勇者「俺はあんたを滅する!」女神「ちょっ!何で!?」 (97)

勇者「俺の幸せの為に滅びろ!糞女神!!」

女神「ちょっと、君は私が聖別した勇者よね?何だっていきなり、私の命を狙うのよ!?」

勇者「るっせー!お前が存在する限り俺に幸福は無いんだよ!!分かったら大人しく滅びろ!!」

女神「滅びろと言われて「はいそうですか」と滅びるわけが無いでしょう!?きちんと訳を話なさいよ!!訳を!!」


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女神「大体、さっきから幸せ幸せ言ってるけど、勇者ならウハウハのモテモテで毎日がハッピーの筈でしょう?」

勇者「あんた、俺が勇者として選ばれてから何年経ったか分かるか?」

女神「ほんの50年ばかりでしょ?まだまだ短いもんじゃない!!」

勇者「あんたらの尺度で物事を考えてんじゃねーよ!!こちとらここ最近、半世紀近くも見た目の年齢は変化しないわ、どれだけ死んでも生き返るわで、世間からは勇者というよりゾンビ扱いされてるんだぞ!!」

女神「それと私の滅びとに、何の関係があるって言うのよ!?」

勇者「俺を勇者に聖別したあんたが滅びれば俺は勇者じゃなくなれるんだ!だから、俺はあんたを滅ぼす!!」

女神「ちょっ、待ちなさいよ!それは貴方が魔王を倒さないのが悪いんでしょ!?魔王さえ倒せば、貴方は使命を終えて晴れて勇者を辞めることが出来る筈じゃない!!」

勇者「……あんた、その魔王の強さを知っているのかよ?」

女神「いえ、それは知らないけど……」

勇者「……指4本」

女神「……は?」

勇者「半世紀もの時間を掛けてレベルを255(カンスト)にして、薬やら種やらで全パラメーターもカンストさせたってーのに、左手の指4本のみ使用のハンデをくれた魔王を相手に10秒もたなかったんだぞ?あんなもん、どーやって倒せっつーんじゃ!?」

女神「え~と……」

勇者「という訳で魔王を倒すのは諦めてあんたを滅ぼすことにした。理解出来たら大人しく、この剣の錆びになれ!!」

女神「…………」無言デ猛ダッシュ!!

勇者「おい、待て!逃げんな!このアバズレーーッ!!」

魔界 魔王城

魔王「このところ、何だか平和ではないか?」

側近「ここ最近、勇者とかいう人間界からの無自覚な侵略用戦士の小僧が来ないからじゃないですか?」

魔王「小僧?確か彼の者が勇者として聖別されてから、かれこれ50年程経過していなかったか?」

側近「50年など我等の感覚からすれば、人間の半年程度のものではないですか」

魔王「いや、短命種の者達と我等長命種(メトセラ)の感覚を一緒にするべきでは無いと思うのだが……」

側近「ところで魔王様、この束の間の平和は好機です!そろそろ身を固め、御世継ぎをお作りになることを考えては頂けませんか?」

魔王「う~む、そうは言われてもな……」

側近「何か問題でも?」

魔王「子を為そうにも、まず我の魔力を受け入れられる母体の持ち主がおらんだろうが?」

側近「ああ、そう言えばサキュバスの女王ですら、魔王様の魔力に逆に喰われて消滅しかけたんでしたね……」

魔王「我も別に、自分の世継ぎを作りたく無い訳では無いのだが、こればかりはな……」

側近「いっそのことこの魔界の侵略を企んでいる人間界の者達の中から比較的魔力耐性の高い女を見繕って、魔王様の子を産ませる為だけに使い捨てにでも致しますか?」

魔王「……側近よ、まさかとは思うが本気で言っているわけでは無かろうな?」

側近「9割以上は冗談ですが、あくまでも最終手段のひとつとして考慮はしてもよろしいかと?まぁそもそも相手が蛮族とはいえ、お優しい魔王様が賛同なさらないであろうことは分かってはおりましたが……」

