提督「ゲームの結果がリアルに起こるゲームだって?」【安価】 (64)

提督「ついに我が鎮守府にもパソコンがやってきたか…」

提督「苦節三年、手紙のやりとりだけで司令部との連絡もこれでオサラバだ!」

提督「長かった…ネット環境を整えるのに莫大な資金が必要で皆に迷惑をかけたな…」

提督「血の滲むような節約生活ともこれで終わりだ…」

提督「では、実に三年ぶりのインターネットを堪能しようではないか!」



提督「さてさて、まずは何について調べるかな……ゲームとか三年でどれだけ変わったのだろうか」

提督「げーむっと……おお、まだ球磨のホームラン競争生きてたのか、燃料追加してホームラン連発したっけなぁ」

提督「他には飛龍型クエスト…俗称でドラクエの新作も出てるしFFリメイクの暁の四艦娘ってゲームも発売決定か」

提督「世界は変わったな……どれどれ、他には何が…ん?」



提督「ゲームの結果がリアルに起こるゲームだって?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458832141

提督「なんだこれ? 下の広告にヌルっと出てきやがったぞ」

提督「でもこういったポップアップ広告は基本的に怪しいんだよなぁ…でも少し気になるし」

提督「うーん…物は試しにクリックしてみるか」カチッ

提督「…なんだか普通のサイトだな、ポップアップ広告に変なのも出てこないし…あ、ゲーム説明書いてある」

提督「えーっと…このゲームは何でも出来ます、仕事や物作りは勿論、格闘やゲームまでも出来ます」

提督「それに好きなあの子に好きな事も何でも出来ます…か、胡散臭ぇ」

提督「あ、でもベータテストだから無料で出来るみたいだな…やってみるか?」

提督「いやでもこれ絶対にウィルスだろ…怪し過ぎる」



提督「もし、もしもだ…これが本当に何でも出来て、その結果が現実の俺に影響を与えるとしたら…」

提督「カジノでボロ儲けして俺とこの極貧鎮守府生活が救われるとしたら…」

提督「……なーんて、そんな非科学的な事が起こるわけ無いに決まってる」


提督「…所詮ゲームだ、楽しくやって、あー面白かったで終わらせればいいさ」カチッ



『御契約有難う御座いました。』

『夢と現実の混じった世界を満足の往くまでご堪能下さい。』

提督「……何も起きないな」

提督「てっきりパソコンが壊れると思っていたがどうやら本当にゲームらしい…起動してみるか」


提督「お、普通に起動したぞ…えーっと文章が出てきたな…俺の情報を記入か」



『あなたの情報をご記入下さい』

提督「名前は提督…男性、年齢は25……キャラメイクはスカイリムみたいなもんか」カタカタ

提督「身長は172cm、体重は74kg、血液型はA」カタカタ

提督「職業は提督、家は…鎮守府は家って呼べるのか? まぁいいや、鎮守府っと」

提督「お財布事情……安売りで買ってきたお茶パックで命を繋いでる分しかない」

提督「えっと…女性経験だって!? …そこまでリアルにするか」


提督「0だ馬鹿野郎! …そうだよ、四捨五入で魔法使いだよ! 文句あっか!!」ッターン!

