モバP「ちひろさーん、生き返りましょー」 (84)

本田降臨記念に
モバPとちっひが駄弁るだけ
久しぶりに言いますが妄想注意

ちっひは可愛い。可愛くない? 可愛いじゃん!(洗脳)

前スレ
モバP「ちひろさーん、飲みましょー」
モバP「ちひろさーん、ドライブ行きましょー」
モバP「ちひろさーん、ライブ見ましょー」
モバP「ちひろさーん、一旦終わりにしましょー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456045504

???

モバP「いやー、びっくりしましたねー」

ちひろ「びっくりしたじゃないですよ」ポカポカ

モバP「あははっ。童貞にボディタッチしないで。惚れちゃうぞ?」

ちひろ「バカなこと言わないでくださいよ....」ポカポカ

モバP「本当にびっくりです」

ちひろ「なんでそんなに冷静なんですか!?」

モバP「過去ばっか気にしてたら前なんて見れませんよ。未来は前にしかないんですから」

ちひろ「だから過去も未来もなくなったんだろうが話聞けよ」メゴォ

モバP「あたし、モバP! どこにでもいるような普通のプロデューサーなんだ!」

モバP「お友達のちひろちゃんと一緒に営業から帰るその時、なんと大きなトラックが突っ込んできて大変!」

モバP「生死の淵を彷徨うことになっちゃった! あたしったら、一体どうなっちゃうのよ~」

ちひろ「なんでしょう、酷い現実逃避を見た気がしました」

モバP「冷静に考えたら本当に怖くなってきました」

ちひろ「だから言っただろうがよ」

モバP「あっ」

ちひろ「....どうしたんですか?」

モバP「俺、卯月と結婚する前に死んじゃったんですね....」

ちひろ「そんな未来はハナからねぇよ」

モバP「なんか今日ちっひ怖い」

ちひろ「そりゃ苛立ちもしますよ。使えない貯蓄なんてゴミじゃないですか」

モバP「ちなみに何に使うつもりだったんですか、お金」

ちひろ「それは....まぁ、結婚とか将来とか色々ですよ」

モバP「え!? ちっひ彼氏居たの!?」

ちひろ「答えて欲しいですか?」

モバP「あ、いらない。モバP知ってる」

ちひろ「....何がです?」

モバP「この下りに一拍置く女は彼氏居ないって」

ちひろ「はらいせ」ボゴン

モバP「うれしい」

※ふよふよ浮いてる幽霊って設定で

事務所

モバP「なーんか帰ってきちゃいましたね」

ちひろ「私は付き添いですけど」

モバP「呆気無く死んじゃうんですねー」

ちひろ「....その」

モバP「なんですか?」

ちひろ「なんかないんですか? アイドルたちにとか」

モバP「いやー、そうですね。ぶっちゃけ何もないですし、逆に嬉しいです」

ちひろ「案外寂しいですね」

モバP「だってちっひ! みんなもうアイドルやめることになるでしょ!?」

ちひろ「まぁ残る子もいそうですけど....」

モバP「そしたらフリーじゃん! スキャンダレるじゃん! みんなと結婚できるじゃん!」

ちひろ「当のあなたは死んでますが?」

モバP「....あー」

ちひろ「大馬鹿ですかあなたは」

モバP「なんかそう考えたら急に肉体が惜しくなってきました」

ちひろ「病院にでもいきます? もしかしたら幽体離脱的な要領でスッと戻れるかも」

モバP「えぇー? だってトラックに突っ込まれたんだよ?」

ちひろ「....グチャグチャかもですね」

モバP「グチャPと愚っひですね」

ちひろ「この段階で疲れてきました」

モバP「ちっひ遊ぼうよー」

ちひろ「まぁ付き合います。久しぶりにまたやりますか?」

モバP「ええ。夜の事務所でとかなんか新鮮ですね」

ちひろ「なんかドキドキしちゃいますね」

モバP「まぁでも一人でくたばるよりもちひろさんと一緒で良かったです」

ちひろ「プロデューサーさん....」

モバP「悪魔を道連れに死ぬとか英雄臭凄くないですか?」

ちひろ「おう、来世でも絞りとってやるよ」

ちひろ「で、誰からいきます?」

モバP「周子いきましょう」

ちひろ「人選に理由があったり?」

モバP「特には。やろうやろうと思って話せなかっただけですよ」

ちひろ「なるほど。てっきり私は凛ちゃんか加蓮ちゃんかと」

モバP「なんで?」

ちひろ「ほら、死んじゃったプロデューサーさんに泣きつく感じかなと」

モバP「採用しましょう」

ちひろ「やっぱり結構です」

モバP「周子とはですね、旅行に行きたいんですよ」

ちひろ「はいはい。京都ですか?」

モバP「いや、敢えて片田舎にしましょう。まぁ旅行とは言っても仕事帰りなんですが」

ちひろ「あー、地方ロケ終わってその後的な?」

モバP「ですね。向こうのスタッフさんが気を利かせてくれて荷物とかは全部持って行ってくれてるんですよ」

ちひろ「手ぶらな二人ですね」

モバP「それで旅館までの道を歩いて行くんですが」

ちひろ「季節はどうします?」

モバP「タンクトップな周子が見たいです」

ちひろ「夏にしましょうか」

モバP「俺はスーツの上着を小脇に抱えたりして」

ちひろ「周子ちゃん、もしかして後ろで手を組みながら先歩いてます?」

モバP「さっすがちっひ。どろり濃厚が似合いそうな海辺の町がいいですね」

ちひろ「日焼け対策にカンカン帽被せちゃいましょうか」

モバP「『あっついねー』とか周子が呟くんですが」

ちひろ「疲れてるあなたは声を出す気力もないと」

モバP「そこで気にしないのが周子って感じしません?」

ちひろ「言わんとしてることはわかります」

モバP「ドブを挟んで隣は一面田んぼです」

ちひろ「あぁー、いいです。暑いですね」

モバP「俺はさっきから流れる汗が鬱陶しくて仕方ないと」

ちひろ「でも、周子ちゃんと歩いてるのは嫌じゃないですよね?」

モバP「当たり前じゃないですか」

