モバP「凛が『青』を『蒼』に変えているだって!?」 (31)


性格が誇張されているアイドルがいます。
御了承下さい。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456322542


未央「そうなんだよプロデューサー! 早くどうにかしないと!」

P「……ごめん。正直に言って意味が分からない」

卯月「ですから、凛ちゃんが世界中の『青』を『蒼』に変えようとしているんです!」

モバP(これを理解できないのは、俺の理解力が低いからなのか……?)

卯月「とりあえず、実際に見て貰いましょう!」

未央「これ見て!」バッ

P「何々……?」


P「『蒼森県』……『蒼汁』……」

卯月「他にも、周子ちゃんの曲が『蒼の一番星』になってます!」

未央「それに『蒼春』だよ『蒼春』!? 痛々しいよ!」

P「むしろ、一体どうやったのかが気になるな……」

未央「それに、もう事務所の人にも実害が出てるんだよ!」

P「周子の件はまだギリギリセーフな気もするけれど……」

未央「違うんだよプロデューサー!」

卯月「こちらの方々です!」


シ蒼良「……」

シ蒼美「……」

P「き、シ蒼良さんにシ蒼美?……あ、あれ?」

未央「名前の中の『青』も、『蒼』に変えられちゃったんだ……」

P「もう何でも有りだな!」

シ蒼美「こんな不条理な事が起こるだなんて……」

シ蒼美「これも、事務所の風紀が乱れているからです!」

シ蒼美「Pさん、ちゃんと事務所の風紀を正してきて下さいね!」

シ蒼良「凛ちゃんには、後でお仕置きが必要かもしれないわね」ウフフ

P「まあ、あまり酷い事はしないで下さいね?」


P「ひとまず、凛を探しに行くか」

卯月「凛ちゃんなら、会議室に入っていくのを見かけました!」

P「近いな!」

卯月「でも誰かもう1人、一緒に会議室に入っていくのも見ました!」

未央「何時の間にか勢力を拡大していたのかしぶりん……」

P「なんで賛同者がいるんだよ……」

P「とりあえず会議室に行ってみるか」

シ蒼美「それでは、私たちはここに残っています」

P「あれ、来ないの?」

シ蒼良「それが……名前を無理矢理に変えられたせいなのか、体調が良くないの」

P「本当に訳が分からないな……いや、最初からか」


未央「頼もー!」バンッ

凛「もう来ちゃったか、流石だね」

P「あまり来たくなかったけどな……」

P「それで、何をしようとしてるんだ、凛と……奏」

奏「……」

凛「……それじゃあ、教えてあげるよ、私たちの計画!」

卯月「計画?」



奏「ねえ、本当にやるの、凛?」

凛「勿論」

奏「正直、あまりやりたくはないんだけれど……」

つまり晴ちんは…


凛「蒼の歌姫、渋谷凛!」バッ

奏「そ、蒼翼の乙女、速水奏!」バッ

凛「私たちの、『世界蒼化計画』は邪魔させない!」バァーン





未央「……何、今の?」ヒソヒソ

卯月「私もよく分からなかったです……」

奏「普通に恥ずかしいからあまり見ないで……」

P「奏まで何をやってるんだ……」

奏「無理矢理、連れてこられたのよ。『蒼いから』とかいう理由で……」

未央「あー……ちょっと分かるかも」

卯月「分かっちゃいますね」

P「そういう面で、少し凛と似た部分はあるよな」

奏「えっ」


未央「しぶりん、はやみん、君たちは完全に包囲されているー!」

凛「私たちはまだ、終わる訳にはいかない!」

奏「私はほとんど人質みないなものなんだけれど……」

凛「でも、あの翼の生えた蒼い衣装の時は結構、乗り気じゃなかった?」

奏「あれは仕事だったから!」



P「さて、どうするか」ウーム

未央「向こうも止める気は無いみたいだから、ここは強行突破しかないね」

卯月「大丈夫ですか?」

未央「大丈夫、手荒な真似はしないから!」


未央「突撃ーっ!」ダッ

凛「はあっ!」アイオライト・ブルー!

未央「うわーっ!」バンッ

卯月「未央ちゃーん!」

P「おい、凛が手から何か出したぞ!……いや、もう細かい事に突っ込むのはやめよう」

未央「……」

卯月「未央ちゃん!」ダッ

P「大丈夫か、未央?」

未央「大丈夫、怪我は無いから。でも……」





未央「無性に、蒼い物が欲しい……!」

P「えぇ……」


凛「これが、私が世界を蒼く染める為の力! 『アイオライト・ブルー』!」

凛「今のはまだ、軽めだからその程度だよ」

凛「でも次に来た時、手加減は……しないよ」

P「緊張感が全然無いな……」





卯月「でも、どうしましょうか」

未央「単純に突っ込んだら、同じことの繰り返しだからね」

P「……そうだ」

P「……」ピッピッ

未央「何か方法があるの?」

P「ああ、応援を呼んだ」

卯月「応援……智香ちゃんですか?」

P「そういう意味の応援じゃない」


凛「ふっ、誰を呼んでも同じ事だよ」

凛「私の『アイオライト・ブルー』の前ではね!」バーン



P「今までの、録画でもしておけばよかったな」

未央「後で見せたらどんな反応するかな」ニヤリ

未央「とりあえず、携帯で写真だけでも撮っておこうか」カシャカシャ

卯月「分かりました!」パシャパシャ

「あ、あのプロデューサーさん?」

P「あ、来てくれましたか」


P「凛、この人がうちの秘密兵器だ!」



P「どうぞ、ルキトレちゃん」

ルキトレ「えっと、そのこれは?」

未央「ル、ルキちゃん?」

奏「Pさん、どういう事?」

P「凛、ルキトレちゃんはな……」





P「本名は『青木』なんだ」

凛「!」


ルキトレ「え、ええ、そうですけど……」

凛「ふーん、そうだったんだ……」

ルキトレ「えっ、えっ?」

卯月「Pさん、このままじゃルキトレさんが!」

P「卯月……戦いに、犠牲は付き物なんだ……」

未央(見捨てたーっ!)