提督「いっそ誰か俺を殺してくれ……というより俺はなんで真面目にこれに答えちゃってるんだ」





『ご登録完了です』

『それではゲームの世界をお楽しみ下さい!』

『このゲームに登場するキャラクターはあなたの世界の誰かとなっております』

提督「普通に始まったな…ステータスはFFとドラクエの混ぜ合わせか」

提督「経験値表記もあるし雑魚を倒したら俺のレベルが上がるのか?」

提督「お、犬が目の前歩いてるじゃん…撫でてみたりしたらどうなんだろうか」


犬は気持ち良さそうにしている

犬の好感度が3上がった


提督「……え? 犬にまで好感度あるの? 」

提督「じゃあ…そうだな、何か食料でも上げれないかな…お、初期装備にハムがあるじゃないか」

提督「そら、ハムだぞー」ピッ



犬は猛烈な勢いでハムを食べ始めた

犬の好感度が500上がった


提督「バグってないかこれ、明らかに撫でる時と上がり幅がおかしいだろ」


提督「…そういえば俺も腹減ったな、一時中断して何か食べてくるか」スッ



犬のキャラ安価下4

すまん、次から直下にするわ


>>1「ハムうめぇw」

提督「おいお前誰だよ、つまみ出せコイツを」



提督「もう一度ゲームでもするか…食堂行った所で食う物も何も無いしな…」

提督「貴重なハムが得体の知れない何者かに全て食われてしまった…野郎、次見つけたらタダじゃおかねぇ」


提督「えーっと、まずは現状のマップ把握からやるべきだな、何も知らない状態でダンジョンとかに潜ると死ぬかもしれん」

提督「良い具合に街の中にいるみたいだしドラクエだとこういった場所の門の近くには総じてキャラが立ってるもんだ」


村人「ようこそ、ここはくれの街」

村人「なにもないけどそれがいい」


提督「やはり読み通り…コイツは詰まる所モブだな」

提督「これ以上の台詞は無さそうだが一応もう一度喋りかけてみるか」


村人「私に二度も話しかけてくれたのはあなたが初めてです!」


村人の好感度が10上がった

提督「うわ、モブのくせして別の台詞喋りやがった!」

提督「ご丁寧にコイツも好感度あるのかよ…本当に変なゲームだな」


コンコン


提督「ん? 誰か来たみたいだな…入ってくれ」

直下

大淀「提督、失礼致します」

提督「…大淀か、すまないが今月もピンチなんだ……申し訳ない」

大淀「それはもう三年前から知っています、今回は司令部からの電報と作戦指示書です」

提督「ん、そうか…そこに置いといてくれ」

提督「それと今度から電報はこのパソコンで全てやりとりするつもりだ、コピー印刷代も馬鹿にならないからな」

提督「コピー代が浮くから…毎月の収支はどれぐらい上がる?」

大淀「そうですね…最低でも月200円は浮くかと」


提督「なに!? 200円も浮くのか! よし、今日はご飯と卵を使ったオムライスだ! 大淀! 今すぐ間宮に告げるんだ!」

提督「あ、ケチャップは勿体無いから少なめにしておけよ!」


大淀「は、はぁ…では間宮さんに伝えておきますね」

提督「久々にオムライスを食べるなぁ…はぁ、生きてて良かったわ」


大淀「…うふふ、提督が笑う所を久々に見れた気がします」

大淀「では失礼させて頂きますね」


提督「…そんなに笑っていなかったか? 日々生きることに必死すぎたからかな」

提督「ともあれ大淀も嬉しそうだから良いとするか」

提督「さて、ゲームの再開をするか…この村人は大淀って名前にしておこう、覚えやすいし」

提督「それじゃあ資金稼ぎでもしていきたいが…何か求人広告みたいなのってあるもんかねぇ」



人「あぁ、そこの! ちょっと頼まれてくれないか!」

人「卵をうっかり割ってしまってこれじゃあ怒られちまう…少ないかもしれんが小遣いとして金も出す!」

人「だからその…卵をとってきてくれないか?」


提督「いやお前が買いに行けよ、売ってるだろ卵ぐらい」

提督「でもまぁ金貰えるならやっておくか、しかし都合の良いゲームだな」


人「ありがたい! 場所はガーッと行ってシュッて入ってそこをグイッと行ったとこにあるから頼んだぞ!」



提督「えらく大雑把な説明だなおい! 今ので分かる奴いるのかよ!」

提督「…やるしかないよな」



直下キャラ安価

提督「…あれだよな? いやでもただの民家かもしれんが鶏いるし」

提督「ザクザク切りまくったら大量の鶏が画面外から大量に押し寄せて攻撃受ける代わりに卵落とさないかなぁ」

提督「んなことして現実の俺がボロボロになったりしたらそれこそ一大事だな…普通に鶏を持ち上げるか」


提督「おお、卵ゲット! これをさっきの妙に龍驤っぽいけどどこか足柄っぽさを見せたヤツに持っていけばいいんだな?」

提督「…何個でも手に入れて現実世界にも卵が出てきてくれるかなぁ」

提督「よし、善は急げだ…卵20個かき集めるぞ」


