このスレは、先月同名スレタイでニュー速VIPに勢いで投下したSSの完全版です。
VIPに投下した時のURLがこれです。
紬「唯ちゃん澪ちゃんりっちゃん、楽しいバイトがあるの!」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358155432/)
内容は「けいおん!」と「ドラゴンクエスト�」のクロスSSです。
といっても、けいおん!のキャラが試作ゲーム機のテストプレイとして、
わいわいと実況風にドラクエ�をプレイするだけのものです。
舞台は大学の寮で、梓は出てきません。
登場するのは、ドラクエ�のキャラをのぞいて、ほぼ唯・澪・律・紬の4人です。
恩那組も先輩も出てきません。
VIPに投下した時は、支援のおかげもありストーリー全体の2/3まではなんとか書き込めましたが、
下書きの内容を膨らませ過ぎた結果、とてつもなく長くなってしまったため、結局時間不足で
残り1/3を掻い摘んだ形(ダイジェスト)で投稿しました。
ダイジェストにした残りの部分の構想も頭にあるので、リベンジを兼ねて、
ダイジェスト部分を書き上げるための再挑戦投稿です。
投稿ペースは、ゆっくりしていこうと思います。
VIPでリアルタイムで読まれた方、まとめブログで読まれた方は、しばらくは退屈でしょうけれど、
最後までお付き合いいただけたらと思います。
なお、ダイジェストにしていない2/3部分も、ごく一部修正しています。
それではどうぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360689184
唯「ムギちゃん、楽しいバイトって何?」
律「バイトってどんなのだ?時給は良いのか?」
澪「ま、まさか変なことするバイトじゃないよな…」
紬「大丈夫よ澪ちゃん、詳細は私も知らないんだけど、ゲームのテストプレイをしてもらうの。
そしてテストプレイについてレポートを作ってもらうの」
律「げ、レポート…。レポートには講義で散々苦しめられているし…」
唯「わ、私も…その日は予定があるし、レポート作成ならパスしよっかなー」
澪「お前ら、レポートと聞いたとたんその反応か?それに、まだ日にちも何も出てないだろうが!」
紬「唯ちゃん、りっちゃん、大丈夫よ。大学の講義のレポートとは違うものだから」
紬「レポートといっても、どちらかと言うとアンケートに近いものなの。
実際にプレイしてもらって、この部分はどうだとか、参考になる意見を出してもらいたいの。
それと、実際にプレイしている人(プレイヤー)のレポートと、
外からプレイの様子をモニターで見ている人(プレイモニター)のレポートが欲しいらしいの」
澪「へー。じゃあ、少なくとも二人以上の人が必要ってことなのか」
紬「そうなの。それで、テストプレイしてくれる年齢層を幅広く取る必要があって、
二十歳前後、学生、女性の意見が欲しいってことで、私のところにも依頼が来たの」
唯「なーんだぁ、レポートと聞いたからてっきり『1,200字以上書きなさい』とか、
そんなのだと思ったよ」
律「私もそう思った。レポートなんてどこが楽しいバイトなんだよって。
それならそうと早く言ってくれよな、ムギぃ」
澪「お前らが早合点しただけだろうが!」
紬「まぁまぁ…ともかく、まずは日にちを決めて欲しいの。このテストプレイは社外秘のものだから、
テストプレイとレポート作成が完了したら、速やかに機器を会社に返却しないといけないから」
澪「社外秘って、その会社というのはひょっとして…」
紬「うち(琴吹グループ)の系列の会社なの。ゲーム機のハードを今開発していて、
それでプレイすると、今までとは根本的に違う、よりリアリティのあるゲームが楽しめるらしいの。
でもまだ試作の段階だし、特許申請もまだらしいから…」
澪「じゃあ、このことを外でしゃべっちゃまずいんだな?」
紬「できるだけね。だからテストプレイも身内の関係者だけなのよ。
テストプレイも、寮の私の部屋でしてもらうの」
澪「テストプレイは結構時間がかかるのか?」
紬「テスト用ソフトは、試作段階だから元々の容量が小さい昔のゲームソフトをリメイクしているらしいの。
だからそこまで時間はかからないはずなんだけど、どのソフトでテストプレイするかも
実は私もまだ知らないの。あとで聞いてみるわね」
律「とりあえず日にちを決めようぜ。私は今週はこの日とこの日以外はOKだ」
唯「私はこの日とこの日とこの日以外OK」
澪「私はこの日とこの日とこの日ならOKだ」
紬「うーん、今週は無理そうね。来週はどう?」
翌週
寮管理人「琴吹さん、お荷物がダンボール三箱届いてますよ」
紬「はーい、すぐ行きまーす」
唯「ムギちゃんムギちゃん、その大きいダンボールの中身が、こないだ言ってたゲーム?」
紬「そうなの。ゴメンネ唯ちゃん、ちょっと道を開けてねー。しゃらんらしゃらんら〜」
律「ムギだから軽々と持っているけど、絶対重そうだよな、あのダンボール」
澪「フルダブルのベッドでも入っているのかって思う大きさだぞ」
…
翌日午後
唯「ムギちゃーん、おじゃましまーす!」
紬「いらっしゃーい。みんな、もう準備は出来ているから」
澪「えーっと、ディスプレイが二つと、本体らしき茶色い箱と…
何だ?あの手すりに囲まれた土俵みたいな台は?」
律「あのフルダブルベットが入りそうな大きい箱に入っていたのが、あの台なんだな」
紬「それでは、これよりテストプレイのバイトをはじめまーす」
唯「いえーい!」
澪「そういえば、テストプレイするゲームの中身を聞いていなかったけど、何をするんだ?」
紬「ドラクエなの。ドラクエ�ね」
律「ドラクエか。�はアプリで何度もやったことがあるから、私は自信があるぞ!」
唯「おぉー、りっちゃんたのもしい!」
澪「それはそうと、このゲームのコントローラーってどれだ?まさか、あの台だけ?」
紬「このゴーグル付きヘッドホンと、両手首足首にそれぞれ専用リストバンドをつけて、
あの台の上で歩いたり動いたりすることでプレイするのよ。全部ワイヤレスになっているの。
あの台はプレイベースという名前で、簡単に言うと360°動くルームランナーみたいな感じなの。
プレイベースの手すりに超小型CCDカメラが埋め込まれてて、プレイヤーの動きを撮影して
4つのリストバンドが、それぞれプレイヤーの筋肉と神経の微弱電流をキャッチして、
プレイベースが連動して動いて、実際にマップ上を歩いているような感じになるの」
唯「おぉー、なんだかハイテク!」
律「唯、頭から湯気が出ているぞ」
紬「それと、特定の行為を行うと、バンドから逆に微弱電流が流れてきて、筋肉・神経に作用して
あたかもモノを握っているような感覚になったり、階段の上り下りも擬似体験できちゃうのよ。
でも、走ると手すりにぶつかっちゃうから、そこは気を付けないといけないの」
澪「こっちのゴーグル付きのヘッドホンで、画面を見るような感じなのか?
紬「そうなの。このゴーグル付きヘッドホンがプレイヤー用モニター兼音声探知機になっていて、
ゲームキャラクターの視点でプレイすることができるの。会話のセリフも音声で聞こえるのよ。
もちろんコマンド表示もされて、指差しでコマンド操作ができるし、
音声でコマンド操作だってできるのよ」
唯「仕組みはよくわかんないけど、やってみたらなんとかなるよね」
律「唯、安心しろ。私も仕組みはよくわからなかった」
澪「でも、途中で急に体調が悪くなったり、トイレに行きたくなったりしたらどうするんだ?
それにドラクエのようなRPGなら、結構時間がかかるんじゃないか」
紬「学生さんが一番時間に余裕があるって話になったみたいで、
長時間プレイ用のモニターとして、私たちがドラクエをプレイするようにって依頼されたの。
それに、『冒険の書』機能だけじゃなくって、ちゃんと『中断書』機能もついているから、
急に体調が悪くなっても、おトイレに行きたくなっても大丈夫よ。途中交代もできるし。
それと、ゴーグルで見るから結構目が疲れるのよ。だから、交代しながらしましょ」
唯「じゃあ途中でお腹がすいても大丈夫だね!」
律「っていうか、ドラクエ�ならその気になれば数時間でクリアできるんだから、余裕余裕!」
唯「ムギちゃん、こっちの二つのディスプレイには何が映るの?」
紬「それが外部モニター用で、左のディスプレイにはプレイヤーの視線が表示されて、
右のディスプレイには全体が表示されるの」
律「DSみたい感じだな」
澪「なるほど、それをモニターする人が一人は必要なわけか」
紬「そうなの。プレイする様子を見て楽しむことができるかどうかも、重要なのよ。
一応家庭用ゲーム機として開発されているから」
律「プレイ中に、プレイヤーに声をかけたいときはどうするんだ?」
紬「茶色い箱の本体にもマイクが内蔵されていて、このボタンを押しながら話すと
直接プレイヤーに聞こえるようになっているの」
澪「でも、家庭用ゲーム機っていっても、これは一家に一台ってものじゃないんじゃないのか?
あの台も大きいから場所も取るだろうし、値段も高そうだし…」
紬「うーん、そのへんはよくわからないけど、意見としてレポートには書いておきましょう」
律「(やっぱり金持ちの感覚はそうなのか…)」
澪「(庶民にはまだなりきれないか…)」
唯「よくわかんないけど、ともかくやってみようよぉ」
紬「テストプレイは、プレイヤーとプレイモニターの二人以上一組で行うことになってるんだけど、
機器は一人ずつしかプレイできないから、まずはプレイヤーを決めよっ。誰からやりたい?」
唯「はい!はい!私やりたい!」
律「唯はドラクエ�をやったことあんのか?」
唯「�はないけど、ドラクエは何個かしたことあるよ!
それに、りっちゃんにできるんだったら、私にだって!」
律「なにー、唯のクセに!」
紬「澪ちゃんはどう?」
澪「私は……いい。モニターをする…」
唯「あれっ?澪ちゃんはプレイヤーしたくないの?」
律「ははーん、さては怖いんだな。ゴーストとか骸骨とかをリーアルに見ることになるからな」
澪「わ……私は、モニター役がいないとテストプレイが成り立たないから、そっちに回るだけだ!
もう大学生なんだから、別に怖いからなんかじゃないぞ!」
紬「(ウフフ、澪ちゃんも相変わらずね…)」
紬「はい、これが専用レポート用紙」
唯「バインダーもついていて、なんか本格的って感じ」
律「でも、プレイ中にいちいち中断してこれを書くのか?」
紬「プレイ中に言葉で喋ってもらったら、それがディスプレイに字幕として表示されていくの。
音声言語化機能もついているのよ。それを私が拾っていくから安心して」
澪「でも、それだったらムギもプレイできないぞ」
紬「いいのよ。私はまたプレイできる機会があるはずだから。
それに、昨日動作確認の為に少しプレイしてみたのよ。
そうしたら、プレイに一生懸命になっちゃって。だから、その方がいいかなって思ったの」
紬「とりあえず、唯ちゃんが始めのプレイヤーになって、疲れたら途中でりっちゃんに交代。
モニターは澪ちゃんがメインで、私がプレイヤーの発言を拾っていく担当ね。
唯「頑張るぞー!」
律「唯、途中で死なないように気をつけろよ」
澪「そういえば、このプレイのドラクエ�はオリジナルそのままなのか?」
紬「Wii(SFC)版とほぼ同じ仕様なんだけど、何点か変更することができるの」
澪「例えば?」
紬「マニュアルには、途中でのプレイヤーの名前(平仮名片仮名のみ)及び性別の変更、
プレイヤーの容姿(固定又は装備品ごとのビジュアル変更)の設定、
ローラ姫のビジュアルの設定、特定のアイテムの出現場所の変更、
宝箱等のグレードの設定(1〜3)、出現モンスターのグレードの設定(1〜3)ができるって
書いてあるわ。デフォルト設定では、容姿やビジュアルは固定、特定アイテムはオリジナル通り、
宝箱等のグレードは3(豊富)、モンスターグレードは1(標準)になっているみたいね。
これらをランダムに設定する『お任せ設定』もできるみたいよ」
律「せっかくだから、その『お任せ設定』にしようぜ。そうしないと私には簡単すぎるからな」
紬「じゃあ、『お任せ設定』でセットするから、唯ちゃん準備をして!」
唯「了解です!ふんす!」
パーンッパパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパ…
唯「あれれっ?私、違う格好になってる。でも、なんか勇者って感じじゃないね。
村人って感じだ…」
ナレーション(以下「ナ」と略)「ようこそドラゴンクエストの世界へ!」
唯「わっ!いきなり声が聞こえた!そっか、こんな感じなんだ」
ナ「それではゲームを開始します。あなたのお名前を教えてください」
唯「唯です(へーっ、全部コマンドと字幕が出ているよ)」
ナ「お名前は『ゆい』さんでよろしいですか?」
唯「はい(おぉー!認識してる!)」
ナ「あなたの性別を教えてください」
唯「女性です」
ナ「『女性』ですね」
唯「はい」
ナ「その他、おまかせ設定となっていますが、これでよろしいですか?」
唯「はい」
ナ「それでは冒険を開始します」
澪「右のモニターに、二頭身の小さい唯が表示されてるな。ちゃんと前髪にヘアピンがついてるぞ。
でも…鎧兜の格好じゃないな」
紬「プレイベースの小型CCDカメラに映った映像を元に、
プレイヤーの3Dキャラクター像が自動的に作成されるのよ。
唯ちゃんがこの姿ってことは、容姿は装備品ごとに変わる設定になったのね」
律「すげぇ、唯の言葉も全部字幕になっている。なぁムギ、もしここで曖昧な返事をしたら、
機械はどんな反応をするんだ?」
紬「試してはないけど、マニュアルでは『認識できませんでした。もう一度教えてください』
って出るみたい」
澪「ところで、これは直接しゃべらなくても名前や性別の設定はできるのか」
紬「もちろんよ。ディスプレイに映っているとおり、下の部分に選択肢が出ているでしょ。
『はい』なら右手を動かす、『いいえ』なら左手を動かすとか。
名前のときにも『タッチパネル』の選択肢があったでしょ。
それで、指で差し示して設定できるの」
澪「へーっ。いろいろと考えてあるんだな」
ラダトーム城
王「おお、ゆい!勇者ロトの血をひきし者よ!そなたが来るのを待っておった。その昔…」
唯「おぉーっ!王様って感じの人だ。BGMもちゃんと流れているよ」
王「勇者ゆいよ!竜王を倒し、その手からひかりの玉を取りもどしてくれ!
わしからの贈り物じゃ!そこにある宝箱を開けるがよい。
そなたの役に立つ物が入っておるはずじゃ。そしてこの部屋にいる者にたずねれば
旅の心得を教えてくれよう。ではまた会おう!勇者ゆいよ!」
唯「えーっと、宝箱は…後ろにあるこれかな。よいしょっと」
ゆいは宝箱を開けた。120ゴールドを手に入れた。
唯「コインがいっぱいだ。あっ、お金を触ったとたん消えちゃった。
ちゃんと手に入れているのかなぁ?…あれっ?腰のあたりになんか感触がある…。
そっか、腰のベルトについてるGって書いてある袋の中に移動しているんだね。
よーし、なんとなくわかってきたぞー」
澪「左のディスプレイの画面は、唯の視線そのままなんだな。首をかしげたら画面も傾くし。
表示されている他のキャラも3Dなんだな。唯の手が映って、実際に宝箱を開けて、
中身に触れるモーションも表現されてて…結構すごいな」
律「台の上の唯は、まるでパントマイムをしているみたいだな。唯が歩くと床が同時に動いて、
常に唯が中央にいる。宝箱を開ける仕草もそれらしいし。これはこれで、見てて面白いぜ」
紬「りっちゃん、後でやってみたらわかるけど、ほんとに箱を開けてる感触がするのよ。
ビックリするわよ。もちろん直接動かなくっても、コマンド操作で自動的に開けることもできるの」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!唯はたいまつを手に入れた。
ゆいは宝箱を開けた。なんと!魔法の鍵を見つけた!唯は魔法の鍵を手に入れた。
唯「たいまつも、腰のベルトについている大きな袋に勝手に入っていったみたいだね。
鍵は輪っかみたいなところにぶら下がっているよ。これって取り出せるのかなぁ?
せっかくだし、いろんな人に話しかけてみよう。まずはあの立派そうな人にしてみよう」
…
澪「アイテムやゴールドは触ると消えて、袋の中に自動的に移動する仕様なんだな」
紬「さすがに袋に入れたり出したりまでは、今の段階では再現は難しいみたいなの」
律「ところでさぁ、たいまつって『なんと!』って驚くものなのかなぁ」
澪「こういう文章ってプログラム上の定型文だろ。こんなことにケチつけるなよ」
紬「でも、これも一応意見だから、『たいまつ程度のアイテムなら驚かないのが自然』
ってレポートに書いておくわ」
澪「そういうのでも良いのか…」
唯「あのー、すいませ…」
大臣「ゆい殿は、ローラ姫のことを、ご存じか?」
唯「(わっ!いきなり会話になっちゃった…)ローラ姫?」
大臣「ローラ姫は、王様の大切な一人娘じゃ。王妃様が亡くなられてからは
ローラ姫が王様の心の支えになっておられたのだが…。
その姫様が、魔物達にさらわれて半年になる。
王様は何もおっしゃらないが、心の中ではどれほど苦しんでおられることか…。
ゆい殿!どうかローラ姫を助け出してくだされ!」
唯「ローラ姫かぁ。…ってあれ?あの人、話すだけ話して別の場所に移動しちゃったよ」
律「声をかけると会話がスタートするんだな」
紬「もしくは、コマンドで『話す』を選択するのよ」
澪「疑問形で返事すると、いいえと認識するんだな。なかなかすごいな」
律「でも、会話のやり取りじゃないな。聞き出すだけって感じ。話が終わったら相手は移動して
会話から逃げてる感じだしな」
紬「さすがに任意のことについて話しかけて、それに応答するプログラムではないのよ」
律「でもさぁ、それがあったら面白いじゃん。『今日はいい天気ですよねー』とか」
澪「ゲームには関係ないけど、登場人物と世間話できたら、たしかにすごいな」
紬「こういうことも全部レポートに書いておきましょう」
右兵士「宝箱をすべて調べたなら、その中に魔法の鍵が入っていたはずです。
鍵は一度使うとなくなりますが、その鍵で扉を開けた時…あなたの旅が始まるでしょう」
唯「へーっ。扉って、あの扉のこと?えーっと、さっき腰の輪っかについた鍵で開けるのかな?
あっ!鍵を触ったら、鍵が手に移動した!この鍵をこの扉の鍵穴に入れるんだね」
ゆいは魔法の鍵を使った。
唯「わっ!鍵を差し込んで回したら扉が消えた!でも鍵も消えちゃった…。
こんな感じになるんだぁ」
律「唯、いちいちリアクション大き過ぎ!」
紬「でも楽しそうだし、いいじゃない」
澪「こう見比べてみると、左のディスプレイの唯視点と右のディスプレイでは、全然画像が違うな。
左はキャラが等身大って感じだけど、右はどのキャラも二頭身だな」
紬「澪ちゃん、左の方はこういうこともできるのよ。こういうふうにすると…」
律「あっ!唯が正面に映った!」
澪「なんか、Miku Miku Danceのキャラっぽいな」
紬「プレイベースの小型CCDカメラは8つ埋め込まれてて、
それぞれの方向から、プレイヤーのキャラクター像を画面に表示することができるの」
澪「なるほど。そうやってプレイヤーのゲーム上のビジュアルも楽しむことができるんだな」
紬「そうなの。『装備品ごとのビジュアル変更』を選択すると、
こんな風にして装備ごとにビジュアルを見ることができるのよ」
律「唯も自分で言ってたけど、今の唯の格好は、ほんとただの村人って感じだよな。
装備が増えていけば、マシになってくってことだな」
左兵士「この城を出ると、隣に町が見えます。そこで、まず武器や防具を買いそろえると
いいですよ。戦いでキズついたときは、町に戻り宿屋に泊まれば、キズが回復するでしょう」
唯「フム、了解です。�の場合は、はじめに宝箱の中にあったゴールドで買いそろえるんだね。
装備は何も持っていないんだ。えーっと、階段を下りて…と。 コツ…コツ…コツ…コツ…
へー、お城の下の階はこんな感じなんだ。思ったより広くはないんだね」
澪「なぁムギ、唯は画面上では自然に階段を降りているように見えるけど、
実際の唯は台の上で小股で上下に揺れながら、ゆっくり歩いているようにしか見えないんだ。
ほんとにこれで階段を降りている感じになるのか?」
紬「プレイしてる本人に聞いてみればいいのよ。(マイクボタンを押しながら)唯ちゃん、聞こえる?」
唯「あっ、ムギちゃん?聞こえるよ!」
律「うは、ディスプレイ上の唯がしゃべってて、まるでテレビの中継画面みたいだ」
唯「えっ?りっちゃん、私映ってるの?イエーイ!みんな見てるぅ?」
紬「唯ちゃん、今階段を降りてたところだったけど、どんな感じだった?」
唯「へ?普通に階段降りている感じだよ。どうしたの?」
律「唯、今お前はあの台の上で動いているだけなのに、階段を降りたことになっているんだぜ」
唯「あっ、そっかぁ。そう考えるとスゴイよね。自然自然。ほら、こんな感じで階段も登れるよ」
紬「さっきも話したけど、昨日私も少しやってみて、すごく自然に階段の上り下りができているから
ビックリしたのよ。澪ちゃんも、ちょっとやりたくなったでしょ?」
唯「澪ちゃんも後でやってみようよ。面白いよ!」
澪「う…うん。考えとく…」
律「唯、いいことを教えてやる。城の1階にあるツボの中を調べてみろ」
唯「ツボ?ねぇりっちゃん、ツボってあそこにあるツボのこと?」
律「そうだ。その中の一つにいい物が入っている」
唯「わかった。じゃあ手前のツボから調べてみるね」
ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。
唯「空っぽだ。真ん中のツボはどうかな?」
ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。
唯「こっちも空っぽ。じゃあ奥のツボにあるんだね」
ゆいはツボの中をのぞきこんだ。しかし何もみつからなかった。
唯「りっちゃーん、何も入ってなかったよー」
律「おかしいなぁ、確か手前のツボの中に薬草が…」
澪「律の勘違いじゃないのか」
紬「私が昨日プレイしたときには入っていたわよ。たぶん、『宝箱等のグレード設定』が
『3豊富』じゃなくって、『1質素』か『2そこそこ』のどちらかだと思うの」
澪「『1質素』と『3豊富』でどのくらい違うんだ?」
紬「マニュアルには『1質素』がオリジナルのFC版程度で、『3豊富』がSFC版程度って
書いてあるわ。『1質素』の場合、タンスやツボには何も入っていませんですって」
律「オリジナルのFC版程度ってことは、ひょっとしてステータスを上げる種もないってことか?」
紬「『1質素』ではステータスを上げる種は出現しませんって書いてあるわ。
とりあえず、今の設定を確認してみるわね。(ピッ、ピピピピッ)」
プレイヤーの名前:『ゆい』、性別:『女性』、プレイヤーの容姿:『装備品ごとのビジュアル変更』、
ローラ姫のビジュアル:『タイプB』、特定のアイテムの出現場所の変更:『ランダム』、
宝箱等のグレードの設定:『1質素』、出現モンスターのグレードの設定:『1標準』
紬「予想通り、『1質素』になってるみたいね」
唯「ねえねえ、結局どういうこと?」
澪「このプレイは、本来よりクリアが難しい設定になってるってことじゃないのか」
律「そういうことだ。プレイし慣れた私には、モンスターのグレードが『1標準』だからまだ簡単、
しかし初心者の唯には、宝箱等のグレードが『1質素』だから厳しいってことだ。
私もアドバイスするけど、この感じだと半分ぐらいしか効果がないような気がするな」
唯「そんなぁ…」
紬「大丈夫よ、唯ちゃん。あくまでもテストプレイが目的なんだから。クリアしなくったっていいのよ」
律「とりあえず、城から出て東にある町に行こう。そこで装備を買いそろえるんだ」
唯「りっちゃん、東ってどっち?」
紬「唯ちゃん、右上に方位を示すマークが浮かんでいるでしょ?それを目印にしてね」
唯「あっ、これかぁ!わかったー。じゃあお城を出て左だね。ありがとうムギちゃん!」
フィールド
唯「わっ!お城を出たとたん景色が変わったよ!BGMも変わった。後ろのお城も急に小さくなった。
目の前に海があって、その向こう側の島のガケの上にもお城がある。
あそこが竜王の城なのかなぁ。とりあえず町は左側にあるはず…あったあった。
結構近くにあるんだね」
…
澪「フィールドに出ると、城が急に縮小したな」
紬「リアルな大きさだと、マップの移動も大変だからじゃないかしら。町も同じ感じで縮小拡大するの」
律「こう見ると、マップもそこまで広く作ってないみたいだな。これなら楽勝そうだ」
澪「でも、全体が映ってる右のディスプレイの唯は、動きが遅いな」
紬「右の表示では一つのマスが5m四方みたいなの。だから、5m分進んだら一マス分移動する表示なのよ」
ラダトームの町
唯「わっ!町の目の前に来たら急に町が大きくなった!BGMも変わったね。とりあえず中に入ろう」
町人「ラダトームの町にようこそ」
唯「いやいや、どうもどうも…。装備だから武器屋さんを見つければ…あった!
