ありす「買い食いですか?」 (22)

※アイドルマスターシンデレラガールズSS
※アニメ設定あり
※デレステ準拠設定あり

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~クローネの部屋~

奏「そう、近くにおいしいサンドウィッチ屋さんが来てるらしいのよ。一緒に行かない?」

ありす「...」

奏「ふふっ、『買い食いなんてはしたない』って顔してるわよ」

ありす「そうですよ!奏さん、そんなことしたらいけないって習いました」

奏「いいじゃない、たまには...ね?」

ありす「ですが...」

文香「...ありすちゃん...一緒に行ってはくれませんか...」

ありす「文香さん...!文香さんも行くんですか?」

文香「...ええ...奏さんに...誘われたもので...」

ありす「文香さんが行くのなら...」

奏「あら?私と一緒じゃ嫌だった?悔しいわ」

ありす「そ...そんなことないです!奏さんと一緒にお出かけしてみたいです!」

奏「ふふっ、冗談よ...それにありすちゃんに珍しく感情的になって...かわいいわね」

ありす「い...今のは...奏さんがからかうからです」

文香「...仲がいいですね...私も少し嫉妬してしまいそうです...」

ありす「もう!文香さんまでからかわないでください!!」

奏「かわいいありすちゃんをからかうのはこのくらいにして...そろそろお店に向かいましょうか?」

文香「...ええ、そうですね」

ありす「...からかうのは今回だけにしてくださいね」

~サンドウィッチ屋~

奏「どう?」

ありす「車で販売してるんですね...それにたくさん種類がありますね」

文香「...私に食べきれるでしょうか...」

奏「ありすちゃんは苦手な野菜あるかしら?ここでは苦手な野菜を抜くことが出来るのよ」

ありす「好き嫌いはありません」

文香「...ありすちゃんはイチゴをましましで...」

奏「そうね、いちごをましましにしちゃおうかしら?」

ありす「もう2人とも!いちごなんてないじゃないですか!その...いちごは好きですけど...」

菜々「ナナもいちごは好きですよ!いやー若い頃はよくいちごを摘みに行ってました!」

ありす「!?菜々さん?どうしてこのお店にいるんですか?」

菜々「346カフェの次いでに『ここでバイトしてくれたまえ』って専務に言われたんですよ!これも年の功ですかね?」

奏「菜々さん、それはいいのだけれどさっきから墓穴を掘ってないかしら?」

菜々「はっ!?ナナはまだ17ですよ!ウサミン星からやってきたナウでヤングピチピチなJKアイドルです!」

奏「冗談はおいておいて...私はえび野菜タルタルにするわ、あとコーヒーを1つお願いできるかしら」

文香「私は...あまりお腹がすいていないので...コーヒーだけでお願いします」

ありす「じゃあ私は...BLTでお願いします...あとココアをお願いします」

菜々「みなさんスルーしないでくださいよぉ!あ、ご注文ですね?少々お待ちください~」ミーンミーンウサミン

ありす「店内のこの音楽は一体?」

文香「...ありすちゃん...『事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである』とニーチェは言っています...」