提督は卵を20個手に入れた



提督「これだけあれば…ヨダレが止まらんな」


人「ちょっ、ちょっとお兄さん集めすぎじゃないか? …まぁ助かったぜ、残りの卵はお前が持ってっていいぜ」


人の好感度が200上がった

金50と卵19個貰った


提督「っしゃあ!! 金と飯ゲットォ!」

提督「…虚しいな、ゲームの中の世界なのに喜ぶなんてな」

提督「さて、これで本当に卵19個と金が俺に舞い降りてくれるのか…」

提督「ハムは当たってたが大淀は良く分からん」

提督「だが今回は確実だろう、何せ卵19個だからな!」



足柄「提督! とっても素敵な報告をするわ!」バンッ

提督「静かに開けてくれ足柄、壊れたら修理するのは俺なんだぞ?」

足柄「そんな些細なことなんてどうでもいいのよ! 今はこっちの方が重要なんだから!」

足柄「さぁ受け取りなさい、この足柄が演習で貰った『勝利卵』とお金!」


提督「なっ……ば、馬鹿な…そんな、これは…」


足柄「ふふっあまりにも嬉しすぎて言葉も出ないようね! 私も貰った時は思わず涙が出そうになったほどよ!」

提督「流石だ足柄! この世で一番の功労者だ! お前が俺の鎮守府に居てくれて本当に良かったっ!」

提督「お前の為にカツサンド…は豚肉が無いからまた今度にさせてもらうが今日はお前には好きにさせる権利を与えよう!」

足柄「じゃあ提督のお言葉に甘えさせてもらうわ…はぁ、久々のご飯おかわりを食べられるのね…後はそれから…楽しみだわ!」



提督「…すまないな、今まで苦労掛けさせてきたな」

提督「だが、今度からはそんな苦労をさせない…このゲームがあればな」



次回から好感度上下降等含めてキャラ安価させていただきます
キャラ安価

仕様変更すいません
安価のコンマ以下の数字で上昇量に変更します。
00なら即ムフフ、その他ゾロ目250上昇、21以上50固定にします
01から20は100低下

俺含む既安価三キャラは公平に50ずつ上昇とします




提督「このゲームが本当に現実の世界とリンクしているのは今ので立証された」

提督「正確な卵の数と金額は不明だがおそらく卵19個と50円だろう」

提督「それに四捨五入したら魔法使いの俺がもしかすると四捨五入せずとも魔法使いにならずに済むかもしれない」

提督「だがここで一つの不安が出てくる訳だ…」

提督「もしこのゲームの主人公…俺になる訳だがコイツが死んだりしたら…」


提督「考えるのはやめておこう」

提督「今判明しているのは俺にしか影響が今のところ出ていないって所だ」

提督「好感度システムが意味不明だが悪い事にはならないだろう…多分」

提督「そうだな…一つの目安として好感度1000越えたら良い事があることにしよう」

提督「逆に好感度が下がりすぎたら…どうなるやら」



提督「ゲームの続きでもしようか、飯までまだ時間はある」

提督「だんだんと慣れてきてはいるがどうにもこのゲームの人相はどっかで見たことのあるようなキャラなんだよなぁ」

提督「犬は忘れよう、あれはダメだ」

提督「そうだなぁカジノとかで一発大儲けしたいがそもそもカジノってどこにあるんだ?」

提督「お、丁度いいところに時津風…っぽい人物が」



時津「え? カジノだって? …教えてあげても良いけど何か頂戴よ」

提督「ねぇっつうの…卵も金もやらん!」

時津「んなばかな……あ、じゃあストップウォッチでぴったり10秒当てたら教えてあげてもいいよ?」


提督「ほう? この俺にピッタリゲームを挑むとは…中学の頃30秒までピタリ賞貰った俺に挑むというか」


時津「うわ! 本当にピッタリ10秒だよ!」

時津「実は昔からこれやってたり? …寂しい人生だねぇ」


好感度が50上がった

提督の惨めさが10上がった

提督「うるせぇ、時津風似のクセして俺の古傷を抉るのはやめろ」

提督「それと変なステータス上げるな!」

提督「よし、ちゃんとカジノの場所も聞き出してメモに残しておいた」

提督「ゴエモンとかの3D迷路とかよくメモったっけなぁ…」


時津風「しれー、しれーっ! しれぇーってばぁー! ねー! おーい聞こえてないのーうぉおおいッ!」

提督「うおっ! お前いつの間に執務室に…どうでもいいが語尾お前たくましくなったな…」

時津風「へ? いつも通りだけど、しれーさっきからそれで何やってるのー?」

提督「これか? あー…っと、牧場物語の…ゲームボーイ版」

時津風「へー…みーせてよ! 時津風も気になるなー」

提督「ダメだ、時津風にはまだ早い、これ見てると目が悪くなるんだぞ?」

時津風「うそ、んなバカな……もう5分くらい見ちゃった」

時津風「時津風目が悪くなっちゃうのー…?」


提督「5分ぐらいなら誤差の範囲内だから平気だな…しょうがないな、皆にはナイショだぞ?」

提督(料理動画でも流しとけばなんとかなるか)

