心理定規「スクールでお花見に来たんだけど……」 (49)



時系列は気にしないでください。
スクールは最新の設定で書いてます。
というか、その設定を使ってみたいがために書きました。
ゴーグルの少年=誉望くん
スナイパー=弓箭猟虎



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459049151



………とある駅前………

心理定規「ごめん。遅れちゃった」

垣根「遅い。誉望が待ちくたびれちまうだろ」

猟虎「大丈夫ですよ。きっと、多分」

垣根「お前……妙に浮かれてるよな」

垣根「何かあったか?」

猟虎「い、いえ、浮かれてるなんてそんな」

猟虎「ただ、昨日楽しみで眠れなくて、深夜のテンションが今まで続いてるだけです!!」

垣根「そ、そうか。それは良かったな」

心理定規「猟虎ちゃんぼっちだもんねー」

猟虎「はうっ」ピクッ

垣根「あんまいじってやるなよ」

心理定規「はいはい、分かったわ」



垣根「三人揃ったことだしアイツが場所取りしてるとこ行くぞ」

猟虎「はい!」ワクワク

心理定規「……あれ? そういえばなんで猟虎ちゃんが場所取りしなかったの?」

垣根「俺の命令だ」

垣根「コイツを一人で置いておくのは危険だろ?」

心理定規「……いや、さすがに花見で仕掛けてくる奴なんているの?」

垣根「今回のはただの花見じゃねぇだろ」フッ

心理定規「いや、まあそうなんだけど」



猟虎「私もやりますって言ったんですけど」

猟虎「垣根さんが遠距離から意地悪く相手の体力を削るテメェみたいなタイプには近距離戦は向かねぇって」

心理定規「ああ、なるほど。スナイパーだもんね」

心理定規「でも、誉望君は大丈夫なの?」

垣根「ああ見えてアイツもレベル4だし問題ねぇよ、多分」

心理定規「多分ってつくあたり、怖すぎるんだけど」

垣根「まあ、アイツを場所取りにしたのは万が一に備えてだから、万が一って事態がなけりゃ問題ない」

垣根「ま、アイツの為にもさっさと行くぞ」

心理定規「はいはい」



垣根「お、いたいた」

ゴーグルの少年「あ、おはようございます」ボロッ

心理定規「……どうやら万が一のことがあったみたいね」

猟虎「大丈夫ですか?」

ゴーグルの少年「ま、まあ……大した傷でもないし」

垣根「何があったんだ?」

ゴーグルの少年「垣根さんが心配してるようなことではないっス……」イテテ

ゴーグルの少年「ただ、場所を奪おうとしてきた金髪ベレー帽の女を追い払うのに手間取っただけっス」

心理定規「……ここ、お花見のベストポジションだもんね」

垣根「そういう問題じゃねぇだろ」



垣根「そのへんの爆発の跡みたいなのはその女のせいってことか。危ねぇな」ゲシゲシ

猟虎「反撃しません?」

心理定規「それは嫌だー、面倒じゃない」

垣根「俺も心理定規に賛成だ。ダルい」

垣根「せっかく花見……みたいなものに来たってのに戦わねぇとならないとか勘弁だ」

心理定規「いや、そういう仕事なんだけどね」

垣根「ことが起こるまではただの花見でいいだろ」ケッ

ゴーグルの少年「多数決で決定っスね」

猟虎「……なんかすみません」

垣根「イヤイヤ、そういう無駄に向上心があるのは嫌いじゃねぇよ。理解はできねぇが」

ついに2人に名前がついたのか……てか、どう読むんだ?