魔王「相手が迷惑千万この上無い一方的な侵略者の蛮族とはいえ、そのようなことをすれば我等の品位を彼奴等レベルまで落とすことになるのでは無いか?」

側近「ああ、それは流石に嫌……ですね」

魔王「それにしてもあの勇者とかいう者を含め人間どもは何故、我に対してまるで悪の化身のような物言いをしてくるのだ?普通に考えれば一方的な侵略者である彼奴等の方が、悪の立場であると思うのだが……?」

側近「ああそれは人間社会の一部の古株王公貴族による情報操作と、物心つく頃から一様に施される洗脳教育の賜物のようですね」

魔王「……洗脳教育とは?」

側近「どうも人間達の教育では、現在人間界の空気や水等の自然が汚れきり、土壌が痩せ枯れて死滅しかけている理由は偏に、魔王様が魔界の汚れを人間界に押し付けているからということになっているみたいです」

魔王「何を馬鹿なことを!人間界が現状汚れきっている原因は、人間どもの権力者達が後先考えず科学や魔法で長年に渡って自分達の世界に無理を強いて来た付けが回って来たのが理由であろうが!?」

側近「そんな「自分達に都合の悪い本当の理由」はどうでも良いみたいですよ?寧ろ魔界の豊かな自然は魔王様が人間界に汚点を押し付けた賜物であるから、自分達人間にはそれを取り返す権利がある!と主張する者もいるそうです」

魔王「何だその、身勝手にも程があり過ぎる主張は……!?」

魔王「そのような人間どもの中から勇者を聖別した神族の女神とやらは、いったい何を考えておるのだ?」

側近「ああその点につきましては、女神の方にはあまり責任は無いみたいですよ?」

魔王「……どういうことなのだ?」

側近「神族の女神は人間の聖職者から捧げられた「純粋な祈り」により、人間の強者の中から勇者を聖別するそうです。聖職者は幼い頃からの洗脳教育で魔王様を諸悪の権化であると信じて疑っておりませんから、女神に捧げられる祈り自体は純粋そのものであるそうでして……」

魔王「……何とも迷惑な話であるな」

側近「……まったくです」

ドンッ!ガラガラガラガッシャーーーーンッ!!

魔王「っ!?何事だ!?」

側近「応接室の方みたいですね。行ってみますか?」

魔王城 応接室

マチヤガレッ!コノクソアマーッ!!

マテトイワレテマツバカガイルワケナイデショーーーッ!?

魔王「……何だ、この状況は?」

側近「あれって人相が変わっていますけど勇者とかいう小僧ですよね?追い回されている女性は誰なんでしょう?」

女神「あっ!そこの貴男が魔王よね?お願いっ!助けてっ!!」ダキツキッ!!

魔王「……は?」

勇者「いい加減に、観念しやがーー」

魔王「ぬおっ!?」

勇者「ーーr」ジュンッ!!←ユウシャガカンゼンニジョウハツシタオト

魔王「しまった!あまりにもいきなりだったのでつい、左手の指を5本全部使ってしまった!!」

側近「応接室の天井が吹き抜けになってしまいましたね。ここが強力な結界で補強してある魔王様の玉座の間であれば、こうはならなかったのでしょうが……」

魔王「そんなことはどうでもいい!部屋などいくらでも修理出来る!!そんなことよりも其方、大丈夫か!?」

女神「…………」ポ~~~~

魔王「やはり我の魔力に毒されて、精神が崩壊してしまったか!わざとでは無かったとはいえ、可愛そうなことを……」

女神「……惚れたわ」

魔王「……は?」

女神「聞こえなかった?貴男に惚れたって言ったのよ!貴男、強いし格好いいし、もう最っ高っ!!」

魔王「ああ、それはどうも……では無くて、其方!我の魔力をまともに間近で受けて、本当に何ともないのか!?」

側近「はいはい、混乱するお気持ちは御察し致しますが、取り敢えずは落ち着きましょう?まずは何時までも抱き合っていないで、一旦離れては如何ですか?」

魔王「…………」ヤレヤレ……

女神「…………」ムス~~ッ!!

