渋谷凛「ロリコンなんだ   キモい 」 (96)

凛「おかえり、プロデューサー。収録無事終わったよ。」

P「おお、凛、お疲れ様。この時間ということは一発OKか、さすがだな。」

凛「まあね。もっと褒めてくれてもいいんだよ?」

P「よしよし、凛は偉いな。」ナデナデ

凛「フフフ…」

千枝「いいな…凛さん。」

雪美「P………私も……」

ありす「……」チラチラ(「なでなで してもらう 方法」検索と…)スッスッ

美優「ふふ、Pさんと凛ちゃんは本当に仲良しさんですね。」

凛「プロデューサーこそ疲れたでしょ。荷物持ってあげるよ、貸して。」

P「いや、大丈夫大丈夫。」

凛「いいからさ、たまにはサービスさせてよ。」

P「そうか?すまないな。じゃあ、ちょっと社長に営業の報告をしてくるから、これとこれを机に置いといてくれ。」

凛「うん、お茶入れとくよ。」

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凛「うんっ…結構重いんだなあ…あっ。」バサバサ

美優「あらあら、凛ちゃん。大丈夫?」

凛「うん…荷物、散らばっちゃった…」

千枝「凛さん、千枝も手伝います。……あれ?」

凛「どうしたの?」

千枝「これです。Pさん、マンガ読むんですね。」

ありす「仕事に使う資料でしょうか。コミックL王…聞いたことがありませんね。」

雪美「少女マンガみたい…表紙………きれい……かわいい……」

凛「全く、プロデューサーったらしょうがないんだから。きっと営業途中で買ったんだよ。ちょっとみてみようか」

ペラペラ…

凛「……これって!」

千枝「えっ…えっ…」

ありす「……最低です。」

雪美「P…」

美優「……みんな!見ちゃダメ!」

P「ただいま……って…え…」

床に散乱した書類。こちらを見つめるアイドル達。その手には成人雑誌が開かれている。

P「凛…お前…」

凛「こないで!」

P「!」

凛「最低だよプロデューサー…ロリコンだったんだ。」

P「お、おい…あの、それは…」

凛「信じてたのに…私…プロデューサーのこと…信じてたのに…」

P「凛……」

凛「こっち来ないで。無理。……気持ち悪い」

P「美優さん…」

美優「ッ!」 ビクッ

俺に見られて小さく体を震わせた美優さんは素早く子ども達をかばう姿勢をとった。

その目は哀れみとも悲しみともつかない色をしている。

美優「…あ……違うんです…これは…決して…Pさんのことを……その…違うんです……」

美優さんの陰に隠れて年少組の様子は見えない。しかし…今は見たくない。

凛「…書類、散らかしたことは謝る。ごめん。…でも、今日はもうプロデューサーと話せる自信ない。」

P「…そうか。」

凛「…今日は帰るよ。…それと…こんなモノ、事務所に持ってきちゃダメだよ…ここ、置いとくから…じゃあね。」

うなだれる俺の視界の外で、みんなが出て行く音がする。

ああ…終わった。な…

――翌日

凛「…おはよう、プロデューサー…一人?」

P「…おはよう、凛。その、昨日はすまなかった…」

凛「その話はもういいよ。それより、話があるんだ。会議室行こ。」

P「あ、ああ…」

P(そうか…そうだよな…こんな奴と一緒には仕事できないよな。)

凛「鍵、閉めて。他の人には聞かれたくない。」

P「あ、ああ…」ガチャ

P「凛…それで、話っていうのはつまり…」

凛「プロデューサー!」

P「!?り、凛!?」

P(凛が…あの凛が俺の胸に飛び込んで…泣いてるのか…?凛?)