ゴーグルの少年「どちらにしろ追い討ちはしない方がいいっス」

ゴーグルの少年「僕に追い払われた後、女は男に別の場所取りを任せて帰っちゃったんス」

ゴーグルの少年「ほら」スッ


浜面「……」ボケー


垣根「……あの男には罪はねぇしな」

猟虎「……軽率な発言でした」

心理定規「……場所、分けてあげれば良かったのに」

ゴーグルの少年「僕が責められるんスか!?」

ゴーグルの少年「補導されかねないような時間から場所取りしてたのに……」

垣根「はいはい、分ける必要なんてねぇよ」

垣根「つーか、分けてたら俺がお前を許さねぇ」

垣根「基本的に、こういうのは早いもん勝ちだしな」



垣根「にしても、場所が欲しいからって戦闘になるってどういうことだよ」

垣根「治安悪すぎねぇか?」

心理定規「それは場所以外の目的があったってことでしょう?」

垣根「……臭うな」

猟虎「……まさかわたくしたちと同じ……」

ゴーグルの少年「その可能性は十分にあるっス」

垣根「……とりあえずは辺りとあの男に注意を払っときゃいいだろ」

垣根「ただこの場所に陣取りたかっただけの過激な連中だったって可能性もあるしな」

垣根「さっきも言ったが、今日は面倒な騒ぎを起こしたくねぇんだよ」

心理定規「じゃあ、様子見ってことで」



心理定規「そういえば、なんでレジャーシート敷いてないの?」

ゴーグルの少年「シートはあの女のせいで爆散したんスよ」

ゴーグルの少年「つい一時間前まではあったっス」

心理定規「え、つまり地べたに座れってこと?」

心理定規「土付いちゃうじゃない、この服高いのに……」

垣根「爆散とか、マジかよ……いや、別に地面に座るのがすごく嫌なわけじゃないが……」

垣根「……やっぱり嫌だ」

猟虎「私、レジャーシート持ってきてますよ?」フフフ

心理定規「神!! ナイス! ファインプレー!」ガバッ

猟虎「ふふふーん」ドヤ



バサ

ゴーグルの少年「こ、これは超機動少女カナミン!?」ガバッ

猟虎「おおっ、誉望さんも知ってるんですか!?」

ゴーグルの少年「知ってるも何もっ……」


垣根「なんだ? このレジャーシートは」ピラ

心理定規「文句をつける気はないけど、少し恥ずかしいわね」ウ-ン


ゴーグルの少年「……名前くらいは誰でも知ってる」スゥ

猟虎「ええ、一気に冷めないでくださいよ。語り合いましょーよ?」

垣根「……ん?」

垣根「弓箭の言う通りだぜ? 俺たちの言葉なんて気にしねぇで、語りあえばいい。なぁ?」

心理定規「そうよ、聞かせて欲しいわね」



ゴーグルの少年「本当になんでもないっスから」フン

垣根「本気で拗ねてんじゃねぇよ。男が拗ねてもマイナスしかねぇぞ?」

心理定規「いいわよ。猟虎ちゃんは語る気マンマンみたいだしね」

猟虎「はっ、いえ、私もなんでもないです」ピクッ

垣根「遠慮するなよ。仕事までは桜見ながら、酒を片手に語り合おうぜ?」ククク

心理定規「私は飲まないからね」

猟虎「私も」

ゴーグルの少年「僕も」

垣根「テメェらノリ悪いな……」



心理定規「酔って仕事ミスったらボコされるじゃない」

心理定規「私はそんなのは勘弁なの」

ゴーグルの少年「心理定規さんの言ってる通りっス……思い出すだけで」ハァ

猟虎「私も酔っ払うと鼻が利かなくなっちゃうんです」

猟虎「足引っ張るのもアレですし」

垣根「ああ、仕事のためか……」

垣根「なら仕方がねぇが、俺は飲む」

心理定規「ご自由にどうぞ。それで能力を暴走させたりしないならね」

垣根「俺の能力は酒程度じゃ狂わねぇよ」

心理定規「自信過剰ね」

垣根「ただの事実だ」



猟虎「さすがレベル5……」ボケー

心理定規「だ、大丈夫?」

猟虎「はっ、すみません」

猟虎「他人とお花見とか四捨五入で十年ぶりくらいなので、少し放心状態になってました……」アセアセ

垣根「俺もないけどな」

ゴーグルの少年「僕も記憶にはないっスね」

心理定規「随分さみしい人生ね」

猟虎「心理定規さんはあるんですか?」キラキラ

心理定規「……」

心理定規「……無いわよ」



垣根「……ぼっち自慢はこの辺にしておくことを提案する」

心理定規「……賛成」

ゴーグルの少年「賛成っス」

猟虎「さ、賛成です」

垣根「んじゃ、花見はじめるか」

ゴーグルの少年(カナミンの顔の上しか空いてない……)

ゴーグルの少年「あ、あの」

垣根「ん?」

ゴーグルの少年「僕はカナミンの顔の上に座るんスか?」

垣根「嫌なら座らなくてもいい」チラ

猟虎「あ……もしかしてお尻のところに座りたかったんですか?」

心理定規「顔に座るのはさすがに気が引けるわよね……」


心理定規「結局座るんだ」

ゴーグルの少年「ずっと立って花見をするのは疲れるんで」

猟虎「……あの、私おにぎりとかおかずとか持ってきたんですけど、いりますか?」ドン!