側近「それでは、ここからは私が進行役を勤めさせて戴くということでよろしいですね?」

女神「何で私と魔王を引き離したのよ!このKY男!!」

魔王「いや何でも何もあの状態では、側近がいたたまれんであろう?側近、構わんから続けよ」

側近「はぁ、それでは改めまして、まず貴女様につきましてですが、魔王様の魔力を間近で受けても毒されないその精神と内側から滲み出て感じられる莫大な聖法力からの予想では「神族の女神殿」であるとお見受け致しますが、間違っておりますでしょうか?」

女神「……いえ、間違ってはいないわ。私は女神です」

魔王「ん?それが何故、勇者とやらに命を狙われていたのだ?」

女神「それは……」

ユウシャガ…… マオウヲタオセナクテ…… ワタシヲメッスレバ……

魔王「…………」←アゼン

側近「…………」←ボウゼン

女神「////////////」←ハズカシイ

魔王「……側近よ」

側近「……何でしょう?」

魔王「先程其方と話をしていたときから思っていたことなのだが…… 現状の人間界の人間とは自分勝手な馬鹿しかおらぬのではないか?」

側近「私めも、流石にそこまでとは思ってはおりませんでしたが……」

女神「…………」←ヒテイデキナイ

側近「ですが魔王様、これは好都合ではありませんか?」

魔王「……何のことだ?」

側近「この御方は正に、魔王様の魔力を受け入れられる母体の持ち主ではないですか!しかも、魔王様に好意を抱いてくださっている」

魔王「いや、しかしだな……」

女神「……私では魅力がありませんか?」

魔王「いや、其方は十分魅力的ではあるのだが、同じ長命種(メトセラ)であるとはいえ魔族の王たる我が神族の女神を娶っても良いものかという点が……」

側近「別に構わないのでは無いですか?実際、奥方様がこの魔王城に到達するまでに神族は誰も奥方様を助けに来られなかったみたいですし?」

女神「うっ……」グサッ!

魔王「側近よ、どうやら当人もそのことを気にしていたみたいだぞ?……というよりもだ、其方の中ではもう既に、彼女が我の妻であることは確定事項なのか?」

側近「魔王様も可能であれば世継ぎが欲しいと仰っていたではありませんか!それでは私めは早速、国の民に魔王様が身を固める旨を知らせる準備に掛かりますので、これにて失礼を……」

魔王「おいっ!側近!?」

女神「今後は末永くお願い致します。旦那様」

魔王「う……む…………(これでは断りようにも断れん、下手をしたら我ひとりが悪者になってしまうではないか……)」

女神「どうされました、旦那様?」

魔王「む?いや何でも無い……(まぁ彼女は美人であるし、これもまた良い切っ掛けか……)」

数百年後 魔王城 玉座の間

勇者「おいっ、クソ魔王!今日こそあの性悪クソ女を出しやがれっ!!」

魔王「ふっ…… とうとう我まで「クソ」呼ばわりか?この身の程知らずの愚か者めっ!」9本指コウゲキッ!

勇者「ぐ……っ!?こ……の程度で、やられ……るかっ!!!」

魔王「ほぅ…… では…………」10本指コウゲキッ!!

チュガズガドーーーーンッ!!!!

勇者「ち…… ちくsy…………」ジュンッ!!←ユウシャショウメツ

側近「いつもながらお見事です!魔王様」

魔王「……側近よ、少々疑問があるのだが良いか?」

側近「何でしょう?私めにお答え出来ることならよろしいのですが……」

魔王「あの勇者という輩のことなのだが……」

パタパタパタ…… ガシャンッ!!!

女神「いまこちらから轟音が聞こえましたけど、何事があったのですか!?」

魔姫「お父様、大丈夫?」

側近「これはこれは奥方様と魔姫様、本日もご機嫌と見目ともに麗しゅうございます」

魔王「いや、またあの勇者とかいう輩がやって来たというだけのことなのだが、今回は手の10指全て使用せねばならぬ程度には彼奴も成長しておってな……」

女神「それはまた、おかしな話ですね?確か彼の勇者は私が聖別してから半世紀程で、成長限界に至っていた筈ですが……」

魔王「うむ、その点が我にも気になっておってな…… 側近よ、どういうことなのか何か理由を知ってはおらぬか?」

側近「私めの掴んでいる情報によりますと、天界の神族の老若男女全員が一丸となって、あの小僧を無理矢理ブーストしているみたいですね。但し、不老不死であるとはいえ基は人間の肉体なのでその力が馴染むまでに時間が掛かっているようです」