凛「アイオライト・ブルー!」バンッ

ルキトレ「きゃあっ!」バタッ





P「かかった!」

未央「え?」


凛「何、本当は名字が違うとか?」

P「いや、そういう事じゃない」

P「そもそも、俺が応援を頼んだのは1人じゃない」

P「……凛、ルキトレちゃんは1人っ子だったか?」

凛「あ」

P「そうだ、凛……ここまで言えば誰を呼んだか、分かったな?」







マストレ「渋谷、速水、ここで何をしている?」ドドドドド

凛「あ、あぁ……」ガタガタ


マストレ「今日は妹たちのレッスンが入っていたはずだが?」

凛「いや、あの、これはその……」

マストレ「妹にも手厚い歓迎をしてくれたようだな」

奏「あの、私は凛に強引に連れてこられただけで……」





マストレ「2人共、覚悟しろおぉぉーっ!!」

凛「私の、私の世界蒼化計画があぁぁーっ!」

奏「なんで私までーっ!?」

キャアアアアァァァ……

――――

―――

――


未央(こうして、しぶりんの世界蒼化計画は潰えました)

未央(私は勿論、きよみん達や他に蒼くなっていた物も元に戻りました)

未央(正義は必ず勝つ! ってね)エヘヘ

未央(そして、あれから早くて一週間が経ちました)

未央(今日から、しぶりんへのお仕置き(?)が始まるんだって)

未央(……ある1人を巻き添えにして)


凛「……なんで」

凛「なんで私が、ピンクチェックスクールと一緒にライブを……」

卯月「凛ちゃんは、私たちとライブするのが嫌なんですか……?」

凛「……卯月、分かってて聞いてるでしょ」ハァ

卯月「えへへ、冗談ですよ凛ちゃん!」

凛「まったく、もう……」



凛「……奏はこの衣装、平気なの?」

奏「私は前に、バレンタインのイベントでピンク色の衣装を着た事があるから」

奏「でも、ここまでピンク色で可愛らしい衣装だと、流石に少し抵抗感があるわね」

凛「私は普段と全然違うから結構、恥ずかしいかな……」

凛「……その、こんな事になってごめん」

奏「まあ、これも1つの経験と思っておくわ」フフッ


美穂「凛ちゃん、奏さん、今日はよろしくお願いしますっ!」

奏「ええ、こちらこそよろしくね」

響子「2人とも普段のイメージとは違うけど、その衣装も似合っていてカワイイですよ!」

凛「そう言われるのは、ちょっと複雑な気持ちだね……」



ガチャ

P「みんな居るな。そろそろ本番だ、今日のライブ頑張ろうな!」

未央「やあやあみんな、頑張ってるかい? 特にしぶりんとはやみん!」

凛「未央、来てくれたんだね」

未央「可愛いしぶりんを見に来たよ!」エヘヘ

凛「未央っ、そういう事は言わなくていいから!」カアァ


P「今回、Cool属性のアイドルが他のユニットとコラボレーションする」

P「この前の1件の処罰として、そういう体で企画をしたが……覚悟はできたか、凛?」

凛「……うん、色々な人に迷惑をかけたからね」

凛「それに、ステージに立つ以上は、私も本気で挑まないとね」

凛「今日のこのライブ、全力を出すよ」

P「その調子でCoolアイドル強化月間、頑張ってくれよ!」

凛「うん……!」





凛「……月間?」


P「ああ、月間」

凛「今日だけじゃないの?」

P「まさか、そんな訳ないだろ」

凛「い、1ヶ月間って事……?」

P「ああ、その間に色々なユニットとコラボレーションして貰う」

P「今日はその企画の第1弾という事だ」

未央「今度、ポジティブパッションにも来て貰うから、よろしくねしぶりん! はやみん!」エヘヘ!

P「ユニットによっては猫耳を付けたり、眼鏡を掛けたり、着ぐるみを着たりするだろうな」

凛「か、奏は知ってたの?」

奏「……ええ」コクリ


美穂「これで、その……新しいファンも増えると思うよっ!」

響子「そ、そうです! ポジティブに行きましょう!」

未央「これも新しいステップへと進む為……なのかな」アハハ…

奏「私はもう、諦めがついてるから……」

卯月「凛ちゃん、その……頑張ってね!」



凛「……もう2度と、あんな事しない」


トレーナー姉妹の名字が『青木』という、恐らく公式設定を基にして今回のSSを書きました。

クンカーでもなく、精神を病んでもいない凛を話の主軸に置いて
尚且つ、コメディ色の強い内容にしようとした結果、蒼くなってしまいした。

普段はクールで時折、熱い面を見せるけれど何処か不器用な女の子、
というのが凛じゃないかと思っているので、何時かはその様な姿の凛を書きたいですね。

ここまで見て下さった方々、ありがとうございました。
HTML化依頼を出してきます。

>>7
お察しの通りです……

葵ちゃんはセーフです。

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