基本的に俺TUEEEEが含まれてます。
艦これに特殊能力を混ぜた厨二スレです。
能力はほとんどオリジナルですが、一部パクリ、オマージュが含まれています。
臭いのは無理、痛いのは見たくないって人は閲覧非推奨です。
熱く語れる同志はこのままどうぞ。
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Ep.1
―― とある海域
時雨「―― な、なに… この雨…」
時雨「… 空はこんなにも青いのに… 晴れているのに」
時雨「どうして… 雨が… ?」
時雨「僕が… 僕だけが濡れていない……」
時雨「夕立、吹雪、菊月… みんな!」
時雨「しっかりして… こんな所で―― 嫌だ!」
時雨「あああああああああっ!!!!」
新作待ってた
――― とある鎮守府
A提督「夕立、吹雪、菊月、瑞鳳、伊勢が大破、時雨のみノーダメージねぇ…」
時雨「………」
A提督「… 何があったの?」
時雨「………」ブルブル
大和「て、提督… 震えています…」
A提督「何があったのか聞いているんだ」
大和「しかし…」
A提督「君には聞いていない」
大和「…… っ」
時雨「―― めが」
A提督「… ん?」
時雨「雨が… 降ったんだ…」
A提督「雨が… ?」
時雨「… 僕の… 周りにだけ… 雨が…」
A提督「当時のあの海域は… 全域快晴だったはずだが…」
時雨「違うんだ… 晴れてた… 晴れていたけど… 僕の周りにだけ… 雨が降ったんだ…」
A提督「君の周りにだけ… ?」
時雨「………」コクン
A提督「…… ふむ…」
明石「失礼します」
A提督「明石か、入れ」
明石「…… 入渠を済ました伊勢さんをお呼びします」
A提督「頼む」
時雨「伊勢… !? 大丈夫かい!?」
伊勢「… ああ、うん、大丈夫、大丈夫」
A提督「顔色が悪いぞ?」
伊勢「いや、ちょっと気分が優れないだけ。なんでもないよ」
A提督「そうか。辛くなったらすぐに言え。それで… 何があった?」
伊勢「…… 雨」
A提督「雨か」
伊勢「うん。雨が降ったんだ。時雨が目標を発見した瞬間に、雨が」
A提督「…… 続けて」
伊勢「その雨は… なんだろう、だんだん気分が悪くなっていって…」
時雨「伊勢…」
伊勢「時雨だけ… その雨水に濡れてなかった」
A提督「………」
伊勢「皆… だんだん立っているのにも疲れてきて… そこを敵艦に狙われたんだ」
伊勢「時雨はそんな私達を安全にここまで送ってくれたんだ… 感謝してるんだよ」ニコッ
時雨「…… 伊勢」
A提督「… これは…」
大和「… 提督…」
A提督「ああ……」
A提督「とりあえず… 部屋で待機するように」
伊勢「了解…」
時雨「りょ、了解」
―― 時雨と夕立の部屋
時雨「………」ガチャ
夕立「あ、時雨…」
時雨「夕立…」
夕立「… あれは何だったんだろうね」
時雨「… わからない… 僕にも… わからない…」
夕立「でもあれは、時雨のせいってわけじゃないよ」
時雨「夕立…」
夕立「だから、そんな悲しい顔しないで。ケーキがあるっぽいよ。一緒に食べよ?」
時雨「…… うん!」
――― 三日後くらい
時雨「提督、用事ってなんだい?」
A提督「…… 時雨、悪いが…」ピラ
時雨「なに? この紙…… え?」
時雨「異動? 僕が?」
A提督「ああ。今回の件… 覚えているだろう?」
時雨「…… うん」
A提督「まぁ、気に病むことはないぞ」
時雨「… どういうこと?」
A提督「…… 順を追って説明しよう」
A提督「まずはここ最近、深海の主力艦、姫や鬼クラスの艦の出没がかなり減っていることに気がついていたか?」
時雨「ああ、うん。確かに、個別に名前を付けられた深海艦は… 見なくなったな」
A提督「… それと同時に、ある異変が起こった。君達艦娘の何人かに」
時雨「異変?」
A提督「ああ―― 特別な能力の開花… って言ったほうがわかりやすいかな」
時雨「特別な能力…… え?」
A提督「まぁ、最初はそんな顔をするだろう。俺だってそうだった。上の連中からこの話を聞かされた時はな」
時雨「… 黙って聞くよ」
A提督「助かる」
A提督「不特定の艦娘数名が、それぞれ個別に特別な能力を持った。ここまではOK?」
