ドラえもん「のび太くん!起きろー!」 (17)
のび太「うう~・・・うるさいなぁ・・・」
いつもの朝
のび太「まだ8時だぞ・・・・・・・・・エエーッ!!もう8時じゃないか!!」
[たぬき]「君は何回遅刻すれば気が済むんだー!!」
のび太「なんで起こしてくれなかったのさ!!」
[たぬき]「何度も起こしたのに起きなかったのはどこのだれだー!!」
のび太「だーっ!!もう!!ママー!!朝ごはんはパンだけでいい!!」
[たぬき]「ママは用事で実家!パパは出張だろ!!」
のび太「忘れてたー!!」
いつもとは少し違う朝
のび太「いってきまーす!!」
のび太が家を出るまで野比家の朝は騒がしい
そして、家を出ると嵐が過ぎ去ったかのように
静かになる、いつもなら掃除機の音や
朝のニュースの音がするが、今日はそれもなく
まるで世界から音が消えたように静かだった
[たぬき]「やれやれ、今日は未来へ行かなきゃいけないのにこれじゃ遅刻だよ・・・」
玄関の施錠を確認し、[たぬき]もいなくなると
野比家はいよいよ完全な静寂になった
まるで、嵐の前の静けさのように・・・・・・
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ドラ えもんと入力するとたぬきと変換されるとは知りませんでしたw初心者なのですみませんw
以下ドラでやりますw
ドラ「やれやれ・・・やっと帰ってこれた・・・定期検診異常なくてよかったなー・・・」
ドラ「のび太くん帰ってきたらまた立たされたのをジャイアンたちにバカにされて泣いてるんだろうなー・・・」
ガチャッ
ママ「ドラちゃん大変よ!!」
ドラ「あれっ?ママどうしたのそんなに慌てて、帰ってくるのは今夜じゃ・・・・・・」
ママ「のび太が!!のび太が!!どうしましょう!!ううっぐずうっ」
ドラ「ママ!?のび太くんがどうかしたの?!」
ママ「のび太が登校中に信号無視のトラックにひかれて病院に運ばれたんですって!」
ドラ「エエーッ!!こうしちゃいられない、急いでのび太くんがいる病院に向かわなきゃ!」
〜病院〜
医者「息子さんは奇跡的に外傷はかすり傷程度で内傷も異常は見つかりませんでした」
ママ「よかった・・・」
医者「今は気絶しているだけだと思いますが、念のため目を覚ましてから1日検査入院して特に異常がなければ退院しても大丈夫ですよ」
ママ「本当にありがとうございました・・・」
ドラ「本当によかった・・・けど僕がついていれば・・・こんなことに・・・ううっ」
ママ「ドラちゃんのせいじゃないわよ、誰のせいでもないんだから・・・」
〜病室〜
ドラ「そういえばパパは?」
ママ「大したことなさそうだから出張先から無理に帰ってくることもないと思って一応報告だけしておいたわ」
ドラ「そう・・・・・・のび太くん・・・」
のび太「ドラえもん・・・」
ドラ「!!ママ!!のび太くんが!!」
ママ「のび太!!」
のび太「なんで僕は病院なんかに・・・」
ドラ「車にはねられたんだ。けど明日には退院できるよ!」
のび太「そうか・・・迷惑かけたね・・・」
ドラ「・・・?(なんなんだろう、この違和感・・・)」
〜2日後 学校〜
しずか「あっ!のび太さん!!!!おはよう、大丈夫なの!?」
のび太「おはよう、もう平気さ、奇跡的にかすり傷程度で済んで、骨や内蔵に損傷はないから普通に登校できるよ」
しずか「そ、そうなのね!よかったわね!(なにかしらこの違和感)」
スネ夫「やぁのび太!車にはねられて相変わらず丈夫さだけはいっちょまえだな!」
のび太「そうかい?ありがとう」
スネ夫「あっ、うっ、うん・・・(なんだろうこの違和感・・・)」