あの剣と盾のマークのお店だね」
女性「いらっしゃいませ。中に進んでカウンターごしに話しかけてくださいな」
唯「はーい。あのー…」
武器屋「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」
唯「武器と防具を買いに来たんですけど」
武器屋「(店の後ろに飾ってあるものを指して)どれにするかね?」
唯「竹ざお10G、こん棒が60G、銅の剣が180G、布の服が20G、革の服が70G、
革の盾が90G…うーん、どれを買えばいいかなぁ?あのー、オススメってありますか?」
武器屋「ちょっとよく聞こえなかったな。何を買うかね?」
唯「ちぇっ、質問には答えてくれないんだ。えーっと、どうしよう…」
唯「あれ?アイテムを指さしたらコマンドが出てきた。竹ざおで攻撃力が7→9、こん棒で7→11、
銅の剣で7→17!銅の剣が一番強いね。すいません、これ(銅の剣)ください!」
武器屋「銅の剣だな。しかし、こいつを買うにはお金が足りないようだぞ。
他にも何か用はあるかね」
唯「120Gしかお金なかったんだった。これは買えないや。でも…これが良いなぁ…」
…
律「120Gしか所持金がないのに、唯は何をやっているんだ…」
紬「まぁまぁ、唯ちゃんも�は初挑戦なんだし、いろいろ試行錯誤するのもいいんじゃないかしら」
澪「なぁ律、この場合竹ざお10Gと布の服20Gと革の盾90Gで、ちょうど120Gになるけど、
この選択がベストなんじゃないのか?攻撃力は+2しかならないけど、守備力が+6になって
今の唯なら攻撃力9、守備力8でバランスもいいと思うんだけど」
律「チッチッ、甘いな澪。もっと良い選択があるんだよ」
唯「うーん、こん棒と革の服…だったらお金が足らないし、竹ざおと革の服…こん棒と布の服…。
もしもし、りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「おっ、唯から呼び出しだ。こちら律、唯隊員、どうかしましたかドーゾ!」
唯「結局、何を始めに買えばいいの?」
律「これは人によってやり方が違うんだけどな。私のやり方では、武器屋でこん棒だけを買うんだ。
その後、道具屋で竜のうろこを買って装備するんだ」
唯「防具は買わなくていいの?」
律「竜のうろこが防具の替わりになるからな。次の防具はお金が貯まってからでいい。
それと、次に買う場合は革の盾が先だぜ」
唯「わかった。そうしてみるよ。ありがとうございます、りっちゃん隊長!」
澪「律、防具がなくても本当に大丈夫なのか?」
律「竜のうろこは20Gで買える道具なんだけど、守備力が+5もあるんだ。これを装備すれば十分。
弱っちい防具よりもはるかにお得だぜ。それに、はじめはラダトーム城周辺のスライム退治で
経験値を稼ぐんだけど、こん棒ならレベル1でも一撃でスライムを倒せるからな。
スライムの攻撃も強くないから、竜のうろこだけで問題ないんだ」
澪「なるほど、攻撃は最大の防御っていうわけだ」
紬「さすがりっちゃん、手慣れてるのね」
律「まぁ、私の手にかかればドラクエなんて余裕余裕!」
唯「こん棒をください!」
武器屋「こん棒だな。さっそく装備するかい?」
唯「はい!」
武器屋「せっかく買ったんだから装備しなきゃなっ!」
ゆいはこん棒を装備させてもらった。
唯「おおっ、右手にこん棒が出てきた!なんかずっしりと重いや」
武器屋「他にも何か用はあるかね?」
唯「もういいです。ありがとうございましたー」
武器屋「また来てくれよ!」
唯「えーっと、次は道具屋さんっと。…どこにあるのかなぁ。あっちの大きな建物かな?」
…
澪「唯のグラフィックの右腕に、こん棒がでてきたな」
紬「武器・防具を身に付けると、それに応じてグラフィックが変わるのよ」
律「そういえばFCの初代ドラクエ�も、武器や盾を手に入れるまで、
主人公のグラフィックには剣や盾が表示されなかったはずだよな」
紬「さすがりっちゃん、よく知ってるわね」
宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩3ゴールドですが、お泊りになりますか?」
唯「あれ?ここじゃなかったんだね。ゴメンナサイ、間違えました…」
宿屋「さようなら旅の人。あまり無理をなさいませぬように…」
唯「宿屋さんの中にも一応入れるんだね。この扉は…鍵がかかってるよ。
こっちの部屋ではお爺ちゃんが寝ているし。あれっ?あの奥のカウンターは…」
預かり所「ここは、お金と持ち物の預かり所です。どんなご用でしょうか?」
唯「お店じゃなかったんだ。すいません、用はありませんでしたぁ」
唯「道具屋さんはどこだろう?あの二つの部屋がある建物かな?とりあえず入ってみよう。
すいませーん」
男「あなた、知ってますか?」
唯「え?な、何のこと?」
男「ウワサでは、どこかに魔法の鍵を売っている店があるらしいですよ」
唯「魔法の鍵って、さっき王様の部屋を出るときに使った鍵のことだよね。
ドラクエ�って鍵を売ってるんだね。さっき1回使ったらなくなったから、使い捨てなのかな?
とりあえず覚えておこう。隣の部屋はなんだろう?」
老人「わしは呪いをとく魔法を研究しておる。もしそなたが呪われたなら、ここに来るがよい。
きっと力になってやるぞ」
唯「へー、教会みたいな感じなのかぁ。ねぇお爺さん、それってタダでやってくれるの?」
老人「わしは呪いをとく魔法を研究しておる。もし…」
唯「ダメだ、同じことしか話さないや」
唯「じゃあ、この後ろの建物かな?…あれれ?ここも扉に鍵がかかってる。
鍵はもう使っちゃってなくなってるから入れないし。ここじゃないのかな?」
律「おーい!唯、聞こえるかー?」
唯「あっ、りっちゃん?ねぇりっちゃん、道具屋さんってどこ?」
律「南側の橋がかかってる島にある建物だよ」
唯「了解!ありがとう!」
…
律「まったく、唯のプレイを見ているとイライラしてくるなぁ。もっとサクサクと進めればいいのに」
澪「律、いろいろ言いたくなる気持ちはわからないでもないが、さっきムギも言ってたけど、
これはテストプレイなんだ。初プレイの試行錯誤の様子から、
貴重な意見が出るかもしれないだろ。初心者の意見も重要じゃないか」
紬「唯ちゃんのプレイから、私もいろいろ気づきが出ているから、結構助かるわよ。
唯ちゃん自身も、迷いながらも結構楽しんでいるみたいだしね。
りっちゃんは、唯ちゃんが必要そうな時にアドバイスをしてあげたらいいんじゃないかしら」
律「そうすることにしようか。でも、私の番になったらサクサク進めてやるんだからな」
入口の商人「これはいらっしゃいませ!どうぞ中へお入りください」
唯「外から見たら、中が真っ暗だよ。こんな怪しい感じのところが道具屋さんなの?
あっ!中に入ったら急に明るくなった!」
道具屋「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」
唯「竜のうろこってありますか?」
道具屋「(後ろに飾ってある道具を指しながら)お買い上げですね。どれにいたしましょう?」
唯「商品名を言っても、すぐに購入にはならないんだ…すいません、あれ(竜のうろこ)をください」
道具屋「竜のうろこですね。かしこまりました。はいどうぞ、ゆいさん。
他にも何かご用は?」
唯「ないでーす」
道具屋「ありがとうございました!今後ともごひいきに!」
澪「お店で、買う目的のものがはじめから決まっている場合は、○○くださいと言ったら、
セリフがショートカットできるようになるといいな」
紬「そうね。でも、値段がわからずに買っちゃうケースになるかもしれないから、
そこは設定に工夫が必要かしらね」
律「おーい唯、聞こえるかー?」
唯「あっ、りっちゃん?竜のうろこ買ったよー」
律「必要なものも買えたんだし、さっさと進めようぜ!まずは町の外に出て、
しばらくは城の周りでスライムやスライムベスを倒して経験値を積むんだ。
レベルアップさせないとな。おっと、外に出る前に竜のうろこを装備しておけよ」
唯「了解!」
唯は竜のうろこを身につけた。
フィールド
唯「町の北に林や山地があるんだね。その奥に高い岩山が見えるよ。
とりあえず林の中に入ってみよう。…ふーん、林っていってもちゃんと通り道があるんだね。
木がいっぱい生えててあんまり見渡せないから、今自分がどこにいるか全然わからないや。
とりあえず先に進んでみよっと。…うわっ!目の前が光った!」
スライムがあらわれた!コマンド?
唯「スライムはドラクエのおなじみキャラだよね。なんかカワイイ!
えーっと、ここで戦えばいいんだよね。このこん棒で叩けばいいのかな?えい!」
ゆいのこうげき!
ポコン!
スライムに5ポイントのダメージ!!
スライムを倒した!
スライムをやっつけた。
1ポイントの経験値をかくとく!2ゴールドを手に入れた!
唯「へーっ。倒したらモンスターが薄くなって消えるんだぁ」
澪「スライムが攻撃を受けた時に、スライムの目が『×』になってるな。ちょっとカワイイな」
紬「ほとんどのモンスターも、そういう設定になっているのよ」
澪「林のフィールドも、結構リアルに作ってあるんだな。いかにもモンスターが出そうな感じだし」
律「モンスターとのエンカウントはこんな感じなのか。普通のランダムエンカウントだな。
これがシンボルエンカウントだと、モンスターを発見しやすくなって、
逃げやすくもなるんじゃないのか」
紬「シンボルエンカウントね。確かにその方がリアルな感じよね。モンスターを区別して
戦うこともできるわね。でも、そうしたらどうしても走って逃げようとしちゃうじゃない。
プレイベースでは、走ることにはまだついていけないの」
澪「うーん、あっちが立てばこっちは立たずか」
唯「林を抜けたら、山みたいな、丘みたいな、でもって何にもないところに出ちゃった。
山地って近くで見るとこんな感じなんだね。とりあえず登ってみよ…って、わっ!また光った!」
スライムベスがあらわれた!コマンド?
唯「さっきと違う赤っぽい色のスライムだ。とりあえず戦おう。えいっ…て、うわっ!」
スライムベスのこうげき!
バシン!
ゆいは1ポイントのダメージをうけた!
唯「痛〜い!先に体当たりして来たよ。ちょっと痛かったね。でも大丈夫!
よーし、お返しだぁ!」
ゆいのこうげき!
ポコン!
スライムベスに4ポイントのダメージ!!
スライムベスを倒した!
スライムベスをやっつけた!
2ポイントの経験値をかくとく!4ゴールドを手に入れた!
澪「なぁムギ、唯が今『痛っ!』って叫んだみたいだけど…これって痛いゲームなのか?
ダメージまで体感できるようになっているのか?」
紬「そうなの。マニュアルには、ダメージを受けると脳や脊髄へ微弱電気が走りますって書いてあるの。
ゴーグル付きヘッドホンから、特殊な微弱電流が神経を通じて脊髄・脳まで届いて、
脳が体に痛みを受けたと錯覚するようにできているみたいなの。痛みといっても、
何かが当たったような鈍い痛みだから、心配するほどの痛みにはならないわよ。
痛みの強さは、最大HPに対する受けたダメージの割合で大きくなるみたい」
律「へーっ。じゃあ、例えば最大HPが30で15ポイントのダメージなら、
どのくらいの痛みがくるんだ?」
紬「昨日の私のテストプレイでは、操作確認がメインだったからそんなに長くプレイしていないし、
痛みの度合いまではよくわからないんだけど、ゲームだから激痛ってことはないと思うわ。
他にも、炎攻撃のときに熱の感覚も体感できるの。ビックリするわよ」
澪「でも…痛い話はやめてくれぇ…ガクガク」
唯「坂道もそんなに長くなかったね。この位置からなら、さっき通った林もお城も町も見渡せるよ。
この先はどうなって…あれ?岩山は高いガケになってるんだ。こんなの登れないよ。
ここで行き止まりっぽいや。とりあえずこの辺をウロウロしてモンスターを…わっ!また光った!」
スライムベスがあらわれた!コマンド!
唯「今度は先にやられないよ!えい!」
ゆいのこうげき!
ポコン!
スライムベスに3ポイントのダメージ!!
唯「あれっ?倒れなかった。ダメージが足らなかったのかな?」
スライムベスのこうげき!
ミス!ゆいはダメージを受けない!
唯「あれ?今度は痛くない。当たってこられても痛くないのがミスなんだね。よーし、もう1回!」
ゆいのこうげき!
スライムベスに4ポイントのダメージ!!
スライムベスを倒した!
律「攻撃した時の音が、なんかマヌケな感じだな。ポコンって音でさ」
紬「こん棒だからじゃない?私は竹ざおでスタートしたけど、いかにも竹って感じの
バシッって音がしたわよ」
澪「それってひょっとして、竹の音っていうより、竹刀の音なんじゃないか?」
紬「そう、それ!剣道の竹刀の音よ!」
澪「竹は竹だけど、それは竹ざおの音じゃなくないか。竹ざおって、硬いけど中は空洞だし…」
紬「そう言われればそうね。レポートに書いておきましょう」
唯「山地って言っても、草の生えていない丘みたいな感じだね。今は下り坂だし、
このまま歩いたら平地に出ちゃうね。目の前に海が広がってるけど、
海には入れないのかなぁ?…わっ!また光った!」
スライムベスがあらわれた!しかし、スライムベスは気づいていない!コマンド?
唯「スライムベスの後ろ姿なのかな?形が同じだからよくわかんないけど、
私には気づいていないみたいだね。チャンス!そーっと近づいて…、えい!」
ゆいのこうげき!
ポコン!
スライムベスに4ポイントのダメージ!!
スライムベスを倒した!
スライムベスをやっつけた!
2ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル2に上がった!
力が2ポイント上がった!最大HPが6ポイント増えた!
4ゴールドを手に入れた!
唯「よーし、レベルアップだぁ!」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯、とりあえず順調にレベル2だな。レベル2なら少しだけ行動範囲を広げても大丈夫だぜ。
ドラキーとゴーストまでなら、2ターンかかったり先制されるが、なんとかなる。
ただし、遠出したいなら先に宿屋に泊まっておけ!橋が見えたら、引き返すんだぞ」
唯「了解です!」
…
律「まだホイミも覚えていないから、本当はラダトーム周辺がいいんだけどな。
橋を渡らない範囲なら、せいぜいゴーストまでしか出ないし、大丈夫だろ」
澪「でも、先制されたらたくさんダメージを受けるだろ。唯のHPが持てばいいんだが」
律「澪は相変わらず心配性だな。ほら、ここにドラクエの得意な私が唯をモニターしているんだ。
危なくなったら、すかさずアドバイスするさ」
紬「りっちゃん、頼もしいわ」
唯「りっちゃんも言っていたし、少しだけ遠くへ行ってみよう。
とりあえず、海ぞいにたどっていってみよう…」
スライムベスがあらわれた!コマンド?
(中略)
唯「あれー?せっかく山地の上まで登ったのに、何もないよ。
ここから先は高い岩山がガケのようになってるし、とても先には進めないや。
今度は、岩山ぞいに伝って行ってみよう」
ドラキーがあらわれた!コマンド?
唯「このモンスターも見たことある!空を浮かんでいるから、そこにめがけて攻撃だね。いくぞー」
ドラキーのこうげき!
ゆいは3ポイントのダメージをうけた!
唯「痛っ!先にやられたよ。向こうは空飛んでるから動きが早いんだね。ずるいよ。
よーし、お返しだ!」
ゆいのこうげき!
ポコン!
ドラキーに5ポイントのダメージ!!
ドラキーを倒した!
唯「りっちゃんは大丈夫って言ってたけど、やっぱりお城の回りのスライムの方が気が楽だね」
…
紬「唯ちゃん、お城の方に引き返していったわね」
律「まぁ、唯にはまだそっちのほうがいいかもな。私だったらサクサク倒して、
経験値を早く稼いで、早くレベルアップするんだけどな」
澪「回復手段もないうちにか?」
律「そこは、実際にやってみせないとうまく説明できないんだけどなー。
(そういえば、薬草もなかったし、さっきのアドバイスは、唯には少し無茶だったかなー?)」
スライムベスをやっつけた!
2ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル3に上がった!
力が2ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!身の守りが1ポイント上がった!
最大HPが2ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!
ホイミの呪文を覚えた!
4ゴールドを手に入れた!
唯「よーし、レベル3だぁ!ホイミも覚えたよ!」
律「おーい唯、聞こえるかぁ?」
唯「あっ、りっちゃん?レベル3に上がったよ!」
律「そうだな。呪文も覚えたことだし、とりあえずラダトーム城に戻ろうか」
唯「その前に宿屋に行かせてよ。私のHPは8しか残ってないんだよ」
律「その必要はない!」
唯「え?どうして?」
律「レベルが上がって回復呪文のホイミを覚えただろ。だから大丈夫なんだよ」
唯「ホイミっていっても、今MPは0だよー」
律「大丈夫な理由は後でわかるから、とりあえず行ってみ!」
唯「うん、わかった!」
…
澪「なんで宿屋で回復させなくても大丈夫なんだ?」
律「ドラクエ�だから出来る方法があるからさ」
紬「『光あれ』よね」
律「そう、『光あれ』だ」
澪「?」
ラダトーム城
唯「りっちゃん隊長!お城に戻ってきました!」
律「じゃあ、入って右側のほうに進んでくれ」
唯「何も入っていなかったツボのある方だよね」
律「それはもう言うなよ…」
唯「カウンターにお爺さんが座っているけど、話かければいいの?」
律「そういうことだ」
唯「あのー…」
老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。
おお神よ!古き言い伝えの勇者ゆいに光あれ!!」
唯「わわっ!光った!」
澪「画面がピカピカ光ったな。セリフにも『光あれ』って書いてあるけど、これでどうなるんだ?」
律「唯のMPを見てみろよ」
澪「MPは…4になってる」
唯「おぉー!ほんとだ!」
律「この『光あれ』を使えば、MPが全回復するんだ。『光あれ』は何回でもしてもらえるから、
HPをホイミで回復させてからもう1回『光あれ』をしてもらえば、宿代もいらないのさ」
澪「なるほどな」
唯「じゃあ今から自分にホイミをかけて、もう1回お爺さんに『光あれ』をしてもらえばいいんだね」
紬「そうなの。ラダトームの町は宿代も安いから、後半になればあんまり変わらない感じだけど、
一応こういう方法もあるのよ」
唯「了解です。じゃあさっそく、ホイミ!」
ゆいはホイミを唱えた!
ゆいの傷が回復した!
唯「そうして、またお爺さんに話しかけるんだね」
老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。
おお神よ!古き言い伝えの勇者ゆいに光あれ!!」
唯「よし!MPも元に戻って、全回復だね!」
律「唯、この時点で冒険の書に記録してもらっておけよ」
澪「そうだな、マメなセーブはRPGの基本だからな」
唯「そうだね。でも、ドラクエ�ではどうすればいいの?教会ってどこ?」
紬「唯ちゃん、セーブは王様に話しかけたらOKだから」
唯「王様なんだね。了解です!」
王「おお、ゆい!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ。
そなたが次のレベルになるには、あと22ポイントの経験が必要じゃ。
そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」
唯「はい、お願いします!」
王「では、何番の冒険の書に記録しておくのじゃ?」
唯「(1番に『つむぎ Lv.7』って書いてあるけど、これはムギちゃんがプレイした分だね)
2番の『ゆい Lv.1』でお願いします!」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」
唯「はい!」
王「では、また会おう!勇者ゆいよ!」
唯「ねぇりっちゃん、この後なんだけど、なんかお勧めな行動ってある?」
律「そうだなぁ…唯、今所持金はいくらだ?」
唯「えーっと…86Gだよ!」
律「とりあえず、スライム2匹かスライムベス1匹を倒して、所持金を90Gにしよう。
そして、ラダトームの町で革の盾を買って装備して、防御力を上げてくれ。
これで橋を渡らなくても行ける範囲内なら、だいたい問題なく行き来できるようになるぜ」
唯「りょーかい!」
…
唯「とりあえず、お城から離れてスライムを捕まえないと…あっ!」
スライムベスがあらわれた!コマンド?
唯「グッドタイミングだね!ごっつあんです!」
ラダトームの町
ゆいは革の盾を装備させてもらった。
唯「おぉー、左手に盾が出てきた。なんだか戦士って感じだね」
武器屋「他にも何か用はあるかね?」
唯「もうお金は0Gだし、何も買えないでーす」
武器屋「また来てくれよ!」
唯「これで守備力も上がったし、もうドラキーも怖くないね!」
…
澪「ビジュアルに盾がついてきて、多少まともな感じの格好になったな」
律「でも、まだしょぼいよな。武器がこん棒だから仕方ないんだけどさ」
紬「これから装備がグレードアップしていくと、容姿も格好良くなっていくんじゃないかしら」
澪「そうだな。こうやって武器防具がグレードアップしていくのを見るのも、
一つの楽しみと言えるよな」
フィールド
唯「よーし、さっき行ったところから、今度は北に進んでみよう」
ドラキーがあらわれた!コマンド?
唯「もう怖くないよ!えい!」
ゆいのこうげき!
ドラキーに5ポイントのダメージ!!
ドラキーを倒した!
唯「ふんす!」
澪「ところで律、さっき唯に革の盾を買わせてたけど、同じ守備力だし、
革の服でも良かったんじゃないのか?」
律「そこがポイントなんだよ。ドラクエ�は盾は3種類しかないんだ。鎧は7種類ぐらいある。
革の服を買うより、少し高くても革の盾にした方が、長く使えるし、実際に使うことになるからな。
それに、鎧をその都度買い換えるとゴールドが余分にかかるだろ。
ドラクエ�は売値が買値の1/2にしかならないからな。守備力上昇の数値を考えて、
その時々のレベルに合った必要なものだけを買うようにすると、ゴールドの節約になるし、
クリアする時間も短縮できるのさ」
紬「さすがりっちゃん、手慣れているのね」
澪「ゲームとはいえ、律がここまで戦略的に考えているとは思わなかったな…」
律「なんだよう、悪いか!」
唯「平地が続いて、左側はずっと林になってる。平地って全然モンスターが出てこないね。
あれ?林の奥に砂地みたいなのが見える。あっちに行ってみよう」
ゴーストがあらわれた!
ゴーストは、いきなりおそいかかってきた!
唯「えっ!ちょっと待っ…うわっ!」
ゴーストのこうげき!
ゆいは2ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「不意打ちなんてズルいよ。とにかく倒さないと。えーい!」
ゴーストのこうげき!
ゆいは2ポイントのダメージをうけた!
ゆいのこうげき!
ゴーストに5ポイントのダメージ!!コマンド?
唯「ゴーストに先に攻撃されちゃうよ。こりゃ手ごわいねー。もう一撃必要だね。行くよ!」
ゆいのこうげき!
ゴーストに4ポイントのダメージ!!
ゴーストを倒した!
唯「よし!今度は先に攻撃できたよ!」
澪「ゴーストといっても、こんなグラフィックなんだな。これなら全然怖くないぞ」
律「でも、他のモンスターはどうかなー?がいこつは結構生々しいんだぜ。
骨が服を着て歩いてるみたいな感じでさぁ…」
澪「りつぅ〜…そういう話はやめろよ…」
紬「澪ちゃん、大丈夫よ。子どもにも楽しめるように設定してあるんだから。
昨日私も見たけど、苦情が出るようなおどろおどろしいグラフィックじゃなかったわ」
律「暗闇の中からカタカタ音をさせながら迫ってきて…
ヒビが入った頭蓋骨の目の奥が不気味に光って…
わーっ!!」
澪「ひぃ!」
パチン!
律「…痛い。ビンタされた…」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「おー痛ぇ…何だ、唯?」
唯「砂地の真ん中に、洞窟の入口みたいなものを発見しました!」
律「それがロトの洞窟だ。行かなくてもクリアには関係ないんだけど、ダンジョンに慣れるために
行ってみるか。ちなみに、この洞窟はモンスターが出ないから安心しろ」
唯「さっそく洞窟に入ってみます、りっちゃん隊長!」
…
律「�はダンジョンが暗いから、面倒なんだよな」
紬「このプレイでは、プレイヤーからはマップ全体を見渡せないから、ダンジョンは結構大変だわ」
澪「まぁ私たちも、日常生活でゲームのように常に上からマップをのぞくようなことはないからな。
せいぜいカーナビとか、携帯・スマホのGPS機能で現在位置を表示させるぐらいだよな。
フィールドなら視界の範囲は見渡せるんだけどな。そういうマップ機能があるといいかもな」
紬「こういうことも、レポートに書いておくわね」
ロトの洞窟 B1F
唯「りっちゃん隊長!真っ暗で先が何も見えません!BGMもなんか怪しいのに変わりました!」
律「真っ暗なら周りを明るくしないとな。たいまつがあっただろ。それを使うんだ」
唯「たいまつって、ここで使うんだね。えーっとたいまつは…
わっ!こん棒が消えて手元にたいまつが出てきた!ん?なにか説明書きが書いてあるよ。
『先端を、付属の黒い棒でこすりつけると点火します』だって。とりあえずやってみよう」
ゆいはたいまつに火をともした。
ボッ!
唯「おぉー!たいまつに火がついて、周りが見えるようになった。でも右手のこん棒は消えたままだ。
こん棒はどこに行ったのかなぁ?もしモンスターが出てきたらどうするんだろ?
えーっと、とりあえず道なりに…って、さっそく分かれ道だよ」
唯「ねえりっちゃん、この分かれ道、どっちに行けばいいの?」
律「階段は確か右下だったから…とりあえず右下の向きで、
奥へ奥へ進めそうな方向に進んで行けばたどり着くはずだ」
澪「右下じゃなくて、南東だろ。唯から見たら右下は床なんだから」
律「そうだったそうだった。悪い悪い!右上に浮かんでいる方位マークの南東の方向だ」
唯「南東方向に向かって奥へ奥へだね。りょーかい!」
…
唯「あれ?ここだけ灯がある。ロウソクが燃えてる。何で?あっ!階段発見!下の階に下りるね」
律「下に下りたらあとはほぼ一本道だからな。ひたすら道なりに行けばいい。石碑が到着地点だ」
ロトの洞窟 B2F
唯「えーっと、こっちは行き止まりだから、こっちに行って…あった!これが石碑だ!」
ゆいは石板を読んだ。石板にはこう書かれている。
私の名はロト。私の血をひきし者よ。
ラダトームから見える魔の島に渡るには、3つのものが必要だった。
私はそれらを集め、魔の島に渡り、魔王を倒した。
そして今、その3つの神秘なるものを3人の賢者に託す。
彼らの子孫が、それらを守ってゆくだろう。
再び魔の島に悪がよみがえったとき、それらを集め戦うが良い。
3人の賢者は、この地のどこかでそなたの来るのを待っていることだろう。
行け!私の血をひきし者よ!
唯「竜王と戦うには、3つのものを集めないといけないんだね。
とりあえず外に出よう。来た道を戻れば帰れるよね」
唯「1階に戻ってきたけど、えーっと…ここまでどうやって来たっけ?」
律「唯、さっきと逆だ。左上…じゃなくって北西の方向に向かっていけばいいんだ」
唯「北西の方向だね。ラージャー!」
…
律「なんか、どうしても十字キー感覚で言ってしまうんだよな」
澪「実生活では、上といえば天井や空、下といえば床や地面だろ。
私たちは3次元の世界で生きているんだから」
紬「でも、地図で説明するときに北を上、南を下、東を右、西を左って言っちゃう人もいるんだし、
りっちゃんだけじゃないから」
澪「そういえばムギ、さっき左の画像の向きを180°変えてたよな。
右の画像も同じ様に変えることって、できるのか?」
紬「できるわよ。オートムーブとマニュアルムーブがあって、
オートムーブだったら常にプレイヤーの視界の向きになって、
マニュアルムーブだと純粋に特定の方角に変更できるの」
律「でも、マップ全体が見にくくなりそうだな。ムギ、試しにオートムーブにしてみてくれ」
紬「ちょっと待っててね」
フィールド
唯「ふー、外に出てきたよ。ってあれ?たいまつが消えて、またこん棒が出てきた。
自動的に消えるんだね。さーて、とりあえずさらに北の方に行ってみよう。探検探検♪」
…
律「うわっ!唯が振り向いたら右の画面がひっくり返った感じだ」
澪「左のディスプレイではそうは感じなかったけど、右の全体の画像が動くと、結構見にくいな」
紬「これ、思ったより細かく動くわね。ずっと見ていると酔ってしまいそう」
澪「体の向きにだけ反応するとか、4方向にだけ変更するとかの方がいいかもな。
レポートに書いておこう」
唯「林を抜けたら海が見えてきた。でも、これ以上北には行けそうにないね。向こう岸も見えないし。
今度は海ぞいに西に行ってみよう!」
…
紬「唯ちゃん、すっかり探検家気分ね」
律「まぁ、レベルが上がってギラを覚えないと先に進めないし、この辺のモンスターだと
経験値もゴールドも低いから、レベルが上がるまで時間がかかりそうだしな。
しばらくは唯の好きにさせとくか。なんか、腹減ってきたな。ムギ、何か食べるものないか?」
澪「律、ここはムギの部屋だが、今は一応バイト中だろ」
紬「まぁまぁ…。りっちゃん、昨日コンビニで新作のお菓子、発見したの♪」
律「おっ、どんなのだ?持ってきてくれ!」
澪「まったく律は…。私は今のうちに気づきをレポートに追加して書いておくか」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「バリバリ…ん?唯からだ。どうしたー唯?モグモグ…」
唯「あーっ、なんか食べてる!りっちゃんずるーい!」
紬「大丈夫よ、ちゃんと唯ちゃんの分は取っておいてあるし」
律「んで、今度はなんだー?」
唯「ここに新しい町を発見しました!」
律「ガライの町か。小さい町だけど、いろいろ重要なんだよな」
唯「とりあえず、中に入ってみます!」
ガライの町
女性「昔語りの町、ガライへようこそ!」
唯「へーっ、ラダトームの町よりだいぶ狭いね。大きな建物の近くにお店がいくつかあるだけって感じ。
大きな建物の入口は…扉があって鍵がかかってるよ。
魔法の鍵を手に入れないと、中に入れないんだね」
詩人「唄はどうです?旅の人」
唯「えっ、歌ってくれるの?じゃあ、お願いします!」
詩人「では…コホン。 『ホゲ〜!』 『ボエ〜!』 」
唯「うわぁ…(あんまりどころか、全然うまくないや)」
詩人「ありがとうございました。実はボク、伝説の詩人ガライを目指して修行中なんですよ」
唯「なんか気分悪くなってきた…。ガライって人も、こんな感じの唄なのかな」
澪「今のはハッキリ言って、かなりヒドイ唄だったな」
律「これなら私が歌ったほうがはるかにうまいぞ。こんなとこまでリアルに再現する必要あんのか?」
紬「うーん、これは…ちょっと困りものね…」
澪「プレイヤーが会う都度に、だんだんうまくなってくれると面白いんだけどな」
紬「それっ!レポートに書いておきましょう!」
フィールド
唯「とりあえず、また海ぞいにたどって行こう。もう西には行けそうにないから、今度は南だね」
(中略)
唯「山地の高台から見下ろすと、南の方にずっと林が広がって見えるよ。
川の向こうに平地が見えるから、そこまで行ってみよう。まだHPもいっぱいあるし」
(中略)
唯「川に到着!林って結構長いよね。向こう岸は山地になってるよ。とりあえず川ぞいに…」
…
澪「律、さっき『橋を渡らなくても』って言ってたよな。唯が橋の近くまで来ているぞ…ってお前!