時雨「うん」
A提督「… そんな『能力持ち』の艦娘はその能力が故に一般の艦娘と共に出撃するのが難しい」
時雨「…… あ」
A提督「だから、『能力持ち』の艦娘だけを集めた鎮守府が、ちょっと遠くに新しく出来たんだ」
時雨「なんか、話があったね」
A提督「そう。そして今回の件を俺が上に報告したところ―― 時雨、君も『能力持ち』の艦娘として分類された」
時雨「… そっか」
A提督「… 一応、立場はここよりも上として作られた鎮守府だから、周りには昇進みたいな形だと言って誤魔化すが… 異論はあるか?」
時雨「無いよ… これ以上、ここの仲間に迷惑がかかるのは嫌だ」
A提督「薄々分かっていたか」
時雨「… うん、あの雨… きっと僕が降らせたものだよ」
A提督「… そうか」
A提督「異動は今日から三日後。詳しい事は向こうの提督に聞くといいよ」
時雨「うん…… 提督」
A提督「ん?」
時雨「……… 今までありがとう」
A提督「……… ああ」
時雨「… ここの生活、楽しかったよ」
A提督「そうか…」
A提督「… 寂しくなるな」
時雨「…… !」
時雨「僕… みんなに挨拶してくる」
A提督「ああ… そうしてくれ」
<バタン
――― 異動当日
夕立「時雨~~~!!! 向こうでも頑張ってね~~~!!!」
時雨「―――― っ! ――――っ!」
夕立「…… もう何て言っているかわからないっぽい」
A提督「わからなくてもいい、見えなくなるまで、手を振ってやれ」
夕立「… 提督さん、泣いてるの?」
A提督「花粉にやられたんだ」グスッ
夕立「…… 夕立も花粉症っぽい」グスッ
A提督「元気でやれよおおおおおお!!!!!!!!」ノシ
夕立「ぽおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!」ノシ
時雨「―― っ! ――っ! …………」
夕立「…… 行っちゃったね」
A提督「…… だな」
夕立「…………」
A提督「… そうだ、友達が送ってくれたケーキがあったな。こっそり食べようと思っていたんだが… 夕立もどうだ?」
夕立「…… うん! 食べるっぽい!」
Ep.1 終わり
こんな感じで進行していきます。
今日は少しだけ眠くないのでEp.2も投下しますね。
Ep.2
時雨「……… 見た目は普通だなぁ」
??「ん、君は…」
時雨「…… ?」
時雨「貴女は確か… ドイツの」
Graf「ああ、グラーフだ。よろしく頼む」
時雨「よろしくって事は… ここの艦娘?」
Graf「ん、いや、すまない、違う。本日付でここに着任することになったんだ」
時雨「あ、そうなんだ! 実は僕もなんだ! よかった、心強いよ」
Graf「そうか! それはよかった… なんでも、ここの鎮守府は、普通じゃないと予想しているからな、心配だった所だ」
時雨「僕もだよ。一緒に行こう!」
Graf「ああ」
鳳翔「あ… 貴女達が今日着任の?」
時雨「あ、はい!」
Graf「そうだ」
鳳翔「お待ちしておりました。私、軽空母鳳翔です。提督のところへご案内しますね」
時雨「はい」(女将さんみたいだ)
Graf「わかった」(これが日本のオカミか…)
鳳翔「…… 提督? お二人を連れてまいりました」
提督「ああ、うん、入って」
時雨(… 優しそうな声だな)ドキドキ
Graf(どんな人物だろうか…)ソワソワ
鳳翔「… とっても優しい方ですよ」ボソッ
時雨「えっ」
Graf「貴女は心が!?」
鳳翔「いえ、顔を見れば」ガチャ
提督「やぁ、時雨、Graf。俺がこの鎮守府の提督だ。よろしく頼むよ」
時雨「よ、よろしく、ね」
Graf「よろしく頼む」
提督「…… うん、じゃあ俺が案内するよ。鳳翔は下がってて」
鳳翔「案内なら私が…」
提督「いやいや、もう執務終わってるし、暇なんだ」
鳳翔「暇…… わかりました」
時雨(暇って…)
Graf(ちゃんと務まっているのだろうか… この人で)
提督「… なんか失礼な事考えてないかな?」
Graf「い、いや!」
提督「… 案内がてら、いろいろ話すよ。付いて来て」
時雨「う、うん!」
Graf「ああ」
提督「どこまで知ってる?」