モバP「先を歩く周子が声を上げるんですね。『あ、プロデューサー』と」

ちひろ「『なんだー?』ですか」

モバP「『ちょっと寄ってこ?』と小首を傾げる周子が、いかにもな駄菓子屋に入って行くと」

ちひろ「いいですね。どっちにします?」

モバP「ここはどっちも、ですね」

ちひろ「まぁ贅沢。どっちかは一本にしましょうよ」

モバP「言われなくとも。二つ買うのはガリガリ君のほうです」

ちひろ「わかっちゃいましたが黙っておきましょう」

モバP「『んー、おいひー』とかいいながらソーダ味に齧り付くんですね」

ちひろ「周子ちゃん、アイス似合いますね」

モバP「ええ。周子ですから」

モバP「『プロデューサー、言っとくけど、それは当たった方のもんだからね?』と俺が持ってるビニール袋を顎で指す」

ちひろ「入ってるのは勿論、昔ながらのビー玉が入った?」

モバP「さっひ。ラムネですね。『別に俺はいらんが....』とか言うんですが」

ちひろ「『いいじゃんいいじゃん。こういうのって雰囲気だよー?』とかもしゃもしゃしてる」

モバP「....周子可愛くないですか?」

ちひろ「なにせシンデレラガールですからね」

モバP「『んー。なんかこういうの久しぶりかなー』って向こうが切り出して」

ちひろ「『最近忙しかったからなー。ちょっとお疲れ気味か?』と」

モバP「『まーねー。しゅーこちゃんは有休8日を希望する! なんつって』」

ちひろ「『杏はもう間に合ってるぞ』ですね」

モバP「『でも杏ちゃんは凄いよね。あたしは真似できないかな』」

ちひろ「ほう?」

モバP「周子って変に頭でっかちなとこありません?」

ちひろ「よく気がつく子だとは思いますが」

モバP「聡いから色々考えるんですけど、考えるからこそ口にできないみたいな」

ちひろ「なるほど。それで一見ダメそうでも世渡り上手な杏ちゃんに憧れちゃうんですね」

モバP「まー、本人から直接聞いたわけじゃないんでわかりませんが」

ちひろ「続けましょうか」

モバP「周子もそんなに触れてほしくないでしょうから流しますね。『真似されたら困る。周子は周子でいいんだよ』」

ちひろ「『んー? あ、そうかもね』と一層ニコやかな周子ちゃんが」

モバP「分かってますね。周子は当たっちゃうんですよ」

ちひろ「プロデューサーさんは「お、やるじゃん。俺はハズレだ。周子ラッキーだな』なんて」

モバP「白い歯を見せながら『にしし。でしょでしょー? しゅーこちゃんってばラッキー』とかいいながら俺の方に駆け寄ってきますね」

ちひろ「それは勿論?」

モバP「ええ。ラムネを取りに来たんですよ。それでガサゴソしながら言うんですよ」

ちひろ「わかりました。むしろ分かってました」

モバP「『でもねー、あたしよりもプロデューサーのほうがラッキーかもね?』って」

ちひろ「きゃー! 『そうか?』ですよね!」

モバP「『だって』」

ちひろ「下から見上げながら?」

モバP「『こーんな可愛いアイドル、独り占めでしょ?』」

ちひろ「なんなんですかね」

モバP「さぁ? 破壊的に可愛いですよね」

モバP「さて、次はスウィーティーでラブリーなアイドルに行きましょうか」

ちひろ「お、心ちゃんですか?」

モバP「違いますよ。あれ、わかりませんか?」

ちひろ「見当すら」

モバP「普段から言ってるじゃないですか。あの人と水さえあれば生きていけるって」

ちひろ「卯月ちゃんですか?」

モバP「違いますよ。もっと可愛いです」

ちひろ「まゆちゃん?」

モバP「はぁー。ちっひ、怒らせないで?」

ちひろ「ちっ、凛ちゃんですか?」

モバP「金に塗れてろよ」

ちひろ「降参です。これ以上続けると何しでかすかわかりません」

モバP「ちっひとは仲良くなれたと思ったんだけどなぁ....」

ちひろ「誰なんですか?」

モバP「時子様ですよ」

ちひろ「分かるかボケナス」メゴォ

モバP「時子様との思い出はちゃんとノートに取ってあるんですよ。ほら」ヒョイ

ちひろ「あぁ! 事務所の壁はすり抜けるのにデスクの中のノートは取り出せちゃう都合のいい設定!」

ちひろ「どれどれ」

9月10日
 本日、財前時子嬢を我が事務所へと迎え入れた次第。
実に威勢の良いおなごである。これからの彼女との未来に我の心留まることを知らず。

ちひろ「まぁ真面目に書いてますね」

モバP「ちょっと恥ずかしいんですけどね」

10月10日
 時子嬢の我への仕打ち、日に日に増すばかりである。
願わくば、彼女の口から真の言葉を聞き入れたく思ふ。
嗚呼、まだ見ぬ未来へ想ひを馳せて。

ちひろ「時子さん、言葉辛かったりしますからね」

モバP「この頃はだいぶ堪えてますね」

11月10日
 きょうも ときこさまに ぶたって ののしられちゃいました。
えへへ。もっと きついおことばを いただきたいなぁ。

ちひろ「一ヶ月の間に何があった!?」

12月10日
 きょうは ときこさまに べんきでもなめてろ っていわれました。
すぐに だんしトイレにいったぼく。でもゆうきがでなくて なめられませんでした。
あぁ、ぼくは なんてだめなぶた なんだろう。
ときこさまに 「使えないわね」っていわれるのを そうぞうして こうふんしてきました。
ときこさま、ごめんなさい。

ちひろ「謝る気ないですね」

3月10日
 やりました! きょうは ときこさまに はずかしいいしょうで さつえいしてもらいました。
ゴミをみるようなめで ぼくをにらみつけてくれたときこさま。とっても こうふんしちゃいました。
でも そのあとに ときこさまから おことばをいただけませんでした。
ぼくはしってます。ときこさまは あえて きついおことばを あたえてくれないのだと。そういう きくばりなのだと。
あぁ、ときこさま。ときこさま。ときこさま。