女神「そこまで私は、天界の者達から疎まれていたということですか……」

魔姫「お母様、大丈夫?」

側近「いえ、それが…… どうやら逆のようでして」

女神「……は?」

魔王「逆ということは、つまり……」

魔姫「お母様は天界の皆に好かれているということ?」

側近「はい、魔姫様が仰っられた通り奥方様は天界の神族の老若男女全員にとってアイドル的な存在であるようでして、それは憖順序立った理由もなく魔王様のもとへ嫁いだことも一因となり、偶像のみが膨らんで神族の中でも特別神格視にまで至っているようです」

魔姫「側近って、本当に物知りね♪」

側近「いえいえ、それほどでも。ああ、因みに魔王様と奥方様の婚姻につきましては、神族の輩は皆一様に、魔王様が奥方様の美貌にトチ狂って嫌がる奥方様を無理矢理監禁幽閉しているのだという考えで満場一致しているみたいですよ?」

魔王「実際押しに負けたのは、我の方であるのだがな…… ところで側近よ、それならば彼女が勇者に命を狙われてこの魔王城まで辿り着くまでに何故、神族の者は誰も助けに来なかったのだ?」

側近「ああそれは特に奥方様を崇拝している神族の男達が抜け駆けをしようとしあって、誰が奥方様を助けて奥方様と特別親密になるのに相応しいのか……で揉めあっていたからみたいです」

魔王「……人間も神族も、馬鹿しかおらぬのではないか?」

女神「その意見には、いまでは私も同感です……」

魔姫「お父様とお母様と側近とそれから魔族の皆以外は、人間もお母様以外の神族も全部馬鹿ばっかりなんだね♪」←ムジャキナヒトコト

側近「まったくもって私めも、その意見には同感でございます」

魔王「それにしてもだ…… それならば尚更神族の者達は何故、自身で我のもとには来ず執拗に勇者とかいう輩を送り続けているだけなのだ?」

側近「それにつきましては、奥方様にお聞きされた方がよろしいかと」

女神「……私ですか?」

側近「奥方様は魔王様と神族の老若男女全員が闘ったとしたら、どうなると思われますか?」

女神「そうですね~…… 妻としての贔屓目を差し引いて考えましても、旦那様が左手のみで一歩もその場を動かなかったとして、神族側は1分持ちこたえられれば上出来といったところでしょうね……」

魔王「勇者とかいうあの輩は、いまでは我に両手の指全てを使用させる程度の力を持ってはいたが?」

側近「それはどうせ他人事なので、あの小僧に限界以上の力の使用を強制的に発揮させているからでは無いでしょうか?おそらくあの小僧の身体はもうボロボロで、普通の人間なら痛みで発狂死していておかしく無いと思われます」

魔姫「自分達は傷つきたく無いのにお父様からお母様を取り戻したいから、その勇者っていう人間を限界を越えて必要以上に酷使しているってこと?神族っていうのは、ゲスの極みの集団なのね……」

側近「ああそれから、魔王様や奥方様が勇者と呼んでいるあの小僧は、正確にはもう勇者では無い筈だと思われます」

魔王&女神『……は?』

魔姫「どういうことなの?」

側近「奥方様があの小僧を聖別したときの人類は、あの小僧以外はその文明ごと魔王様と奥方様が婚姻された直後にひとり残らず絶滅しておりますから」

魔王「……それはいったい、どういうことなのだ?」

側近「魔王様は人間界にも人間にも関心を持たれておりませんでしたから敢えてお伝えもしませんでしたが、奥方様が嫁がれて来た直後に天界の神族の男どもが「お前が悪い!いや悪いのはお前の方だ!」とばかりに全面戦争を始めまして……」