心理定規「け、結構作ってきたのね」

垣根「張り切ってんな」

ゴーグルの少年「とりあえず一つ」スッ

心理定規「あ、じゃあ、私も」

垣根「俺はおかずの方を貰おうか」

ゴーグルの少年「おかずをつまみに酒ってことっスか?」

垣根「そうそう」パクパク

猟虎「おつまみも持ってきましたよー」

垣根「用意良すぎだろ…………貰うけど」


心理定規「私はアルコール無しの飲み物持ってきたんだけど、どう?」

猟虎「オレンジジュースありますか?」

心理定規「あるわ」

猟虎「一杯お願いします」

心理定規「はい、どうぞ」スッ

猟虎「ありがとうございます!」ゴクゴク

ゴーグルの少年「僕は緑茶貰うっス」

心理定規「ご自由にどうぞ」

ゴーグルの少年「え」

心理定規「ご自由にどうぞ」



垣根「くーっ、やっぱり酒は外せねぇよな」ゴクゴク

猟虎「……」ジー

垣根「お、もしかしてお前も飲みたいのか?」

猟虎「い、いやっ! 仕事に支障が出るんで」

垣根「ははっ、知ってるか?」

垣根「適度な飲酒は人間のパフォーマンスを向上させるんだぜ?」

猟虎「え?」

垣根「正しくは心理的に余裕ができたり、震えが止まったり、とからしいけどな」

垣根「ってことで、一杯どうだ?」スッ


チュドオオオォォォン

とりあえずここまで。
今日中に投下します。

>>7
ゴーグルの少年=誉望くん=よぼうくん
スナイパー=弓箭猟虎=ゆみやらっこ


誉望くんの能力ってわかっている?
自分的には光輪。そんなイメージ


モクモク…

垣根「おいおい、もう来たのか?」

心理定規「もう、砂ぼこりで見えないじゃない」イライラ

猟虎「襲撃者は女が四人です!」クンクン

垣根「ま、視界晴らしてやるから待ってろ」バサッバサッ

心理定規「っ……本当に女四人ね」

ゴーグルの少年「あ! さっきの金髪ベレー帽!!」

垣根「アレがテメェの言ってたやつか」

猟虎「この攻撃を打ったのは……」

垣根「ああ、言わねぇでも分かってる」

垣根「あのおばさんだろ」



麦野「おばさんだぁ?」ギリギリ

フレンダ「む、麦野?」ビク

麦野「せっかく外してやったのにその言い草はねぇよなぁ?」


心理定規「あまり刺激しない方がいいんじゃない?」

垣根「気にすんな。あんな三下、冷静だろうとキレてようと大差ねぇ」

垣根「そんなことより、テメェらはおばさん以外のガキどもの相手でもしてやれ」

心理定規「とことん挑発するのね。まあ、やるけど」フゥ

猟虎「楽しい狩りの時間ですね……」ザッ

ゴーグルの少年「了解っス」ポチ



絹旗「浜面は超大丈夫ですかね……」

滝壺「うん。少し掠ってるみたいだけど、ピンピンしてるみたい」

麦野「フレンダ、まだやれる?」

フレンダ「う、うん! バッチコイって訳よ!」

麦野「よし、じゃあ絹旗とフレンダはあの雑魚そうな三人の相手してやんな」

麦野「あの調子乗ってやがる茶髪は私が直接スクラップにしとくから」