時津風「うれしー! それじゃあ膝の上に乗らせてー、ここからじゃ良く見えないー」

提督「はいはい、それじゃあカレーの作るとこでも見ようか」


時津風「うわぁ……うまそー! しれぇー朝食でカレー作ってよー作ってよー」

提督「…無理だ、俺にそんな超高等技術は持ち合わせていない」

時津風「うそ、んなバカな…」

提督「その代わり間宮にはカレー…っぽいのを作ってもらうように頼んでおくからさ」

時津風「じゃあ仕方ないです…また人参とお肉が入ってないカレーなの?」


提督「うぐっ…こ、今度こそは人参もお肉も入ってるカレーになるはずだから!」

時津風「やったー! 楽しみだなー! 絶対だからねー!」


提督「…でもこうして本格的なカレー作りの動画見てると腹減ってくるよな…あ、今日のご飯はオムライスだぞ」

時津風「えっ! ほんとー! じゃあ体動かしてお腹空かせておくねー」ピョン




提督「あんまりお腹は好かせておくなよー…お替り出来る分の米が今日は無さそうだからな…」

提督「足柄、あまりがっついて食べないでくれ…時津風の悲しむ顔を俺は見たくない」


提督「米…米を何とかして手に入れねば」

提督「最悪小麦粉をチネって擬似お米を作るしか…あ、小麦粉あったっけかな」

提督「確か食材チェック表に残りの在庫が…」



提督「300グラムポッキリ…一食分、いや粘れば二食分ぐらいは…」

提督「そうだな、今後の指針は決まった…米か小麦粉をこのゲームで稼ぐ」

提督「その為なら俺は心を鬼にしてでもやってやろう…生きるためだ、仕方ない」

提督「そうと決まればゲームだ、これでも米を作れるはずだが込めの取得までリアルタイムで数ヶ月はあまりにも時間がかかりすぎる」

提督「鶏の卵が20個手に入る世界だ、米なら30kgも手に入るのも夢じゃないはずだ!」

提督「それと人参と豚肉…すき焼きとか焼肉にしたアッツアツのお肉に焼肉のタレ絡ませてご飯の上に…」

提督「……ごくっ」



提督「ハッ!? い、いかん! このままでいくと予定より2時間も早く空腹にやられてしまう…ゲームに集中せねば!」



キャラ安価直下

提督「米……米を…」

提督「それも一つや二つではない、全部だ!」

提督「誰か米関係の求人してないかなぁ…あ、農家の仕事は簡便願いたいな」


しかし米関連の依頼はなかった


提督「だよなぁ…仕方ない、それ以外のお金になりそうなクエストでもやっていくか」


村人「そこのお前」


提督「えっ俺? このゲームNPC側からも会話してくるのかよ…作りこまれてるなぁ」


村人「一つ旨い話があるんだが、見たところ金が欲しいんだろ?」

村人「洞窟の先にある魔物が巣くっていてな…そいつを退治してきて欲しいんだ、見事退治出来れば金は奮発させてもらう」


提督「…遂にきたか、討伐クエスト」

提督「最初の街だからそんな強いボスが出てくる訳でもないとは思うが…どうする?」


村人「今すぐの反応を示してくれなけりゃこの話はナシだ…どうだ、やるか?」


提督「くそっ考える暇を与えないだと…金は欲しいが…考える暇は無い、やってやろうじゃないか」


村人「へへっ…じゃあ頼んだぜ、俺はここで待ってるからよ」

提督「つい流れで引き受けてしまったが…絶対に魔物ってアレだろ」

提督「深海棲艦しかいないだろ…どうすんだよこれ、ほぼ詰みじゃねぇか」

提督「しょうがない、装備整えて被弾を抑えるぐらいしか逃げ道は無さそうだ」


提督「所持金って今幾らだっけ…まさかこれもこっちとリークしてるわけじゃないよな?」



所持金59円



提督「うわ、リークしてやがる…クソッタレがぁ!」

提督「というよりさっきの足柄の活躍が無ければ9円しか無かったのか…ありがとう足柄」

提督「ん? 待てよ…こっちと同じならこのゲームにもそこらに14cm単装砲とか7.7mm機銃とか転がってるよな」

提督「持てるかどうかはさておき拾えるもんは拾って装備しないと本気で死ぬ」


あなたはガサゴソと地面を探した…

35.6cm連装砲を見つけた!


提督「うぉおっしゃああ!! 超強力武器ゲット!」


重くて持てない! あなたは35.6cm連装砲を渋々諦めた


提督「なんだよそれ!! せめて道具袋に入れさせろよ!」


あなたはガサゴソと探し始めた…

7.7mm機銃を見つけた!

あなたはこの貧弱一般武装を嫌々ながら装備するハメになってしまった…



提督「馬鹿にすんなよ! 7.7mm機銃は大発の改修で必要になるんだからな!」

提督「いやでも装備するかと言われたら…そりゃあお前……12.7mmの方が良いよなぁ」

提督「さて、洞窟の最奥に魔物がいるんだったな…レベル1だけどなんとか戦えるんじゃ…ん?」


魔物の群れが突然襲ってきた!


提督「……あれ、これって本気でヤバイんじゃね?」


魔物の群れ攻撃

あなたに64のダメージ


あなたは息も絶え絶えだ!


提督「終わった…もう無理だ、抵抗せずにもうスッパリ終わりにしよう」


あなたの攻撃!

あなたは持っていた7.7mm機銃を投げ捨てた!


提督「さぁ、もう煮るなり焼くなり好きにしてくれ…」


魔物の群れは混乱している!

魔物の群れは何処かへ去っていった…

何か落ちている…


大きな魚を手に入れた!

