卯月「11回目」凛「ゲスト」未央「土屋亜子」 (30)

*11回目やねん。ありがとうございます。
*話は続いてるけど、前作を見る必要はない……と思います。
*あらすじ:ゲスト漫才始めました。
*漫才ってことで、ちょっと語調が強くなってます。
*ネタは随時募集ちう。こんなんイイんじゃね?ってのあげていただけると、おじさん喜びます。


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イェスゥイー ガンガン ガンガン ガンガン ガンガン ガーン!!


未央
「どーも、ニュージェネレーションです!」

卯月・凛
「「よろしくお願いしまーす!」」


「さあ、とうとう二ケタに乗ったね」

未央
「ぶっちゃけ、ここまで続くとは思わなかったけどね」

卯月
「これからも頑張っていきますよっ!」


未央
「今日もゲストが来てるよ!」


「早速入ってもらおうか」

卯月
「土屋亜子ちゃんです、どうぞ~!」


イェスゥイー ガンガン ガンガン ガンガン ガンガン ガーン!!


亜子
「どーもどーもー! まいどー!」

卯月・凛・未央
「「「まいどー!」」」
\\\マイドー!!///

亜子
「おおっ、ライブの歓声とはまた違う感動があるね!」

亜子
「土屋亜子です! 初めてのお笑いの舞台、盛り上げていくんでシクヨロッ!」

未央
「シクヨロ!」

卯月
「シクヨロ~!」


「シクヨロ」

亜子
「おっと? 凛声がちっちゃいよ~?」


「え、えっ!? し、シクヨロッ!」


亜子
「んっふっふ。照れない照れない。女は度胸!」


「これが関西パワー……」

未央
「出身はサイレントヒルだけどね」

亜子
「そんなゾンビがわらわらしてそうなところにすんでないよ!?」

卯月
「それじゃ、いってみましょう!」

未央
「NGwwithつっちーで、TVショッピング」


亜子
「まいどー! アコちゃんのガッポリ! テレビショッピングの時間です!」
「それで今日はどんな商品を紹介してくれるんですか?」


「今日の商品はこちら、池袋印のよく切れる包丁『ミラクルヤッパー3号』です」

亜子
「み、ミラクル刃物……陽気な響きに反して物騒な字面やな……」


「なんとこの包丁、あのアイドルの首藤葵さんも実家で愛用しているんですよ」

亜子
「葵さんお墨付きというわけですね! それは期待が持てそうですね!」


「こちらの従来のものと比較してください。石器時代に使われた石包丁です」

亜子
「従来すぎんでしょ! 一般家庭の台所にあるものを出さんかい!」
「チェンジ! 次の商品!」

未央
「次に紹介するのはこちらっ! 池袋製作所からの新商品、掃除機でございます!」
「その名も『ウィンドホール』」

亜子
「ウィンドホールですか……なんか、珍しい形しとりますね」
「本体の部分からまるで……人の腕ですよねこれ? それで手のひらに穴が開いてて……」

未央
「そうなんです! なんでもとある漫画からインスピレーションを受けたとかで、その機能をほぼ再現することに成功したそうです!」

亜子
「え、ちょ、池袋製作所すごっ。ってか兵器じゃんそれ!? 通販番組で扱っていいもんじゃないよ!」


未央
「ゴミも何もかも大きさ問わずすべて吸引、分子レベルで跡形もなく分解してしまうそうです!」
「これでこの世のゴミを一気にお掃除してしまいましょう!」

亜子
「この世のゴミってどういう意味!?ダメダメダメ!? そんなもん売れませんて!」
「いやちょこっちやめて向けないで! ああもう次早く次これ下げて! チェンジ!」


卯月
「皆さん、こんなことを思ったことはありませんか?」

亜子
「おっ、なになに? 今度はちょっと期待が持てそう?」

卯月
「熊本県の人ともっと楽しく会話がしたいっ!」

亜子
「……は?」

卯月
「私が紹介するのはこちらです! 鷺沢出版から出ております『熊本弁辞典』!」
「アイドルの神崎蘭子さん監修、よく使われる単語からちょっとした日常会話までをこの一冊にまとめました!」


亜子
「表紙にでかでかと蘭子さんが載ってるんですが……熊本弁ってそういうこと?」
「……でも、売れそうな気がするのはなんでだろう」

卯月
「今なら、PCで打った文章が自動的に熊本弁になるプログラムをつけましてお値段なんと5980円!(税抜き)」

亜子
「……そのプログラムはともかく、なんか普通にアリな気がしてきたわ」

卯月
「番組中から終了後30分以内にお電話していただいたお客様は、送料全てガッポリが負担! 今すぐこちらの番組の電話番号か、亜子ちゃんの携帯までお電話ください!」