女神「その巻き添えで、人間の文明も人間という種も一度絶滅をした……と?」

側近「はっきり言ってしまえばそういうことです。ですから現在の人間界の人間はその後、神族が慌てて創造し直した者達であり、奥方様に祈りを捧げた者達とは別物ですのであの小僧も自動的に勇者としての役目自体は終えているのではないかと?」

魔姫「凄い!凄~い!!側近って、本当に物知りね♪♪」

側近「いえ、私めが凄いというよりは天界の警戒網がスカスカの穴だらけで、密偵が簡単に送りこみ放題なんですよ。どうやらどのようにして魔王様から奥方様を奪還するか?にのみ全神族の意識が集中しており、それ以外のことへの意識は散漫になっているようでして……」

魔王「本当に、馬鹿だな……」

女神「本当に、擁護のしようもありませんね……」

魔姫「うん♪神族ってみ~んな馬鹿♪馬~鹿♪♪」

女神はなんで結婚してから勇者の任を解いてやんなかったし
女神が1番アホで考えてなくて勇者可哀想

>>30
いや、女神の一存で勇者の任が解けるなら勇者は女神を滅ぼそうとしてないですし……
勇者を解任する条件は原則、勇者が魔王を倒すか聖別を与えた女神が滅びるか以外無いという設定です。
まぁ今回は第3の方法として、勇者が聖別を与えられた段階での人類の滅亡というものがありましたが……

本編はもう少しだけ続けます。

側近「それで、どうします?いまなら簡単に神族の滅亡は可能ですし、現在あの小僧を不老不死の殺伐マシーンにしているのは奥方様以外の全神族ですからそうすれば、あの小僧ももうここへは来なくなると思われますが……」

魔王「……あの勇者とかいう輩にその真実を伝え、穏便にことを済ませることは出来ぬのか?」

側近「おそらく不可能ではないかと。魔王様が倒せないので奥方様を滅ぼそうとしているのに、その過程において魔王様に挑んでいる状況に疑問を抱いていない様子を見る限り、あの小僧は自身でも無自覚のうちに神族に洗脳されきっているものと思われます」

魔王「説得は無理ということか……」

側近「加えてあの小僧には、もし万が一にも魔王様を倒せたあと奥方様まで滅ぼされたのでは神族としても堪ったものでは無いため、何時如何なる場所にいてもその体内に籠めた聖法力を暴走させて内側から爆散させる仕組みがなされているようです」

女神「何と……惨いことを…………」

側近「残念ですが、彼の者の説得も救済も最早不可能では無いかと……」

魔王「やむを得んか…… 側近よ、大事にはしたく無い。我と其方の2人だけで天界に攻めこむぞ」

側近「魔王様の仰せのままに……」

魔王「して我等が天界を滅亡させる短い間、妻の護りをどうするかだが……」

魔姫「あっ!それじゃ~私があのおじさんと闘いた~い!!」

女神「魔姫!?駄目ですよ、そんな危ないこと……」

魔姫「お母様、大丈夫よ!だって私、お父様の次に強いもん!!」

側近「いいんじゃないですか?魔姫様、私めよりお強いですし……」

魔王「見た目が童女の魔姫に一方的に蹂躙されるのかと思うと、あの勇者とかいう輩が不憫に思えるがな……」

側近「それから起こったことにつきましては特に変わったこともありませんので、私めが簡単に纏めさせて戴きます」

天界に攻めこむのは本当に簡単でした。

殲滅作業は天界の中心部に入りこんで、内側から魔王様と私めの魔力で周囲を薙ぎ払う簡単なお作業!僅か3日程で神族は絶滅です!!

その間、あの勇者とかいう小僧がまた奥方様の命を狙って魔王城に来たそうですが、魔姫様に手も足も出ず、神族が滅亡したことのより不老不死から解放され滅び行く直前は、奥方様曰く「目の光彩が消えていた」そうです。

それからの永い年月は平穏そのもので、魔王様も奥方様も私めも、それから魔姫様の子孫曾孫以上の代までも息災に永い寿命を迎えたのでありました……

それから数千万年~数億年の時が流れて……

勇者「俺はあんたを滅する!」

女神「ちょっ!何で!?」

歴史はまた繰り返す…………

>>1これにて本作は完結です。

人間が勇者を必要としたからといって人間が善、魔族が悪とは限らないよな?と思ってはじめたこの作品、いったいどうしてこうなった?