ちひろ「きっしょいわっ!」バシッ

モバP「あぁ! 俺の大事な思い出が!!」

ちひろ「ハァー、ハァーッ!」

モバP「やめてよちっひ。床に叩きつけないで」

ちひろ「なんとなくですが、監獄が頭に浮かびました」

モバP「彼とは近いものを感じますね」

ちひろ「そのまま死に晒せ」

モバP「ハッハッハ。もう死んでますよ」

モバP「さて、小道具は置いといて」

ちひろ「冗談に聞こえないんですが」

モバP「時子とは結婚していたいですね」

ちひろ「まだ続くんですね」

モバP「時子には後悔してるふりをしてて欲しいんですよ」

ちひろ「結婚したことにですか?」

モバP「ええ。自分自身まだ納得いってない、みたいな口調で。それで友人との晩餐に俺もお呼ばれしちゃって」

ちひろ「あー、目の前で愚痴られる感じですか?」

モバP「そんなところです。『完全に失敗したわ....。私がこんな豚なんかと生涯を添い遂げることになるなんて』」

ちひろ「時子さんは添い遂げる気で居るんですね」

モバP「時子は超可愛いですからね」

モバP「項垂れて前屈みになった拍子に前髪が垂れてくるんですが」

ちひろ「あなたが粗相する度にその髪を掻きあげて睨みつけるんですね」

モバP「興奮してきました。時子は友人相手に言いたい放題ですよ」

ちひろ「『今すぐにでも離れたい』『アァン? 何見てるのよ』『豚が私と同じ目線で会話をしないで』」

モバP「....もう一回お願いしてもいいですか?」

ちひろ「それで家に帰るんですね」

モバP「主導権握られるのも悪く無いです」

ちひろ「....」トントン

モバP「さって、真面目にやりますか」

モバP「しれっと寝室は一緒なんですよね」

ちひろ「軽くシャワーを浴びてバスローブ姿の時子さん」

モバP「俺がシャワーを浴び終わる頃には髪も乾かしていて」

ちひろ「まぁ高価なドレッサーの前で毛づくろいですよね」

モバP「淡いオレンジのライトが素敵ですね」

ちひろ「普段であればぐいぐいくる時子さんでも」

モバP「その日だけは不気味に静か」

ちひろ「....気にしてます?」

モバP「豚を思いやれない女王様に人が集まるとでも?」

ちひろ「わかってますね」

モバP「悪魔と女王に飼いならされてますから」

ちひろ「髪を梳く手は止めずに、後ろを振り返らずに話しかけますね」

モバP「ええ。俺はふかふかのダブルベッドに倒れこんでます」

ちひろ「『....モバP。その、』」

モバP「『どうしたんですかー? ときこさまー』」

ちひろ「『....それ、今はいいわ。今日のことだけど....』」

モバP「言い過ぎちゃったなとか思ってるんですね」

ちひろ「確認ですけど、引退してしばらく経って結婚してますよね?」

モバP「ええ。若気の至りなんて言葉が通用しない、分別がつく年齢ですね」

ちひろ「だからこそ?」

モバP「まだ気にしちゃいますよね、細かいこととか」

ちひろ「『私は別に、今日のことは、その』と」

モバP「俺が後ろから『ときこー』って言って抱きつきますよね」

ちひろ「その後はもう?」

モバP「ええ。一応嫌がっては見せる時子とイチャイチャしながら取り乱しますね」

ちひろ「仲直り、って奴ですか?」

モバP「ちなみに今言葉を濁したのは?」

ちひろ「誰もが誰もてめぇと同じだとは考えるなよ?」ニッコリ

ちひろ「たまにはこういう時子さんもいいですね」

モバP「ネタ的な扱いだけじゃ可哀想ですし、根は真面目だと信じたいですね。シャルルとか抱いて寝てて欲しいです」

ちひろ「伊織ちゃんじゃないですか」

モバP「なんか、こう、伊織ちゃんがスカルグレイモン的な、メギドラモン的な進化すると時子になりそうじゃないですか?」

ちひろ「この勢いでどんどんいきましょうか」

モバP「ちっひつれない。じゃあ次はカリスマにでもいきますか」

ちひろ「ちなみに?」

モバP「おん? カリスマって言ったら美嘉一択じゃないんですか?」

ちひろ「えらくストレートですね。私はてっきり別の娘かと」

モバP「はぁ」

ちひろ「いや、あなたのことだから、『はぁ、ちっひ? カリスマって言ったら乳首のカリスマ晴ちんでしょうが!』とか言うのかと」

モバP「流石のあたしもそれは引く」

ちひろ「あなたに真顔で言われると傷つきますね。なんでもないです」

モバP「気を取り直して処女のカリスマ、城ヶ崎美嘉に」

ちひろ「同系統じゃねぇか」ガキャーン

モバP「ふひひ★」

ちひろ「まったく」

モバP「さぁ美嘉ですが、が」

ちひろ「が?」

モバP「今回は趣向を変えてみましょうか」

ちひろ「というと?」

モバP「こんな美嘉はもっと可愛いな的な」

ちひろ「的な」

モバP「美嘉は何かと残念なイメージがあるんですが」

ちひろ「そこを払拭したいと?」

モバP「ええ。正統派に攻めてもグッと来るんじゃないかと」

ちひろ「まぁとりあえず聞きましょうか」

モバP「俺は美嘉と事務所で話してるんですね」

ちひろ「二人きりですか?」

モバP「いや、凛もいることにしましょう。二人の会話に俺がたまーに加わる形で」

ちひろ「よく見る光景ですね」

モバP「俺は美嘉と付き合ってるんですよ」

ちひろ「うん、ちひろ。せめて妄想の中だけは、ねぇ?」

モバP「やめて。逆立ちしても俺が美嘉と付き合えないみたいな流れにするのやめて」

ちひろ「そのことは凛ちゃん知ってるんですか?」

モバP「いや、凛はそもそも俺に興味がない感じでお願いします」

ちひろ「ダメだよちひろ、言っちゃダメ。さも『興味が無い感じ』とか言って特別感出してるように感じるけど、現実っていつも残酷なのよ」

モバP「(´;ω;`)」

ちひろ「はいはい。ほら、泣かないでくださいよ」ポンポン

モバP「ちっひが酷いのか優しいのかわかんない」

ちひろ「私はいつでもあなたの味方ですから」

モバP「嘘ですよね?」

ちひろ「興味が無い相手にここまでするとでも?」

モバP「だから不意打ちやめてよ過呼吸になるんだってば」

ちひろ「はいはい」ポンポン

モバP「ちっひからめっちゃいい匂いした」

ちひろ「それで?」

モバP「あぁ、で、会話中にいきなり恋話になるんですよ」

ちひろ「華の女子高生ですからね」

モバP「俺は自分のこと言われないかヒヤヒヤしてるんですが」

ちひろ「爆弾は別にあったと?」

モバP「です。『そういえばさ、美嘉はどうなの?』と凛が」

ちひろ「今までの恋愛遍歴的な?」

モバP「そうですね。『アタシ? アタシはそうだな~。なーんかイマイチみんなパッとしなかったっていうか』」

ちひろ「あー、なるほど。なるほどなるほど」

モバP「まだ俺は平然とカタカタしてますね」

ちひろ「凛ちゃんが『今までどれくらい彼氏居たの?』ですね」

モバP「ドヤ顔で『俺だけだろw』とか思ってたところに」

ちひろ「『そうだねー、アイドルになる前は5人くらいかな★』と」

モバP「なんかもう」

ちひろ「奈落に落ちていきますよね」

モバP「この瞬間の俺の頭の回転は凄いですよ」

ちひろ「その片鱗をば」

モバP「『待って待って待ってモバP。待って。美嘉? 美嘉だよね? 何人って言った? え? 俺だけじゃないの? 俺が俺じゃないの? 美嘉? 美嘉だよね? あれ? あれれ?』」