亜子
「やめろぉ個人情報! アイドルにだって人権もプライバシーもあるんだよ!」
「えっ、ていうかホントにテロップ出してないよね?」

卯月
「えへっ」

亜子
「何その笑顔超怖い」

卯月
「今のところ私が一歩リードですよね」

亜子
「何時からそんなルールになってん!?」
「いやまぁ、最後ので台無しだけど。卯月がトップかな?」


「まけないから」

未央
「さぁ、次々!」

亜子
「……売れる商品を頼むよ」


「さぁ次の商品は、ガッポリが自信をもっておすすめする一品」
「こちらの独特な柔らかさのクッションです」

亜子
「ほんとだ、なんかもにゅもにゅしてすごく気持ちいい」


「池袋の技術の結晶。本物の柔らかさを求めたクッション。その名も『かなこのおなか』」

亜子
「っぅえ!? かな子のおなかってこんな気持ちいいの!?」


「感触、肌触りなどなど、全てを本物を限界まで再現してあります」

亜子
「うっわー……ああコレ、クセになるかも……」
「……いやいやいや! ダメでしょ!」


「えー、絶対売れるのに」

亜子
「そりゃ私もそう思うけどさ」


「同じ方向性の商品として、『しずくの……」

亜子
「チェーーーンジ!!!」


未央
「それでは次の商品……ですが、大丈夫ですか亜子さん?」

亜子
「ぜー……ぜー……だ、大丈夫。続けて」

未央
「では、気を取り直して。私が紹介する商品はこちら!」
「あの、アイドルの一ノ瀬志希さん監修の……」

亜子
「ちょぉっとまった!」
「アイドルの香りとか、いかがわしい商品じゃないよね?」

未央
「失礼な! クールなふりして頭の中ピンク色の販売員と違うんですよ!?」


「……それって私の事?」

亜子
「すみませんでした、続けてください」

未央
「では、改めまして」
「一ノ瀬志希さん監修、『初恋の香り』」

亜子
「香水ですね。ん~、いい香りですね」

未央
「それをワンプッシュ、すると目の前にいる人を見て胸が高鳴り、体が火照っていきます」

亜子
「ちょ、惚れ薬!? かけちゃったよアタシ!」
「……あれ? なんか未央見てホントにドキドキしてきたんだけどなにこれ!?」

未央
「徐々に効果が出てきた証拠ですね。ちなみに散歩中の犬にかけてみたところ、20分間目の前にあった電柱相手にカクカクしてました」

亜子
「発情してんじゃん!? そんないかがわしいもの売れるか! チェンジ!」


亜子
「ちょっと待って、これホントは何入ってんの?」

未央
「え? 炭酸ぬいたCCレモンだけど」

亜子
「ああ、どーりでベトベトするわけだ。すごく不快なんだけど」

未央
「あははっ。かなり勢いよくかけちゃったもんね」

亜子
「…………てい」

未央
「わぶっ!? うわっ、ベトベトする!」


亜子
「コホン……さ、気を取り直していきましょう」
「こうなったら卯月販売員だけが頼りです」

卯月
「お任せください!」
「今回紹介するのはこちら、人気アイドル、土屋亜子さんのプライベート用LINE・IDです!」

亜子
「待て待て待て待て! 待て! そっこーで裏切られたよ!」
「卯月さっきからちょいちょいアタシを売ろうとしてない!?」

卯月
「?」

亜子
「いや何そのキョトン顔」


卯月
「私が売ろうとしてるのは商品ですよ?」

亜子
「売るの意味が若干違うわ!」

卯月
「なお、50名様限定で税込み千円となっております」

亜子
「どーせならもっと金取らんかい! これでも今をときめくアイドルだから!」
「ってか、やめて! アタシを……っていうか、事務所の仲間を商品にするの禁止!」

卯月・凛・未央
「「「えぇー」」」

亜子
「えーもびーもあるか! 次!」



「えー、急な方針転換により、用意した商品の7割が使えなくなってしまいましたが」

亜子
「どんだけ仲間を売ろうとしてたの!?」


「さぁ、こちらはおすすめ、池袋と一ノ瀬の共同制作!」

亜子
「すでにその二つの名前で不安しか出てこないんだけど」


「こちら、空気清浄機です」

亜子
「おっ? 普通だ……よね?」


「こちら、普通に電源を入れれば、ハウスダスト、花粉、異臭までも吸い取ってくれる空気清浄機なのですが、こちらを見てください」

亜子
「これは何の液体ですか?」


「清浄機のこのカートリッジを差し替えるだけで、なんと部屋全体が良い匂いに包まれるんですよ」

亜子
「なるほど! アロマの代わりにもなるわけですね!」


「匂いの元は全部で三種類! 焼き肉、サンマ、ホットケーキの中から今の気分で……」

亜子
「待て待て待て。待て」
「何て? 何の臭いだって?」


「ですから、焼き肉、サンマ、ホットケーキです」

亜子
「くっさいよ! なんでそのチョイス!? バラとか、ラベンダーとかあるでしょ!? 異臭吸い込んで悪臭ばらまいてどーすんのさ! 焼き肉の気分なら焼肉屋行くよ!」
「これはカートリッジつけないで売ろう。はいチェンジ」


