなりご自由にどうぞ!」

モバP「……」

ちひろ「……」

幸子「? どうしたんですかお二人とも。あっ、さてはボクがカワイすぎて目が釘付けになってるんですね!」

モバP「……(ナデナデ」

ちひろ「……(ナデナデ」

幸子「えっ? きゅ、急になんですかっ! いくらボクがカワイイからってそんなに撫でないでください!」

モバP「……(ナデナデナデナデ」

ちひろ「……(ナデナデナデナデ」

幸子「ちょっ、ほんとにそろそろやめてください! 髪が乱れちゃうじゃないですか! ……まっ、髪が乱れてもボクのカワイさは微塵も揺るがないんですけどねっ(フフーン」

……やっぱり、幸子ちゃんはこうでなくっちゃいけませんよね。『アイドル事務所の日常-美人事務員奮闘記-』千川ちひろ著

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