凛「ごめん、ごめんねプロデューサー…辛かったよね…苦しかったよね…」

凛「私、ロリコンが病気だなんて知らなかったから…」

凛「無神経なこと言って、気持ち悪いなんて言って本当にごめんなさい…」グス

P「お、おい…」

凛「私、調べたんだ。昨日帰って…ロリコンのこと…そしたら、ロリコンは病気だって…」

P(病気か…確かに…病気かもしれないな…)

凛「おかしいとは、思ってたんだよ…私や、加蓮がいくらアピールしても無反応だしさ…」

凛「それって私達が子どもだからなのかなって思ってた…」

凛「でも、それなら、美波さんや愛梨さんみたいな人がせまってもなんともないのはさ、変だよね。なんて…」

P「そ、それはお前たちはアイドルだから…」

凛「加蓮や、奈緒と、話してたんだよ。ホモなんじゃないかとか、冗談で言ってたのにさ…ハハ…全部わかっちゃったよ…」

P「ああ…だから俺はお前たちのPを…」

凛「やめて!私はプロデューサーがいい…」

P「凛…」

凛「私をここまで連れてきてくれたのはプロデューサーなの。こんなにも輝いた世界を見せてくれたのはプロデューサーなの。」

凛「ロリコンでもいい!これからも、一緒に…いてください…」

P「…わかった…約束するよ。」

凛「ありがとう…」

P「それで、な?凛。そろそろ離れてくれると…」

凛「…」

P「凛?」

凛「…これも治療の一環だから。」

P「は?」

凛「治療。プロデューサーの病気を治す治療だよ。」ギュッ

P「お、おい凛…」

凛「ねえ、プロデューサー。どうしてロリコンはおかしいのかわかる?」クンクン

P「…それは、まだ、年端もいかない少女に興奮するなんておかしいから…」

凛「うん。じゃあどうして小さい女の子に興奮しちゃおかしいのかな?」

凛「恋愛は自由だよね。どうしてだめなの?そもそもどうして生き物は恋をするのかな?」クンクン

P「…難しい質問だけど…子孫を残すため…っていうのが一つかな…」

凛「そうだね。でも、小さい子は子孫を残せない。だから生物のあり方としておかしいんだよ。」

P「……」

凛「じゃあ、どういうのが正しいのかな?」

凛「生物として最も生命力にあふれていて、子作りに適しているのは、10代なんだって。だからさ、プロデューサー。」クンクン

凛「正常な人間だったら、10代の女子高生を好きになるのが最も正しいんだよ。」スーハースーハー

P「…それだって、社会的には許されないことだ。」

凛「好きになるのは自由でしょ?それに、小学生よりはまともに思われるよ。」

凛「だから、プロデューサーが真人間になるように、私が治療してあげる。」スウウウウウ

凛「女子高生のことが好きになるように。ね。」モグモグ

そう話す凛は柔らかい体を押し付けてくる。かすかに立ち上る香りはシャンプーのものだろうか。

安物の香水のような鼻につく香りではない。郷愁で胸の奥が締め付けられるような香りだ。

確かに、この包み込まれるような柔らかさと抱きしめたら折れてしまいそうな儚さはこの年頃の娘特有のものだろう。

『少女』と『女性』の同居。たやすく手折る事ができる危うさ。不安定なバランスが生み出す艶めき。

P(確かに…女子高生もいいかもなあ…)

凛「さて、名残惜しいけど、朝の治療はこれでおしまい。私、レッスンだから行くね。」

P「あ、ああ…」

凛「…それから。今後は年少組とは私の許可無く話すのは禁止ね。」

P「え?それはちょっと…」

凛「プロデューサー!病気が悪化してもいいの?」

凛「…辛いかもしれないけど、今は我慢しないとだめだよ…プロデューサーが早苗さんに連行されてく姿なんて…私、見たくないよ…」

P(今までも度々あった気もするが。そもそも早苗さんは今はアイドルだし。)

凛「だから、頑張ろ?一緒に、ね?」

P「…わかった。約束する。」

凛「よかった…じゃあ、行ってくるね。プロデューサー。」

―しばらくして

P(一時はどうなることかと思ったが…凛は大丈夫そうだな。)カタカタ

千枝「Pさん」

P「!」ビクッ

千枝「わっ!ど、どうしてそんなに驚くんですか?」

P「あ、いや…」

千枝「Pさん、その、お話があります。今大丈夫ですか?」

P「あ、ああ…」(そういえば、凛との約束…)

千枝「その、会議室でいいですか?あと…雪美ちゃんも…」

P「雪美、お前もか…」

雪美「う、うん…………」

P(表面上はなんでもないようだが…きっと俺に怯えているのだろう。)

P(もう、この二人と会うこともないだろうからな…凛、許してくれ。)