未央
「さてお次の商品ですが、女性のみなさん、必見ですよ?」

亜子
「なんですかなんですか?」

未央
「貴方のお肌の強い味方、ぷるんとしっとりをあなたのお肌に。『モーニングジェル』!」
「朝、登校や出勤前に肌に10分間パックするだけ。それだけであなたのお肌はすべすべしっとりぷるんぷるん! つい触りたくなっちゃうようなお肌に!」
「……と、私が口頭で説明してもほんとにそうなの? って思いますよね?」
「そこで、ご愛用していただいてるアイドルの皆さんに、感想をいただきました!」

亜子
「おっ、期待が持てそうな予感!」

美嘉
『ついつい夜更かししちゃうとねー、やっぱお肌のチョーシあんまよくないんだけど、でもね、これ使うとすっごいの! メイクのノリがもうぜんっぜん違う! ホントにおすすめしちゃうからマジで』

亜子
「おー! カリスマギャル美嘉ちゃんのお墨付き!」

瑞樹
『仕事も夜遅くて朝早かったりするので、お肌の手入れに手が回らない日もあったりするんですけれど、これがあれば安心してベッドに横になれるんですよ』

菜々
『この年になると、どれだけ手入れしてもお肌がかさつく日があるんですよ……朝起きてガクッとしちゃいますよね……でも、このモーニングジェルがそんな悩みを一発で解消してくれるんです!』

亜子
「菜々さーん!? 卯月と同い年でしょー!?」
「人選間違ってるから! っていうか瑞樹さん出てきた時もちょっとドキッとしたよアタシ!」

未央
「これ以上ないくらいの人選だと思うんだけど」

亜子
「いや、その、確かにそうなん……いやいやいや! ちぇ、チェンジ!」

未央
「あ、逃げた」


卯月
「私が紹介するすんばらしい商品はこちらっ!」
「島村卯月、1stシングル、S(mil)ING! 名曲ですよぜひ聴いてください!」

亜子
「ナルシスト!」

卯月
「……は、冗談で~、ホントはこちらです、じゃん!」
「アイドル、上条春菜さん監修のこちらのメガネ『Spring』です」

亜子
「春菜さんといえば芸能界一のメガネ愛好家で有名ですね」

卯月
「はい。そんな春菜さんがデザインされたこのSpring、見てのとおりオシャレなのはもちろん、かけてることを忘れるくらい軽いんですよ」
「どうぞ、ちょっとかけてみてください」

亜子
「どれどれ……わ、ホントだ軽いですね! 似合いますか?」

卯月
「ええ、とっても素敵ですよ亜子さん!」

亜子
「んっ? あれ? ちょ……あれ? ちょっと、外れないんだけど……」

卯月
「その眼鏡をかけると、約5日間外すことができません」

亜子
「な、なんですと!?」

卯月
「池袋製作所の技術力で、某RPGの呪われた装備を再現することに成功し、それを可能にしました」

亜子
「はぁ!? え、ちょ、ホント取れないんだけど!?」

卯月
「メガネのレンズの内側から、人間の肉眼では認識不可能なレベルで眼鏡布教の映像を映しだします」
「五日後、眼鏡の素晴らしさに気付き、眼鏡を愛するあなたに生まれ変わることができます」

亜子
「こわっ!? 眼鏡の布教がヤバい方向に突き抜けてる!」
「いや、私ハナから眼鏡してるから! 外させて!」

卯月
「えへっ」

亜子
「だからその笑顔怖いってば!」


亜子
「もう、なんでまともな商品が一つもないのさ!」


「やっぱり、アイドルとタイアップしたほうが売れそうだよね」

亜子
「タイアップの仕方に問題がありすぎるんだよ!」
「もう、やめさせてもらうわ!」

卯月・凛・未央・亜子
「「「「どーも、ありがとうございましたー!」」」」

~終幕~
*……商品の発想力が、なかった。


二本立てにするとかきっぱり言ったのに……スマン、ありゃ嘘だった。
ちょっとスマブラやりすぎましたね。
亜子ちゃんのちょろっと出る関西弁との割合って言うかがよくわかるません。
次回、みくりーな解散芸頑張ります。
卒業式ネタのアイデアをくださった方、ありがとうございます。リストに加えました。

乙ジェネレーション

おつ!

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