今ここで漫画を読むな!」
律「いいじゃん、退屈なんだし。唯のレベルアップまで、もうちょっと時間がかかるだろー」
澪「ゲームとは言え、今は一応バイト中だろ!」
紬「まぁまぁ、りっちゃんには後で活躍してもらうし、少しぐらいは…」
澪「ムギは甘いんだ!」
唯「あっ!東方向に橋を発見!とりあえずそこまで行ってみよう」
澪「ゆいー!聞こえる?」
唯「あっ、澪ちゃん?」
澪「橋から向こうは、まだ行かないほうがいいんじゃなのか?さっき律も言ってただろ。
引き返したほうがいいんじゃないのか?」
唯「えっ、そうだっけ?でもほら、橋の上に今来たけど、なんともないよー。
渡ったらすぐに山地だけど。ここならモンスターもいなさそうだし」
律「唯、橋を境い目に、出てくるモンスターのレベルが上がるんだぜ。橋を渡らなくても、
橋の周辺なら出現するかもしれないんだ。まだレベル3だからいったん引き返そうぜ」
紬「そうよ、唯ちゃん。いったん引き返そ」
唯「そんなに危険なのかな?みんなも言っているから、とりあえず引き返そう…って、わっ!」
メイジドラキーがあらわれた!コマンド?
唯「紫色のドラキーだ!りっちゃん、このモンスターは強いの?」
律「そうでもないけど、ギラを唱えられたら厄介だから、今は逃げようぜ」
唯「了解です!」
ゆいは逃げ出した!
しかし、回り込まれてしまった!
唯「うわ!回り込んできた!」
メイジドラキーはギラを唱えた!
ゆいは9ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「あちっ!…火の玉が飛んできたよ。わっ、まずいよ!HPはあと7しか残っていないよ!」
律「唯、今戦っても与えるダメージはせいぜい4ポイントだ。もう一発ギラを喰らったら死亡だ。
イチかバチかだ。ホイミで回復させて、それから逃げよう」
唯「りょーかい!えーっと、ホイ…」
メイジドラキーはギラを唱えた!
ゆいは8ポイントのダメージをうけた!
ボオォォ…!
唯「わーっ!急に体の力が抜けてくぅ…」
チャラララチャラララチャラララララララ、ラララー
あなたは、死にました。
澪「うわー、ダメージを受けたとたん、画面が揺れてディスプレイの文字が真っ赤になって、
背景が薄らいでいってブラックアウトか。なかなかショッキングな演出だな」
律「唯のやつ、台の上にヘタリこんでるな」
澪「唯、大丈夫なのか…」
紬「大丈夫よ、澪ちゃん。HPが0になると、特殊な微弱電流が数秒間プレイヤーに流れて、
両手足に力が入らなくなるの。だから、その場にヘタリこんじゃうの。
でも、電流はすぐに流れなくなるから、すぐに立ち上がれるのよ」
唯「お、お…」
紬「唯ちゃん、立ち上がれる?」
唯「お、お…」
律「ゆ、唯!?」
唯「お、お腹がすいて力が出ないよぉ…」
律「こらーっ!さっさと立ち上がれぇ!」
王「おお、ゆい!死んでしまうとは何事だ!仕方のないやつじゃな。そなたにもう一度、
機会を与えよう!戦いでキズついたときは町に戻り、宿屋に泊まってキズを回復させるのだぞ。
再びこのような事が起こらぬよう、わしは祈っておる!
そなたが次のレベルになるには、あと3ポイントの経験が必要じゃ。
そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」
唯「りっちゃーん、そろそろ交代しなーい?私、お腹すいたー」
律「仕方のないやつじゃな」
紬「唯ちゃん、どちらにしても、王様との会話は終了させないといけないから」
唯「りっちゃーん、死んじゃった後だけど、このままセーブしていい?」
律「もうすぐレベルアップだし、今の段階ならゴールドが半分でも大して変わらないな。
よし、このままセーブして、そのまま終了させよう」
唯「ラージャー!」
王「では、何番の冒険の書に記録しておくのじゃ?」
唯「2番の『ゆい Lv.3』でお願いします!」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?」
唯「いいえ、終了します!」
王「疲れた時には無理をせず、休むのも戦士の心得のひとつ。ゆっくり休息をとるがよい。
では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」
唯「ふーっ、終わったぁ」
紬「唯ちゃん、お疲れ様」
律「最後のは仕方ないとして、初プレイにしては、唯はなかなかだったんじゃないか?」
澪「そうだな」
紬「みんな、お茶入れるから待っててね」
…
唯「このスナック美味しいね」
紬「新作みたいなの」
澪「で、この後は律のプレイでいいのか」
律「OKOK!唯のプレイの様子で、操作方法もなんとなくわかったしな。今度は私がプレイするぜ。
サクサク進めていくから、みんなついてこいよ!」
澪「これはテストプレイなんだから、くれぐれも無茶はするなよ」
律「大丈夫だって。ドラクエ�は何度もプレイしているからな」
律「じゃあ私のプレイを始めようぜ。唯、ゴーグル付きヘッドホンとリストバンドをかしてくれ。
ムギは本体での設定変更を頼む」
唯「ラージャー!」
紬「ちょっと準備して待っててね、すぐに済むから」
澪「私は今のうちにトイレにでも行っておこうか…」
…
どの設定を変更しますか?
紬「(プレイヤーの名前及び性別、プレイヤーの容姿、以上プレイベースで再設定。
それと…ローラ姫のビジュアルを…)」
ナ「それでは名前を変更します。あなたのお名前を教えてください」
律「律です」
ナ「お名前は『りつ』さんでよろしいですか?」
律「はい!」
ナ「あなたの性別を教えてください」
律「女性です!」
ナ「『女性』ですね」
律「はい!」
ナ「その他、先ほどの変更された設定と同じとなっていますが、これでよろしいですか?」
律「はい!」
ナ「それでは冒険を開始します」
王「おお、りつ!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ…」
律「へー、画面で見る以上に立体的でリアルだな。これは面白そうだ」
王「ではまた会おう!勇者りつよ!」
律「とりあえずレベルを上げてギラを覚えないとな。まずはレベル4にレベルアップだ。
経験値はあと3ポイントだから、これならラダトーム周辺で十分だな」
…
唯「おぉー!ちゃんと画像がりっちゃんだよ!オデコから胸の大きさまで、全部りっちゃんだよ!」
澪「すごいな。二頭身画像も、ちゃんと律の特徴を捉えている」
紬「似顔絵でも、本人の特徴を捉えた絵だと、多少形が違っていても『似てる』って言われるでしょ。
画像認識の中でも、この部分には特に力を入れてるらしくって、もちろん企業秘密なのよ」
澪「技術の進歩はめざましいな」
フィールド
ドラキーをやっつけた!
3ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル4に上がった!
力が1ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!
最大HPが6ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!
ギラの呪文を覚えた!
律「おっ?レベル4なのにギラを覚えたぞ。アプリと違うのか?ともかく、こりゃ好都合だ。
もっとサクサク進められそうだな。さて、ホイミをかけて『光あれ』といくか」
老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。
おお神よ!古き言い伝えの勇者りつに光あれ!!」
律「うわっ!まぶしい!」
…
唯「あっ!『光あれ』の瞬間、りっちゃんのオデコも一緒に光ったよ!」
澪「ぷっ!…ムギ、この演出面白いな」
紬「これはすごいわね。唯ちゃんも、オデコを出せばこんな感じになったんじゃないかしら?」
唯「オデコだけは勘弁して〜!」
紬「あっ、オデコ禁止だったわね」
律「さて、これで橋を渡っても全然問題ないぞ。さっき唯が死んだ場所に行ってみるか」
(中略)
律「林は見渡せないから、結構厄介だな…おっ、橋が見えたぞ。この先の山地付近にいれば
どんどんモンスターが出てくるだろうな」
メイジドラキーがあらわれた!コマンド?
律「さっそくお出ましだな。唯、よく見ておけよ。こうするといいんだぜ。ギラ!」
りつはギラを唱えた!
メイジドラキーに20ポイントのダメージ!!
メイジドラキーを倒した!
律「すごいな、モンスターが燃えて真っ黒焦げになって、地面に落ちて消えたぞ」
唯「おぉ!りっちゃんスゴイ!さっきの紫のドラキーを一撃で倒している。ドラキーが黒焦げだよ!」
紬「ギラは炎の攻撃呪文だからね。1回で16〜20ぐらいダメージを与えられるのよ」
澪「そうなんだ。律がギラを唱える都度、モンスターが次々に黒焦げになってるな。
面白い演出だよな」
紬「相手を倒す最後の攻撃がギラやベギラマだと、黒焦げになるみたいね」
澪「それにしても、律がどんどん倒していくから、新しく見るモンスターの特徴が
どんなものなのか全然わからないな。魔法使いは名前のとおり呪文を使いそうだけど、
大さそりはどんな感じなんだろう?経験値やゴールドはこの中では一番多いようだけど」
紬「守備力が高かったと思うわ。ほら、サソリって殻に覆われているじゃない」
澪「それと、律視線のディスプレイに映るモンスター画像も、結構大きさが違うよな。
さっきまでのスライムとかドラキーとかは割と小さかったけど、今映っている大さそりは、
名前の通り結構大きく映っているな」
紬「そのあたりも、モンスターによって大きさ変えることで、よりリアリティを出しているんだと思うわ」
大さそりをやっつけた!
16ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル5に上がった!
力が4ポイント上がった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!
最大HPが4ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!
25ゴールドを手に入れた!
律「よーし、順調だ。とりあえずMPも使い切ったし、距離的にガライの方が近そうだから、
ガライに向かうか」
…
唯「えーっ!もうレベルアップ?」
紬「早いわ…」
澪「あっという間にレベル5か。律が自分で言うだけのことはあるな」
紬「ゴースト以外、武器攻撃なしで全部ギラで倒してるわ。HPもほとんど減っていないし。
りっちゃんさすがね」
ガライの町
宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩6ゴールドですが、お泊りになりますか?」
律「はい」
宿屋「それでは、お部屋はそちらでございます。ごゆっくりお休みください」
律「あれ、まだ自由に動けるぞ。HPもMPも回復していないし。
どうやったら泊まったことになるんだ?ベッドに寝ろってことか?
とりあえずベッドに横になってみるか。って言うかベッド低いなー。床に布団敷いてるみたいだ」
チャララララッチャッチャーン♪
律「お、一瞬暗くなった後、雀の鳴き声がしだした。HPとMPも回復している。こういう事なんだな。
よし、部屋の外に出てみるか」
宿屋「おはようございます。では、いってらっしゃいませ」
律「こんな感じでカウンター前で話しかけられるんだな。なるほど、宿屋に泊まるのはこんな感じか。
つまり、ベッドに横になって、暗転したらHPとMPが回復するってことだな。
さてさて、さっきの場所に戻ってさっさとレベルを6に上げるぜ!」
唯「宿屋に泊まると、こんな感じなんだね。武器や盾も持ったままベッドに横になるんだ」
澪「台の上の律は、その場に座って寝転んで、すぐ起きるって感じだな」
紬「今の時点のうちの技術では、これが限界みたいなの。ベッドをわざと低くしているのも、
プレイヤーを一度座らせるためみたい。座らせたら、そこから寝転ぶのも危険じゃないし、
ベッドに寝ている感覚も表現できるみたい」
澪「苦肉の策ってことだな。でも、いろいろ考えてあるんだな」
フィールド
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル6に上がった!
力が4ポイント上がった!最大HPが4ポイント増えた!最大MPが3ポイント増えた!
20ゴールドを手に入れた!
律「OK!ゴールドもある程度たまったし、ようやく鎧が買えるな。さぁ、買い物と宿屋の為に
もう一度ガライだ」
…
唯「りっちゃん早ーい!もうレベル6だよ」
澪「っていうか、ほんとにギラばっかり使っていたな」
紬「りっちゃんの今の装備って、唯ちゃんがそろえた装備のままなのよね。鎧はまだ無装備だし。
普通の攻撃で戦ったら、ゴーストしか一撃でしとめられないから、ギラを多用してるみたいね。
2ターン目になったのはゴースト戦だけだったし、それ以外は全部1ターンで終わらせてたわ」
澪「これこそ、攻撃は最大の防御っていうことかな。貧弱な装備をギラでカバーしている感じだな」
ガライの町
りつは鎖かたびらを装備させてもらった。
律「よし、これでようやく鎧系も装備できたぜ。次は妖精の笛だな」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ」
律「唯か?どーだ、私はサクサク進めるだろ?」
唯「すごく、早いです!っていうかなんで?」
律「ギラの呪文を覚えたら、少し上のレベルのモンスターも一撃で倒せるからな。
ランクが上だから、経験値やゴールドもその分多いのさ。
だから効率良く経験値やゴールドを稼げて、レベルアップも早いんだ。
上のランクのモンスターはギラで戦うから、武器はこん棒のままでもいい。
先に鎧系で守備を固めて、ゴールドがたまってから武器を買い換えるんだ」
澪「なるほどな。ほんと、律とは思えないぐらい戦略的だな」
律「何だよ、悪いかぁ!」
紬「りっちゃんの姿、様になってるわ。なんか忍者みたいな感じよね」
律「鎖かたびらだからな。でも、忍者っぽい格好に盾やこん棒はおかしいんだけどな」
澪「これから、どうするんだ」
律「今度はマイラに向かうぜ。マイラ周辺もさっきのレベルのモンスターが出るからな。
そしてレベルが上がったら、鍵を買いにリムルダールに行く」
フィールド
律「マイラまでちょっと距離があるんだよな。えーっと、平地をたどっていけば橋に着くはずだ」
(中略)
律「よし、一つ目の橋通過。このへんは平地をたどるだけだから楽だな」
(中略)
律「二つ目の橋通過。ここから北上だな」
がいこつがあらわれた!コマンド?
律「おーっと、ちょっと強いのが出てきたな」
澪「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
唯「み、澪ちゃん!」
澪「見えない聞こえないミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
紬「澪ちゃん!大丈夫だから!」
唯「そうだよ、そんなに怖くないよ!」
澪「ほんと…に?」
紬「ほら、服を着ているから、そんなに骨っぽさもないし」
唯「りっちゃんに攻撃されて、目が×になってて、けっこうカワイイよ」
澪「ソーッ…う…うん、なんとか…でも、結構大きく映っているし…」
紬「そうこうしているうちに、りっちゃんが倒しちゃったわね」
がいこつをやっつけた!
25ポイントの経験値をかくとく!42ゴールド手に入れた!
律「がいこつはギラだけだと、どうしても2ターンかかるな。まあ仕方ないんだけどな。
とりあえず北上しよう」
(中略)
律「マイラの村が…見えない。あの林の中の真ん中辺りだろうけど、ここからじゃさっぱりだ。
どこか見渡せる…あった。西の山地からなら見えるかもしれないな」
(中略)
律「この位の高さなら、向こうの海まで見えるな。えーっとマイラは…あった!ちっちぇな。
温泉の湯気が立ってるけど、林に入ったら見えないよな。ともかく、目指してみるか」
マイラの村
男「こんにちはっ。ここはマイラの村です」
律「うへー、ようやく到着。林の中にあるから、たどり着くまでに迷うな。こりゃ大変だー。
とりあえず、目的物の妖精の笛を取っておくか」
…
女性「いらっしゃいませ。ここは露天風呂でございます」
律「温泉から南に4歩だったよな。えーっとこの辺に……ない。おかしいな?場所が違うのか?」
澪「律のやつは何をしているんだ?露天風呂の南側をずっと調べているが」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?何だ?私は今探しものをしているんだよ」
澪「何を探しているんだ?」
律「妖精の笛さ。ゴーレム戦で必要なんだよ。たしかこの辺に落ちているはずなんだけどな?
おーい、ムギぃ。地面を掘ることってできるのか」
紬「それはできないわ。りっちゃん、設定で隠し場所が変更されているんじゃないかしら」
律「そうかもしれないな。とりあえず思い当たるところを探してみるか。
まずは温泉の脱衣所のタンスだな」
律「ダメだ、温泉周辺からは何も見つからない…毒の沼も調べたのに…」
澪「律、マイラの村にはないんじゃないのか?」
紬「そうかもしれないわね」
律「まあ、あっさり見つかったら私にとって簡単すぎることになるからな。妖精の笛はまたにして、
とりあえずここを拠点に経験値とゴールドを稼いで、レベルが上がったらリムルダールに行くか。
MPもなくなってるし、続きはここに泊ってからにするぜ」
フィールド
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル7に上がった!
力が5ポイント上がった!素早さが7ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!
最大HPが1ポイント増えた!最大MPが2ポイント増えた!
ラリホーの呪文を覚えた!
16ゴールドを手に入れた!
律「おっ、レベル7なのにもうラリホーだ。レベルの上がり方が遅い分、早く呪文を覚えるのか?
どっちにしろ、早く覚える方が好都合だ。ゴールドも目標額までもうすぐだし、
マイラ周辺でもう少し戦って稼いで、新しい武器を手に入れるか」
マイラの村
りつは鉄の斧を装備させてもらった。
武器屋「他にも何か用はあるかね?」
律「これでこん棒ともオサラバだな。すいませーん、売りたいんですが」
武器屋「どれを売るんだね?」
律「このこん棒でっす!」
武器屋「こん棒かい。そいつなら30ゴールドで引き取るが、どうかね?」
律「安いけど、どうせこの程度だしな。お願いします!」
武器屋「まいどありがとよ!他にも何か用はあるかね?」
律「もうないです!」
武器屋「また来てくれよ!」
律「よし、これで攻撃もまともにできるようになるぞ!」
唯「おぉっ!りっちゃんの武器が斧になった」
澪「こん棒と違って、これは強そうだな」
紬「攻撃力も+11で40になったし、これなら逆にギラはいらなくなりそうね」
唯「あれっ!りっちゃんが『こん棒』って言ったら、斧がこん棒に変わったよ!」
紬「唯ちゃんも、さっき『たいまつ』って言ったら、手元に出てきたでしょ。
音声で認識認識して、アイテムが手元に出てくるようになっているのよ」
澪「へー、そういう風になっているんだな」
唯「そう言えばそうだったね。りっちゃんの手元は、今は斧に戻っているし」
フィールド
律「さてさて、お次はリムルダールだ。まずは沼地の洞窟を抜けないといけないよな。
あそこは造りが簡単だし、今は通り抜けるだけだしな」
メイジドラキーが現れた。コマンド?
律「さっそくお出ましか。鉄の斧の威力を確かめるチャンスだな。いくぜ!」
りつのこうげき!
ガツン!
メイジドラキーに15ポイントのダメージ!!
メイジドラキーを倒した!
律「こん棒と違って、なかなかいい音がするな。攻撃力もまずまずだ」
沼地の洞窟
律「ここは毒の沼に囲まれているから嫌だよな。歩くごとに足がピリピリしてHPが下がっていくぜ。
入口は…ここだな」
カッカッカッ…
律「おぉー、当たり前だが真っ暗で何も見えないぞ。といっても、
私の体と半径1mぐらいはぼんやり見えるな。右手側の壁も見えるから、このままで行けそうだ。
とりあえず壁を伝って南向きだな」
メーダがあらわれた!コマンド?
律「真っ暗でも、モンスターだけはハッキリ見えるんだな。勝負!」
りつのこうげき!
メーダに17ポイントのダメージ!!
メーダのこうげき!
りつは1ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「なんか、変な魚みたいなモンスターが出てきた」
澪「嫌だな、よく見たら気持ち悪いな…」
紬「今のりっちゃんでは、一撃では倒せないみたいね」
唯「そういえば、りっちゃん真っ暗なまま進んでたけど、大丈夫かなぁ?
たいまつは私が使っちゃったし」
紬「たいまつがないと分からないんだったら、りっちゃんはあらかじめたいまつを買うと思うわ。
南の大陸への通り道みたいだし、分かりやすくまっすぐにできているんじゃないかしら?」
澪「ドラクエに慣れてる律のことだから、洞窟の道を覚えてるんだろうな。
それよりも、真っ暗なままドンドン進んでいけるってこと自体が、信じられない」
唯「りっちゃんってスゴイよねー」
メーダをやっつけた!
14ポイントの経験値をかくとく!21ゴールドを手に入れた!
律「えーっと、壁に突き当たったから、そのまま壁ぞいに歩いて、西向きになったらまっすぐ…
よし、出口の階段だ。これで南の大陸に到着だ。リムルダールまでもう少しだな」
…
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「おー、唯か?どうした?」
唯「りっちゃんスゴイ!真っ暗なまま出口にたどり着いたよ!」
律「まぁ、ここは単純に通り抜けるだけなら、たいまつもレミーラもいらないくらい簡単だからな」
唯「レミーラ?それってなーに?」
律「次に覚える呪文のことだ。洞窟を明るくするのさ。たいまつより明るいんだぜ」
澪「律、この洞窟の造りは一本道なのか?」
律「いいや、右…じゃなくて東側にも道はあるぞ」
澪「そっちに行ったら何があるんだ?」
律「もうすこし後で行ってやるから、楽しみに待っておけって」
フィールド
律「さて、できるだけ強くないモンスターに遭わないようにしないとな。
南は岩山でまったく見えないし、東側は林になって奥が見えない。
平地の多い西ルートの方がいいかな。といっても、しばらくしたら林だけどな」
(中略)
律「林の中に湖を発見!向かい側も林だな。でも、奥が明るいから先に平地があるんだろうな。
湖のほとりをたどって行ってみよう」
魔道士があらわれた!コマンド?
律「少し強いモンスターが出てきたな。とりあえず攻撃だな。呪文がきませんように!」
りつのこうげき!
魔道士に12ポイントのダメージ!!
魔道士のこうげき!
りつは4ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「よし!呪文がこなかったからもう大丈夫だ」
魔道士をやっつけた!
28ポイントの経験値をかくとく!50ゴールドを手に入れた!
律「さて、平地に出てきたけど…周りは林か山地だな。山地があるから登って見渡してみるか」
(中略)
律「南側は海で…おっ!南東方向に湖に囲まれた町を発見!
あれがリムルダールで間違いないはずだ。ともかく、そこを目指そう」
リカントが現れた。コマンド?
律「もっと嫌なのが出たな。先制されませんように!ラリ…」
リカントのこうげき!
りつは11ポイントのダメージをうけた!
律「痛ぇ!先制を喰らったか!にしても今のは痛かったぞ!まずは眠らせないとな。ラリホー!」
りつはラリホーを唱えた!
リカントを眠らせた!コマンド?
律「よーし!眠っている間に倒す!途中で起きるなよ!」
澪「杖を持った赤い服を着た魔法使いが魔道士で、服を着た水色の獣人がリカントか。
リカントは結構攻撃力があるんだな。律が痛がってたし…」
唯「ラリホーは眠らせる呪文だよね」
紬「そうよ。りっちゃんやっぱり慣れてるのね。強いモンスターもスムーズに倒しているわ」
唯「寝ているリカントって、なんかカワイイよね。鼻ちょうちんも出ているし」
澪「こういうところはコミカルに作ってあるんだな…」
リカントをやっつけた!
40ポイントの経験値をかくとく!60ゴールドを手に入れた!
律「よーし、まだMPも十分あるし、下手こく前にリムルダールに行かなきゃな。
にしても、この時点でラリホーがあると楽だなぁ」
鉄のさそりがあらわれた!コマンド?
律「こんどはこいつか!こいつにはこれだ!ギラ!」
りつはギラを唱えた!
鉄のさそりに20ポイントのダメージ!!
鉄のさそりを倒した!
律「おっ、1ターンで倒せたぞ!?これはラッキーだな。よーしよーし」
リムルダールの町
女性「ここは、リムルダールの町ですわ」
律「無事到着!まずは魔法の鍵を手に入れないとな。
町の外側から回り込んで…と。お、いたいた。町の北東の外れで待ち合わせ中の女の子だ」
ナナ「もう!ロッコったら遅いわねえ。何してるのかしら!?ぷんぷん」
律「『ぷんぷん』なんて、今どき言わねぇよな…。そうだ、先に町の南西の外れにいる
ロッコのところに行ってみるか」
ロッコ「そうだよ。僕がロッコだけど…。えっ?彼女が待ってるって?
どひゃー!また場所を間違えちゃったのか!彼女、怒ってるだろうなあ…。
あっ、そうだ。知らせてくれてありがとう。お礼にいいこと教えるよ。
マイラの井戸から、西に5つ歩いて調べてごらん。いい物がみつかるよ。
僕はナナへの言い訳を考えなくっちゃ」
律「マイラの『井戸』だって?…そうか!そこに妖精の笛があるんだな。
だから温泉の周りをいくら探しても見つからなかったわけか。よーし、次こそは見つかるはずだ」
唯「妖精の笛のありかがわかったみたいだね。結局マイラの村にありそうだね」
紬「でも、まだ行ってみないと、それが本当に妖精の笛かどうかは分からないけどね」
澪「こんな感じで、特定のアイテムの位置が変更するんだな。
必ず話しかけないと、アイテムの場所が分からない。
律のように始めから場所を覚えている人には、この方が面食らっていいかもな」
律「魔法の鍵の店はここだな。おっとその前に、店のツボの中を調べないと。
りつはツボの中をのぞきこんだ。しかし、何も見つからなかった。
律「…そうだった。宝箱等のグレードが『1質素』だから、ツボには何も入っていないんだったな。
それはともかく、魔法の鍵を買わなきゃな」
老人「どんなトビラも開けてしまう魔法の鍵はいらんかな?一つ16Gじゃ」
律「くださーい」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「もちろん!一つじゃ足らないから、もっとくれぃ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「持てるだけほしいから、一気に売ってくれ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「だから、一度に売れば早いだろ!まとめて売ってくれよ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「ダメだ、融通気かねえ…しょうがない、一つずつ買うか。もう一つお願い」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「あと一つ」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「もう一つ」
老人「悪いがこれ以上売るわけにはいかんな。また来なされ」
澪「律の反応にもあったんだけど、魔法の鍵はまとめて買えるようにするといいよな。
『いくつ必要かな?』見たいな感じでさ」
紬「ゲーム上、鍵を持てる上限が六つって決まっているの。そこを守りながら、どうするかなのよね」
唯「それならいっそのこと、上限をなくしちゃうほうがいいんじゃないかなぁ」
紬「そうしたらゲームの難易度も下がっちゃうわよ。ドラクエ�は、鍵は一度使うと壊れちゃう前提で
ストーリーが組み立てられているのよ。上限をなくしたら、意味合いがなくなると思うの」
唯「そうなんだぁ…」
澪「一応、唯の意見もレポートに書いておこうな」
律「さーて、さっそく鍵を使うか。確か宿屋に宝箱があって、命の木の実があるはずだ。
…待てよ。このプレイでは種が出現しないんだよな。じゃあ、何が入っているんだ?