P「わかった。じゃあ、こっちにおいで。」

P「まずは二人に謝らなければいけないな。昨日はすまなかった。」

千枝「あ、それは、もういいです…」

雪美「平気……もう………大丈夫……」

P「それで、な、二人とも。言い出しにくいだろうから、俺から言おうか?」



千枝「…」チラ コクン

雪美「…」コクン



P「こんな俺がお前たちのp」

千枝「あ、あーあー!」

P「!?」

千枝「ど、どーしよう!千枝、大変なことになっちゃいましたー!」

P「お、おい?」

千枝「こんな…ロ、ロ、ロリコンさんのPさんと、おなじへやに閉じこめられて…」

P「ど、どうした?」

千枝「どうしよう…どうしよう…そ、そうだ!これを使えば…」

P「防犯ブザー?」

千枝「えいっ」プチン

千枝「あ、あれ…?どうして、どうして鳴らないの…?」

P「ひょっとして、電池が切れてるんじゃないのか?」

千枝「あ、そうだ…千枝、わるい子だから…ちゃんと使えるかかくにんしてなかったから…」

千枝「あ、そうだ…千枝、わるい子だから…ちゃんと使えるかかくにんしてなかったから…」


千枝「あ、ああ…え、えっと…ゆ、雪美ちゃん…ロリコンさんにつかまったら、千枝たちどうなっちゃうのかなあ?」

雪美「ロリコン……つかまると………いたずら……されちゃう………」

千枝「ええっ!い、い、いたずら?こわいよー」

千枝「ここ、完全防音の会議室で…窓もなくて…助けも呼べないよね…?」チラッ

雪美「中で……何が…おきても………外には………わからない……」チラッ

千枝「……そ、そんなあ…」グスッ





千枝「もし、『いたずら』なんてされたら…千枝、怖くて 『誰 に も 言 え な い』 です…」チラッ



雪美「うん……私……も……Pと……千枝だけの……ひみつ……」チラッ

千枝「うう…千枝…どうなっちゃうのかなあ…?この部屋の中で…千枝、ロリコンのプロデューサーさんに…」

千枝「誰にもバレずに…助けも呼べずに…子どもの千枝にはわからない…『いたずら』されちゃうのかなあ…?」チラッ

雪美「……だいじょうぶ……Pは……そんなことしない……」

千枝(ち、ちがうよ!雪美ちゃん!)




雪美「あ…………………」

雪美「きゃー………こわいー……」チラッ




P(なんだこれは…)

千枝「…」ソワソワ

雪美「…」ソワソワ

空調が切れているのだろうか?少し汗ばんでくる。脈拍も早くなっているようだ。

いや、温度のせいだけではないだろう。密室の中、目の前にいたいけな少女が二人。

ここに入るのを誰かに見られたか?ちひろさんは今日は有給をとっている。社長は社長室にこもりきりだ。

つまり、誰にもバレてはいない。その思考を少女たちの体からうっすらと立ち上る汗の匂いが刺激していく。

うっすらと汗をかいた細い首。サラサラとした髪。愛らしい耳たぶ。甘い、というよりは日向の匂いのする少女たち。

思考がスパークする。目の前に火花が走る。いけない。彼女たちはアイドルだ。

俺の大事な、アイドル―

千枝「あ!こ、この部屋なんか暑いですね!脱いじゃおっかな…」ヌギヌギ

P「!」

雪美「…私も……暑い………」ヌギヌギ

P「お、おい……」



千枝「あ、雪美ちゃん…Pさんがこっち見てるよ…」

雪美「うん………P…きて………」

千枝「えへへ…千枝、わるい子になっちゃいます…」



P(もう限界だ……すまん。凛。みんな……)




凛「プロデューサー!何してるの!」バアン!

凛「千枝ちゃん、雪美ちゃん!大丈夫?」

千枝「凛さん!?」

雪美「…………………平気」


ツカツカツカ


凛「プロデューサー!言ったよね!」バン!

凛「私の許可無く!他 の 女 の 子 と 喋 ら な い って!」バンバン!

P「え…?そうだったっけか?」

凛「言 っ た よ ね!」ガンッ!

