未央「わからないなあ・・・・」 瑞樹「そのうちわかるわ」 (44)

モバマスssです
何番煎じネタだよ・・・とはわかっておりますが、よろしくお願いいたします

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都内某所の居酒屋にて

瑞樹「さーて、月に一度の恒例女子会なんだけれども・・・」

友妃「いえーい!」

早苗「待ってましたー!」

楓「待ちに待った飲み会で、ウェーイと騒ぎましょう♪」

瑞樹「今回はまさかのゲストが来ているわ」

未央「いやーどーもどーも、お姉さま方!お邪魔いたしておりますよ!」

早苗「あー、だから5時集合だったのね」

友妃「それだけ沢山飲める!」

瑞樹「そんなに飲まないわよ。未成年がいるんだし、早めに切り上げましょう」

楓「高校生が居酒屋に出入りしちゃっていいんですか?」

早苗「飲酒しなければOKよ。保護者としてあたし達もいるわけだし、問題ないでしょ」

早苗「ぜーったい、お酒飲んじゃ駄目よ?」

未央「わかってますとも、早苗姉さん!」

瑞樹「アンタも飲ませるんじゃないわよ?」

友妃「そんなことしないよぉー」


楓「皆さん、最初はどうします?」

友妃「ビール!」

早苗「あたしもビールかなあ・・・」

瑞樹「あら、みんなビール?じゃあ私も」

楓「私もビールにしておきます」

未央「じゃあ私は・・・オレンジジュースで。すみませーん、店員さーん!」

瑞樹「それじゃあ、今日もお疲れ様でした!かんぱーい!」

友妃「かんぱーい!」

早苗「んぐっ・・・んぐっ・・・・ぷはぁ~!」

未央「よっ、いい飲みっぷり!」

楓「ああ・・・美味しいですね・・・♪」

未央「かえ姉さまはやっぱり色気があるなあ・・・」

瑞樹「ビール飲んで色気が出せるのも、才能よねえ・・・」

未央「さーて、じゃあ料理取り分けましょうか。何か苦手なものあります?」

友妃「大丈夫だよー!」

瑞樹「いやー、率先して動いてくれるなんて、良い後輩だわぁ」

早苗「友妃ちゃんはこんなこと全然してくれなかったもんねぇ」

友妃「あー!早苗さん、言わないでよー!」

楓「ふふふ♪」

早苗「それにしても、なんで突然未央ちゃんが私達の女子会に?」

未央「あっ、迷惑でした・・・?」

早苗「いやいや、大歓迎なんだけれどさ・・・」

楓「確かにいきなりでしたね」

未央「いやー、まあ・・・実はですね、最近お仕事でいろいろと思うところがありまして・・・」

未央「人生経験豊富なお姉さま方に、是非ともお話を伺いたいなー、なんて」

友妃「未央ちゃん、それさりげなく失礼なこと言ってない?」

未央「ぅぇえ!?あ、いや、そんなつもりはまったく・・・!」

瑞樹「ふふふ、いいのよ、私達もいい大人だもの」

早苗「おば様方って言われないだけマシよね~」

楓「お仕事で何か悩みが?」

未央「悩みって言うか・・・疑問というか・・・」

早苗「疑問・・・?」

未央「うーん、まあ、疑問・・・になるのかなあ」

友妃「ハッキリしないねえ」

楓「何かもやもやとしたモノがあるのね?」

未央「はい・・・」

早苗「もやもやねぇ・・・」

瑞樹「わかるわ~。未央ちゃんくらいの年頃って、色々考えるわよねえ」

楓「ん・・・あ、このお刺身、美味しいですね。日本酒が欲しくなっちゃう」

早苗「まだ早いでしょ、日本酒いくには。あたし次シャンディガフで」

友妃「ビールおかわり!」

瑞樹「私は・・・」

早苗「瑞樹ちゃん、これにしたら?ジュレのやつ」

瑞樹「それ、あんまり好きじゃないのよね・・・。じゃあ、カルーアミルクで」

未央「あっ、はいはい。店員さーん!ええっと・・・」

瑞樹「で、何が聞きたいの?」

未央「えっ・・・・じゃあ、ええと・・・・・」

未央「皆さんの考えるアイドルに必要不可欠なものとは・・・なんでしょうか」

友妃「えっ?」

早苗「あぁ~・・・・」

楓「・・・・・・・」

瑞樹「・・・・・・そうねぇ」

未央「・・・・・あ、あのぅ・・・え・・・っとぉ」

瑞樹「・・・・そうね、うん」

瑞樹「逆に聞くけど、未央ちゃんはどう考えてるの?」

未央「私は・・・やっぱり笑顔・・・ですかねぇ」

友妃「うんうん」

未央「あとは、お客さんやスタッフさん、関わってくれるみんなへの感謝・・・・かなあ」

瑞樹「そうね、その通り」

楓「笑顔と感謝は大事ですね」