気になるし、行って宝箱を開けてみよう」
…
りつは宝箱を開けた。なんと!キメラの翼を見つけた!
りつはキメラの翼を手に入れた!
律「キメラの翼かぁ。鍵2本使ってこれじゃあ、しょぼいよなー。鍵代の方が高くつくぜ。
まぁ、ルーラを覚えるまでの非常手段用として売らずに持っておくか。
あとは使った分だけ鍵を買い足さないとな」
フィールド
律「さて、宿屋でHPもMPも回復させたし、しばらくはこの辺でレベル上げに徹するかな。
この辺りのモンスターなら、HPやMPの消耗が激しい分、経験値やゴールドが稼げるからな」
…
リカントマムルがあらわれた!コマンド?
律「あれっ?さらに上のランクのモンスターに当たったかー。先制を喰らうのは覚悟しないとな。
マホトーンが来なければ、まず勝てる。ラリホ…」
リカントマムルのこうげき!
りつは18ポイントのダメージをうけた!
りつはラリホーを唱えた!
リカントマムルを眠らせた!コマンド?
律「痛ーっ!こっちの装備がまだ弱っちいから結構喰らったな。
しかし眠らせればこっちのもんだ!起きる前に倒す!」
リカントマムルをやっつけた!
52ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル8に上がった!
力が4ポイントがった!素早さが3ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!
最大HPが5ポイント増えた!最大MPが3ポイント増えた!
80ゴールドを手に入れた!
律「おっし、レベル8だ。あと10匹ぐらい倒せばレベル9だろうな。さっ、次だ次!」
…
しりょうがあらわれた!コマンド?
澪「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
唯「み、澪ちゃん!」
澪「見えない聞こえないミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
紬「澪ちゃん、さっきのがいこつと色違いなだけだし、大丈夫だから」
唯「そうだよ!全然怖くないよ!」
澪「ほんと…に?」
唯「ほら、りっちゃんに眠らされて鼻ちょうちんが出てるし、けっこうカワイイよ!」
澪「ソーッ…う…うん、かわい…くはないけど、なんとか…」
紬「そうこう言ってるうちに、りっちゃんが倒しちゃったわね」
澪「ホッ…、コホン…リムルダールの町周辺では、律はたいていラリホーでモンスターを眠らせてから、
倒しているよな」
紬「そうね。その方が効率がいいのかしらね」
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル9に上がった!
力が4ポイントがった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!
最大HPが4ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!
レミーラの呪文を覚えた!
48ゴールドを手に入れた!
律「おっ、レミーラを覚えたぞ。やっぱりアプリよりレベルの上がりが遅い分、覚えるのが早いな。
よーし、レベル上げは一度打ち切って、妖精の笛を取りにマイラに戻るか。
帰りは東の林のルートにするかな。岩山のガケぞいに北に行けば大丈夫だろう」
沼地の洞窟
律「さて、帰りも真っ暗なままでいけるだろうな。まっすぐ行って、左側が壁ぞいにきたら、
そのまま左回りで道なりで、まっすぐな道に出られればあとは楽勝だな」
ゴーストがあらわれた!コマンド?
律「じゃまだよなー、こういうの」
…
澪「律のやつ、簡単って言ってたけど、暗い中よく進んでいけるよな」
唯「私も洞窟に入ったけど。真っ暗だと全然見えなくて、これは無理だって思ったよ」
紬「私もそう思ったわ。りっちゃんは壁伝いで歩いているみたいね。
せいぜい半径1mしか見えていないのに、すごいわよね」
澪「そうこう言ってるうちに、律はモンスターを倒しながら出口までたどり着いたぞ」
マイラの村
律「えーっと、井戸は村の中心だよな。おっ、あったあった。そこから西に5歩。扉の少し手前か。
ここの当たりを調べればいいわけか」
りつは自分の足元を調べた。なんと!妖精の笛を見つけた!
りつは妖精の笛を手に入れた!
律「よし、これでゴーレム戦はバッチリ。次はラダトーム城の太陽の石だな」
…
唯「妖精の笛、見つかったね」
澪「そうだな。マイラの村にあること自体は変更されていなかったみたいだな。
隠し場所だけだったな。これが全然違う町や村にあると、また難易度が上がるんだろうな」
紬「場所を教えてくれる人も別の人に変わっていたら、さらに難易度が上がるかもしれないわね」
これ序盤の敵であんな痛がるんなら、ラスト辺りショック死しかねないんじゃね?
ラダトーム城
老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。
おお神よ!古き言い伝えの勇者りつに光あれ!!」
律「よーし、それじゃあ太陽の石と宝箱を取りに行くか。まずは宝箱だな」
…
兵士「まことの勇者なら、盗みなどせぬはずだ」
律「ゲームではそんなこと言ってられないんだぜー」
りつは宝箱を開けた。12ゴールドを手に入れた。
律「は?何だこの小額ゴールドは?どうなってんだ?他の宝箱は?」
りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。11ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。7ゴールドを手に入れた。
律「これは…あんまりだぁ!」
澪「全部合わせて、たったの39Gか。ムギ、宝箱等のグレードが『1質素』だとFC版程度だって
さっき言ってたよな。FC版はこんなに低いものなのか?」
紬「ええ、そう見たいね…」
唯「りっちゃん、すっごいガッカリした顔してるよ」
…
律「まぁ、こんな感じで宝箱の中身をショボくして、難易度を高める方が、
プレイに慣れてる私に対しては丁度良いんだって、思うことにしよう!
次は太陽の石だ!気を取り直していってみよう」
律「ラダトーム城の扉の先から行ける、城の敷地の南東の隅っこに確か階段が…
よし、ちゃんとあるぜ。ここは変更されていないんだな」
…
唯「えぇっ!?こんなところに階段がある!」
紬「盲点よね。知っている人じゃないと、偶然発見するしかないわね。
これって、少しでもはみ出せばフィールドに出ちゃうから、慎重に通らないといけないし」
澪「うーん、これはさっきのリムルダールの町のナナ・ロッコ・鍵屋と同じ仕掛けだな。
まずいろいろと情報を集めて、太陽の石がラダトーム城にあることを突き止めて、
リムルダールの町での経験からひらめけば、ようやく発見できる仕組みなんだろうな。
さすがに、この部分の変更はできなかったから、律は逆にあっさり発見したんだろうな」
紬「澪ちゃんの推測通りだと思うわ」
ラダトーム城 地下
老人「おお、りつよ!わしには分かっておった。
いずれロトの血をひく若者が、ここをおとずれることを。
この宝箱には、昔、勇者ロトから預かった太陽の石が入っておる。
そなたが竜王を倒すために必要な物じゃ。さあ、宝箱を開けるがよい!」
律「これでしょぼいものが入っていたら、さすがに怒るぜー」
りつは宝箱を開けた。なんと!太陽の石を見つけた!
りつは太陽の石を手に入れた!
律「おぉーすげぇ!なんか熱いぞこの石。赤く光っているし。いかにも太陽の石って感じだ」
老人「りつよ…。そなたがこの地に再び光をもたらすことを、わしは信じておるぞ。
さて…。長い間、太陽の石を見守り続けて、わしも少しばかり疲れたわい。
そろそろ休ませてもらうことにしようかのう…」
唯「スゴイ!太陽の石の赤い光に反応して、りっちゃんのオデコも赤く光ってるよ!」
澪「ぷっ!…誰だよ、こういう演出を考えたの」
紬「このハードの開発グループのメンバーの人達の中に、確かスキンヘッドにしている人がいて、
ひょっとしたらその人の関係かも…」
澪「太陽の石というだけあって、この石は太陽のように赤く光っているな。
律が『熱い』って言ってるが、さっきムギも言ってたけど、
このゲームでは温度感覚も感じられるんだったよな」
唯「さっきの私のプレイでも、ギラで攻撃されたときは『痛い』じゃなくって『熱い』だったよ!」
紬「そうなのよ。始めに話した通りだけど、痛みや熱を、特殊な微弱電流を使って
擬似的に体感できるようにしてあるのよ。冷たいの感覚もあるらしいわ」
唯「それにしても、このお爺さんスゴイよね。ずっと太陽の石を宝箱に入れて見守っていたんでしょ。
私だったら、引き出しとかに入れて隠しておくよ」
紬「まぁ、これはドラクエの中のお話だから…」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」
唯「続けます!」
王「では、また会おう!勇者りつよ!」
律「さぁ、今度は岩山の洞窟だ。その前に、妖精の笛と太陽の石と所持金を預けておこうか。
あとは…一応たいまつを3つ買っておくか」
…
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?どうした?」
唯「りっちゃーん、そろそろ交代しなーい?」
律「交代か。まぁ、次は岩山の洞窟だしな。行かなくてもクリアはできる場所だしな。
じゃあ唯、やってみるか?」
唯「やるやる!でも、先にトイレに行きたいから、りっちゃん途中までやってて!」
律「おい!それならトイレに行った後呼んでくれよな!」
…
紬「まぁまぁ…始めに説明したけど、このゲームは中断書機能があるから、
フィールド上でも一時的にセーブできるのよ」
澪「その場合でも名前や画像の変更は効くのか?」
紬「変更は一切できないわ」
澪「それじゃあ、唯が律の名前で、律の画像でプレイすることになるぞ」
唯「えーっ…。せっかくなんだし、私の名前で私の画像でプレイしたいなー。
じゃありっちゃん、私がトイレから帰ってくるまで待ってて」
律「しょうがねぇなぁ唯は。とりあえず、ダッシュでトイレに行ってこい!ダッシュだ!
ムギ、このプレイってリセットできるのか?さっきセーブしたばっかりだし」
紬「リセットのような強制終了もできなくはないんだけど、
それをしちゃうと機器が壊れてしまうかもしれないの。
だから、どうしてものとき以外は『中断書』機能で一次セーブするか、
通常のセーブ終了で、安全に終わらせて欲しいの」
律「そうなのか…。じゃあ町によった後、もう一度王様に会いにいくことにするか」
さて、裏設定の内容も含め、少し余談です。
>>121
大丈夫です。
設定は>>43に書いたとおりです。
紬「痛みの強さは、最大HPに対する受けたダメージの割合で大きくなるみたい」
「ゲームだから激痛ってことはないと思うわ」
で、>>115で律がレベル7でリカントマムルから18ポイントのダメージを受けてます。
このゲーム上の設定では、律のレベル7のステータスは、
最大HPが38ポイントなので、18ポイントは約半分になります。
そのときの律の反応は「痛ーっ!」の通りで、
けっこう痛かったけど、まあ大丈夫という感じです。
さすがにショック死はありません(笑
これはレベルが上がって最大HPが増えれば、
受けたダメージのポイントが大きくても緩和されます。
例えば、竜王から50ポイントのダメージを食らっても、最大HPが105あれば、
>>115のリカントマムルの攻撃程度の衝撃で済みます。
>>129
乙! なるほど…まあそうしないと危なっかしいしね
ドラクエ3版も見たいなぁチラッチラッ
ラダトーム城
王「おお、ゆい!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ…」
唯「今度はレベル9からのスタートだし、途中で死なないようにしなきゃね!」
王「ではまた会おう!勇者ゆいよ!」
…
澪「あれ?律のやつは?」
紬「おトイレじゃないかしら?」
澪「そうか。…なぁムギ、このゲームってさ、やってると結構歩いていることになるよな」
紬「そうよね。坂道や階段も体感できてるから、かなりの運動量になるんじゃないかしら」
澪「消費カロリーがどのくらいになるのかって、分かるか?」
紬「あっ!…そうね、そういうデータはマニュアルには書いてなかったけど、
少なくともウォーキングぐらいはあるんじゃないかしら!あとで聞いておくわね!」
澪「カロリー消費量のデータは、重要だぞ!」
紬「重要よ、重要!」
フィールド
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
澪「唯、律はトイレに行っているらしいから、ちょっと待っててくれないか?」
唯「了解!じゃあ、りっちゃんが帰ってきたら、呼んでもらっていい?」
紬「わかったわ」
唯「とりあえず、さっき行ってない方向にでも行ってみよう」
…
唯「もう!りっちゃんたら遅いわねえ、何をしてるのかしら!?ぷんぷん」
澪「唯、そういうセリフは他人の前では言わない方がいいぞ。特に『ぷんぷん』は、な。
にしても律のやつ、遅いな…あっ、ようやく帰ってきたな。おーい律、唯が呼んでるぞ」
律「悪い悪い、ちょっと自分の部屋に戻ってたからな。唯、待たせたな」
唯「りっちゃーん、岩山の洞窟ってどこ?」
律「お前がさっき死んだ橋があっただろ。そこを渡ったら見える、高い岩山の裏側の方だ」
唯「わかったー、行ってみるねー」
律「場所なら、ムギに聞いてもよかったんじゃないか?なぁムギ…って、いねぇ!」
澪「今度はムギがトイレの番じゃないのか。それに今なら弱いモンスターしか出ないところを
しばらく通過することになるだろ。席を外すタイミングを見計らっていたんじゃないのか?」
唯「よーし、橋を通過して山地の高台に…あの岩山の裏側だね。海側の平地に向かって、
林を通り抜ければいいのかな?」
魔法使いがあらわれた!コマンド!
唯「レベル9だし、そのまま攻撃でも大丈夫だよね。えい!」
ゆいのこうげき!
魔法使いに17ポイントのダメージ!!
魔法使いを倒した!
唯「うん、大丈夫!」
唯「岩山の裏側は…ずっと林が続いているみたいだね。平地は海ぞいにしかないね。
もう少し南側からなら見えるかなぁ?あっ!あっちに山地の高台を発見!
あそこに登れば見えるかもしれないね。よーし!」
…
澪「律、岩山の洞窟には何があるんだ?」
律「戦士の指輪と、ステータスを上げる種と、鉄の盾だったかな。あとは1/16の確立で、
死の首飾りが手に入るのさ」
澪「でも、宝箱等のグレードが『1質素』でFC版程度の中身だろ?種はないはずだし、
他のアイテムも一部は違うんじゃないのか」
律「そうだなぁ、戦士の指輪はリムルダールの戦士との会話に関係するから、たぶんある。
死の首飾りは呪いアイテムだから、これもたぶんある。鉄の盾は…期待できないな」
紬「ゴールドも、さっきみたいに小額なんじゃないかしら」
律「そんな感じがするな。ところでムギ、ちょっと電源かしてくれ。携帯の充電が足らないんだ。
充電器も持ってきたし」
紬「いいわよ」
澪「律が自分の部屋に戻っていたのは、それを取りに行ってたのか…」
唯「ふーっ、結構距離があるんだね。ここが登れる一番高いところかな?
さっきの林、真ん中が紫色の沼地だ。あれは毒の沼地だよね…。
あっ!右の方向に平地を発見!なんか怪しい!行ってみよう!」
…
澪「ところで、その死の首飾りって、手に入れただけで呪われるのか?」
律「いやいや、身につけたら呪われるのさ。ラダトーム城に入れなくなる。
身につけなかった平気さ。結構高値で売れるんだぜ。1,000G以上の値が付くはずだ」
紬「それを売れば、ゴールドが稼げるわけね」
律「そうだ。でも、死の首飾りを手に入れるにはコツが必要なんだよな」
澪「コツ?」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?何だ?」
唯「岩山に囲まれてる場所の奥に、洞窟の入口を発見しました!」
律「それが岩山の洞窟だ。中にいるモンスターは今のレベルなら楽勝だから、頑張って行ってみろ」
唯「了解です!ふんす!」
…
澪「唯、岩山の洞窟の入口を無事探し出せたな」
律「ディスプレイで見ている私たちには、場所の特定は簡単なんだけどな。でも、
それを簡単に教えるとつまらないよな。私も、自力でマイラやリムルダールに行ったんだしな」
紬「でも、唯ちゃんの探し方はりっちゃんの探し方と似ているわよ」
律「そりゃ、私がお手本を見せているからな!」
澪「唯の方が先にプレイしてただろ。唯も高台から見下ろしたりもしてたじゃないか」
律「あれ?そうだっけ?」
澪「それに、律はクリア経験があるから、大まかなマップ構成も頭に入っているだろ。
唯はそれがないから、その分ハンデに…いや、律の方にアドバンテージがあるんだ」
さて、このレスも余談です。
>>130
ドラクエ�は他のドラクエに比べて一番自由度が高いですから、
構想してみたこともあって、断片的な下書きも一部あるんですが…
ドラクエ�の特徴でもある“性格”をどう処理するかで相当悩むのです。
性格が変わってキャラが変わってしまうのが良いのか悪いのか。
性格が変わる本を読まなくても、装飾品を装備しただけで性格も変わりますからね。
けいおん!のキャラの性格が一時的に変化するのは面白いと思うのですが、
下手したら「こんなの、けいおん!のキャラじゃないよ…」ってことになるでしょうから。
だからといってFC版設定(性格なし、小さなメダルなし等)にするのもちょっと味気ないですし。
また、シナリオが長い分、それに合わせて設定(主に投下しない裏設定)も大量に必要になります。
投下レスも最低でも300以上になるでしょうし、内容を膨らませると簡単に1000近くになるでしょう。
その作業に私の頭のメモリーとCPUが持ち応えられるかどうか(笑
そんなわけで、ロト三部作を全部書く方が完結という感じでいいんでしょうけど、
現時点では�(このスレ。>>1参照)と�(先週VIPに投下済み)までで止めておこうと思います。
乙!
性格どうこうはとりあえずステータスに影響するだけにして、実際の性格には影響しないとかにすれば? 影響させちゃうと危険〜とか理由付けたりして
正直俺はあぶないみずぎを装備した澪がみたいんだが
岩山の洞窟 B1F
唯「えーっと、たいまつは…」
律「おーい唯、たいまつは使うな!レミーラだ。レミーラの呪文を使え!
それで見えるようになるんだぜ。たいまつより明るいぞ」
唯「そうなの?じゃあやってみるね。レミーラ!」
ゆいはレミーラを唱えた!
唯「おおっ!すごく明るいよ、りっちゃん!で、どっちに行けばいいの?」
律「確か…えーっと、左回りに進んでいって、右に…じゃなくて東向きになったら、
ずっと奥の壁を目指すんだったかな?ともかくひたすら東に行ってみろ」
唯「ラージャー!」
…
澪「律、レミーラがあるんだったら、何でさっきたいまつを3つも買っていたんだ」
律「それがさっき言った『コツ』なんだよ」
紬「死の首飾りのこと?」
律「そうだぜ」
唯「道なりに東、ひがし。分かれ道があっても東…りっちゃーん、ここが奥っぽいところ?
南にまっすぐの道がずーっと続いているけど」
律「たぶんそこだろうな。そのまま南にしばらく進んでくれ。うんそうだ。
その分かれ道で…西に行ったら水溜りみたいなのがあるはずだ」
唯「西だからこっちだね…。りっちゃーん、水溜り見えるよー」
律「その水溜りの奥の方に宝箱があるから、拾っとけ」
唯「りょーかいです!」
…
澪「律、さっきからなに携帯を見て…あっ!その携帯!昔持ってたやつだろ。
律が初めて買ってもらった携帯だよな。たしか、N900iSだったよな?」
律「さっすが澪しゃん、よく覚えてるわね〜。ポチポチ…」
澪「なんで通話もメールもできないそれを持ってきたんだ?」
律「唯にアドバイスするためなのさー。…ポチポチ…」
紬「なるほどね。携帯アプリを見ているのね」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!
ゆいは薬草を手に入れた。
唯「腰のベルトについている袋が重い。いっぱいになってるのかな?
あっ、袋を触ってたらアイテム一覧が出てきた!」
…
律「薬草か、しょぼいな。ないよりはマシってことだろうな」
澪「アイテム一覧が表示されてるな。薬草の横に数字が出ているってことは、
ドラクエ�では薬草は、魔法の鍵と同じように別枠で複数持てるのか?」
律「その通り。鍵と同じで6つまで持てるぜ。もっとも、そんなに薬草は使わないんだけどな」
澪「でも、他のアイテムはもう持てそうになさそうだな」
紬「アイテム欄いっぱいになっちゃってるけど、大丈夫なの、りっちゃん?」
律「いざとなれば、たいまつを捨てればいいんだ。たいまつは8Gの最安アイテムだからな。
それより、今はアイテム欄がいっぱいになってた方が好都合なんだぜ」
唯「りっちゃーん、水溜りの南側に道があるけど、こっちに行けばいいの?」
律「それであってるぞー。その道に入ったら、今度は北向きに進むんだ」
唯「りょーかい!」
…
メーダがあらわれた!コマンド?
律「唯、この洞窟のモンスターは、ひたすら攻撃で倒してくれ。MPを節約するんだ」
唯「ラージャー!」
岩山の洞窟 B2F
唯「りっちゃーん、下の階に来たよー」
律「まずは南側の道をずーっと南に進んで見てくれ」
唯「ラージャー!」
…
ドラキーマがあらわれた!コマンド?
唯「また違う色のドラキーだ!このモンスターもひたすら攻撃でOKだよね。えーい!」
ゆいのこうげき!
ドラキーマに16ポイントのダメージ!!
ドラキーマはホイミを唱えた!
ドラキーマの傷が回復した!
唯「えーっ、ホイミされたよ。これじゃ攻撃のやり直しだよ」
澪「ホイミするモンスターが相手だと厄介だな。せっかく攻撃しても帳消しになるし」
律「ベホイミするモンスターの方が、もっと厄介だぜ。もっと後に出てくるんだけどな」
紬「でも、ずっとホイミし続けるわけでもないし、根気よく戦うしかないわね」
律「そうだな。モンスターにもMPに制限があるから、延々とホイミってことはないしな。
�にはマホトラがないからその点は安心だ。�はマホトーンがよく効くから、
マホトーンで呪文を封じる方法もなかなか良いんだぜ」
ドラキーマをやっつけた!
20ポイントの経験値をかくとく!25ゴールド手に入れた!
唯「りっちゃん、南側の突き当たりから左側に道が続いてるけど、そのまま行けばいいの?」
律「そうだ、そのまま壁伝いで…左回りだな。左回りで進めば、宝箱のある部屋の一つに着くぜ」
唯「左回りだね!りょーかい!」
…
ドロルがあらわれた!コマンド?
唯「あはははは!このモンスターなんか変!」
律「唯、笑ってないでさっさと戦えよ。こいつは動きは遅いがHPが高いから、
倒すにはまず2ターンかかると思っとけ」
…
澪「魚の頭を引き伸ばしたような、深海魚に手足が生えているような…
確かに変な画像のモンスターだな」
紬「こういうのをキモカワって呼べばいいのかしら?」
澪「いや、かわいくはないと思うぞ…」
ドロルをやっつけた!
18ポイントの経験値をかくとく!30ゴールド手に入れた!
唯「さてと、左回り左回りに…あった!
ここだね!4ヶ所も灯りが立ててあって、その真ん中に宝箱があるよ。
なんか、いかにもいい物が入ってそうな感じだよね。それじゃあさっそく…」
ゆいは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
唯「あれー?ねぇりっちゃーん、何も入ってないよー」
律「何ぃ!隣の宝箱はどうだ?」
ゆいは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
唯「りっちゃーん、こっちも何も入ってなーい」
律「こりゃひどいな、収穫ゼロか。この部屋は元々は種が2つあるはずなんだよな」
澪「『1質素』だと種が出ないから、この部屋の宝箱はからっぽにされたんじゃないのか?」
紬「そうかもしれないわね」
律「唯、気を取り直して次の部屋に移動しようぜ。部屋を出て北の方向だ。二つ部屋があるぜ」
唯「ラージャー!」
ここから余談です。
>>138
そういう方法もありますね。
例えば、「現代の科学ではゲーム中にプレイヤーの性格を買えることは不可能」とか
理由付けも色々できなくも無いですね。
それと、「澪の装備するあぶない水着」というリクエストですが、
似たようなアイデアは断片下書きにすでにあります。
やっぱり、こういう事をする(させられる)のは澪ちゃんの役割ですよね(笑
まぁ、色々と考えてみます。
唯「りっちゃーん、新しい部屋を見つけたー。この部屋、赤じゅうたんが敷いてあるよ。
それに、なんか変な像が4つもあるよ」
律「たぶん、そこに戦士の指輪があると思う。その奥の宝箱を開けてみ」
唯「これもからっぽだったらガッカリだよね…」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!戦士の指輪を見つけた!
唯「これが戦士の指輪だね。なんかカッコイイ指輪!」
しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?
唯「あっ、そうだった。持ち物がいっぱいだったよ。でも、指輪ってこんなに小さいのに、
これ以上持てないってなるのも、なんか変だよね」
律「唯、HPもだいぶ減っているし、薬草を使ってしまってアイテム欄を空けようぜ」
唯「そうだね。でも、宝箱の中身を取らないことにするには、どうするのかなぁ?
宝箱を閉めればいいのかな?よいしょっと」
戦士の指輪をあきらめた。
唯「あっ、宝箱を閉めたらキャンセルになるんだね。じゃあ薬草を使うね!
これって、葉っぱの包みの中身を飲めばいいのかな?」
唯は薬草を使った。唯の傷が回復した!
唯「なんだろ?美味しくも不味くもない変な味だね、これ。薬の味っていえばそうかもだけど」
律「唯、薬草の味の品評は別にいいから、さっさと指輪を取ろうぜ」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!戦士の指輪を見つけた!
ゆいは戦士の指輪を手に入れた!
律「OK!唯、この部屋の隣にもう一部屋あるはずから、そっちにも行ってみようぜ」
唯「イエッサー!」
…
澪「ムギ、このゲームでは視覚・聴覚・触覚に加えて、味覚も感じられるのか?」
紬「一応薬草とステータス用の種の味のために、味覚も感じられようになっているのよ。
でも、人間の味覚ってすごく繊細だし、舌に微弱電流を流しているわけでも無いから、
細かい甘い辛いとかは再現できないみたいなの。とりあえず何か味がするって程度なのよ」
唯「こっちの部屋も、4ヶ所灯りが立ててあって、その真ん中に宝箱があるよ。
ひょっとして、またからっぽの宝箱なのかな?」
ゆいは宝箱を開けた。115ゴールドを手に入れた。
唯「よかったぁ。ちゃんと入っていたよ」
…
律「ようやくマシなゴールド額が手に入ったな」
紬「そうね。今のところの最高金額じゃないかしら」
澪「でも、この洞窟でモンスターを数匹倒したら、そのくらいの額になるんじゃないのか?」
律「そうだな。唯はここまで出てきたモンスターを全部倒しているから、
だいぶゴールドもたまってるだろうし、115ゴールドなんてはした金にしかならないよな」
唯「りっちゃーん。あと他に行く部屋ってあるのー?」
律「まだあるぞー。その部屋からまた左回りで進んでいくと、
右側に宝箱が見える部屋が2つあるんだ。その宝箱を回収したらこの洞窟は終了だ」
唯「わかったー。また左回りに進むんだね」
…
律「たぶん、どっちかの部屋の宝箱に死の首飾りが入っていると思うんだ。
でもな、死の首飾りは出ないことの方が多い」
澪「出ない?」
律「死の首飾りが出る確率は1/16だ。残りの15/16は、たいまつが出るんだ。つまり運なんだよ。
そこで、死の首飾りを確実に手に入れるように、ちょっと手をかけるのさ」
紬「それが、さっき言ってたコツなのね」
唯「りっちゃーん、宝箱あったよー。さっそく開けてみるねー」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!
しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?
唯「たいまつかぁ。たいまつなら、たいまつを捨ててたいまつを手に入れても変わらないよね」
律「ストップ、唯!その宝箱の中身がたいまつだったら、必ずあきらめるんだ」
唯「そうなの?じゃぁ、持ってるたいまつを使えばいい?」
律「違う違う!あきらめて、もう一度開く。それでもまたたいまつが出てきたら、またあきらめる。
これを繰り返して、たいまつじゃないものが出てくるまで続けるんだ」
唯「なんだかよく分からないけど、とりあえずそうしてみるね」
たいまつをあきらめた。
ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!
しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?
唯「またたいまつだー。じゃああきらめるっと」
たいまつをあきらめた。
唯「んで、もう一回開けるっと」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!
しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?
唯「たいまつなのでやり直しっと」
たいまつをあきらめた。
澪「そうか、普通宝箱を開けたら中のアイテムを取ることになるけど、
持ち物がいっぱいだと宝箱の中身を取らずに済ませることができるから、
それを繰り返して目当てのアイテムを取るってことなんだな」
紬「それで、さっきたいまつを3つも買っていたのね」
律「そういうことだ。死の首飾りの売値に比べたら、たいまつなんてはるかに安いものだからな」
澪「でも、1/16の確立だけあって、なかなか出てこないな」
律「ここは出てくるまで、根気よく待つ!」
澪「待つの?」
律「待つ!」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!死の首飾りを見つけた!
しかし、ゆいはこれ以上ものを持てない。何か捨てますか?
唯「うわー、なんか変なのが出てきたぁ。りっちゃーん、死の首飾りってこれのこと?」
律「そうだ。よーし、たいまつを捨てて、その死の首飾りをゲットだ!」
唯「ラージャー!」
ゆいはたいまつを捨て、死の首飾りを手に入れた!
律「あとは隣の部屋にも宝箱があるはずだから、それを回収して終了だな」
唯「隣の部屋だね。りょーかい!」
…
メトロゴーストがあらわれた!コマンド?
唯「なんかこのゴースト、顔色悪いよね。とりあえず攻撃!えいっ!」
メトロゴーストをやっつけた。
15ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル10に上がった!
力が5ポイントがった!素早さが9ポイント上がった!みのまもりが4ポイント上がった!
最大HPが3ポイント増えた!最大MPが4ポイント増えた!
マホトーンの呪文を覚えた!
19ゴールドを手に入れた!
唯「やった!レベルアップだ!なんか、いつのまにかゴールドもたまってきてるね。
そうそう、隣の部屋の宝箱を…あったあった。さっそく開けてみよう」
ゆいは宝箱を開けた。17ゴールドを手に入れた。
唯「あれっ!?これだけ?さっきのモンスターよりゴールドが低いよ…」
律「レベル10でマホトーンか。やっぱりアプリより早いんだな」
澪「こっちの宝箱のゴールドは小額だったな」
紬「でも、すでに1,000ゴールド以上たまっているみたいだし、死の首飾りを売れば、
装備も色々買い換えられるんじゃないかしら」
律「確かにそうだが、頻繁に買い換えてもゴールドがかかるばっかりだから、さっきも言ったが、
必要なものだけ買い換えるようにしないとな。それにしても、宝箱に鉄の盾がないのは痛いな。
わざわざ武器屋で買わなきゃいけないから、余計な出費になるぜ」
…
唯「りっちゃーん、あとは帰るだけだよね?」
律「そうだ。その道をまっすぐ行って、壁に当たったら右側に元来た階段がある。
そこからは来た道を逆に戻っていけばOKだ」
唯「りょーかい!でも、来た道をよく覚えていないから、りっちゃんまた教えてー」
律「しょうがねぇなぁ」
フィールド
唯「ふぅ、やっと外に出られたよ。うーん、外の空気はおいしーい」
律「唯、ここはムギの部屋の中だぞ」
唯「あっ、そっかー。すっかり忘れてたよ。ねぇりっちゃん、この後はどうするの?」
律「ラダトームに戻ろうぜ。さっき手に入れた死の首飾りと戦士の指輪と、
余分なたいまつを売り払おう」
唯「ラージャー!」
ラダトームの町
道具屋「死の首飾りですね。少しお待ちを!
ええと、その品物なら1,200ゴールドで引き取りますが、いいですか?
唯「おぉー!高いんだね。はい、お願いします!」
道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」
唯「不思議だよね。見た目も変だし、身につけても呪われるだけのものなのに、
あんなに高く買い取ってくれるんだから」
…
澪「なんだろ、あの死の首飾りを見てたら、急にさわ子先生のこと思い出した。先生元気かな?」
紬「そうね。昔のさわ子先生なら身に付けていそうな、そんなデザインよね。先生元気かしら?」
律「確かにさわちゃんみたいな感じだな。ヘビメタとも違う怪しい感じが、いかにもさわちゃんだ!」
…
さわ子「へーっくし!!」
道具屋「戦士の指輪ですね。少しお待ちを!
ええと、その品物なら15ゴールドで引き取りますが、いいですか?
唯「えぇーっ!?たったそれだけ?…仕方ないや。じゃあお願いします…」
道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」
唯「どうみてもこっちの方がカッコイイのに、売値が100倍近く違うよ。
やっぱりゲームの世界は不思議だね」
…
澪「戦士の指輪ってなんっていうか、買い叩かれてるって感じだな」
律「まぁ、持ってても何にも役に立たないからな。取らなくてもクリアにはまったく関係ないし。
これを身につけたら力が倍になるとかだったら、いいんだけどな」
紬「アイテムの効用の追加ね。これもレポートに書いておきましょう」
唯「りっちゃん隊長!全部売ったら所持金が2,700Gになりました!」
律「私が預かり所に預けた1,000Gもあるから、これで合計3,700Gか。まだまだ足らないな。
とりあえず2,000Gは追加で預かり所に預けとくか」
唯「この後はどこに行くの?」
律「次はガライの墓だ。さっきの岩山の洞窟より大変なダンジョンだぜ」
唯「えーっ、またダンジョン?…ねぇりっちゃーん、そろそろ交代しよー?」
律「いいぜ。ガライの墓は気をつけないと、あっさりやられてしまうからな。そこは私がプレイしよう」
…
澪「ガライの墓っていうのは、ガライの町にあるのか?」
律「そうさ。ガライの町に扉のある大きい建物があったろ?あの奥にあるのさ。
町の地下がダンジョンになってて、下の階はかなり強いモンスターも出るんだぜ」
紬「複雑なダンジョンなの?」
律「岩山の洞窟よりは長いな。地下4階まであったはず。あそこは地下3階からが大変なんだぜ。
経験値やゴールドも稼げるんだけど、出会うモンスターによってはあっさり死亡したりするのさ」
ラダトーム城
王「では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」
…
唯「ふーっ、終わったー」
律「唯、お疲れ!じゃあ今度は私の番だな!」
紬「みんな、そろそろ休憩にしない?お茶入れるわよ」
澪「うん、そうだな。私もディスプレイを眺め続けて、結構疲れてきたし」
…
紬「唯ちゃん、りっちゃん、今までプレイしてみてどんな感じ?」
唯「すごいね。すっごくリアルだよ。ここがムギちゃんの部屋だってこと、すっかり忘れてたよ」
澪「そのゴーグルで全部を見てるんだよな。目が疲れないか?」
唯「うん、結構疲れるね」
律「プレイ中は一生懸命だからあんまり気にならないんだけど、
終わった後は確かに目が疲れた感じがするな」
紬「私も昨日やってみて、結構目が疲れたわ。これは長時間続けてプレイするのは難しいわね」
律「まぁ私と唯は交互にプレイしているから、しばらく休憩すれば平気だけどな」
ラダトーム城
王「ではまた会おう!勇者りつよ!」
律「さーてと、ガライの町に行くかな。まず鉄の盾を買って、後は……それだけでいっか。
鎧は鎖かたびらのままでも何とかなるだろう」
スライムがあらわれた!コマンド?
律「なんか、こういう弱いモンスターって邪魔になるよな。トヘロスを覚えるのは当分先だしな。
聖水を買っておけばよかったかな?」
…
ガライの町
律「まずは鉄の盾…と言いたいが、所持金がちょっと足らないな。革の盾を売っても買えないな。
先に鍵で建物の中の宝箱で稼ぐか」
…
律「建物の中、無駄に広いな。向こう側は壁…じゃなくて真っ暗なんだな。
確かにアプリでもそんな感じだったけど、こういうところも再現しているんだな。
それはともかく、宝箱だ」
商人「ええい!持ってけドロボウ!どうせ世界は滅びてしまうんだ!
今さらお金を儲けようとは思わないぜっ!」
律「はいはい、わかったからちょっと退いてくれー。宝箱が取れないからなー」
りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!
りつは薬草を手に入れた。
りつは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!
りつはたいまつを手に入れた。
律「…やっぱり期待できる中身じゃなかったな。FC版はよくこんなのでやってたよなぁ」
律「仕方ない。先にガライの墓に行って、所持金稼ぎをするか。
ん?あの扉の先は何だったかな?手元に携帯がないからわからねぇな。
とりあえず、あの扉を開けてみるか」
りつは魔法の鍵を使った。
老婆「おや?入口の鍵を開けてしまったのかい。仕方ないねえ。ほら、この鍵を持ってお行き。
鍵は大切に使いなされよ。ほっほっほっ」
律「そうだった。婆さんがいて、鍵を渡してくれるところだった。
こういうのが外から見えないのは不便だよな。ま、リアルな生活では見えないんだけどな」
律「えーっと、ガライの墓の入口は…壁が一面真っ黒で入口がどこかわかんねぇ。
とりあえず順番に押してみるか。確かこの辺だったかな…ここは壁だな。
隣は…おぉっ!手がすり抜けるぜ。ってことは、ここが入口だな。よいしょっと」
…
唯「わっ!スゴイ!りっちゃん真っ黒なところをすり抜けて向こう側に出たよ」
澪「入口が隠してあるパターンなのか。真っ黒な部分は、入口以外は壁で覆われていたんだな。
リアルな世界では壁って見えるけど、こういう部分は、逆に壁を見せないようにしているんだな」
紬「リアルさを忠実に再現すると、壁が見えないと不自然なのよね。
でもそれだと、隠されている入口もすぐに分かっちゃうから、
原作通りに真っ黒にして隠しているんだと思うわ」
老人「ガライの墓から生きて帰った者はおらぬ…。死にたければ、行くがよい……」
フッ…
律「ここはアプリと同じように、爺さんが消えるんだな。死にはしないぜ。ちょっとした小遣い稼ぎさ」
…
澪「わわわわ!お爺さんが消えたぁ!」
唯「このお爺さんは、なんだか亡霊みたいな感じだよね」
澪「唯!そういうのはやめてくれー」
紬「澪ちゃん、大丈夫よ。これはゲームの演出なんだし」
ガライの墓 B1F
りつはレミーラを唱えた。
律「さーて、ついでにこのフロアの宝箱も取っておくか。たぶんしょぼい中身だろうけどな…」
ドラキーマがあらわれた!コマンド?
律「さっそくお出ましだな。このクラスのモンスターなら余裕だ」
…
ドラキーマをやっつけた!
20ポイントの経験値をかくとく!25ゴールド手に入れた!
律「えーっと、北西側に宝箱が固まって…あったあった。さっそくいただきだ」
りつは宝箱を開けた。5ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。10ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!
りつは薬草を手に入れた。
律「うーん、相変わらずしょぼいよなー。しかも、何だよ5Gって!少なすぎ!
まぁ、文句言っても仕方ない。とりあえず、鉄の盾を買いに戻るか」
ガライの町
りつは鉄の盾を装備させてもらった。
律「とりあえず、これで準備は良いことにしよう。今なら途中で死んでゴールドが半分になっても、
たいした額じゃないしな。にしても、プレイ中に携帯見れないのは不便だな。
方向感覚が分かりにくいぜ。ま、いっか。さっき確認もしたし、何とかなるだろ」
…
唯「りっちゃんの盾が鉄の盾に変わったね。この方がかっこいいね」
澪「そうだな。鎧は鎖かたびらのままだけど、盾が良くなるだけで戦士っぽい感じになるもんだな」
紬「最強装備をそろえた頃には、どんな感じになるかしらね」
ガライの墓 B1F
りつはレミーラを唱えた!
律「えーっと、右下…じゃなくって南東だな。あっちに扉があるから、ぐるっと回って…
(中略)
律「おっし、扉だ。これでもう1階は問題ないな。次は2階だな。
メトロゴーストがあらわれた!コマンド?
律「唯もさっき言ってたが、顔色悪いゴーストだよな。ま、ゴーストに顔色も何もないけどな。
とっとと征伐征伐!」
ガライの墓 B2F
律「さーて、今度は四隅の階段だな。先に宝箱を取りに行くか。たしか、西側の階段だったはず」
…
唯「さすがりっちゃん、どんどん進むね」
紬「りっちゃんの頭の中に、ダンジョンマップが入っているみたいね」
澪「そうだな。さっきまでずっと携帯いじっていたのは、
ダンジョンの道順を確認するためだったのかもしれないな」
ガライの墓 B3F
律「さーて、ここから強いモンスターが出るから注意なんだよな。
しりょうの騎士さえ出なけりゃ、全然問題ないんだけどな」
リカントマムルがあらわれた!コマンド?
律「こいつはラリホーで問題なしだな。ラリホー!」
りつはラリホーを唱えた!
リカントマムルを眠らせた!
リカントマムルは眠っている!コマンド?
律「OK!あとは余裕だ」
リカントマムルをやっつけた!
52ポイントの経験値をかくとく!80ゴールドを手に入れた!
…
律「えーっと、宝箱はこっちの方だよな。おっ、あったあった」
りつは宝箱を開けた。なんと!呪いのベルトを見つけた!
りつは呪いのベルトを手に入れた。
律「へーっ、ここで呪いのベルトが出たぜ。竜王の城じゃなくてこの段階なのか。
どっちにしろ、いらないアイテムだから関係ないけどな」
ヘルゴーストがあらわれた!コマンド?
律「コイツはラリホーが効きにくいモンスターだったよな。なら打撃で勝負!」
ガライの墓 B2F
律「とりあえず3階から退避完了。次は左下の階段に行くんだったはず。
今は左上側の階段にいるはずだから下…じゃなくって南だな。
…見えたぞ。あの階段で間違いなかったはずだ」
鉄のさそりがあらわれた!コマンド?
律「なんか、このレベルのモンスター相手だとホッとするな。いくぜ!」
ガライの墓 B3F
律「さて、また危険地帯だ。手短に進めないとな。変なモンスターじゃなくて、リカント系ばかり
出てくれるとうれしいんだけどな」
メーダロードがあらわれた!コマンド?
律「うわ、ホイミばっかりのモンスターが出たか。こいつはラリホーがまったく効かないしな。
とりあえず先にマホトーンだな」
(中略)
メーダロードをやっつけた。
56ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル11に上がった!
力が5ポイントがった!素早さが4ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!
最大HPが7ポイント増えた!最大MPが9ポイント増えた!
95ゴールドを手に入れた!
律「おっし、レベルアップだ。これでだいぶ楽になるぞ。ゴールドもだいぶたまってきたし」
唯「おぉっ!りっちゃんレベルアップだね!」
澪「律のプレイ、ほんと素早いな。かなりやり込んでいるんだな」
紬「りっちゃんのプレイからの気付きは、ドラクエ�をやり慣れた人からの意見になるから、
これはこれでまた大事なのよね」
澪「でも、律は意見を出すっていうより、今はともかく夢中でプレイしているよな。
こっちまで思わず見入ってしまうな」
唯「そうだよね。私には絶対こんな感じにプレイできないよ」
ガライの墓 B4F
律「よーし、あと少しで銀のたて琴だ。ここを無事通過して、上の階だ。
ん?床石に女性の絵が彫刻みたいに彫ってあるな。…あっ!この太眉!」
…
唯「澪ちゃん、この床の女性の絵、ムギちゃんみたいだよね」
紬「えぇっ!?」
澪「ほんとだ。律の目線が床に向いているからよく分かるけど、ムギそっくりだな」
ムギをモデルにしているのは間違いなさそうだな。
紬「もーっ、なんでこういうことするの!?やめてって言ってるのにぃ!
床の女性の絵を他の絵に変えてって、レポートに書いておかなきゃ!」
唯「えーっ?ムギちゃんかわいいんだし、別にいいと思うよ」
澪「ムギの気持ちも分からなくもない。ある意味公私混同っていうか、
身内贔屓みたいな感じだからな」
ガライの墓 B3F
なんと!銀のたて琴を見つけた!
りつは銀のたて琴を手に入れた!
律「よーし、任務完了!あとは退散するだけだな。まだMPも半分ぐらい残っているし、
普通に戦いながら戻っても大丈夫そうだな」
…
澪「ダンジョンの奥にお墓があって、そこにたて琴が置いてあるんだな」
唯「わざわざこんな奥にお墓を作るって、不思議だよね。
こんなところにお墓参りする人っていないよね」
紬「ま、まぁそうよねぇ…」
しりょうの騎士があらわれた!コマンド?
律「ガーン!一番出会いたくないモンスターが出やがった。攻撃力は高いし、ホイミで回復もする。
とりあえず、逃がしてくれぃ!」
りつは逃げ出した。
律「ふぅ、無事逃げれたな。もうちょっとこっちのレベルが上がらないと、
下手するとやられてしまうからな。さっ、早く戻るぞ」
…
唯「あれっ?りっちゃんが戦わずに逃げたよ。珍しいね」
澪「(うわわわ、ま、また、こ、この手のモンスターだ…)
り、律が逃げるくらいだから、そ、相当強いんじゃないかなぁ?…たぶんたぶん!」
唯「澪ちゃん、まだがいこつ画像に慣れないんだね」
紬「でも、このモンスターって見た感じ強そうだし、今は戦わない方がいいのかしらね。
それに、無事に逃げられたからいいんじゃないかしら」
ガライの町
律「ガライの墓攻略完了!だいぶゴールドも貯まったし、途中で死亡もしなかったし、
我ながら上出来だ!」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?銀のたて琴をゲットしたぜ!」
澪「律、それは何に使うものなんだ?竜王を倒すために必要なのか?」
律「いや、これは雨雲の杖と交換するのに必要なのさ」
唯「雨雲の杖?」
律「そうだ、雨雲の杖と太陽の石、そしてロトの印が竜王の島に渡るために必要なんだ。
虹の雫をゲットするためにな」
紬「りっちゃん、まだプレイ続けられる?唯ちゃんと交代する?」
律「うーん、まだまだ大丈夫だ。そのまま続けるぜ」
ラダトーム城
王「そなたが次のレベルになるには、あと325ポイントの経験が必要じゃ。
そなたのこれまでの旅を、冒険の書に記録してよいな?」
律「OKです!次のレベルまでそのくらいか。ガライかリムルダールで少し戦えばレベル12だな。
アプリより低レベルでもステータスが高いから、このくらいになればドラゴン戦はいけるかもだ…」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」
律「続けます!」
王「では、また会おう!勇者りつよ!」
リムルダールの町
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「もういらないでっす」
老人「では、また来なされよ」
律「さーって、鍵も補充したし、レベル上げだ!」
…
フィールド
律「さて、始めるか。でも、このたて琴ってどうやって弾くんだっけ?まぁ、適当に弾けばいいか」
りつは銀のたて琴をかなでた。
ポロポロポロポロポロポロポロポロ、ポロロロロロローン♪
リカントマムルがあらわれた!コマンド?
律「出た出た。さあいくぞ!ラリホー!」
唯「銀のたて琴って、モンスターを呼び出すんだね」
紬「口笛と同じ効果みたいね。魔物を呼び出す音色なのかしらね」
澪「にしても、律はたて琴が似合わないよな。
律のやつ、わざと優雅そうに目を閉じて弾いてるけど、何かおかしくってしょうがないんだよな」
唯「ムギちゃんはたて琴似合いそうだよね」
澪「そうだな。私たちの中でたて琴が一番似合うのは、ムギだろうな」
紬「そうかしら?」
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル12に上がった!
力が8ポイントがった!素早さが5ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!
最大HPが1ポイント増えた!最大MPが7ポイント増えた!
リレミトの呪文を覚えた!
62ゴールドを手に入れた!
律「おっ、ここでリレミトを覚えたか。それならドラゴン征伐にもちょうど良い頃だな。
さーて、一大イベントのローラ姫救出に出かけるか」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?今度はローラ姫を救出しに行くぞ」
唯「ローラ姫ってどこにいるの?」
律「さっき通った沼地の洞窟の中だ」
澪「真っ暗のまま通ったあの洞窟か?」
律「そうなのさ。じつはあそこにローラ姫が閉じ込められているんだ」
紬「あの道の東側にいるってことなのよね」
律「そのとおり。所持金預けてセーブしたら、救出に行ってみるぜ」
姫を守るドラゴンは経験値が多いから
律はドラゴン倒して途中で全滅して稼ぐ廃人プレイをやるか見ものだなww
沼地の洞窟
りつはレミーラを唱えた!
律「えーっと、まっすぐの道の真ん中辺の角を曲がるんだったよな。おっここだな」
…
澪「律が初めてこの洞窟でリレミトを唱えたな。中はこんな造りだったんだな」
紬「入口の東側あたりは少しくねくねしているけど、西側の道はまっすぐなのね」
唯「長い道の壁越しに、別の道も見えるね」
律「よっし、扉が見えた。扉を開けてドラゴンと勝負だ!」
…
唯「扉の横に、赤じゅうたんを敷いた部屋があるね。お姫様ベッドも見えるよ」
澪「中にいる黒髪の女性がローラ姫なのか」
紬「そうなのー。ローラ姫の容姿は変更されているみたいだけど、今回は黒髪になったのねー」
唯「なんか、ムギちゃんうれしそうだね。何かあったの?」
紬「うんうん、何でもないわ」
澪「部屋の前にドラゴンが寝ているな。結構大きいな」
唯「あっ!ドラゴンが立ち上がった!」
ドラゴンがあらわれた!コマンド?
律「まずは攻撃だ!」
りつのこうげき!
ドラゴンに15ポイントのダメージ!!
ドラゴンのこうげき!
りつは17ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「痛ぇ…さすがにドラゴンだと結構ダメージを喰うな。残りのHPは…41か。もう一撃いけるな」
ドラゴンは火の息を吐き出した!
りつは16ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
ドラゴンに14ポイントのダメージ!!コマンド?
律「あちちちっ!HPは残り25か。もう回復しないとな」
ドラゴンのこうげき!
りつは19ポイントのダメージをうけた!
りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!コマンド?
律「危ねえ危ねえ。HPは33。もう一度ホイミだな」
りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!
ドラゴンのこうげき!
りつは19ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「HPは39。一撃いけるか?よし!」
唯「りっちゃん、ホイミばっかり使っているね」
澪「ドラゴンからのダメージが15〜20ぐらいだから、HPが40以下になったら
ホイミで回復させてるって感じだな」
紬「そうね。あら?ドラゴンの向こう側にローラ姫がちらっと見えてるわ。うふっ」
澪「そうだな。ローラ姫がハッキリとは見えないんだけど、
戦っているプレイヤーを心配しているって感じだな。こういう演出もあるんだな」
律「まずいな、MPはあと4か。思ったよりダメージ喰らってるな。会心の一撃も出ないし。
今どのくらいダメージ与えてるかな?もう一か八かだ。ホイミで回復したら、ひたすら攻撃だな」
ドラゴンのこうげき!
りつは15ポイントのダメージをうけた!
りつはホイミを唱えた!りつの傷が回復した!
律「くっ!あとは攻撃あるのみだな。倒せるか微妙になってきたな。でも、やるしかない!」
りつのこうげき!
ドラゴンに14ポイントのダメージ!!
ドラゴンは火の息を吐き出した!
りつは16ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
ドラゴンに15ポイントのダメージ!!
ドラゴンのこうげき!
りつは15ポイントのダメージをうけた!
律「しぶといな。この一撃で倒せなかったら負けるかもだ。いっけー!」
りつのこうげき!
ドラゴンに14ポイントのダメージ!!
ドラゴンを倒した!
律「よっしゃー!」
…
唯「おぉー!りっちゃんすごい!倒したよ!」
澪「かなり熾烈な戦いだったな」
紬「さぁ、いよいよローラ姫ね」
ドラゴンをやっつけた。
950ポイントの経験値をかくとく、250ゴールドを手に入れた。
律「ようやくドラゴン討伐完了!さて、ローラ姫はと……な!!」
…
澪「え……えぇぇぇぇぇ!?」
唯「澪ちゃん、このローラ姫って澪ちゃんそっくりだよ。ねぇムギちゃん、そう思わない?」
紬「確かに澪ちゃんそっくりよね。黒髪でロングヘアーで姫カット。
プログラムされている設定の中に、こんなビジュアルもあったのね。
顔の表情も、なんだか澪ちゃんそっくりだわ!(うふふ、想定通りだわ♪)」
澪「む、ムギぃ!なな、なんでローラ姫が私そっくりなんだぁ?」
紬「おまかせ設定でそうなっていたのよ。(というのは嘘で、本当はちょっと変更したの♪)
マニュアルには、タイプKは『かぐや姫』のようなビジュアルになりますって書いてあるの」
律「…澪!?」
ローラ「ああ!私を助け出してくださる方がいらっしゃるなんて!
私はラダトームの王女、ローラと申します。もしあなたがおいでにならなければ、
私はいずれ竜王の妻に…。ああ、考えただけでもおそろしいですわ…。
りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」
律「(ローラ姫が澪なのか。声もどことなく澪に似ている気がするし。よーし、それなら…)いいえ!」
ローラ「そんな、ひどい…。
りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」
律「もちろん答えはNoだ!」
ローラ「そんな、ひどい…。
りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」
律「断る!」
ローラ「そんな、ひどい…。
りつ様、私をお城まで連れて帰ってくださいますのね?」
唯「いいえと言われて困ってる澪ちゃん…じゃなかったローラ姫の表情、すごくカワイイ!」
紬「あぁ、いいわぁ…ハァハァ…
ふ、二人が映るように画面調整しなきゃ!
澪「//////…こ、こらっ!バカ律!いい加減にしろ!」
律「まぁ、お約束はこのくらいにしようかな。いいぜ、澪!一緒に城まで帰ろうぜ!」
りつはローラ姫を抱き上げた。
ローラ「まあ、りつ様。うれしゅうございます。ぽっ…」
律「抱きかかえてる感覚もあるなんてすげーよな。でも、全然重たくないし。
(実際の澪の方が、はるかに重いよな)」
…
澪「//////…プシュー」
唯「澪ちゃん、顔真っ赤だよー。ローラ姫よりはるかに真っ赤だよ」
紬「あぁ、すごくいいわぁ。素敵だわぁ…ハァハァ…」
澪「…ゴ、ゴメン。わ、私ちょっとトイレに行ってくる!」
唯「…澪ちゃん、ものすごく動揺してる」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?無事ローラ姫を救出したし、これからラダトームに戻るぞ」
唯「澪ちゃんが顔を真っ赤にして、トイレに行っちゃいました」
律「ちょっとやりすぎたかなぁ?ローラ姫が、あまりにも澪そっくりだったからな。
おーいムギぃ。ローラ姫が澪そっくりなのは、お前のしわざだろ?」
紬「おまかせ設定の結果よ。マニュアルには、タイプKは『かぐや姫』のようなビジュアルに
なりますって書いてあるのよ(私が勝手に変えたけど)。それにしても、すごくいいわぁその姿。
りっちゃんにお姫様抱っこされてる澪ちゃん、素敵だわぁ。このバイトしてよかったわぁ」
律「おい、このバイトってテストプレイが目的じゃなかったか?」
澪「ただいま。ゴメンな唯、ムギ。急にお腹が痛くなってな…」
唯「澪ちゃん、お帰りー(まだ顔赤いから、動揺は治まってなさそうだね…)」
紬「大丈夫よ、今りっちゃんにドラゴン戦の感想を聞いて、レポートに書き込んでいたから。
りっちゃん、ありがとう。澪ちゃんも帰ってきたから、プレイを続けて」
律「OK!じゃあ、ラダトーム城に戻るぜ。ってその前に、HPもMPも使い果たしてるから、
先にラダトームの町の宿屋に泊まってからにするからな。お約束がまだ残ってるしな…」
澪「なんか、嫌な予感…」
フィールド
りつはキメラの翼を放り投げた!