好感度50上昇



提督「……へ? い、生きてる? なんだかよく分からんが俺は生きながらえる事が出来たんだな!」

提督「というより何故好感度が上昇…?」

提督「ま、まぁ細かい所はいいとしよう、しかし本番はここからか……なんか未来を見てきたような気分であまり良いものじゃないな」

提督「…一旦休憩を挟むか、武器庫に行って腹の足しにもならない機銃を見つけてこないとな」

提督「ゲームだと俺は7.7mm機銃だったが現実の俺がもし仮に12.7mm単装機銃を装備したらどうなるんだ?」

提督「試す価値はありそうだな、このゲームに逆らえるかやってみてもいいかもな」




提督「ええいっ! 7.7mm機銃はそれこそ山のようにあるのに12.7mm機銃はどこにあるんだ!」

提督「クソッやはり7.7mm機銃になるのか…こんな時に限って14cm単装砲すらないし!」

提督「諦めよう…そして運命を受け入れて潔く大ダメージを受けるほか無い…」

提督「スゥ……ハァ…俺は覚悟を決めた、さぁ敵はどいつだ!」クルッ



ヌ級「」


提督「……イ級じゃないんだね」

ヌ級「グッ……グガアアッ!!」


提督「いや覚悟していたこととは言え艦載機は卑怯過ぎるんじゃな」



ズドンッ

提督「いでぇえええっ!!」

ヌ級「ギッ!?」

提督「おまっ…手加減ぐらいしろ! 俺じゃなければ即死だったぞ今の!」

提督「夜戦だったら冗談抜きで死んでいたが今は昼戦だ、それぐらい学んでいるだろう」

提督「こんのやろ、お……」

提督「…お前ここまで迷い込んでくる間に艦載機の数を減らしてるな?」

提督「何度かお前戦闘を繰り返してるみたいだな…服がボロボロじゃねぇか」


ヌ級「……?」

提督「はぁ、仕方ねぇな……いだだっ…そんな海でボケっと突っ立ってるな、入渠させてやるからこっちこい」

ヌ級「ギギッ! グガガッ……グゲ」



提督「ははっ何て言ってるか全くこれっぽっちもわっかんねぇ、肯定とみなすからな」

ヌ級「」

提督「ほらよ、300数えるまで風呂から上がってくるんじゃねぇぞ?」

提督「ボーキサイトはどっかの大食いが枯渇寸前まで喰い散らかしたから少ししか分けてあげらんねぇけど帰り分はあるだろ」


ヌ級「…ガァギ…ィガッ…ゴォ」

提督「…うーん、相変わらず何て言ってるか分からないけどあんまり手を出すもんじゃねぇぞ?」

提督「命のやり取りってのはあまり好きじゃないからな…お互い苦しい時にはお互い様って事だ」


提督「……で、もしあれなら魚とか取ってきてくれないか? 飯が欲しいんだ、米でもいいぞ?」






提督「風呂だけの付き合いだったけどお前も達者でな! もし次に会った時は仲良くやろうぜ!」

ヌ級「…」コクッ

提督「おお、言葉通じてるみたいだな! まぁ数少ない『男友達』って事で宜しく頼むぜ!」

ヌ級「グゲッ?! …ギ」




提督「行っちまったな……何て言ってるか最後まで分からなかったけど案外いいヤツだったな」

提督「…さて、俺は執務室に戻るか」

提督「さてゲームだ、確か洞窟に行って魚貰ったあたりで終わったんだったな」

提督「ゲーム起動したまま風呂に入っていたから変な展開になってなければいいけど」

