山根「ちょっと田中さん、あんま騒いでると見つかりますよ」
田中「だって意味わかんないだもん!なんなの巨人って!」
山根「巨人はですね、昔発生して人類を絶滅寸前までおいつめた、いわば人類の天敵なんですよ」
田中「じゃあなんで俺らが巨人なんて言われてんのぉ~?」
山根「それは僕には分かりませんよ……」
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兵士「15メートル級二体!」
山根「田中さん、まずいですよ。一旦逃げましょう」
田中「んもぉ~!こんなのおかしいって!」
兵士「!? 15メートル級二体逃げます!」
団長「奇行種か……」
兵士「どうしますか?追いますか?」
団長「いや、いい」
団長「あ、そういえば、向こうから先発隊が帰ってくる途中だったな」
田中「ちょっとぉ~!なんなのあれ!」
山根「あれは調査兵団っていって、壁の外を調査士に行く兵団ですよ」
田中「俺達巨人じゃないのにぃ~!」ブンブン
山根「ちょ、田中さんwそんなに暴れたらばれますよ」
山根「あ、前見てください」
田中「なんかたくさん人来てるよ!?」
兵長「15メートル級二体か。いや、あれは奇行種?」
少年「兵長……」
兵長「俺がやる」
ヒュ!
スパン!
山根「イテテ……」スッテーン!
田中「ちょっと山根~!何アキレス腱切られてこけてんの!?」
山根「まずいですよ、田中さん」
山根「今僕を切ったのは人類最強戦力と言われるリ○○イ兵長です」
田中「もぉ~何ナノそれ!」
山根「僕たちよりも格上の相手です。はやく逃げてください……」
スパッ!
田中「山根~!」
兵長「残り一体だな」
田中「いくら兵長でも、山根を殺したんなら怒るよぉ~!」ブンブン!
兵長「急に抵抗を!」
その時、奇跡とも言える速度でアンガールズ田中は立体起動装置のワイヤーを絡め取っていた。
ヒュッ!
ズドーン!
兵長「ッ!!」
兵士全員「!?」
田中「ちょっとぉ~人間殺しちゃったじゃん~!」
少年「よくも兵長を!」ガブッ!
巨人「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
田中「いきなり子供が巨人になったんだけどぉ~!」
田中「もうこうなったら、本気でいくからね~!」ブンブン!
ガシッ!
スカーン!
田中「あれ、組み伏せられて」
田中「項を……」
少年「!?」
少年「この巨人の中に人間がいる!」
田中「ちょっとぉ~!俺が一回りも小さくなったじゃん!」
山根「ちょ、田中さん!」
田中「もぉ~山根~!お前生きてるじゃん!」
山根「いや~ぎりぎり致命傷を免れたらしいっす」
少年「いったい、どうなってるんだ?」
兵士全員「……ッ」
それから
団長「君たちは、この世界とは別の世界からやって来たと、そう言うんだね?」
山根「たぶんそうだと思います」
団長「そうか……。にわかには信じられないが、しかし……」
田中「んもぉ~分かったらはやく開放してよぉ~!」
団長「兵長に痛手を負わせた罪があるからな」
田中「もぉ~、出口があるからそこからならすぐに帰れるのにぃ~!」
団長「!?」
団長「今、なんて?」
田中「だから、次元の狭間からさっさともとの世界に戻れるんだよ」
団長「ちょっと話を聞かせてもらいたいんだが、君たちの世界は巨人とかはいるのか?」
田中「そんなのいないってぇ~!はやく返してよぉ~!」
団長「もしかしたら我々は巨人のいない世界に、行けるのか?」ぶつぶつ
山根「え?どうしたんすか?もしかして……」
団長「頼みがあるんだが、その次元の狭間まで我々を案内してくれないか?」
田中「そんなの無理だよぉ~!」
山根「次元の狭間は壁の外側にありますからね」
団長「なに!?それじゃあ壁から出るリスクも負うのか」
団長「しかし、巨人のいない世界に行ける選択肢もある」
団長「君たち、我々に力を貸してくれ!」
田中「それじゃあさっさと牢屋から出して~!」
山根「いいんすか、田中さん」
団長「我々は壁外遠征に出ることにした」
兵士全員「急に!?」
団長「もしかしたら巨人のいない世界へいけるかもしれん」
兵士全員「!?」
兵長「おい、それは本当なのか?」
団長「どうしたんだ、リ○○イ」
兵長「あいつらが脱走するためにうそをついてる可能性もある」
変態分隊長「それはないんじゃないかな?」
兵長「何?」
変態分隊長「彼らが逃げようとしたら、もう既に巨人になってるはずだよ?」
変態分隊長「元気も十分にあったし、巨人化するときの制限はなかったはずだ」
兵長「いや、だが……」
団長「よし、壁外遠征の準備だ」
兵長「俺の話を聞けよ」
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