最後になりましたが此処迄この拙い作品を見てくださった皆さま!誠に有り難うございました!!

>>41
システムの原因は人間の為政者のエゴのよる洗脳教育だから、システムを作った原因を滅ぼすって人間を滅ぼすってことにならんか?
というか作品全体が何処の国とは敢えて言わないけど、国民に自国は常に正義!他国は常に悪!と洗脳教育しているどこぞの独裁国家を皮肉っている。
>>46
つまりあんたは、自身が危機に瀕していたときには何もしなかったくせに、放置しておくと身勝手な理由で何時愛する伴侶や家族に害をなすか分からない危険分子を、同族なんだから擁護しろっ!と?

別に見方を変えれば天界と悪魔側の立場が逆て話でしょ
魔王が人殺ってるなら知らんよ 種の戦争になるだけだし

>>1です。もう書くつもりはなかったんですけど、なんか作品終了後の書きこみが荒れ気味なんで少しだけ釈明させていただきます。

本作はDQとかFFとかの作品って殆ど必ず天界や人間が善、魔族が悪という形式になってるけど、それって何かおかしくね?というのがコンセプトです。

作品をキチンと読んでいただければ分かると思うのですが、本作は明確に天界と人間が悪、魔族の方が善寄りであり、魔王は身に掛かる火の粉を振り払っているだけで、一度も積極的に神族や人間を殺そうとはしていません。

寧ろ人間界は魔界が欲しくて戦争を仕掛けている、天界は人間界への影響など考慮せずに簡単に戦争を熾して人間界と人間を滅ぼすなどしており、相手の方から仕掛けて来なければ魔王は常に穏便な平和主義というスタイルをとっています。

そもそも「魔王」って呼称自体「魔界」の「魔族」の「王」という意味であり、「悪魔の王」という意味ではありませんし。

あと側近の知識につきましても、作中にありますが天界や人間界が馬鹿過ぎて知ろうともしていない情報まで側近のもとに入って来るというだけで、別に側近が何でも知っている便利キャラというわけではありません。

>>49 >>50 が書いてくれてます通り、はっきり言ってただメジャーな作品の天界&人間界と魔界の立場を逆にしただけなのだということで、ご理解お願い致します。

もう書き込むつもり無かったのなら何でまだHTML化依頼出してないの?
あと、もっと話の構造考えてから書いた方がいいと思うよ
重要な要素を本編の外で説明しなきゃいけなくなってるのは話を組み立てられてない証拠だし

>>54
普段は完結してから数日~一週間程、スレ閲覧者の感想を期待して放置してから依頼を出している。

……けどなんか癪だから、今スレはこれからすぐにHTML化依頼出すわ!

なんか女神が身勝手で勇者が不憫だな
女神が勇者の事を何にも思ってないのがムカつく

>>56
HTML化までまだ時間がありそうだから追記!

身勝手なのは女神では無く人間の為政者と女神以外の神族で、女神は自分を含むシステムに従っただけです。

勇者自体は本来なら魔王と女神の婚姻直後に解任されていた筈なのに、勇者を送りこんでいればその背後に自分達がいることなど魔王は気付かないだろうという浅知恵で勇者を酷使した悪党は女神以外の神族全員なので。

尚、今作でシステムが正常に働かなかったのは正義が完全に魔族の方にあり、勧善懲悪、正義は必ず勝つという言葉が魔族の方に適用されたからです。

魔族が悪、神族や人間が善というか侵略される側であれば正常に働くシステムのため、一概に不要のものとするわけにはいかなくなっています。

因みに女神が勇者のことを何も思っていないとのことですが、自分を殺そうと狙っている存在に対する対応としては正常ではありませんか?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月09日 (日) 11:11:23   ID: 3mh0PYpe

1は何したかったの?目的も何も分からない

2 :  SS好きの774さん   2017年04月09日 (日) 16:45:49   ID: DqBC1Q0n

ひたすら弱者を虐めているだけでつまんね

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