P「あ、ああ、そうだったな。すまない。」

凛「…はあ…がっかりだよ。プロデューサー。一緒に頑張っていこうって言ったばかりなのに…」

P「すまない…」











千枝(…あとちょっとだったのに)

雪美(………鍵、かけて…おかなかったから)

千枝「あ、あの…千枝達は別に…」

凛「怖かったよね、大丈夫。ちひろさんに頼んで新しいプロデューサーをつけてもらうからね。」

雪美「…!そんなの…!ダメ…!」

千枝「千枝もダメです!」

凛「でも…二人とも…」

千枝「千枝が、千枝がいけないんです!千枝がPさんを困らせたから!Pさんはロリコンさんかもしれないけど、いいロリコンさんです!」

雪美「私も……Pじゃないと……ダメ……」

凛「…うっ…」

千枝「…」ジッ

雪美「…」ジッ

凛「…わかった。ちひろさんには言わないでおくよ。」

千枝「凛さん!」

雪美「…ありがとう。」

凛「さあ、二人とも、もうそろそろ行かないと。この後私と一緒だよね?」

千枝「あ!もうこんな時間!Pさん、失礼します!」

雪美「…P……またね…」

凛「…プロデューサー。治療は終わったわけじゃないからね。約束。忘れないでね。」

P「ああ…わかった。」







P(…俺は、なんてことを考えていたんだ。もし、あのまま凛が来なかったら…)

P(まずいな…なんとかしなければいけない。)

美優「あ、あの…Pさん…」

P(誰かに相談…いや、こんなこと相談できる人…)

美優「…Pさん?」

P(いっそ警察…?いや、俺はまだ何もしていない。第一アイドルたちに迷惑が…)

美優「Pさん。」

P(…やはり、凛の言うとおりだ。自分でも真人間に戻る努力をしないと。)

美優「Pさん!」

P「あ、美優さん…」

美優「どうしたんですか?……やっぱり私みたいなおばさんとは、話したくないですか?」

「い、いえ。ちょっと考え事をしていたので。すみませんでした。」

P(ヤバイ。超怒ってるよこれ。)

美優「今、お時間よろしいでしょうか…?」

P「あ、はい。」

P(なんか出会った時のような顔してるし。これはもうダメだろうな。)

P(俺の招いた事態だ。しょうがない。……こうして周りの人を不幸にしていくんだろうな…)

美優「あの…Pさん…昨日のこと、なんですけど…」

P「はい…」

美優「私…あの後…ずっと考えてて…それで…」

P「はい…」






美優「……ごめんなさい!私、私…Pさんを傷つけてしまって…どうしようかと…」

P「え?」

美優「ごめんなさい…ごめんなさい…Pさんがそんな人じゃないって…知ってるのに…私…とっさに…あんな…」

P「お、落ち着いてください!僕なら大丈夫ですから!」

美優「ごめんなさい…ごめんなさい…私は…最低です…ごめんなさい…」

P「美優さん…」

P(結局美優さんが泣き止むまで俺はずっとそばにいた)