ちひろ「でも顔は平然としたまま?」

モバP「ええ。いくらばかりか顔に強張りを見せながらカタカタですね」

ちひろ「あなたはてっきり自分が初めてだと思ってたんですね」

モバP「まぁ、普段恋愛の話であんだけ照れてればそう思いますよ」

ちひろ「でもそんなことお構いなしに凛ちゃんが追撃すると」

モバP「はい。『へー。結構いるんだね。美嘉の方から~とかあるの?』」

ちひろ「一縷の望みが」

モバP「『まぁね。でもそれももうなくなっちゃったかな~』」

ちひろ「男の人的には辛いですね」

モバP「美嘉のテンション的には過去は過去で精算しきってるんでなんとも思ってないんですよね」

ちひろ「それでもあなたは?」

モバP「ええ。会ったこともない、恐らく年下であろう男に嫉妬しまくってます」

ちひろ「醜いですね」

モバP「美嘉ぐらい魅力的だと独り占めしたくもなりますよ」

ちひろ「あれですね。男は最初の~、女は最後の~ってやつですね」

モバP「さっひ。そこから凛がいなくなったところで俺が話しかけますね」

ちひろ「いきますか」

モバP「『美嘉、さっきの話なんだけど....』」

ちひろ「『あ、もしかしてあんまり聞きたくなかった?』」

モバP「『いや、そういうわけじゃないんだが....』と歯切れ悪く」

ちひろ「まぁ普通にダサいですよね」

モバP「美嘉は美嘉でお見通しですよ。『何~? もしかして、嫉妬とかしちゃってる?』」

ちひろ「意地悪く笑いながら肘でちょんちょんですね」

モバP「『アハハ★ ごめんって。昔のことなんてアタシはもうなんとも思ってないからさ』ですよ」

ちひろ「後ろから抱きしめて欲しいですね」

モバP「『アタシはさ、モバPさんが好きだよ? 今までで一番好き』」

ちひろ「照れくさいのと信じ難いのでそっぽ向いちゃう」

モバP「そこで見捨てないのが美嘉なんですよ。『もぉ、この人は』って」

ちひろ「敢えて何も言いません」

モバP「『これで分かった? これはモバPさんが初めてだよ。まったく、年下相手に嫉妬しないでよ?』」

ちひろ「なんでしょう。美嘉ちゃんってこんな娘でしたっけ」

モバP「ポテンシャルはありますよ。しれっと隣に座って頭を肩に乗せちゃったりして」

ちひろ「『アタシもギャルだったからさ、やっぱりそういうのはあるよ。じゃなきゃギャルじゃないっしょ?』ですね」

モバP「『でもさ、面白いことに一旦そういう風に見られると、寄ってくるのも似てくるんだよね』」

ちひろ「『アタシのこと、みーんなアクセサリー感覚。なんかもう、そういうの疲れちゃったんだ』」

モバP「何言っていいかわからないですね」

ちひろ「『だから、モバPさんだけだよ』」

モバP「『....何が?』」

ちひろ「『アタシのこと、ちゃんと見てくれたの。ギャルじゃなくて城ヶ崎美嘉として。ちゃんと』」

モバP「美嘉はギャル路線で売ってますけど、本人の強い希望あってですからね」

ちひろ「『アタシはカリスマJK城ヶ崎美嘉。その恋人がダサい男なんてカリスマの名が廃るっしょ★』」

モバP「あー、美嘉好きだなぁ」

ちひろ「『カリスマのアタシが選んだんだから、アンタも頑張りな? じゃなきゃどっか行っちゃうよ?』」

モバP「抱きしめていいですか?」

ちひろ「どうぞご自由に」

モバP「失礼します」ギュッ

ちひろ「ド腐れ畜生が図に乗るな」グイッ

モバP「はなしがちがう」ヒリヒリ

ちひろ「なんで私なんですか!? そこは美嘉ちゃんでしょう!?」

モバP「だってちっひしかいないし」

ちひろ「....もう!」

ちひろ「まぁ、正統派お姉ちゃんの美嘉ちゃんもいいですね」

モバP「ですよ。自信満々な子は普段があるから崩れた時に可愛いんですよ」

ちひろ「そう考えると夢がありますね」

モバP「見ようによっては何でも美しく映りますからね」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんにも夢ってあるんですか?」