時雨「ここの鎮守府の艦娘が、他と違うって事くらいかな」
Graf「私もそのくらいだ」
提督「そっか。深海勢の姫や鬼の姿が見えなくなった理由とかは?」
時雨「い、いや」
Graf「右に同じだ」
提督「ん、そこから話すよ」
提督「艦娘に異変が起きたのは、深海の姫や鬼に異変が起きたのと同時期。何が原因なのかはわからないけど、とにかく、今までと少し変わった」
提督「まず分かった事は、姫や鬼クラスの棲艦が、共通のとある能力を持った、という事」
時雨「共通の?」
提督「俺達は『隔離する』って言葉を、その能力を表す時に使う。一人、または二人の艦娘のみをその空間に引っこ抜く能力」
Graf「隔離…」
提督「そのせいで、通信が途絶えたまま行方がわからない艦娘が何人も出てきている。要するに、深海の姫や鬼はタイマンをしたがっているって訳だ」
時雨「だから最近見なくなったんだね」
提督「不用意に艦隊に近づくよりは確実な方法だな。あいつらも頭を使ってるんだ」
Graf「…… だんだん分かってきたぞ」
提督「続けるよ――」
提督「深海の奴らは、こちらに侵攻するよりまず、艦娘という戦力を潰す事に専念し始めた」
提督「それに対抗できるのは、同じく特異な能力を持った艦娘」
提督「ここはその専門の鎮守府。君達が元居た鎮守府の任務が、全部防衛、警戒だった理由が分かった?」
時雨「分担しているわけかぁ」
提督「そういう事。深海の奴らは強い… 『隔離』の他に個別の能力を持っているんだ」
提督「だから、彼女らを沈めるためには、『隔離』を受けた上で、彼女らを沈めることの出来る力を持つ者のみ」
提督「分かった?」
Graf「まぁ、大体は」
時雨「…… 何が原因なんだろう」
提督「さぁね。それは俺にもわからない。どこかの猫や妖精さんが関係しているとかないとか」
時雨「猫?」
提督「なんだろうな。俺もわからん」
Graf「Admiral、その、Admiralも能力を持っているのか?」
提督「うん? うん。そうじゃなきゃ統治できんよ」
Graf「艦娘ではないのに… ?」
提督「…… 実はな、昔、俺が提督になりたての頃、工廠の建造をする機関に落ちたことがあるんだ」
Graf「えっ」
時雨「だ、大丈夫なの?」
提督「奇跡的に一命を取り留めた、らしい。んで、気がついたら変な能力に目覚めてここに飛ばされた」
Graf「ふむ… 災難だったな」
提督「んー… そうでもないさ」
Graf「?」
提督「ここに居る艦娘は、数は少ないけれど皆個性的だ。毎日が楽しい。みんなに共通点があるから、距離も近いしな」
提督「俺はここに居る毎日が幸せだから、その事を災難とは思わんよ」
Graf「そうか…」
提督「俺は海に出れないから、最終防衛ラインって感じかな。我ながら格好良い」
時雨「自分で言うの?」クスクス
提督「ああ、言うさ。皆が安心して出撃できるように、俺はここに居るんだ」
Graf「… なるほど。先の鳳翔の言葉もわかる」
時雨「だね」
提督「ん? 何か言ってたの?」
Graf「何でもない」
時雨「何でもないよ」
提督「??」
―――
――
―
提督「施設はこのくらいかな」
Graf「ああ、大体分かった。部屋はどうすればいい?」
提督「悪いが他の艦娘と相部屋になる… いいか?」
Graf「ああ、構わない。誰だ?」
時雨「僕も構わないよ」
提督「すまんな。まずGraf、空母は元々四人しかいないから、部屋がふたつしかないんだ。雲龍が居る部屋に行ってくれ」
Graf「了解」
提督「時雨は… うちに白露型は居ないんだ。空いているのが島風の部屋だから、そこに行ってくれ」
時雨「島風だね。分かった」
提督「…… さて、それじゃあ、これからもよろしくな」ビシッ
Graf「ああ」ビシッ
時雨「うん!」ビシッ
Ep.2 終わり
説明苦手なので上手くできてるか不安です。
何かこの設定でわからないことがあればご質問して頂ければお答えします。
本日は以上です。おやすみなさい。
>>3
いつもありがとうございます。
痛すぎワロタ
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