早苗「んっ・・・・・ああ、本当、美味しいわね、これ」

楓「でしょう?やっぱり日本酒いきませんか?」

早苗「そうねぇ・・・」

瑞樹「いっちゃう?」

未央「・・・・・あのぅ」

瑞樹「あっ、ごめんね?」

未央「それで、みなさんの答えは・・・?」

瑞樹「嫉妬よ」

未央「えっ・・・・し、嫉妬!?」

瑞樹「ええ」

早苗「ま、そうなるかなぁ~」

友妃「んぐっ・・・んぐっ・・・んぐっ・・・・」

未央「嫉妬・・・ですか」

瑞樹「女にとって一番身近で、一番必要不可欠よ」

楓「ちょっと言い過ぎでは?」

瑞樹「まあ、千差万別あるでしょうけどねぇ」

未央「でも・・・!」

瑞樹「あら、思ったことないかしら」

瑞樹「あの子のように笑えたらなあ。あの子のような人気者になりたいなあ・・・って」

未央「それは・・・ありますけど・・・」

楓「あー・・・・それは、羨望とはまた違うんですか?」

瑞樹「・・・・えっ?一緒よ、一緒。まあ、私達は女だから、嫉妬のほうが収まりやすいというか」

早苗「大体似たようなものよ」

未央「はあ・・・・」

瑞樹「トライアドの三人なんか分かりやすいんじゃない?」

早苗「ああ、いい例ね」

瑞樹「互いに負けたくないと思ってるでしょ」

楓「それが嫉妬であると」

早苗「そうそう」

瑞樹「それがあのユニットの原動力。互いに高めあっているの」

瑞樹「ただそれは、相手の実力をちゃんと理解して、尊重しているからこそなのよ」

早苗「そうじゃなきゃ嫉妬しないもんね」

未央「・・・・・・」


瑞樹「あとは、そうねぇ・・・・あんきらとか?」

未央「えっ、あの二人が!?」

友妃「とてもそんな風には見えないけどなー」

瑞樹「あの二人は周りがよく見えているというか・・・自分をちゃんと理解してるのよ」

早苗「立ち位置がうまいよねえ」

瑞樹「年下や同年代には絶対悟られないように振舞ってるわよね。人に自分を背負わせたくないのよ」

瑞樹「あの二人がなんで仲がいいのかっていうと、お互いのないものを持ち合わせているからなのよね」

楓「その分、嫉妬する・・・と」

瑞樹「女の友情は嫉妬ありきよ。さっきも言ったけど、相手を認め合っていないと嫉妬なんかしないの」

早苗「あとはみくちゃんとかかしら。ちょっと前のあれは悪い方だったけど、ちゃんと自分と向き合って、考えて、今は良い嫉妬にシフトしてるわよね」

友妃「ふーん・・・難しいなあ」

未央「わからないなあ・・・」

瑞樹「そのうちわかるわ」

店員「お待たせいたしました!こちら八海山です!」

楓「わぁ♪ありがとうございまーす!」

早苗「あんた、いつの間に頼んだのよ・・・」

楓「えぇ~?だって飲みたかったんですもん」

瑞樹「飲みすぎないでよ~?」

楓「大丈夫です。お猪口でちょこっといただくだけですから♪」

早苗「そう言っていつも沢山飲むでしょ」

未央「あはは!楓さんらしいなぁ」

未央「じゃあじゃあ、次の質問!尊敬するアイドルは?」

早苗「ええ~?」

瑞樹「尊敬するアイドル・・・世間全般で?それともウチの事務所?」

未央「ウチの事務所に限定しましょうか。じゃあ川島さんからどうぞ!」

瑞樹「私?・・・そうねえ、みんな尊敬してるけど・・・」

瑞樹「強いてあげれば、幸子ちゃんかしら」

未央「ほほう!」

瑞樹「あの娘のプロ根性は大したものよ」

早苗「確かに。群を抜いてるよね」

楓「ああ、ボクはカワイイ、ですね」

瑞樹「そうそう。あれってつまりは、みんながカワイイと応援してくれているのに、それを謙遜するのは失礼だって考えから、あの発言があるわけよ」

未央「ああ!なるほどー!」

楓「彼女なりの哲学ですよね」

友妃「アイドル哲学だ」

早苗「仕事も絶対断らないしねぇ」

瑞樹「本当、勝てないわよ、あの娘には・・・・・んっ」

未央「おっ、お酌いたしますよ~!」

瑞樹「やーん、やっぱりいい後輩だわー!大好き!」

未央「ではでは、早苗姉さんの尊敬しているアイドルは?」

早苗「私は、さっきも出たけど杏ちゃんかな」

早苗「しっかり周りが見えてるから、ここぞという時に手助けしてくれるんだけど、その手助けもしすぎないのよね、あの娘」

早苗「ちゃんと相手が自分でやらなきゃいけないことはやらせるっていうの?やっぱりよく見てるのよ」

瑞樹「そうね。きらりちゃんはちょっと優しすぎるところがあるから」

楓「私は・・・卯月ちゃんですかね」

瑞樹「ああー・・・・」

