五十嵐響子「わたしのTiny Love」 (30)
五十嵐響子ちゃんCDデビュー記念ピンクチェックスクールSSです。
よろしくお願いします。
美穂「スキ スキ スキ」
美穂「スキ スキ スキ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1450/14501/1450191705.html)
見られるかわかりませんが、このSSの後の話を貼っておきます。
見なくても話はわかると思います。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457225002
某日・とある芸能事務所
美穂「う、卯月ちゃん…わ、私緊張してきたよぉ…」
卯月「わ、私も…で、でも!プロデューサーさんがスカウトした子だったらきっと仲良くなれるよ!」
美穂「うぅ…そうだといいけど…」
コンコン
卯月・美穂(き、来た!)
P「連れてきたぞー…ほら、入って」
響子「は、はい。こ、こんにちは!」
卯月・美穂「こ、こんにちは!」
響子「と、鳥取から来ました、五十嵐響子です!よろしくお願いします!」
◇◇◇
アハハハハ
美穂「ふふっ、そうなんだ。プロデューサーさんホントにいきなりですよね…」
響子「はい!私もびっくりしちゃいました」
P「あはは…。ピンときちゃってさ…」
卯月「プロデューサーさんたまに不審者と間違えられて警察にお世話になっちゃうときもあるんですよ♪」
響子「えっ!?そ、そうなんですか…?」
P「ま、まあね…不審者ではないからな。な?美穂、卯月」
美穂「はい!大丈夫ですよ!」
卯月「うんうん。不審者ではないです!」
響子「ほっ…良かったぁ…」
美穂「ふふっ、そういえば響子ちゃんはおいくつなんですか?」
響子「えっと…15歳です!」
卯月「じゃあ私と美穂ちゃんはお姉さんですね!17歳ですし!」
P「美穂はともかく卯月がお姉さん…?」
卯月「プロデューサーさんひどいです~!」
美穂「あはは…響子ちゃん、年上だからって気を遣わなくていいよ。同じユニットの仲間なんだし!」
響子「で、でもアイドルとしても先輩なのに…」
卯月「先輩って言っても…私たちもこの前CDデビューしたばかりですしね!」
響子「えっと…じゃあ…美穂ちゃん、卯月ちゃん?」
卯月・美穂「はい♪」
響子「えへへ…」
P「うんうん。そうだ、美穂」
美穂「はい?どうかしましたか?」
P「響子も寮暮らしになるんだ。特に最初のうちは色々面倒見てやってくれるか?」
美穂「はい!わかりました!」
P「よし!じゃあ今日は解散!」
三人「お疲れ様でした!」
同日・女子寮ロビー
美穂「響子ちゃんの部屋は…私の隣の隣だ!近いね!」
響子「本当?良かったあ…私と美穂ちゃんの間は誰?」
美穂「えっと神崎蘭子ちゃんって言うんだ。とってもかわいい子だよ!」
響子「蘭子ちゃんかぁ…早く会いたいなぁ♪」
美穂「ふふっ、最初はびっくりするかも」
響子「?」
美穂「会えばわかるよ♪じゃあ寮の中案内するね」
響子「あ、うん!お願いします!」
◇◇◇
美穂「最後にここが食堂で、日曜日だけは当番の人がお料理するんだ」
響子「へぇ~アイドルのみんなで作るんだね。私ね、実は料理にはちょっと自信あるの!」
美穂「そうなんだ!響子ちゃんのお料理楽しみだなぁ♪」
響子「えへへっ、頑張るね」
美穂「ふふっ。えーっとこれで一通りは案内できたかな?」
響子「ありがとう、美穂ちゃん」