モバP「なくはないですよ」

ちひろ「結婚シリーズ以外ですよ?」

モバP「失礼な。ちゃんと仕事がらみです」

ちひろ「ちなみに?」

モバP「ウチの楽曲を他のアーティストに歌ってもらうことですね」

ちひろ「お、真面目ですね」

ちひろ「誰に何を~とかありますか?」

モバP「影山ヒロノブ『ミツボシ☆☆★』」

ちひろ「なにそれ凄い楽しそう」

モバP「遠藤正明『Romantic Now』」

ちひろ「なにそれ凄い楽しそう!」

モバP「福山芳樹『みんなのきもち』」

ちひろ「なにそれ凄い楽しそう!!」

モバP「JAMProject『お願い! シンデレラ』」

ちひろ「Cメロ前半が松本さんの独唱で、そのうちみんなが入ってきそうですね!!」

モバP「なんとかなりませんかね」

ちひろ「なんとかしましょうよ!!」

モバP「冨樫義博『あんずのうた』」

ちひろ「それはなんともなりません」

モバP「さて、はぴはぴしてきました」

ちひろ「お、きらりちゃんいきますか?」

モバP「いきましょうよ。きらりとは付き合いたいですね」

ちひろ「場所は?」

モバP「夢の国にでも行きましょうか」

ちひろ「あー、はぴはぴしちゃいますね」

モバP「きらりは可愛いんですよ」

ちひろ「まぁ色々と誤解されがちな娘ですけどね。本当にいい娘です」

モバP「世界市場的なところではぴはぴマックスですね」

ちひろ「入り口も入り口じゃないですか」

モバP「ネズ耳きらりとか可愛くないですか?」

ちひろ「ぐっと来ます」

モバP「オフで遊園地とか久しぶりなんできらりもはしゃぐんですよ」

ちひろ「コーヒーカップぐるぐる回して『うぇへへぇ~い☆ た~のすぃ~☆』とか言ってそうですね」

モバP「常に目は><な感じですね」

ちひろ「お化け屋敷的なところに入った日には?」

モバP「ええ。『にょわー! PちゃんPちゃん! こっちこっち!』でぶんぶんと」

ちひろ「きらりちゃん可愛いですね」

モバP「すげぇ疲れるんですけどね。すげぇ楽しいんですよ」

ちひろ「もしかすると一緒に遊園地に行きたいアイドルNo.1かも知れません」

モバP「しこたま遊んで、しこたま買って、俺がバテてきたところできらりも収束します」

ちひろ「仲良くパレード見たり?」

モバP「ですね。でも俺が途中でこっくりしちゃうんですよ」

ちひろ「それを見たきらりちゃんが『Pちゃん、きらりん、疲れちゃったにぃ。ホテル帰ゆ?』ですね」

モバP「女神ですね。自分はパレード見たいのに」

モバP「部屋に着く頃には俺も少し元気になってて」

ちひろ「きらりちゃんも夢の国の余韻が消えないんですね」

モバP「抱きついて匂い嗅いできて『うぇへへーい☆ Pちゃんくさーい』とかキャッキャと」

ちひろ「日中騒いでましたからね」

モバP「俺も対抗して『きらりも臭いぞ?』って言うんですが」

ちひろ「『うきゃー! きらりんもくさーい☆』できゃぴきゃぴ」

モバP「その後のきらりの破壊力は凄いですよ?」

ちひろ「わかっちゃうんですよね」

モバP「『Pちゃんも一緒にお風呂入ゆ? なんちって☆』で一人シャワー直行です」

ちひろ「きゃっきゃっ」

モバP「俺もやけになってシャワールームの扉ガタガタしちゃうんですが」

ちひろ「扉の向こうからきらりちゃんの楽しそうな声」

モバP「あ、そういえば俺、きらりと付き合ってました」

ちひろ「帰って来い」

モバP「結局二人別々にシャワー浴びて」

ちひろ「あなたはぐっすりですね」

モバP「きらりは俺が寝たのを確認してから、ベッドの上に体育座りですよ」

ちひろ「可愛らしいモコモコのパジャマ着て、夜景でも見てるんですか?」

モバP「ええ。一日のことを振り返ってるんですよ」

ちひろ「きらりちゃん、一人でニコニコしてますね」

モバP「で、俺の頭優しく撫でながら独り言ですよ」

ちひろ「黙って聞きます」

モバP「『Pちゃんあのね、きらりね、今日とっても楽しかったよ?』」

モバP「『えへへ。いつもは言えないけど、Pちゃんには感謝してるよ』」

モバP「『これからもよろしくね』と」

ちひろ「確実に交わしましたね」

モバP「俺は起きてるんですけど、まぁ寝たふりですよ」

ちひろ「取り乱さなくていいんですか?」

モバP「ニコニコしながら布団に入ってくるきらりが可愛いんでどうでもいいです」

ちひろ「はぴはぴしちゃいますね」

モバP「さーって、真面目にやっちゃったんでふざけだしますか」

ちひろ「嫌な予感しかしませんが」

モバP「まず俺は事務所で莉嘉とキスしてますね。対面座位で凄いやつを」

ちひろ「なるほど、私は関わりませんね」

モバP「周りがドン引きするくらいのやつをしてるんですが、そこにみりあが入ってきます」

ちひろ「そういえば今何時なんだろう」

モバP「『あ! 莉嘉ちゃんずるい! みりあもやーる! みりあもやーる!』と」

ちひろ「生き返ったら牛乳買わなきゃ。卵もないかな」

モバP「俺が無言でみりあを左太ももに乗せて、強引に奪いますね」

ちひろ「死んだのが夜遅くで良かったなー。あ、そろそろ明るくなってきた」

モバP「みりあはもうメスの顔ですよ。勝利を確信した俺はシャツの下から手を伸ばして」

ちひろ「人のことを考えろ」メゴォ

モバP「....いいじゃん」

ちひろ「百歩譲って時子さんが有りだとして、今のは真っ黒ですよ!」

モバP「みりあとやーる! みりあとやーる!」

ちひろ「児ポ」

モバP「俺、みりあの父ちゃんでした」

ちひろ「近親相姦」

モバP「お、俺、みりあでした」

ちひろ「返す言葉がねぇよ」

モバP「さて、出口を見失ったわけですが」

ちひろ「最初からやらなきゃいいじゃないですか」

モバP「モバPのきもちになるですよ!」

ちひろ「はぁ?」

モバP「みーぎてにりんちゃーん」

ちひろ「ひだりてにみおちゃーん」

モバP「うーしろにうづきー」

ちひろ「みんな合わせて?」

モバP「満  漢  全  席  !」

ちひろ「....」

モバP「....あ、あの」

ちひろ「....」

モバP「....その」

ちひろ「私も悪かったです」

モバP「謝られるのが一番傷つく」

ちひろ「言いたいことは言い終えましたか?」

モバP「まぁ、その、はい」

ちひろ「じゃあそろそろ?」

モバP「....はい。後数人ですが」

ちひろ「よろしい。いきますか」

モバP「お次はらんらんです!」

ちひろ「気合入ってますね」

モバP「らんらんですから」

ちひろ「呼び方がそこはかとなく気持ち悪いのですが」

モバP「相手は14歳ですよ? どうやっても気持ち悪くなりますよ」

ちひろ「失うものがないとここまで強くなれるんですね」

モバP「余計なものは置いていく主義なんです」

モバP「まぁ厳密に言うと蘭子じゃないんですけどね」

ちひろ「というと?」

モバP「蘭子と結婚してます」

ちひろ「あー、王道なとこ行きますね」

モバP「休日の夕方くらいがいいですね」

ちひろ「お宅ですか?」

モバP「はい。爆睡してるところを娘に叩き起こされるんですよ」