美優「グスッ…はい…ごめんなさい…」

P「もう、謝らなくていいですよ。悪いのは俺なんですから。」

美優「そんなこと!」

P「ありがとうございます。でも、俺はあなたのPにはふさわしくない。だから」

美優「やめてください。…それ以上、言わないでください…」

P「美優さん…でも、話っていうのは…」

美優「違います…私、ずっと考えてたんです。どうしたらPさんを傷つけたことを償えるかって…」

P「そうだったんですか…でも、お気持ちだけで。」

美優「そういうわけには…えっと…オホン!」

P「?」



美優「Pさん!」

P「は、はい!」




美優「私の家系、代々女の子ばかりが生まれるんです!」




P「は?」

美優「で、ですから!私もきっと!かわいい女の子が産めると思うんです!」

P「はい?え、あの?子ども?なんで?」

美優「で、ですから、私とPさんが…その……つまり……シテ………」ゴニョゴニョ

P「俺と美優さんが?」

美優「きっと、かわいい女の子が生まれて…そ、それで……」

美優「む、む、娘の次でいいんです!私のことも一緒に愛していただけたら…!」

P「え?…あ!  ちょ、ちょ、ちょっと美優さんストップ!」

美優「え?…あ!大丈夫です!男の子だったら私一人で育てますから!」

美優「Pさんにはご迷惑をおかけしませんから!それに…Pさん似の男の子なら私もきっと…///」

P「美優さん!」ガシッ

美優「きゃっ!」

P「あ、すいません!」

美優「いえ…うれしい…Pさんもその気になってくれたんですね…」

美優「初めては…新婚旅行が良かったですけど…でも、強引なPさんも…///」

P(うわ色っぽい)ゴクリ

P「そ、そうじゃなくて!美優さん!自分が何を言ってるのかわかってるんですか?」

美優「あ……。そう、ですよね…私ったらなんてことを…」

美優「あなたは…実の娘に手を出すような人ではないのに…」

P「よかった…わかってくれたんですね。」

美優「はい…わかりました。」











美優「血の繋がらない娘なら大丈夫ですよね!」

P(アカン)

美優「本当はPさん以外の人になんて、体をさわられるのも嫌だけど…でも、私似の娘が生まれるように頑張れば…」

P「あ、あのですね…」

美優「大丈夫ですよ。ちゃんと父親はPさん、って教えますから。」

美優「あ!そういえば!IPS細胞というので同性同士でも子どもが作れるそうです!」

美優「誰がいいかしら…やっぱり雫ちゃん?それともPさんの趣味に合わせて仁菜ちゃんかな?」

P(誰か助けて)

ドヤドヤ

あい「邪魔するぞ」

楓「大丈夫ですか?」

瑞樹「大変なことになっているようね。わかるわ。」

P「あ、よかった!美優さんが…」

あい「やはりここだったか…」

瑞樹「彼女、昨日寮に帰ってきてからひどく落ち込んでてね…」

楓「私達が朝まで一緒に慰めてたんです。」

P(道理でちょっと酒臭いわけだ…)

あい「事情は聞かせてもらったよ。君を傷つけたことをかなり気に病んでいる様子だった。」

あい「思いつめた様子で塞ぎこんでいたが…朝方、なにか吹っ切れたような顔つきになってな。」

あい「目を離した隙にいなくなったから、これはもしや、と思ってさがしていたのさ。」

美優「…」

あい「さあ、ひとまず帰ろう。P君も困ってるじゃないか。」

美優「…いやです」

P「…美優さん。俺は大丈夫です。そこまであなたを追い詰めていたなんて…俺は恥ずかしい…」

美優「そんな…私こそ…一人で勝手に盛り上がって…」

P「いや、決めました。俺は自分の性癖を治します。そして、もう、心配かけないようにします。」

美優「Pさん…はい。私、応援します…あなたのこと…」

あい「P君。…これが君の助けになるかは分からないが、このメンタルクリニック…予約でいっぱいだが私の名前を出せば大丈夫だ。」

P「ありがとうございます…あいさん。」

楓「そうですよ、Pさん。おさない女の子が好きなんて、なおさないと。フフッ」

P「えっ、はい。」

瑞樹「そうよ、P君。あなたのつらい過去はわかるけど…ダメなものはダメなのよ。」

P「え、過去?」

瑞樹「いいのよ、無理に話さなくて。たくさん女の人のことでいやな目にあったんでしょう?…わかるわ。」

P「俺は別に…」

瑞樹「私もね…そういった性癖の人を取材したことがあるの。みんな同年代の女性に対してのトラウマとか、辛い思い出があったわ。」

P「あの、ほんとに」

瑞樹「でもね、P君。女性は怖いものじゃないのよ…いやなことがあったかもしれないけど。私達はそんなことをしないわ。」スッ

P(え!?うわ!ちょ、近い近い近い!)

楓「Pさん♪私ロリコンに効く温泉を知ってるんですよ。今度一緒に行きましょうね。」ムニュ

P「そんな温泉あるわけが…って!その…む、むng」

楓「どうしたんですか?ふふっ」

瑞樹「そんなに怖がらなくてもいいのよ。私があなたの心の傷、癒してあげる。」

あい「さあ、今日はこの位にしておこう。美優さん。あなたも少し休んだほうがいい。」

美優「はい…あの、Pさん…色々とすみませんでした。」

P「いえ、大丈夫ですよ。」

美優「今日言ったことはその…忘れてくださらなくて結構ですから…」

P「え?」

あい「それではな、P君。」

楓「Pさん、ようじょう、してくださいね。ロリコンだけに♪」

瑞樹「またね、今度ゆっくりと語り合いましょう。」

P「え?え?……」

P「なんだったんだ、一体…まあ、アイドルは続けてくれるみたいでよかったけど…」

P「まあ、それにしてもあの二人…いい匂いしたなあ…」

加蓮「Pさん、なにニヤニヤしてるの?」

P「おわっ!加蓮!」

加蓮「楓さんたちのこと?」

P「な、なんのことかな?」

加蓮「…」スンスン

P「あの?」

加蓮「香水の匂いがする…ふーん…」

P「お、おい…」

凛「ほんとだ。」スンスン

加蓮「でしょ?」スンスン

P「いつの間に凛まで?」

加蓮「どうやらずいぶんとお楽しみだったみたいだね。」

P「え、いや別に何も…」

凛「約束。忘れてない?」

P「あ、それはな…その…スマン。」

凛「……まあ、いいか。特別。小学生と話すよりは病気の治療になるかもしれないからね。」

P「あ、ああ。そう、だよな。やっぱり大人の女性がいいよな!いやー、大人最高!」

P(とにかくこれ以上凛達に不安を与えないようにしないと)







