ちひろ「耳掃除、ですか?」 (43)

モバP「ふむ……これは痒かったでしょうね……」



ちひろ(どうも、毎度おなじみ千川ちひろです)

ちひろ(私は今、Pさんに膝枕されながら耳掃除をされようとしています)

ちひろ(何でも、耳が痒そうにしていたからとの事で、実際痒かったのですが……)

ちひろ(まさかPさんにやって貰う事になるとは……それも仮眠室で、膝枕されながらなんて……)

ちひろ(というか男性に膝枕されるなんて初めてで緊張するっていうか多分今顔もかなり赤く……///)プシュゥゥゥッ

モバP「ちひろさーん?」

ちひろ「ひゃい!」ビクッ

モバP「力、抜いて下さい。それでは気持ち良くなれませんよ?」

モバP「まぁ野郎の膝で、警戒するなっていう方が無理かもしれませんが」ハハハッ

ちひろ(警戒を解きたいのは山々なんですよぉぉ~……///)


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<数分後>


モバP「落ち着きましたか?」

ちひろ「は、はい」

モバP「では行きます」

モバP「まずは耳たぶからです。皺の奥の方に溜まってますね……」

ススッ……スーッ
ピリピリピリ……パリパリ

ちひろ(耳かきが、滑って行く……かさかさした音が、剥がれる感覚が……)

グッ、グッ、パリパリパリッ
ツツーッ

ちひろ「あの……どれぐらい、溜まってますか?」

モバP「えぇと……それはもう、びっくりするくらいです」

クリクリ
ピリッ、ペリペリ


ちひろ「……何だか、もう……女としてアウトですよね……」ドンヨリ

コシュッ、コシュッ

モバP「俺はそうは思いません。耳掃除すら疎かになる程、アイドルの皆や俺の為に頑張ってくれてる証左じゃないですか」

ちひろ「Pさん……」

モバP「ではそろそろ中に入ります」

スーッ……

モバP「むしろ耳垢の溜まった耳は大好きですよ」

……カリッ

ちひろ(あ……一番、手前のに、当たって……)

モバP「他人の耳掃除するのが堪らなく楽しいんです。溜まってれば、溜まってる程」

ググッ、ザッ
パリッ!
ズーッ

ちひろ「う……ひゃあっ……」ビクッ


ちひろ(耳垢を捉えて、剥がして、引き抜いて……)

ザッ
パリパリ……
ペリッ

ちひろ(一つ一つの動作が心地いい……)

カッ……パリ
ミリッ
ペリペリペリ

ちひろ「Pさん、上手、ですね……」

カリカリカリッ
パリッ
スーッ……

モバP「それなりに自信ありますから。本気で耳掃除屋でも開業しようかと思ってましたし」

カリコリ、カリカリッ
コリッ
ススーッ……

ちひろ(自分でした時より……ずっと気持ちいい……)


モバP「あ、力加減どうですか? ちょっと弱めにしてますけど」

ちひろ「は、はい……もうちょっと強くても、大丈夫、です……」

モバP「わかりました。では……」

スーッ……
グッ
メリメリメリッ
パリッ

ペリペリパリッ
パリッペリッ
ググーッ

ちひろ(耳の中……ジンジンしてる……スッキリ、していく……)


グーッ
コショッ、コショッ

ちひろ「あっ……そこ……」ビクンッ

モバP「痛かったですか?」

ちひろ「いえ……その辺りが……あの、気持ち良くて……」

モバP「ん~……この辺ですかね」

コショッコショッ
グイグイ

ちひろ「んっ……あぁ……」

モバP「入ってすぐの窪みの近く……覚えました」

グッ、グッ
ツツーッ

ちひろ「あ……はぁっ……」


モバP「さて、そろそろ続きしますよ。奥にも残ってるんで」

スィーッ

ちひろ(あぁっ……耳かきが、離れて……)

モバP「そんな名残惜しそうにしなくても良いですよ」クスクス

ちひろ「そ、そんな事……///」

……ガザッ

ちひろ(っ!?)

モバP「おっ、結構大きいのがありますね。まぁ壁に張り付いてる訳でもないんで苦労する相手でもないですが」

コリュッ、コリュッ
ペリィッ……クリクリ

ちひろ(何、この……不思議な感覚……脳の中まで、いじられてるみたい……)


クリュッ、クリュッ……
パリパリ
クイーッ……

ちひろ(耳の奥……大きいのがある感覚が、伝わってくる……)

コリュッ、コリュッ……
コ……
ズルッ……

ちひろ(あっ……動いたっ……)

モバP「よしっ。このまま……」

ズーッ……
ガザガザ……

スーッ……ズルンッ

ちひろ(耳道を上って……出たっ……)ビク


モバP「ふぅっ……おぉ、半年に一個の大物……」

ちひろ「物凄く恥ずかしいです……」カァァァ

モバP「こっちとしては、滅多にないやりがいのある耳掃除で楽しくてしょうがないんですけどね」

スーッ

モバP「仕上げの梵天です。くすぐったいですよ」

モフッ……
モフモフッ

クルクル

モフモフモフッ
……フワフワ

ちひろ(柔らかい、綿毛……時々くるくるするのが心地いい……)

ふーっ……

ちひろ「うっひゃぁあああっ!!?」ビクビクッ!