提督「さてと、今はどんな状態なのか」



あなたは洞窟で食べられそうな草をむしり取って黙々と食べている

あなたの空腹度が20下がった



提督「……コイツまで現実の俺とほぼ一緒の行動を取っているのか」

提督「いや俺だからやるのは分かっていたがいざこうして見ていると惨めすぎて目も当てられんな」

提督「見たところずっと草を食べてたみたいでライフはほぼ全回復してるな、生命力高すぎるだろ」

提督「とりあえず村に戻って結果報告でもしておこうか、倒してないけど追い払っただろうし」



あなたは口に詰めれるだけ草を詰め込んで街へ戻っていった…


提督「もう草はいいんだよ! そんなに旨いなら現実の俺にも少し分けろ、少し気になるじゃないか」

提督「…本当に惨めだな」

あなたは街に戻った…

村人「ん? まだ魔物を倒していないじゃないか」

村人「ヤツはこの先の洞窟に居座っている、早くなんとかしてくれ」



提督「お前が何とかしてくれ、俺は勇者じゃないんだぞ、ただのちょっとお金が無い提督だ」

提督「お前がなんとかしろ…っと」ピッ



村人「ん? まだ魔物を倒していないじゃないか」

村人「ヤツはこの先の洞窟に居座っている、早くなんとかしてくれ」



提督「こういう時に限って台詞固定かよ! なんなんだお前は!」

提督「…一旦コイツの事は諦めて他の事でもするか、何をしようか」



キャラ安価直下

提督「そもそもこのゲームは何をしたらゲームクリアなんだ?」

提督「これももう一人の俺だとしたらゲームクリアは提督としてやるべきことを全て終えたとき…か?」

提督「そんな日が訪れる前に俺の寿命のほうが先に訪れそうだけどな! はははっ!」

提督「…言ってて悲しくなってくるのはやめよう」


提督「何かお金になるようなものはあるかなぁ…お、求人広告が」

提督「えーっと、自給900円のアルバイトか、深夜帯なら更にお金が貰えると」

提督「自給900円かぁ…数時間働けば米10kg買える金額が何の労もせずに手に入るのはラッキーだな」



あなたは面接会場へと向かった


「まず、志望動機を教えて下さい」



提督「なんでゲームの中でも面接をやらなくちゃいけねぇんだよ!」

提督「そこは面接シーンカットして普通に仕事してるとこを流すだけでいいだろうが!」

提督「はぁはぁ……お金を貯めて米を買いたかったから」ピッ

提督「あと個人的には燃料とボーキサイトとか鎮守府として活動できる資材を貰いたい」



あなたは面接官と仲良く談笑した

好感度が50上がった



提督「俺の回答で仲良く談笑ってそれはどう考えてもおかしい」

提督「だがこれで俺もこのゲームの中でようやっと仕事に」


「もうこんな時間…ではまた明日、こちらでお会いしましょうねあなたさん」



提督「まだ面接あるのかよ! もういいよ!」

提督「なんだこのゲームは……やたら登場人物はどっかしらで見たようなキャラばかりだけど今のは知ってる」

提督「今の面接官はコブラだな、あの顔は間違いない」

衣笠「えーっ! 絶対コブラじゃないわよ、どっちかと言うと衣笠さんの方が似てるわよ」