美穂「ううん、いいの。これからよろしくね、響子ちゃん」
響子「うん!」
美穂「あ、そうだ!大事なこと言い忘れてた」
響子「なに?」
美穂「寮に戻ってきたときは『ただいま』って言うこと!ここが二つ目のお家だと思ってね」
響子「ただいま…」
美穂「うん♪」
ガチャッ
蘭子「主の帰還ぞ!」
アーニャ「ただいま、です♪」
美穂「おかえり、蘭子ちゃん!アーニャちゃん!…ね?響子ちゃん。こんな風にただいまって言うの♪」
響子「うん!えっと、おかえりなさい、それと初めまして!五十嵐響子です!」
数週間後・レッスンルーム
トレーナー「ワン・ツー・スリー・フォー、五十嵐!遅れてるぞ!」
響子「は、はい!」
◇◇◇
トレーナー「よし、今日はここまで。ミニライブも迫ってきてるから体調にも気を付けるんだぞ」
三人「はい!」
トレーナー「私は次の予定があるから出るが、ストレッチをしっかりしていくように。それじゃあまたな」
三人「ありがとうございました!」
美穂「じゃあストレッチしようか」
卯月「うん」
響子「……私、もうちょっと練習するね」
美穂「え?」
響子「私、まだ全然できてなくて、だから…あ、二人は先にストレッチしてて!」
卯月「…美穂ちゃん」
美穂「うん♪」
卯月「私たちも手伝うよ!響子ちゃん♪」
響子「え?」
美穂「次のミニライブは初めての三人でのステージだから…三人で頑張りたいんだ」
響子「三人で…うん!よろしくお願いします!」
響子(二人とも優しいな…嬉しいな…。二人のためにも頑張ろう!)
数日後・事務所会議室
美穂「それでね、蘭子ちゃんなんて素の言葉が出ちゃうくらいだったの!」
卯月「へえ~そんなにおいしいんだ、響子ちゃんのハンバーグ♪」
響子「ちょっと褒め過ぎだよ~」
ガチャッ
P「お、みんなそろってるか。ん?盛り上がってるな。何の話してたんだ?」
美穂「あ、プロデューサーさん!お疲れ様です」
卯月「響子ちゃんの作るハンバーグがおいしいって話です!私も食べてみたいなぁ」
響子「ふふっ、今度作るね」
P「ハンバーグか…へえ、俺も食ってみたいな」
響子「プロデューサーさんにも今度作ってきますね♪寮には入れないから…お弁当かな?」
P「お弁当!?響子の負担にならないか?」
響子「大丈夫です!私、家では弟の世話をするのが習慣になってたので、誰かのお世話してないと落ち着かなくて…」
P「ははっ、なんだそれ」
卯月「響子ちゃんにお世話してもらえるなんて羨ましいです~!」
美穂「う、卯月ちゃん、お姉さんの威厳はどうしたのっ?」
卯月「あ、わ、私もお世話できますよ」
P「卯月にお世話されるのは何か不安だなぁ」
卯月「むぅ、プロデューサーさんすぐ意地悪するんだから…」
P「はは、悪い悪い。おっと、のほほんとしてる場合じゃなかった。会場向かわなきゃな」
美穂「初ステージだね、響子ちゃん!」
響子「う、うん!」
P「大丈夫だ、レッスンは十分してきたからな。よし、行こうか」
三人「はい!」
同日・ミニライブ会場
三人「よろしくお願いします!」
P「ディレクターさん、よろしくお願いします」
ディレクター「どうもどうも、よろしくお願いします。美穂ちゃんのデビューイベント以来ですね」
P「そうですね。あの時は美穂が大変お世話になりました…あはは…」
美穂「あぅ…あの時はすみませんでした…」
ディレクター「ははっ、いいのいいの!かわいいって評判だったしさ」
響子(美穂ちゃん何があったんだろう…あとで聞いてみよう)
卯月「ディレクターさん、お久しぶりですっ!」