ブオーンブオーン!
律「キメラの翼を使ったら、飛び上がるんじゃなくって瞬間移動になるんだな。澪…じゃなかった、
ローラ姫を抱えているからか?それはともかく、お約束の時間だぜ…」
…
ラダトームの町
宿屋「旅人の宿屋へようこそ。ひと晩3ゴールドですが、お泊りになりますか?」
律「はい!」
宿屋「それでは、お部屋にご案内します。ごゆっくりお休みください」
律「さーて、澪…じゃなくてローラ姫をベッドにおろして…寝かせて…
ルパンダイブ!みーおちゅわーん!」
チャララララッチャッチャーン♪
宿屋「おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね。
では、いってらっしゃいませ」
紬「キマシタワー!!」
澪「//////…プシュー」
紬「ゆうべはお楽しみ…お楽しみ…お楽しみ…あぁ、どんなことひたのかひら…タラー」
唯「ム、ムギちゃん!鼻血出てるよ!」
澪「りりりりり、りつー!!わ、私に何をしたぁ!!」
唯「澪ちゃん、これローラ姫だよー」
紬「ほうよ。ほれに、これはケームなんらし…」
唯「ムギちゃん、ティッシュ換える?はい」
澪「だってさぁ、律のやつ、わざと私の名前で…それに…お楽しみって…
…ゴメン、私ちょっとトイレに行ってくる…」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?…澪の反応はどうだった?」
唯「また顔を真っ赤にしてトイレに行っちゃいました!それと、ムギちゃんが鼻血を出してます!」
紬「ゴメンナサイ、私はもう大丈夫だから」
律「ムギもか…このローラ姫とのイベントは、ドラクエ�ではお約束なんだけどな。
でもな、さっきまでの宿泊と違って横になった途端真っ暗闇で、立ち上がると急に明るくなって、
すでにカウンターの前だからな。これって、もうちょっと楽しめるように工夫してくれると、
面白いと思うぜ。18禁にならない程度にな」
紬「分かったわ!ここのところはシッカリとレポートに書いておくから!」
唯「ところでりっちゃん、お楽しみって、結局何のことなの?」
律「唯にはまだ早い。いつかゆっくり教えてやるからな」
ラダトーム城
兵士「ラダトームの城に、よう…やや!もしや、そのお方はローラ姫さまではっ!!
さあ、早く王様の元へ!」
…
王「おお、りつ!よくぞ姫を助け出してくれた!心から礼をいうぞ!さあローラ。わしの隣へ」
ローラ「待ってくださいませ。ローラはりつ様に、送り物をしとうございます。
りつ様を愛する私の心…。どうぞ受けとってくださいまし。
たとえ離れていても、私の心はいつも、あなたと共にありますわ。では、りつ様…」
王「りつよ、よくぞわしの気持ちをさっして、姫を助けてくれた。
今日という日を、わしは一生忘れないであろう。本当に心から礼を言うぞ!」
律「こういう風に言われると、まんざらでもない気持ちになるもんなんだな。
これで王女の愛もゲットできたしな」
…
紬「りっちゃん澪ちゃん、素敵だわ!良いものを見せてもらいましたわ。キラキラ」
澪「//////…」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?王女の愛をゲットしたぞ。まぁ、これはなくてもクリアはできるんだけどな」
澪「…なくてもクリアできるのに、…わざわざそれを取るためにローラ姫を救出したのか?」
律「初めてプレイするプレイヤーには、まず必要なアイテムなんだよ。
プレイヤーの現在位置から見たラダトーム城の位置や、
次のレベルアップに必要な経験値を教えてくれたりするんだ。
主にロトの印を探す時に必要なんだが、私はロトの印のある場所を覚えているから、
なくても大丈夫ってことなのさ」
紬「りっちゃん!ローラ姫の救出は、必要不可欠だったのよ!」
律「ムギ、なに力強く言ってるんだ…」
紬「さっきの妖精の笛のように、ロトの印も場所が変わってる可能性があるわ!」
律「その可能性もあるな。ま、ともかく手に入れたんだから、一応持っておこう。
ムギの言うように、ロトの印の場所が変わっていた場合は、ないと困るものな」
唯「この後はどうするの?」
律「次はメルキドに行くんだ。あそこには強い武器・防具が置いてあるし、ロトの印の情報もある。
しかし、周辺のモンスターは桁違いに強いから、事前にある程度レベルを上げてからだけどな。
それと、メルキドに行く前に魔法の鎧は買っておきたいんだ。これはリムルダールで売ってる。
所持金と預けてるゴールドをあわせたら、もう少し稼いだらで買えるからな」
唯「ふーん。ねぇりっちゃん、そろそろ交代する?」
律「そうだな。あとダンジョンと言えば竜王の城だけ出し、私もダンジョンばかりで目が疲れた。
唯、交代しようぜ。今、ちょうど王様のところにいるから、セーブはすぐできるぜ」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりか?」
律「終了します!」
王「疲れた時には無理をせず、休むのも戦士の心得のひとつ。ゆっくり休息をとるがよい。
では、りつよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」
…
紬「りっちゃん、お疲れ様。素敵だったわぁ」
唯「ドラゴン戦、かっこよかったよ、りっちゃん!」
律「そうか?照れるなぁ」
澪「律…」
律「悪かったなー、澪。あまりにもローラ姫が澪に似てたから、ちょっと遊んでみたん…」
ガツン!!
澪「調子に乗りすぎだ!」
律「みおしゃん、ごめんなしゃーい」
さてさて、余談です。
>>187
ドラゴンを倒した後、わざと死亡してドラゴンを復活させて、再度倒して経験値を稼ぐ方法ですね。
残念ながら、期待に反して律はあっさりローラ姫の救出を終了させています。
このSSの裏設定を明かしますが、以下の理由により、律はあっさりと救出を終了させています。
�まだ装備が不十分なので、経験値だけを先行して稼ぐより、むしろゴールドを稼ぐ方がバランスが良いとの判断、
�律は唯がプレイ中に死んだ時の様子を見て、デスルーラ系はこのプレイではやめておこうと思った、
�ローラ姫が澪(そっくり)だったので、澪は絶対に巻き沿いにしたくないという無意識の思い、
の3点です。
というわけで、廃人?プレイはしていません。
ラダトーム城
王「ではまた会おう!勇者ゆいよ!」
唯「隣の玉座に澪ちゃん…じゃなかった、ローラ姫がちょこんと座ってるね。こう見ると、
澪ちゃんってお姫様姿が似合うね。せっかくだから、名前もローラ姫じゃなくって、
澪姫とかに変えられるといいのに。それかエリザベスとか」
…
フィールド
唯「そういえば、さっきりっちゃんが澪ちゃん…じゃなくてローラ姫からもらった王女の愛。
これってどんな感じなのかな?っていうか、これってどうやって使うんだろ?
あっ、裏側に何か書いてある。『真ん中に埋め込んである石を押してください。ローラ』だって。
ここを押すといいのかな?」
ローラ姫の声が聞こえる。
ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと424ポイントの経験が必要です。
私のいるお城は南に18、東に11の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」
唯「へーっ、こんな感じなんだね。声だけだと、やっぱり澪ちゃんって感じじゃないね。
ちょっと似てるけど、別の女の子の声だね」
律「この王女の愛のローラ姫の声なんだけどさ、録音してある声が再生されているんだよな。
これをプレイヤー側で声を吹き込んで、その声で再生されると面白いよな」
紬「ボイスサンプリングみたいな感じかしら。たしかにあると面白いわね。
できるかどうかは別として、いいアイデアだと思うわ。レポートに書いておきましょう」
律「例えば今回だったら、せっかくローラ姫が澪そっくりなんだから、澪の声で再生されるとか…」
澪「絶対やだ!」
沼地の洞窟
唯「りっちゃんと同じように、暗いまま通ってみよう。りっちゃんにできるんだったら、私にだって…」
…
律「おっ!?唯のやつ、私の真似をして真っ暗なまま進んでいってるぞ」
澪「唯も暗いのによくできるな」
紬「でも、さすがにゆっくり進んでいるわね」
澪「そりゃ真っ暗闇の中を歩くんだからな。灯りが無かったら、ゆっくり探りながら動くじゃないか」
唯「えーっと、ここで壁にぶつかったから、りっちゃんの進み方では確か、
壁ぞいに歩いて西向きになったらまっすぐ…でよかったはずだけど…。
やっぱ見えないと不便だね」
…
律「こうやってみてると、唯がちゃんと正しい道を通ってるかどうか全然分からないな」
澪「律の時も同じだぞ。私達から見たら、真っ暗の中をただ進んでいるようにしか見えなかったし」
紬「唯ちゃん、りっちゃんと同じ動き方をしているから、出口に無事たどり着くんじゃないかしら」
律「もし迷っても、レミーラを使えばすぐ解決するしな」
(中略)
唯「あっ!階段が見えたよ!やった、私も真っ暗なまま出口まで到着できたよ!」
…
紬「唯ちゃんも真っ暗なまま洞窟突破ね」
律「唯のやつもなかなかやるな」
澪「っていうか、こういうところで二人が競い合わなくてもよくないか?」
フィールド
唯「えーっと、りっちゃんはどうやって行ってたかなぁ?岩山にそって左側の林の方だった気が…。
りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?どうした?」
唯「目の前の岩山にそって、左側から回っていけばリムルダールに行けるんだったよね」
律「ちょっと違うぞ。目の前の岩山にそって南向きになったら、その奥に別の岩山が見えるから、
そっちの岩山にそって進んでいくんだ」
唯「そっか。りょーかい!ありがとう!」
…
律「唯はさっきの岩山の洞窟は自力だったけど、ここは助けを求めてきたな」
澪「律みたいにマップ構成が頭に入っているわけじゃないからな」
紬「でも、唯ちゃんも確認のための呼び出しなんだから、できるだけ自力で頑張ってるみたいよ」
リムルダールの町
ゆいは魔法の鎧を装備させてもらった。
唯「へーっ、兜が付くんだ。�は鎧と兜がセットなんだね。
にしも、魔法の鎧って�では守備力が低いんだね。鋼の鎧と同じだよ。
それなのに、値段は鋼の鎧の2倍半以上だし」
律「でも、�では4歩ごとにHPが1ずつ回復するからな。これは結構大きいぜ。
勝手に回復していくから、MPの節約にも役立つ。私的にこの防具はおすすめだ」
唯「へーっ、そういう機能があるんだね」
…
澪「唯、ようやく戦士らしい格好になったな。でも、兜を被っているから髪型もヘアピンも見えないし、
唯って分かりにくくなったな」
紬「そうね。おでこまで隠れているから、たぶんりっちゃんの場合も分かりにくくなると思うわ」
フィールド
唯「レベル上げはリムルダールの町の周辺でしたらいいんだよね」
律「今のレベルならリムルダールの南の島の辺でするのがちょうど良いんだぜ。
あそこはゴールドマンも出現するから、ゴールド稼ぎにもちょうど良い」
唯「ゴールドマン?いかにもゴールドをもってそうな名前だね」
律「そうだぜ。経験値はほぼ無いに等しいが、ゴールドはたくさん稼げる。あと出てくるのは、
キメラ、しりょう、リカントマムル、鉄のさそり…せいぜいその辺りだから、まず死ぬことは無い」
唯「それなら安心だね。じゃあ行ってみるね」
唯「橋のところまできたよ。ここで銀のたて琴を弾けばいいんだね。っていうか、
これってどうやって持つの?どうやって弾くの?」
律「私は適当に持って適当に弾いただけだ。適当でいいさ適当で」
唯「ラージャー!」
ゆいは銀のたて琴をかなでた。
ポロロロ、ポロロロ、ポロロロ、ポロロロ、ポロロロローン♪
ゴールドマンがあらわれた!コマンド?
唯「うわー、金ピカのゴムレスだ!ゴールドマンって、ゴーレムの形なんだね。
ゴールドでできた巨人って感じ。りっちゃん、このモンスターはラリホーは効く?」
律「めったに効かないぜ。攻撃あるのみだ。ゴールドマンはHPや攻撃力がそこそこ高いから、
そこに注意して戦えよ」
唯「ラージャー!」
…
澪「なんで唯まで目を閉じてたて琴を弾いているんだ?」
紬「たて琴って、なんとなく優雅なイメージがあるからじゃない?」
澪「うーん、でも唯の格好からしても、優雅とはちょっと違うんだけどな。
今だって、弾いてるっていうよりかき鳴らしてる感じだし」
紬「澪ちゃんもたて琴を弾けば、自然に目を閉じるんじゃないかしら?」
澪「いや、だってどの弦がどの音かもわからないんだぞ。慣れないと見ながら弾くだろ?」
ゴールドマンをやっつけた!
6ポイントの経験値をかくとく!650ゴールド手に入れた!
唯「さすがゴールドマンだね。HPもだいぶ減ったけど、ゴールドが一気に増えたよ」
律「唯、その調子だ。そんな感じで、出てくるモンスターをドンドン狩っていけばいいのさ。
さっき言ったように、魔法の鎧を装備しているから。少し歩けばHPも回復していくぜ」
…
唯「だだたて琴鳴らすだけじゃ、なんかつまんないなー。ちょっと遊んでみよっと。
こんな感じで弾くとどんな音になるのかな?」
ゆいは銀のたて琴をかなでた。
ボンダド、ボンダド、ポンタト、ポンタト、ポロロロローン♪
キメラがあらわれた!コマンド?
唯「今度はメッキーがでてきた。りっちゃん、�でもベホイミするの?」
律「�ではベホイミするのはキメラの上位種のスターキメラだけだ。コイツは攻撃のみだ。
ラリホーは良く効くぜ」
唯「りょーかい!じゃあさっそく、ラリホー!」
澪「ところでムギ、このたて琴ってさぁ、プレイ中に実際に演奏楽器として使える物なのか?」
紬「ちょっと待ってね。マニュアルを見てみるから。えーっと…」
律「私は適当にポロポロ鳴らしただけだけど、結構いい音してたよなぁ」
紬「お待たせ。『銀のたて琴は簡易ハープとしてプレイ中に演奏できます。
弦の数は16本。音域はF3-G5で、ハ長調に調整してあります。ペダルがありませんので、
半音階の演奏はできません。モンスターが出現する場所で演奏すると、
演奏を止めると同時に、自動的にモンスターとエンカウントします』ですって」
澪「そんな機能もあるんだな」
紬「私も今初めて知ったわ。CのKeyで簡単な曲なら演奏できそうね」
律「ということは、たて琴の演奏を楽しみながら、ドラクエをプレイできるってことか。
うーん、この機能って必要のかな?」
紬「リアルさ追求と言う意味なら、こういう機能があってもおかしく無いんじゃないかしら」
キメラをやっつけた!
64ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル13に上がった!
力が4ポイント上がった!素早さが8ポイント上がった!身の守りが4ポイント上がった!
最大HPが7ポイント増えた!最大MPが5ポイント増えた!
ルーラの呪文を覚えた!
105ゴールドを手に入れた!
唯「ルーラを覚えたよ!これで移動が手軽になるね」
律「でも、�はラダトーム城への一方通行のみだから、使い勝手が悪いんだよな」
唯「そうなんだ。じゃあまたリムルダールに来る時も、同じように歩くの?」
律「そういうことだ。このプレイはマップはそんなに広くないけど全体が見渡せないから、
移動が大変なんだよな。せめて他のドラクエ並みにルーラが使えるといいんだけどな」
唯「なんか、このたて琴の弾き方がだんだん分かってきた。この弦がCの音で、この弦がGだね。
だから、こんな感じで弾けば…」
ゆいは銀のたて琴をかなでた。
ポポポポポン、ポポドドドドトトトン、ポポポポポン、ポポドドドドトトトン♪
唯「できたっ!」
リカントマムルがあらわれた!
唯「おっと、戦わなきゃ!」
…
律「おっ!唯のやつ、たて琴でふわふわを弾いてやがる」
澪「ちゃんとCのKeyで弾いてるな。元々のKeyはEなのに」
紬「さすが唯ちゃん、耳がいいのね」
澪「こういう部分は唯は天才肌だよな」
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル14に上がった!
力が8ポイントがった!素早さが7ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!
最大HPが7ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!
62ゴールドを手に入れた!
律「唯、レベルも14まで上がったし、ゴールドも10,000Gを突破したし、もう十分だろ」
唯「えーっ、もういいの?もうちょっとたて琴弾きたい」
律「唯、たて琴弾くのが楽しいのはわかるんだが、ゲーム自体も進めないとな」
唯「そっか。そうだよね。で、どこに行くんだっけ?」
律「さっき言ってたメルキドだ。ラダトームから一番遠い町なんだぜ」
唯「メルキドってどうやっていくの?」
律「岩山の洞窟の方向から南にずっと進んでいくんだ。とりあえずルーラでラダトームに戻って、
セーブして所持金を預けたら、メルキドに行こうぜ。そうそう、妖精の笛は必ず持っておけよ」
唯「わかった。じゃあルーラで戻るね」
唯はルーラを唱えた!
ラダトームの城
王「ではまた会おう!勇者ゆいよ!」
唯「で、今からメルキドに行くんだよね。とりあえず岩山の洞窟の方向だったよね」
律「そうだ。岩山の洞窟の方に行く途中で、そのまましばらく南下していくんだ。あとは…
必要なところでナビするぞ。それと、岩山の洞窟の南側の橋を渡ってからが注意だぜ。
さっきとは比べ物にならないくらい強いモンスターも出るからな。途中で死ぬ覚悟で行こうぜ」
唯「えーっ!そんなに強いの?」
律「出てくるモンスターによるな。ラリホーが良く効くモンスターばかり出れば楽勝なんだけどな」
唯「ラリホーが良く効くのはどのモンスターなの?」
律「キメラ系とリカント系だ。これは良く覚えておけよ」
唯「ラージャー!」
フィールド
唯「あっちの林の奥が、確か岩山の洞窟だったよね。だから、こっちの平地をそのまま、
海ぞいに進めばいいんだよね、りっちゃん」
律「それで合ってるぜ」
唯「この辺のモンスターは、もう目じゃないね」
律「そりゃ、さっきのレベルよりはかなり落ちるからな」
(中略)
唯「橋あったよ!ここを渡ってさらに南だね」
律「そうだ。南側に見える岩山よりさらに南だ。そこから海にぶつかるまで、ずっと南に行くんだぜ」
唯「橋を渡ったんだから、ここから強いモンスターが出てくるんでしょ?」
律「正確に言うと、今ちょうど唯の目の前にある橋の付近が、
リムルダールの南の島と同じぐらいのレベルのモンスターが出てくるんだ。
橋を渡って林から砂漠に出るぐらいの辺から急にレベルが上がるんだ。そこからが注意だぜ」
唯「りょーかいです!」
唯「りっちゃん隊長!砂漠の東の先に町を発見しました!なんか、砂に埋もれてる感じです。
ここは何の町なのでしょうか?」
律「そこはドムドーラだ。今はまだ行かなくていい。もう少し後だ」
唯「どうして?」
律「そこは攻め落とされて廃墟になってる町だ。さらに強いレベルのモンスターが出るんだ。
もうちょっとレベルを上げないと苦戦するぜ。今はメルキドだけを目指そう」
唯「わかった!」
…
メタルスライムがあらわれた!コマンド?
唯「あっ、経験値の高いスライムだ。これも�からいるんだね。逃げられないように…えい!」
メタルスライムは逃げ出した!
メタルスライムはいなくなった!
唯「逃げられちゃった。すぐ逃げるのも同じだね」
影の騎士があらわれた!コマンド?
唯「わっ!真っ黒ながいこつだ。なんか気味が悪いね。りっちゃん、このモンスターはラリホー効く?」
律「そいつにはほとんど効かない。攻撃力が強いし、身かわし率が高い。要注意モンスターだ!」
唯「りょーかい!とりあえず戦ってみるね」
ゆいのこうげき!影の騎士は、素早く身をかわした!
影の騎士のこうげき!
ゆいは23ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「いったーい!受けたダメージが大きいよ。こっちの攻撃はかわされちゃったし」
律「もう一回攻撃をかわされたら、むしろ回復に専念した方がいい。あとは運次第だな」
影の騎士をやっつけた!
90ポイントの経験値をかくとく!148ゴールドを手に入れた!
唯「受けるダメージが大きいから、HPがすぐ減っちゃうね。とりあえずホイミしないと」
律「メルキド道中は、今の段階では移動前に小まめに回復したほうがいいぜ。相手が悪いと、
例えば影の騎士が相手だと、運が悪かったらあっさりやられてしまうからな。
私は影の騎士に3回連続攻撃をかわされて死亡した嫌な経験もあるんだ。
またコイツの出現範囲が広いんだ。ドムドーラ周辺からメルキド近辺までどこでも出てくる」
唯「影の騎士って、けっこう嫌なモンスターなんだね」
…
澪「嫌だな、このモンスターもがいこつ画像なのか…なんでこう、がいこつが多いんだ?」
律「確かに�では一番種類が多いな。といっても4種類だぜ。出現頻度も少し高いだけし。
それに、澪ががいこつ画像に慣れるいいチャンスだと思えばいいじゃねーか」
澪「そんなものに慣れたくはない!」
唯「りっちゃーん、海が見えたよー。ここから東?西?」
律「東の方向だ。そっちの方向に橋があるんだ。その橋を渡った辺りから、
さらに強いレベルのモンスターが混じってきて、いろんな種類のモンスターが出るんだぜ」
唯「そーなんだ」
死のさそりがあらわれた!コマンド?
唯「変な色のさそりだぁ。りっちゃん、このモンスターはラリホーって効く?」
律「効く効かないが半々だな。そいつは硬いだけがとりえだから、普通に戦って倒せばいい」
唯「ラージャー!」
唯「林の中って見渡せないから、海ぞいに行く方が安心できるね」
律「プレイヤー視点ではそうなんだよな。モニター視点では違うんだけどな。おい唯、
今海の向こう側に橋が見えてるが、あの橋は違うぜ。さらに向こう側に橋があるから、
そっちを渡るんだ」
唯「あの橋は違うんだね。りょーかいです!」
…
鎧の騎士があらわれた!コマンド?
唯「なんか、見たこと無いタイプのモンスターだね。鎧を着たモヒカン頭の人?何か強そうな感じ。
北斗の拳に出てきそうな感じだね。りっちゃん、このモンスターはラリホーって効く?」
律「そいつはたいてい効く。そいつの上位種は効かないけど、そいつだけ効くぜ」
唯「りょーかい!ラリホー!」
ゆいはラリホーを唱えた!
鎧の騎士を眠らせた!
鎧の騎士は眠っている……。コマンド?
唯「よーし!」
澪「こう見てると、唯はラリホーを多用しているな。眠らせて倒すのは良い方法なんだろうけど」
紬「唯ちゃんはラリホーがお気に入りなのかしらね。実際にモンスターにも結構効いているし」
律「ドラクエ�はラリホーゲームみたいなものだからな。6割ぐらいのモンスターに効くし、
かなり上のレベルのモンスターでも効く種類があるからな。ラリホーが効くと楽に倒せるぜ。
呪文って攻撃呪文か回復呪文ばっかり使いがちなんだけど、ドラクエ�や�をやってると、
こういう補助呪文の存在のありがたさをシミジミ感じるんだよな。呪文の数が少ない分な」
唯「影の騎士ばっかり出てくるからヒヤヒヤするし、必ず攻撃を受けるからホイミしないといけないし、
MPがどんどん減っちゃうよ。出てくるモンスターが、全部キメラとかリカントとかばっかりだったら、
楽なのになー」
メイジキメラがあらわれた!コマンド?
唯「そうそう、こんな感じでキメラとかばっかりだといいのになー。えーっと、
キメラだからラリホーでOKだね」
ゆいはラリホーを唱えた!
メイジキメラを眠らせた!
メイジキメラは目を覚ました!コマンド?
唯「えーっ、もう目を覚ましたの?ラリホーやり直しだよー。もー!」
唯「まずいなぁ。もうMPが残り少ないよ。この辺って影の騎士が多過ぎだよ。
まだなのかなぁメルキドは…あっ!もう一本の橋を発見!ってことは…あった!あそこだ!
橋の向こうに、城壁みたいなのに囲まれてる町みたいのが見えるよ!あれがメルキドだね!
でも、その町の入口になんか大きいのがいる。あれがゴムレスだね」
…
ドラゴンがあらわれた!コマンド?
唯「りっちゃんが苦戦して倒したドラゴンだ。どうしよう、メルキド目前でこんなの出てきちゃったよ。
りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯、そいつは私が倒したドラゴンとは別のものと考えていい。HPははるかに低いぜ。
ラリホーは効かないから、正面から攻撃して倒すしかない」
唯「そうなんだ。りょーかいです!」
唯「うわーっ、ゴムレスって近くで見ると、すごく大きいです!これが�のゴムレスなんだね」
律「唯、ゴムレスじゃないぞ。仲間には決してならないからな。�ではこのゴーレムを倒さないと、
メルキドの中には入れないんだ」
唯「りっちゃーん、ラリホーって効く?」
律「ラリホーは効かないが、その代わりに妖精の笛がある。これさえあれば余裕だ。
妖精の笛を戦闘中に吹けば、ゴーレムは必ず眠るから、あとはガンガン攻撃すればOKだ。
途中で起きても、もう一回吹けばすぐに寝るぜ」
唯「そうなの?じゃぁ、やってみるよ!」
ゴーレムがあらわれた!コマンド?
唯「ここで妖精の笛を吹けばいいんだよね。でも、これってどうやって吹けばいいのかな?
見た感じフルートみたいな形だけど、フルートの吹き方は知らないし。とりあえず適当に…」
ゆいは妖精の笛を吹いた。
ホーロロピョッピョッピョ〜♪
唯「とりあえず音は出たけど、指使いは分からないし。こんなので、ちゃんと効くのかなぁ?」
ゴーレムは静かに目を閉じる…。
ゴーレムは眠ってしまった!
ゴーレムは眠っている……。コマンド?
唯「うわーっ、こんな下手な演奏でも眠ってくれるんだ。この間に倒せばいいわけだね。よーし!」
律「なんだ、この笛の音は?これ、唯が吹いたそのままの音なのか?」
紬「多分そうだと思うわ。これもちょっとマニュアルを確認してみるわね」
澪「妖精の笛ってフルートみたいな形だけど、音はリコーダーみたいな感じだな。
これもさっきの銀のたて琴と同じように、プレイヤーの演奏したままを再現しているんだろうけど」
紬「お待たせ。マニュアルには『妖精の笛は簡易フルートとして演奏できます。音域はC4-D6で、
半音階も演奏できます。歌口に息を吹きかけるだけで音が出て演奏できますが、
笛の左端(閉じてある方)を回すと、フルートと同じような吹き方のみで反応するように変わります。
笛の音の効果は、演奏を止めた後にあらわれます』って書いてあるわ」
澪「それにしても、笛の演奏までリアルに再現するとはすごいな」
律「っていうか、これなんてものすごく無駄な再現だと思わないか?」
澪「でも、実際に笛を吹けた方が、リアルさが全然違うと思うけどな」
紬「これなら、BGMに合わせてメロディをユニゾンで吹いてみることだってできるんじゃないかしら。
フィールドの音楽(広野を行く)のメロディも、この音域なら演奏できそうだし」
律「新種の音ゲーみたいな感じか。なんか、ドラクエからどんどん離れているような気が」
ゆいのこうげき!
ゴーレムに23ポイントのダメージ!!
ゴーレムは目を覚ました!コマンド?
唯「あれ?起きちゃった。もう一回妖精の笛を吹かなきゃ。こういうフルートみたいな吹く楽器って、
なんか苦手だなぁ…。でも、ゲーム中にそんなこと言ってられないね」
ゆいは妖精の笛を吹いた。
ホーフルハーホーホフハ〜♪
ゴーレムは静かに目を閉じる…。
ゴーレムは眠ってしまった!