凛「…」カチン

加蓮「…」ムッ

加蓮「ふーん…そうなんだ。Pさん、ロリコンって聞いたけど変わったんだ。」

P「あ、ああ!もう俺は大丈夫!ノーマルだぞ!ノーマル!」

加蓮「まあ、そうだよね。うちの事務所のお姉さんたち。みんなきれいだもんね。」

P「うんうん。」




加蓮「…でもさ、Pさんにはちょっとハードル高くない?」

凛「あー、わかる。」

P「え?」

加蓮「キツイようだけどさ…Pさん、女の人と付き合ったことあるの?」

凛「そうだよ、その、プロデューサーってあれでしょ?ど、ど、どっどどどどう」

P「恥ずかしいなら言わなくていいぞ。」

凛「ゴホン!それで、その…例えばプロデューサーが瑞樹さん達とデートしたとします。」

加蓮「当日、楽しみに待ち合わせます。ところが、Pさんの服装にガッカリ!」

P「え、おい!」

凛「だってプロデューサー、いっつもネクタイの柄同じじゃん。」

加蓮「休日も仕事してるから私服持ってなさそうだしね。」

P「だってそれはちひろさんが…」

凛「まあ、ネクタイは今度私が選んであげる。だからお礼にご飯おごってよ?」

蓮「……そこで女性から『今日はどこに行くの?』の質問。特に予定も立てていません。」

凛「ここで2つ目のガッカリだね。」

P「何でだよ!俺だってデートの時ぐらい予定立てるさ!」

凛「女の子が喜ぶスポットとか知ってるの?」

P「う…」

加蓮「ね。Pさんってそういうの疎いもんね。…今度アタシが色々教えてあげるから、予定空けておいてね。」

凛「……ちょうどお昼時。小腹がすいてきました。」

加蓮「今日のランチはなんだろう?ところがPさんが連れてきたのはなんとラーメン屋でした!」

凛「はい、ガッカリ3つ目だね。」

P「別にラーメンでもいいじゃないか。」

凛「私は別にいいよ?でも、相手は瑞樹さんや楓さんだよ?」

加蓮「今までに何度もデートに誘われたことあるんだろうなあ…」

凛「それも相手は相当気合入れて誘うだろうね」

加蓮「うんうん。Pさんには悪いけど、どうしても比べちゃうよねえ。」

P「あの二人は付き合ったこと無いって聞いたぞ…」

加蓮「はあ…それ、本気で信じてるの?本当だったとしてもさ、モデルだよ?女子アナだよ?」

凛「美優さんなんか打ち上げのパーティーに行くとすごいよ。ずっと声かけられてる。」

P「う…」

加蓮「社長とか、俳優さんとかね。そんな人達とPさん競わないといけないんだよ。」

凛「その点さ、恋愛経験の少ない若い子なら比べられることもないよ。」

加蓮「私なんか、ラーメン屋はもちろん、ハンバーガーでもむしろ嬉しいよ?お財布にも優しいよ?」

凛「わ、私だったらお弁当作ってあげてもいいんだよ?」

加蓮「凛、お弁当なんてできるの?」

凛「やってみないとわからないでしょ?…さっきから何?私はプロデューサーの病気を治そうとしてるんだけど」

加蓮「そうは思えないんだけど?治療にかこつけてPさんを独占しようとか考えてるんじゃないの?」

凛「加蓮こそ!…プロデューサーは付き合いの長い私が責任持って面倒見るから。『後からきて』口出ししないで。」

加蓮「(カチン)ロリコン…ね。そういえば凛も15歳だから世間からみたら十分対象だよね。よかったね?」

凛「…なっ!」カチン



ギャーギャーワーワー


P「お、おい・・・」

P「おい、お前たち…」

ありす「何ですか、騒がしいですね。」スッ

P「ありす!?」

凛「ありすちゃん?」

ありす「全く…ロリコンロリコンと大声で…外に聞こえてます。」

加蓮「ありすちゃん、近づいちゃダメ!」

ありす「ご心配なく。プロデューサーはロリコンではありませんので。」

凛「えっ?」

ありす「ちょっと失礼します。」スッ

P「お、おい!?」

凛「ちょっと!なんでプロデューサーの膝に座るの?」

ありす「こうしないと、タブレットが見えないでしょう?」ファサッ

P(ありすは甘ずっぱい香りがするなあ…いちごが好きだからかな?)

加蓮「Pさん…ニヤニヤしないで。」

凛「ありすちゃん、早く降りて。プロデューサーはロリコンなんだよ。」

ありす「ですから、違います。あと橘です……これを見てください。」

P「…アリス・コンプレックス…?」

ありす「はい。これによるとアリスコンプレックス、アリコンといいましょう。」

ありす「不思議の国のアリスの様な8?12歳位の女性が好みの人物を指す言葉である。とあります。」

P「ふむふむ…」

ありす「対してロリコンはもっと大きな括り…少女全般を指す言葉のようです。」

ありす「昨日の……あの…あぅ……///」

ありす「……失礼しました。プロデューサーの嗜好を察するに、プロデューサーはロリコンというより、アリコンと言ったほうが正しいようです。

P「…そう、なのか?」

加蓮「そんなのどっちだっていいんじゃないかな?」

ありす「そういうわけにはいきません。正直、ロリコンという言葉はイメージが良くないです。」

ありす「事実、小学校でもロリコンには気をつけましょうと指導されています。ロリコンというだけで小さな子たちは恐れてしまうでしょう。」

ありす「そうなったらプロデューサーも仕事がしにくいんじゃないですか?」

P「ああ…まあ…」

ありす「ですから私がみんなに教えてあげます。」

ありす「プロデューサーはロリコンじゃない。『あ り す みたいな女の子が 大 好 き な』アリコンだって。」

P「え?あ、あれ?」

ありす「プロデューサーがロリコンだっていうのは広まってますよ。私が話したほうが不安をもたれないんじゃないですか?」

P「お、おう…そうだな?」

凛「……それが狙い?」

ありす「なんのことですか?」

凛「…早く降りたら?用は済んだでしょ?」

ありす「…では、私はみなさんに伝えないといけませんので。」

ありす「そうそう、プロデューサー。誤解が解けるまでしばらくは私が年少組への連絡を取り次ぎますね。」ニコッ

凛「それは私がやるよ。」

ありす「いえ、結構です。…それでは。」

晴「おい!ありす!」

ありす「!?結城さん?」

晴「大丈夫なのか?あいつに何かされなかったのか?」

ありす「え、ええ…?」

晴「おい!お前やっぱりロリコンだったんだな!しかも…ありすが好きだって!今だって膝に乗せて…」

晴「離れろありす!おいP!お前のことは面白いやつだと思ってたけど…見損なったぞ!」

ありす(…どうして結城さんが…)

加蓮「…」フッ

ありす(……北条加蓮ッ……!うかつだった…!)

ありす「結城さん…あのですね、別にプロデューサーは…カクカクシカジカ…」

晴「…よくわかんねえけど、それならお前が一番危険なんじゃないのか?」

ありす「いえ、ですからプロデューサーは私ではなくありすみたいな女の子が好きなわけであっt…ハッ!」

晴「とにかく!お前はいけ好かないやつだけど、おなじ事務所の仲間だ!ロリコンの好きにはさせない!」

ありす(しまった…!うまく丸め込むつもりが…想像以上にバカだった…!)