奏「知らぬが仏ってやつね」

ありす「よくわかりませんが...ウサミン星とはすごいのですね」

菜々「お待たせしましたー、ありすちゃんのBLTとココア、それに文香ちゃんのコーヒーを先にお持ちしましたー」

奏「私は後で向かうから先にあそこのあたりで食べていて?」

ありす「ではお言葉に甘えて...」

~ベンチ~

ありす「もぐっ...とってもおいしいです!」

文香「...よかった..コーヒーも暖かくてとても...穏やかな気持ちになります」

奏「お待たせ、あら...ありすちゃん、そんなにおいしそうに食べて...お腹が減っていたのね?」

ありす「これは...その...パンが具と合っているからです!」

文香「...ありすちゃんを見ていると...こちらまでおいしく感じますね...」

ありす「文香さん、一口食べますか?」

文香「ありすちゃん...では一口だけ...とても美味しいですね」

奏「私はお邪魔だったかしら?あら?ありすちゃん、口元にソースがついているわよ」

ありす「本当ですか?」

奏「ふふっ、私が取ってあげる」

ありす「ってなんで目をつぶってこっちに近づいてくるんですか!ちょっと大人すぎますよ!奏さん」

フレデリカ「フンフンフフーンフンフフー、ヤッホー!みんな何やってるの?」

奏「あら、フレちゃんに周子ちゃん」

フレデリカ「んん~?これはこれはおいしそうなパニーノではないか~!パリジェンヌのアタシもよく食べたな~」

周子「フレちゃん、それイタリア語、みんな楽しそうやん?アタシも混ぜて~」

文香「...みなさん元気ですね...」

ありす「にぎやかになりましたね」

フレデリカ「そんなことより~♪ありすちゃん、今日おしゃれだね~?フレちゃんポイント20Pt進呈~」

奏「そのポイントは貯まるとどうなるのかしら?」

フレデリカ「ん~とね...かな子ちゃんが~お菓子をくれるんじゃない?」

周子「なんでかな子ちゃんやねん、でもたしかにありすちゃん今日おしゃれだね~」

ありす「今日はあえてトレンチコートなんです」

文香「...寒く...ないですか?」

ありす「寒くてもおしゃれのためなら我慢しなきゃ...ってネットに書いていました」

フレデリカ「うんうん♪確かに今日はすっごくおしゃれだよ~、今日のファッションのコンセプトは何かな~?」

ありす「コンセプト...そうですね...題してクール・タチバナです!!」

周子「なんか奏ちゃんっぽいね~」

ありす「奏さんや凛さん...それに楓さんをイメージしてみました!」

フレデリカ「ほうほう♪凛ちゃんに楓さんか~」

周子「凛ちゃんが蒼やったら...今のありすちゃんは黒...ブラックアリスって感じだね~」

ありす「ブラックアリス...?大人っぽくていいですね!」

文香「...なんだか蒼いですね」

奏「ええ...(ありすちゃんもいずれ『ふーん、アンタが私のプロデューサー?…まあ、悪くないかな…』っていうのかしら)」

~テレビ局楽屋~

凛「くしゅん!」

奈緒「凛、大丈夫か?」

加蓮「凛まで風邪とかいったらキャラとして奈緒が浮いちゃうよ~」

凛「ううん、大丈夫。なんだか噂された気がして...奈緒はかわいいから大丈夫だよ」

奈緒「か...かわいいだなんて...」

加蓮「そうそう奈緒はかわいいよ、か・わ・い・い」

奈緒「は、はァ!?や...やめろよ~!!」

~346プロ前~

楓「見えてますよ専務」

専務「...君か、何か用かね?」

楓「行かなくていいんですか?ありすちゃん達楽しそうですよ?」

専務「...別に彼女たちを見ていたわけではない、用がないのであれば失礼する」

楓「あの」

専務「何かね?」

楓「変わりましたね専務...あの時から」

専務「私は同じ失敗は繰り返さない、ただそれだけだ」

楓「あの人の影響ですか?」

専務「彼は美城にとって有用な人材だ。そして結果も残している、もちろん評価している」

楓「笑顔...」

専務「勘違いしないでもらいたいが彼の笑顔という言葉に感化されたわけではない、現場の様子を見るのは経営者として当然だ」

楓「そうですか、ふふっ」

専務「どうした?」

楓「専務も苦労されているんですね、クローネだけに」

専務「...失礼する」コツコツ

楓「(プロジェクトクローネ...シンデレラが大人の階段を上る魔法...かもしれませんね)」

~ベンチ~

文香「...ありすちゃんそろそろ時間が...」

奏「あら?もうこんな時間?」

ありす「そうですね...皆さんとご一緒するのはとても楽しかったです」

フレデリカ「そうだね~今度は唯ちゃんとアーニャちゃんも連れて行こうよ~」

周子「和菓子持ってくるし、お茶がいいんちゃうかな?」ソウダネー...ハイ...ガヤガヤ

ありす「(こんな時間がずっと続けばいいのに...って思います)」

ありす「(これが大人になるということ...買い食いもふーん、悪くないですね...)」

おしまい

以上です

デレステのありすを見て思いついた題材なのですが大人に憧れるありすもいいですよね!
クローネも楽曲欲しいなぁ(チラッ

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