ジャイアン「おまえがいないと殴られ役がスネ夫しかいなくてヤキモキしてたんだ!ガッハッハ!」
スネ夫「ジャ、ジャイアン・・・」
のび太「殴られ役に立候補した記憶はないんだけどな、あはは」
ジャイアン「おっ、おう(なっ、なんだぁこの変な感じ・・・)」
先生「それでは出席をとる」
先生「んっ?野比!今日は退院したばかりなのにいつもより早く来て感心感心!」
のび太「えっ?なにがですか?」
先生「いや、野比くんが遅刻せずこの時間に着席してるのが素晴らしいと言っておるんだ」
のび太「そんなの当たり前のことですよね?」
ザワザワ
スネ夫「いつも遅刻魔ののび太が遅刻しないことを当たり前だってー!」
ジャイアン「のび太のくせにお笑いグサだぜ!」
モブ「へんなのー!」
のび太「みんな揃って馬鹿にしてるのか?」
ジャイアン「なんだと?」
のび太「不愉快だ、悪いけど本日は早退します」
先生「待て野比!不快にさせたなら申し訳なかったが帰ることは許さんぞ!」
のび太「なぜですか?」
先生「なぜってそんなの今から授業だからに決まってるだろう」
のび太「あなたの先程の発言で教師としての質が知れたのであなたから学ぶことは何もありません」
先生「なに?廊下に立ちたいのか?」
のび太「それは脅迫ですか?事故から復帰したばかりの生徒を廊下に立たせる、これは指導と言うには実に幼稚かつ短絡的、立派な体罰ですよ?」
先生「ふざけてるのか!」
のび太「そのお言葉そのままお返しします、それでは失礼致します」
先生「まて!野比!」
〜放課後〜
先生「野比くん、どうも様子がおかしいのですが」
ママ「本当に申し訳ありません・・・」
のび太「なぜママが謝るの?」
ママ「そんなの決まってるじゃない!のび太が失礼なことを先生にしたからよ!」
のび太「失礼・・・?意味がわからない、むしろ失礼なのは先生の方だ。教職者とあろう者が遅刻をネタに生徒を笑い者にし、いじめを誘発する可能性を顧みない、失礼どころかこれは問題だ!」
先生「なっ・・・」
ママ「やめなさい!(やっぱり事故の影響でおかしくなったのね)」
のび太「このような事態を引き起こしたことを先生こそ反省し、今日の出来事を転職後も忘れず同じことを繰り返さないでくださいね」
先生「何を言っているんだ??!」
のび太「実は今日の出来事、念のためICレコーダーに録音させていただきました」
先生「?!」
ママ「なにを馬鹿なこと言ってるの!渡しなさい!」
バッ
のび太「残念、このICレコーダーは特別でね、クラウドサーバーに自動的に保存されるようになっている、つまりこのレコーダーを奪ったところで無駄ってことさ」
先生「の、野比・・・君は一体・・・」
のび太「残念です、別件で仕組んだレコーダーがまさかこんなところで役に立つなんて・・・そして先生はもっと賢い方だと思っていました・・・それでは失礼致します」
ガラッ
野比家
[たぬき]「のび太くん!いくらなんでもやりすぎだぞ!」
のび太「なにか間違ったことしたかな?むしろ間違ったことされた側なんだけども、なんなら感謝されてもいいくらいだぞ?今後彼が受け持つクラスで彼により引き起こされる可能性のあるイジメの芽をつむことができたのだから」
[たぬき]「のび太くん・・・(おかしい・・・けど夜中コッソリお医者さんカバンで見たら異常なし・・・事故による人格の変化にも対応できるはずなのに・・・何かがおかしい・・・)」
のび太「まぁいいや、明日は休日だからゆっくり休むとしよう」
[たぬき]「う、うん・・・」
のび太「おやすみ」
〜???〜
???「ふふ、確実にうまくいってるぞ・・・」
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