モバP「どうしました!?」

ちひろ「い、いえ……ふ、不意打ち過ぎて……」ハァハァ……


モバP「じゃあ反対側もするので、逆側出してください」

ちひろ「はいっ……」クルン

モバP「……良いんですか? 顔こっちに向けて」

ちひろ(……ッ!! 無意識に凄い事やっちゃってる!?)

ちひろ(あ……でも、Pさんの匂いが……何だか、安心する……)スンッスンッ

ちひろ「はい……このまま、お願いします……」

モバP「では、こっちも耳たぶから……」


--
---


パリパリ
カリッコリッ
スッ……

ちひろ「そういえば……アイドル達に耳掃除をした事は?」

モバP「……ないですね。学生時代の友人以外で他人にしたのは初めてだと思います」

ズッ……パリッ
ペリペリペリ
ザリッ

ちひろ「じゃあ……Pさんは私専用ですっ」

モバP「えっ?」

ザッ、ザッ
パリッパリッ
ズーッ

ちひろ「だって……いくらPさんが上手でも、万が一の危険があるじゃないですか」

ちひろ「もしアイドルの耳を突いちゃったりしたら、大変ですよ?」


モバP「……わかりました。そうしましょう」

ちひろ「♪~」

カリカリッ
コリコリ

ゴッ

モバP「おっと……」

ちひろ「い、今のは……?」

モバP「かなり大物ですね……こっちはしつこくこびりついてるので、ちょっと痛いかもしれませんよ」

ちひろ「わかりました……」ゴクリ


ゴッ……
ゴリッ……
ガッガッ……

ちひろ(音の一つ一つが重いくて大きい……鼓膜に近い……?)

グッグッ
ゴリッゴリッ
ガツッ、ゴツッ

モバP「手強い……」

ちひろ「取れそうですか……?」

モバP「まぁ、なんとかやってみます。耳鼻科に行くという手もありますが」

ちひろ「いえ……Pさんにお願いします……」

モバP「わかりました」


グググッ
ゴググッ……ゴシュッ、ゴシュッ

モバP「ぬぅ、本当に硬いなコレ……どうすっかな……」

ちひろ(Pさんの……素が出てる……? 珍しい……)

ゴリッ、ゴリッ
グーッ……ゴコッ

モバP「……それなら……」

ガグッ、ゴッ、ゴッ
グイッ……グイーッ……

ちひろ(お、押してる……? さじで掬うんじゃなくて、先で押して……?)

グーッ、ググーッ……
ペリッ

ちひろ「んぁっ……!?」

モバP「おっ、ちょっと隙間ができた……後はここから……」

スーッ
グッ、ベリッ、ベリリッ
ベリンッ

ちひろ「お、おぉっ……」


モバP「よし取れた……出しますよ……」

スーッ

……ポテッ

ちひろ「わ、わぁ……凄い音…………」

モバP「良い勝負をさせて頂きました。後は仕上げです」

スーッ
ススーッ
カリカリッ
パリッ

ちひろ(あぁ……気持ちいいなぁ…………)

……モフッ
フワッフワッ
モフモフ

ズズズッ

フワッフワッ

クルクルクル

モフッ

モバP「……あ、吹きますよ」

ふーっ……


モバP「ふぅ。終わりましたよ」

ちひろ「……」

モバP「あれ、ちひろさん?」

ちひろ「……zzz」

モバP「……参ったなぁ」


--
---


ちひろ「……はっ……あれ……?」

モバP「あ、起きましたか」

ちひろ「……あれ、私、寝てました?」

モバP「えぇ、それはもうぐっすりと」

ちひろ「わわわっ、すみませんっ!」

モバP「いえいえ。でも、耳かきの時に緊張を解くのは良いですけど、流石に不用心過ぎですよ」

ちひろ「き、肝に命じます……ところで」

モバP「はい?」

ちひろ「今晩、一緒にどうですか? 良い所があるんです。耳掃除のお礼がてら」

モバP「いえそんな。こっちは好きでやってるんですし」

ちひろ「こっちだって、お礼したい気分なんですよ」

モバP「……じゃあ、お言葉に甘えて」

ちひろ「やった♪」







おしまい



耳かきSSと銭ゲバでないちひろさんのステマでした。

ちひろさん、普通に可愛いと思うんです。

今回はかねてから書きたかったモバマスで、女性が男性に耳掃除されるというシチュエーションに挑戦してみました。

皆々様ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月13日 (日) 22:38:42   ID: -Cnbocks

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