提督「いいや、口調は女っぽかったけど顔はコブラだ! 俺はコブラ以外認めん!」

衣笠「やけにコブラにこだわるのね…まぁ今日のデイリー建造終わったわよ」

提督「おう、毎度毎度すまないな、報告ありがとう」




提督「お前いつから見てた」

衣笠「提督が涎垂らしながらお金の計算してた時ぐらいからかな、中々に気持ち悪かったわよ?」

提督「今すぐ忘れるんだ、間違えても青葉なんかに言ったりするんじゃないぞ、いいな」

衣笠「どうしよっかなー…提督の行動次第で考えてあげなくも無いけど…?」

提督「衣笠め…何が望みだ」

衣笠「提督のご飯半分、味噌汁も半分頂戴!」

提督「貴様、それでも艦娘かっ!!」

衣笠「衣笠さんは艦娘だって、じゃあ青葉に言いふらしてもいいのかなー?」


提督「クッ、参った……だけどあったかホカホカ状態のご飯を先に食わせてからにしてくれ、残りはお前にやる」

衣笠「へへっ毎度どーも! あとそうださっき間宮さんが大きなお魚抱えて小走りしながら小躍りしてたわよ?」

衣笠「これでメニューに悩まなくても済むーとか言いながら本当に嬉しそうにしてたわね」

提督「そっか、大きな魚ねぇ……なるほど」

衣笠「あれ、あんまり喜ばないね、いつもの提督らしくないわね」

提督「喜んではいるぞ? ただ…知ってたと言うか、そんな所だ」


衣笠「うーん…イマイチよく分からないけど今日のご飯は結構ゴージャスなんじゃない? 卵と魚なんて本当に久々だからね」

提督「確かにそうだな…これで一週間は生き延びる事が出来るようになったのは嬉しい誤算だ」

提督「そろそろゲームを一時中断して飯でも食いに行くか、衣笠も一緒にどうだ?」

衣笠「いいね! じゃあ食堂まで競争よ!」ダッ


提督「おいおい、走って転ぶんじゃないぞー?」

提督「さて、衣笠に先を越されないように近道して驚かせてやるか…」




?「やっと執務室から出て行ったわね…提督が何してたかこっそりと拝見でもしましょうかしら」


直下キャラ安価

夕張「ふっふっふ…パソコンを買ってきたのは私なら分かるんですよ、さてさてどんなパソコンなのかしらね」

夕張「提督の事なら何でも知っているつもりですけど細かい所なんてまだまだ知らないですからね」


夕張「えーっと…このゲームはどういったゲームなんでしょう? あ、動いた」

夕張「この操作できるキャラってなんだか提督にそっくりねぇ、あっもしかして自分をキャラメイクしたのかな?」

夕張「オンゲだったら絶対にやりたくないわね…そんな事」


夕張「なんだかよく分からないゲームだけどキーボード操作なのかな…左クリックして会話かな?」ポチ



あなたは村人に7.7mm機銃でいきなり殴りかかった!

村人「きゃあっ! な、なにするのよ!」


好感度が50下がった…


夕張「へ!? いや、そんなつもりじゃなかったのよ! ただ会話したかっただけなのに!」

夕張「うううぅ……すっごい痛そうにしてる…なんだか自分を痛めつけたみたいで嫌だなぁ」

夕張「えっと…何かアイテムとか渡して何とか出来ないかしら…」



あなたは村人に襲い掛かった!

村人「やめっ…い、いやぁ!!」

村人はあられもない姿になった!