フレンダ「オッケー」

絹旗「了解しました」


滝壺「むぎの?」

麦野「滝壺は浜面をどっかやっといて」

滝壺「うん、分かった」タッ



麦野「お待たせ。早速やろうじゃないか?」

垣根「うわっ、すげぇツラしてんぞ。鏡かそうか?」

麦野「テメェを潰した後で見りゃいいさ」

垣根「そうか」

垣根「まあ俺もテメェのツラなんかどうでもいいんだが、なぜ俺たちに戦いを仕掛けてきたんだ?」

麦野「ウチらの依頼主さんが狙ってるもんがこの木の下に生まれるって聞いたんでね」

麦野「邪魔するもんは潰すんだよ、相手が誰であろうとね」

垣根「おお、怖い怖い。俺たちが一般客じゃなくて良かったな」

麦野「そんなのツラ見りゃ分かるっての」

麦野「特にアンタ、スクールの垣根帝督だっけか?」

垣根「……光栄だな。第四位の麦野沈利に知られてるなんてな」



麦野「あん? なんで知ってるんだ?」

垣根「同業者がどう噛んでくるかを予想するのは組織の頭脳兼リーダーである俺の仕事なんだよ」ケッ

垣根「今回はアイテムが近くで似たような依頼を受けてたみたいだから警戒していた」

垣根「それだけだ」

麦野「へぇ。よく調べてんじゃねぇか」

垣根「だが、俺たちもこの木の下にあるらしい……鉱物が必要でな」

垣根「できれば引いてくれねぇか?」

麦野「鉱物? 何言ってんだ?」

麦野「ウチらが狙ってるもんは種だよ」



垣根「……まあ、俺たちの情報がガセだってのは分かってたが、別タイプもあったとはな」

麦野「は?」

垣根「……学園都市設立前からあるというこの特殊な桜の木と辺りの土が反応することによって、持ってる奴の能力を強化する鉱物ができるっつー話」

麦野「なんだ? その都市伝説みてぇな話は」

麦野「まあ、こっちのも都市伝説じみてるからなんとも言えねぇけどさ」

垣根「……分かってるじゃねぇか」

麦野「は?」

垣根「つまり、お前らの依頼主さんもガセネタをお前らに掴ませてるかもしれねぇってわけだ」

垣根「……高確率でそうだろうな」

麦野「……」



垣根「依頼主は誰だ?」

麦野「……そんなの敵に言えるかっての」

垣根「相手に質問するときは自分が先に言うべきだったか」

垣根「俺達の情報ソースは上だ。正確には統括理事会の奴が意図的に広めた情報だ」

麦野「統括理事会だって!?」

垣根「同じってことか」

麦野「……そうだよ。ウチらは統括理事会からの依頼でここに来た」

垣根(……ということは上には俺たちが反乱分子だってことはバレてるってわけか)

垣根(こんな回りくどい手を使って、ちょうどいいタイミングでアイテムをぶつけてくるんだから間違いない)

垣根(さすがの統括理事会とはいえど、明らかに勝ち目の無い相手の討伐を依頼することはできねぇらしい)

垣根(だから、ガセを使ってのこのこ出てきた俺たちとかち合う様にセッティングしたわけか)