ディレクター「卯月ちゃんも久しぶりだね。二人がどれだけ成長しているか楽しみだよ」
卯月「は、はい!頑張ります!」
ディレクター「それと…五十嵐響子ちゃんだね?」
響子「はい!よ、よろしくお願いします!」
ディレクター「はは、緊張しなくていいよ。初めてだろうから色々勉強していってね」
響子「はい!」
P「うん、そうだな。勉強だ勉強。よし、三人とも着替えようか」
三人「はい!」
ミニライブ会場・控室
響子(ディレクターさんと話したらすごく緊張してきちゃった…)
卯月「響子ちゃん」
響子「ひゃ、ひゃい!」
卯月「ふふっ、緊張してる?」
響子「う、うん…卯月ちゃんはしてないの?」
卯月「してないよ!…って言いたいけど緊張してます…えへへ」
響子「卯月ちゃんもしてるんだ…私ね、もし失敗してステージを台無しにしちゃったらと思うと怖くて…」
卯月「…大丈夫だよ、響子ちゃん!」
響子「え?」
卯月「えーっと、絶対失敗しないから大丈夫だよってわけじゃないんです。私の初めてのステージの時ね、緊張してるってことはそれだけ本気で頑張ってきたってことだって、プロデューサーさん言ってくれたんです」
響子「頑張って…」
卯月「うん!もちろん失敗しないことが一番いいけど、失敗したって大丈夫だよってことです!私も美穂ちゃんも、響子ちゃんが頑張ってたこと知ってるから!」
響子「卯月ちゃん…」
卯月「私も頑張ります♪いいステージにしようね!」
響子「うん…!私も精一杯頑張るね!」
卯月「えへへ…ちょっとお姉さんできたかな?」
響子「ふふっ、うん♪かっこよかったよ」
ガチャ
美穂「卯月ちゃん、響子ちゃん、スタンバイだって!」
卯月・響子「はい!」
ステージ袖
P「卯月ソロが最初で次に美穂ソロ、最後に三人でお願いシンデレラだ。大丈夫だよな?」
三人「はい!」
P「響子は…大丈夫そうだな」
響子「はい!」
P「俺からのアドバイス!」
響子「は、はい!なんでしょうか!?」
P「見に来てくれている人、一人一人に響子の声を届けてあげるんだ。緊張で周りが見えなくても気持ちは届けるように」
響子「気持ちを…はい!」
卯月「ふふっ、私たちの時と同じですね♪」
P「…使い回しみたいに思ってる?」
卯月「そんなことないですよ?私は今もその言葉、大事に思ってます!」
美穂「私もですっ!」
P「へ?あ、うん…そうか…」
卯月「あ♪プロデューサーさん照れてますね?」
P「て、照れてないぞ!」
響子「ふふっ、私も大事にします!」
P「くっ…よし!行って来い!」
卯月「えへへ、はい!美穂ちゃん、響子ちゃん!頑張りましょう!」
美穂・響子「おーっ!」
ライブ後・会場の外
P「あ、ここにいたのか響子」
響子「プロデューサーさん」
P「どうだった?初ステージは」
響子「それが…何だかふわふわしてあんまり覚えてないんです…あはは…」
P「はは、そうか。じゃあ外から見た感想でも言おうかな」
響子「は、はい」
P「技術的にはまだまだだったけどさ…楽しそうだったよ」
響子「楽しそう…」
P「違ったかな?」
響子「いえ、楽しかったです…楽しかった!」
P「そうか…何だかほっとしたよ」
響子「え?」
P「アイドルにとってステージが一番楽しい所だと俺は思っててさ。響子をスカウトして故郷から遠く離れたところまで連れてきて、楽しんでもらえなかったらどうしようってな」
響子「……」
P「…どうしたんだ?ポカンとして」
響子「あ、えっと、プロデューサーさんも不安に思っていることあったんだなぁって思って…」