凛「……詰めが甘かったね。ありすちゃん?」

ありす「…」ギリ

晴「おい!P!何とか言えよ!オレ…オレ…お前のこと…」

晴「結構気に入ってて…ロリコンなんて本気じゃなくて…そうじゃなくて…なんとかいってくれよぉ…」グス

ありす(ここはとにかく一旦ひかせないと!)

ありす「ちょっと!結城さん!Pさんから離れてください!」

晴「なんだよ!お前こそ離れてろ!」

凛「ちょっと!プロデューサーにしがみつかないで!」




加蓮「Pさん…私なんだか熱っぽくなってきちゃった…ここ、騒がしいから仮眠室まで連れてって?」

凛「ちょっと加蓮!」

ギャーギャーワーワー

P(どうしてこうなってしまったんだろう)

P(俺か、俺が悪いのか)

P(アイドルたちを不安にさせて)


ありす「だから!橘だって言ってるでしょう!」

晴「お前まだそのキャラ続けんのかよ!」

ありす「キャラとかじゃないって言ってるでしょう!」



P(そのせいでみんな情緒不安定になって)

P(凛だって、美優さんだって本気で心配してくれてるのに)

P(俺はだめなやつだな…そうだ、俺はダメな奴なんだ。)




P(俺はロリコン…この社会には生きていてはいけないんだ…)

―――「…で、自首しに来た。と。」



P「はい」

早苗「…あのさー。あたしアイドル。警察はとっくにやめたんだけど。そのへんわかってる?」

P「はい、でも。早苗さんならそういった人とも関わったことがあるでしょうから。どうすればいいかも心得ているかと。」

早苗「えー…まあ、何回かしょっぴいたこともあるけど…」

P「俺、どうすればいいんですかね…」

早苗「無理」

P「え?」

早苗「無理。治らない。」

P「そ、そんな…!」

早苗「一回そういうことしちゃった人の再犯率ってすごく高いのよ。だから、もう生まれ持ってのものなんでしょうね。」

P「じゃ、じゃあ俺は…」

早苗「まあまあ、別に頭のなかで何考えてようが、実行しなきゃいいだけの話よ?事実、P君はそんな事しないで信頼を得てるでしょ?」

「はい、でも…正直色々と限界で…自分にも嫌気が差していて…」

早苗「んー…要は発散できればいいわけよね。」

P「でも、そんなことは許されない…」

早苗「そうねえ…」

早苗「…」ピッピッピッ

P「早苗さん?」

早苗「友紀ちゃんと、若葉ちゃんと、菜々さんにメールした。今からきてくれるってさ。」

P「…?」

早苗「よし!今夜は飲もう!」

P「え?え?ちょっとよくわからないんですが…」

早苗「ねえ…P君…」









早苗「合法ロリって知ってる?」




おわり

終わりです。久々におっさんのオ◯ニーに付き合ってくれてありがとう。
見てくれた人、レスくれた人ありがとう。
いつも思ってるけど、レスしてくれるとホンマに嬉しいで。
SS速報もモバマスも初めてやったから不備があったらゴメンな。
HTML依頼とかいうのしてくるで

おつ
珠美ちゃんも結婚はできるんだよな・・・

>>70
珠美ちゃんいいよね!パンツ見えてもなんか全然興奮しなさそうなところがいいよね!

渋谷凛(15)
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佐々木千枝(11)
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佐城雪美(10)
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橘ありす(12)
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三船美優(26)
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誰も聞いてないやろけど、ユッキとか言う野球アイドルいるやろ?
あいつをな、うまいことだまくらかして飲みに連れだすんや。ナイター見ながら飲める店があるで、言うてな。
行き先はもちろん阪神居酒屋や。気合入れてキャッツのユニフォーム着てきたユッキを店のみんなで取り囲むんや。
ほれ、キャッツの応援歌歌ってみい、言うてな。そんでも意地があるからキャッツの応援するわけや。
試合は阪神の負けや。お前が応援なんかするから負けたんや!どう責任とるんや!
キャッツが勝った喜びもそこそこに涙目のユッキ。全裸や、全裸で土下座せえ!

…それが、ささやかな、おっちゃんの、夢や。

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