あかり「･･････そもそも、『うす』しおって何なの『うす』しおってよォォォ～～？」

あかり「あかりの影の薄さを」

あかり「バカにしてんのかァァーーーッ！！！」ｸﾞｼｬｧー

コンソメおいしいですね

あかり「･･････だいたい、『うす』しおがあるなら」

あかり「『濃い』しおもなきゃおかしいよなぁ～？」

あかり「何に対して、『うす』しおなんて名乗ってるんだオラッ！」ｸﾞｼｬ

あかり「テメェーなんざ『しお』でいいんだよ『しお』で」

あかり「今度から名前を『しお』にしま『しょ』、なんて･･････プッ･･･」

あかり「･･････ちょっと笑っちまっただろがオラァーーッ！」ｸﾞｼｬｧ

あかり「･･････全く、『しょ』ーがねーなー」

あかり「『しお』だけに･･････なんて･･･」

あかり「･･･よく考えたら全然かかってねぇんだよッ！」ﾍﾞｼｨ

あかり「さっきの笑いを返せコノヤロォー！」ｺﾞｼｬ

あかり「何が名前を『しお』にしま『しょ』、だっこのっ･･･プッ･･･」

あかり「･･･いいかげんにしろテメーーーッ！」ﾍﾞｼｬｱ

あかり「そもそも、『うす』ってあんまりいいイメージねぇよなぁぁー？」

あかり「『うすらバカ』とか、『うす笑い』とか･･･」

あかり「はっきりバカ言われるより、何倍もイラつくぜェーーッ！」ｺﾞｼｬｧ

あかり「つまり『うす』しおってことは･･･」

あかり「塩のことバカにしてるのと一緒だオラァーーッ！」ｸﾞｼｬｧ

あかり「謝れ！塩によォ･･･ケッ」

あかり「･･････まぁ」

あかり「１枚･･････だけなら食ってやるか･･･」ﾎﾟﾘ

あかり「･･･まぁ･･････うまい･･･な」

あかり「･･････なんていいオチにすると思ったかボケぇーーーっ！」ﾋﾞｼｬｧ

あかり「特徴のねぇ味しやがってこのｫーーッ！」

あかり「あかり、うすしおッ」

あかり「大ッキラ･･･」

ｶﾞｼｨ

あかり「ヌゥゥゥ～～～～ッ！？」

うすしお「･･････」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･････････


あかり「･･････なん･･･だと･･･？」

うすしお「ＵＳＳＵＡＡＡＡＡＡＡーーッ！！」

ボゴォーーッ！！！

あかり「グハァーーーーッ！」ﾄﾞﾀﾞーｯ

あかり「こ･･･こいつッ！」

あかり「『意識』を持ちやがった！」


うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ･････････

あかり「･･････おもしろいッ！」

あかり「完膚なきまでに、ブチのめしてッ！」

あかり「貴様がいかにくだらぬ存在か、思い知らせてやるッ！」ﾊﾞｯ！


うすしお「ＵＳＳＵＡＡＡＡＡＡＡーーッ！！」ﾊﾞｧｧ

あかり「空裂眼刺驚（スペースリパー・スティンギーアイズ）ッ！」

あかり「グッハァァーーーッ！」ﾎﾞｯｺﾞｫｫ

あかり「出るわけなぁぁーーーいッ！」

あかり「あかりは、吸血鬼じゃなかったァァーーーッ！」

あかり「･･････ＰＥッ、正面切っての戦いはマズいか･･･」

あかり「･･･ならば、あそこにッ！」ﾀﾞｯ

あかり「あそこな･･･ら･･･！！！」

あかり「あ･･････足が･･･」ｸﾞｷﾞｷﾞ･･･

うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ･････････

あかり「こ･･･れは･･････『ジャガイモ』･･･？」

あかり「あ。あかりの足先から少しづつ･･････『ジャガイモ』になっていってるゥゥーーッ！」

うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･････････

あかり「これが･･････コイツの『能力』ッ！？」

あかり「人を･･････『ジャガイモ』に変える能力ッ！」

うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」ﾆﾔﾆﾔ

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･････････

あかり「･･････クソッ、ジャガイモになったら･･････切り刻んで」

あかり「『うすしお』にしてくれる、という顔だクソッタレが！」

あかり「なってたまるか･･････あ･･･、あそこにさえ･･･たどりつければ･･･ハァ、ハァ･･･」

ズル･･･ズル･･････


うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」ﾆﾔﾆﾔ

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ･････････

あかり「ぐ、ぐ･･････体の半分が･･････ジャガ･･････イモに･･･」ﾋﾞｷﾋﾞｷ･･･

あかり「･･････」

あかり「･･････つ、い、たぞ･･･台･･･所･･･」

あかり「こ･･･れで･･･」ﾋﾞｷﾋﾞｷ･･･

うすしお「ＵＳＳＵＡＡＡＡＡＡＡーーッ！！」ﾊﾞｧｧ

あかり「･･････止めを刺しに来たようだが」

あかり「これで、お前の『負け』だ」ﾊﾞｻｯ！

うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡ･･･？ＵＳＵＡＡＡＡ･･･」

うすしお「･･･ＵＳＵＡＡＡＡ、ＵＳＵＡＡＡＡ！」

うすしお「ＵＳＵＡＡＡＡＡＡＡＡ！」


あかり「･･････そう」

あかり「『青ノリ』だ」

あかり「･･････これでお前は」

あかり「『うすしお』じゃなく、『のりしお』だ･･････」

うすしお「ＵＳＳＵＡＡＡＡＡＡＡーーッ！！」ボッゴォォーーーン！！


あかり「ハァ、ハァ･･････」

あかり「や、『ヤバ』かった･･････」

あかり「ただの、ポテチに戻りやがった･･････」

あかり「『のりしお』に･･･ん？」

あかり「･･････これは、『のりしお』じゃねぇッ、『うすしお』･･･！」


あかり「･･････そうか、敗れてなお」

あかり「『誇り』だけは、失わないか･･･」

あかり「･･････」ﾊﾟﾘﾎﾟﾘ･･･

あかり「ん」

あかり「意外と、おいしい･･･」

～数日後～


京子「あかりー、私おやつ持ってきたけど食べるー？」

あかり「わぁ、食べる食べるー」

京子「あっと･･･。あかり、うすしお味ダメだっけ･･･」

あかり「･･･ううん、好きだようすしお。戦った強敵（とも）だもん」



京子「･･････良かった。じゃじゃーん、おいもチップスうすしお味だー！」

あかり「わぁい、うすしお！　あかり、うすしおだーい好き！」





終わり