麦野「……ちょっと待てよ、なぜ自分らの情報がガセだと知ってたのにここへ来たんだ?」

垣根「罠にかかってやることで得られる情報もある」

垣根「ま、おばさんには少し難しいかもしれないけどな」フッ

麦野「……あんま調子乗ってると体に穴あくからやめな」

垣根「怖いねえ」

麦野「んで? 今回は何か情報は得られたのかね?」

垣根「ん……そうだな」ニヤ

垣根(今回の統括理事会の目的はおそらくスクールを潰すこと)

垣根(だが、それをすごい遠回しに依頼されたアイテムはそれには気付いてない)

垣根(俺たちが上にとって邪魔な存在だということも……多分気付いてない)



麦野「黙ってねぇで、推測でも言ってみろよ」

垣根「……力ある者同士の潰し合いを上の奴等は望んでたんだろうってとこか」

麦野「……まあ、それしかねぇわな」

麦野「なぜ潰し合いをしねぇとならないのかは分からない……」

垣根(よし……これなら潰し合いを回避することもできるな)

垣根(こっちも戦力を削られるのは勘弁だから、うまく誤魔化して……)

垣根「上にとって扱いづらい組織だったからじゃねぇの?」

垣根「だからといって、学園都市の力じゃそう簡単に潰すこともできねぇ」

麦野「だから扱いづらい組織同士がぶつかって、勝手に潰れるように仕組んだってわけか?」

垣根「あくまでも予想だ」


麦野「……ちっ、癪だけど、それで間違いないだろうね」

麦野「ウチらもアンタらも上にいいように使われてたと」

垣根「なあ、提案があるんだけど」

麦野「提案?」

垣根「今回は上の思惑通り潰し合いするんじゃなく、仲良く花見ってことにしねぇか?」

垣根「お互い無駄な消耗も避けたいだろうし」

麦野「……はぁ、そうだね」

麦野「だけど、次仕事でかち合ったら普通に敵どうしってことで」

垣根「当然だ」フッ



……………………

猟虎「おお、人がいっぱい……」

猟虎「こんな大勢で花見をできる、この幸せを噛みしめねば」ウルウル

浜面「おい、そんなに嬉しいのか?」コンワク

猟虎「もうこれで死んでも後悔はないですね」

滝壺「……なんだか可哀想」

滝壺「はまづら、友達になってあげなよ」

浜面「べ、別にいいけど……」

猟虎「ええっ! 友達になってくれるんですか!! ありがとうございます!!」

浜面(めちゃくちゃ喜んでる!?)