ちひろ「それはそれはそっくりなんでしょうね」

モバP「ええ。俺の遺伝子はどっかに置いてきてますから」

ちひろ「『ちちうえー、あそんでー』ですか?」

モバP「いいですね。それ採用しましょう」

※蘭子をそのまま小さくした感じで想像していただければなと

モバP「『おー、ちびすけ。何して遊ぶかー?』と」

ちひろ「『むー。われはちびすけではない。いだいなるしっこくのまおう、かんざきらんこ!』」

モバP「4歳くらいがいいですね」

ちひろ「子供向けアニメよりもお母さんの昔の映像のほうが面白かったんですよね」

モバP「俺も俺でノリノリですよ。『なに!? おまえが....神崎蘭子か!?』」

ちひろ「『いかにも。わがひるいなき まよくにひれふすがいい!』」

モバP「『魔力な。ま・りょ・く』」

ちひろ「『むー。いいの!』」

モバP「可愛い」

ちひろ「可愛いですよ」

モバP「ロリちっひが」

ちひろ「恥ずかしいじゃないですか」バンバン

モバP「『クックック。残念だったな』」

ちひろ「『な、なにをいう....』」

モバP「『お前の決め台詞、闇に呑まれよだったなァ?』」

ちひろ「『パパだめ。それあたしが言うの。先に言っちゃダメ』」

モバP「『ごめんごめん。仕切りなおしな。ゴホン。お前の決め台詞とやらを聞かせてもらおうか』」

ちひろ「『やみにのまれよ!』」

モバP「『そうだァ! 俺が、俺そのものが、闇なんだよォッ!!!』」

ちひろ「『パパ、それどういういみ?』」

モバP「『さぁ? パパも知らん』」

ちひろ「『そっか』」

モバP「『うん』」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「何ですか?」

ちひろ「これ、楽しくないですか?」

モバP「めちゃめちゃ楽しいです」

ちひろ「ちなみに当の蘭子ちゃんはどこへ?」

モバP「夕飯の買い出しですよ」

ちひろ「帰ってくるまでやりますか?」

モバP「帰ってきてからが本番じゃないですか」

ちひろ「そこまでいうなら。『ただいまー』」

モバP「『『おかえり(なさい)~』』」

ちひろ「『あら、パパ起きてたの? 一緒に遊んでた?』」

モバP「口調も完璧。流石に熊本弁は抜けてますよ」

ちひろ「『パパとねー、まおうごっこしてた!』」

モバP「『ひぅっ』と肩を震わせてジト目の蘭子ですよ」

ちひろ「髪を下ろした蘭子ちゃんに睨まれるわけですね」

モバP「『パパ~?』ですよ」

ちひろ「闇に呑まれちゃいますね」

モバP「むしろ俺が闇ですよね」

ちひろ「はぁ?」

モバP「いや、そこは別にスルーしてもよくないですか....?」

モバP「そこからはご飯支度をする蘭子なんですが」

ちひろ「あなたとは口をきいてくれないと」

モバP「娘が『ママー』ってズボンを引っ張るのに便乗して俺も行くんですが」

ちひろ「手をピシャリと叩いて構ってくれない」

モバP「幸せな家庭ですね」

ちひろ「まぁ、そうですね」

モバP「いい加減娘がしつこいので蘭子も頑張りますよ」

ちひろ「顔真っ赤にしながらやるんですか?」

モバP「ええ。7,8年ぶりにですね」

ちひろ「『わ、我が名は神崎蘭子! 古より伝わりし大いなる闇の力を秘めた魔王!』」

モバP「E:あいのフライパン E:おなべのフタ E:エプロン あたりで」

ちひろ「『我が同胞、そして親愛なる我が分霊よ。今宵の贄は一味違うぞ!』」

モバP「エプロン蘭子って可愛いよなぁ」

ちひろ「『血沸き肉踊る晩餐に震えて待つが良いッ!』と決めるんですが」

モバP「シーンとなっちゃって、誰も突っ込まないので『もう~!!』ってなっちゃうんですね」

ちひろ「可愛いですね」

モバP「可愛いですよ」

モバP「そこから先は仲良くご飯食べて」

ちひろ「ちび蘭子ちゃんを寝かせて」

モバP「仲良く闇に呑まれますね」

ちひろ「夫婦ですからね」

モバP「で、ピロートークですよ」

ちひろ「お、珍しい」

モバP「『ねえ、私ってみんなにああ見られてたのかな?』」

ちひろ「今はまだ14歳ですからね。客観視できてなくても仕方ないですよ」

モバP「『そうだなー。お前はずっとぶれなかったからな』と」

ちひろ「『そっかぁ』」

モバP「『嫌だったか?』」

ちひろ「『ううん。なんか久しぶりにやったら楽しかったよ?』」

モバP「『じゃあ今回のことは....』」

ちひろ「『許さぬぞ~。未来永劫、許さぬぞ~♪』と枕を抱きながら蘭子ちゃんがふふふんと」

モバP「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

ちひろ「どうしました?」

モバP「ちょっと蘭子口説いてきます」

ちひろ「落ち着けや」

モバP「なんで!? ちっひなんで! 蘭子だよ! 四捨五入したら20歳だよ!?」

ちひろ「まだ14歳なんですが」

モバP「....6歳足したら20歳だよ!?」

ちひろ「だからてめぇも私もくたばってるんだろうがよ」

モバP「あたしってほんとバカ」シロメ

モバP「じゃあ最後にしましょうか」

ちひろ「お、誰にします?」

モバP「正統派アイドルの」

ちひろ「の?」

モバP「前川さんで」

ちひろ「あぁ、みくちゃんですか」

モバP「やり直し」

ちひろ「はぁ?」

モバP「仕方ないなー。ちっひ、振って」

ちひろ「(めんどくせ)最後はみくちゃんにしましょうか」

モバP「んみくにゃん!? いいの!? ちっひいいの!?」

ちひろ「それを私にやれと?」

モバP「なんか俺も疲れたんで普通にいきましょう」

モバP「みくはですねー、みくはですねー」

ちひろ「結婚します?」

モバP「末永くお願いします」

ちひろ「私とじゃないですよ....」

モバP「まぁ無難に結婚しましょうか」

ちひろ「前も結婚してませんでした?」

モバP「今回は浮気もいじりもなしということで」

ちひろ「さぁ、一緒にこっ恥ずかしくなりましょうか!」

モバP「前川家への挨拶はもう済んで、俺の実家に顔出しってところですかね」

ちひろ「いよいよじゃないですか」

モバP「俺のお袋がみくに構いたがるんですが、めんどくさい波動を感じた俺はみくを連れて外へ」

ちひろ「嫁姑は穏便に済ませたほうがいいのでは?」

モバP「単純に俺の過去とかを暴露されたくないだけです。それに、みくなら上手くやりますよ」

ちひろ「....信頼してるんですね」

モバP「主に芸人方面で」

ちひろ「照れなくてもいいじゃないですか」

モバP「知らねっす」

ちひろ「それで、連れだして終わりですか?」

モバP「まさか。偶然に夏祭り的な奴がやってるんですよ」

ちひろ「すごいぐうぜん」

モバP「なんとなーく明かりに惹かれて歩いて行くんですが、みくはちょっと怒ってますね」

ちひろ「なんでです?」

モバP「さぁ? 真面目なみくのことだからお袋に気に入られようと色々準備してきたのに、俺が連れだしちゃったからじゃないですかね」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「なんですか?」