唯「なんか、自分で吹いてて気持ち悪い演奏になっちゃった…。でも眠ってくれてるからいっか」
…
澪「唯の笛のフレーズからして、とても笛の音で安らかに眠っているとは思えないな…」
律「せっかくだから、このゴーレム戦で唯がカレーのリフを吹いてくれたら面白いんだけどな」
紬「イントロのオルガンのフレーズね」
澪「唯なら、何度も吹いて慣れてきたら、やってそうな気がするな」
ゴーレムをやっつけた!
2500ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル15に上がった!
力が8ポイントがった!素早さが9ポイント上がった!みのまもりが5ポイント上がった!
最大HPが7ポイント増えた!最大MPが1ポイント増えた!
トヘロスの呪文を覚えた!
10ゴールドを手に入れた!
唯「経験値はこんなに多いのに、ゴールドってたったこれだけなの?」
律「唯、ゴーレムから取れるゴールドが少ないのは元からだ。『1質素』だからじゃないぞ。
にしても、レベル15でもうトヘロスか。アプリより相当早いんだな」
城塞都市メルキド
兵士「城塞都市メルキドへようこそ!」
唯「うわー、広い町だね。お店もいっぱいだぁ」
律「唯、ここでは情報収集と、炎の剣と水鏡の盾を買うのが目的だ。店で買える最強の武器防具は、
ここで全てそろうんだぜ。この町には預かり所もあるから、ここでゴールドを下ろすこともできるぜ。
買物の前に、とりあえず宿屋に泊って回復させようか」
唯「そうだね!MPもちょっとしか残ってないし。とりあえず宿屋宿屋っと」
宿屋「おはようございます。では、いってらっしゃいませ」
唯「りっちゃーん、ここの町ってお店がいっぱいあるんだけど、どこのお店で買えばいいの?」
律「今、唯がいる通りの東側に扉があるだろ。その扉の奥にある店だ。
って、それより先に預けてたゴールドを下ろしておけよ」
唯「預かり所はどこにあるの?」
律「町の一番北西にある建物の2階だ」
…
ゆいは魔法の鍵を使った。
唯「りっちゃん、この後ろ向いたお爺さんのお店?」
律「そこは魔法の鍵の店だ。目的の店は反対側だ」
武器屋「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」
唯「装備を買いに来ました!」
武器屋「どれにするかね?」
唯「炎の剣と水鏡の盾の2つしかないんだね。でもどっちもかなり高いね」
律「所持金の関係で両方は無理だな。先に買うのは炎の剣だ。竜王の城までこれでいける」
武器屋「炎の剣だな?これは、戦いの時に道具として使っても、効果があるぜ!」
唯「そうなんだ。どんな効果があるんですか?」
武器屋「さっそく装備するかい?」
唯「ちぇっ。自分で効果があるって言ってるのに、その効果の内容を教えてくれないんだ」
律「唯、炎の剣は戦闘の時に道具で使うと、炎でダメージを与える効果があるんだぜ。
ダメージはギラよりも幅があるな。14〜32ポイントって所かな?もっとも、
道具として使うよりも、普通に打撃で攻撃したほうが与えるダメージは大きいんだけどな」
唯「じゃあ、普通の武器と考えておけばいいね」
…
澪「名前の通り炎をイメージした形だな。鉄の斧よりも、こっちのほうが勇者の装備っぽいな。
武器の名前から、道具としての効果がおまけで付いてるって感じだな」
律「この効果が、例えば�以降のように、攻撃の後に炎による追加ダメージが与えられる、
見たいな感じだといいんだけどな」
紬「それも一応レポートに書いておくわね」
武器屋「また来てくれよ!」
唯「りっちゃーん、買物終わったけど、他に行くところってあるの?」
律「この町の南側の中央に、庭園と神殿があるんだ。
その神殿の入口には扉があって、神殿の中はバリアが張ってあるんだぜ。
で、その先に爺さんがいて、そこでロトの印の場所を教えてもらえる仕組みなのさ。
本来ロトの印の場所は固定のはずなんだが、ムギが言うように、
このプレイでは変更されてる可能性がある。念のため場所を聞きに行こう。
ホイミでHPを回復させながら、気をつけて進んでいってくれ」
唯「りょーかいです!」
ゆいは魔法の鍵を使った。
唯「うわーっ、なんかあやしそう…バリアの中って、毒の沼地みたいに足がピリピリするのかな?」
パジュ!パジュ!パジュ!
唯「うわっ、歩くたびにスゴイ音がするね。痛みっていうより、体に電気が走ってる感じ。
全身がピリピリするし、すごく嫌な感じ。えーっとHPは…危ない危ない、もうホイミしないと」
…
澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ…」
律「唯を見ている限りでは、これは見た目より痛くなさそうだなぁ。音は痛そうな感じだけどな。
チラ…澪、耳押さえてどっちに向いてんだよ。ほら、こっち!」
澪「ひぃ!やめてくれ!」
律「モニターの役目を果たしてくれないと困るんだぜー、みおちゅわーん」
澪「いや、だって音からして痛そうだし…」
紬「マニュアルには『バリア内は、1歩歩くごとに全身に弱い電気刺激があります』ですって。
唯ちゃんのセリフからしても、ピリピリする感じで痛い感じではなさそうね」
唯「ふーっ、ようやくたどり着いたよ。このお爺さんに話しかければいいんだね」
老人「勇者のため、祈りましょう。光がいつもそなたと共にありますよう…。
行きなされ。そして探すのです。
ラダトームの城まで北に80、西に60を刻む、その場所を!!」
唯「りっちゃん、このお爺さんの言った北に80、西に60の場所を、王女の愛で探せばいいの?」
律「そうだぜ。っていうか、やっぱりロトの印の場所も変更されてたんだな。ムギの読み通りだな。
元々は北に140西に80の場所なんだけどな。北に80西に60の場所ってどの辺だろ?」
唯「りっちゃーん、またこのバリアを通り抜けるのー?私、これすごい苦手だよ…」
律「そうだな、北に80だとメルキドの北のほうだと思うから、ここから行っても結構大回りになるな。
これなら、ドムドーラ側から行った方が近いかもな。唯、一度ルーラで城まで戻って、
セーブしてから探しに行こうぜ」
唯「うん、わかったー。ルーラ!」
ラダトーム城
王「では、また会おう!勇者ゆいよ!」
…
フィールド
律「唯、せっかく早くにトヘロスを覚えているんだから、トヘロスを使おうぜ。
この辺の雑魚モンスターを相手にしていると、時間ばかり取られるからな。
経験値もゴールドも低いし。トヘロスしてサクサク進むのが、いろんな意味でいい」
唯「そうだね。じゃあ、トヘロス!」
ゆいはトヘロスを唱えた!
モンスターの気配が消えた!
唯「モンスターの気配が消えたって表示が出たけど、こっちは何も感じないよ」
律「そりゃ、気配だもんな。ゲームで気配を感じるなんて、聞いたことないしな」
…
澪「さすがに、気配を感じられるようにはできないよな」
紬「そうね。気配って、五感とは違う部分で感じるものだと思うし。
今の技術を持ってしても、気配をリアルに体感するのは不可能だと思うわ」
ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと130ポイントの経験が必要です。
私のいるお城は、北に92東に55の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」
唯「目的地は確か、北に80西に60の場所だよね。今いるところから真っ直ぐ西に行って、
少しだけ北に行けばいいってことだよね」
律「実際はそう簡単にはいかないんだぜ。必ず道を塞ぐ岩山とか海とかがあるからな。
直線距離では行けないからな」
唯「りっちゃん、どんなところか分かるの?」
律「今いる砂漠を海ぞいに林の中を進むと橋があるんだ。その橋を渡ってしばらく行くと、
迷路みたいな、岩山の渓谷っぽい砂地の道がある。多分、その道の途中のどこかだと思う」
唯「じゃあ、東に見えてる岩山を目指して行ってみるね」
唯「あの辺はメルキド近辺と同じモンスターが出るんだが、炎の剣を装備しているし、
たぶん問題ないだろう。影の騎士にだけ気をつけてくれ」
メタルスライムがあらわれた!コマンド?
唯「来た来た!今度こそ倒すよー!えいっ!」
ゆいのこうげき!会心の一撃!
メタルスライムに91ポイントのダメージ!!
メタルスライムをやっつけた!
775ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
ゆいはレベル16に上がった!
力が4ポイント上がった!素早さが6ポイント上がった!身の守りが3ポイント上がった!
最大HPが5ポイント増えた!最大MPが21ポイント増えた!
6ゴールドを手に入れた!
唯「ふんす!」
…
紬「唯ちゃんやったわね。これでレベルアップもしたし」
澪「最大MPが21ポイント上昇か。これはかなり大きいな」
フィールド
ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと3187ポイントの経験が必要です。
私のいるお城は北に82、西に37の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」
唯「この辺ってダンジョンみたいな一本道だね。りっちゃんの言うように迷路みたいな感じ」
律「本来のドラクエ�では、ここはクリアには何にも関係無い場所で、
単に道を迷わせるだけの場所なんだが、まさかここを探し回るとは思わなかったな」
…
澪「そういえば律、さっきまで携帯を見ていたのに、急に携帯を見なくなったけど、どうしたんだ?」
律「私の携帯に残ってるセーブデータには、ローラ姫を救出していないデータが入っているんだ。
だから、今の段階では携帯を見る意味が無いからな」
紬「つまり、王女の愛を持っていないわけなのね。だから位置を探せないのね」
律「その通り」
ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと2867ポイントの経験が必要です。
私のいるお城は北に74、西に59の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」
唯「西の位置は1違うだけだね。この南側みたいだね」
律「そうなるな。その位置から南側へぐるっと回り込んだ、違う渓谷迷路の途中の場所みたいだな。
とりあえず、林にぶつかるまで南の方向に進んでみてくれ」
…
スターキメラがあらわれた!コマンド?
唯「なんか、また違う色のキメラが出てきた。りっちゃん、これもキメラだからラリホーでいいよね」
律「OKだぜ。たまに効かないときもあるけど、もう一回ラリホーすればたいてい効く」
唯「りょーかい!ラリホー!」
ゆいはラリホーを唱えた!
スターキメラには効かなかった!
スターキメラのこうげき!
ゆいは22ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「いたーい!もう、ラリホーのやり直しだよぉ」
ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと2532ポイントの経験が必要です。
私のいるお城は北に80、西に60の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」
唯「ここが北に80西に60の場所なんだ。岩山渓谷の奥の辺なんだね」
律「渓谷迷路の途中の少し広い場所か。考えてあるんだな。よし唯、そこの足元を調べてくれ」
ゆいは足元を調べた。なんと!ロトの印を見つけた!
ゆいはロトの印を手に入れた!
唯「りっちゃーん、なんか落ちてたー。これがロトの印?」
律「それで間違いない。アイテム表示にもロトの印って出てるからな。
よーし、じゃあ雨のほこらに行って、銀のたて琴と雨雲の杖を交換しに行こうぜ。
ここから一気に虹の雫までゲットするから、太陽の石も預かり所から返してもらっておけよ」
…
澪「このロトの印の隠し場所の変更は、何種類とかのパターンがあるのか?」
紬「マニュアルには詳しくは書いて無いけど、岩山や海とかみたいに、
プレイヤーが行けないところには設定していないと思うわ。そう考えると、
完全ランダムじゃなくって、澪ちゃんが言うように数パターンなのかも知れないわね」
乙
ドラクエやりたくなった
>>248の最後は律だとおもう
>>253
そのとおりです。
修正ミスです。ゴメンナサイ。
こんな感じで、後から読み返しても細かい間違いが多いんですが、温かい目で読んで下さい。
ラダトームの町
預かり所員「ありがとうございました」
唯「太陽の石、銀のたて琴、ロトの印、全部ちゃんと持ったよ」
律「よーし、それじゃあ雨のほこらに行ってみるか」
…
フィールド
ゆいはトヘロスを唱えた!
唯「りっちゃん、雨のほこらはどの辺にあるの?」
律「マイラの北西側だ。岩山に挟まれた林を抜けていくんだぜ」
(中略)
律「唯、そこの位置から西に見える岩山の方向に行くんだ」
唯「ここの林の道、岩山と海に挟まれてて結構狭いね。なんか、秘境を訪ねてるって感じだね」
律「その林は結構長いぜ。そこを通り抜ければ、すぐにほこらが見える。そこが雨のほこらだ。
北側の岩山ぞいに進めば、簡単に分かるぜ」
雨のほこら
老人「そなたが、ゆいじゃな。竜王を倒すため旅に出たという話は、わしも聞いておる。しかし、
竜王はとてつもない魔物じゃ。倒されるのが分かっていて、みすみす行かせるわけにはいかん。
ゆいよ。そなたのチカラを試させてほしい。この地のどこかに魔物達を呼び寄せる、
銀のたて琴があると聞く。それを持ち帰ったとき、そなたを勇者と認め、雨雲の杖を授けよう」
唯「お爺さん、それなんだけど、これでしょ?」
老人「…ん?なんと、もうたて琴を手に入れたと申すか…。
ゆいよ。わしは長い間待っておった。そなたのような若者が現れることを…。
さあ、その宝箱を開けるがよい!」
ゆいは宝箱を開けた。なんと!雨雲の杖を見つけた!
ゆいは雨雲の杖を手に入れた!
唯「おーっ、いかにもそれっぽい感じの杖だ。なんだかひんやりしてるね」
老人「ゆいよ。わしは長い間待っておった。そなたのような若者が現れることを…
このまま世界が闇におおわれていれば、人々の心もすさんでしまうであろう。
それだけは食い止めねばならん。行け、ゆいよ!雨と太陽が合わさる、その場所へ!」
フィールド
唯「そういえば、さっきのお爺さんが言ってた『雨と太陽が合わさる場所』ってどこなの?」
律「さっきリムルダールの南の島で、レベル上げとゴールド稼ぎしただろ。あそこにあるほこらだぜ。
あの島にでかい岩山が見えてただろ。あの岩山は囲いのようになってて、その内側にあるのさ。
そこが『雨と太陽の合わさる場所』、聖なるほこらだ」
唯「あの島にそんなほこらがあったんだね」
律「そうでなきゃ、あんな場所は設定されないんじゃないかと思うけどな」
唯「そうだね。じゃあ、今度はさっき行ったリムルダールの南の島だね」
律「ほこらに場所がちょっと分かりにくいから気をつけろよ。岩山の切れ目が島の南側にあるんだ。
島に着いたら、岩山にそって南側に回り込めば内側に入れるんだが、内側全体が林だから、
ほこらの場所は分かりにくいかもな。そこら辺まで着いたらナビするぜ」
唯「ありがとう!ところでりっちゃん、この雨雲の杖って道具で使ったら、何か効果はあるの」
律「何にも無い。太陽の石も何の効果も無いぜ。せめて何か効果があると面白いんだけどな」
聖なるほこら
老人「偉大なる勇者ロトの血をひく者よ!今こそ雨と太陽が合わさる時じゃ!
さあ、雨雲の杖と太陽の石を!」
唯「これとこれだね。はい、お願いします」
ゆいは雨雲の杖と太陽の石を手渡した。
老人「おお神よ!この聖なる祭壇に、雨と太陽をささげます」
唯「うわっ、光の柱が立って、天井からなんか降りてきたよ!」
老人「さあ、祭壇に進み、虹の雫を持って行くがよい!」
なんと!虹の雫を見つけた!
ゆいは虹の雫を手に入れた!
唯「キレイだね。虹色のペンダントみたいだよ」
老人「ゆいよ。ここにはもう用はないはず。さあ行くのじゃ」
…
唯「なんか、このお爺さん感じ悪いね。さっさと出て行けって言ってる感じで」
律「この爺さん、ロトの印を持ってなかったら『愚か者よ!立ち去れい!』って追い出すんだぜ」
フィールド
唯「りっちゃん、この虹の雫はどこで使うの?」
律「竜王の島とリムルダールの大陸の西側の端っこに、ちょうど一マス分離れてる場所があるんだ。
そこで使うんだぜ。それを使うと、離れている場所に橋がかかるのさ」
唯「虹で橋をかけるんだね。意外とロマンチックな展開だね」
(中略)
唯「あーっ、こんな感じの場所なんだね。砂地の道が途中で途切れてる」
律「唯、この場所でさっきゲットした虹の雫を天にかざせばいいんだ」
唯「うん、やってみるよ」
ゆいは虹の雫を天にかざした!
唯「おーっ!周りの海が七色に光って、空から光が振ってきた!!」
律「こんな感じで、橋ができるのさ」
唯「ほんとだ!橋ができたよ!でも…普通の橋だね。虹の橋って感じじゃないね。
これじゃ、全然ロマンチックじゃないよ」
律「そうだな。この橋が虹色だと面白いかもな。さて、これで竜王の城へ行けるようになったけど、
竜王の城に行く前に装備を整えないとな。水鏡の盾を買わないといけないのと、
さっき通り過ぎたまま忘れていたんだが、ロトの鎧を取っておかないとな」
唯「ロトの鎧?伝説の勇者ロトが使ってた鎧ってこと?」
律「そうだ。それが�の最強の鎧だ」
唯「ロトの鎧はどこにあるの?」
律「メルキドに行くときに通り過ぎたドムドーラさ」
唯「えーっ、またあっちに行くの?りっちゃーん、そろそろ交代しよーよ。私、足が疲れた」
律「確かに唯はずっと歩きっぱなしだったからな。いいぜ、一度ラダトームに戻ろう」
ラダトーム城
王「では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」
…
唯「足が疲れたぁ〜。お腹もすいたぁ〜。もう動けないよぉ〜」
紬「唯ちゃん、お疲れ様。もうすぐ夕食の時間だから、このプレイの続きは夕食の後にしよ」
澪「ルーラでラダトーム城に戻ってはいるが、唯は目的地を行ったり来たりで、
かなりの距離を歩いたことになるよな。それに、戦闘での運動動作もあるし、
今日1日でかなり運動したことになるよな」
律「でも、日頃の運動不足が解消できて、良かったんじゃないのか?」
澪「律、急にたくさん運動しても運動不足の解消にはならないぞ。ダイエットと同じで、
毎日毎日こつこつ継続して続けないと効果が無いんだからな」
律「もっとも、唯にはダイエットは関係なさそうだけどな」
唯「でも、運動不足は感じたよー。大学に入ってから体育っぽいのはスポーツ実習ぐらいだし、
しかも週1回だもんね。今はキャンパスで迷子になることも無いから、そこまで歩かないし」
紬「じゃあみんなで一緒に、早朝ランニングでもする?」
自己レスですが、>>127の2つ目の行も名前を間違えてます。
× 唯「続けます!」
○ 律「続けます!」
どうもすいませんでした。
ラダトーム城
王「ではまた会おう!勇者りつよ!」
律「さてさて、ドムドーラとメルキドに行く前に…お約束でもしておくかな」
…
律「みーおちゅわーん、元気かー?」
ローラ姫「りつ様…。あなたはローラのことを想ってくださいますか?」
律「い・い・え!」
ローラ姫「そんなひどい…」
律「冗談冗談。澪、ちゃんと想ってるから安心しなって」
ローラ姫「うれしゅうございますわ。ぽっ…」
澪「りり、りつー!絶対わざとやってるだろー!絶対私に見せ付けるためにやってるだろー!!」
紬「まあまあ澪ちゃん、落ち着いて」
唯「こんな感じになるんだったら、さっき私がやった時にも話しかけてみればよかったなー」
澪「唯まで私をからかう気なのか!?」
唯「そういうつもりじゃないけど、せっかく澪ちゃんそっくりのお姫様なんだから…」
紬「うーんこんな感じなら、ローラ姫の名前も任意に変更できるようにしたほうがいいわね。
これもレポートに書いておきましょう。そうしたら、今回みたいなケースでも、
りっちゃんも堂々と澪姫って呼べるし」
澪「ムギぃ!」
唯「りつ様…。あなたは澪のことを想ってくださいますか?」
紬「もちろんだとも!」
唯「うれしゅうございますわ。ぽっ…」
紬「やっぱりこの方がいいわね!」
唯「そうだね!」
澪「//////……もぉーーー!!!」
ドムドーラ
律「これまた、荒れ果てた感じがリアルだな。町全体も、砂煙で霞んだような感じだな」
大魔道があらわれた!コマンド?
律「早速お出ましだな。ちゃちゃっと済ませるか」
(中略)
大魔道をやっつけた!
120ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル17に上がった!
素早さが8ポイント上がった!みのまもりが4ポイント上がった!
最大HPが18ポイント増えた!最大MPが5ポイント増えた!
ベホイミの呪文を覚えた!
185ゴールドを手に入れた!
律「へーっ、レベル17でもうベホイミを覚えるんだな。最大HPも一気に増えたし。これなら、
頑張ればこのレベルでも竜王を倒せるかもな」
律「おっ、例の場所に分かりやすく悪魔の騎士が見えているな。いかにもこの場所だって感じで。
さて、ロトの鎧ゲットといくか」
…
悪魔の騎士があらわれた!コマンド?
律「まずは安全にマホトーンからだ。マホトーン!」
りつはマホトーンを唱えた!
悪魔の騎士の呪文を封じ込めた!
悪魔の騎士はラリホーを唱えた!
しかし、呪文は封じ込まれている!
律「OKOK!もう余裕だ」
…
唯「悪魔の騎士って、いかにも強そうだね。鎧の騎士が斧と盾を持ってて、色も強そうな感じだし」
澪「これもいわゆるボス戦なんだよな。マホトーンがあっけなく決まったけど、こんなものなのか?」
紬「ここの部分も、オリジナル通りみたいよ」
唯「あれっ!?りっちゃんもう倒しちゃったよ?」
悪魔の騎士をやっつけた!
130ポイントの経験値をかくとく!165ゴールドを手に入れた!
律「レベルが17だけどベホイミを覚えているし、マホトーンかかったのにラリホーしてくれたし、
想像以上に余裕だったな。これなら先に唯に取らせても良かったな。さーって、
そこに落ちている鎧をゲットだ!」
りつは足元を調べた。なんと!ロトの鎧を見つけた!
りつはロトの鎧を手に入れた!
律「よーし、これでバリアも毒の沼地も平気だぜ」
城塞都市メルキド
りつは水鏡の盾を装備させてもらった。
律「よし、これで防具は完璧だ。あとは竜王の城のロトの剣だけだな」
武器屋「他にも何か用はあるかね?」
律「もう用事は無いぜ」
武器屋「また来てくれよ!」
律「もう武器屋に行くことは無いんだけどな。さてさて、セーブしたら最後のダンジョン、
竜王の城に行ってみるか」
りつはルーラを唱えた!
フィールド
律「さすがロトの鎧だ。毒の沼地でもなんともないぜ。おっ、見えたぞ。あの崖の上が竜王の城だ」
…
唯「りっちゃん、とうとう竜王の城まで来たね」
紬「そうね」
澪「そういえば、他の場所の天気と違って、竜王の城の上の空だけ霞んでいて、雲も出ているな」
紬「そうね。ちょっと怪しい感じが、いかにも魔王の居所って感じよね」
唯「だんだん城に近づくにつれて、辺りが急に暗くなって…、雷が鳴り響いて、
突然お城から『キャー』って悲鳴が聞こえて…」
澪「唯!そういうのはやめてくれって!」
唯「でも、なんかそんな感じがしてこない?これ見てると」
澪「だからといって、わざわざそれを言い表さなくってもいいじゃないか!」
紬「まあまあ。でも、唯ちゃんのそれ、面白いと思うし、レポートに書いておきましょう」
竜王の城 地上階
律「ここは左側から回って進んでいけばOKのはずだよな」
ドラゴンがあらわれた!コマンド?
律「初回だし、レベル上げも兼ねて真面目にモンスターを倒して進むか。さあ来い!」
…
唯「りっちゃんが通っている通路の横の部屋に、怪しい形の玉座が見えるね。
でも、誰も座っていない。りっちゃんが来たから、竜王はどこかに隠れちゃったのかな?」
澪「途中にあった扉の奥に階段があったから、その下にいるんじゃないか?
律が竜王の城をダンジョンって呼んでただろ。だから竜王の居所も地下だと思うけどな」
紬「りっちゃん、その怪しい形の玉座の方に向かっているみたいよ」
律「ロトの鎧だから、バリアもあって無いようなもんだな。入っても何にも音もしないしな。
さて、この玉座の後ろに階段が…おっ!床に切れ目を発見。この下だな?」
りつは自分の足元を調べた。なんと!階段を見つけた!
律「よし、見つけた。さあ、最後のダンジョンの始まりだ」
…
唯「あれ?そんなところに下に下りる階段があるんだね。城の上の階に登るんじゃないんだね」
澪「地下なのは間違いなかったが、そんなところにある階段なんだな」
竜王の城 B1F
りつはレミーラを唱えた!
律「さっきアプリで復習した感じだと、地下1階は時計の逆周りだったよな。だから、
道なりでよかったはずだ」
キラーリカントがあらわれた!コマンド?
律「こいつなら余裕だ。もはやラリホーなどいらねえな」
りつのこうげき!会心の一撃!
キラーリカントに104ポイントのダメージ!!
キラーリカントを倒した!
律「ほい、終了」
竜王の城 B2F
律「今度は時計回りで、真っ直ぐの道が無い分かれ道は、だいたい西方向…でよかったはずだ」
ストーンマンがあらわれた!コマンド?
律「無駄にHPの高いモンスターが出てきたか。とりあえず、ラリホー!」
りつはラリホーを唱えた!
ストーンマンを眠らせた!
ストーンマンは眠っている……。コマンド?
律「ほい、終了。後は倒すだけだな。途中で起きるなよー」
…
澪「灰色のゴーレムだな。最終ダンジョンのモンスターなのに、ラリホーが効くんだな」
唯「でも、このモンスターってなかなか倒れないね。りっちゃん、すでに3回も攻撃しているのに」
紬「ラリホーは効くけど、その分HPが高くて倒しにくいモンスターってことじゃないかしら」
竜王の城 B3F
律「この階は時計の逆周りでよかったはずだ。にしても、このフロアは何気に道が広いんだな。
そうそう、宝箱を回収しておくか。どうせ種も無いし、取らなくても変わりないけどな」
りつは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
律「マジかよ。ここにきてからっぽか。ってことは、隣の宝箱も…」
りつは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
律「種が出ないんだったら、この段階ではゴールドも不必要だから、別にいいか。さっ、次の階だ」
キースドラゴンがあらわれた!
律「強力なドラゴン登場か。呪文も効きにくいし、打撃で押さえ込むしかないな」
竜王の城 B4F
律「えーっと、南側の囲ってあるところの階段を上っていくので合ってるはず…あったあった。
この階段だな」
…
竜王の城 B3F
律「ここからは道なりに上っていくだけだな。何も考えなくていいから楽だ」
…
竜王の城 B2F
律「替わった模様のパネルで床が囲ってあるな。この上の階だな」
…
唯「あれっ?りっちゃんどんどん上の階に進んでるよ。上の階に何かあるのかな?」
澪「律のことだ。間違いなく何かがあるんだと思う」
竜王の城 B1F
律「ようし、ここだここだ。この宝箱だ。さっそくいただくぞ」
りつは宝箱を開けた。なんと!ロトの剣を見つけた!
りつはロトの剣を手に入れた!
律「OK!これで最強装備だ。あとは竜王戦だけだな。…しかし、HPやMPがちょっと足らないな。
HPは最低100以上は欲しいよな。こういうときにステータスを上げる種が無いのは、不便だな。
だいぶ戦ってきたがレベルアップもまだだし。レベルいくつでHPが100を超えるんだろう?」
…
唯「りっちゃん、新しい武器を手に入れたよ!これが�の最強の武器なんだよね」
澪「これがロトの剣なんだな。剣のツバの部分がロトの印と同じマークになってるな」
紬「そうね。ロトの装備って感じよね」
唯「でも、つくづく思うんだけど、何で魔王のお城の中に、最強の武器をわざわざ宝箱に入れて、
しかも違う場所に置いてあるのかな?これを取られたら魔王には不利になるはずなのにね」
紬「ま、まぁ…それを取れるようにしているのが、ゲームだからね」
キースドラゴンをやっつけた!
180ポイントの経験値をかくとく
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル18に上がった!
力が13ポイント上がった!素早さが6ポイント上がった!みのまもりが3ポイント上がった!
最大HPが13ポイント増えた!最大MPが7ポイント増えた!
150ゴールドを手に入れた!
律「おっし、レベルアップだ。最大HPも105で100オーバーだ。力も大幅に増えたし、
かなり戦闘は楽になるな」
竜王の城 B4F
律「確か東側に奥に抜ける道が…おっし、この道だ。ここからは道なりだから楽だな」
…
竜王の城 B5F
律「このフロアからダースドラゴンと死神の騎士が出てくるから、注意しないとな」
死神の騎士があらわれた!コマンド?
律「さっそく嫌なモンスターが出てきたな。コイツも身かわし率高いから嫌なんだよな」
りつのこうげき!
死神の騎士に39ポイントのダメージ!!
死神の騎士はベホイミを唱えた!
死神の騎士の傷が回復した!
律「ちっ、攻撃のやり直しだ」
(中略)
…
竜王の城 B6F
律「このフロア、だだっ広いなー。両端の壁が遠すぎて、レミーラでもまったく見えないぜ。
でも、ここも真っ直ぐ進めばOKだから大丈夫なんだけどな」
竜王の城 B7F
律「とうとう来たぜ、竜王のいるフロアに。さすがにこのフロアは明るいな。さて、まずは宝箱だ」
…
唯「うわっ!スゴイね!さっきまでと別世界だよ。BGMもすごくゆっくりになってるし」
澪「周りが水で囲まれてるな。ダンジョンから急に地上フロアに変わった感じだな。ところで、
階段の位置から壁を挟んで反対側に、玉座に座ったモンスターがいるな。あれが竜王かな?」
紬「あのモンスターが竜王で間違いないはずよ」
りつは宝箱を開けた。なんと!魔法の鍵を見つけた!
りつは魔法の鍵を手に入れた!
りつは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
りつは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!
りつは薬草を手に入れた!
りつは宝箱を開けた。742ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。なんと!キメラの翼を見つけた!
りつはキメラの翼を手に入れた!
りつは宝箱を開けた。なんと!呪いのベルトを見つけた!
りつは呪いのベルトを手に入れた!
りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!
りつは薬草を手に入れた!
りつは宝箱を開けた。しかし宝箱はからっぽだった。
律「さすが『1質素』だな。からっぽが多い。にしても、ここにも呪いのベルトがあるんだな。
ガライの墓とかぶってるな。どっちにしろ、いらないアイテムだから別にいいんだけどな」
律「さて、いよいよ竜王だが…MPをちょっと使いすぎたな。このまま戦うのは分が悪いな。
…とりあえず、実験をしてみるか」
…
竜王「よくぞ来た、りつよ!わしが王のなかの王、竜王である。
わしは待っておった。そなたのような若者があらわれることを。
もし、わしの味方になれば、世界の半分をりつにやろう。
どうじゃ?わしの味方になるか?
律「いい話だな。仲間になってやるぜ」
竜王「よろしい!では、わしらの友情の証としてその剣をもらうぞ!」
律「どうぞ。ほれ、好きにしな」
りつはロトの剣を竜王に差し出した。
…
唯「えぇっ!?りっちゃん、何で竜王の仲間になったりするの!?」
澪「唯、落ち着け。律のことだ、何かたくらみがあるんだろう」
紬「どうなるかは見てのお楽しみよ…」
竜王「ほほう、既にこの剣を手にしていたか……。しかし、もはやどうでもよいことじゃ。
では、わしからの贈り物を受け取るが良い!りつに世界の半分、闇の世界を与えよう!」
律「うおっ!?周りが真っ暗になった!」
竜王「わあっはっはっはっはっ、わっはっはっはっはっはっ…」
律「うわっ!!手足に力が入んないぜ!」
…
澪「うわっ!ブラックアウトした…」
唯「りっちゃーん!何で『はい』って言っちゃったんだよぉ…」
紬「りっちゃん、へたり込んじゃったわね」
リムルダールの町
チャララララッチャッチャーン♪
律「…ん、ここは…?…ベッドの上だ。この部屋の配置は確かリムルダール。
ってことは、やっぱりリムルダールに飛ばされたんだな。ここは変更されていないんだな」
宿屋「おはようございます。ゆうべはずいぶんとうなされていたようですが……。
何か悪い夢でも見ていたのでしょう。
では、どうかお気をつけていってらっしゃいませ」
律「宿屋に飛ばされて、所持金が減らないのはいいんだが、せっかく宿屋にいるんだから、
宿代分だけ所持金減らしてでも、全回復もしてくれると早いんだけどな。さて、泊りなおしだ」
…
唯「あれれ?この町ってリムルダールだよね。どうしてここの宿屋にりっちゃんがいるの?」
澪「あの選択をしたら、実は悪い夢でしたって、夢オチになっているんだな」
紬「WiiのSFC版では、こんな感じの夢オチみたいなの。元祖のFC版だったら、
所持品・装備・所持金・経験値が全部ゼロのパスワードを教えられてしまうのよ。
つまり、一からやり直しってなるの。さすがにここの部分は、変更項目には入っていないわよ」
澪「この時点で一からやり直しだったら、ゲーム機を叩き割る人が出かねないものな」
律「よーし、いらないものは売ったし、鍵も薬草もフル補充。準備はOKだな。それじゃあ、
もう一回竜王の城を目指すか」
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?出直しの準備も完了したし、今度こそ竜王を倒しに行くぞ」
唯「さっき竜王の仲間になるって答えたのは、わざとだったの?」
律「もちろん!ただ、このプレイではどうなるかの予想がつかなかったから、実験してみたんだ」
澪「そういえば律、何で今頃になって薬草を買い込んでいるんだ?」
律「MPの節約のためさ。竜王戦までは、レミーラ以外にMPは使いたくないんだ。だから、
ロトの鎧の効果を活用して、HPは基本的に歩いて自動回復させて、
それで追い着かなさそうなときだけ、薬草で少し回復させるのさ」
紬「なるほどね。そうやってMPを使わないようにするのね」
竜王の城 B7F
竜王「よくぞ来た、りつよ!わしが王のなかの王、竜王である。
わしは待っておった。そなたのような若者があらわれることを。
もし、わしの味方になれば、世界の半分をりつにやろう。
どうじゃ?わしの味方になるか?
律「お断りだ!」
竜王「どうした?世界の半分をほしくはないのか?悪い話ではあるまい」
律「悪い話じゃねーか!」
竜王「では、どうしてもこのわしを倒すと言うのだな!
愚か者め!思い知るがよい!」
…
竜王があらわれた!コマンド?
律「さーって、倒していくか!」
りつのこうげき!
竜王に40ポイントのダメージ!!
竜王はラリホーを唱えた!
りつは眠ってしまった!
律「う…ぁ……ドサッ」
…
唯「あっ!りっちゃんがまたへたり込んだ!ラリホーで眠っちゃったの!?」
澪「このプレイでモンスターからラリホーをかけられた所は初めて見たけど、こんな感じなんだな。
律視点のモニターは真っ暗になってるが、全体視点のモニターははっきり映ってるな」
紬「ラリホーがかかっていても、実際には眠ってはいないのよ。さすがに今の技術でも、
お薬を使うか催眠術を使う以外には、人為的に睡眠状態にするのは無理みたいなのよ。
でも、それに近い状態にするために、微弱電流で両手足に力を入らなくさせて、
ゴーグルモニター・ヘッドホン音声・マイクを全てオフにする仕組みなの」
澪「眠らせられないかわりに、行動不能にするんだな。全身麻痺状態みたいなものか?」
紬「どちらかと言えば、そっちに近いわね」
竜王のこうげき!
りつは28ポイントのダメージをうけた!
りつは目を覚ました!コマンド?
律「…は?何だったんだ今のは?急に真っ暗になって音も聞こえなくなって、体の力は抜けるし。
それが、急に見えるようになったし動けるようになったな。ダメージも受けてHPも減っているが、
全然痛くないし。これがラリホーにかかった状態なのか?ともかく、戦闘の続きだ!」
りつのこうげき!
竜王に38ポイントのダメージ!!
竜王のこうげき!
りつは32ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「残りHPは45か。そろそろ回復にまわらないとな」
竜王はベギラマを唱えた!
りつは27ポイントのダメージをうけた!
りつはベホイミを唱えた!
りつの傷が回復した!コマンド?
律「よーし、いいタイミングでの回復だったな」
りつのこうげき!
竜王に39ポイントのダメージ!!
竜王はベホイミを唱えた!
竜王の傷が回復した!コマンド?
律「ちっ、ベホイミ使われたか。仕切りなおしだな」
竜王はラリホーを唱えた!
りつには効かなかった!
りつのこうげき!会心の一撃!
竜王に127ポイントのダメージ!!コマンド?
律「おっし、ラリホーも効かなかったし、会心の一撃でベホイミ回復分を帳消しだ!」
…
唯「ボスキャラなのにベホイミ使って回復するんだね。ずるいね」
澪「確かに、ボスキャラらしい潔さはないよな」
紬「ベホイミがなかったら、HPが高い以外はそこまで強くないモンスターなんだと思うの。
難易度を上げるためにベホイミが使えるようにしているんだと思うわ。これもオリジナル通りだし」
次回作にはベホマ使うラスボスもいるよね…
マヌーサかければザキも効くし(震え声)
りつのこうげき!
竜王に39ポイントのダメージ!!
竜王のこうげき!
りつは28ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「だいぶダメージ与えてるからな、次でそろそろ倒せるか?」
りつのこうげき!
竜王に41ポイントのダメージ!!
竜王を倒した!
律「よっしゃー!」
…
唯「やった!りっちゃん竜王を倒したよ!」
澪「そこそこ苦戦している感じだったけど、MPもほとんど残っているよな。
これで終わりってことじゃないんだよな?」
紬「もちろん、この続きがあるのよ」
竜王をやっつけた!
律「よーし、第一形態退治完了!」
竜王の姿がしだいに薄れてゆく……。
律「おおっ!薄い影みたいなのが急に巨大化してきやがった!」
なんと!竜王が正体をあらわした!
律「うわーっ、でけーな!メチャクチャリアルだな、これ。ともかく倒すのみだ!」
…
唯「うわーっ!すっごい大きい!」
澪「すごいな。枠からはみ出してるな。コマンドとかが竜王で隠れてるな」
紬「変身後の竜王は、他のモンスターよりもさらに一段と大きく表示してあるのよ。
ちなみに、初代FCの変身後の竜王も、コマンドにはみ出すくらい大きく表示されてたみたいよ」
さて、ここからは余談です。
>>290
FC版ではベホマしますよね。SFC版以降ではベホマじゃなくなってますね。
>>291
先月ドラクエ�を投下した時に、さすがに戦うのが大変だろうと思って、
ラスボス戦でマヌザラをさせてみました。
竜王があらわれた!コマンド?
律「まずは攻撃だ!」
りつのこうげき!
竜王に26ポイントのダメージ!!
竜王は激しい炎を吐いた!
りつは50ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「あっぢーぃ!!これ、かなりくるな。…やば、もう回復しないと。次は先制されませんように」
りつはベホイミを唱えた!
りつの傷が回復した!
竜王のこうげき!
りつは42ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「次は小ダメージの炎だから、攻撃だ!」
竜王は燃え盛る火炎を吐いた!
りつは14ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
竜王に25ポイントのダメージ!!コマンド?
律「次は、攻撃か火の息だな。火の息が来ますように」
竜王は火の息を吐き出した!
りつは12ポイントのダメージをうけた!
りつはベホイミを唱えた!
りつの傷が回復した!コマンド?
律「よーし、いいタイミングだ。次は激しい炎の番だな。この攻撃サイクルは同じみたいだな」
りつのこうげき!
竜王に22ポイントのダメージ!!
竜王は激しい炎を吐いた!
りつは50ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「あつつつつ…。次は回復だな。残りMPは…56か。ベホイミもあと7回か。ギリギリだな」
竜王のこうげき!
りつは35ポイントのダメージをうけた!
りつはベホイミを唱えた!
りつの傷が回復した!コマンド?
律「なかなか良いペースだな。次は小ダメージだから、攻撃一択だな」
りつのこうげき!
竜王に25ポイントのダメージ!!
竜王は燃え盛る火炎を吐いた!
りつは13ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「これなら、次に竜王が攻撃でも持ちこたえられるな。もう一発いっておくか」
竜王は火の息を吐き出した!
りつは12ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
竜王に26ポイントのダメージ!!コマンド?
律「ラッキーラッキー!次は激しい炎の番だが、HPの減りが少ないから、回復は薬草にするか」
りつは薬草を使った!
りつの傷が回復した!
竜王は激しい炎を吐いた!
りつは51ポイントのダメージをうけた!コマンド?
唯「大きくなった竜王はさすがに強いね。激しい炎だとりっちゃんのHPの半分ぐらいのダメージだし」
澪「どうやら、竜王の攻撃にサイクルがあるみたいだな。律のコメントでも次の攻撃を予感しているし。
激しい炎→攻撃→弱い炎→攻撃か弱い炎→の繰り返しのようだな」
紬「りっちゃんもそのサイクルに合わせて、攻撃か回復かを選んでいるような感じだわね」
唯「うん、すごいよりっちゃん!」
竜王のこうげき!
りつは42ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
竜王に28ポイントのダメージ!!コマンド?
律「やばい、次のベホイミでMPが0だ。全然会心の一撃が出てくれないな。こりゃ負けるかもな」
竜王は燃え盛る火炎を吐いた!
りつは14ポイントのダメージをうけた!
りつはベホイミを唱えた!
りつの傷が回復した!コマンド?
律「あとは、ひたすら攻撃のみだ。頼む、会心の一撃よ、出てくれ!」
りつのこうげき!
竜王に25ポイントのダメージ!!
竜王のこうげき!
りつは42ポイントのダメージをうけた!コマンド?
律「次の激しい炎は多分持ちこたえられるが、その次の攻撃まで行くとアウトだな」
竜王は激しい炎を吐いた!
りつは51ポイントのダメージをうけた!
りつのこうげき!
竜王に28ポイントのダメージ!!
律「もう、最後の一刀だ。ここで先制されれば終わりだ。いっけー!」
律のこうげき!会心の一撃!
竜王に123ポイントのダメージ!!
竜王を倒した!
律「決ま…った……、よっしゃーーーーーーぁ!!!」
竜王をやっつけた!
…
唯「りっちゃん、やったね!」
澪「最後の最後で会心の一撃か。MPを使い切って絶体絶命だったのに、大どんでん返しだな。
運も実力のうちだが、これは見事だったな」
紬「さすがりっちゃんね」
律「竜王が消えて、なんか落ちたぞ。ひょっとして、これが光の玉か?」
りつは光の玉を竜王の手から取り戻した!
律「竜王が光の玉に変わったような感じだな。光の玉と言っても全然まぶしくないな。何だこれ?」
ピカッ!!
律「うわっ、透かした途端に光りだした!」
光の玉をかざすと、まばゆいばかりの光が辺りにあふれ出す……。
ナ「世界に平和が戻ったのだ!
今まで毒の沼地だった場所に花が咲き、モンスターが出現しなくなる」
…
唯「おぉーっ!なんかスゴイね、これ」
澪「画面に映る映像が、ナレーションの通りに変化しているな。
フィールド上を映している画面が次々に切り替わって、
その都度、見えてるモンスターが次々と消えて、毒の沼地が花畑に変わっていってる」
紬「このあたりは、オリジナルで演出が入ってるところみたいね。
こんな感じで平和になりましたよって、動画で見せるみたいな感じだって聞いたわ」
ひさしぶりにドラクエやってモンスターが消える所で「魔物達は消えちまうんだなぁ」と思って悲しくなった俺はひねくれてるのだろうか
フィールド
律「おおっ、毒の沼地だったところが全部花畑に変わっているな。オリジナル通りだが、
こうやって見ると、クリアしたんだなってつくづく思うぜ。せっかくだし、色々巡ってみるか」
…
リムルダールの町
ナナ「やっとロッコに会えたの。もう、いつもトロくさくて嫌になっちゃうわ!
え?ロッコの持ってた笛が、平和を取り戻すのために役に立ったの?ふ〜ん……。
ロッコったら、トロくさいだけじゃなかったのね……。ぽっ」
ロッコ「ありがとうございました。あなたのおかげで、彼女に嫌われなくてすみました。ほっ……」
律「はいはい、ご馳走様ご馳走様。何ていうか、ロッコとナナのセリフを聞くと、
ドラクエって昔の世代のゲームなんだなって、つくづく思うぜ」
…
老人「さて、平和も戻ったことだし、わしは研究の続きをしようと思うんじゃよ。
何度使っても壊れない、魔法の鍵の研究をな……」
律「鍵が使い捨てなのはドラクエ�だけだしな。まあ、頑張ってくれ」
聖なるほこら
老人「よくぞやった、りつよ。精霊ルビス様もきっとお喜びのことじゃろう。
ルビス様はこの地を作られたお方。そなたの事を見守っていたはずじゃぞ」
律「でも、�にはルビスは出てこないんだよな。でも、名前を出しておかないと、
�→�→�の流れがつながらないんだっけな。さて、次に行くか」
…
雨のほこら
老人「その節はそなたの力を試させて欲しいなどと、失礼つかまつった。
そなたこそ、誠のロトの血を引きし勇者!伝説の勇者の再来であった。
そなたのことは、後々の世にきっと言い伝えられていくことじゃろう。見事じゃったぞ、りつよ」
律「この辺も、�→�→�の流れを感じさせるセリフだな。たしか�はこの場所に、
ルビスの塔があったよな」
ガライの町
詩人「ララララー、世界に平和がやって来たあー♪
ララララー、ありがとうありがとう、勇者りーつー♪
と、いかがですか?まだ始めだけですが、きっと素晴らしい歌にして見せますよ!」
律「おっ、ガライの詩人の唄がうまくなっている。でも、ここは『ホゲ〜!』のままでも面白いかもな」
…
ドムドーラ
律「いたいた。ここはクリア後に行くとガライがいるんだよな」
ガライ「おや?あなたには私の姿が見えるようですね。私の名はガライ。
かつて、この地を旅していた吟遊詩人です。
かつて、ここドムドーラも、それはそれはにぎやかな町でした」
ほら、こうして目を閉じると、あの頃の情景が浮かび上がってきました」
…
澪「ひっ!ガライが消えた!」
唯「あっ、BGMが町のBGMに変わったよ。こんな演出もあるんだね」
紬「ここの演出はオリジナル通りなのよ」
城塞都市メルキド
商人「ありがとうございました。怪物たちに滅ぼされたドムドーラの人達も、これで浮かばれるでしょう。
ユキノフ爺さん、再び世界に平和が来ましたよ!うっうっうっ……」
律「さっきドムドーラに行ったら、ガライの亡霊がいただけだったけどな。
さて、他には目ぼしいセリフが聞けるところは無いし、ラダトーム城に戻るか」
…
ラダトーム城
律「せっかくだし、先に澪のところに行ってみるか。っていうか、このプレイでは行けるのかな?
おっ、王様が下の階でお出迎えだ」
王「これ、りつ。どこへ行こうというのだ?」
律「澪の所に決まってるじゃないか。っていうか、やっぱり行かせてくれないんだな、これ。
ま、いっか。どうせ下りてくるだろうし。王様、竜王倒して戻ってきたぜ」
王「これこれ、そなたは世界を救った英雄じゃぞ。もっと堂々として、皆の前で真っ直ぐに、
その顔を見せてくれんか」
律「この融通の利かなさもオリジナル通りだな。仕方ないな」
王「おお!りつ!すべては古い言い伝えのままであった!
すなわち、そなたこそは勇者ロトの血をひく者!
そなたこそ、この世界を治めるにふさわしいお方なのじゃ!
どうじゃ?このわしに代わってこの国を治めてくれるな?」
ナ「しかしあなたは言いました。もし私の治める国があるなら、それは私自身で探したいのですと」
律「あれっ?ここの部分、主人公のセリフだよな。何で私に言わせてくれないんだ?
…
唯「りっちゃんのセリフが、勝手に作られて進められちゃったね」
紬「ここはこういう風にしないと、きれいなエンディングにならないからじゃないかしら」
澪「だろうな。律のことだ。良く知っているから、裏をかくようなセリフを言うに違いないだろうし」
ここからは余談です。
>>303
人それぞれでしょうね。
私的には、魔王が倒されたことに気付かずに出現してくるモンスターが何匹かいても
いいんじゃないのかなって思いますけどね。
ドラクエモンスターズとかドラクエ5やってると、モンスターが消えるって表現が友達が目の前から消えてく様な錯覚を起こすんだよなぁ…
王「そうか……。そういうことならもう止めまい。りつよ、気をつけて旅立つのじゃぞ」
ローラ「待ってくださいませ!」
律「おっ、澪が階段から下りてきたぞ」
ローラ「そのあなたの旅に、ローラもお供しとうございます。
このローラも連れてってくださいますね?」
律「もちろん、No!」
ローラ「そんな、ひどい…」
…
唯「困ってる澪ちゃん…じゃなかったローラ姫の顔が、ここでも映るんだね。カワイイ」
紬「あぁ、すごくいいわぁ…ハァハァ…」
澪「りつーっ!さっさとYesと言えー!!」
唯「…やっぱり、澪ちゃんはりっちゃんにYesって言って欲しいんだね!」
紬「やっぱりそうなのよね!…キラキラ」
澪「//////…ちが、そういう意味じゃなくてぇ!!!」
律「みんなの前で澪を困らせるのもなんだな。いいぜ、澪。一緒に行こうぜ!」
ローラ「うれしゅうございます」
王「さあ!りつの新しい旅立ちじゃ!」
…
唯「澪ちゃんをエスコートして進むりっちゃん、なんだか凛々しいね」
紬「あぁ…素敵だわ…。素敵なカップルだわ…」
澪「//////…」
律「おおっ、映像がエンドロールに切り替わった!名場面集みたいな感じになっているんだな。
唯の映像と私の映像が半々で出ているな」
…
澪「エンドロール部分は、場面は同じでもプレイヤー視点とモニター視点では映像が全然違うな」
唯「私の映像もりっちゃんの映像も、違うカメラから撮影しましたーみたいな映像だね」
紬「プレイ中の特定の場所での行動は自動録画されていて、エンドロールの時に映し出されるの。
もちろん、あの場面も…」
唯「あっ、ドラゴンを倒した後、りっちゃんが澪ちゃんをお姫様抱っこしているところだ!」
澪「//////…カーッ」
紬「やっぱりこの場面は素敵だわぁ……はふぅ…」
律「ふーっ、プレイ終了終了!」
紬「りっちゃん、お疲れ様」
澪「律、お疲れだったな」
唯「かっこよかったよ、りっちゃん!」
律「ありがとな」
紬「テストプレイも、唯ちゃんとりっちゃんの頑張りで、クリアのところまでできたから、
レポートも余すところなく書き込めたし。あとは澪ちゃんの書き込みの内容と突合せて、
一つにまとめたら完成ね」
律「で、このバイト代はいつもらえるんだ?」
紬「機器を会社に返却して、レポートの会社側の確認が完了したら、
私の口座宛に4人分振り込まれる予定なの。来週ぐらいになるかしら?」
翌日朝 寮食堂
唯「みんな、おはよー」
紬「唯ちゃん、おはよう。昨日はお疲れ様」
律「唯、昨日はお疲れだったな。あのバイト、楽しかったよな」
唯「うん、すごく楽しかったよ。それにしても、りっちゃんかっこよかったね」
律「まあな。ドラクエなら、どんなゲームのハードでも対応できるって自信がついたぜ」
澪「その分調子に乗りすぎてたけどな。プレイが終わって唯と律が帰った後、
ムギと二人でレポート内容の突合せをしたんだけど、結構時間がかかったんだぞ」
律「はいはーい、澪しゃん達には感謝してますわよー」
紬「ねぇみんな。またいつか同じようなテストプレイのバイトがあったら、また参加してみない?」
唯「うん、やるやるー」
律「もちろんだぜ。澪もするよな」
澪「う、うん…。でも今度は、プレイヤーもレポート担当も全員で交互にしような」
律「おっ、澪もやる気だな!でも、それがホラーっぽいものだったらどうする?」
澪「そういう極端な方に話を持っていくな!」
紬「まぁまぁ…。でも全員で交互の方が、色々意見も出てくるしね」
律「ムギのその笑顔、気になるなー。また妙な演出のあるものは持ってくるなよ」
唯「りっちゃん、妙な演出って?」
律「いまここで聞くなって。またそのうち教えてやるから」
紬「うふふふふ…」
終わり
というわけで、このSSは終了しました。
誤字・脱字などがちらほらあり失礼しましたが、それでも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
頃合を見てhtml化の依頼をしますので、それまでは感想などを書いていただけたらと思います。
ここから先は余談です。
>>310
敵モンスターという感覚ではなく、同じ仲間意識からくるものなのでしょうね。
乙乙!!
おもしろかった
DQ1をまたやりたくなった
ところで続編って期待しててもいいのよね?
乙
2だと3人パーティーで一人余りが…
楽しませてもらった乙
何というか…
ムギを便利キャラだの黒幕だのにしている時点で少し引くんだが。
もし次回作をやるのであれば、これとは別のアプローチ、即ちムギを巻き込まれる側のキャラとして書いて欲しい。
もう少し、彼女がお金持ちキャラであるが故のリスクを背負っているSSが増えてくれればいいのだが(具体的には、身代金目的で誘拐される、家が破産して、身売りする羽目なる等)。
感想の書き込み、ありがとうです。全レスさせていただきます。
>>318
私もこのSSを書くに当たって、ドラクエ�をプレイしなおしました。
私自身の定番のプレイの仕方は、このSSの内容とも幾らか違います。
例えば、私は魔法の鎧は買いません。
続編…というか次回作は、いつかまたということで。
下書き段階でボツにならなければ、5月以降にここSS速報にスレを立てしたいなと思ってます。
>>319
ドラクエ�は確かに3人パーティーですよね。
ご存知の方も多いと思うのですが、実は先月VIPにドラクエ�を投下しています。
けいおんで3人組といえば梓・憂・純なので、
菫・直も含めて「けいおん!highschool×ドラクエ�」として書きました。
一応紹介しておきます。
菫「先輩方にご相談があるんです」憂「相談?」
菫「先輩方にご相談があるんです」憂「相談?」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361527983/)
(菫「先輩方にご相談があるんです」憂「相談?」 - SSまとめ速報
(http://www.logsoku.com/r/news4vip/1361527983/))
梓部長高校編で書いたためか、あんまりレスはつかなかったです。
それ以前に、スレに気付いた人が多くなかったかもですね。
—咲—のSSと間違えて見にきた人もいました。
>>320
次回作ができたら、また読んでください。
>>321
ムギちゃんは特有のポジションにあるキャラなので、
私の今回のSSを書くにあたって、それを利用させていただきました。
ドラクエ�とけいおん!とをどう結びつけようかと考えた時に、
「琴吹グループの力でゲーム機新開発と言うことにすればいいんじゃない?」と思いついたので、
開発者側のポジションで動いてもらいました。便利キャラという指摘はごもっともです。
安易と言えば安易ですけどね。この点は賛否が分かれる部分だと思います。
「ムギを巻き込まれる側のキャラ…」
「彼女がお金持ちキャラであるが故のリスクを背負っている…」
これらの字面で考えると、サスペンス的な内容になりそうなので、
今の私の能力では、ご期待に沿える内容にする自信が無いです。すいません。
でも、SSを書く上でのヒントとして覚えておこうと思います。
あとは、私自身がもっと洞察できる能力を身につけないとですね。
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