P「あ、響子さてはおれがアホで悩みがないヤツだと思ってたな?」
響子「ち、違います!もう…ふふっ、無事楽しめました♪」
P「うん、そうか」
「………」
響子「あ、あのプロデューサーさん!」
P「どうした?」
響子「私、ひとつ目標ができたんです」
P「うん」
響子「今日、卯月ちゃんや美穂ちゃんが歌ってる姿を後ろから見たり、一緒に歌ったりして思ったんです。私も二人と肩を並べたい!って隣で一緒に進んでいきたい!って」
響子「二人も成長するだろうし時間はかかるかもしれないですけど…今はまだ二人に支えてもらっています。私も二人を支えられるくらい大きくなりたいです!」
P「うん、そうか。俺も響子が成長できるような仕事をバンバン取ってこれるように頑張るよ」
響子「ふふっ、よろしくお願いします♪」
卯月「プロデューサーさーん、響子ちゃーん!」
P「お、卯月が呼んでる。そろそろ行くか。打ち上げだ」
響子「はい!卯月ちゃーん、今いくねー!」
数週間後・レッスンルーム
トレーナー「よし、じゃあ今日はここまで!段々息が合ってきたな」
三人「ありがとうございました!」
P「三人ともお疲れ様。先にスケジュール確認するな」
P「卯月はラジオの収録、美穂は雑誌の取材、響子はオフだ、オッケー?」
卯月「はい!私は電車で移動ですよね?」
P「ああ、駅までは俺が送っていくよ。もっとビッグになったらタクシー使えるぞ」
卯月「ふふっ、はい!頑張ります!」
P「美穂は卯月を駅に送った後そのまま取材に向かうから一緒に車に乗ってくれ」
美穂「はい、わかりました!じゃあ準備してきますね」
卯月「私も行ってきます!」
タッタッタッタッ
P「響子はどうする?一緒に送っていくけど」
響子「私、もう少しレッスンしていきます!」
P「…そうか。あんまり無理はするなよ」
響子「はい!」
数時間後・レッスンルーム
P(ふう、結構時間かかったな。ん?レッスンルームの明かりが…)
P(響子か?)
響子「はぁはぁ…あと一回だけ…」
P「響子」
響子「わっ!ぷ、プロデューサーさん!」
P「無理するなって言ったろ?まったく…」
響子「ごめんなさい…」
P「響子は十分よくがんばってるよ。卯月と美穂も褒めてたし、トレーナーさんも五十嵐は大分良くなったな、って言ってた。頑張りが成果に結びついてきてる時期なんだ」
P「だからこのタイミングで体壊したらもったいないぞ。ほら、送ってあげるから軽くストレッチして着替えてきな」
響子「プロデューサーさん…はい、ありがとうございます」
◇◇◇
響子(プロデューサーさんは優しいなぁ…私、ちょっと焦ってたのかな?)
響子(着替え終わったし、プロデューサーさん呼びにいこう」
響子「プロ…」
P「……」カタカタカタ
響子「……」
響子「プロデューサーさんだって無理してるじゃないですか…」ボソッ
P「ん?あ、響子。着替え終わったか。じゃあ行こう」
響子「あ、はい!」
女子寮前
P「響子、響子、着いたぞ」
響子「ふぇ…?ふあ!寝ちゃってました!すみません!」
P「いいのいいの。やっぱり疲れてたんだよ。風呂入ってたっぷり寝るんだぞ」
響子「はい…」
バタン
ブーン…
響子(やっぱり疲れてたんだ私…プロデューサーさんが運転してくれるのに寝ちゃうなんて…)
響子(プロデューサーさんも全然そんな素振り見せないけどきっと疲れてるよね…何か私にできること…あっ!ハンバーグ!プロデューサーさん食べたいって言ってた!)