ちひろ「みくちゃんのこと好きですよね?」

モバP「嫌う理由がどこにもないじゃないですか」

モバP「『まったくもー! Pチャンは...』とかぷりぷり怒ってるんですが」

ちひろ「あなたは適当に宥めながら引っ張っていくんですね」

モバP「そんなとこです。俺の実家も結構田舎ですから」

ちひろ「夜の山道なんか歩いてるんじゃないですか?」

モバP「流石に山道までは行きませんが、まぁ人気はないですね」

ちひろ「そんな中でもおめかしした人たちが同じ方向へと向かって行くと」

モバP「宵宮的なのを想像してくれると嬉しいですね」

ちひろ「なんですかそれ」

モバP「平たく言うと夏祭りです。神社を中心に屋台が出てるみたいな、そんな感じです」

ちひろ「都心のほうに比べると?」

モバP「ええ。まったく人は居ませんね」

ちひろ「それで、どうなるんですか?」

モバP「財布も持たずに出ちゃったんで、手持ち無沙汰です。『きれーい....』ってみくがぼそっと呟きますね」

ちひろ「花火とか上がってます?」

モバP「いや、単純に屋台の光だけです」

ちひろ「こだわりますね」

モバP「たまにはしっとりいきたいもんですよ」

ちひろ「でもお財布ないなら何も食べられなく無いですか?」

モバP「お祭りって、単純に行くだけでも楽しくなるじゃないですか」

ちひろ「確かに」

モバP「だからみくも『ふふっ。Pチャン、なんか楽しいね』って」

ちひろ「可愛いですね」

モバP「可愛いですよ」

ちひろ「結局どうするんですか?」

モバP「特に何もしないですよ。楽しそうなカップルとか、泣いちゃってる子供とか見てるだけです」

ちひろ「会話は?」

モバP「ないですね」

ちひろ「ほーう?」

モバP「みくに中々話しかけられないんですよ。ボーッと遠くとか見てて」

ちひろ「珍しいですね」

モバP「まぁ結婚しますからね。物思いにも耽りますよ」

モバP「ベンチにでも座りながらポツリと呟くんですよ、『Pチャン』って」

ちひろ「はいはい」

モバP「『みく達さ、結婚するんだよね?』です」

ちひろ「ワクワクしてきましたよ」

モバP「『そうだな。....怖くなってきたか?』」

ちひろ「『ん~、ちょっぴり。みくが奥さんかぁー』」

モバP「『その、俺で....』」

ちひろ「『良かったか? なーんて言わないよね?』」

モバP「『さっすが』」

ちひろ「『そんなこと言ったらみくだって。Pチャン、選びたい放題だったんじゃないの?』」

モバP「『それは言い過ぎ。....やめよっか』」

ちひろ「『だね』」

モバP「しばらく沈黙が続きますね」

ちひろ「さっきみくちゃん何見てたんですかね」

モバP「勿論聞きますよ。『さっき、何見てたんだ?』」

ちひろ「子供とか言ってましたけど」

モバP「『んー? なんかね、結婚したらみく達にも子供ができるのかなって』」

ちひろ「ほう」

モバP「『俺は欲しいけどな』」

ちひろ「『Pチャンのえっち。....なんちゃって』」

モバP「ちっひにグッと来た。『ほら、さっきの男の子、泣いてたじゃん?』」

ちひろ「『そうだな』」

モバP「『お母さんとかお父さんはあやしてたけど、大きくなったら今日のことなんか忘れちゃうのかなぁなんて思ってた』」

ちひろ「ダメです。最近そういうのに弱いんですよ....」

モバP「『まぁなー。実際俺も小さい時のことなんてあんまり覚えてないし』」

ちひろ「『そういうのってなーんか寂しくない?』」

モバP「『喜ぶだろうと思って連れて来てるだろうしな。言いたいことは分かるさ』」

ちひろ「『ならせめてさ』」

モバP「お願いします」

ちひろ「『みく達だけでも、忘れないようにしたいね』」

モバP「どうします?」

ちひろ「悩みますね」

モバP「俺は淡々と言ってるみくの横顔は綺麗ですよ」

ちひろ「私は笑顔のみくちゃんを推します」

モバP「まぁどちらにせよ」

ちひろ「みくちゃんは可愛いですね」

モバP「『Pチャン。改めて、もっかい言うね』と、意を決してベンチから立ち上がります」

ちひろ「来ますか」

モバP「『みくを....お嫁にしてください』」

ちひろ「『うん....うん....』としか頷けないですよね」

モバP「『みく、頑張るから、だから一緒に....』」

ちひろ「もう言葉はいらないですよね」

モバP「抱きしめますよ。抱きしめない奴居るんですかね」

モバP「一つ不満があるとすれば」

ちひろ「なんでしょう」

モバP「この世界線の俺は浮気できないですね」

ちひろ「する気満々だったんですか?」

モバP「違うんですよ。大いなる誤解をしています」

ちひろ「まぁ、思いの丈をどうぞ」

モバP「俺はみくを裏切りたいんじゃなくて、裏切った後に怒られたいんですよ!」

ちひろ「は?」

モバP「だから! 大好きなみくに! 怒られたいんですよ! 怒られたいんですよ!」

ちひろ「どっちにしろ裏切ってんじゃねぇか」パンパン パァン

モバP「まー、だいたいこんな感じですかね」

ちひろ「もう朝になっちゃいました」

モバP「あーあ、なんかやだなー」

ちひろ「どうしました?」

モバP「いやわかんないですけど、俺らが死んだってなると相当事務所バタバタしそうだなって」

ちひろ「罪悪感はありますよね。恐らくアイドルたちはまだ知らないと思いますが」

モバP「死んじゃったもんは仕方ないですし、どこまでいけるかわかりませんが」

ちひろ「これからもよろしくお願いしますね」

モバP「ちっひと一緒だったらいいや」

ちひろ「口説いてます?」

モバP「....割りと」

ちひろ「式は挙げられませんが、私は構いませんよ」

モバP「....お?」

ちひろ「ですから、私も嫌じゃないですよ」

モバP「....マジで?」

ちひろ「あなたと居ると飽きませんし、そもそも飽きたところでどうにもなりませんし」

モバP「ちひろさん、色々諦めてません?」

ちひろ「照れ隠しって言葉、知ってます?」

モバP「さぁ?」

ちひろ「....いじわる」

モバP「は、はははは....。ふぁあ。なんか安心したら眠くなってきました」

ちひろ「奇遇ですね。私もさっきから眠いんですよ....」

モバP「なんとなーく、今寝ちゃあマズイですよね?」

ちひろ「本能に従うのが人間ってもんですよ」

モバP「じゃあ最後くらいは仲良くしますか」

ちひろ「隣、来ます?」

モバP「お邪魔します。ははは、結局デスクに寄りかかって寝るんですね」

ちひろ「さっきから面白いことなんにも喋ってないですけど、どうかしました?」

モバP「うるさいうるさい」

ちひろ「ふふふ。じゃあ、おやすみなさい。モバPさん」

モバP「....おやすみなさい」






続く?