浜面「あ、ああ。よろしく」

猟虎「はぁ、もう満足です……」ヘナ

浜面「ちょ、大丈夫か!?」



垣根「……俺の紙コップどこだ?」キョロキョロ

フレンダ「やっぱり酒がうまいわけよ!」グビグビ

垣根「おい」

フレンダ「なに?」

垣根「それ俺の飲みかけだ」

フレンダ「ブフウウウゥゥ!!」

心理定規「安心安全の鉄壁、絹旗最愛」グイッ

絹旗「……」ベッチョリ

フレンダ「う、うわ……」

絹旗「フレンダ?」ギロ

フレンダ「てへ」ペロ

垣根「そんなに拒絶すること無いだろ...…」ズーン



ゴーグルの少年「な、おにぎりがもうない!!」

滝壺「もぐもぐ……はまづら、あげようか?」

浜面「あ、ああ」

麦野「ん、味は悪くないね」モグモグ

猟虎「誉望さん!! まだありますから。どんどん食べてくださいね」ジャン

ゴーグルの少年「お、じゃあありがたく」スッ

垣根「こりゃ俺たちだけじゃ食べきれなかったな」

猟虎「う、作りすぎました?」

心理定規「いいんじゃない?」

心理定規「こんな大人数になっちゃったんだし」チラ

垣根「なんでこっち見てんだよ」



絹旗「タオルないですかー?」

麦野「うわっ、汚いから寄るな!」

垣根「……」ズーン

フレンダ「……」ウッ

心理定規「私のでよければ貸すわよ」スッ

絹旗「女子力ですね、借ります」フキフキ

フレンダ「絹旗の窒素装甲も拭かなきゃならないんだね」

絹旗「超原因が何を偉そうに」

絹旗「いくら弾けるとはいっても、気持ち悪いんです」フキフキ

麦野「……なんか、ごめん」



滝壺「……私もお酒、飲んでも大丈夫かな」チラチラ

浜面「え?」

浜面「……いや、未成年はやめとけよ」ゴクゴク

浜面「もう一杯もらえるか?」スッ

垣根「ちっ、もう自分で入れればいいだろ」ブンッ

浜面「うわっ、危ねぇな……」パシッ

滝壺「……はまづらも未成年だよ」

浜面「俺は酒に慣れてるからいいの」グビグビ


垣根「飲みたいなら飲めばいい。結構持ってきてるし」グビッ

滝壺「……」ドキドキ

垣根「ここでは全てチャラにして花見すんだ。注いでやるよ」コポポポ

滝壺「うん、お願いするね」

垣根「ほらよ」

滝壺「ありがとう」コクコク

浜面「滝壺だけ!?」

垣根「テメェには散々注いでやっただろうが!」



ゴーグルの少年「……」モグモグ

フレンダ「……さっきは突然仕掛けて悪かったってわけよ」

ゴーグルの少年「いや、僕も悪かった。あそこまでボコボコにする必要はなかった」

心理定規「あら、仲直りしてるの?」

フレンダ「……結局面倒な遺恨は残したくないわけよ」

心理定規「そう。でも、馴れ合いはほどほどにね」

フレンダ「それはそっちのスナイパーに言うべきでしょ」

心理定規「……彼女は仕方が無いの。目をつむってやってちょうだい」



垣根「……だいぶ日も落ちてきたな」ノビ-

麦野「そろそろお開きにするか?」

垣根「そうだな」

フレンダ「え、もう帰るのー?」

麦野「帰る。で、説教の続きだ」

フレンダ「ひぃ!」

絹旗「私も少しフレンダには言いたいことがあります」

フレンダ「あれはあのドレス女のせいってわけよ!」

絹旗「……フレンダが吐かなければ、私はあんな目には超あわなかったんです」

フレンダ「あうう……」



猟虎「いやー、友達がたくさんできて良かったです」ハハハ

心理定規「それは良かったけど、私たちも友達じゃない」

猟虎「いえ、上司ですよ。怖ーい上司」

ゴーグルの少年「怖い上司……同感っス」

垣根「おいおい、そんなこと言うなよ」ニコ

ゴーグルの少年「は、はいっス」ビクッ

心理定規(怖い笑顔ね)



フレンダ「それじゃあ、また出会うことがないことを祈って」

心理定規「そうね。そのハンカチは返さないでいいわ」

絹旗「そうですね。超洗っても返す機会が無いですし」

猟虎「っ……せっかく友達になったのに……」

猟虎「今度はやり合いましょうね」

滝壺「うん。それも友情」

浜面「……うへへー」ヨロヨロ

ゴーグルの少年「酔っ払い……」ハァ



垣根「……じゃあ、次会うときは潰すことになると思うけど、恨むなら勝手に恨め」カツッ

麦野「それはこっちのセリフだ」

麦野「体ぶち抜かれたくなかったら、大人しくしてな」クルッ

垣根「それじゃあな」カツカツ

麦野「ああ、それじゃあ」スタスタ





おしまい。



無理がある感じになりましたが、これにて終了です。
ありがとうございました!

他に
上里「食べ物は争いのもとになる、とはよく言ったものだ」

麦野「シャケと」フレンダ「サバ缶なわけよ」

一方通行「手作り料理ィ?」

などがあるので気に入ったら見ていただけるとありがたいです。

>>20
誉望くんは念動使いの大能力者です。

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