響子(早速作ろう!…ううん、やっぱり今日は寝よう。プロデューサーさんの優しさを無駄にしちゃダメだもんね)
響子「よーし…明日とびっきりおいしいのを作ろう!」
翌日夜・事務所
P(今日も大分遅くなっちゃったな。体調に気を付けないと…ん?机に何かメモが置いてある)
P(『プロデューサーさんへ。今日も夜遅くまでお仕事お疲れ様です。もしお腹減ってたら冷蔵庫にハンバーグがあるので温めて食べてくださいね♪響子』ふむ…)
タッタッタ
ガチャッ
P(…あった。綺麗にラップに包まれている。ちょうど小腹が空いてたしありがたくいただこう)
◇◇◇
チン
P「お、できたできた。よし、いただきます」
モグモグ
P「うまい…!」
P(きっと一生懸命作ってくれたんだろうな…レッスンで疲れてるだろうに…)
P「…ありがとうな、響子」
翌日昼・事務所
卯月「それでパパが響子ちゃんをお嫁さんにしたいって言ったら、ママが怒っちゃってね」
響子「ああ、わ、私のせいで卯月ちゃんのお父さんとお母さんが…ん?私のせい?」
ガチャッ
P「おはよう」
三人「おはようございます!」
P「相変わらず楽しそうにしてるな」
卯月「プロデューサーさ~ん!響子ちゃんのお嫁さん力が高くて島村家がピンチなんです~!」
美穂「あはは…響子ちゃん、お料理だけじゃなくてお掃除とかお洗濯とか…家事全般が得意なんです」
響子「えへへ…お母さんのお手伝いとか弟の面倒見てたりしてたから…」
P「それでお嫁さん力か…なるほど…」
卯月「?どうしたんですか?」
P「あ、いや感心してただけだよ。おっと俺もう出なきゃいけないんだった」
美穂「プロデューサーさん、もう出るんですか?まだ戻ってきたばっかりなのに…」
P「ははっ、今が頑張り時なんだ。えっと、その前に…響子」
響子「何ですか?」
P「ハンバーグおいしかったよ、ありがとう」
響子「…!良かったです♪」
P「じゃあ行ってくるな。三人ともがんばれよー」
三人「はい!」
ガチャッ
バタン
卯月「…私たちも頑張ろうね」
美穂・響子「うん!」
数日後・事務所
響子(プロデューサーさんに事務所に呼ばれたけど、卯月ちゃんと美穂ちゃんがいない。私だけ呼ばれたのかな?)
ガチャッ
P「お、響子来てたか」
響子「プロデューサーさん。おはようございます」
P「おはよう。じゃあ早速ミーティング始めるか」
響子「卯月ちゃんと美穂ちゃんはいいんですか?」
P「ああ」
響子(何だろう?)
P「まずこれを聞いてくれ」
響子「?」
ピッ
『~♪』
響子「…!こ、これってもしかして…!」
P「ああ…CDデビュー決まったぞ、響子!」
響子「ほ、本当ですか!?やった…!ありがとう、ごじゃいます、ぷろじゅーしゃーしゃん…」グスッ
P「あーあー、ほらこれで涙ふけ。響子の頑張りが一つ報われたんだ、俺も嬉しいよ」
響子「私だけじゃないです…プロデューサーさんに美穂ちゃん、卯月ちゃん…他にもたくさんの人のおかげです…」
P「うん。でも響子が頑張ってるから俺たちは響子のために頑張ったんだ。よく頑張ったな」ナデナデ
響子「う…せっかく涙拭いたのに泣かせないでくださいよぉ…」
P「ははっ、でもまだこれが一歩目だ。そうだろ?」
響子「一歩目…はい!まだまだこれからです!」
P「よし!じゃあCD作るスケジュールの話に入るぞ」
響子「はい!よろしくお願いします!」
同日・女子寮
響子(何だかドキドキする…)
ピッ
プルルルルル
響子母『はい、五十嵐です』
響子「あ、もしもし、お母さん?」
響子母『あら、響子久しぶりね。元気してた?』
響子「うん、元気だよ♪でね、今日は伝えたいことがあって…」
響子母『伝えたいこと?』
響子「うん。私ね、CDデビューするよ」
響子母『CD…すごいじゃない!ねえ、お父さん!響子がCDデビューするって!え?ホントよホント、響子が言ってるんだから』
響子「えへへ…」
響子母『本当におめでとう、響子。頑張ってるのね』
響子「うん。それにね、東京にもたくさん大事な人ができたよ」
響子母『ふふっ、そう。CDたくさん買ってご近所さんにも配るわね』
響子「えぇ!?それは恥ずかしいよ~」
響子母『アイドルなんだから恥ずかしがってちゃダメよ~。…響子、体に気を付けてね』
響子「うん…ありがとう、お母さん」
響子母『じゃあまたね、今度梨送るわね』
響子「うん、バイバイ」
ピッ
響子「……」
響子「えへへ…」
ピロン
響子「あ、美穂ちゃんからだ。卯月ちゃんもう着いたんだ。えっと、今いくね。っと」
女子寮ロビー
響子「美穂ちゃん、卯月ちゃん、お待たせ」
美穂「あ、響子ちゃん」
卯月「お疲れ様、響子ちゃん」
響子「お疲れ様。ごめんね、急に呼び出して」
卯月「ううん、全然いいよ!女子寮来たかったんだ♪」
美穂「今日は三人でお泊まりだね♪たぶん狭いけど…ふふっ」
響子「えへへ、そうだね!えっと、急に呼び出したのはね、二人にすぐ伝えたいことがあったからなんだ」
卯月「伝えたいこと?」
響子「うん、私ね、CDデビューが決まったの」
卯月・美穂「……」
響子「あれ?二人ともど…」
卯月・美穂「う…響子ちゃーん!!」ダキッ
響子「うわぁ!」
卯月「おめでどう~おめでとう~!」
美穂「響子ちゃん、おめでとう!」グスッ
響子「もう、ふふっ、何で二人が泣いてるの?…ありがとう、二人と一緒だから頑張れたよ」
卯月「私もです~!ぐすっ…これからも一緒にがんばろうね」
美穂「うん…うん…!」
響子「えへへ…うん!」
響子(卯月ちゃん、美穂ちゃん、大好きだよ)
CD発売日・事務所
響子「おはようございます!」
P「おはよう、響子」
卯月「おはよう、響子ちゃん♪」
美穂「おはよう♪お茶入れてくるね」
響子「ありがとう、美穂ちゃん」
卯月「響子ちゃん、見て!買ったよ!」
響子「あ、ありがとう…何だか照れちゃうね…えへへ…」
P「ははっ、俺も買ったぞ。やっぱり店頭に並んでたのをみんなで聞きたいってな」
響子「はい…!」
美穂「お茶どうぞ。もちろん私も買ったよ」
響子「えへへ、ありがとう」
P「じゃあ一息ついたら聞こうか」
響子「はい!」
◇◇◇
P「準備完了!じゃあ響子!聞く前に一言いいか?」
響子「ふぇ?あ、は、はい!」
卯月「響子ちゃんがんばれー!」
美穂「ふふっ、がんばれ~」
響子「あはは…えっと、私がここまで頑張ってこれたのはたくさんの人のおかげです。家族やアイドルのみんな、そして何より卯月ちゃん、美穂ちゃん、プロデューサーさんと一緒だったから!このCDはまだ私の一歩目かもしれないけど、たくさんの大好きが詰まった、特別な一歩目です。こんなに素敵な曲を歌えて私は本当に幸せ者だなって思います♪それでは聞いてください。五十嵐響子で、『恋のHamburg♪』ですっ!」
ピッ
終わり
響子ちゃんCDデビューおめでとう!
正統派Cuな曲でホントにかわいいですよ!
ドラマパートの破壊力もすごいです!
第9弾は他の子の曲もいい曲ばかりなのでみなさんぜひ!
読んでくださってありがとうございました。
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