※蛇足1
いつも通り

病院 夕方

モバP「....お?」

杏「おきたね」

モバP「あんずか?」

杏「杏だよ」

モバP「....」

杏「....」

モバP「なんだよ!」

杏「そっちこそなんだよー!」

モバP「あれ? 俺生きてるの?」

杏「生きてるも何も、単純に意識がなかっただけだって。外傷は特にないらしいよ」

モバP「あ、あー....あー?」

杏「杏は報酬を要求する!」

モバP「なんだよ」

杏「ほら、看病してあげたじゃん? だからお休み的な何かが....」

モバP「的な何かってなんだよ。まぁ、ありがとな」

杏「ん? なんか元気ないね」

モバP「こっ恥ずかしい夢みたいなのを見てただけだ。気にすんな」

杏「あそ。じゃあ杏はみんなに知らせてくるから」

モバP「....まさか?」

杏「丸一日、交代で看病してたってこと。じゃあねー」

モバP「おー。あんずありがとなー」

杏「へいへい」バタン

廊下

杏「....ふぃー。危なかった」

杏「まったく、きゅ、急に起きるからび、びっくりしたじゃん」

杏「本当にし、死んじゃったかと思って....心配して....」アンズチャーン

杏「ぐすっ、あ、き、きらりだ。まずい」グシグシ

杏「まったくアイドル泣かして。もう」




杏「本当に幸せなプロデューサーだね」スンスン


終わり

※蛇足2
夢の続き

病院 夜

モバP「....おん?」

モバP「俺生きてるじゃん。すげぇ生きてるじゃん」

モバP「てか、ああああああああああああああああ!!!!」

モバP「逆に死にたい。何? 何あれ!? 何なの!? 死ぬの!?」

モバP「ダメなやーつだよ、本当にダメなやーつだよ!」

モバP「妄想ってのはぶっ飛んでるからこそ色々許されるもんであって!」

モバP「身近な人でやっちゃダメなんだって!!」

モバP「あー、明日からどんな顔で会えばいいんだよ....」

???「誰にですか?」

モバP「決まってんじゃん! ちっひだよ!」

???「はぁ」

モバP「何その反応!? ちっひももう少し焦燥...感....を....?」

ちひろ「何ですか?」

モバP「....お疲れ様です。お元気ですか?」

ちひろ「急にかしこまらないでくださいよ。逆にやりづらいです」

モバP(うわーお。どーしよ)

ちひろ「....」

モバP「....」

モバP・ちひろ(気まずい)

モバP「あー、まー、あのですね」

ちひろ「何でしょう?」

モバP(とりあえず遠回しに聞いてみるか)

モバP「....周子って可愛いですよね?」

ちひろ「....時子さんって根は優しかったりします?」

モバP「....」

ちひろ「....」

モバP・ちひろ(夢じゃないじゃん!)

モバP「なんつーか、その」

ちひろ「ええ。そのですね」

モバP「....よし」ボソリ

ちひろ「はい?」

モバP「また死ぬことがあったらよろしくお願いします....じゃあダメですかね?」

ちひろ「ぷっ、なんですかそれ」

モバP「....」ポリポリ

ちひろ「いくじなし」ボソリ

モバP「聞こえないっす」

ちひろ「なんでもありませんよ! 明日には退院しましょう?」

モバP「勿論です。じゃあ」

ちひろ「ええ」

モバP・ちひろ「おやすみなさい」


終わり


※蛇足3
特別扱い

病院 昼時

モバP「うぉい! 俺、生きてる!?」ガバッ

みく「び、びっくりした! いきなり起きないで欲しいにゃ!」

モバP「おろ、みく? おっはー」

みく「おっはー、じゃないにゃ! とりあえず元気そうで安心したにゃ」シャリシャリ

モバP「りんご? くれ」

みく「はい、あーん」

モバP「....」

みく「なんにゃ」

モバP「照れる」

みく「わわっ、変なこと言わないで欲しいにゃ! もう!」

モバP「みくのりんごおいしくない」モグモグ

みく「なんか言った?」

モバP「なんも。みく、お前学校は?」

みく「今日はおやすみ。日曜日だよ?」

モバP「じゃあなんで制服?」

みく「こっちのほうが色々と便利なの。アイドルだって気付かれないし」

モバP「ほほーん。お? ちょっとメガネかけてみ?」

みく「なんで?」

モバP「頼む」

みく「うーん、そこまでいうなら....」

モバP「おお! りんごくれ!」

みく「よくわかんないにゃ。はい」

モバP「....うめぇ。前川さんのりんごうめぇ!」

みく「みく帰るね」

モバP「待って。超待って。ごめんなさい」

みく「分かればいいにゃ」

モバP「まえかわー」

みく「なんで前川....」

モバP「明日は学校?」

みく「そうにゃ。多分事務所に顔出すと思うけど」

モバP「俺の退院予定日って?」

みく「明後日にゃ」

モバP「明日もここに来てくれたりは?」

みく「ちょっと難しいかにゃ」

モバP「みくにゃん冷たい」

みく「なんかPチャン気持ち悪い」

モバP「おっと? 精神攻撃はやめてくれよな? なんなら今までのこと全部謝るぜ?」

みく「はいはい。それで?」

モバP「俺の鞄とか無事だったりする?」

みく「これでしょ?」

モバP「おー! さすにゃん! ちょっと向こう向いてろ」

みく「さすにゃんってなんにゃ....これでいーい?」

モバP「おう。そのままそのまま。あった」

みく「なんなのさー」

モバP「本当は明日にしようと思ってたんだけどな。予定があるならいいや」

みく「んにゃ?」

モバP「目瞑ってろよ。ちょっとひんやりするかもだが、我慢だ我慢」

みく「はぁ」

モバP「これでもなー、俺はみくに感謝してるんだぞ?」モゾモゾ

みく「いきなりなんにゃ」

モバP「仕事はちゃんとこなしてくれるし、暇つぶしの相手にもなってくれるし」

みく「みく、イジられてばっかな気がするんだけど」

モバP「それも含めてお前の魅力だ。だからな、照れ屋なこの俺がここまで用意するんだ。自慢してもいいぞー」

みく「恩着せがましいにゃあ。ちべたっ」

モバP「悪い悪い。こっち向け。お、いい感じだ。目開けてもいいぞ」カガミスタンバイ






モバP「まぁ、一日早いんだが」






「みく、HAPPY BIRTHDAY!!!」





終わり



お疲れちゃんです。いつも通りお好みのEDをどうぞ。
フライングだけどみくにゃんおめでとう!

あのあとすぐに本田が降臨したんですが、誰にもバレないだろウェヒヒとか思ってたらガチャ運が急に悪くなったんで禊に来ました
奈緒は恒常奈緒は恒常奈緒は恒常

おかしいですよね、美嘉書いてたらちっひが可愛く見えてきました。ふしぎ!
みくは根がクソ真面目な感じがするのであんな仕上がりです
どうでもいいですけど、智絵里を書ける人は凄いなぁと思いました

では、何かあったらまたどうぞ

智絵里描いてもええんやで

>>78
こっひとか智絵里みたいに正統派な可愛いキャラは特徴掴むのが難しくて....
その点パッションはいじくりまわしやすいので好きですかね

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom