某潜水艇
ほたる「なにこれ」
ココノツ「減圧室です」
サヤ「減圧室?なんかコインランドリーの乾燥室みたいだけど」
ほたる「何に使うの?」
ココノツ「ダイバーが減圧症にならないようにするためです」
ほたる「減圧症?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457245538
サヤ「減圧症ってなに」
ココノツ「通常の気圧なら血液に溶け込んでいる窒素などが、加圧される事によって気体となり血管を閉塞させる。それが減圧症です」
ほたる「でそれと減圧室と何の関係があるのかしら」
ココノツ「減圧室で徐々に減圧させる事によって、その症状の改善を図るわけです」
ほたる「つまり、この減圧室というのは密室空間の中で加圧減圧を可能にする装置ということね」
ココノツ「まあ、そんなとこです」
ほたる「とりあえず中に入ってみるわ」
サヤ「ほたるちゃん、次かわってね」
ほたる「勿論よ」
ココノツ「入りました?閉めますよ?」
ほたる「ええ。お願い」
ガチャン
サヤ「ほたるちゃんまるで乾燥機の中にいるみたいだね」
ココノツ「まぁそう見えなくもないね」
サヤ「ねえココナツ、加圧MAXの状態から変圧ホースを切って急減圧を掛けたらほたるちゃんはどうなっちゃうの?」
ココノツ「んー。おそらく体内の気体が急激に膨張してほたるさんは破裂するだろうな」
サヤ「破裂!?破裂ってあのパーンってなる破裂?」
ココノツ「その破裂だよ。だから絶対に変圧ホースを切断しちゃ駄目だから」
サヤ「うん!」
サヤ「ところでココナツお腹空かない?」
ココノツ「確かに腹減ったな」
サヤ「実は私ケーキ買ってきたんだ!」
ココノツ「お、ホールケーキか」
サヤ「ほたるちゃんも一緒に食べようよ」
ほたる「そうやって私を減圧室から出そうと言うつもりなのかも知れないけどそうはいかないわよ」
サヤ「そ、そんなつもりじゃないのに・・・トホホのホ・・・」
ココノツ「じゃあほたるさん抜きでケーキ食べるか。サヤちゃん、ケーキを等分して切ってくれる?」
サヤ「うん。確かナイフはケツポケットに入れたはずなんだけど・・・」ゴソゴソ
ココノツ「無いの?」
サヤ「うーん。おかしいなぁー」ゴソゴソ
ココノツ「サヤちゃん!危ない!」
サヤ「えっ」ポロッ
サクッ
プシュー‼
ココノツ「大変だ!減圧室のホースが切れた!サヤちゃん、今の圧力は!?」
サヤ「さっき私が圧力MAXに設定しちゃって・・・」オロオロ
ココノツ「サヤちゃん!なんてことをしたんだ!」
サヤ「なんて言ってる内にどんどんほたるちゃんがハリセンボンみたいに・・・!?」
ココノツ「ほたるさァーーーん!!!」
ほたる「ぷくうううううううううううううう」
パァン!
一週間後、ほたるさんの葬儀が行われた。
水曜日の平日にやったため参列者は少なかった。
だがはれつ
-完-
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