楓「周りが特徴の強い娘が多いから、普通だとか、基準に見られがちですけど、そうじゃないんです」

楓「卯月ちゃんは自然体でアイドルなんですよね。彼女こそ真ん中なんです」

未央「それは・・・確かに感じるなぁ・・・」

友妃「ほほう」

早苗「だからこそ基準になり得ちゃうんだけどね」

友妃「んぐっ・・・んぐっ・・・ぷはっ!・・・ビールおかわり!」

早苗「友妃ちゃんは?」

友妃「あたし?あたしは・・・・」

友妃「・・・・・やっぱり川島さんや早苗さん、楓さんかなあ・・・」

友妃「いろんなこと教えてもらってるし、元々違う世界からこっちに入ってきて、それでちゃんと結果だせてて・・・」

早苗「なッ!?ちょっとやめてよ、恥ずかしいなあ・・・」

友妃「ええ~?」

瑞樹「おだてたって何も出ないわよ?」

友妃「へへへ・・・いや、でもホントに尊敬してるんだよ?」

楓「ふふ・・・・ありがとう♪」

未央「うんうん!」

未央「あむっ!・・・いや、本当にここの料理は美味しいなー!」

楓「料理が美味しいとお酒が進むのよね」

早苗「そのぶん、酔いもね」

楓「えー?全然酔ってないですよぅ」

瑞樹「・・・未央ちゃん、問題は解決したかしら?」

未央「うーん・・・まだ自分の中ではっきりと纏まってはいないけど・・・・」

未央「皆さんの意見を参考にこれからじっくりと考えていきます!」

瑞樹「・・・・・・」チラッ

早苗「ん・・・・・うん」

瑞樹「・・・・・そう、じゃあ最後に私から一言」

未央「え?」

瑞樹「未央ちゃん、あなた、ビビリすぎ」

未央「・・・・・え・・・・・?」

楓「・・・・・・・」

瑞樹「周りを気にしすぎ、合わせようとしすぎ」

未央「えっ、いやぁ、そんなつもりは・・・」

瑞樹「そうじゃなきゃ、今回みたいな質問してこないもの」

未央「うっ・・・・」

瑞樹「未央ちゃんはね、あなたらしさを出していけばそれでいいの」

早苗「そうそう」

未央「私らしさって・・・?」

瑞樹「私なんかより、あなたの方が知ってるはずよ。気づいてないだけで」

早苗「自分で気づくのが大事!」

未央「・・・はい!・・・・これから見つけていきます!」

未央「まだ気づいていない、自分らしさ・・・・!」

楓「ふふ♪・・・・じゃあ、いきましょうか」

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早苗「じゃあ、友妃ちゃん。未央ちゃんのこと、よろしくね?」

友妃「あいあーい!しっかりと送り届けますよー!」

友妃「じゃあ、れっつらごー!」

未央「今日はありがとうございました!おやすみなさーい!」

楓「お休みなさい」

早苗「じゃあねー!」

瑞樹「気をつけてね、特に友妃ちゃん?」

友妃「らいっじょーぶ!」



瑞樹「・・・・・・・はぁ~」

早苗「なによ」

瑞樹「お酒飲んで説教とか・・・歳かしら・・・・かっこ悪い」

早苗「まあまあ、未央ちゃんにとって必要なことだったし、結果オーライでしょ」

楓「いやぁ、結構ズバッと言うので、内心ヒヤヒヤしてましたよ」

早苗「まあねえ・・・あと、楓ちゃん、ちょーっとフォローの立ち回りがわざとらしかったわよ?」

楓「そうですか?さりげなく未央ちゃん側に回れたと思ったんですが・・・」

早苗「修業しなさいってことよ」

瑞樹「ふぅ・・・よしっ!このままもう一軒いきましょうか!」

早苗「おっ、いいねー!」

楓「はしご酒なんて、もうラダー・・・・ちょっと無理やりでしたね。修業修業」

友妃「・・・・未央ちゃん」

未央「なに、ユッキー?」

友妃「川島さんたちにあれだけ言わせたんだからさ」

未央「・・・わかってる。絶対にやりとげてみせるよ!」

友妃「うん・・・・わかってるなら、いいんだ」

友妃「うっし!ちょっとコンビニ寄っていこうか!お姉さんがアイス奢ったげるよ!」

未央「やったー!」

友妃「それにビールも買って帰りたいし」

未央「まだ飲むの・・・?」

友妃「そういう気分なの!」

未央「うーむ・・・わからないなあ」



終わり

以上で終了でございます。
僕のアイドル観を川島さんたちに代弁させてしまい、少し申し訳ないなあ・・・。
未央ちゃんにもちょいと辛いことを言ってしまって・・・

駄文失礼いたしました

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