好感度が50下がった…




夕張「あぁんもうっ! そ、そうじゃないんだってばぁー!」

食堂


提督「着々と皆集まってきているようだな…衣笠はもうオムライスに手を付け始めているな、よっぽど嬉しかったのだろう」

提督「そうだ、間宮さん、足柄が来たら今日はおかわり自由にしてやってくれないか?」

提督「今日は彼女のおかげで豪勢な食事が出来るようになったからな、宜しく伝えておいてくれ」


間宮「あ、はい分かりました! と言ってもご飯のおかわりは多くても三杯が限界そうですけどね…」

提督「なら俺のおかわり分を足柄と時津風と…あとそこでがっついてる衣笠にやってくれ」

間宮「えっ! い、いいんですか? それですと提督の食べる分が無くなっちゃいますよ!」

提督「いや、俺なら大丈夫だ…不思議と今日は腹が減ってないから……ムグゥッ!!」


提督「……」

間宮「えっえ? あの、提督…大丈夫ですか?」



提督「……あぁ、大丈夫だ…それよりちょっと急用を思い出してな…少し席を外させてもらう」スッ

執務室





夕張「なんとか操作方法が分かったような気がするわね…」

夕張「このゲームって何でも出来るみたいだし試しにジャガイモでも掘ってみようかしら」


ギィ……バタン


提督「……」

夕張「あ、提督! ず、随分とお早いお食事でしたね…あ、あはは」

夕張「えっとこれはその……ごめんなさい、ちょっと興味本位ででして…あ、ストーリーは進めてないですよ!」

夕張「それで、その…今日の私の分のご飯をですね…あの、分けて上げますからここは何とか…」


提督「……」ガチャ



夕張「あ、あの…提督? その手に持ってる7.7mm機銃はちょっと…洒落にならないと言いますか…」

夕張「流石に冗談ですよね? …て、提督? 目がこわ」


バキィッ


夕張「いぎぃっ!!」

振り下ろした鈍器は夕張の艤装を付けていない箇所に命中し、痛々しい音を鳴らした


夕張「っ……い、一体何を…」

ベギィッ!

夕張「――っ!!! がっ…!」



提督「…」スッ


夕張「ぅっ…な、何を…」

ビリィッ!


夕張「ひっ…! や、冗談…ですよね? あ、あははっ」


目を白黒させながら完全に怯えきった表情で提督を見つめる夕張だが

提督の視線はどこか焦点のあってない顔で乱雑に夕張の衣服を破り捨てていく…


夕張「や、やだっ! やめてってばぁ!」

夕張「だ、誰か助けて……こんなの、提督じゃない…」

提督「……ん? 俺は何故執務室に…?」ピタッ

夕張「手が止まった…? に、逃げないと…うっ足がっ…」


提督「夕張…? どうしたお前そんな格好で、何があった?」

夕張「ひぃっ! い、いやぁ、来ないでっ…ご、ごめんなさい…許して…」

夕張「二度と提督のパソコンには触りません…だ、だからどうか許してください…お願いします」


提督「来るなってお前……もしかして俺は、何かやってしまったのか?」

提督「まさか、あのゲームじゃ……」クルッ

夕張「い、今のうちにっ!」ダッ


提督「あ、待て夕張!」


提督「…これは、非常に厄介な事になってしまったな」

提督「ゲームの俺の行動が、現実の俺の意思とは無関係に作用するのか」

提督「俺が操作していない時に何があったのか……調べてみる必要がありそうだな」


提督「もしかするとこのゲームは俺の想像している以上に危険な物かもしれん」



提督「軽く調べてみたが行動履歴を見ることはこのゲームは不可能なようだ」

提督「つまりこのゲームで何が起きたか、何があったかを知るには俺自身の目で確かめる他ないということか」

提督「道具を手に入れたら過程はどうあれその道具は俺に来る」

提督「何かに攻撃したりしたらその攻撃は過程はどうあれ俺が関与する攻撃が行われる訳か」

提督「だがここでいくつか矛盾点が現れる」


提督「所持金がゲームと俺と一緒ではあるが…もし俺がここで1円玉を外に放り投げたとするとどうなる?」

提督「ゲームでは59円だが、現実だと58円…これだと矛盾が解消されない」

提督「何かしらゲームでアクションを起こしてくるのか? 強制的に1円が減るみたいなそんな感じに」



提督「夕張が何をやったかは大方予想は出来た、村人に攻撃し、服を脱がせたと…」

提督「完全に夕張に向けての同じ行動であるが、今までにこれと一緒だった事があったか?」




提督「…まだ確実性は得られていない、主人公になにかされたキャラはあの村人だけだもんな」

提督「夕張にはどう伝えておくべきか…ゲームの仕業と言うしかない・・・か」




直下キャラ安価

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